JPH0896711A - 蛍光体パターン形成法 - Google Patents

蛍光体パターン形成法

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JPH0896711A
JPH0896711A JP25294794A JP25294794A JPH0896711A JP H0896711 A JPH0896711 A JP H0896711A JP 25294794 A JP25294794 A JP 25294794A JP 25294794 A JP25294794 A JP 25294794A JP H0896711 A JPH0896711 A JP H0896711A
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JP
Japan
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phosphor
pattern
resin composition
meth
photosensitive resin
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JP25294794A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Izumi
司 出水
Hirosuke Sugita
裕輔 杉田
Hironobu Arimoto
浩延 有本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス基板との密着性やパターン形状の安定
性等に優れた蛍光体パターン形成法を提供すること。 【構成】 蛍光表示体用の蛍光体パターンを形成するに
あたり、シラン系カップリング剤等の架橋剤を塗布した
基板表面に蛍光体含有感光性樹脂組成物層を積層し、次
いでパターンマスクを介して露光を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光表示体用の蛍光体
パターンの形成方法に関し、更に詳しくは、プラズマデ
ィスプレイパネル(PDP)、液晶表示装置、蛍光表示
装置、混成集積回路等の蛍光表示体の製造時に有用な蛍
光体パターンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、各種平板ディスプレイの開発が盛
んに行われており、中でもPDPが注目を浴びており、
今後ラップトップ型パソコンの表示画面から、各種電光
掲示板、更には、いわゆる「壁掛けテレビ」へとその用
途は拡大しつつある。そして、このPDPの表示パネル
のセル内には、色表示のための蛍光体が塗布されてお
り、加電圧によりセル内の封入ガスで発生した紫外線で
該蛍光体が発色するのである。この蛍光体の塗布方法と
しては、各色蛍光体を分散させたフォトレジストのスラ
リー液をスクリーン印刷により塗布する方法(特開平1
−115027号公報、特開平1−124928号公
報)やセルの内部に該スラリー液を流し込む方法(特開
平2−155142号公報)等が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、ガラス基板に直接蛍光体含有の液状フォトレジ
ストを塗布しているため、ガラス基板と該フォトレジス
ト或いはガラス基板と現像後の蛍光体との密着性は十分
ではなく、長期間の使用或いは苛酷な使用条件において
は蛍光体の脱落の恐れがあり、その結果良好なパターン
形状が得られないという問題が生じる。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、かかる問
題点を解決すべく鋭意研究をした結果、蛍光表示体用の
蛍光体パターンを形成するにあたり、基板表面にあらか
じめ架橋剤を塗布した後、蛍光体含有感光性樹脂組成物
層を積層し、次いでパターンマスクを介して露光を行う
ことにより、ガラス基板と蛍光体含有感光性樹脂組成物
或いは現像後の蛍光体との密着性が優れ、かつ焼成によ
り形成された蛍光体のパターン形状の安定性にも優れ、
更には、該蛍光体含有感光性樹脂組成物をあらかじめフ
ォトレジストフィルムとしてから上記の如く蛍光体パタ
ーンを形成すれば、液状レジストよりも輝度のバラツキ
が少なく、パターン形成精度にも優れ、作業性も良好で
あることを見いだし、本発明を完成するに至った。以下
に、本発明を詳細に述べる。
【0005】本発明に用いる架橋剤とは、無機材料と有
機材料を化学的に結合する機能を有する化合物で、一般
的にカップリング剤と称されるもので、具体的にはシラ
ン系化合物であるシラン系カップリング剤、アルミ系化
合物であるアルミ系カップリング剤及びチタネート系化
合物であるチタネート系カップリング剤等が挙げられ、
シラン系カップリング剤としては、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシ)
−エチルトリメトキシシラン、β−(3,4エポキシシ
クロヘキシ)−エチルトリエトキシシラン等のエポキシ
シランやN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルジメトキシシラン、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシ
ランやγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン等
のメタクリロキシシランが挙げられ、アルミ系カップリ
ング剤としては、アセトアルコキシアルミニウムジイソ
プロピレートエチル等が挙げられ、チタネート系カップ
リング剤としては、イソプロピルトリイソステアロイル
チタネート等が挙げられる。中でも、現像時のパターン
形状が良好な点で、エポキシシラン、アミノシラン等の
シラン系カップリング剤の使用が好ましい。
【0006】また、これらのカップリング剤は、2種類
以上併用することも可能である。本発明の蛍光体含有感
光性樹脂組成物層は、感光性樹脂組成物に蛍光体を配合
した組成物よりなるもので、該感光性樹脂組成物はベー
スポリマー(A)、エチレン性不飽和化合物(B)、光
重合開始剤(C)からなる。該ベースポリマー(A)と
しては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂などが用いられるが、これらの中でも、
(メタ)アクリレートを主成分とし、必要に応じてエチ
レン性不飽和カルボン酸や他の共重合可能なモノマーを
共重合したアクリル系共重合体が重要である。アセトア
セチル基含有アクリル系共重合体を用いることもでき
る。
【0007】ここで(メタ)アクリル酸エステルとして
は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレ
ートなどが例示される。
【0008】エチレン性不飽和カルボン酸としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などのモノカルボ
ン酸が好適に用いられ、そのほか、マレイン酸、フマー
ル酸、イタコン酸などのジカルボン酸、あるいはそれら
の無水物やハーフエステルも用いることができる。これ
らの中では、アクリル酸とメタクリル酸が特に好まし
い。稀アルカリ現像型とするときは、エチレン性不飽和
カルボン酸を15〜30重量%程度(酸価で100〜2
00mgKOH/g程度)共重合することが必要である。
他の共重合可能モノマーとしては、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、アル
キルビニルエーテルなどが例示できる。
【0009】エチレン性不飽和化合物(B)としては、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサングリコールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、2,2−ビス
(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス−(4−(メタ)アクリロキシポリ
エトキシフェニル)プロパン、2−ヒドロキシ−3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリシジル
エーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグリシジ
ルエステルジ(メタ)アクリレート、グリセリンポリグ
リシジルエーテルポリ(メタ)アクリレートなどの多官
能モノマーがあげられる。これらの多官能モノマーと共
に、単官能モノマーを適当量併用することもできる。
【0010】単官能モノマーの例としては、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、2−フェノキシ−2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロピルフタレート、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
グリセリンモノ(メタ)アクリレート、2−(メタ)ア
クリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、フタル
酸誘導体のハーフ(メタ)アクリレート、N−メチロー
ル(メタ)アクリルアミドなどがあげられる。
【0011】ベースポリマー(A)100重量部に対す
るエチレン性不飽和化合物(B)の割合は、10〜20
0重量部、特に40〜100重量部の範囲から選ぶこと
が望ましい。エチレン性不飽和化合物(B)の過少は硬
化不良、可撓性の低下、現像速度の遅延を招き、エチレ
ン性不飽和化合物(B)の過多は粘着性の増大、コール
ドフロー、硬化レジストの剥離速度低下を招く。
【0012】更に、光重合開始剤(C)としては、ベン
ゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ンn−ブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、
ベンジルジフェニルジスルフィド、ベンジルジメチルケ
タール、ジベンジル、ジアセチル、アントラキノン、ナ
フトキノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾ
フェノン、ベンゾフェノン、p,p’−ビス(ジメチル
アミノ)ベンゾフェノン、p,p’−ビス(ジエチルア
ミノ)ベンゾフェノン、p,p’−ジエチルアミノベン
