JPH0911239A - 樹脂成形組立品の製造金型および製造方法、および樹脂成形組立品 - Google Patents

樹脂成形組立品の製造金型および製造方法、および樹脂成形組立品

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JPH0911239A
JPH0911239A JP8003028A JP302896A JPH0911239A JP H0911239 A JPH0911239 A JP H0911239A JP 8003028 A JP8003028 A JP 8003028A JP 302896 A JP302896 A JP 302896A JP H0911239 A JPH0911239 A JP H0911239A
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resin molded
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resin
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Shinsuke Tsutsui
伸介 筒井
Hikari Ito
光 伊藤
Yasunori Wada
恭典 和田
Osamu Yanai
修 谷内
Seiichi Kurosawa
聖一 黒澤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形組立品を安価かつ正確に製造するこ
とができなかった。 【解決手段】 スライド可能なハウジング成形型11
0,110とリテーナ成形型120,120とからなる
可動型100と、これと対となる固定型とによってハウ
ジング20とリテーナ30a,30bとを同時に樹脂成
形し、固定型200と可動型100との型開き時にハウ
ジング成形型110,110を開いて互いに組み付けら
れるハウジング20とリテーナ30a,30bとの間に
空間を形成するとともに、左右両側からリテーナ成形型
120,120にてそれぞれのリテーナ30a,30b
を保持しながらハウジング20に向けて押しつけていく
ことにより、ハウジング20とリテーナ30a,30b
とが組み立てられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の樹脂成形品を互
いに係合せしめて組立される樹脂成形組立品の製造金型
および製造方法、およびこれらにて製造される樹脂成形
組立品に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数の樹脂成形品が互いに係合
して組み立てられる樹脂成形組立品を製造しようとする
場合、各樹脂成形品を個別の樹脂成形機にて成形し、成
形された各樹脂成形品を一箇所に集めて組立を行なう。
かかる組立は、パーツフィーダを備えた自動機か、人手
によって行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
方法で樹脂成形組立品の製造する場合、次のような課題
があった。樹脂成形と組立とを別に行うため、自動機を
使用する場合でも人手による場合でも組付場所へ搬送す
る搬送工程と、その場所での組立工程が必要になり、人
手による場合には別の検査工程が必要になり、これらの
工程は製品コストに反映されてしまう。また、各樹脂成
形品ごとに金型の管理などが必要となり、面倒である。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、樹脂成形組立品を安価かつ正確に製造すること
が可能な製造金型および製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、複数の互いに係合組立可
能な樹脂成形品を形成可能な金型であって、互いに係合
組立される樹脂成形品同士の間の金型を移動させて空間
を形成する第一の型移動構造と、一の樹脂成形品を保持
しつつ他の樹脂成形品を相対的に移動させて一の樹脂成
形品に他の樹脂成形品を係合せしめて組み立てる第二の
型移動構造とを具備する構成としてある。
【0006】また、請求項2にかかる発明は、複数の互
いに係合組立可能な樹脂成形品を形成可能な金型であっ
て、固定型と可動型とを型開きすることにより複数の樹
脂成形品の間に空間を形成する型開き構造と、一の樹脂
成形品を保持しつつ他の樹脂成形品を相対的に移動させ
て一の樹脂成形品に他の樹脂成形品を係合せしめて組み
立てる第三の型移動構造とを具備する構成としてある。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の樹脂
成形組立品の製造金型において、スライドピンを移動さ
せて互いの樹脂成形品同士の間の空間を形成する第四の
型移動構造を具備する構成としてある。
【0007】また、請求項4にかかる発明は、複数の樹
脂成形品を互いに係合せしめて組立される樹脂成形組立
品の製造方法であって、金型内にて複数の樹脂成形品を
成形し、一の樹脂成形品と他の樹脂成形品との間に空間
を形成した後、一の樹脂成形品を保持しつつ他の樹脂成
形品を相対的に移動させて上記一の樹脂成形品に係合せ
しめて組立を行う構成としてある。また、請求項5にか
かる発明は、複数の樹脂成形品を互いに係合せしめて組
立される樹脂成形組立品の製造方法であって、金型内に
て複数の樹脂成形品を成形し、固定型と可動型とを型開
きによって複数の樹脂成形品の間に空間を形成し、一の
樹脂成形品を保持しつつ他の樹脂成形品を相対的に移動
させて一の樹脂成形品に他の樹脂成形品を係合せしめて
組み立てる構成としてある。
【0008】また、請求項6にかかる発明は、請求項5
に記載の樹脂成形組立品の製造方法において、固定型と
可動型とを型開きによって複数の樹脂成形品の間に空間
を形成するとともに、スライドピンを移動させて互いの
樹脂成形品同士の間の空間を形成する構成としてある。
また、請求項7に係る発明は、複数の樹脂成形品を互い
に係合せしめて組立される樹脂成形組立品であって、金
型内にて複数の樹脂成形品を成形するとともに、一の樹
脂成形品と他の樹脂成形品との間の金型を移動して空間
