JPH0897062A - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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Publication number
JPH0897062A
JPH0897062A JP6229905A JP22990594A JPH0897062A JP H0897062 A JPH0897062 A JP H0897062A JP 6229905 A JP6229905 A JP 6229905A JP 22990594 A JP22990594 A JP 22990594A JP H0897062 A JPH0897062 A JP H0897062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
coil
voltage coil
bobbin
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6229905A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Mogami
克紀 最上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6229905A priority Critical patent/JPH0897062A/ja
Publication of JPH0897062A publication Critical patent/JPH0897062A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フライバックトランスに於ける高圧コイル部
の温度上昇を低減する。 【構成】 高圧コイルの巻線部分の中央部に巻線の無い
部分を設け、このボビン上の巻線の無い部分の位置がボ
ビン内のコアギャップ部の真上に来る様にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管を用いるテレ
ビジョン受像機やディスプレイ装置等に使用されるフラ
イバックトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にフライバックトランスは、図3
に於いて示すように、端子1を持った低圧ボビン2に銅
線を巻装して低圧コイル3を形成し、低圧コイル3の上
に同軸状に高圧ボビン4を嵌合して高圧コイル5を巻装
し、更に高圧コイル5の外側には、高圧整流回路を構成
する高圧ダイオ−ド6、高圧抵抗7、高圧コンデンサ8
等を装着して、これらをケ−ス9内に収納し、ケ−ス9
内には、絶縁樹脂を充填して硬化させて構成している。
【0003】ケ−ス9は、液状の絶縁樹脂を充填すると
き、液漏れを起こさないように、低圧ボビン2と密嵌合
されている。磁路を構成する一対のコの字型フェライト
コア10及び11は、夫々の片方の脚部10a、11a
を低圧ボビン2に挿入して組み合わせ、その合わせ面に
ギャップスペ−サ12及び13を挟み込んで、スプリン
グ又は接着剤で固定されている。一般にトランスの損失
は、鉄損と銅損とより構成されており、発熱の原因とな
っている。フライバックトランスの損失に関しては、コ
ア寸法と卷数とギャップ幅と出力電力とが決まれば、鉄
損と銅損が一義的に決まってしまう。この様な制約条件
のもとでもフライバックトランスの各部の発熱を少しで
も減少する方法として、図4に於いて示す如く、低圧コ
イルはコアギャップ直近部分には巻線を行わないで、低
圧コイルの温度上昇を抑える方式が実用化されている。
【0004】これはコアギャップ付近の漏洩磁束がギャ
ップ付近の低圧コイルと鎖交する事により、低圧コイル
に漏洩磁束に依る損失分を生じ、低圧コイルの発熱を増
加させている。そこで、漏洩磁束と鎖交する低圧コイル
の卷数を減らす事により、漏洩磁束に依るコイル損失分
を減少させ、銅損の増加を抑えてコイルの発熱を減少さ
せている。
【0005】図5は、トランスの一般的な等価回路を示
している。rw1は一次コイル抵抗、rw2は二次コイル
抵抗、L1は一次側漏洩インダクタンス、L2は二次側漏
洩インダクタンスである。L2’は一次側に換算した二
次側漏洩インダクタンスでL2’=(N1/N2)2L2で
表わされる。N1は一次コイルの卷数、N2は二次コイル
の卷数である。ωL1/Qは漏洩フラックスに依り発生
する一次側コイルの抵抗分、ωL2’/Qは漏洩フラッ
クスに依り発生する二次側コイルの抵抗分である。ωは
角速度2πf、Qはコア材のQである。Mは相互インダ
クタンス、QωMは相互インダクタンスに依り発生する
コイルの抵抗分である。
【0006】損失のうち、コイルの銅損分として一次コ
イルの抵抗rw1と二次コイルの抵抗rw2との巻線抵抗
分と、漏洩磁束によってコイルに生じる抵抗分のωL1
/QとωL2’/Qと、相互インダクタンスに依ってコ
イルに生じる抵抗分QωMが存在する。これ等が一次コ
イルと二次コイルの発熱の原因となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様にフライバック
トランスの温度上昇は、低圧コイルだけで無く、高圧コ
イル(二次コイル)に於いても、漏洩磁束による損失が
発生し、これもフライバックトランスの温度上昇の原因
になっている。本発明の目的は、上述の欠点を解決する
もので、漏洩磁束に依る高圧コイルの抵抗分を減少さ
せ、高圧コイルの温度上昇の低減を図ったフライバック
トランスを提供する事である。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明は、上述の目的を達
成する為になされたもので、その特徴は、磁路を構成す
る一対のコの字型コアと、このコアの一方の脚部に巻装
される低圧コイルと、この低圧コイルの上に同軸状に巻
装される高圧コイルと、これら両コイルを収納し、絶縁
樹脂を内部に充填するケ−スとを具備するフライバック
