JPH09101578A - 露光制御方法 - Google Patents

露光制御方法

Info

Publication number
JPH09101578A
JPH09101578A JP25886795A JP25886795A JPH09101578A JP H09101578 A JPH09101578 A JP H09101578A JP 25886795 A JP25886795 A JP 25886795A JP 25886795 A JP25886795 A JP 25886795A JP H09101578 A JPH09101578 A JP H09101578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal panel
image
light
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25886795A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Tawara
田原  修二
Kazuhiko Katakura
和彦 片倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP25886795A priority Critical patent/JPH09101578A/ja
Publication of JPH09101578A publication Critical patent/JPH09101578A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 液晶写真プリンタにおいて、階調再現の分解
能を向上させる。 【解決手段】 駆動電圧V−光透過率Tの特性曲線にお
いて、階調表現可能領域(点PC 〜点PD の範囲)の一
部領域(点PA 〜点P B の範囲)を、露光される印画紙
のγ特性に基づいて設定する。該一部領域に対応する電
圧範囲(電圧VA 〜VB )をダイナミックレンジとして
256段階の分解能で、液晶パネルに印加すべき駆動電
圧Vを制御する。これにより、きめ細かい駆動電圧並び
に光透過率の制御を行うことができ、液晶パネルに表示
する画像(即ち、露光すべき画像)の階調表現をなめら
かにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光制御方法に係
り、より詳しくは、液晶パネルに画像を表示させ、該液
晶パネルへ光源からの光を照射し、該液晶パネルを透過
した透過光により前記画像を感光材料に露光する写真プ
リンタにおける露光制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より1本の現像済ネガフィルムにど
のような写真が撮影されているかを簡単に検索できるよ
うに、縮小した各コマ画像を所定間隔でマトリクス状に
配置してプリントしたインデックスプリントが知られて
いる。
【0003】このようなインデックスプリントを作成す
るための技術として、写真プリンタにおいてネガフィル
ムの各コマ画像をスキャナ等で読み取り所定の画像処理
を行った後、画像メモリに記憶し、所定のタイミングで
数コマ分ずつの画像データを画像メモリから読み出して
液晶パネルに表示し、表示された画像データに光源から
の光を照射し、その透過光によって画像データを印画紙
に露光し処理することにより作成する所謂液晶写真プリ
ンタに関する技術が提案されている。
【0004】この液晶写真プリンタでは、液晶パネルに
画像を表示する際に、該液晶パネルの駆動電圧−光透過
率特性に基づいて算出された所定の駆動電圧を各画素に
印加することにより、表示すべき画像に応じた階調(画
像濃度)を実現していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は液晶パネルへの駆動電圧のダイナミックレンジのう
ち、ある限られた部分の電圧しか階調の制御に寄与して
いないことが多い。特に、露光される感光材料としてカ
ラーペーパーを使用する場合は、濃度−露光量特性(γ
特性、以下単にγという)が約2.7であり、γが1の
ペーパーよりも大きい。
【0006】具体的には、液晶パネルの透過光のコント
ラストが1:100のとき、γが1であると濃度は0〜
2まで表現でき、γが2.7であると濃度は0〜5.4
まで表現できる。ところが、カラーペーパーの濃度表現
は実際に高濃度側では約2.5までしか表現できない。
なお、低濃度側においても、0.2程度までとなってい
る。
【0007】このような範囲(ダイナミックレンジ)で
所定の分解能で階調表現すると、高濃度側及び低濃度側