を形成し、一の樹脂成形品を保持しつつ金型を移動して
他の樹脂成形品を上記一の樹脂成形品に押しつけて係合
組立される構成としてある。
【0009】また、請求項8に係る発明は、複数の互い
に係合組立可能な樹脂成形品を形成可能な金型であっ
て、係合組立される樹脂成形品同士の間の金型を移動さ
せて空間を形成する第五の型移動構造と、一方の樹脂成
形品を固定して保持しつつ他の樹脂成形品を保持しなが
ら同一方の樹脂成形品に向かって移動させて押し付け、
互いに係合せしめた後、退避する第六の型移動構造と、
退避後に上記一方の樹脂成形品を金型から押し出す押し
出し構造とを具備する構成としてある。
【0010】また、請求項9に係る発明は、請求項8に
記載の樹脂成形組立品の製造金型において、上記第五の
型移動構造は、固定型と可動型との型開きによって行わ
れ、上記第六の型移動構造は、型開き中にスライド型を
往復動させて行うように構成してある。また、請求項1
0に係る発明は、複数の樹脂成形品を互いに係合せしめ
て組立される樹脂成形組立品の製造方法であって、金型
内にて複数の樹脂成形品を成形し、一の樹脂成形品と他
の樹脂成形品との間に空間を形成した後、一の樹脂成形
品を固定して保持しつつ他の樹脂成形品を移動型にて保
持しながら同一方の樹脂成形品に向かって移動させて押
し付け、互いに係合せしめた後、同移動型を退避させ、
退避後に上記一方の樹脂成形品を金型から押し出して取
り出す構成としてある。
【0011】また、請求項11に係る発明は、上記請求
項10に記載の樹脂成形組立品の製造方法において、固
定型と可動型との型開きによって一の樹脂成形品と他の
樹脂成形品との間に空間を形成し、型開き中にスライド
型を往復動させて一の樹脂成形品を固定しつつ他の樹脂
成形品を移動させて係合せしめる構成としてある。
【0012】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、一つの金型内で複数の樹脂成形品を成形して
おき、第一の型移動構造にて互いに係合組立される樹脂
成形品同士の間の金型を移動させて空間を形成するとと
もに、第二の型移動構造にて一の樹脂成形品を保持しつ
つ他の樹脂成形品を相対的に移動させて一の樹脂成形品
に他の樹脂成形品を係合せしめて組立を行う。
【0013】また、上記のように構成した請求項2にか
かる発明においては、一つの金型内で複数の樹脂成形品
を成形しておき、第一の型開き構造にて固定型と可動型
とを型開きさせて複数の樹脂成形品の間に空間を形成
し、第三の型移動構造が一の樹脂成形品を保持しつつ他
の樹脂成形品を相対的に移動させて一の樹脂成形品に他
の樹脂成形品を係合せしめて組立を行う。また、上記の
ように構成した請求項3にかかる発明においては、型開
き構造にて複数の樹脂成形品の間に空間を形成するとと
もに、第四の型移動構造にてスライドピンを移動させて
必要な樹脂成形品同士の間の空間を形成し、上記第三の
型移動構造が一の樹脂成形品に他の樹脂成形品を係合せ
しめて組立を行う。
【0014】また、上記のように構成した請求項4にか
かる発明においては、一つの金型内で複数の樹脂成形品
を成形しておき、一の樹脂成形品を保持しつつ金型を移
動し空間を形成しつつ他の樹脂成形品を移動させ、上記
一の樹脂成形品に係合せしめて組立を行う。また、上記
のように構成した請求項5にかかる発明においては、一
つの金型内で複数の樹脂成形品を成形しておき、固定型
と可動型との型開きによって複数の樹脂成形品の間に空
間を形成するとともに、一の樹脂成形品を保持しつつ同
空間内で他の樹脂成形品を移動させ、上記一の樹脂成形
品に係合せしめて組立を行う。
【0015】また、上記のように構成した請求項6にか
かる発明においては、固定型と可動型との型開きによっ
て複数の樹脂成形品の間に空間を形成するとともに、ス
ライドピンを移動させて必要な樹脂成形品同士の間の空
間を形成している。また、上記のように構成した請求項
7に係る発明においては、一つの金型内で複数の樹脂成
形品を成形するにあたって一の樹脂成形品と他の樹脂成
形品との間の金型を移動して空間を形成する。すなわ
ち、相手側樹脂成形品との対向面は金型の移動によって
空間を形成される前に当該金型によって成形されてお
り、金型を移動させて空間が形成される。この後、一方
の樹脂成形品を保持しつつ同空間内で他方の樹脂成形品
を移動させ、両者を互いに押し付けるようにして係合せ
しめて組立を行う。
【0016】また、上記のように構成した請求項8に係
る発明においては、一つの金型内で複数の樹脂成形品を
成形しておき、第五の型移動構造にて互いに係合組立さ
れる樹脂成形品同士の間の金型を移動させて空間を形成
するとともに、一の樹脂成形品を固定して保持しつつ第
六の型移動構造にて他の樹脂成形品を保持しながら同一
方の樹脂成形品に向かって移動させる。移動させていっ
て押し付けると互いに係合し、係合したら退避する。こ
の後、押し出し構造は上記一方の樹脂成形品を金型から
押し出すが、このときに上記第六の型移動構造は退避し
ているので干渉しない。
【0017】また、上記のように構成した請求項9に係
る発明においては、第五の型移動構造となる固定型と可
動型を型開きさせることにより互いに係合組立される樹
脂成形品同士の間に空間を形成し、型開き中に第六の型
移動構造となるスライド型を往復動させることにより一
の樹脂成形品を固定して保持しつつ他の樹脂成形品を移
動させて係合組立させるとともに係合組立後に退避し、
スライド型の退避後に押し出し構造が上記一方の樹脂成
形品を金型から押し出す。
【0018】また、上記のように構成した請求項10に
係る発明においては、金型内にて複数の樹脂成形品を成
形し、一の樹脂成形品と他の樹脂成形品との間に空間を
形成した後、一の樹脂成形品を固定して保持しつつ他の
樹脂成形品を移動型にて保持しながら同一方の樹脂成形
品に向かって移動させて押し付け、互いに係合せしめた
後、同移動型を退避させ、退避後に上記一方の樹脂成形
品を金型から押し出して取り出す。
【0019】また、上記のように構成した請求項11に
係る発明においては、固定型と可動型との型開きによっ
て一の樹脂成形品と他の樹脂成形品との間に空間を形成
し、型開き中にスライド型を往復動させて一の樹脂成形
