JPH09121141A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JPH09121141A
JPH09121141A JP30054695A JP30054695A JPH09121141A JP H09121141 A JPH09121141 A JP H09121141A JP 30054695 A JP30054695 A JP 30054695A JP 30054695 A JP30054695 A JP 30054695A JP H09121141 A JPH09121141 A JP H09121141A
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area
preset
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JP30054695A
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Inventor
Keiichi Asakura
啓一 朝倉
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッファエリアを使わずに、受信レベルの低
い放送局もオートプリセットする。 【解決手段】 所定の受信レベル以上の放送波信号を受
信したとき、これを検出する検出回路31を設ける。選
局キーK1〜K10と、これらに対応したデータエリアA1
〜A10とを設ける。オートプリセットのためのスキャン
時、放送波信号を検出したときには、このときの受信周
波数のデータが、データエリアA1〜A10にあるかどう
かを判別する。この判別の結果、そのようなデータがな
いときには、データエリアのデータをシフトするととも
に、このシフトにより不要となったデータエリアに、そ
のときの受信周波数のデータを書き込む。判別の結果、
放送波信号を検出したときの受信周波数に関するデータ
があるときには、このデータのあるデータエリアまで、
データをシフトするとともに、このシフトにより不要と
なったデータエリアに、このときの受信周波数のデータ
を書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリセット機能
を有する受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】PLLを使用したシンセサイザ方式の受
信機においては、PLLの可変分周回路の分周比を変更
することにより、受信周波数を変更することができる。
【0003】そこで、一般に、PLLを使用したシンセ
サイザ方式の受信機は、受信周波数を選局キーにプリセ
ットしておくことができ、選局キーを押すと、その押さ
れたキーにプリセットされている周波数を選局できるよ
うにされている。
【0004】すなわち、プリセットは、受信周波数のデ
ータ、例えばPLLの可変分周回路の分周比を、選局キ
ーに対応したメモリエリアに書き込んでおくものであ
る。また、選局は、押された選局キーに対応するメモリ
エリアから分周比を読み出し、これを可変分周回路にセ
ットすることにより、実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のプリ
セットを自動的に行うオートプリセットが考えられてい
る。すなわち、このオートプリセットは、所定のキー操
作を行うと、対象となる受信バンドをスキャンしていく
とともに、ある周波数で放送を受信できたら、そのとき
の分周比をメモリエリアに書き込んでいくものである。
【0006】したがって、このオートプリセット機能に
よれば、この種の知識の乏しい者でも、簡単にプリセッ
トを行うことができる。
【0007】ところが、このオートプリセットを行う場
合、古いデータ(分周比)が問題になってしまう。すな
わち、例えば、メモリエリアに10局分の分周比が書き込
まれているが、オートプリセットでは、7局がプリセッ
トされるとする。すると、オートプリセットが終了した
とき、3局分の古い分周比がメモリエリアに残ってしま
う。
【0008】そこで、オートプリセットを実行すると
き、次の(A)項あるいは(B)項の処理を実行することが考
えられている。 (A) 最初に、メモリエリアのすべてをクリアし、その
