JPH0893083A - プレキャスト耐震壁及びその接合方法 - Google Patents
プレキャスト耐震壁及びその接合方法Info
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- JPH0893083A JPH0893083A JP6252672A JP25267294A JPH0893083A JP H0893083 A JPH0893083 A JP H0893083A JP 6252672 A JP6252672 A JP 6252672A JP 25267294 A JP25267294 A JP 25267294A JP H0893083 A JPH0893083 A JP H0893083A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】鉛直接合部の幅が厚くならず、コンクリートの
打設量が少なくて済むようにする。 【構成】隣接する２枚のプレキャスト耐震壁１、１間及
びプレキャスト耐震壁１と柱との間の接合空間において
接合筋６の各フック７を対向させる。そして、各フック
７に連結筋８を差し込んで係合させ、この連結筋８を介
して接合筋６を連結する。接合筋６はシングル配筋なの
で鉛直接合部の幅が厚くならない。フック７どうしの連
結は連結筋８を差し込むだけなので、作業が簡単であ
る。
打設量が少なくて済むようにする。 【構成】隣接する２枚のプレキャスト耐震壁１、１間及
びプレキャスト耐震壁１と柱との間の接合空間において
接合筋６の各フック７を対向させる。そして、各フック
７に連結筋８を差し込んで係合させ、この連結筋８を介
して接合筋６を連結する。接合筋６はシングル配筋なの
で鉛直接合部の幅が厚くならない。フック７どうしの連
結は連結筋８を差し込むだけなので、作業が簡単であ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はプレキャスト耐震壁及
びその接合方法に関する。さらに詳細には、隣接して設
置されるプレキャスト耐震壁の壁横筋間で応力を伝達す
るための接合筋を有するプレキャスト耐震壁及びその接
合方法に関する。
びその接合方法に関する。さらに詳細には、隣接して設
置されるプレキャスト耐震壁の壁横筋間で応力を伝達す
るための接合筋を有するプレキャスト耐震壁及びその接
合方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、熟練労働者の不足、工費の低減、
工期の短縮等の観点からプレキャストコンクリート部材
の開発が盛んに行われ、実際に建築物の施工に使用され
ている。このプレキャストコンクリート部材の１つとし
て、鉄筋コンクリート造（ＲＣ造）建物におけるプレキ
ャスト耐震壁（ＰＣａ耐震壁）が知られている。
工期の短縮等の観点からプレキャストコンクリート部材
の開発が盛んに行われ、実際に建築物の施工に使用され
ている。このプレキャストコンクリート部材の１つとし
て、鉄筋コンクリート造（ＲＣ造）建物におけるプレキ
ャスト耐震壁（ＰＣａ耐震壁）が知られている。
【０００３】このＰＣａ耐震壁は、梁のスパンに対応し
た長さの１枚もので構成すると重量が非常に大きくな
り、運搬、施工に支障をきたしやすいので、通常は複数
に分割されたユニットとして製造されている。このた
め、ユニット化されたＰＣａ耐震壁どうし又はＰＣａ耐
震壁と柱とを接合するに際し、その鉛直接合部において
応力を伝達するために壁横筋を接合する必要がある。
た長さの１枚もので構成すると重量が非常に大きくな
り、運搬、施工に支障をきたしやすいので、通常は複数