品を固定しつつ他の樹脂成形品を移動させて係合せしめ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、金型内で
組立を行うようにしたため、樹脂成形と組立の工程を一
つの機械で同時に行うことができ、次のような効果を有
する樹脂成形組立品の製造方法を提供することができ
る。
【0021】搬送工程が不要となる。自動機を使用する
場合に比べるとパーツフィーダーで部品の供給をする必
要がなくなり、組立工程の時間を短縮することができ
る。人手で組み付ける場合に比べると自動化となって大
幅な時間短縮を図るとともに、人手のための別の検査工
程が不要となる。自動機を個別に必要としないので、作
業場所を減らし、自動機導入のためのコストも低減する
ことができる。そして、これらの結果、安価に樹脂成形
組立品を製造することができる。
【0022】特に、通常の固定型と可動型との型開きに
よって樹脂成形品の移動に必要な空間を形成することに
より、構成を簡易にすることができる。また、必要に応
じて使用するスライドピンを移動させれば固定型と可動
型との型開きだけでは得られない空間をも形成すること
ができる。また、ある樹脂成形品を固定しておいてこの
周りから他の樹脂成形品を近づけて係合組立させるとき
には移動させる型が係合組立後の樹脂成形組立品を取り
出す際に邪魔になることも考えられるが、このような場
合でも型を往復動させて退避させておけば、邪魔になる
ことはない。特に、固定型と可動型を型開きさせながら
空間を形成しつつ樹脂成形品を移動させる際にスライド
型を往復動させれば型開きの終了時点にはすでにスライ
ド型が退避しており、良好に押し出しを行うことができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明の一実
施形態にかかる樹脂成形組立品の製造金型および製造方
法を適用する樹脂成形組立品を斜視図により示してい
る。同図において、この樹脂成形組立品(コネクタ)1
0は、矩形箱状のハウジング20と、このハウジング2
0の上面と下面に対して係合取り付けされる断面コの字
形のリテーナ30a,30bとから構成されている。ハ
ウジング20は前後方向に貫通する筒状の端子金具収容
室21を上段に二列、下段に四列形成されており、上段
のものは左右の両側に形成され、中央には上下方向の可
撓性を有するロックアーム22を備えている。ハウジン
グ20における前後方向の中程あたりから後端側部分は
前端に比べて一回り外形が小さくなっており、各端子金
具収容室21はこの細くなった部分の前端付近にそれぞ
れ上方と下方に対面する開口21aを形成されている。
【0024】この細くなった部分に対して断面コの字形
のリテーナ30a,30bを上面側からと下面側から装
着するため、両側面には上面側のものと下面側のものと
に対応して畝状のガイドレール24を計四個形成してあ
る。このガイドレール24は側面において前端に向かう
につれて上下方向中程に向かうように斜めに形成してあ
る。ガイドレール24の断面は、上面側のものは上方に
対面する斜めの傾斜面を備え、下面側のものは下方に対
面する斜めの傾斜面を有する楔形となっている。
【0025】また、ガイドレール24の延長線上前方に
は小突起25を形成してあり、これらのガイドレール2
4と小突起25よりもさらに内側にはこれらの傾斜と平
行であって前端部分と同じ幅まで突出する突堤26を形
成してある。互いに斜めに形成された上面側用の突堤2
6と下面側用の突堤26は前方にて接続し、V字形とな
っている。リテーナ30a,30bは、全体としては概
ね対象に形成され、コの字形の開口をそれぞれハウジン
グ20の側に向けて近接させると両翼部31,31がハ
ウジング20の細くなった部分を両側から挟み込むよう
になっている。翼部31には上記ガイドレール24と小
突起25とが挿入可能な幅としてガイド溝32をこれら
と同様の傾斜にて形成してある。また、翼部31の下端
は上記V字形の突堤26に沿うように斜めに形成されて
いる。
【0026】ここにおいて、リテーナ30a,30bは
ハウジング20における細くなった部分よりも短く形成
されている。従って、リテーナ30a,30bを上面側
と下面側からハウジング20を挟み込むようにして装着
した場合にはガイドレール24がガイド溝32に入り込
んで前後にスライド可能であり、両者は斜めに形成され
ているので前後に移動しつつリテーナ30a,30bが
ハウジング20に対して近接したり離れたりする。そし
て、移動範囲の前端では小突起25がガイド溝32に入
り込むようになっている。
【0027】また、上面側のリテーナ30aと下面側の
リテーナ30bは、ハウジング20に対面する内面側に
おける上記開口21aに対面する位置にそれぞれ二つと
四つずつ同開口21aに進入可能な突起33を備えてい
る。同突起33は端子金具収容室21内に進入したとき
に内部の図示しない端子金具に係止して抜け止めを図る
べく、前方に向かうほど突出する楔形に形成されてお
り、上述したようにしてリテーナ30a,30bが前後
にスライドし、前端にて最もハウジング20に近づいた
ときに同突起33が開口21aを介して端子金具収容室
21内に進入するようになっている。なお、端子金具が
半挿入状態ならば同突起33が端子金具の端面に当接し
て正規の挿入位置に移動させる。また、翼部31,31
の付け根部分には切り欠き34,34を形成してあり、
これによって翼部31,31の根本部分が撓みやすくな
っている。
【0028】図10及び図11は、かかるリテーナ30
a,30bによる二重係止の様子を断面図により示して
いる。ハウジング20における各端子金具収容室21の
底面には一体成形された樹脂ランス27を形成してあ
り、雌側端子金具40を挿入すると同樹脂ランス27の
上面に形成した突起27aが同雌側端子金具40の底面
に形成した係止孔41に入り込んで係止する(一次係
止)。このとき、リテーナ30a,30bは移動範囲に
おける後端に位置し、突起33は端子金具収容室21に
入っていない。
【0029】次に、リテーナ30a,30bを前端に移
動するとハウジング20に近づいて同突起33が開口2
1aを介して端子金具収容室21内に進入し、雌側端子