後、上記のオートプリセット処理を行う。 (B) 上記のオートプリセット処理を行うとともに、そ
のとき、分周比はメモリエリアに上書きしていく。そし
て、スキャンが終了したとき、残ったメモリエリアがあ
れば、そのメモリエリアをクリアする。 すなわち、この(A)項あるいは(B)項の方法を実行すれ
ば、古い分周比が、メモリエリアに残ることがない。
【0009】ところが、(A)項あるいは(B)項の方法の場
合には、オートプリセットのスキャン時、受信レベルが
低いために受信を検出できない放送局は、プリセットさ
れなくなってしまう。
【0010】したがって、そのような放送局を受信でき
るようにするためには、オートプリセット後、その放送
局をマニュアルで選局し、空いている選局キーにあらた
めてプリセットする必要がある。しかし、このような操
作は面倒であり、不便である。
【0011】この発明は、このような問題点を解決する
とともに、特に、退避エリアを使用しないで、プリセッ
トができるようにするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、PLLにおいて形成された信号を使用して受信
信号の周波数変換を行うとともに、上記PLLの可変分
周回路の分周比を変更することにより、上記信号の周波
数を変更して受信周波数を変更するようにしたシンセサ
イザ方式の受信機において、所定の受信レベル以上の放
送波信号を受信したとき、これを検出する検出回路と、
複数の選局キーと、上記複数の選局キーのそれぞれにデ
ータエリアが対応したメモリとを有し、オートプリセッ
ト時、上記分周比を変更して上記信号の周波数を変更す
ることにより、受信周波数帯をスキャンするとともに、
このスキャン中に上記検出回路が上記放送波信号を検出
したときには、このときの受信周波数に関するデータ
が、上記データエリアにあるかどうかを判別し、この判
別の結果、上記放送波信号を検出したときの受信周波数
に関するデータが、上記データエリアにないときには、
上記データエリアのデータを、1データエリアずつシフ
トするとともに、このシフトにより不要となったデータ
エリアに、上記放送波信号を検出したときの受信周波数
に関するデータを書き込み、上記判別の結果、上記放送
波信号を検出したときの受信周波数に関するデータが、
上記データエリアにあるときには、このデータのあるデ
ータエリアまで、上記データエリアのデータを、1デー
タエリアずつシフトするとともに、このシフトにより不
要となったデータエリアに、上記放送波信号を検出した
ときの受信周波数に関するデータを書き込むようにした
受信機とするものである。
【0013】したがって、古いデータの退避用のメモリ
エリアを使用しないで、受信レベルの低い放送局まで、
オートプリセットされる。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、この発明におけるオートプ
リセット処理のアウトラインについて、説明する。
【0015】今、プリセット用のメモリのデータエリア
が、例えば図4に示すように、エリアA1〜A10の10局
分であるとする。すると、オートプリセットを実行した
場合、エリアA1〜A10に残っている分周比(周波数デ
ータ)と、放送を受信したときの分周比との関係にした
がって、次の〜のどれかの処理を実行する。
【0016】〔の場合〕これは、オートプリセットの
ためのスキャン中に放送を受信したが、そのときの分周
比が、エリアA1〜A10のどこにも存在しない場合であ
る。
【0017】すなわち、オートプリセットが進み、例え
ば図5Aに示すように、エリアA1、A2に、新しい分周
比NA、NBが書き込まれ、エリアA3〜A10に、古い分
周比NC〜NJが残っているとする。そして、スキャンが
進み、ある分周比NXの受信周波数のとき、放送を受信
できたとする。
【0018】すると、このときの分周比NXは、古い分
周比のあるエリアA3〜A10には存在しない。そこで、
この場合には、図5Bに示すように、エリアA3〜A9の
分周比NC〜NIが、1つ後ろのエリアA4〜A10にシフ
トされ、その後、エリアA3に現在の分周比NXが書き込
まれる。
【0019】〔の場合〕これは、オートプリセットの
ためにスキャン中に、放送を受信したが、そのときの分
周比が、エリアA1〜A10の1か所に存在する場合であ
る。
【0020】すなわち、オートプリセットが進み、例え
