JPH0645151A - U字形フェライトコア - Google Patents

U字形フェライトコア

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JPH0645151A
JPH0645151A JP4198347A JP19834792A JPH0645151A JP H0645151 A JPH0645151 A JP H0645151A JP 4198347 A JP4198347 A JP 4198347A JP 19834792 A JP19834792 A JP 19834792A JP H0645151 A JPH0645151 A JP H0645151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrite core
shaped ferrite
magnetic flux
peripheral corner
inner peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP4198347A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikohiro Tokane
彦宏 当金
Masashi Okabe
正志 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0645151A publication Critical patent/JPH0645151A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内周コーナ部における磁束の集中を緩和し、
これにより鉄損および発熱を小さくして、平均磁束を大
きくとり、フライバックトランスの高性能化および高信
頼性をはかるとともに、外周コーナ部における磁気回路
の無駄をなくして、装置を小形化できるU字形フェライ
トコアを得る。 【構成】 基部2aの両端部から脚部2bが平行に伸び
るU字形フェライトコア2において、内周コーナ部2c
に1mmR以上または1mmC以上の張出部11を形成
し、外周コーナ部2dにおける脚部平均磁束密度30%
以下の部分に欠除部12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2個突合せた形で巻
線を施し、テレビジョン受像機等のフライバックトラン
スなどに利用されるU字形フェライトコアに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4はフライバックトランスの一部を切
断して示す正面図、図5(a)は従来のU字形フェライ
トコアの突合せ状態を示す正面図、(b)はそのA−A
断面図、(c)は1個のU字形フェライトコアの平面図
である。図において、1はフライバックトランスで、1
対のU字形フェライトコア2と、このU字形フェライト
コア2に巻回された巻線部3と、U字形フェライトコア
2の突合せ部に介在するギャップスペーサ4と、これら
を固定するクランプ5とから構成されている。
【0003】巻線部3は一次コイル、高圧二次コイルお
よび低圧三次コイルから構成され、高圧二次コイルはブ
ラウン管のアノード電圧およびフォーカス電圧を供給す
るためのもので、数千ターンの巻線を有する。低圧三次
コイルはブラウン管のヒータ電力、映像回路ならびに集
積回路等への直流電圧を供給するためのものである。
【0004】U字形フェライトコア2はフェライトコア
からなるU字形のコア半体であり、角形棒状の基部2a
の両端部から、平行に丸形棒状の脚部2bが伸びた構造
になっている。このU字形フェライトコア2は、あらか
じめ巻回された巻線部3に脚部2bを挿入して突合せ、
環状の磁路を形成する。U字形フェライトコア2の突合
せ面には、フェライトの磁気飽和を防止するため、ギャ
ップスペーサ4を挿入する。組立てられたフライバック
トランス1は、2個のU字形フェライトコア2を両側か
ら押圧するように、コ字形の弾性を有する金属製のクラ
ンプ5により固定され、フライバックトランス1が形成
される。
【0005】このようなフライバックトランス1は、テ
レビ受像機の偏向角、スクリーンサイズ、電圧等に応
じ、数十Wから百数十Wの高い出力が得られるよう設計
されている。このフライバックトランス1は、大きな電
力を扱うため、フェライトコア1の内部には2000〜
2500ガウスの磁束が通っている。このため鉄損によ
り発生する熱により、フライバックトランスが温度上昇
し、使用する樹脂等の劣化を招き、また発火等の危険を
伴っている。
【0006】フェライト以外にも銅損からの発熱が加算
されるため、発熱対策は極めて重要な問題である。通常
このような危険を避けるため、U字形フェライトコア2
内を通る磁束を少なくし、温度上昇が低くなるようにU
字形フェライトコア2を設計している。このため、U字
形フェライトコア2が大きくなり、小型軽量化が難しい
という欠点を有している。現在のフェライトコア設計法
では、U字形フェライトコア2の内部を磁束が均一に通
っているという前提で、U字形フェライトコア2の形
状、体積等を決めている。
