JPH09109581A - Icカードの製造方法および製造装置 - Google Patents
Icカードの製造方法および製造装置Info
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- JPH09109581A JPH09109581A JP7274095A JP27409595A JPH09109581A JP H09109581 A JPH09109581 A JP H09109581A JP 7274095 A JP7274095 A JP 7274095A JP 27409595 A JP27409595 A JP 27409595A JP H09109581 A JPH09109581 A JP H09109581A
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Abstract
成形で製造する上で、生産効率の向上と金型内へのIC
モジュールの保持の仕方を改善する。 【解決手段】 中央部に打ち抜き用金型20を有し、内
面に絵付けラベル40、41が装填された1組の射出成
形用金型1の間に、打ち抜き用金型20の外側に設けた
保持ピン12、13を介して、ICモジュール35が固
定されたフレーム30を保持し、射出成形用金型1とフ
レーム30との間に形成されたキャビティ4に樹脂Pを
射出してフレーム30と絵付けラベル40、41とを一
体化させてカード素材7を成形した後、打ち抜き用金型
20を前進させて保持ピン12、13の内側を打ち抜
き、その内側部分を製品として得る。
Description
るICモジュールが搭載されたICカードの製造方法お
よび製造装置に関する。
ータを利用した電子機器の外部記録装置としては、フロ
ッピーディスク、カセットテープ等の磁気記録媒体が広
く利用されている。ところが近年では、小型化や取り扱
い易さを図るべく、RAM、ROM等の半導体メモリを
備えたカード状、あるいはパッケージ状の記録媒体が用
いられてきている。一方、クレジットカード、IDカー
ド、キャッシュカード等のカード状の記録媒体において
は、磁気カードに代わるものとして、カード素材にマイ
クロプロセッサやRAM、ROM等の半導体メモリを含
むICモジュールを搭載してなるいわゆるICカードが
開発されてきている。この種のICカードは、接触型と
非接触型があるが、いずれの場合も情報記憶容量が非常
に大きく、かつ高いセキュリティ性を有するといった点
で優れている。
例示する。 (1)コアシートの両面にオーバーシートを積層、ラミ
ネートにより形成してなるカード基材にICモジュール
埋設用の凹部を設け、その凹部にICモジュールを載
置、接着固定する。 (2)予めICモジュール埋設用の凹部となる開口部が
形成されたシートと、凹部の底面となるシートを積層し
同時にダミーモジュールを埋設し、ラミネートによりカ
ード基材を形成し、ダミーモジュールを除去した凹部に
ICモジュールを載置、接着する。 (3)コアシートの両面にオーバーシートの積層とラミ
ネートによるカード基材の形成とICモジュールの埋設
とを同時に行う。 (4)射出成型法によりカード基材とICモジュール埋
設用の凹部を同時に形成し、その凹部にICモジュール
を載置、接着固定する。
2回の工程を必要とするため生産効率に劣ったり、得ら
れたカードにはまだ絵付けがなされていないので、成形
後に化粧用ラミネートを貼付するなどして絵付けを行う
工程が必要となるなどの欠点があった。
あり、生産効率が向上するとともに高品位なカードを得
ることができるICカードの製造方法を提供することを
目的としている。
するためになされたものであり、請求項1のICカード
の製造方法は、中央部に打ち抜き用金型を有し、少なく
とも一方側の内面に絵付けラベルが装填された1組の射
出成形用金型の間に、前記打ち抜き用金型の外側に設け
た保持手段を介して、ICモジュールが固定されたフレ
ームを保持し、前記射出成形用金型とフレームとの間に
形成されたキャビティに樹脂を射出して前記フレームと
前記絵付けラベルとを一体化させてカード素材を成形し
た後、前記打ち抜き用金型を作動させて前記保持手段の
内側を打ち抜き、その内側部分をカードとして得ること
を特徴としている。また、請求項2では、請求項1の発
明において、前記絵付けラベルを、前記打ち抜き用金型
