JPH09106179A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JPH09106179A
JPH09106179A JP7286749A JP28674995A JPH09106179A JP H09106179 A JPH09106179 A JP H09106179A JP 7286749 A JP7286749 A JP 7286749A JP 28674995 A JP28674995 A JP 28674995A JP H09106179 A JPH09106179 A JP H09106179A
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JP
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toner
developing
developer
elastic
developing sleeve
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Application number
JP7286749A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sakakibara
啓之 榊原
Kazuhisa Kenmochi
和久 剱持
Takuji Shibuya
卓史 渋谷
Masahide Kinoshita
正英 木下
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 現像スリーブ上のトナー薄層形成を安定して
良好に行なうことができ、トナーボタ落ちのない現像装
置を提供する。 【解決手段】 現像容器19内のトナー8が、常に弾性
ローラ6と現像スリーブ5の鉛直下方側に位置するよう
に、トナー残量検知アンテナ9によりトナー量を検知
し、ホッパー内のトナーをトナー供給ローラ13を介し
て現像容器19内に補給する。弾性ブレード70をゴム
弾性層71とリン青銅板金72により構成し、電源21
からブレードバイアスを付与して、リン青銅板金72に
微振動を起こすと共に、リン青銅板金72にトナーを付
着することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真複
写機、電子写真プリンター等の画像形成装置、この画像
形成装置に適用される現像装置、及び少なくとも現像装
置を備え画像形成装置本体に着脱自在とされたプロセス
カートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、像担持体上に形成した静電潜像を、現像装置により
トナー像として可視化することを行なっている。
【0003】このような現像装置の一つとして、乾式一
成分現像装置が種々提案されまた実用化されている。し
かし、いずれの現像装置でも現像剤担持体上に一成分現
像剤であるトナーの薄層を形成するのは困難である。
【0004】然るに画像の解像力、鮮明度等の向上が求
められている現在、トナーの薄層形成方法及びその装置
に関する開発は必須となっておりまたこれに対していく
つかの方策が提案されている。
【0005】例えば特開昭54−43038号公報に示
されるように、現像剤担持体である現像スリーブにゴム
または金属製の規制部材である弾性ブレードを当接さ
せ、この弾性ブレードと現像スリーブとの当接部の間に
トナーを通過させて規制することにより、現像スリーブ
上にトナーの薄層を形成し、かつ当接部での摩擦でトナ
ーに十分なトリボを付与させるものである。
【0006】この場合、上記の弾性ブレードにより非磁
性トナーを規制するときには、現像スリーブ上にトナー
を供給するトナー供給部材が別途必要になる。これは、
磁性トナーの場合には現像スリーブ内の磁石の磁力によ
り現像スリーブ上にトナーを供給できるが、非磁性トナ
ーの場合には磁力によるトナーの供給が行なえないため
である。
【0007】そこで、本出願人は、特開昭58−116
559号公報において現像装置を提案した。この提案の
現像装置では、図8に示すように、一成分現像剤として
非磁性トナー26を収容した現像容器27内に弾性ブレ
ード28よりも現像スリーブ29の回転方向上流側の位