【0007】そこで上述のフライバックトランス1のU
字形フェライトコア2の内部の磁束分布を磁界解析によ
り求めた。解析に用いたU字形フェライトコアは基部2
aの長さが44.15mm、幅が15.15mm、高さ
が11.95mm、脚部2bの高さが27.6mm、直
径が15.15mmのものである。図6はこのU字形フ
ェライトコア2内部の磁束の相対値を示す磁束密度分布
図である。この解析から磁束はU字形フェライトコア2
の内部を均一には通らず、内周側で密度が高く、外周側
で低いことが判明した、特に内周コーナ部2cには磁束
が集中し、外周コーナ部2dにはほとんど磁束が通ら
ず、磁性体として寄与していないことが判明した。図7
は上記U字形フェライトコア2の鉄損の相対値を示す鉄
損分布図である。鉄損分布も磁束密度と全く同様な傾向
を示すことが明らかとなった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のフライバックト
ランスは以上のように構成されているので、実働時には
フェライトコアの中に大きな磁束が通り、しかも形状的
に内周コーナ部に磁束密度が集中し、鉄損も大きくな
る。このため部分的に発熱が大きくなり、フライバック
トランス全体の温度上昇を加速させ、フライバックトラ
ンスの信頼性を著しく低下させる。そして最悪の場合発
火の危険を内蔵しており、この対策のため、フェライト
コアの形状を大きくし、磁束密度を平均値で小さく設計
しなければならないという問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので磁束密度の集中を緩和して、信頼
性を高めるとともに、フライバックトランスを小型軽量
化できるU字形フェライトコアを得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は次のU字形フ
ェライトコアである。 (1)基部の両端部から脚部が伸びるU字形フェライト
コアにおいて、基部と脚部によって構成される内周コー
ナ部に1mmR以上または1mmC以上の張出部を形成
したU字形フェライトコア。 (2)基部と脚部によって構成される外周コーナ部にお
ける脚部平均磁束密度30%以下の部分に欠除部を形成
した上記(1)記載のU字形フェライトコア。
【0011】
【作用】この発明の請求項1のU字形フェライトコア
は、内周コーナ部に張出部が存在するため、従来内周コ
ーナ部に集中していた磁束が分散し、これにより鉄損お
よび発熱が減少し、フライバックトランスの高性能、高
信頼性を実現する。この発明の請求項2のU字形フェラ
イトコアは、外周コーナ部の磁束密度の低い部分に欠除
部を形成しているため、磁気回路に影響を与えることな
く、コアを小型軽量化することができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は実施例のU字形フェライトコアの突合せ状
態を示す正面図、(b)はそのB−B断面図、(c)は
1個のU字形フェライトコアの正面図であり、図におい
て、第4図ないし第7図と同一符号は同一または相当部
分を示す。
【0013】U字形フェライトコア2は従来のものと同
様に、角形棒状の基部2aの両端部から平行に丸形棒状
の脚部2bが伸びた構造になっているが、基部2aと脚
部2bによって構成される内周コーナ部2cには、1m
mC以上のC接線によって形成される内周面を有する張
出部11が形成されている。また基部2aと脚部2bに
よって構成される外周コーナ部2dには、脚部2bの平
均磁束密度30%以下の部分をC接線によって削除し
て、欠除部12が形成されている。
【0014】上記のU字形フェライトコア2は、従来の
ものと同様に、あらかじめ巻回された巻線部3に、2個
のU字形フェライトコア2の脚部2bを両側から挿入
し、ギャップスペーサ4を挟んで突合せ、フライトバッ
クトランスを形成する。
【0015】上記のU字形フェライトコア2は内周コー
ナ部2cに張出部11が存在するため、従来内周コーナ
部2eに集中していた磁束が分散し、これにより鉄損お
よび発熱が減少し、フライトバックトランスの高性能、
高信頼性が実現する。また外周コーナ部2dに欠除部1
2が形成されているため磁気回路に影響することなく、
U字形フェライトコア2を小形軽量化することができ
る。
【0016】図2は上記U字形フェライトコア2内部の
磁束の相対値を示す磁束密度分布図であり、図6および
図7の解析で用いたU字形フェライトコア2の内周コー
ナ部2cに2mmCのC接線(図6の内周コーナ部2c
から基部2a側に2mm、脚部2b側に2mmの点を結
ぶC接線)で形成される内周面を有する張出部11を形
成し、外周コーナ部2dに6mmCのC接線(図6の外
周コーナ部2dから基部2a側に6mm、脚部2b側に
6mmのC接線)で形成される外周面を有する欠除部1
2を形成したU字形フェライトコア2について解析を行
った。図2では、図6の場合よりも内周コーナ部2cに
おける磁束の集中が緩和されていることがわかる。また
図3は上記U字形フェライトコア2の鉄損の相対値を示
す鉄損分布図であり、図7の場合よりも内周コーナ部2
cにおける鉄損が減少していることがわかる。そしてい