と同寸法とするとともに、該金型の打ち抜き範囲に対応
して前記射出成形用金型に装填したことを特徴としてい
る。また、請求項3はICカードの製造装置であって、
中央部に打ち抜き用金型を有し、少なくとも一方側の内
面に絵付けラベルが装填された1組の射出成形用金型
と、前記打ち抜き用金型の外側に設けられ、ICモジュ
ールが固定されたフレームを保持する保持手段とを具備
することを特徴としている。この装置によれば、射出成
形用金型とフレームとの間に形成されたキャビティに樹
脂を射出してフレームと絵付けラベルとを一体化させて
カード素材を成形した後、打ち抜き用金型を作動させて
保持手段の内側を打ち抜き、その内側部分をカードとし
て得る。
実施形態を説明する。A.成形用金型 図1は、本実施形態のICカードの製造装置を構成する
射出成形用金型1を示している。この金型1は、図中下
側の固定側金型2に対して上側の移動側金型3が上下動
することにより進退するもので、図示せぬ射出成形機に
装置されている。さらにこの金型1は、外側の枠金型1
0と、この枠金型10の中央部に嵌め込まれた打ち抜き
用金型20とが組み合わされたものであり、打ち抜き用
金型20は、枠金型10の案内壁11に沿って上下に摺
動自在となっている。枠金型10と打ち抜き用金型20
からなる固定側および移動側金型2、3の内面には、射
出された樹脂Pが充填される所定厚さのキャビティ4
(図2参照)を形成する長方形状のキャビティ凹所5、
6がそれぞれ形成されている。枠金型10は、打ち抜き
用金型20から四方に分割可能に構成されており、少な
くともそれらのうちの1つには、前記キャビティ4に樹
脂を流入させるためのランナーおよびスプルーが形成さ
れている。
には、内部に長方形状のフレーム30を保持するための
複数の固定側および移動側保持ピン(保持手段)12、
13が、互いに突き合わされるようにして挿入されてい
る。これら保持ピン12、13は、カードの基板を構成
する長方形状の平板なフレーム30の四隅を保持する位
置に設けられている。この場合、移動側金型3の保持ピ
ン13は、バネ14により弾性的に退出するよう移動側
金型12に挿入されている。上記射出成型用金型1と各
保持ピン12、13により、本実施形態のICカードの
製造装置が構成されている。
レーム30は、製造して得るべきカードの仕上がり寸法
よりも大きく、その上面に、ICモジュール35が固定
されている。ICモジュール35は、カードの仕上がり
寸法の範囲内に収められ、前記各保持ピン12、13
は、カードの仕上がり寸法の外側を保持するようになっ
ている。また、上下の打ち抜き用金型20の内面には、
所望の絵柄や文字等が印刷された絵付けラベル40、4
1が装填されるようになっている。これら絵付けラベル
40、41は、打ち抜き用金型20の打ち抜き面と同寸
法に切断されており、それら打ち抜き面にぴったりと合
わせられる。打ち抜き面は、カードの仕上がり寸法と同
じである。図6に、上記射出成形用金型1におけるキャ
ビティ寸法と仕上がり寸法の相対的な配置関係を示す。
ICカードを製造する方法を手順にしたがって説明す
る。(1)金型へのフレーム、ラベルのセット:図1参照 まず、フレーム30にICモジュール35を固定する。
固定方法としては、接着剤による接着が一般的である
が、フレーム30がプリント配線板でICモジュール3
5からリードフレーム等が出ている場合には、はんだ付
けで固定できる。また、ICモジュール35がすでにプ
リント配線板に実装されているか、あるいはICモジュ
ール35からリードフレーム等が出ている場合で、IC
モジュール35をフレーム30に載せた状態では高さが
所望の寸法より大きくなってしまう場合には、次のよう
にするとよい。すなわち、ICモジュール35のプリン
ト配線板、あるいはリードフレームを除く部分が入る程
度の座ぐりあるいは穴をフレーム30に形成し、そこに
ICモジュール35をある程度埋め込むようにして固定
する。
ておくと、一実施形態のICモジュール35には、電磁
波等を利用した非接触型用が用いられる。このICモジ
ュールは、一般にアンテナ部とIC部とに分けられるこ
とが多い。アンテナ部は電線を巻いたものが一般的であ
るが、プリント配線板を用いスパイラルコイルで代用す
ることも考えられる。この場合、プリント配線板の外周
部分にダミー部分を設け、その部分をフレームに見立て
て成形することが可能である。また、IC部をそのフレ