置で現像スリーブ29に当接するファーブラシ構造の弾
性ローラ30を設置して、現像スリーブ29上の現像に
消費されずに残存したトナー26を弾性ローラ30によ
り剥ぎ取ると共に現像スリーブ29上に新たなトナー2
6を供給するようにしている。
【0008】上述した構成をとることにより、現像スリ
ーブ30上に非磁性トナー26の薄層を良好に形成する
ことができ、像担持体上のの静電潜像を良好に現像する
ことが可能となる。
【0009】しかし、上記現像装置を用いて現像動作を
用いて現像動作を多数回繰り返した場合、層厚規制部材
である弾性規制ブレード28と現像スリーブ29に挟ま
れたトナーの侵入部分において、滞留するトナーが長手
方向で部分的に凝集することによって、現像スリーブ2
9上にトナー薄層が現像スリーブ29の長手方向で不均
一になったり、凝集トナーが弾性規制ブレード28と現
像スリーブ29との当接ニップに挟まることによって、
局所的にトナー26がコーティングされずに白くぬける
スジが発生する問題が生じた。
【0010】コーティングが不均一になりトナー層厚が
過大になった部分や、上述した白スジ部分の両側部分に
おいて、現像スリーブ29表面から外部にトナーがこぼ
れ落ちる(トナーボタ落ちと称する)問題が発生し好ま
しくなかった。この前述したトナーボタ落ちに対して
は、図9に示すように現像スリーブ29の表面上のトナ
ーの層厚を規制し、一様な所定値とするための弾性規制
ブレード28が少なくとも現像スリーブ29との当接ニ
ップ29部において絶縁層31を介し、長手方向にわた
って導電層である金属薄板32を有する構成とし、金属
薄板32に交番電界を印加することによってトナーボタ
落ちを防止することが可能であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像動
作を多数回繰り返した場合、金属薄板32にトナーが付
着し、そこでトナーのパッキング現象が発生してしま
い、トナーの現像器内の循環をも阻害してしまうためト
ナー劣化が促進した。そのため強固に凝集してしまった
トナーが、金属薄板32に交番電界を印加しても弾性規
制ブレード28と現像スリーブ29との当接ニップ部に
おいてほぐれないため、安定した状態で現像スリーブ2
9表面に担持されなくなり、やがてはトナーボタ落ち現
象が発生してしまった。
【0012】従って、本発明の目的は、現像剤担持体上
のトナー薄層形成を安定して良好に行なうことができ、
トナーボタ落ちのない現像装置、この現像装置を備えた
画像形成装置、及び少なくとも上記現像装置を備え、画
像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジを提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に
て達成される。要約すれば、本発明は、非磁性一成分現
像剤を収容する現像容器と、該現像容器の開口部に延在
する回動する現像剤担持体と、該現像剤担持体に対し現
像剤を介して当接する弾性規制部材と、該弾性規制部材
の前記現像剤担持体との当接部に対し前記現像剤担持体
の回転方向上流側に当接して設けられた回転可能な現像
剤供給部材とを有し、前記弾性規制部材が少なくとも前
記現像剤担持体との当接部にて絶縁層を介して長手方向
にわたって導電層を有し、前記現像剤担持体と前記導電
層間に交番電界を形成する現像装置において、前記現像
容器内の現像剤が、常に前記弾性規制部材と前記現像剤
担持体との当接部の鉛直下方側に位置することを特徴と
する現像装置である。
【0014】前記導電層の現像剤担持体対向部の裏面側
に、現像剤と帯電極性が同一極性の材料を有することが
好ましい。
【0015】本発明による他の態様によれば、請求項1
又は2の現像装置と、像担持体、帯電手段、クリーニン
グ手段のうち少なくとも1つのプロセス手段とを一体的
に形成し、画像形成装置に着脱自在としたことを特徴と
するプロセスカートリッジが提供される。
【0016】更に、本発明による他の態様によれば、請
求項1又は2に記載の現像装置を具備したことを特徴と
する画像形成装置が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現像装置、プ
ロセスカートリッジ及び画像形成装置を図面に則して更
に詳しく説明する。