に分割されたユニットとして製造されている。このた
め、ユニット化されたＰＣａ耐震壁どうし又はＰＣａ耐
震壁と柱とを接合するに際し、その鉛直接合部において
応力を伝達するために壁横筋を接合する必要がある。
【０００４】従来、鉛直接合部での壁横筋の接合には、
一般的に、ＰＣａ耐震壁の接合側面（小口）から壁横筋
を突出させ、重ね継手としたり、横筋を溶接したりする
手法が採られている。この壁横筋はＰＣａ耐震壁におい
ては、通常ダブルで配筋されている。
一般的に、ＰＣａ耐震壁の接合側面（小口）から壁横筋
を突出させ、重ね継手としたり、横筋を溶接したりする
手法が採られている。この壁横筋はＰＣａ耐震壁におい
ては、通常ダブルで配筋されている。
【０００５】このため、壁横筋の接合に重ね継手を採用
すると、鉛直接合部の幅が厚くなり、後打ちコンクリー
トの打設量が多くなる。一方、溶接を採用すると、作業
工数が増え、また天候に左右されやすいという欠点があ
った。
すると、鉛直接合部の幅が厚くなり、後打ちコンクリー
トの打設量が多くなる。一方、溶接を採用すると、作業
工数が増え、また天候に左右されやすいという欠点があ
った。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
【０００７】この発明の目的は、鉛直接合部の幅が厚く
ならず、コンクリートの打設量が少なくて済むプレキャ
スト耐震壁及びその接合方法を提供することにある。
ならず、コンクリートの打設量が少なくて済むプレキャ
スト耐震壁及びその接合方法を提供することにある。
【０００８】この発明の他の目的は、作業工数が少な
く、作業の効率の向上、工期の短縮化を図ることができ
るプレキャスト耐震壁及びその接合方法を提供すること
にある。
く、作業の効率の向上、工期の短縮化を図ることができ
るプレキャスト耐震壁及びその接合方法を提供すること
にある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採る。
成するために、次のような手段を採る。
【００１０】すなわちこの発明は、パネル本体（２）の
接合側面（５）から、多数の接合筋（６）が前記パネル
本体の高さ方向に間隔を置いて突出して設けられ、前記
接合筋の先端に係合部（７）が形成されてなるプレキャ
スト耐震壁にある。
接合側面（５）から、多数の接合筋（６）が前記パネル
本体の高さ方向に間隔を置いて突出して設けられ、前記
接合筋の先端に係合部（７）が形成されてなるプレキャ
スト耐震壁にある。
【００１１】またこの発明は、前記パネル本体の内部に
縦筋（４ａ，４ｂ）及び横筋（３ａ，３ｂ）がともにダ
ブルで配筋されているプレキャスト耐震壁にある。
縦筋（４ａ，４ｂ）及び横筋（３ａ，３ｂ）がともにダ
ブルで配筋されているプレキャスト耐震壁にある。
【００１２】さらにこの発明は、前記接合筋の各々が同
一高さ位置にある各組の前記横筋間のほぼ中央に配筋さ
れているプレキャスト耐震壁にある。
一高さ位置にある各組の前記横筋間のほぼ中央に配筋さ
れているプレキャスト耐震壁にある。
【００１３】さらにこの発明は、前記接合筋の断面積が
同一高さ位置にある一組の横筋の断面積の和以上である
プレキャスト耐震壁にある。
同一高さ位置にある一組の横筋の断面積の和以上である
プレキャスト耐震壁にある。
【００１４】さらにこの発明は、前記係合部が前記接合
筋を屈曲させてなるフックであるプレキャスト耐震壁に
ある。
筋を屈曲させてなるフックであるプレキャスト耐震壁に
ある。
【００１５】さらにこの発明は、前記フックが前記パネ
ル本体の高さ方向に沿って形成されているプレキャスト