ば図5Cに示すように、エリアA1、A2に、新しい分周
比NA、NBが書き込まれ、エリアA3〜A10に、古い分
周比NC〜NE、NX、NG〜NJが残っているとする。そ
して、スキャンが進み、ある分周比NXの受信周波数の
とき、放送を受信できたとする。
【0021】すると、このときの分周比NXは、すで
に、エリアA6に存在する。そこで、この場合には、図
5Dに示すように、エリアA3〜A5の分周比NC〜NE
が、1つ後ろのエリアA4〜A6にシフトされ、その後、
エリアA3に現在の分周比NXが書き込まれる。
【0022】〔の場合〕これは、オートプリセットの
ためにスキャン中に、放送を受信したが、そのときの分
周比が、エリアA1〜A10の2か所以上に存在する場合
である。
【0023】すなわち、オートプリセットが進み、例え
ば図5Eに示すように、エリアA1、A2に、新しい分周
比NA、NBが書き込まれ、エリアA3〜A10に、古い分
周比NC〜NE、NX、NG、NX、NI、NJが残っている
とする。そして、スキャンが進み、ある分周比NXの受
信周波数のとき、放送を受信できたとする。
【0024】すると、このときの分周比NXは、2か所
エリアA6、A8に存在する。そこで、この場合には、図
5Fに示すように、エリアA3〜A5の分周比NC〜NE
が、1つ後ろのエリアA4〜A6にシフトされ、エリアA
9、A10の分周比NI、NJが1つ前のエリアA8、A9に
シフトされ、エリアA3に現在の分周比NXが書き込まれ
る。また、エリアA10には、ダミーの分周比Nmnが書き
込まれる。
【0025】以上が、この発明におけるオートプリセッ
トのアウトラインである。次に、以上のアウトラインに
したがって、オートプリセットを実行するようにした受
信機について説明する。
【0026】図1は、この発明を、10局分の選局キーを
有するFM受信機に適用した場合の1つを示す。そし
て、符号10はシンセサイザ方式に構成されたFM受信
回路であり、アンテナ11からの受信信号が、電子同調
方式のアンテナ同調回路12に供給されて目的とする周
波数fRXの放送波信号SRXが取り出される。
【0027】そして、この信号SRXが、高周波アンプ1
3を通じてミキサ回路14に供給されるとともに、VC
O21から周波数fLOが、例えば、 fLO=fRX−fIF〔kHz〕 ・・・ (1) fIFは中間周波数で、例えば、fIF=10.7MHz の発振信号SLOが取り出され、この信号SLOがミキサ回
路14に局部発振信号として供給され、信号SRXは中間
周波信号SIF(中間周波数fIF)に周波数変換される。
【0028】さらに、この中間周波信号SIFが、バンド
パスフィルタおよび広帯域アンプから構成された中間周
波回路15を通じてFM復調回路16に供給されてオー
ディオ信号が復調され、このオーディオ信号がアンプ1
7を通じてスピーカ18に供給される。
【0029】そして、このとき、VCO21は、回路2
2〜25とともに、PLL20を構成している。すなわ
ち、VCO21からの信号SLOが、可変分周回路22に
供給されて1/Nの周波数に分周され、その分周信号が
位相比較回路23に供給されるとともに、発振回路24
から基準周波数、例えば周波数100kHzの発振信号が取
り出され、この発振信号が比較回路23に供給され、そ
の比較出力がローパスフィルタ25を通じてVCO21
にその制御電圧として供給される。また、フィルタ25
の出力電圧が、同調回路12に選局電圧として供給され
る。
【0030】したがって、定常状態においては、分周回
路22からの分周信号と、発振回路24の発振信号とは
周波数が等しいので、このときの発振信号SLOの周波数
fLOは、 fLO=N×0.1〔MHz〕 ・・・ (2) となり、(1)、(2)式から fRX=fLO+fIF =N×0.1+10.7〔MHz〕 ・・・ (3) となる。
【0031】したがって、分周比Nを、653〜793の間に
おいて「1」ずつ変化させれば、局部発振周波数fLO
が、65.3MHz〜79.3MHzの間を100kHzの間隔で変化す
るので、受信周波数fRXは、76.0MHz〜90.0MHzの周波
数帯を100kHzの周波数ステップで、かつ、分周比Nに
対応して変化することになる。
【0032】さらに、中間周波アンプ15からの中間周
波信号SIFの一部が検出回路31に供給されるととも
に、復調回路16の復調出力の一部が検出回路31に供