がつぶれた(即ち、高濃度側及び低濃度側で濃度の変化
が殆ど無い)プリントになってしまう。さらに、このよ
うなダイナミックレンジでは、分解能が粗く、階調表現
が不適切となる場合がある。
【0008】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、上記のような液晶写真プリンタにおい
て、液晶パネルの階調特性を感光材料の階調特性に合わ
せることにより、階調再現の分解能を向上させることが
できる露光制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、液晶パネルに画像を表示
させ、該液晶パネルへ光源からの光を照射し、該液晶パ
ネルを透過した透過光により前記画像を感光材料に露光
する写真プリンタにおける露光制御方法であって、前記
液晶パネルの駆動電圧−光透過率特性曲線における、最
大光透過率を得るための駆動電圧Vmax と最小光透過率
を得るための駆動電圧Vmin との間の一部領域を、適用
される感光材料のγ(ガンマ)特性に基づいて設定し、
該一部領域に対応する電圧範囲をダイナミックレンジと
して所定の分解能で、液晶パネルに画像を表示する際の
駆動電圧を制御することを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記一部領域は、所定の露光量変化
に対して所定レベル以下の濃度変化しか発生しないγ特
性のフラットな部分を除いた領域から設定することを特
徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2に記載の発明において、前記一部領域は、最大光透
過率を得るための駆動電圧Vmax と最小光透過率を得る
ための駆動電圧Vmin との間の領域のうち高透過率側の
領域寄りに設定することを特徴とする。
【0012】請求項1記載の発明では、液晶パネルの駆
動電圧−光透過率特性曲線において、最大光透過率を得
るための駆動電圧Vmax と最小光透過率を得るための駆
動電圧Vmin との間の一部領域を、適用される感光材料
のγ(ガンマ)特性に基づいて設定し、該一部領域に対
応する電圧範囲をダイナミックレンジとして所定の分解
能で液晶パネルへの駆動電圧を制御する。
【0013】即ち、一部領域に対応する電圧範囲のみを
ダイナミックレンジとして所定の分解能で制御するの
で、きめ細かい駆動電圧並びに光透過率の制御を行うこ
とができる。従って、液晶パネルに表示する画像、即ち
露光すべき画像の階調表現をなめらかにすることがで
き、階調再現の分解能を向上させることができる。
【0014】ところで、前記一部領域を感光材料のγ特
性に基づいて設定するにあたっては、請求項2記載の発
明のように、γ特性のフラットな部分を除いた領域から
前記一部領域を設定することが望ましい。即ち、液晶パ
ネルの駆動電圧−光透過率特性曲線においてγ特性のフ
ラットな部分では、所定の露光量変化に対して所定レベ
ル以下の濃度変化しか発生しないため、当該部分に対応
する電圧範囲をダイナミックレンジとしても、適正な駆
動電圧の制御を行うことが困難である。
【0015】従って、請求項2記載の発明によれば、適
正な駆動電圧の制御を行うことが困難な領域を感光材料
のγ特性に基づいて回避することができ、液晶パネルへ
の駆動電圧を適正に制御することができる。
【0016】また、前記一部領域は、請求項3記載の発
明のように、最大光透過率を得るための駆動電圧Vmax
と最小光透過率を得るための駆動電圧Vmin との間の領
域のうち高透過率側の領域寄りに設定することが望まし
い。即ち、高透過率側の領域寄りに一部領域を設定する
ことにより、透過光量を大きくすることができるので、
所定の露光量を得るための露光時間を短くすることがで
きる。これに伴い、露光処理時間の短縮を図ることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施形態を説明する。
【0018】図1、図2を用いて本実施形態におけるプ
リンタプロセッサ10の構成を説明する。外部をケーシ
ング12により覆われたプリンタプロセッサ10は、本
プリント及び副プリントの印画紙への露光を行うプリン
タ部58と、露光された印画紙に対し現像・定着・水洗
・乾燥の各処理を行うプロセッサ部72と、を備えてい
る。
【0019】まず、プリンタ部58の構成を説明する。
プリンタプロセッサ10には、図1において左方にケー
シング12から突出する作業テーブル14が設置されて
おり、作業テーブル14の上面には、ネガフィルム16
をセットするネガキャリア18、及びオペレータがコマ
ンドやデータ等を入力するためのキーボード15が配置
されている。
【0020】作業テーブル14の下方には主露光用光源