耐震壁にある。
ル本体の高さ方向に沿って形成されているプレキャスト
耐震壁にある。
【００１６】さらにこの発明は、パネル本体の接合側面
から多数の接合筋が、前記パネル本体の高さ方向に間隔
を置いて突出して設けられ、前記接合筋の先端に係合部
が形成されてなるプレキャスト耐震壁（１）どうし又は
このプレキャスト耐震壁と柱（９）との接合方法であっ
て、前記柱には前記接合筋とほぼ同一形状の多数の接合
筋（１０）をその接合面から、前記プレキャスト耐震壁
の接合筋と同一間隔を置いて突出させて設けておき、互
いに隣接して配置される２枚の前記プレキャスト耐震壁
間又は前記プレキャスト耐震壁と前記柱との間に接合空
間（１４）が形成され、かつこの接合空間において前記
各接合筋の前記各係合部が互いに対向するように前記プ
レキャスト耐震壁を設置し、前記対向する前記各接合筋
の前記係合部に連結筋を係合させ、この連結筋を介して
前記接合筋を連結することを特徴とするプレキャスト耐
震壁の接合方法にある。
から多数の接合筋が、前記パネル本体の高さ方向に間隔
を置いて突出して設けられ、前記接合筋の先端に係合部
が形成されてなるプレキャスト耐震壁（１）どうし又は
このプレキャスト耐震壁と柱（９）との接合方法であっ
て、前記柱には前記接合筋とほぼ同一形状の多数の接合
筋（１０）をその接合面から、前記プレキャスト耐震壁
の接合筋と同一間隔を置いて突出させて設けておき、互
いに隣接して配置される２枚の前記プレキャスト耐震壁
間又は前記プレキャスト耐震壁と前記柱との間に接合空
間（１４）が形成され、かつこの接合空間において前記
各接合筋の前記各係合部が互いに対向するように前記プ
レキャスト耐震壁を設置し、前記対向する前記各接合筋
の前記係合部に連結筋を係合させ、この連結筋を介して
前記接合筋を連結することを特徴とするプレキャスト耐
震壁の接合方法にある。
【００１７】さらにこの発明は、前記係合部が前記接合
筋を屈曲させてなるフックであり、前記連結筋がほぼＵ
字形のものであるプレキャスト耐震壁の接合方法にあ
る。
筋を屈曲させてなるフックであり、前記連結筋がほぼＵ
字形のものであるプレキャスト耐震壁の接合方法にあ
る。
【００１８】
【作用】隣接する２枚のプレキャスト耐震壁間又はプレ
キャスト耐震壁と柱との間の接合空間において接合筋の
各係合部を対向させる。そして、各係合部に連結筋を係
合させ、この連結筋を介して接合筋を連結する。耐震壁
において地震力は主として水平力（せん断力）として作
用し、この水平力による応力は接合部では、連結筋を介
して接合筋間で伝達され、さらにコンクリートの付着力
を介して横筋に伝達される。
キャスト耐震壁と柱との間の接合空間において接合筋の
各係合部を対向させる。そして、各係合部に連結筋を係
合させ、この連結筋を介して接合筋を連結する。耐震壁
において地震力は主として水平力（せん断力）として作
用し、この水平力による応力は接合部では、連結筋を介
して接合筋間で伝達され、さらにコンクリートの付着力
を介して横筋に伝達される。
【００１９】
【実施例】この発明の実施例を図面を参照しながら以下
に説明する。
に説明する。
【００２０】図１はこの発明のプレキャスト耐震壁（以
下、ＰＣａ耐震壁という）を示す斜視図、図２は接合筋
を示す正面図、図３は接合側面を拡大して示す斜視図で
ある。
下、ＰＣａ耐震壁という）を示す斜視図、図２は接合筋
を示す正面図、図３は接合側面を拡大して示す斜視図で
ある。
【００２１】ＰＣａ耐震壁１のパネル本体２は、工場等
で型枠を組立て、コンクリートを打設、養生、脱型して
成形される。パネル本体２の内部にはそれぞれ多数本の