ゾフェノン、ピバロインエチルエーテル、1,1−ジク
ロロアセトフェノン、p−t−ブチルジクロロアセトフ
ェノン、ヘキサアリールイミダゾール二量体、2,2’
−ビス(o−クロロフェニル)4,5,4’,5’−テ
トラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、2−クロロ
チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−
ジエチルチオキサントン、2,2’−ジエトキシアセト
フェノン、2,2’−ジメトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、2,2’−ジクロロ−4−フェノキシアセト
フェノン、フェニルグリオキシレート、α−ヒドロキシ
イソブチルフェノン、ジベゾスパロン、1−(4−イソ
プロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−プロパノン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェ
ニル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、トリブロ
モフェニルスルホン、トリブロモメチルフェニルスルホ
ン、などが例示される。このときの、光重合開始剤
(C)の総配合割合は、ベースポリマー(A)とエチレ
ン性不飽和化合物(B)との合計量100重量部に対し
1〜20重量部程度とするのが適当である。
【0013】また、蛍光体含有感光性樹脂組成物に配合
される蛍光体(D)としては、特に限定されないが、希
土類オキシハライド等を母体とし、この母体を付活剤で
付活したものが好ましく、例えば紫外線励起型蛍光体と
しては、Y23:Eu、YVO4:Eu、(Y,Gd)
BO3:Eu(以上赤色)、Zn2GeO2:Mn、Ba
Al1219:Mn、Zn2SiO4:Mn、LaPO4
Tb(以上緑色)、Sr5(PO43CI:Eu、Ba
MgAl1423:Eu、BaMgAl1627:Eu(以
上青色)等が挙げられ、その他の蛍光体としては、Y2
3S:Eu、γ−Zn3(PO42:Mn、(ZnC
d)S:Ag+In23(以上赤色)、ZnS:Cu,
Al、ZnS:Au,Cu,Al、(ZnCd)S:C
u,Al、Zn2SiO4:Mn,As,Y3Al512
Ce、Gd22S:Tb、Y3Al512:Tb、Zn
O:Zn(以上緑色)、ZnS:Ag+赤色顔料、Y2
SiO3:Ce(以上青色)等を使用することもでき
る。
【0014】本発明の感光性樹脂組成物に蛍光体(D)
を配合させる方法としては、特に限定されず公知の方
法、例えば上記の感光性樹脂組成物に所定量の蛍光体
(D)を添加して、十分混合撹拌して蛍光体(D)を均
一に分散させる方法等がある。この場合の蛍光体(D)
の含有量は、感光性樹脂組成物中のベースポリマー
(A)とエチレン性不飽和化合物(B)の総量100重
量部に対して1〜50重量部が好ましく、より好ましく
は10〜30重量部である。本発明の蛍光体含有感光性
樹脂組成物には、そのほか、染料(着色、発色)、密着
性付与剤、可塑剤、酸化防止剤、熱重合禁止剤、溶剤、
表面張力改質材、安定剤、連鎖移動剤、消泡剤、難燃
剤、などの添加剤を適宜添加することができる。
【0015】本発明の蛍光体含有感光性樹脂組成物層を
形成するにあたっては、上記の蛍光体含有感光性樹脂組
成物を液状レジストとして用いることは、勿論可能であ
るが、蛍光体の分散安定性、塗布厚の均一性、貯蔵安定
性、作業性等を考慮すれば、該樹脂組成物をあらかじめ
フィルム化して、ドライフィルムレジスト用積層体(フ
ォトレジストフィルム)としたものを用いて該組成物層
を基板表面上に形成してパターン形成に供した方が有利
である。また、該樹脂組成物を用いてパターンを形成す
るガラス基板としては、電極を配したガラス製基板、ガ
ラス隔壁を形成したガラス製基板、電極を配したセラミ
ック基板等が挙げられるが、中でもPDP製造時に用い
る電極を配したガラス製基板である所謂ITO膜基板に
特に有用である。以下、本発明の蛍光体含有感光性樹脂
組成物を用いたドライフィルムレジスト用積層体の製造
方法及びそれを用いた蛍光体のパターン形成方法につい
て説明する。
【0016】(ドライフィルムレジスト用積層体の作
製)上記の蛍光体含有感光性樹脂組成物をポリエステル
フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィ
ルムなどのベースフィルム面に塗布した後、その塗布面
の上からポリエチレンフィルム、ポリビニルアルコール
系フィルムなどの保護フィルムを被覆してドライフィル
ムレジスト用積層体とする。この時の該感光性樹脂組成
物の膜厚は、蛍光体(D)の含有量やPDP等の構造に
よっても異なり一概に言えないが、通常は10〜200
μmの中から好適に選択される。 (ガラス基板へのラミネート)本発明の最大の特徴は、
上記ドライフィルムレジストをガラス基板にラミネート
する前に、あらかじめ架橋剤(カップリング剤)を該基
板表面(ラミネート面)に塗布しておくことである。該
化合物は、水やエタノール、メタノール、イソプロピル
アルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトン
等の有機溶剤に溶解又は分散された0.1〜5重量%程
度の溶液又は分散液で塗布に供され、スプレー法、スク
リーン印刷法、ロールコーター法等の公知の方法によっ
て塗布される。塗布厚みは、0.001〜1μmの中か
ら好適に選択される。
【0017】(露光)ドライフィルムレジストによって
画像を形成させるには、ベースフィルムと該感光性樹脂
組成物層との接着力及び保護フィルムと該感光性樹脂組
成物層との接着力を比較し、接着力の低い方のフィルム
を剥離してから該感光性樹脂組成物層の側を、例えば透
過型パネルを用いたPDPの場合であれば、前面ガラス
の陽極固定面に貼り付けた後、他方のフィルム上にパタ
ーンマスクを密着させて露光する。この時必要に応じ
て、該ドライフィルムレジストを2枚以上積層すること
も可能である。また、該感光性樹脂組成物が粘着性を有
しないときは、前記他方のフィルムを剥離してからパタ
ーンマスクを該感光性樹脂組成物層に直接接触させて露
光することもできる。露光は、通常紫外線照射により行
い、その際の光源としては、高圧水銀灯、超高圧水銀
灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メタルハライドラ
ンプ、ケミカルランプなどが用いられる。紫外線照射後
は、必要に応じ加熱を行って、硬化の完全を図ることも
できる。
【0018】(現像)露光後は、レジスト上のフィルム
を剥離除去してから現像を行う。本発明の蛍光体含有感
光性樹脂組成物は稀アルカリ現像型であるので、露光後
の現像は、炭酸ソーダ、炭酸カリウムなどのアルカリ1
〜2重量%程度の稀薄水溶液を用いて行う。 (焼成)上記処理後のセル形成基板を500〜550℃
で焼成を行い、セル内部に蛍光体(D)を固定する。こ
のようにして、ガラス基板上に蛍光体(D)を固定する
ことができるのである。フルカラーのPDPを形成する
ためには、赤色、青色、緑色のそれぞれの蛍光体(D)
を含有するフォトレジストフィルムを用いて上記の(露
光)〜(焼成)を繰り返し行うことで作製することがで
きる。
【0019】また、あらかじめガラス隔壁によってセル
が形成されたPDP用平面基板に、本発明のフォトレジ
ストフィルムを用いて蛍光体(D)を固定すること(反
射型パネル)も可能である。例えば、該PDP用平面基
板上に本発明のフォトレジストフィルムを積層し、上部
よりセルの凹形状に合致する凸形状をもつ金型等で押圧
してセル形状に該フォトレジストフィルムを追従させた
後に上記の(露光)〜(焼成)工程により、セル内部に
蛍光体(D)を固定することができる。この時は、該フ
ォトレジストフィルムに柔軟性が要求されるためベース
フィルムあるいは保護フィルムも柔軟性に富んだポリビ
ニルアルコール、ナイロン、セルロース等のフィルムを
用いることが好ましい。
【0020】
【作用】本発明の蛍光体パターンを形成法は、あらかじ
めシラン系化合物を塗布した基板表面に、蛍光体含有感
光性樹脂組成物層を積層し、その後パターンマスクを介
して露光するので、ガラス基板と蛍光体含有感光性樹脂
組成物或いは現像後の蛍光体との密着性が優れ、かつ焼
成により形成された蛍光体のパターン形状の安定性にも
優れ、PDP、蛍光表示装置、混成集積回路等の蛍光表
示体の製造時に使用でき、特にITO膜基板を用いたP
DPの製造に大変有用である。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例中「%」、「部」とあるのは、断り
のない限り重量基準を意味する。 実施例1 (ドープの調整)下記のベースポリマー(A)46部、
下記のエチレン性不飽和化合物(B)54部、下記処方
の光重量開始剤(C)8部、下記の蛍光体(D)26部
を混合して樹脂組成物を調製した。ベースポリマー(A) メチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート/2
−エチルヘキシルアクリレート/メタクリル酸の共重合
割合が重量基準で55/8/15/22である共重合体
(酸価143.3、ガラス転移点66.3℃、重量平均
分子量8万)
【0022】エチレン性不飽和化合物(B) トリメチロールプロパントリアクリレート/ポリエチレ
ングリコール(600)ジメタクリレート/エチレンオ
キサイド変性フタル酸アクリレート(共栄社油脂工業株
式会社製)の重量比20/10/6の混合物光重合開始剤(C) ベンゾフェノン/p,p’−ジエチルアミノベンゾフェ
ノン/2,2−ビス(o−クロロフェニル)4,5,
4’,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾー
ルの重量比8/0.15/1の混合物蛍光体(D) (Y,Gd)BO3:Eu/Zn2SiO4:Mn/Ba
MgAl1423:Eu2+=33/50/17(重量比)
のブレンド物 (平均粒径;4±2μm)
【0023】(ドライフィルムの作製)上記のドープ
を、ギャップ4ミルのアプリケーターを用いて厚さ20
μmのポリエステルフイルム上に塗工し、室温で1分3
0秒放置した後、60℃、90℃、110℃のオーブン
でそれぞれ3分間ずつ乾燥して、レジスト厚20μmの
ドライフイルムとなした(ただし保護フイルムは設けて
いない)。 (ガラス基板へのラミネート)ガラス基板(厚みが0.