給される。こうして、検出回路31からは、 所定の受信レベル以上の放送波信号SRXを受信したとき“1” 〃 受信していないとき“0” となる受信検出信号S31が取り出される。
【0033】さらに、この受信機には、システム制御用
として、マイクロコンピュータ40が設けられている。
このマイクロコンピュータ40は、CPU41と、プロ
グラム用のROM42と、ワークエリア用のRAM43
と、プリセット用のメモリ44とを有する。そして、メ
モリ42〜44はシステムバス49を通じてCPU41
に接続される。
【0034】この場合、ROM42は、これに書き込ま
れているプログラムの一部として、例えば図2および図
3に示すオートプリセットルーチン100を有する。な
お、このオートプリセットルーチン100の詳細につい
ては、後述する。
【0035】さらに、メモリ44は、データの消去およ
び書き込みを電気的に行うことのできるROMとされ、
あるいは、図示はしないが、電池によりバックアップさ
れたRAMとされ、すなわち、メモリ44は不揮発性メ
モリとされ、電源をオフにしたときでも、書き込まれた
データを保持できるようにされている。
【0036】そして、このメモリ44は、例えば図4に
示すように、10局分のデータエリアA1〜A10を有し、
そのデータエリアA1〜A10のそれぞれに、選局キーに
プリセットされる放送局のための分周比Nを記憶できる
ようにされている。
【0037】さらに、バス49には、ポート51、52
およびキーインターフェイス回路53が接続される。そ
して、ポート51は分周回路22に接続され、CPU4
1からの分周比Nが、ポート51を通じて分周回路22
にセットされる。また、検出回路31からの受信の検出
信号S31がポート52を通じてマイクロコンピュータ4
0に取り込まれる。
【0038】また、インターフェイス回路53には、オ
ートプリセットキーKPなどの各種の操作キーと、10局
分の選局キーK1〜K10とが接続されている。なお、図
4にも示すように、選局キーK1〜K10は、メモリ44
のデータエリアA1〜A10にそれぞれ対応する。さら
に、キーKP〜K9は、いずれもノンロックタイプのプッ
シュスイッチにより構成されている。
【0039】さらに、バス49には、ディスプレイコン
トローラ55が接続され、このコントローラ56に表示
用のメモリ56が接続されるとともに、表示素子とし
て、例えばLCD60が接続される。そして、CPU4
1からコントローラ55に表示用のデータが供給される
と、このデータがメモリ56に書き込まれるとともに、
この書き込まれたデータがコントローラ55により繰り
返し読み出されてLCD60に供給され、LCD60に
は、コントローラ55に供給されたデータに対応した文
字などが表示される。
【0040】このような構成において、それぞれの動作
が、マイクロコンピュータ40の処理により以下のよう
に実行される。
【0041】〔通常モード〕これは、普通に放送を受信
しているモードであるが、選局キーK1〜K10を使用し
て選局を行うことのできるモードでもある。
【0042】すなわち、任意の放送を受信している状態
のとき、選局キーK1〜K10のうち、目的とする放送局
のプリセットされている選局キーKi(i=1〜10のどれ
か)を押すと、メモリ44のデータエリアA1〜A10の
うち、押された選局キーKiに対応するデータエリアAi
から、そこに登録されている分周比Nが読み出される。
そして、この読み出された分周比Nがポート51を通じ
て可変分周回路22にセットされ、以後、受信回路10
は、そのセットされた分周比Nに対応した受信周波数f
RXとなる。
【0043】また、このとき、データエリアAiから読
み出された分周比Nが、(3)式にしたがって受信周波数
fRXを示す文字データに変換され、この文字データがコ
ントローラ55に供給されてLCD60にその受信周波
数fRXがデジタル表示される。また、同様にして、LC
D60には、押された選局キーKiの番号iもデジタル
表示される。
【0044】したがって、選局キーKiを押すと、その
選局キーKiにプリセットされている放送局を選局する
ことができる。また、その周波数や選局キーKiの番号
も表示される。
【0045】〔オートプリセットモード〕これは、上述
のアウトラインにしたがって、放送局を選局キーK1〜