【0018】実施例1 図1及び2は実施例1の画像形成装置及び現像装置の構
成図である。図1において、潜像担持体としての感光ド
ラム1は、矢印A方向に回転し、感光ドラム1を帯電処
理するための帯電装置2によって一様に帯電され、感光
ドラム1に静電潜像を書き込む露光手段であるレーザー
光3により、その表面に静電潜像が形成される。
【0019】この静電潜像を、感光ドラム1に対して近
接配置され、プロセスカートリッジとして画像形成装置
に対し着脱可能である現像装置4によって現像し、トナ
ー像として可視化する。なお、本実施例では露光部にト
ナー像を形成するいわゆる反転現像を行なっている。
【0020】可視化された感光ドラム1上のトナー像
は、転写ローラ14によって記録媒体である紙15に転
写され、転写されずに感光ドラム1上に残存した転写残
トナーはクリーニングブレード16によりかきとられて
廃トナー容器17に収納され、クリーニングされた感光
ドラム1は上述作用を繰り返し画像形成を行なう。
【0021】一方トナー像を転写された紙15は定着装
置18により定着処理され、装置外に排紙されプリント
動作が終了する。
【0022】本発明に係る現像装置4について図2に基
づいてさらに説明する。
【0023】図2において、一成分現像剤としての非磁
性トナー8を収容した現像容器4は、その長手方向に延
在する開口部に位置し感光ドラム1と対向設置された現
像剤担持体としての現像スリーブ5を備え、感光ドラム
1上の静電潜像を現像して可視化するようになってい
る。
【0024】現像装置4において、現像スリーブ5は、
開口部にて図に示す右略半周面を現像容器19内に突入
し、左略半周面を現像容器19外に露出して横設されて
いる。この現像容器19外へ露出した面は、現像装置4
の左方に位置する感光ドラム1にわずかな微小面積を有
して対向している。現像スリーブ5は矢印B方向に回転
駆動され、その表面は、トナー8との摺擦確率を高く
し、且つ、トナー8の搬送を良好に行なうために適度な
凹凸を有している。
【0025】そして、その上方位置には、弾性規制部材
である弾性ブレード70が、押さえ板金20に支持され
自由端側の先端近傍を現像スリーブ5の外周面に面接触
にて当接されるよう設けられており、当接方向として
は、当接部に対して先端側が現像スリーブ5の回転方向
上流側に位置するいわゆるカウンター方向になってい
る。
【0026】また弾性ブレード70は、少なくとも現像
スリーブ5との当接部分において、現像スリーブ5の長
手方向にわたり設けられたゴム弾性層71と、ゴム弾性
層71を裏面から支持する導電層72とを有している。
本実施例において、ゴム弾性層71としてウレタンゴ
ム、シリコンゴム等を用いており、導電層72として、
バネ弾性を有するSUSまたはリン青銅の金属薄板を設
けている。つまりこの金属薄板は、現像スリーブ5に対
する弾性ブレード70の圧接力を維持すると共に、本発
明における現像スリーブ5との間に交番電界を形成する
際の電極としての働きを兼ねている。
【0027】この電極としての金属薄板の導電層72に
はAC及びDCを印加可能な電源21が接続されてお
り、現像スリーブ5との間で所定の交番電界を形成する
ように制御されている。
【0028】なお、現像スリーブ5と弾性ブレード70
間に形成する交番電界の印加方法及び作用効果に関して
は後に詳述する。
【0029】現像剤供給部材である弾性ローラ6は、弾
性ブレード70の現像スリーブ5表面との当接部に対し
現像スリーブ5の回転方向上流側に当接され、且つ回転
可能に支持されている。
【0030】また、弾性ブレード70の先端近傍には現
像容器内のトナー残量を検知するためのトナー残検アン
テナ9が設けられ、現像容器内のトナー量が減少する
と、トナー残検アンテナ9によりそれを検知し、現像容
器19内の上部に設けられたホッパー12内のトナー供
給ローラ13が回転することにより、トナーが少量だけ
現像容器19内に補給される。
【0031】トナー残検アンテナ9により、トナーの供
給を少量補給系にし、現像容器内のトナー量を常に弾性
規制ブレード70と現像スリーブ5との当接ニップ部の
鉛直下方に位置するように制御している。
【0032】以上のような現像装置4において、現像動
作時に、現像容器19内のトナー8は、撹拌部材7の矢
印C方向の回転に伴い弾性ローラ6方向に送られる。