金具40に係止する(二次係止)。なお、リテーナ30
a,30bが後端位置にあるときを仮係止状態と呼び、
前端位置にあるときを本係止状態と呼ぶ。一方、図3は
かかる樹脂成形組立品10を製造する金型のうち可動型
を正面から見た状態を示している。同図に示す可動型1
00と紙面上手前側に位置する固定型200とが一組と
なっており、同可動型100は図に示すように上下にス
ライド可能で内面側に上記ハウジング20を成形可能な
ハウジング成形型(スライドピン)110,110と、
このハウジング成形型110,110の左方と右方とで
水平方向にスライドするリテーナ成形型(アセンブリス
ライドピン)120,120とから構成されている。ハ
ウジング成形型110,110は上記リテーナ成形型1
20,120と対面して接する部分にリテーナ30a,
30bの翼部31,31の外側面を形成するようになっ
ており、このハウジング成形型110,110とリテー
ナ成形型120,120とで囲まれる空間の中に固定型
200の一部が進入されてリテーナ30a,30bを成
形する。従って、固定型200を抜くだけでもリテーナ
成形型120,120の内面側に空間が形成される。こ
れは、互いに係合組立される複数の樹脂成形品の場合、
一方の樹脂成形品における相手側樹脂成形品との対向面
の側をスライドピンを使用することなく成形することに
なる。そして、これによって金型の構造をシンプルにす
ることができる。本実施形態においては、上下にスライ
ド可能なハウジング成形型110,110でハウジング
20における上記リテーナ30a,30bとの対向面も
成形しているが、この対向面を固定型200の側で成形
可能な場合もある。このような場合には、固定型200
を抜くだけでハウジング20とリテーナ30a,30b
との対向面を形成でき、固定型200と可動型100と
の型開きによってリテーナ30a,30bを移動させる
ための空間を形成することができる。この結果、より金
型の構造をシンプルにすることができる。なお、本実施
形態においては、可動型にスライドピンであるハウジン
グ成形型110とリテーナ成形型120とが保持されて
いるが、固定型200の側に保持されるようになってい
ても良い。
【0030】図4〜図6は当該可動型100におけるス
ライドピンの移動の様子を概略図により示している。同
図はあくまで概略を示すものであり、細部まで詳細に同
樹脂成形組立品10に対応しているものではない。これ
らのハウジング成形型110,110とリテーナ成形型
120,120は互いに可動型100の中央のコア部分
に対して近接及び離反するようにしてスライドする。ハ
ウジング成形型110,110については、図7及び図
8に示すように、固定型200から可動型100の側に
向けて斜めに突き出るように形成されたアンギュラピン
210,210を挿通可能な斜めの貫通孔111,11
1を形成してあり、型締及び型開きの際に固定型200
と可動型100とが相対的に近接及び離反するとハウジ
ング成形型110,110同士も近接及び離反する。こ
こにおいて、同貫通孔111,111の径をアンギュラ
ピン210,210よりも縦方向に長くしておくことに
より、可動型100と固定型200の型開きのタイミン
グとハウジング成形型110,110の型開きのタイミ
ングとを異ならせることができる。本実施形態において
は、可動型100と固定型200の型開きの開始後、少
ししてからハウジング成形型110,110の型開きが
開始されるようになっている。
【0031】一方、リテーナ成形型120,120につ
いては、図9に示すように、固定型200の側から突出
して先端に斜めの傾斜面を有するリセット用駆動ロッド
220と、図示しない押し出しピンの側から突出して先
端に上記リセット用駆動ロッド220と反対の側に傾斜
する傾斜面を有する係合用駆動ロッド230とがそれぞ
れリテーナ成形型120の端部に形成された傾斜面を有
するカム部121に摺接可能となっており、タイミング
を異ならせて両駆動ロッド220,230が押し出され
ることにより、上記リテーナ成形型120は往復駆動さ
れるようになっている。次に、上記構成からなる金型を
使用して上記構成からなる樹脂成形組立品10を製造す
る方法を説明する。
【0032】当初、可動型100においては、ハウジン
グ成形型110,110が互いに近接して密着し、さら
に、両側にリテーナ成形型120,120が接して密着
しており、固定型200がこの可動型100の前面に密
着して端子金具収容室21の内部とリテーナ30a,3
0bの内側面の部分に突出した状態となっている。な
お、この突出部分を図5に二点鎖線にて概略的に示して
いる。金型内に溶融樹脂を充填すると、同樹脂は固定型
200と可動型100との間にて図4に示すようにして
固化する。固化後、固定型200と可動型100とを型
開きさせると、これらの固定型200と可動型100と
の型開きに少し遅れてアンギュラピン210がハウジン
グ成形型110の貫通孔111の内周面に当接し、同貫
通孔111から抜け出るのに伴って図5及び図8に示す
ようにしてハウジング成形型110,110が相互に開
く。このときハウジング成形型110とリテーナ成形型
120にて型開き方向と直角方向に形成される凹凸がこ
れらのスライドピンと係合することになるため、ハウジ
ング20とリテーナ30a,30bは可動型100の側
に保持される。この状態を図5に示している。
【0033】固定型200と可動型100との型開き工
程時に、傾斜したアンギュラピン210と貫通孔111
との摺動動作でハウジング成形型110,110が開く
と、ハウジング20は上下左右の四面と前面とが解放さ
れる。一方、固定型200が可動型100から抜かれる
と、リテーナ成形型120,120に残されたリテーナ
30aとリテーナ30bの内側面が完全に露出し、ハウ
ジング20を挟み込むようにして左右両側にリテーナ3
0a,30bが対面して保持されることになる。
【0034】この後、押し出しピンを駆動し始めると係
合用駆動ロッド230の先端の傾斜面がリテーナ成形型
120のカム部121の傾斜面に摺動し、各リテーナ成
形型120,120はハウジング20の側に向けて移動
される。ここにおいて、それぞれのリテーナ30a,3