K10に自動的にプリセットするモードである。そして、
これは、ルーチン100がCPU41により実行される
ことにより実現される。
【0046】すなわち、通常モードのとき、オートプリ
セットキーKPを押すと、これがCPU41により判別
され、CPU41の処理がルーチン100のステップ1
01からスタートし、次にステップ102に進む。
【0047】そして、このステップ102において、変
数Nがその最小値にセットされるとともに、登録位置ポ
インタRが1にセットされる。この場合、変数Nは、可
変分周回路22にその分周比Nとしてセットされるもの
であり、したがって、その最小値は653である。
【0048】また、ポインタRは、選局キーK1〜K10
のうち、放送局のプリセットされる選局キーを指定する
ものである。したがって、R=1〜10である。なお、以
下の説明において、値(AR)は、メモリ44のデータ
エリアA1〜A10のうち、第R番目のデータエリアARに
書き込まれている分周比(変数)Nを示すものとする。
【0049】続いて、処理はステップ111に進み、こ
のステップ111において、変数Nが、ポート51を通
じてPLL20の可変分周回路22にその分周比Nとし
てセットされる。今の場合、変数Nは最小値653とされ
ているとともに、この変数Nが可変分周回路22に分周
比Nとしてセットされるので、受信回路10の受信周波
数fRXは最低周波数76.0MHzとなる。
【0050】次に、ステップ112において、ポート5
2に供給される受信の検出信号S31をチェックすること
により、所定の受信レベル以上の放送波信号SRXを受信
しているかどうかが判別される。そして、受信していな
いときには(S31=“0”のときには)、処理はステッ
プ112からステップ113に進み、このステップ11
3において、変数Nが「1」だけインクリメントされ、
その後、処理はステップ114に進む。
【0051】そして、このステップ114において、変
数Nが、その最大値793を越えたかどうかがチェックさ
れ、今の場合、越えていないので、処理はステップ11
4からステップ111に戻る。
【0052】したがって、以後、ステップ111〜11
4が繰り返されるとともに、この繰り返しにより、受信
回路10の受信周波数fRXが、最低周波数76.0MHzから
100kHzステップで順に上昇していく。すなわち、最低
周波数76.0MHzからスキャンが開始されたことになる。
【0053】そして、ある周波数で放送波信号SRXを受
信すると、S31=“1”になるが、これがステップ11
2により判別され、処理はステップ112からステップ
121に進む。そして、このステップ121において、
現在の分周比(変数)Nがメモリ44のデータエリアA
1〜A10にあるかどうかが判別される。
【0054】そして、現在の分周比Nがメモリ44のデ
ータエリアA1〜A10にない場合は、上記の場合であ
るが、このの場合には、処理はステップ121からス
テップ122に進み、このステップ122において、例
えば、図5Aの場合であって、R=3であれば、分周比
NC〜NIが、図5Bのようにシフト(転送)される。す
なわち、データエリアA1〜A10のうち、ポインタRの
指示する第R番目のエリアARから第9番目のエリアA9
に書き込まれている分周比(AR)〜(A9)が、1エリ
アずつ後ろのエリアA(R+1)〜A10にシフトされる。
【0055】続いて、処理はステップ123に進み、こ
のステップ123において、現在の分周比Nが、データ
エリアA1〜A10のうち、ポインタRの指示する第R番
目のエリアARに書き込まれる。したがって、現在受信
中の放送局が、第R番目の選局キーKRにプリセットさ
れたことになる。
【0056】次に、処理はステップ124に進み、この
ステップ124においてポインタRが「1」だけインク
リメントされ、続いて、ステップ125において、ポイ
ンタRが最大値10を越えたかどうかがチェックされ、越
えていないときには、以後もプリセットができるので、
処理はステップ125からステップ113に進む。
【0057】こうして、の場合には、FM放送帯のス
キャン中、放送を受信できると、その放送局が選局キー
にプリセットされ、その後、スキャンが続行される。
【0058】また、ステップ121において、現在の分
周比Nがメモリ44のデータエリアA1〜A10のどこか
にある場合は、上記あるいはの場合であるが、この