【0033】さらにトナー8は弾性ローラ6が矢印D方
向に回転することにより、現像スリーブ5近傍に運ば
れ、現像スリーブ5と弾性ローラ6との当接部におい
て、現像スリーブ5と摺擦されることによって、摩擦帯
電をうけ、現像スリーブ5上に付着する。
【0034】その後、トナー8は、現像スリーブ5の矢
印B方向の回転に伴い、電源21によって直流を重畳し
た交流電圧(ブレードACバイアス)を印加された弾性
ブレード7の圧接下に送られ、ここで適正なトリボ(摩
擦帯電量)を受けると共に現像スリーブ5上に薄層形成
された後、感光ドラム1との対向部である現像部へ搬送
される。
【0035】現像部において消費されなかった未現像ト
ナーは、現像スリーブ5の回転とともに現像スリーブ5
の下部より回収される。この回収部分にはシール部材2
2が設けられ、未現像トナーの現像容器19内への通過
を許容するとともに、現像容器19内のトナーが現像ス
リーブ5の下部から漏出するのを防止する。
【0036】この回収された現像スリーブ5上の未現像
トナーは、弾性ローラ6と現像スリーブ5との当接部に
おいて、現像スリーブ5表面から剥ぎ取られる。この剥
ぎ取られたトナーの大部分は、弾性ローラ6の回転に伴
い搬送され現像容器19内のトナー8と混ざり合い、ト
ナーの帯電電荷が分散される。同時に弾性ローラ6の回
転により現像スリーブ5上に新たなトナーが供給され前
述の作用を繰り返す。
【0037】現像容器内のトナー量が減少してくると、
トナー残検アンテナ9によりそれを検知し、トナー残検
アンテナ9上方に位置するホッパー12内のトナー供給
ローラ13が回転することにより、トナーが少量だけ現
像容器内に補給される。
【0038】上記現像部において感光ドラム1上の潜像
は、現像スリーブ5と感光ドラム1の両者間に電源23
から直流を重畳した交流電圧(現像ACバイアス)が印
加されることによって、トナー像として現像される。
【0039】次に本実施例における現像装置4の各構成
要素の具体例を以下に述べる。
【0040】トナー8は、非磁性一成分現像剤を使用
し、現像スリーブ5は、直径16mmのアルミニウム製
スリーブ表面にガラスビーズ(#600)による定形ブ
ラスト処理を施し、表面粗さRzが約3μmとしたもの
を用い、感光ドラム1との間隙が300μmになるよう
に対向し、感光ドラム1の周速50mm/sに対して若
干早めた周速80mm/sで回転させた。
【0041】弾性ローラ6は、発泡骨格状スポンジ構造
や芯金上にレーヨン、ナイロン等の繊維を植毛したファ
ーブラシ構造のものが、現像スリーブ5へのトナー8の
供給及び未現像トナーの剥ぎ取りの点から好ましく、本
実施例においては、芯金上にポリウレタンフォームを設
けた12mmの弾性ローラ6を用いた。この弾性ローラ
6の現像スリーブ5に対する当接幅としては、1〜8m
mが有効で、また現像スリーブ5に対してその当接部に
おいて相対速度を持たせることが好ましく、本実施例に
おいては、当接幅を3mmに設定し、弾性ローラ6の周
速として現像動作時に50mm/s(現像スリーブ5と
の相対速度は130mm/s)となるように不図示の駆
動手段により所定タイミングで回転駆動させた。
【0042】弾性ブレード70は、バネ弾性を有する厚
さ0.1mmのリン青銅製の金属薄板である導電層72
上にゴム弾性層71として厚さ1.0mmのウレタンゴ
ムを接着した構成になっている。現像スリーブ5に対す
る当接圧は、30g/cm(線圧の測定は、摩擦係数の
既知の金属薄板を3枚当接部に挿入し、中央の1枚をば
ねばかりで引抜いた値から換算した)に設定した。
【0043】図3において、トナー残量検知アンテナ9
は弾性規制ブレード70と現像スリーブ5の当接ニップ
部よりも下方、弾性ローラ6と現像スリーブ5の当接ニ
ップ部よりも上方に位置するように設けられている。ま
た、トナー残量検知アンテナ9の下方に設けられたトナ
ー残量検知予備アンテナ10は現像スリーブ5と導通し
ており、現像バイアスとして電源23から現像スリーブ
5に印加される矩形波のAC成分が印加される。現像容
器内部のトナー残量が減少するとトナー残量検知予備ア
ンテナ10とトナー残量検知アンテナ9との間の静電容
量が減少してトナー残量検知アンテナ9に誘起されるA
C電流が減少する。このAC電流量検知回路24で検知
して電流量に応じた信号をCPU25に出力し、CPU