部36が設置されている。主露光用光源部36には光源
38が設置されており、光源38から射出された光は、
色補正フィルタ(以下、Color-Correction Filter :C
Cフィルタと称す)40、拡散筒42を介して、ネガキ
ャリア18にセットされたネガフィルム16へと至る。
CCフィルタ40はC(シアン)、M(マゼンダ)、Y
(イエロー)の3組のフィルタから構成され、各フィル
タはCCフィルタ制御部39による制御の下に作動し、
光源38から射出された光の光軸上に挿入量可変とされ
ている。
【0021】ネガキャリア18の上方(図1において上
側)には、カバー44が形成されており、カバー44内
には、主露光用光学系46及びインデックスプリント等
の副プリントの露光を行う副プリント部22が設けられ
ている。
【0022】主露光用光学系46の最下部にはハーフミ
ラー43が配置されており、このハーフミラー43には
ネガキャリア18にセットされたネガフィルム16を透
過した光が到達する。ハーフミラー43を透過する光の
進行方向には、露光する画像の倍率を変更するための露
光レンズ48、露光光を遮断するためのブラックシャッ
タ50、及び露光光を略直角方向に反射するミラー51
が順に配置されている。このミラー51により反射され
た露光光は露光室52にセットされた印画紙54に照射
され、これにより印画紙54の露光が行われる。
【0023】一方、ハーフミラー43で反射する光の進
行方向には、測光用の画像の倍率を変更するための測光
用レンズ45、ハーフミラー47が順に配置されてい
る。ハーフミラー47により光が反射される方向には、
イメージセンサ等で構成されたスキャナ108が配置さ
れており、スキャナ108にはスキャナ108で読み取
ったネガフィルム16の各コマの画像データに対し所定
の画像処理を行う画像信号処理部102が接続されてい
る。
【0024】画像信号処理部102には画像表示装置と
してのシミュレータ104が接続されており、シミュレ
ータ104には、ネガフィルム16の各コマの画像につ
いて、設定された条件に基づいて作成された場合のプリ
ントのシミュレーション画像が表示される。
【0025】また、画像信号処理部102には、画像デ
ータを記憶するための画像メモリ106が接続されてお
り、画像信号処理部102はスキャナ108で読み取っ
たネガフィルム16の各コマの画像データを画像メモリ
106に記憶する。
【0026】ハーフミラー47を透過する光の進行方向
には、ネガフィルム16の各コマの画像濃度を測定する
ためのネガ濃度測定部56が設けられており、ネガ濃度
測定部56にはイメージセンサ等で構成されたスキャナ
56Bと、スキャナ56Bで読み取ったネガフィルム1
6の各コマの画像濃度を測定するネガ濃度測定器56A
と、が設置されている。
【0027】副プリント部22には、インデックスプリ
ントの露光用光源として、光の赤色成分を射出する発光
ダイオード(以下、R−LEDと称す)26、緑色成分
を射出する発光ダイオード(以下、G−LEDと称す)
27、及び青色成分を射出する発光ダイオード(以下、
B−LEDと称す)25が設けられており、これらは光
源制御部24により動作制御されている。B−LED2
5は露光光軸X上に配置されており、B−LED25か
ら射出された光の進行方向には、ダイクロイックミラー
28が配置され、R−LED26から射出される赤色光
の光軸、及びG−LED27から射出される緑色光の光
軸を露光光軸Xに一致させている。
【0028】ダイクロイックミラー28よりも光の進行
方向下流側には、光路の端部(画像に影響しない位置)
にミラー30が配置されており、ミラー30による光の
反射方向には、光源から射出された光の光量を測定する
ための光源光量センサ29が配置されている。
【0029】ミラー30の配置位置よりも下流側には、
液晶パネル31が露光光軸Xに対し垂直な面上に配置さ
れている。液晶パネル31の画像表示面には、電気的な
手段によって白色、黒色及びそれらの中間色を(一例と
して256段階の階調を)表示可能な多数の画素がマト
リクス状に規則的に配列されている。液晶パネル31に
は、液晶パネル31への画像表示を駆動する液晶パネル
ドライバ32が接続されており、液晶パネルドライバ3
2には、副プリント部22における各種処理状況を監視
・制御する副制御部23が接続されている。
【0030】副制御部23は図示しないCPU、RA
M、ROM、入出力コントローラ等により構成され、入
出力コントローラを介して前述した画像メモリ106に
接続されている。副制御部23は、画像メモリ106に
記憶されたネガフィルム16の各コマの画像データを読
み出し、所定の規則に従ってコマ画像を配置した一件の