1〜0.2μm程度の導電性回路が表面に形成されたI
TO膜基板,200mm×200mm×2mm)表面に
カップリング剤(架橋剤)としてγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン(固形分1%のエタノール溶
液)を塗布・乾燥後オーブンで110℃に加熱し、60
℃になってから、上記のドライフィルムをラミネートロ
ール温度100℃、同ロール圧3kg/cm2、ラミネ
ート速度1.5m/secにてラミネートした。
【0024】(露光,現像)ラミネート後、全面に20
0μm角上下左右260μmピッチの露光部分が形成さ
れるようにパターンをレジスト表面において、オーク製
作所製の露光機HMW−532Dにて3kw超高圧水銀
灯で40mjの露光を行った。露光後15分間のホール
ドタイムを取った後、20℃において1%Na2CO3
溶液を用いて、最少現像時間の1.5倍の時間で現像し
た。 (焼成)現像後に焼成炉内で、室温から550℃まで1
時間で上昇させ樹脂分を焼失させた。評価内容とその評
価基準を以下に示す。
【0025】a.輝度 上記のガラス基板を用いてPDPパネルを作製し、この
パネルで四隅と中央の計5カ所の蛍光体部分の輝度をス
ポット輝度計にて測定して、そのバラツキ及び平均輝度
を調べた。b.保存安定性 上記のドライフィルムを40℃,60%RHの遮光下で
1カ月放置し、その後上記同様の(ガラス基板へのラミ
ネート)〜(焼成)を行い、同様に輝度のバラツキ及び
平均輝度を調べた。c.密着性 焼成後の蛍光体パターン(200μm角)をSEM(走
査電子顕微鏡)にて観察して、蛍光体パターン端部
(角)のガラス基材からの浮き上がり高さ(μm)を調
べた。評価基準は以下の通り。 ◎ −−− 全く浮き上がりが認められず ○ −−− 浮き上がり高さが10μm未満 × −−− 浮き上がり高さが10μm以上
【0026】実施例2〜5 実施例1において、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランに代えてγ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン(実施例2)、β−(3,4エポキシシ
クロヘキシ)−エチルトリメトキシシラン(実施例
3)、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン(実施例4)、N−フェニル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン(実施例5)を用いた以
外は、実施例1と同様の評価を行った。 比較例1 実施例1において、カップリング剤(架橋剤)を塗布し
なかった以外は、実施例1と同様の評価を行った。 比較例2 実施例1において、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランに代えてポリビニルアルコール(10%水溶
液)を用いた以外は、実施例1と同様の評価を行った。
実施例及び比較例の評価結果を表1に示す。
【0027】
【表1】 a項目 b項目 c項目 バラツキ 平均 バラツキ 平均 実施例1 3 35 3 35 ◎ 実施例2 3 30 3 29 ◎ 実施例3 5 28 4 29 ◎ 実施例4 5 28 5 28 ○ 実施例5 4 28 4 29 ○ 比較例1 5 25 5 23 × 比較例2 10 10 7 11 × 註)上記a、b項目のバラツキとは、それぞれ5カ所の測定値の最大値と最小値 の差を、平均とは5カ所の測定値の平均値をそれぞれ表し、これらの単位は cd/m2である。
【0028】
【発明の効果】本発明の蛍光体パターンを形成法は、あ
らかじめシラン系カップリング剤等の架橋剤を塗布した
基板表面に、蛍光体含有感光性樹脂組成物層を積層し、
その後パターンマスクを介して露光するので、ガラス基
板と蛍光体含有感光性樹脂組成物或いは現像後の蛍光体
との密着性が優れ、かつ焼成により形成された蛍光体の
パターン形状の安定性にも優れ、PDP、VFD(蛍光
表示装置)、混成集積回路等の蛍光表示体の製造時に使
用でき、特にITO膜基板を用いたPDPの製造に大変
有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光表示体用の蛍光体パターンを形成す
    るにあたり、架橋剤を塗布した基板表面に蛍光体含有感
    光性樹脂組成物層を積層し、次いでパターンマスクを介
    して露光を行うことを特徴とする蛍光体パターン形成
    法。
  2. 【請求項2】 架橋剤がシラン系化合物、アルミ系化合
    物及びチタネート系化合物のいずれかであることを特徴
    とする請求項1記載の蛍光体パターン形成法。
  3. 【請求項3】 基板が電極を配したガラス製基板である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蛍光体パター
    ン形成法。
  4. 【請求項4】 蛍光体含有感光性樹脂組成物があらかじ
    めフィルム化されていることを特徴とする請求項1〜3
    いずれかに記載の蛍光体パターン形成法。
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