25はこの情報を基にトナー補給制御を行なう。
【0044】本実施例においては、トナー残量検知予備
アンテナ10とトナー残量検知アンテナ9間にトナー8
が密に詰まっている状態においては、上記の静電容量は
10pF、検知回路24での検知電流は実効値で20μ
Aであったのに対して、トナー残量予備アンテナ10と
トナー残量検知アンテナ9間にトナー8が存在しなくな
った場合の上記静電容量は7pF、検知回路24での検
知電流は実効値で13μAとなった。従って、本実施例
においては、検知回路24が13μAになったとCPU
25が判断したときにトナーホッパー12からのトナー
の少量補給を随時行なうことにより、常に現像容器内の
トナー8が弾性規制ブレード70と現像スリーブ5の当
接ニップ部の鉛直下方に位置するように制御しつつ、実
画上問題ない量のトナー8が現像容器内に常に存在する
ように制御している。
【0045】なお、本実施例においては、トナー残量検
知予備アンテナ10とトナー残量検知アンテナ9には、
直径2mmの非磁性SUS材を使用し、トナー残量検知
予備アンテナ10とトナー残量検知アンテナ9間の距離
は7mmに設定した。また、現像容器内のトナー循環に
よってトナー残量検知予備アンテナ10とトナー残量検
知アンテナ9間のトナー量は変動しやすいので、誤動作
を防ぐため、CPU25は1秒間に約100回ほど検知
電流を参照し、70回連続して検知電流が規定値以下に
なったとき動作するようにした。
【0046】次に本発明に係る現像スリーブ5と弾性規
制ブレード70間に形成する交番電界の印加方法及び作
用効果に関して詳述する。
【0047】前述したように現像スリーブ5と弾性ブレ
ード7には、それぞれAC電圧とDC電圧を印加可能な
電源23、21が接続されており、現像動作時におい
て、現像バイアスとして電源23から現像スリーブ5
に、AC成分として矩形波でピーク−ピーク間電圧20
00V、周波数2000Hz、DC成分として−400
Vを印加している。これによって感光ドラム1の露光部
の潜像電位V1部分−150V(非露光部の電位は−6
00Vとしている)に対して負極性のトナー8を現像さ
せるいわゆる反転現像を行なっている。
【0048】次に、弾性ブレード70の導電層72に印
加するブレードバイアスは、DC成分として現像バイア
スと同じ−400Vとし、AC成分として現像バイアス
と同位相の矩形波でピーク−ピーク間電圧1400V、
周波数2000Hzを印加している。このように現像バ
イアスとブレードバイアスを設定することによって、現
像スリーブ5と弾性規制ブレード70間にピーク−ピー
ク間電圧600V、周波数2000Hzの電位差が生じ
ることになる。
【0049】以上の構成をとることによって、弾性規制
ブレード70のリン青銅製の金属薄板72にトナーが付
着するのを防止し、現像器内のトナー8の循環を円滑に
し、トナー8のパッキングを解消することができ、弾性
規制ブレード70が適度な微小振動をおこし、弾性ロー
ラ6によって現像スリーブ5上に供給されたトナー8
が、現像スリーブ5の回転に伴い、弾性規制ブレード7
0と現像スリーブ5に挟まれたトナーの侵入部分に送ら
れた際に、この部分で凝集していたトナーが解されて、
常に安定した状態で弾性ブレード5に規制されることに
なり、トナーボタ落ち現象の発生なくトナーコーティン
グ層の安定化を達成し良好な画像を得ることができた。
【0050】なお、本実施例の構成に至ったのは以下の
実験による。上記構成のようにホッパー12を設けずに
トナー8の供給を少量補給系にしない構成にし、現像容
器内にトナー8が大量に(200g)存在する構成にお
いて(図4)、現像スリーブ5と弾性規制ブレード70
の間に交番電界を発生させることにより、トナーボタ落
ち現象を一時的には防止することが可能であった。
【0051】しかし、現像動作を多数回繰り返した場
合、リン青銅製の金属薄板72にトナー8が付着してし
まい、そこでトナー8のパッキング現象が発生し、トナ
ー8の現像容器19内の循環をも阻害してしまうため、
トナー劣化を促進させ、強固に凝集してしまったトナー
8が交番電界を印加しても弾性規制ブレード70と現像
スリーブ5との当接ニップでほぐれないため、安定した
状態で現像スリーブ5表面に担持されなくなり、やがて
はトナーボタ落ち現象が発生してしまった。