インデックス画像データを形成し、形成した一件のイン
デックス画像データのうちの所定の数コマ分、一例とし
て5コマ分(1列分)の画像データに対応する画像を液
晶パネルドライバ32によって液晶パネル31に表示さ
せる。また、上記1列分の画像データのうちR色、G
色、B色の各々の色成分のみの画像データに対応する画
像を液晶パネル31に表示させることもできる。
【0031】液晶パネル31の配置位置よりも下流側に
は、光路の端部(画像に影響しない位置)にミラー34
が配置されており、ミラー34による光の反射方向に
は、液晶パネル31を透過した光の光量を測定するため
の透過光量センサ33が配置されている。
【0032】ミラー34の配置位置よりも下流側には、
露光する副プリントの画像の倍率を変更するための露光
レンズ35が配置されており、露光レンズ35によって
液晶パネル31に表示され露光光によって投影されたイ
ンデックスプリントの画像が印画紙54上に所定の倍率
で結像される。
【0033】副制御部23には、前述した光源制御部2
4、光源光量センサ29及び透過光量センサ33が接続
されており、副制御部23は、光源光量センサ29によ
り測定されたR、G、B各色の光量値に基づいて適性な
光量の補正量を算出し、B−LED25、R−LED2
6、G−LED27から射出される光の光量を光源制御
部24によって補正させる。
【0034】このような副制御部23と同様に、プリン
タプロセッサ10全体の制御・監視を行う主制御部20
が、露光室52の下方に設置されている。この主制御部
20は図示しないCPU、RAM、ROM、入出力コン
トローラ等により構成されている。主制御部20には、
上述したCCフィルタ制御部39、ネガ濃度測定器56
A、画像信号処理部102及び副制御部23が接続され
ており、これらの各構成機器の動作を監視・制御してい
る。
【0035】カバー44上方右側面とケーシング12の
上面との角部には、装着部60が設けられており、装着
部60には、印画紙54をリール62に層状に巻き取っ
て収容するペーパマガジン64が装着されるようになっ
ている。
【0036】装着部60近傍にはローラ対66が配置さ
れており、印画紙54を挟持して水平状態で露光室52
へ搬送する。印画紙54はカバー44の手前でローラ6
7に巻掛られ、90度方向転換されて垂下される。な
お、ローラ66とローラ67との間には印画紙を略U字
状に案内してストックしておく第1のストック部69が
設けられている。
【0037】露光室52の露光部下方にはローラ68
A、68B、68Cが配置され、露光室52においてネ
ガフィルム16の画像が焼付けられた印画紙54が、ロ
ーラ68A、68B、68Cの各々により略90度ずつ
方向転換され、後述するプロセッサ部72へ搬送され
る。
【0038】なお、ローラ68Aの下流側には、カッタ
71が配置されており、このカッタ71は、露光処理が
終了した印画紙54の後端を切断する。カッタ71で切
断され露光室52内に残った印画紙54は再度ペーパマ
ガジン64へ巻き戻すことができる。また、ローラ68
Aとローラ68Bとの間には焼付処理された印画紙54
を略U字状に案内してストックしておく第2のストック
部73が設けられている。第2のストック部73では、
印画紙54をストックすることにより、プリンタ部58
とプロセッサ部72との処理時間の差を吸収する。
【0039】次に、プロセッサ部72の構成を説明す
る。プロセッサ部72には、発色現像処理液が貯留され
た発色現像処理槽74、漂白定着処理液が貯留された漂
白定着処理槽76、及び水洗処理液が貯留された複数の
リンス処理槽78が設けられており、印画紙54が発色
現像処理槽74、漂白定着処理槽76、及び複数のリン
ス処理槽78を順に搬送されることにより、現像・定着
・水洗処理が順次行われる。水洗処理された印画紙54
はリンス処理槽78に隣接する乾燥部80へ搬送され、
乾燥部80では、印画紙54をローラに巻付け高温の空
気にさらして乾燥させる。
【0040】印画紙54は、図示しない一対のローラに
挟持され、乾燥処理終了後に乾燥部80から一定速度で
排出される。乾燥部80の下流側にはカッタ部84が設
けられており、カッタ部84には、印画紙54に付与さ
れたカットマークを検知するカットマークセンサ86
と、印画紙54の濃度を測定するためのペーパー濃度測
定部90と、印画紙54を切断するカッタ88と、が設
置されている。
【0041】これらカットマークセンサ86、ペーパー
濃度測定部90、カッタ88はそれぞれ主制御部20に
接続されている。カッタ部84では、印画紙54がカッ
タ88によって画像コマ毎にカットされ、写真プリント
が完成する。
【0042】完成した写真プリントは、ソータ部92へ