あるいはの場合には、処理はステップ121からス
テップ131に進み、このステップ131において、登
録位置サブポインタBが、B=Rとされるとともに、消
去フラグEFLGが“0”とされる。
【0059】この場合、サブポインタBは、ポインタR
の退避用でもある。また、消去フラグEFLGは、データエ
リアA1〜A10の2か所以上に、互いに等しい分周比が
ある場合(の場合)、その第1番目の分周比を消去し
ていないときには、“0”であり、消去したときには、
“1”となるものである。
【0060】続いて、処理はステップ132に進み、こ
のステップ132において、現在の分周比Nが、データ
エリアA1〜A10のうち、ポインタRの指示する第R番
目のエリアARに書き込まれている分周比(AR)に等し
いかどうかがチェックされる。
【0061】そして、現在の分周比NがエリアARに書
き込まれている分周比(AR)に等しくないときには、
処理はステップ132からステップ133に進み、この
ステップ133において、ポインタRが「1」だけイン
クリメントされ、次に、ステップ134において、ポイ
ンタRが最大値10を越えたかどうかがチェックされる。
そして、越えていないときには、処理はステップ132
に戻る。
【0062】したがって、ポインタRの指示するデータ
エリアは、ステップ131が実行されたときのデータエ
リアを起点にして順に後ろのデータエリアへと変化して
いく。
【0063】こうして、ポインタRの指示するデータエ
リアが変化していくと、今はあるいはの場合である
から、例えば、図5Cの場合であって、現在の分周比N
がNXであるとすれば、R=6のとき、現在の分周比NX
と、データエリアA6に書き込まれている分周比NXとが
等しくなる。つまり、ポインタRの指示するデータエリ
アが変化していくと、このポインタRが第R番目のデー
タエリアARを指示しているとき、現在の分周比Nと、
そのデータエリアARに書き込まれている分周比(AR)
とが等しくなる。
【0064】すると、これがステップ132において判
別され、処理はステップ132からステップ141に進
み、このステップ141において、消去フラグEFLGがチ
ェックされ、EFLG=“0”の場合、すなわち、現在の分
周比Nになってから、データエリアA1〜A10の分周比
のどれをも消去していない場合、処理はステップ141
からステップ142に進む。
【0065】そして、このステップ142において、例
えば、図5Cの場合であって、現在の分周比NがNXで
あり、B=3、R=6であるとすれば、分周比NC〜NE
が、図5Dに示すようにシフトされる。すなわち、デー
タエリアA1〜A10のうち、ポインタBの指示する第B
番目のエリアABから、ポインタRの指示する第R番目
のエリアARまでの分周比(AB)〜(AR)が、1エリ
アずつ後ろのエリアA(B+1)〜A(R+1)にシフトされる。
【0066】続いて、処理はステップ143に進み、こ
のステップ143において、例えば、図5Cの場合であ
って、現在の分周比NがNXであり、B=3であるとす
れば、図5Dに示すように、現在の分周比NXがエリア
A3に上書きされる。すなわち、データエリアA1〜A10
のうち、ポインタBの指示する第B番目のエリアAB
に、現在の分周比Nが上書きにより書き込まれる。
【0067】この場合、ステップ131において、B=
Rとされているので、エリアABは、ステップ133に
よりポインタRが変化する前の値、すなわち、分周比N
が書き込まれるべき本来のデータエリアを指示している
ことになる。したがって、現在受信中の放送局が、その
前に登録の行われた選局キーに続く次の選局キーKBに
プリセットされたことになる。
【0068】そして、処理はステップ143からステッ
プ144に進み、このステップ144において、消去フ
ラグEFLGが“1”にセットされ、その後、処理はステッ
プ133に進む。
【0069】したがって、今の場合には、現在受信中の
放送局が選局キーに登録されても、分周比Nが変化しな
い状態で、さらに、ステップ132以降の処理が続行さ
れることになる。
【0070】そして、例えば図5Cに示すように、現在
の分周比NXが、データエリアA1〜A10のうちの1か所
にしかない場合には、すなわち、の場合には、以後、
処理はステップ132からステップ133に進むととも
に、ステップ132〜134の処理が繰り返される。