【0052】次に、構成は上記のままでトナー8を少量
(50g)にし、同じく現像スリーブ5と弾性規制ブレ
ード70の間に交番電界を発生させると(図5)、今度
は良好なトナーコーティング状態が得られトナーボタ落
ち現象が発生することなくカブリ、飛散等のない良好な
画像となった。
【0053】また、印加交番電界の周波数が200Hz
を下回ると、現像スリーブ5の長手方向に対して平行な
ピッチムラが発生してくることが確認された。これは、
現像スリーブ5と弾性規制ブレード70の間に交番電界
を発生させたことによって、弾性規制ブレード70が微
震動していることを示している。
【0054】さらに上記の2つの実験に使用した現像装
置を調べることにより、ホッパー12を設けずトナー8
の供給を少量補給系にしない構成にし、現像容器内に大
量に(200g)トナー8が存在する構成にし、現像ロ
ーラと弾性規制ブレードの間に交番電界を発生させて
も、良好なトナーコーティング状態が得られず、やがて
はトナーボタ落ち現象が発生し、カブリ、飛散等の多い
画像となった。その原因として、以下の3点が考えられ
る。
【0055】1.現像スリーブ5と弾性規制ブレード7
0の間に交番電界を発生させているため、弾性規制ブレ
ード70の裏板金であるリン青銅板金72にトナーが付
着し、そこでトナー8がパッキングし易くなってしま
う。
【0056】2.弾性規制ブレード70の裏側にトナー
8が堆積することによって現像スリーブ5と弾性規制ブ
レード70の間に発生する交番電界の微震動効果を損な
う。
【0057】3.トナー8の循環が悪い。
【0058】そこで上記問題点を改善すべく、本実施例
の構成にしたところ弾性規制グレード70の裏板金であ
るリン青銅板金72へのトナー付着を防止し、トナー8
の循環を促進させ、トナー8のパッキングも発生しなか
った。また、現像スリーブ5と弾性規制ブレード70の
間に発生する交番電界の微震動効果を損なうことも改善
されたため、良好なトナーコーティング状態が得られ、
トナーボタ落ち現象のない良好な画像が得られた。
【0059】本発明者等はこの実施例における弾性規制
ブレード70と現像スリーブ5間の交番電界の最適範囲
を調べるために実験を行なった。つまり本実施例の現像
装置4を用い、弾性規制ブレード70を接地した状態
で、現像スリーブ5にのみAC電圧を印加して(DC電
圧は0V)現像動作を行なわずに、現像スリーブ5上の
トナーコーティング状態を確認した。
【0060】具体的には、現像スリーブ5に印加する電
圧のピーク−ピーク間電圧と、周波数を各種変えた状態
で、5時間現像スリーブ5を回転させた後に現像スリー
ブ5上のトナーコーティング状態を観察し評価した。そ
の評価結果を、図6のグラフに示す。
【0061】本実験において、交番電界の最適範囲は図
6のグラフ中太枠で囲んだ領域である。まず周波数に関
しては、100Hzではボタ落ちの防止効果はあるのだ
が、現像スリーブ5上の周方向に100Hzの2倍のピ
ッチで濃淡ムラが発生してしまい、4000Hzにする
とボタ落ちが発生した。この原因は、印加する周波数が
低すぎると弾性規制ブレード70の振動ピッチがコーテ
ィングに現れてしまい、逆に高すぎると、加わる電界の
オンオフが速過ぎて弾性ブレード7が追随できず、良好
な微振動が生じなくなっていると考えられる。
【0062】したがって、本実験の現像スリーブ5の周
速が80mm/sである点を考慮すると、周波数f(H
z)の適正範囲は、現像スリーブ5の周速をv(m/
s)としたとき、200/(80×10-3)≦f/v、
f≦3000、即ち2.5×103 ×v≦f、f≦30
00 となる。
【0063】ピーク−ピーク間電圧に関しては、100
V以下では弾性規制ブレード70の振動効果が無くボタ
落ちが発生し、1000V以上では弾性規制ブレード7
0の現像スリーブ5当接部の現像スリーブ5回転方向下
流側においてトナーが激しく往復運動し、この部分から
外部にトナー飛散してしまう結果を招いた。
【0064】したがって、本実験の弾性ブレード7のゴ
ム弾性層16の厚さが1mmである点を考慮すると、ピ
ーク−ピーク間の適正電界強度Eは、2×105 ≦E≦
9×105 となる。
【0065】上記のように、常に現像容器内の現像剤
を、弾性規制ブレードと現像スリーブとの当接ニップ部
の鉛直下方側に位置させることにより、像剤担持体上の