排出され、ソータ部92において仕分けられると共に所
定の検定作業が行われる。この検定作業によって、所謂
ピンボケ等の不良プリントが抜き取られた後、正常な写
真プリントはネガフィルムと共に顧客へと返却される。
【0043】ところで、本実施形態における液晶パネル
31の消光比(コントラスト)は約1:100であり、
カラーペーパーとしての印画紙54は濃度−露光量特性
(γ特性)が約2.7である。よって、プリント濃度は
0〜5.4まで表現可能である。
【0044】ところが、カラーペーパーとしての印画紙
54では相対濃度2.5までしか表現できない。そこ
で、上記の印画紙54の特性に対応して、プリント濃度
が0〜2.5の範囲内で変化するように、液晶パネル3
1による階調表現可能領域のうちの一部のみを使用す
る。
【0045】具体的には、図4(A)に示す駆動電圧V
−光透過率Tの特性曲線において、γ特性のフラットな
部分を除いた一部領域に対応する電圧範囲(電圧VA
Bの範囲)をダイナミックレンジとして256段階の
分解能で、駆動電圧Vの制御を副制御部23によって行
うものとする。
【0046】次に、本実施形態の作用を説明する。ま
ず、プリンタプロセッサ10のプリンタ部58における
本プリントの露光処理を説明する。ブラックシャッタ5
0を閉じた状態で、プリントすべき画像を記録したネガ
フィルム16をネガキャリア18にセットし光源38を
点灯し、ネガフィルム16を透過した光により結像され
るネガフィルム16の画像の濃度をネガ濃度測定部56
により測定する。測定されたネガフィルム16の画像の
濃度に基づいて、主制御部20により適正な露光条件
(例えば、フィルタ部40の各フィルタの挿入量等)が
設定される。次に、ブラックシャッタ50が開かれ、ネ
ガフィルム16の画像が、前記設定された露光条件に基
づいて印画紙54に露光される。
【0047】次に、ネガフィルム16に記録されたコマ
画像のインデックスプリントを作成するために、ネガフ
ィルム16の1コマ画像をネガキャリア18にセットし
て光源38を点灯し、ネガフィルム16を透過した光に
より結像される当該コマ画像をスキャナ108で読み取
り、読み取った画像データを画像信号処理部102によ
って画像メモリ106に記憶する。このような画像読み
取り及び画像処理はネガフィルム16の各コマ画像につ
いて実行される。
【0048】次に、図5を用いてインデックスプリント
の作成処理を説明する。オペレータがキーボード15に
よって、インデックスプリントの作成処理を実行指示す
ると、副制御部23によって図5に示す制御ルーチンが
実行開始される。
【0049】図5のステップ202では、印画紙54を
所定の露光位置にセットし、次のステップ204では1
列分(一例として5コマ分)のコマ画像データを画像メ
モリ106から読み出す。次のステップ206ではR、
G、Bの何れかの色成分について、露光すべき画像デー
タを液晶パネル31に表示するために、各画素毎に印加
すべき駆動電圧Vを電圧VA 〜VB の範囲内で設定す
る。即ち、電圧VA 〜V B の範囲を予め256段階に分
割して設定された制御レベルに基づいて、駆動電圧Vを
どのレベルの電圧値とするかを設定する。
【0050】次のステップ208では、ステップ206
で設定された各画素毎の駆動電圧Vを各画素に印加する
ことにより、1列分のコマ画像データの所定色成分を液
晶パネル31に表示する。次のステップ210では、所
定露光時間だけ、対応する色のLEDを点灯することに
より、液晶パネル31に表示された画像を透過した透過
光による露光を行う。即ち、液晶パネル31の各画素に
おいて、駆動電圧Vに対応する光透過率Tが実現され、
光透過率Tに対応した透過光量Eの透過光が印画紙54
に到達し、透過光量Eと露光時間との積に対応した露光
量に基づく露光が行われる。
【0051】上記ステップ206〜210の処理によ
り、図3に示す液晶パネル31の駆動電圧V−透過光量
Eの特性、及び印画紙54の透過光量E−濃度Dの特性
から明らかなように、透過光量Eが光量EA 〜EB の範
囲で256段階で変化し、画像濃度Dとして濃度DA
B の範囲の256階調が実現する。
【0052】そして、次のステップ212でLEDを消
灯した後、R、G、Bのうちの他の色について上記ステ
ップ206〜212の処理を実行する。このようにし
て、R、G、Bの全ての色についてステップ206〜2
12の処理を実行完了するとステップ216へ進む(ス
テップ214)。
【0053】ステップ216ではインデックスプリント
を形成する全ての列について、露光が完了したか否かを
判定しており、未露光の列が残っている場合はステップ
202へ戻り、未露光の列のうちの1列分のコマ画像に