トランスに於いて、高圧コイルの巻線部分の中央部に巻
線の無い部分を設け、この巻線の無い部分をボビン内の
コアギャップ部の真上に設定する事である。
【0009】
【作用】高圧コイルの巻線部分を二カ所に分け、巻線の
無い部分をコアギャップ部の真上に当る部分に設けたの
で、漏洩磁束に依る高圧コイルの漏洩インダクタンスが
小さくなり、高圧コイルの損失分が減少して高圧コイル
の発熱が減少する。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例につき以下に説明をする。
尚、従来例と同じ部分には同じ符号を用いて、その説明
を省略する。
【0011】図1及び図4に於いて示す如く、一般にフ
ライバックトランスの高圧コイルは、低圧コイルと同軸
状に結合する高圧ボビン上に、一層当たり数百タ−ンの
巻線を細線で密に巻回する。1層目の巻線の上に絶縁用
のフィルムシ−トを巻付け、その上に2層目の巻線を巻
回する。これを普通は3層から7層位まで繰返し行う。
図1及び図4に於いては高圧コイルは1層目のみを示し
ている。
【0012】図1及び図2に示す如く、高圧コイルの巻
線部分を二カ所に分け、中央部分に巻線の無い部分を設
ける。この部分は、2つに分けたコイルを繋ぐ1タ−ン
乃至は数タ−ンの渡り線が通るのみとし、その幅寸法D
は、ギャップ幅dの1乃至3倍に設定する。又、ボビン
上の巻線の無い部分の位置は、ボビン内のコア脚部10
aと11aの合せ面のギャップ部分の真上に来る様にす
る。これに依り、漏洩磁束と鎖交する高圧コイルの巻線
数が最少となり、漏洩磁束に依る高圧コイルの漏洩イン
ダクタンスを小さくしてコイルの発熱を少なく出来る。
【0013】漏洩磁束は、コアギャップに最も近い高圧
コイルの一層目に対して強く影響すると考えられるの
で、高圧コイルの一層目のみにこの巻線方式を実施すれ
ば良い。高圧コイルの他の層にはこの巻線方式は不要と
考えられるが、同一方式で巻線を行なっても何等支障は
無い。
【0014】
【発明の効果】高圧コイルの温度上昇を低減出来るの
で、フライバックトランス全体の温度上昇を低減でき、
フライバックトランスの動作特性の信頼性が向上する。
又、温度上昇の低減に伴い、コアサイズの小型化が可能
となり、コイル径も小さく出来るので、フライバックト
ランスの小型化とコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフライバックトランスに於けるコ
アのギャップ部と高圧コイルの実施例の概略を示す部分
断面図である。
【図2】本発明に係る高圧コイル部分の実施例を示す分
解図である。
【図3】従来のフライバックトランスの概略断面図であ
る。
【図4】従来のコアのギャップ部とコイル部分を示す部
分断面図である。
【図5】トランスの一般的な等価回路である。
【符号の説明】
1 端子 2 低圧ボビン 3 低圧コイル 4 高圧ボビン 5 高圧コイル 6 高圧ダイオ−ド 7 高圧抵抗 8 高圧コンデンサ 9 ケ−ス 10、11 コア 10a、11a コアの脚部 12、13 ギャップスペ−サ rw1 一次コイル抵抗 rw2 二次コイル抵抗 L1 一次側漏洩インダクタンス L2 二次側漏洩インダクタンス M 相互インダクタンス Q コア材のQ ω 角速度2πf(fは周波数) N1 一次コイルの卷数 N2 二次コイルの卷数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁路を構成する一対のコの字型コアと、こ
    のコアの一方の脚部に巻装される低圧コイルと、この低
    圧コイルの上に同軸状に巻装される高圧コイルと、これ
    ら両コイルを収納し、絶縁樹脂を内部に充填するケ−ス
    とを具備するフライバックトランスに於いて、 高圧コイルの巻線部分の中央部に巻線の無い部分を設
    け、この巻線の無い部分をボビン内のコアギャップ部の
    真上に設定する事を特徴とするフライバックトランス。
JP6229905A 1994-09-26 1994-09-26 フライバックトランス Pending JPH0897062A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6229905A JPH0897062A (ja) 1994-09-26 1994-09-26 フライバックトランス

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JP6229905A JPH0897062A (ja) 1994-09-26 1994-09-26 フライバックトランス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0897062A true JPH0897062A (ja) 1996-04-12

Family

ID=16899574

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JP6229905A Pending JPH0897062A (ja) 1994-09-26 1994-09-26 フライバックトランス

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JP (1) JPH0897062A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012079951A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Mitsubishi Electric Corp リアクトル装置
GB2613361A (en) * 2021-11-30 2023-06-07 Eta Green Power Ltd An inductor and a method of providing an inductor
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