トナー薄層形成を安定して良好に行なうことができ、ト
ナーボタ落ち現象の発生を防止することができる。
【0066】実施例2 次に本発明に係る現像装置の実施例2を図7を用いて説
明する。本実施例においては、実施例1の構成において
金属薄板72の現像スリーブ5対向部の裏面側に、現像
剤の帯電極性と同一極性を有する材料73を塗布するこ
とを特徴とする。
【0067】現像剤は現像容器内を循環する過程で、弾
性規制ブレード70の金属薄板71と摺擦し摩擦帯電さ
れるが、その金属薄板71の現像スリーブ5対向部の裏
面側に塗布する材料73を、本実施例では現像剤の帯電
極性と同一極性を有する材料、つまり前述の現像剤の摩
擦帯電極性がゼロ、又は静電潜像の帯電極性と逆の極性
となる材料としてあるので、現像剤が金属薄板72の現
像スリーブ5対向部の裏面側に、静電吸着することな
く、現像スリーブ5と弾性規制ブレード70の間に発生
する交番電界の微震動効果を損なうのを防ぐことができ
る。
【0068】具体例として、金属薄板72の現像スリー
ブ5対向部の裏面側に塗布する材料を負極性のテフロン
材とし、塗布領域は弾性規制ブレード70のリン青銅板
金72と現像スリーブ5に接する、絶縁層のウレタンゴ
ム71がリン青銅板金72に接着されている領域に対し
て塗布した。そして、使用する現像剤として不極性の非
磁性一成分現像剤を使用したところ、実施例1以上のト
ナーコーティング層の安定化を達成し、良好な画像を得
ることができた。
【0069】またテフロン材に変えてABS樹脂、AS
樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエ
ステル樹脂の負極性の材料を用いても前述と同様に良好
な画像を得ることができた。
【0070】比較例として、正極性のポリアミド樹脂を
テフロン材に変えて検討したところ、トナーコーティン
グ層は不均一な状態となり、良好な画像を得ることがで
きなかった。
【0071】他の具体例として、使用する現像剤を正極
性の非磁性一成分現像剤とし、金属薄板72の現像スリ
ーブ5対向部の裏面側に塗布する材料を、正極性ポリイ
ミド材とすると、トナーコーティング層の安定化を達成
し、良好な画像を得ることができた。
【0072】また、ポリイミド材に変えてポリアミド樹
脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ポリウレア樹脂
等の正極性の材料を用いても前述と同様に良好な画像を
得ることができた。
【0073】比較例として、負極性のテフロン材を金属
薄板72の現像スリーブ5対向部の裏面側に塗布し検討
を行なったところ、トナーコーティング層は不均一な状
態となり、良好な画像を得ることができなかった。
【0074】上記構成にすることにより、金属薄板72
の現像スリーブ5対向部の裏面側に付着するトナーをな
くすことができ、良好なトナーコーティング状態が得ら
れ、トナーボタ落ち現象のない良好な画像が得られた。
【0075】なお、実施例1、2においては画像形成装
置本体に着脱可能な現像装置からなるプロセスカートリ
ッジとして用いたが、画像形成装置本体内に固定され、
トナーのみを補給するような構成の現像装置として用い
てもよく、また現像装置と、感光ドラム、クリーニング
ブレード、廃トナー収容容器、帯電装置の全てと、もし
くはそれらのうちのいずれかと一体で形成し画像形成装
置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとして用いて
もよい。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、現像容器内の現像剤が、常に弾性規制部材と
現像剤担持体との当接部の鉛直下方側に位置することに
より、現像剤担持体上のトナー薄層形成を安定して良好
に行なうことができ、トナーボタ落ちの発生がなく、従
って高品質画像を得ることのできる現像装置、この現像
装置を備えた画像形成装置、及び少なくとも上記現像装
置を備え、画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカー
トリッジを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の現像装置を用いた画像
形成装置を示す構成図である。