ついてステップ202〜214の露光処理を実行する。
【0054】そして、全ての列について露光が完了する
と、ステップ216で肯定判定されステップ218へ進
む。ステップ218では、露光された印画紙54をプロ
セッサ部72の発色現像処理槽74、漂白定着処理槽7
6、及び複数のリンス処理槽78を順に搬送することに
より、印画紙54に対して現像・定着・水洗処理を順次
行う。水洗処理された印画紙54は乾燥部80へ搬送さ
れ、高温の空気により乾燥処理される。乾燥処理された
印画紙54は、カッタ部84へ搬送され、カッタ88に
よってカットされ、インデックスプリントが完成する。
【0055】以上説明した実施形態によれば、液晶パネ
ル31の各画素に印加する駆動電圧Vを、図4(A)に
示すように、階調表現可能領域(点PC 〜点PD の範
囲)のうちの一部の電圧範囲(点PA 〜点PB の電圧範
囲)をダイナミックレンジとして256段階の分解能で
制御するので、きめ細かい駆動電圧並びに光透過率の制
御を行うことができる。これに伴い、液晶パネルに表示
する画像、即ち露光すべき画像の階調表現をなめらかに
することができ、階調再現の分解能を向上させることが
できる。
【0056】なお、階調表現可能領域(点PC 〜点PD
の範囲)から一部の範囲を設定する際には、例えば液晶
のコントラストが300以上ある場合、上記の電圧範囲
(点PA 〜点PB の電圧範囲)よりももっと狭い範囲、
例えば階調表現可能領域の約30%の範囲(図4(B)
の点PA 〜点PE の電圧範囲)を設定しても良い。但
し、このように一部の範囲を設定する際には、高透過率
側の領域寄りに設定することが望ましい。高透過率側の
領域寄りに設定することにより、透過光量が多くなり、
所定の露光量を得るための露光時間を短くすることがで
きる。即ち、露光処理時間の短縮を図ることができる。
【0057】また、上記実施形態では、副プリント部を
備えたプリンタプロセッサに本発明を適用した例を示し
たが、別個のインデックスプリンタとペーパープロセッ
サとで構成された写真プリントシステムや、画像メモリ
と該画像メモリに記憶された画像データを表示する液晶
パネルと該液晶パネルに表示された画像を露光可能な露
光系とを有する液晶写真プリンタにも適用することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、一部領域
に対応する電圧範囲のみをダイナミックレンジとして所
定の分解能で制御するので、きめ細かい駆動電圧並びに
光透過率の制御を行うことができ、階調再現の分解能を
向上させることができる、という効果が得られる。
【0059】また、請求項2記載の発明によれば、適正
な駆動電圧の制御を行うことが困難な領域を回避するこ
とができ、液晶パネルへの駆動電圧を適正に制御するこ
とができる、という効果が得られる。
【0060】また、請求項3記載の発明によれば、高透
過率側の領域寄りに一部領域を設定することにより、透
過光量を大きくすることができるので、所定の露光量を
得るための露光時間を短くすることができ、露光処理時
間の短縮を図ることができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態におけるプリンタプロセ
ッサの概略構成図である。
【図2】プリンタ部の構成を示すブロック図である。
【図3】液晶パネルにおける駆動電圧V−透過光量Eの
特性、及び印画紙における透過光量E−露光された画像
の濃度Dの特性を示す線図である。
【図4】(A)は液晶パネルの光透過率T−駆動電圧V
の特性曲線において、階調表現可能領域と本実施形態に
係る一部領域とを示す図であり、(B)は(A)の一部
領域よりも狭い領域を高透過率側から設定したことを示
す図である。
【図5】インデックスプリントの作成処理の制御ルーチ
ンを示す流図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 23 副制御部 25 B−LED(光源) 26 R−LED(光源) 27 G−LED(光源) 31 液晶パネル 32 液晶パネルドライバ 54 印画紙(感光材料)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶パネルに画像を表示させ、該液晶パ
    ネルへ光源からの光を照射し、該液晶パネルを透過した
    透過光により前記画像を感光材料に露光する写真プリン
    タにおける露光制御方法であって、 前記液晶パネルの駆動電圧−光透過率特性曲線におけ
    る、最大光透過率を得るための駆動電圧Vmax と最小光
    透過率を得るための駆動電圧Vmin との間の一部領域
    を、適用される感光材料のγ(ガンマ)特性に基づいて