0bは、図6に示すように、リテーナ成形型120,1
20に保持されたままコの字形状における開口側からハ
ウジング20の上面と下面とに押し付けられていく。そ
れぞれのリテーナ30a,30bにおける左右の翼部3
1,31がハウジング20の細くなった部分を挟み込む
ようにして近接されていくと、翼部31の端面ガイドレ
ール24に当接することになるが、上述したように楔形
とした断面形状によって翼部31はガイドレール24を
乗り越え、同ガイドレール24が翼部31のガイド溝3
2に挿入されると係合する。これにより、ハウジング2
0に対してリテーナ30a,30bが係合して組立が完
了する。押し出しピンの駆動に伴って組立が完了し、さ
らに押し出しピンが駆動されるとリテーナ30a,30
bを組み付けたままハウジング20は可動型100から
取り外される。
【0035】このように、スライド可能なハウジング成
形型110,110とリテーナ成形型120,120と
からなる可動型100と、これと対となる固定型とによ
ってハウジング20とリテーナ30a,30bとを同時
に樹脂成形し、固定型200と可動型100との型開き
とともにスライドピンであるハウジング成形型110,
110を開いて互いに組み付けられるハウジング20と
リテーナ30a,30bとの間に空間を形成しつつ、左
右両側からリテーナ成形型120,120にてそれぞれ
のリテーナ30a,30bを保持しながらハウジング2
0に向けて押しつけていくことにより、ハウジング20
とリテーナ30a,30bとが組み立てられる。
【0036】なお、上述した実施形態においては、ハウ
ジング成形型110とリテーナ成形型120の移動を固
定型200と可動型100との移動と押し出しピンの移
動に伴って機構的に連結した構造で行っているが、油圧
や空気圧による駆動や、モータによる駆動で行うことも
できる。また、各樹脂成形品の間の空間の形成について
は、型開きとスライドピンの直線的な移動だけにとどま
らず、二次元的、三次元的な駆動によって行うこともで
きる。さらに、複数のスライドピンが共同して樹脂成形
品を移動させるようにしても良い。
【0037】また、本実施形態においては、可動型10
0の駆動と押し出しピンの駆動とを別の駆動源で行って
いるが、固定型200と押し出しピンとの間で可動型1
00が前後動するようにしておくと、可動型100が後
退するにつれて押し出しピンが相対的に前方に突き出る
ようになる。上述した実施形態の場合、リテーナ成形型
120を初期位置へ戻すのは固定型200の側から突出
するリセット用駆動ロッド220であり、リテーナ30
a,30bを組み付けられたハウジング20が可動型1
00から取り外され、その後で型閉めされる時に同リセ
ット用駆動ロッド220が、リテーナ成形型120の端
部に形成された傾斜面を有するカム部121に摺接して
移動させる。従って、ハウジング20を押し出しピンで
駆動するときにリテーナ成形型120はハウジング20
の側に突き出た状態のままである。
【0038】本実施形態の場合、ハウジング20の形状
はリテーナ30a,30bよりも幅広となっておらず、
リテーナ成形型120がハウジング20の側に突き出て
いても支障はない。しかし、ハウジング20の方がリテ
ーナ30a,30bよりも幅広となっていると押し出し
ピンで駆動させるときにリテーナ成形型120が干渉す
ることになる。図12〜図17には、このようにリテー
ナ成形型120,120がハウジング20の取り出し時
に突き出たままとならないようにする実施形態を示して
いる。本実施形態においては、可動型100に対してス
ライド可能に保持されているハウジング成形型110と
リテーナ成形型120を駆動するため、図13に示すよ
うに、固定型200の側からアンギュラピン210と同
様の作用をなす二種類のカム片211,212を突出せ
しめるとともに、可動型100の側には同カム片21
1,212にて貫通されたスライダ112,122を備
えている。
【0039】ハウジング成形型110,110について
はそれぞれハウジング20とは反対の外側にスライド可
能に支持されているスライダ112,112に連結され
ており、各スライダ112,112には、短い側のカム
片211,211が貫通している。アンギュラピン21
0の場合と同様に可動型100が固定型200から離れ
るときにスライダ112,112が外側に駆動され、ハ
ウジング成形型110,110は開くように駆動され
る。一方、可動型100と固定型200とが近接すると
きにスライダ112,112は内側に駆動され、ハウジ
ング成形型110,110は開くように駆動される。な
お、この場合もアンギュラピン210の場合と同様の遊
びを作ってあり、可動型100が固定型200から離れ
る型開き時にはわずかに遅れてハウジング成形型11
0,110が開くようになっている。
【0040】また、片側のハウジング成形型110に対
するスライダ112を挟み込むように二つのスライダ1
22,122を配置してあり、このスライダ122,1
22には長いカム片212,212が貫通している。長
いカム片212,212は短いカム片211,211よ
りも直線部分が長いため、結果的にはスライダ122を
移動させるタイミングがスライダ112を移動させるタ
イミングとずれることになる。
【0041】スライダ122,122にはハウジング成
形型110,110の移動方向と平行となるように延設
されてリテーナ成形型120,120を両側から挟み込
むことになるリテーナ用カム片123,123を連結し
てあり、各リテーナ用カム片123,123は、図14
に示すように、それぞれリテーナ成形型120,120
の背面部分に対して係合している。すなわち、リテーナ
用カム片123とリテーナ成形型120はそれぞれ対面
するように山形の突出部分を備えており、リテーナ用カ
ム片123が往復動するときにその斜面にてリテーナ成
形型120をハウジング20の側に押し付ける。
【0042】押し付けるだけであるとリテーナ成形型1
20はハウジング20の側に突出したままとなるが、リ
テーナ成形型120にはリテーナ用カム片123と重な
り合うように延設された板片124を備えており、同板
片124にはリテーナ用カム片123に突出する突起1
24aを形成しつつ同リテーナ用カム片123には同突