【0071】そして、R>10になると、これがステップ
134により判別され、処理はステップ134からステ
ップ135に進み、このステップ135において、R=
Bとされ、ポインタRの値が、ステップ131以降の実
行される前の値に復帰させられる。したがって、ポイン
タRは、データエリアA1〜A10のうち、分周比Nの登
録されるエリアを、再び指示していることになる。
【0072】そして、その後、処理はステップ135か
らステップ124に進み、したがって、スキャンが続行
される。こうして、今の場合、の処理が実行されたこ
とになる。
【0073】一方、の場合は、例えば図5Eに示すよ
うに、現在の分周比Nと等しい分周比NXが、データエ
リアA1〜A10の2か所以上にある場合であるが、この
場合には、ステップ141〜144により、の場合と
同様にして、2か所以上にある分周比のうち、第1番目
の分周比、例えば図5Eの場合であれば、エリアA6の
分周比NXが削除されるとともに、分周比NC〜NEのシ
フトが実行される。
【0074】しかし、例えば図5Eの場合であれば、エ
リアA6の分周比NXが削除されても、その後、R=8に
なったとき、ステップ132において、現在の分周比N
がデータエリアA8に書き込まれている分周比Xに等しい
ことが判別される。そして、この結果、処理は再びステ
ップ132からステップ141に進む。
【0075】すると、最初にステップ141〜144が
実行されたときに、ステップ144によりEFLG=“1”
とされているので、今の場合、処理はステップ141か
らステップ151に進む。
【0076】そして、このステップ151において、例
えば図5Eの場合であって、現在の分周比NがNXであ
り、R=8であるとすれば、分周比NI、NJが図5Fに
示すようにシフトされる。すなわち、データエリアA1
〜A10のうち、ポインタRの指示する次の第(R+1)
番目のエリアA(R+1)から、最後のエリアA10までの分
周比(A(R+1))〜(A10)が、1エリアずつ前のエリ
アAR〜A9にシフトされる。
【0077】続いて、処理はステップ152に進み、こ
のステップ152において、最後のエリアA10にダミー
の分周比Nとして、例えば最小値Nmn(=653)が書き
込まれ、その後、処理はステップ133に進む。
【0078】そして、以後、古い分周比であって、現在
の分周比Nに等しい分周比が、データエリアA1〜A10
からなくなるまで、ステップ151、152が繰り返し
実行される。
【0079】したがって、今の場合、の処理が実行さ
れたことになる。
【0080】こうして、FM放送帯のスキャンが行われ
るとともに、データエリアA1〜A10の分周比(A1)〜
(A10)に対応して〜の場合の処理が実行されてプ
リセットが行われていく。
【0081】そして、FM放送帯の最高周波数90MHzま
でスキャンが行われると、このとき、ステップ113に
より分周比Nが最大値793を越えるとともに、これがス
テップ114により判別され、処理はステップ114か
らステップ115に進み、このルーチン100を終了す
る。
【0082】また、スキャンが最高周波数90MHzに達す
る前であっても、すべての選局キーK1〜K10にプリセ
ットが行われると、ステップ124によりR>10となる
とともに、これがステップ125により判別されて処理
はステップ125からステップ115に進み、このルー
チン100を終了する。
【0083】以上のようにして選局キーK1〜K10のプ
リセットが行われるが、この場合、上述のFM受信機に
よれば、オートプリセット時、データエリアA1〜A10
における古い分周比は、この古い分周比に含まれない分
周比を書き込むときを除いて、消去されることがない。
したがって、オートプリセット時、すでにプリセットさ
れている放送局であれば、受信レベルが低い放送局であ
っても、その放送局の分周比が消去されることがなく、
結果として、受信レベルの低い放送局であってもプリセ
ットすることができる。また、放送局が重複してプリセ
ットされることもない。
【0084】さらに、受信レベルの高い放送局は周波数
の順にプリセットされ、すなわち、周波数順にソートさ
れた状態にプリセットされる。しかも、オートプリセッ
トを行う場合、古い分周比を退避しておくメモリエリア
を必要としない。
【0085】なお、上述においては、プリセットキーK