横筋３ａ，３ｂ及び縦筋４ａ，４ｂが所定のピッチで配
筋されている。この実施例では横筋及び縦筋ともにダブ
ルで配筋されている。なお、図１においては図面の複雑
化を避けるために横筋３ａ，３ｂのみが示されている。
で型枠を組立て、コンクリートを打設、養生、脱型して
成形される。パネル本体２の内部にはそれぞれ多数本の
横筋３ａ，３ｂ及び縦筋４ａ，４ｂが所定のピッチで配
筋されている。この実施例では横筋及び縦筋ともにダブ
ルで配筋されている。なお、図１においては図面の複雑
化を避けるために横筋３ａ，３ｂのみが示されている。
【００２２】接合側面（小口）５はＰＣａ耐震壁１を建
て込んだ際に、鉛直方向に沿うパネル本体２の２つの側
面である。多数の接合筋６が、これらの接合側面５から
突出して設けられている。接合筋６はパネル本体２の高
さ方向に所定の間隔を置いて設けられている。
て込んだ際に、鉛直方向に沿うパネル本体２の２つの側
面である。多数の接合筋６が、これらの接合側面５から
突出して設けられている。接合筋６はパネル本体２の高
さ方向に所定の間隔を置いて設けられている。
【００２３】さらに具体的には、接合筋６のピッチは横
筋のピッチに等しく、また接合筋６は同一高さ位置にあ
る一組の横筋３ａ，３ｂ間のほぼ中央に設けられてい
る。すなわち、接合筋６はシングル配筋であり、このよ
うにシングル配筋とすることにより脱型が容易に行え
る。
筋のピッチに等しく、また接合筋６は同一高さ位置にあ
る一組の横筋３ａ，３ｂ間のほぼ中央に設けられてい
る。すなわち、接合筋６はシングル配筋であり、このよ
うにシングル配筋とすることにより脱型が容易に行え
る。
【００２４】接合筋６は横筋３ａ，３ｂ及び縦筋４ａ，
４ｂの配筋時に配筋され、パネル本体２への定着長は、
接合筋６の径をＤとすると４０Ｄ程度である。接合筋６
の断面積は、同一高さ位置にある一組の横筋３ａ，３ｂ
の断面積の和以上の値が採られている。すなわち、接合
筋６の径Ｄは、横筋３ａ，３ｂの径をｄとすると、Ｄ≧
２1/2・ｄである。
４ｂの配筋時に配筋され、パネル本体２への定着長は、
接合筋６の径をＤとすると４０Ｄ程度である。接合筋６
の断面積は、同一高さ位置にある一組の横筋３ａ，３ｂ
の断面積の和以上の値が採られている。すなわち、接合
筋６の径Ｄは、横筋３ａ，３ｂの径をｄとすると、Ｄ≧
２1/2・ｄである。
【００２５】各接合筋６の先端には係合部を構成するフ
ック７が形成されている。フック７は接合筋６の端部を
ほぼ１８０度屈曲させることにより形成され、この加工
は工場等で接合筋６の配筋前に行われる。接合筋６はフ
ック７がパネル本体の高さ方向に沿うように、すなわち
耐震壁１を建て込んだ際に鉛直面と平行になるように配
筋される。フック７には後述するＰＣａ耐震壁１の接合
時に、連結筋を構成するほぼＵ字形のかんざし筋８が係
合される。
ック７が形成されている。フック７は接合筋６の端部を
ほぼ１８０度屈曲させることにより形成され、この加工
は工場等で接合筋６の配筋前に行われる。接合筋６はフ
ック７がパネル本体の高さ方向に沿うように、すなわち
耐震壁１を建て込んだ際に鉛直面と平行になるように配
筋される。フック７には後述するＰＣａ耐震壁１の接合
時に、連結筋を構成するほぼＵ字形のかんざし筋８が係
合される。
【００２６】横筋３ａ，３ｂ、縦筋４ａ，４ｂ、接合筋
６及びかんざし筋８は、いずれも周知の丸鋼、異形丸鋼
等の鉄筋が用いられるが、所定の引張強度を有するもの
であれば他の材料からなる要素を用いてもよい。
６及びかんざし筋８は、いずれも周知の丸鋼、異形丸鋼
等の鉄筋が用いられるが、所定の引張強度を有するもの