起124aが入り込むことかできるくの字形のカム溝1
23aを形成してある。このくの字形のカム溝123a
は概ねリテーナ用カム片123における山形の突出部分
に対応しており、リテーナ用カム片123の斜面にて押
し出されたリテーナ成形型120はリテーナ用カム片1
23がさらにスライドするときにくの字形のカム溝12
3aに入り込んでいる突起124aにて引き戻される。
すなわち、リテーナ用カム片123が一方へ移動するご
とにリテーナ成形型120は一往復する。この結果、ハ
ウジング成形型110,110が開いた後、リテーナ成
形型120,120はそれぞれリテーナ30a,30b
を保持したままハウジング20に近接していき、押し付
けて係合させたら再び初期位置へと戻ることになる。従
って、この後で押し出しピンがハウジング20を背面側
から押し出してもリテーナ成形型120,120に干渉
することはない。なお、可動型100とリテーナ成形型
120,120との間には図示を省略したスプリングを
配置して各リテーナ成形型120,120を開かせるよ
うに付勢しており、ガタが生じないようにしてある。
【0043】ところで、本来、リテーナ成形型120を
往復動させるだけであるならば突起124aとカム溝1
23aの組み合わせだけでも可能なはずである。しかる
に、本実施形態の場合はあえてリテーナ用カム片123
とリテーナ成形型120とに互いに対面する山形の斜面
を形成し、押し出しはこの斜面によって行っている。こ
れは、型開き後にリテーナ成形型120を駆動するとき
には大きな力が必要となる場合もあるため、斜面同士を
突き合わせて駆動させるのが適当であるのに対し、その
後の引き戻しは小さな力で可能であるので突起124a
とカム溝123aとによって行うようにしているためで
ある。従って、所用の力の大きさによっては突起124
aとカム溝123aとの組み合わせだけにするなど、適
宜変更可能である。なお、退避するのは必ずしも初期位
置とは限らず、少なくともハウジング20を押し出すの
に干渉しない位置であればよい。
【0044】本実施形態においては、可動型100と固
定型200の型開きとハウジング成形型110,110
の移動によってハウジング20とリテーナ30a,30
bの間に空間を形成するので、これらが第五の型移動構
造に該当するが、むろんかかる構造に限定されるもので
はない。また、リテーナ成形型120,120がリテー
ナ用カム片123,123のスライド移動によってリテ
ーナ30a,30bを保持してハウジング20,20に
対して往復動するので当該構成部分が第六の型移動構造
を構成する。この第六の型移動構造についても、型開き
に伴うカム構造であれば、別駆動源を要することない
が、油圧アクチュエータや空気圧アクチュエータ、ある
いは電動モータなどを使用して別個に駆動させるなど適
宜変更してもよい。
【0045】例えば、図18〜図21には、突き出し機
構のアクチュエータを利用して駆動し、リテーナ用カム
片123が型開き方向に平行となるように配向した実施
形態を示している。この可動型100においては、上述
したハウジング成形型110,110とリテーナ成形型
120,120とを支持して上記固定型200と対面す
る型板140と、この型板140の背面側で一定距離を
隔てて支持される取付板150と、これらの型板140
と取付板150との間で両方向にスライド可能に支持さ
れる第一の突き出し板160と第二の突き出し板170
とを備えている。リテーナ成形型120とリテーナ用カ
ム片123との係合構造については、図19に示すよう
に、リテーナ用カム片123のスライド方向が型開き方
向と平行となったのに伴って全体的に90度だけ回転し
ており、同リテーナ用カム片123が型板140を貫通
して前後にスライドすると、リテーナ成形型120は上
述したのと同様に往復動するようになっている。なお、
図においては、型板140と取付板150の支持構造を
省略して示している。
【0046】このリテーナ用カム片123は型板140
を貫通して取付板150の側に向かって突き出ており、
さらに第一の突き出し板160を貫通して第二の突き出
し板170に固定されている。同第二の突き出し板17
0は、取付板150を貫通する突き出し用アクチュエー
タ180のピストン181に固定されており、同アクチ
ュエータ180が図示しない油圧源より圧油を供給され
て同ピストン181を前後動させるときに型板140と
取付板150との間で平行に往復動する。
【0047】一方、リテーナ用カム片123が貫通する
第一の突き出し板160には押し出しピン161が固定
され、同押し出しピン161は型板140においてハウ
ジング20の成形孔背面へと挿入されている。この第一
の突き出し板160は型板140に対してスプリング1
62を介在させつつ支持されており、同スプリング16
2にて取付板150側に付勢されつつ図示しない止め具
により一定距離以上に離れないようになっている。そし
て、通常時は第二の突き出し板170と離れているもの
の、同第二の突き出し板170がピストン181に手押
し出されてきて背面側に当接すると、当該第一の突き出
し板160も型板140に向けて押し出され、上記押し
出しピン161をハウジング20の成形孔内へと押し入
れて同ハウジング20を押し出すようになっている。な
お、第一の突き出し板160には貫通孔164が形成さ
れ、当該貫通孔164を貫通してスプリング163を収
容している。このスプリング163により第二の突き出
し板170は型板140と反対の側に付勢されている。
【0048】可動型100と固定型200との型開き
後、突き出し用アクチュエータ180のピストン181
は、図20に示すチャートに従って駆動される。すなわ
ち、タイミングAにて半分だけのストロークを前進す
る。このストローク分はリテーナ用カム片123が型板
140内を前進することによって上述したリテーナ成形
型120を往復動させるのに十分な距離であり、上下の
リテーナ成形型120,120がそれぞれ往復動するこ
とによって二つのリテーナ30a,30bはハウジング
20に対して係合組立される。この状態を図21に示し
ている。なお、この半分のストロークによって第二の突
き出し板170は第一の突き出し板160の背面に当接