Pを押すと、ルーチン100が実行されるとしたが、例
えば、LCD60にメニューを表示し、このメニューか
らプリセットモードを選択して実行するようにもでき
る。さらに、上述においては、受信回路10がFM放送
を受信する場合であるが、AM放送あるいはテレビ放送
を受信する場合も、同様に構成することができる。
【0086】
【発明の効果】この発明によれば、一度プリセットして
ある放送局であれば、オートプリセットを実行したと
き、その放送局の受信レベルが低くても、自動的にプリ
セットすることができる。また、放送局が重複してプリ
セットされることもない。
【0087】さらに、受信レベルの高い放送局は周波数
の順にプリセットされる。しかも、オートプリセットを
行う場合、古い分周比を退避しておくメモリエリアを必
要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一形態を示す系統図である。
【図2】この発明の一形態の一部を示すフローチャート
である。
【図3】図2の続きの一形態を示すフローチャートであ
る。
【図4】データエリアの一形態を示す図である。
【図5】この発明を説明するための図である。
【符号の説明】
10 受信回路 14 ミキサ回路 15 中間周波回路 16 FM復調回路 20 PLL 21 VCO 22 可変分周回路 31 検出回路(受信レベル用) 40 マイクロコンピュータ 41 CPU 42 ROM(プログラム用) 43 RAM(ワークエリア用) 44 メモリ(プリセット用) 55 ディスプレイコントローラ 60 LCD 100 オートプリセットルーチン A1〜A10 データエリア KP オートプリセットキー K1〜K10 選局キー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PLLにおいて形成された信号を使用して
    受信信号の周波数変換を行うとともに、上記PLLの可
    変分周回路の分周比を変更することにより、上記信号の
    周波数を変更して受信周波数を変更するようにしたシン
    セサイザ方式の受信機において、 所定の受信レベル以上の放送波信号を受信したとき、こ
    れを検出する検出回路と、 複数の選局キーと、 上記複数の選局キーのそれぞれにデータエリアが対応し
    たメモリとを有し、 オートプリセット時、 上記分周比を変更して上記信号の周波数を変更すること
    により、受信周波数帯をスキャンするとともに、 このスキャン中に上記検出回路が上記放送波信号を検出
    したときには、このときの受信周波数に関するデータ
    が、上記データエリアにあるかどうかを判別し、 この判別の結果、上記放送波信号を検出したときの受信
    周波数に関するデータが、上記データエリアにないとき
    には、 上記データエリアのデータを、1データエリアずつシフ
    トするとともに、このシフトにより不要となったデータ
    エリアに、上記放送波信号を検出したときの受信周波数
    に関するデータを書き込み、 上記判別の結果、上記放送波信号を検出したときの受信
    周波数に関するデータが、上記データエリアにあるとき
    には、 このデータのあるデータエリアまで、上記データエリア
    のデータを、1データエリアずつシフトするとともに、
    このシフトにより不要となったデータエリアに、上記放
    送波信号を検出したときの受信周波数に関するデータを
    書き込むようにした受信機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の受信機において、 上記判別の結果、上記放送波信号を検出したときの受信
    周波数に関するデータが、上記データエリアの2か所以
    上にあるときには、 この2か所以上あるデータエリアのうちの第1番目のデ
    ータエリアまで、上記データエリアのデータを、1デー
    タエリアずつシフトするとともに、このシフトにより不
    要となったデータエリアに、上記放送波信号を検出した
    ときの受信周波数に関するデータを書き込み、 上記2か所以上あるデータエリアのうちの残るデータエ
    リアに、ダミーデータを書き込むようにした受信機。
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