JPH089683A - インバータ制御装置 - Google Patents

インバータ制御装置

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Publication number
JPH089683A
JPH089683A JP6134406A JP13440694A JPH089683A JP H089683 A JPH089683 A JP H089683A JP 6134406 A JP6134406 A JP 6134406A JP 13440694 A JP13440694 A JP 13440694A JP H089683 A JPH089683 A JP H089683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
compressor
frequency
motor
driven
Prior art date
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Pending
Application number
JP6134406A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kikuiri
良夫 菊入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP6134406A priority Critical patent/JPH089683A/ja
Publication of JPH089683A publication Critical patent/JPH089683A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実にモータを低温起動することができるイ
ンバータ制御装置を提供する。 【構成】 圧縮機3の起動時には、圧縮機3の起動時に
のみ許されるインバータ周波数の範囲でのキャリア周波
数で圧縮機を駆動し、圧縮機の運転時には、圧縮機の運
転保証周波数の範囲でのキャリア周波数に変える。これ
により、IGBT等の高速スイッチング素子を用いても
その保護動作をさけて起動時にいつまでも運転できない
という状態を防止しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ制御装置に
係り、特に許容短絡時間の短い絶縁ゲート・バイポーラ
・トランジスタ(Insulated−Gate−Bi
polar−Transistor、以下IGBTとい
う)等の高速スイッチング素子で圧縮機のモータをイン
バータ駆動するようにしたインバータ制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】インバータ電源を用いたPWM(パルス
幅変調)制御方式の空気調和装置では、空調負荷に応じ
て、たとえば10ないし75Hzの範囲で周波数を変化
させることで圧縮機のモータの圧力能力を調整するよう
になっている。
【0003】この種のインバータ駆動に使用する電力用
半導体デバイスとしては、従来は安価で許容電流容量が
比較的大きく取れるバイポーラトランジスタが主流であ
った。しかし、最近の傾向としては、IGBT等の高速
インバータ駆動素子が注目されている。このIGBT
は、入力側にMOSFETを用い、出力側にバイポーラ
トランジスタを用いていて、電圧制御形でオンオフ速度
が早く比較的大電流が流せるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このIGB
Tで圧縮機のモータをインバータ駆動する場合には、I
GBTは高速スイッチングが可能な反面、短絡などの異
常が発生した場合に、許容短絡時間が短いので極めて短
時間で破壊してしまう。
【0005】したがって、短絡時にIGBTを保護する
ために、いわゆる過電流保護回路を備えていて、しかも
確実に過電流に対する保護をするためにその過電流に対
する保護の感度を高くしてある。
【0006】このような状態で、あるキャリア周波数の
電流波形により圧縮機のコンプレッサモータをインバー
タ駆動した場合には、キャリア周波数が低いほど、電流
波形の電流パルス幅が広くなるという関係から、キャリ
ア周波数が低いままで圧縮機のコンプレッサモータを低
温起動時に、過電流保護が働いてしまって、なかなかコ
ンプレッサモータを低温起動することができない。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、確実にモータを低温起動することができ
るインバータ制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、インバータ電源により、冷凍負荷に応じ
て圧縮機の運転周波数を可変制御するインバータ制御装
置において、インバータ電源により駆動される圧縮機の
モータと、このモータを制御して、圧縮機の起動時には
圧縮機の起動時にのみ許されるインバータ周波数の範囲
でのキャリア周波数で圧縮機を駆動し、圧縮機の運転時
には圧縮機の運転保証周波数の範囲でのキャリア周波数
に変えて圧縮機を駆動するためのコントローラと、を備
えることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、コントローラは、圧縮機のモータ
を制御して、圧縮機の起動時には圧縮機の起動時にのみ
許されるインバータ周波数の範囲でのキャリア周波数で
圧縮機を駆動し、圧縮機の運転時には圧縮機の運転保証
周波数の範囲でのキャリア周波数に変えて圧縮機を駆動
する。これにより、IGBT等の高速スイッチング素子
を用いてもその保護動作をさけて起動時にいつまでも運
転できないという状態を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明のインバータ制御装置を有