する。
【0049】次のタイミングBでは、ピストン181は
さらに半分だけのストロークを前進する。すると、第二
の突き出し板170は第一の突き出し板160に突き当
たったまま前進するので、同第一の突き出し板160も
前進する。このとき第一の突き出し板160に固定され
ている押し出しピン161はハウジング20の成形孔内
へと突き出るため、図22に示すように、組み立てられ
ているコネクタ10は突き落とされる。なお、このとき
リテーナ用カム片123は型板140を貫通した状態で
スライドするがリテーナ成形型120を駆動することは
ない。
【0050】タイミングCでは、ピストン181は一旦
半分だけのストロークを後退するが、タイミングDに
て、再度、前進し、タイミングEにて全ストローク分だ
け後退する。本来であれば、押し出しピン161が一回
突き出されるだけでコネクタ10は突き落とされるはず
であるが、場合によっては落ちないことがある。このよ
うな場合に全ストローク分だけ後退してしまうと、リテ
ーナ成形型120は中央のコネクタ10に向かって押し
出され、再度後退することになるが、コネクタ10の部
位によっては同リテーナ成形型120が突き当たってし
まい、壊れてしまう。これを防止するため、リテーナ用
カム片123がスライドしても同リテーナ成形型120
を駆動させない範囲で押し出しピン161を繰り返して
突き出させ、確実に落下させてから完全に後退させる。
【0051】本実施形態においては、二回だけ押し出し
ピン161を駆動させているが、確実な押し出しのため
にさらに回数を増やすようにしても良い。また、押し出
しピン161の駆動とリテーナ用カム片123の駆動に
ついては、所定のタイミングで駆動できればよいので、
必ずしも一つのアクチュエータ180で駆動させる必要
はなく、独立の駆動源を備えるようにしても良い。さら
に、駆動に際して断続的に実行するのではなく、例え
ば、電動モータの回転軸に回転カムを備えて同回転軸の
回転駆動によって連続的に作動させるなどしても良い。
【0052】さらに、図23〜図25には、リテーナ用
カム片123を支持する第二の突き出し板170と、押
し出しピン161を支持する第一の突き出し板160と
の前後位置を逆にした変形例を示している。この実施形
態においては、アクチュエータ180とピストン181
の代わりに先端を細径部182とするとともに後端に太
径部183を備えたイジェクトアクチュエータ184を
備えており、同イジェクトアクチュエータ184は第一
の突き出し板160に形成した貫通孔164を介して第
二の突き出し板170の背面に当接している。
【0053】同イジェクトアクチュエータ184が押し
込まれるとき、細径部182だけが貫通孔165を貫通
して第二の突き出し板170だけを押し込む。そして、
約1/2ストロークを越えたところから太径部183が
第一の突き出し板160に形成した貫通孔164の周縁
に突き当たり、当該第一の突き出し板160も押し込
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる製造金型および製
造方法を適用して製造する樹脂成形組立品の分解状態に
おける斜視図である。
【図2】同樹脂成形組立品の組立状態における斜視図で
ある。
【図3】同樹脂成形組立品を製造する金型のうち、可動
型の正面図である。
【図4】同樹脂成形組立品を製造する際に、金型内で成
形される状態を示す概略図である。
【図5】同樹脂成形組立品を製造する際に、可動型のハ
ウジング成形型を開いた状態を示す概略図である。
【図6】同樹脂成形組立品を製造する際に、可動型のリ
テーナ成形型にてリテーナをハウジングに係合させる状
態を示す概略図である。
【図7】ハウジング成形型が閉じている状態を示す固定
型と可動型の概略断面図である。
【図8】ハウジング成形型が開いている状態を示す固定
型と可動型の概略断面図である。
【図9】リテーナ成形型の駆動方法を示す概略斜視図で
ある。
【図10】リテーナの仮係止状態を示す樹脂成形組立品
の断面図である。
【図11】リテーナの本係止状態を示す樹脂成形組立品
の断面図である。
【図12】変形例にかかる可動型の正面図である。
【図13】変形例にかかる可動型と固定型の断面構造を
概略的に示す図である。
【図14】リテーナ用カム片とリテーナ成形型の斜視図
である。
【図15】可動型上でハウジング成形型が開いた状態を
示す概略斜視図である。
【図16】リテーナ用カム片でリテーナ成形型を押し出
す際の概略図である。
【図17】リテーナ用カム片でリテーナ成形型を引き戻
す際の概略図である。
【図18】変形例にかかる可動型の概略断面図である。
【図19】同変形例にかかるリテーナ成形型とリテーナ
用カム片の関係を示す斜視図である。
【図20】アクチュエータの駆動タイミングを示すチャ
ートである。
【図21】第一の突き出し板が駆動された状態を示す可
動型の概略断面図である。
【図22】第二の突き出し板が駆動された状態を示す可
動型の概略断面図である。
【図23】さらなる変形例にかかる可動型の概略断面図
である。
【図24】同可動型にて第一の突き出し板が駆動された
状態を示す概略断面図である。
【図25】同可動型にて第二の突き出し板が駆動された
状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】 10…樹脂成形組立品 20…ハウジング 21…端子金具収容室 21a…開口 22…ロックアーム 24…ガイドレール 25…小突起 26…突堤 27…樹脂ランス 27a…突起 30a,30b…リテーナ 31…翼部 32…ガイド溝 33…突起 34,34…切り欠き 100…可動型 110…ハウジング成形型 111…貫通孔 112…スライダ 120…リテーナ成形型 121…カム部 122…スライダ 123…リテーナ用カム片 123a…カム溝 124…板片 124a…突起 200…固定型 210…アンギュラピン 211,212…カム片 220…リセット用駆動ロッド 230…係合用駆動ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−81883 (32)優先日 