【図2】図1の現像装置を示す構成図である。
【図3】図2の現像装置の動作を説明するための説明図
である。
【図4】現像容器内のトナー量が多い場合を示す説明図
である。
【図5】現像容器内のトナー量が適量である実施例1の
場合を示す説明図である。
【図6】ACバイアス有効範囲を示すグラフである。
【図7】実施例2の現像装置要部を示す説明図である。
【図8】従来の非磁性一成分現像装置の一例を示す構成
図である。
【図9】従来の非磁性一成分現像装置の他の例を示す構
成図である。
【符号の説明】
4 現像装置 5 現像スリーブ(現像剤担持体) 6 弾性ローラ(現像剤供給部材) 9 トナー残量検知アンテナ 10 トナー残量予備検知アンテナ 19 現像容器 70 弾性ブレード(弾性規制部材) 71 ゴム弾性層(絶縁層) 72 リン青銅板金(導電層) 73 現像剤と同一極性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 正英 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性一成分現像剤を収容する現像容器
    と、該現像容器の開口部に延在する回動する現像剤担持
    体と、該現像剤担持体に対し現像剤を介して当接する弾
    性規制部材と、該弾性規制部材の前記現像剤担持体との
    当接部に対し前記現像剤担持体の回転方向上流側に当接
    して設けられた回転可能な現像剤供給部材とを有し、前
    記弾性規制部材が少なくとも前記現像剤担持体との当接
    部にて絶縁層を介して長手方向にわたって導電層を有
    し、前記現像剤担持体と前記導電層間に交番電界を形成
    する現像装置において、 前記現像容器内の現像剤が、常に前記弾性規制部材と前
    記現像剤担持体との当接部の鉛直下方側に位置すること
    を特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記導電層の現像剤担持体対向部の裏面
    側に、現像剤と帯電極性が同一極性の材料を有すること
    を特徴とする請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の現像装置と、像担持
    体、帯電手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つ
    のプロセス手段とを一体的に形成し、画像形成装置に着
    脱自在としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の現像装置を具備
    したことを特徴とする画像形成装置。
JP7286749A 1995-10-06 1995-10-06 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Pending JPH09106179A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7856199B2 (en) 2008-05-29 2010-12-21 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2014002175A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Oki Data Corp 現像装置および画像形成装置
JP2014006411A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7856199B2 (en) 2008-05-29 2010-12-21 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2014002175A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Oki Data Corp 現像装置および画像形成装置
JP2014006411A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

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