ームに実装すれば、別途のIC部用のプリント配線板が
不要となる。
内面に、絵付けラベル40、41を吸着等の手段を用い
て装填する。上記のようにICモジュール35を固定し
たフレーム30を、固定側金型2の枠金型10に挿入さ
れた保持ピン12の上に載せる。
させて射出成形用金型1全体を型締めする。この型締め
により、フレーム30は、その四隅が上下の保持ピン1
2、13で挟まれて保持され、射出成形用金型1内に位
置決めされるとともに、固定側および移動側金型2、3
のキャビティ凹所5、6が合わせられてキャビティ4が
形成される。
溶融樹脂Pを射出してランナー15からキャビティ4に
その溶融樹脂Pを充填し、カード素材7を成形する。樹
脂Pの充填性を向上させる目的で、射出圧縮成形法によ
り樹脂Pを充填してもよい。(4)カードの打ち抜き:図4 溶融樹脂Pの固化を待ってから、上側の打ち抜き金型2
0を前進させることにより上下の打ち抜き金型20を同
時に前進させてカード素材7の中央部を打ち抜き、この
後、枠金型10を分割して型開きし、さらに上下の打ち
抜き金型20を型開きし、最終製品として図7に示すカ
ード8を得る。
よれば、射出成形用金型1の中にフレーム30を保持す
るにあたっては、最終的に製品とはならないカード素材
7の外縁部である四隅を保持ピン12、13で挟んで保
持するので、製品のカード8には、それら保持ピン1
2、13の痕跡は全く残らない。したがって、高品位の
カードが得られる。また、射出工程は1回のみであり、
打ち抜き工程への移行は樹脂Pが固化次第行え、しか
も、射出工程と打ち抜き工程は同じ金型1内で行うの
で、製造時間がきわめて短くて済み、生産効率が大幅に
向上する。また、絵付けラベル40、41は、打ち抜き
用金型20の打ち抜き面と同寸法でこの打ち抜き用金型
20の打ち抜き範囲すなわち内面に対応して装填されて
いるので、絵付けラベル40、41が打ち抜かれること
はなく、材料の無駄が抑えられる。
く、たとえば次のような変更が可能である。 イ.上下の保持ピン12、13は、フレーム30の四隅
を保持すべく互いに突き合わされる状態に配置するとは
限らず、カードの仕上がり寸法より外側であってフレー
ム30を保持できる数および箇所であればよい。たとえ
ば、フレーム30の剛性が高ければ突き合わせる必要が
ない。また、フレーム30を変形させてカードに収めた
い場合、保持ピン12、13の配置および突出長さを調
節することによってそれを実現できる。 ロ.保持ピン12、13のようにピンで保持する手段以
外にも、プレート状のもの等、いかなる形状のものでも
よい。 ハ.絵付けラベルは、表面側のみ1枚装填するだけでも
よい。
的な実施例を説明する。符号は、上記一実施形態(図1
ないし図7)に準じる。 「表面側の絵付けラベル40」厚さ50μm白色塩化ビ
ニルシート上に、オフセット印刷法により膜厚1μmの
絵柄印刷層を設け、その上に、オフセット印刷法により
膜厚2μmの保護層をシート全面に設けて表面ラベル
(絵付けラベル)40を得た。 「裏側の絵付けラベル41」厚さ50μmの白色塩化ビ
ニルシート上に、オフセット印刷法により膜厚1μmの
文字印刷層を設け、その上に、オフセット印刷法により
膜厚2μmの保護層をシート全面に設けて裏面ラベル
(絵付けラベル)41を得た。 「フレーム30とICモジュール35」フレーム上にウ
レタン系接着層を設け、この接着層により、エポキシ封
止したICモジュール35をフレーム30上に接着して
固定した。
用金型20の内面に、裏面ラベル41を固定側金型2の
打ち抜き用金型20の内面に、それぞれ印刷面をそれら
内面に向け、吸着によって装填した。また、フレーム3
0を固定側金型2の枠金型10の保持ピン12の上に載
せた。この状態から、移動側金型3を前進させて射出成
形用金型1を型締めし、その内部にキャビティ4を形成
するとともに、上下の保持ピン12、13でフレーム3
0を挟んで保持する。
に、溶融させたアクリロニトリル一ブタジエン一スチレ
ン樹脂Pを射出・充填し、冷却して固化させることによ
りカード素材7を成形した後、打ち抜き用金型20を前
進させてカード8を得た。打ち抜き金型20に装填した
表面ラベル40および裏面ラベル41には、あらかじめ
絵柄や文字等の印刷が施されており、さらに射出成形用
金型1には打ち抜き用金型20が備えられているので、
1回の射出工程の後に打ち抜きを行うことにより、速や