    設定し、該一部領域に対応する電圧範囲をダイナミック
    レンジとして所定の分解能で、液晶パネルに画像を表示
    する際の駆動電圧を制御する、 ことを特徴とする露光制御方法。
  2. 【請求項2】 前記一部領域は、所定の露光量変化に対
    して所定レベル以下の濃度変化しか発生しないγ特性の
    フラットな部分を除いた領域から設定する、 ことを特徴とする請求項1記載の露光制御方法。
  3. 【請求項3】 前記一部領域は、最大光透過率を得るた
    めの駆動電圧Vmaxと最小光透過率を得るための駆動電
    圧Vmin との間の領域のうち高透過率側の領域寄りに設
    定する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の露光制御方
    法。
JP25886795A 1995-10-05 1995-10-05 露光制御方法 Pending JPH09101578A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25886795A JPH09101578A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 露光制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25886795A JPH09101578A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 露光制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09101578A true JPH09101578A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17326144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25886795A Pending JPH09101578A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 露光制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09101578A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5703671A (en) Shading correction method, photographic printer and index print production apparatus
JP3455334B2 (ja) 写真プリンタ
JP3617731B2 (ja) シェーディング補正方法及び写真プリンタ
JPH0990528A (ja) 写真プリンタの条件設定方法
US5877846A (en) Exposure control method and photographic printer
JPH09101578A (ja) 露光制御方法
JP3544046B2 (ja) 露光制御方法及び装置
JPH09152660A (ja) 画像プリンタ
US5870175A (en) Index printer having density correction using a standard image
JP3464571B2 (ja) シェーディング補正方法及びインデックスプリント作成装置
JP3617723B2 (ja) デジタルプリント作成方法およびデジタルプリント作成装置
JPH0980649A (ja) 露光制御方法及び写真プリンタ
JPH0973142A (ja) 写真プリンタ及び写真プリンタにおける条件設定方法
JPH0950085A (ja) 露光方法
JPH10171026A (ja) 画像記録装置
JPH09135346A (ja) シェーディング補正方法
JPH09114019A (ja) 写真プリンタの階調調整方法及びプリンタプロセッサ
JPH0980651A (ja) 露光制御方法
JPH0926630A (ja) 写真プリンタ及び露光方法
JPH09114020A (ja) 写真プリンタの色調調整方法及びプリンタプロセッサ
JPH10171043A (ja) 画像記録装置
JPH0926660A (ja) 写真プリント集積方法
JPH0980642A (ja) 露光方法及び写真プリンタ
JPH0922069A (ja) 写真プリンタ
US6301015B1 (en) Image printing apparatus and monitor display density setting method