ずれの場合も外周コーナ部2dにおける欠除部12の形
成により、磁気回路への影響がないことがわかる。
【0017】以上のようにして、U字形フェライトコア
2の外周コーナ部2dの不要部分を削除し、磁束および
鉄損の集中する内周コーナ部2cに張出部11を形成す
ることにより、フライバックトランス用U字形フェライ
トコアの磁気回路からみた最適化が可能であり、また従
来形状と比較して全体的な軽量小型化が可能である。そ
して磁束および鉄損の局部的集中が緩和されるため、磁
気回路設計上では平均磁束を大きくとることができる。
【0018】なお、上記実施例では、張出部11および
欠除部12の内周部を1mmC以上のC接線状に形成し
たが、これらは1mmR以上のR状であっても差支えな
いことはいうまでもない。またU字形フェライトコア2
の脚部2bの形状として丸形のものを図示したが、角
状、楕円状等であっても同様の効果を奏する。さらにU
字形フェライトコア2の用途はテレビ受像機のフライバ
ックトランスに限らず、ディスプレーモニタのフライバ
ックトランスや、U字形フェライトコアを使用した高圧
発生トランス等にも適用でき、上記実施例と同様の効果
を奏する。
【0019】
【発明の効果】この発明の請求項1のU字形フェライト
コアは、内周コーナ部に1mmR以上または1mmC以
上の張出部を形成したので、内周コーナ部における磁束
の集中を緩和することができ、これにより鉄損および発
熱を減少させて、平均磁束を大きくとることができ、装
置の高性能化および高信頼性をはかることができるなど
の効果がある。
【0020】この発明の請求項2のU字形フェライトコ
アは、外周コーナ部における脚部平均磁束密度30%以
下の部分に欠除部を形成したので、磁気回路としての無
駄をなくし、装置を小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例のU字形フェライトコアの突合
せ状態を示す正面図、(b)はそのB−B断面図、
(c)は1個のU字形フェライトコアの正面図である。
【図2】実施例のU字形フェライトコアの磁束密度分布
図である。
【図3】実施例のU字形フェライトコアの鉄損分布図で
ある。
【図4】フライバックトランスの一部を切断した正面図
である。
【図5】従来のU字形フェライトコアの突合せ状態を示
す正面図、(b)はそのA−A断面図、(c)は1個の
U字形フェライトコアの平面図である。
【図6】従来のU字形フェライトコアの磁束密度分布図
である。
【図7】従来のU字形フェライトコアの鉄損分布図であ
る。
【符号の説明】
1 フライバックトランス 2 U字形フェライトコア 2a 基部 2b 脚部 2c 内周コーナ部 2d 外周コーナ部 3 巻線部 4 ギャップスペーサ 5 クランプ 11 張出部 12 欠除部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部の両端部から脚部が伸びるU字形フ
    ェライトコアにおいて、基部と脚部によって構成される
    内周コーナ部に1mmR以上または1mmC以上の張出
    部を形成したことを特徴とするU字形フェライトコア。
  2. 【請求項2】 基部と脚部によって構成される外周コー
    ナ部における脚部平均磁束密度30%以下の部分に欠除
    部を形成したことを特徴とする請求項1記載のU字形フ
    ェライトコア。
JP4198347A 1992-07-24 1992-07-24 U字形フェライトコア Pending JPH0645151A (ja)

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JP4198347A JPH0645151A (ja) 1992-07-24 1992-07-24 U字形フェライトコア

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JP (1) JPH0645151A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100419501B1 (ko) * 2000-12-27 2004-02-19 주식회사 아이티씨 저손실 철심구조의 변압기
JP2011108981A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Denso Corp リアクトル
JP2011210964A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Toyota Motor Corp リアクトル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100419501B1 (ko) * 2000-12-27 2004-02-19 주식회사 아이티씨 저손실 철심구조의 변압기
JP2011108981A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Denso Corp リアクトル
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