する空気調和装置の好ましい実施例を示している。
【0012】図1において、インバータ電源を構成する
コンバータ1には3相交流電源R,S,Tを直流電力に
整流して、この直流電力をインバータ電源を構成するイ
ンバータ2に供給するようになっている。
【0013】インバータ2は、コントローラ8のマイク
ロコンピュータ8aからのPWM(Pulse−Wav
e−Modulation)制御信号に従って、空調負
荷に応じた周波数の駆動電力P(3相)をコンプレッサ
のモータ3に供給して、コンプレッサモータ3の圧縮能
力の変化により空調ユニット4内の冷媒の循環量が制御
され、冷凍(または空調)に応じた空調運転が行われ
る。
【0014】コンバータ1の交流側(入力側)のR,
S,Tのいずれか一相、たとえばT相の電源配線にはC
T(カレントトランス)5が設けられている。CT5の
検出信号は交流なので、整流回路6を介して直流電圧に
変換され、検出信号としてコントローラ8の入力ポート
に与えられる。
【0015】コンバータ1の交流側(出力側)とインバ
ータ2の直流側(入力側)の例えば負荷電圧側の電流配
線には、無誘導抵抗器等のシャント抵抗7が直列に挿入
されている。このシャント抵抗7での電圧降下分の電圧
が、同じく異常検出信号としてコンローラ8の入力ポー
トに与えられる。
【0016】コントローラ8は、これらの検出電流を入
力データとして、内蔵するマイクロコンピュータ8aに
よりを異常判断行う。この異常判断は、マイクロコンピ
ュータ8a内のROM等に格納された運転制御プログラ
ムによって実行される。
【0017】図2は、インバータ2とその周辺の回路構
成を示している。インバータ2の直流側のDCライン1
0に流れる直流電流の電流波形IWを、図3に示してい
る。この電流波形IWは、電流波高がI(A)で電流パ
スル幅がT(μ秒)のパルス波形である。
【0018】図4は、従来のインバータ駆動に用いられ
ている通常のバイポーラトランジスタBJTにおける過
電流保護曲線(実線で示す)と、本発明の実施例のイン
バータ駆動に用いられているIGBT(一例として75
Aパワー素子の例)における過電流保護曲線(破線で示
す)を示している。
【0019】図5はインバータの起動時の周波数例を示
し、図6はIGBTの保護範囲カーブの例を示す拡大図
である。
【0020】バイポーラトランジスタBJTでは、短絡
時等の異常時でもそれほど短い時間に過電流に対する保
護を行わなくても破壊しない。したがって、バイポーラ
トランジスタBJTでは、電流値Iの増大しても、電流
パルス幅Tを広く許容している。これに対して、IGB
T等の高速スイッチング素子では、許容短絡時間が短い
ために、異常に大きな電流値Iの大きさに対して、短絡
時間の許容値はそれほど大きく許容されていない。
【0021】図4に示すIGBTにおける過電流保護曲
線の状態では、たとえばコンプレッサモータ3の通常運
転時のキャリア周波数10KHzと同じキャリア周波数
が10KHzのままで(図3の電流波形IWの電流パス
ル幅Tが広いままの状態で)、コンプレッサモータ3を
インバータ起動させると、低温時のコンプレッサモータ
3のインバータ起動では大電流(過電流)がIGBTに
流れる。
【0022】このキャリア周波数とは、図3の電流波形
IWの電流パルスの単位時間における数を示している。
キャリア周波数を大きくすることにより、精密なインバ
ータ駆動ができ、きれいなsinカーブを再現すること
ができる。
【0023】上述したように、IGBTは、大電流(許
容電流)に対して許容できる時間が短いので、図3の電
流波高I×電流パルス幅Tを一定にすることにより、I
GBTの保護回路が働かないようにする必要がある。
【0024】しかし、上述したように図3の電流波形I
Wの電流パスル幅Tが図5のように広いままであるの
で、図6のA点ないしB点の範囲で、IGBTの保護動
作に入ってしまい、いつまでもコンプレッサモータ3を
インバータ起動することができない。
【0025】そこで、コンプレッサモータ3をインバー
タ起動する場合に限って、たとえば図5のようにキャリ
ア周波数を10KHzから15KHzで駆動すれば、イ
ンバータ起動時でもIGBTの保護範囲が図6のB点な
いしC点の範囲へずれるので、IGBTの保護動作が起
こりにくくなり、いつまでもコンプレッサモータ3をイ
ンバータ起動することができないといった問題が解決で
きる。
【0026】つまり、キャリア周波数が10KHzのま
まで低いと電流パルス幅Tが広いが、キャリア周波数を
10KHzから15KHzに上げることにより、電流パ
ルス幅Tを狭くすることができ、これにより、IGBT
の保護動作を図6のA点ないしB点の保護範囲から図6
のB点ないしC点の保護範囲に移すことができる。
【0027】このように、コンプレッサモータ3をイン
バータ駆動する際に、起動時にのみに許されるインバー
タ周波数の範囲と通常の運転保証周波数範囲で、キャリ
ア周波数を積極的に変えることにより、低温時起動から
通常の安定運転をスムーズに行うことができる。
【0028】なお、図7に示すように、起動時の好まし
い一例としては、インバータ周波数10ないし29Hz
の範囲で、キャリア周波数が15KHzであり、通常の
安定運転時の好ましい一例としては、インバータ周波数
30ないし75Hzの範囲で、キャリア周波数が10K
Hzである。
【0029】図7は、マイクロコンピュータ8aによる
制御フローを示している。図7によれば、コンプレッサ
モータ3がインバータ駆動の起動時である場合には、ス
テップS1からS2に移り、インバータ周波数10ない
し29Hzの範囲でキャリア周波数を15MHzでスロ
ースタートして運転して、たとえば約10秒後に通常の
安定運転に移ってインバータ周波数30ないし75Hz
の範囲になった場合には、キャリア周波数が10KHz
に切り換える(ステップS3)。
【0030】そうでなく、すでに通常の安定運転である