かな工程で、保持ピン12、13の痕跡の無い高品位な
カードを得ることができた。
ば、射出成形用金型の中にフレームを保持するにあたっ
て最終的に製品とはならないカード素材の外縁部である
四隅を保持ピンで挟んで保持するので、その保持ピンの
痕跡が全く無い高品位のカードが得られる。また、射出
工程は1回のみであり、打ち抜き工程への移行は樹脂が
固化次第行え、しかも、射出工程と打ち抜き工程は同じ
金型内で行うので、製造時間がきわめて短くて済み生産
効率が大幅に向上する。(請求項1) また、絵付けラベルは、打ち抜き用金型と同寸法でこの
打ち抜き用金型の打ち抜き範囲に対応して装填されてい
るので、絵付けラベルが打ち抜かれることはなく材料の
無駄が抑えられる。(請求項2) また、本発明のICカードの製造装置によれば、上記方
法を的確に行うことができ、生産効率の大幅な向上に寄
与する。(請求項3)
1段階を示す側断面図である。
面図である。
上がり寸法の相対的な配置関係を示す図である。
型、4…キャビティ、7…カード素材、8…ICカー
ド、12、13…保持ピン(保持手段)、20…打ち抜
き用金型、30…フレーム、35…ICモジュール、4
0、41…絵付けラベル。
Claims (3)
- 【請求項1】 中央部に打ち抜き用金型を有し、少なく
とも一方側の内面に絵付けラベルが装填された1組の射
出成形用金型の間に、 前記打ち抜き用金型の外側に設けた保持手段を介して、
ICモジュールが固定されたフレームを保持し、 前記射出成形用金型とフレームとの間に形成されたキャ
ビティに樹脂を射出して前記フレームと前記絵付けラベ
ルとを一体化させてカード素材を成形した後、 前記打ち抜き用金型を作動させて前記保持手段の内側を
打ち抜き、その内側部分をカードとして得ることを特徴
とするICカードの製造方法。 - 【請求項2】 前記絵付けラベルは、前記打ち抜き用金
型と同寸法で該金型の打ち抜き範囲に対応して前記射出
成形用金型に装填されていることを特徴とする請求項1
に記載のICカードの製造方法。 - 【請求項3】 中央部に打ち抜き用金型を有し、少なく
とも一方側の内面に絵付けラベルが装填された1組の射
出成形用金型と、 前記打ち抜き用金型の外側に設けられ、ICモジュール
が固定されたフレームを保持する保持手段とを具備する
ことを特徴とするICカードの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27409595A JP3928183B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | Icカードの製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27409595A JP3928183B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | Icカードの製造方法および製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09109581A true JPH09109581A (ja) | 1997-04-28 |
JP3928183B2 JP3928183B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=17536924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27409595A Expired - Fee Related JP3928183B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | Icカードの製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3928183B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP27409595A patent/JP3928183B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3928183B2 (ja) | 2007-06-13 |
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