平7(1995)3月13日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−81884 (32)優先日 平7(1995)3月13日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−81885 (32)優先日 平7(1995)3月13日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−128990 (32)優先日 平7(1995)4月28日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 谷内 修 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 黒澤 聖一 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の互いに係合組立可能な樹脂成形品
    を形成可能な金型であって、 互いに係合組立される樹脂成形品同士の間の金型を移動
    させて空間を形成する第一の型移動構造と、 一の樹脂成形品を保持しつつ他の樹脂成形品を相対的に
    移動させて一の樹脂成形品に他の樹脂成形品を係合せし
    めて組み立てる第二の型移動構造とを具備することを特
    徴とする樹脂成形組立品の製造金型。
  2. 【請求項2】 複数の互いに係合組立可能な樹脂成形品
    を形成可能な金型であって、 固定型と可動型とを型開きすることにより複数の樹脂成
    形品の間に空間を形成する型開き構造と、 一の樹脂成形品を保持しつつ他の樹脂成形品を相対的に
    移動させて一の樹脂成形品に他の樹脂成形品を係合せし
    めて組み立てる第三の型移動構造とを具備することを特
    徴とする樹脂成形組立品の製造金型。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の樹脂成形組立品の
    製造金型において、スライドピンを移動させて互いの樹
    脂成形品同士の間の空間を形成する第四の型移動構造を
    具備することを特徴とする樹脂成形組立品の製造金型。
  4. 【請求項4】 複数の樹脂成形品を互いに係合せしめて
    組立される樹脂成形組立品の製造方法であって、 金型内にて複数の樹脂成形品を成形し、一の樹脂成形品
    と他の樹脂成形品との間に空間を形成した後、一の樹脂
    成形品を保持しつつ他の樹脂成形品を相対的に移動させ
    て上記一の樹脂成形品に係合せしめて組立を行うことを
    特徴とする樹脂成形組立品の製造方法。
  5. 【請求項5】 複数の樹脂成形品を互いに係合せしめて
    組立される樹脂成形組立品の製造方法であって、金型内
    にて複数の樹脂成形品を成形し、固定型と可動型とを型
    開きによって複数の樹脂成形品の間に空間を形成し、一
    の樹脂成形品を保持しつつ他の樹脂成形品を相対的に移
    動させて一の樹脂成形品に他の樹脂成形品を係合せしめ
    て組み立てることを特徴とする樹脂成形組立品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の樹脂成形組立品の
    製造方法において、固定型と可動型とを型開きによって
    複数の樹脂成形品の間に空間を形成するとともに、スラ
    イドピンを移動させて互いの樹脂成形品同士の間の空間
    を形成することを特徴とする樹脂成形組立品の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 複数の樹脂成形品を互いに係合せしめて
    組立される樹脂成形組立品であって、金型内にて複数の
    樹脂成形品を成形するとともに、一の樹脂成形品と他の
    樹脂成形品との間の金型を移動して空間を形成し、一の
    樹脂成形品を保持しつつ金型を移動して他の樹脂成形品
    を上記一の樹脂成形品に押しつけて係合組立されること
    を特徴とする樹脂成形組立品。
  8. 【請求項8】 複数の互いに係合組立可能な樹脂成形品
    を形成可能な金型であって、 係合組立される樹脂成形品同士の間の金型を移動させて
    空間を形成する第五の型移動構造と、 一方の樹脂成形品を固定して保持しつつ他の樹脂成形品
    を保持しながら同一方の樹脂成形品に向かって移動させ
    て押し付け、互いに係合せしめた後、退避する第六の型
    移動構造と、 退避後に上記一方の樹脂成形品を金型から押し出す押し
    出し構造とを具備することを特徴とする樹脂成形組立品
    の製造金型。
  9. 【請求項9】 上記請求項8に記載の樹脂成形組立品の
    製造金型において、上記第五の型移動構造は、固定型と
    可動型との型開きによって行われ、上記第六の型移動構
    造は、型開き中にスライド型を往復動させて行うように
    したことを特徴とする樹脂成形組立品の製造金型。
  10. 【請求項10】 複数の樹脂成形品を互いに係合せしめ
    て組立される樹脂成形組立品の製造方法であって、 金型内にて複数の樹脂成形品を成形し、一の樹脂成形品
    と他の樹脂成形品との間に空間を形成した後、一の樹脂
    成形品を固定して保持しつつ他の樹脂成形品を移動型に
    て保持しながら同一方の樹脂成形品に向かって移動させ
    て押し付け、互いに係合せしめた後、同移動型を退避さ
    せ、退避後に上記一方の樹脂成形品を金型から押し出し
    て取り出すことを特徴とする樹脂成形組立品の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 上記請求項10に記載の樹脂成形組立
    品の製造方法において、固定型と可動型との型開きによ
    って一の樹脂成形品と他の樹脂成形品との間に空間を形
    成し、型開き中にスライド型を往復動させて一の樹脂成
    形品を固定しつつ他の樹脂成形品を移動させて係合せし
    めるようにしたことを特徴とする樹脂成形組立品の製造
    方法。
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