場合(ステップS1)には、インバータ周波数30ない
し75Hzの範囲でキャリア周波数が10KHzの運転
を行う(ステップS4)。
【0031】なお、図7に示すように、起動時にインバ
ータ周波数10ないし29Hzの範囲でキャリア周波数
を15MHzで運転していたものを、通常の運転に移っ
てインバータ周波数30ないし75Hzの範囲でキャリ
ア周波数が10KHzに切り換えることは、図2のマイ
クロコンピュータ8aの演算によって、PWM制御のあ
るパターン出力が終了してから、次のパターン出力に切
り換わるようになっているので、問題はない。
【0032】ところで、本発明は特許請求の範囲を逸脱
しない範囲において、種々の変更をすることができる。
【0033】起動時のインバータ周波数の範囲とキャリ
ア周波数の値、そして通常の運転時のインバータ周波数
の範囲とキャリア周波数の値は、上述した実施例に限ら
ず、コンプレッサモータの大きさや種類等によって変わ
る。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
ントローラは、圧縮機のモータを制御して、圧縮機の起
動時には圧縮機の起動時にのみ許されるインバータ周波
数の範囲でのキャリア周波数で圧縮機を駆動し、圧縮機
の運転時には圧縮機の運転保証周波数の範囲でのキャリ
ア周波数に変えて圧縮機を駆動する。これにより、IG
BT等の高速スイッチング素子を用いてもその保護動作
をさけて起動時にいつまでも運転できないという状態を
なくすことができ、確実にモータを低温起動することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインバータ制御装置が組込まれた空気
調和装置の好ましい実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のインバータとその周辺の要素を示すブロ
ック図である。
【図3】図2のインバータの入力側の電流波形を示す図
である。
【図4】バイポーラトランジスタとIGBTの電流パル
ス幅と通電電流の関係例を比較して示す図である。
【図5】インバータの起動時の周波数の例を示す図であ
る。
【図6】IGBTでの保護範囲曲線の例を示す図であ
る。
【図7】マイクロコンピュータによる制御フローの例を
示す図である。
【符号の説明】
2 インバータ(インバータ電源) 3 圧縮機 8 コントローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ電源により、空調負荷に応じ
    て圧縮機の運転周波数を可変制御するインバータ制御装
    置において、 インバータ電源により駆動される圧縮機のモータと、 このモータを制御して、圧縮機の起動時には圧縮機の起
    動時にのみ許されるインバータ周波数の範囲でのキャリ
    ア周波数で圧縮機を駆動し、圧縮機の運転時には圧縮機
    の運転保証周波数の範囲でのキャリア周波数に変えて圧
    縮機を駆動するためのコントローラと、を備えることを
    特徴とするインバータ制御装置。
JP6134406A 1994-06-16 1994-06-16 インバータ制御装置 Pending JPH089683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6134406A JPH089683A (ja) 1994-06-16 1994-06-16 インバータ制御装置

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JP6134406A JPH089683A (ja) 1994-06-16 1994-06-16 インバータ制御装置

Publications (1)

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JPH089683A true JPH089683A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15127645

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JP6134406A Pending JPH089683A (ja) 1994-06-16 1994-06-16 インバータ制御装置

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JP (1) JPH089683A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004060864A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Tokico Ltd 電動ディスクブレーキ装置
EP1748265A1 (en) * 2004-04-26 2007-01-31 Daikin Industries, Ltd. Inverter-driven compressor warm-up operating method and apparatus
WO2007052493A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置の圧縮機運転方法、および冷凍装置

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US8011198B2 (en) 2004-04-26 2011-09-06 Daikin Industries, Ltd. Method of preheating inverter-driven compressor and device therefor
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