であれば他の材料からなる要素を用いてもよい。
【００２７】接合方法 上記ＰＣａ耐震壁１の接合方法について、図４及び図５
を併せて参照しながら説明する。図４はＰＣａ耐震壁１
の接合状態を示す正面図、図５は図４のＡ−Ａ線断面図
である。
を併せて参照しながら説明する。図４はＰＣａ耐震壁１
の接合状態を示す正面図、図５は図４のＡ−Ａ線断面図
である。
【００２８】柱９，９にはＰＣａ耐震壁１に設けたと同
一形状の接合筋１０が同一ピッチで予め設けられてい
る。図４に示す施工例は、柱９，９間に２枚のＰＣａ耐
震壁１を設置する例である。
一形状の接合筋１０が同一ピッチで予め設けられてい
る。図４に示す施工例は、柱９，９間に２枚のＰＣａ耐
震壁１を設置する例である。
【００２９】まず、床スラブ１１上に敷モルタル１２を
敷設し、床スラブ１１と梁１３との間にＰＣａ耐震壁１
を建て込む。その際、隣接するＰＣａ耐震壁１間及びＰ
Ｃａ耐震壁１と柱９との間には所定長さの接合空間１４
を形成し、この接合空間１４において接合筋６，６（又
は接合筋６，１０）の各フック７を対向させる。
敷設し、床スラブ１１と梁１３との間にＰＣａ耐震壁１
を建て込む。その際、隣接するＰＣａ耐震壁１間及びＰ
Ｃａ耐震壁１と柱９との間には所定長さの接合空間１４
を形成し、この接合空間１４において接合筋６，６（又
は接合筋６，１０）の各フック７を対向させる。
【００３０】そして、各フック７にかんざし筋８を差し
込んで係合させ、このかんざし筋８を介して接合筋６，
６（又は接合筋６，１０）を連結する。また接合空間１
４には図６に示すような溶接メッシュ１５を、接合筋６
がこれと間隔を置いて挟まれるように、２枚配置する。
溶接メッシュ１５は地震時に耐震壁のひび割れを防止す
るためのものであり、縦筋及び横筋を予め工場等で溶接
して作られ、従来周知である。
込んで係合させ、このかんざし筋８を介して接合筋６，
６（又は接合筋６，１０）を連結する。また接合空間１
４には図６に示すような溶接メッシュ１５を、接合筋６
がこれと間隔を置いて挟まれるように、２枚配置する。
溶接メッシュ１５は地震時に耐震壁のひび割れを防止す
るためのものであり、縦筋及び横筋を予め工場等で溶接
して作られ、従来周知である。
【００３１】次いで、図示しない型枠を組み立て、接合
空間１４にコンクリートを打設し、その硬化後に脱型し
て施工を完了する。接合部１６がその状態である。
空間１４にコンクリートを打設し、その硬化後に脱型し
て施工を完了する。接合部１６がその状態である。
【００３２】上記のようにして構築された耐震壁におい
て、地震力は主として水平力（せん断力）として作用す
る。この水平力による応力は接合部では、かんざし筋８
を介して接合筋６，６（又は接合筋６，１０）間で伝達
される。さらに、接合筋６の応力はコンクリートの付着
力を介して横筋３ａ，３ｂに伝達される。その際、接合
筋６の断面積は横筋３ａ，３ｂの断面積の和以上である
ので、接合筋６がシングル配筋であっても応力は十分に
伝達される。
て、地震力は主として水平力（せん断力）として作用す
る。この水平力による応力は接合部では、かんざし筋８
を介して接合筋６，６（又は接合筋６，１０）間で伝達
される。さらに、接合筋６の応力はコンクリートの付着
力を介して横筋３ａ，３ｂに伝達される。その際、接合
筋６の断面積は横筋３ａ，３ｂの断面積の和以上である
ので、接合筋６がシングル配筋であっても応力は十分に
伝達される。
【００３３】上記のようなＰＣａ耐震壁によれば、接合
筋６がシングル配筋であるので鉛直接合部の幅が厚くな
ることはない。また接合筋６どうしの接合は、Ｕ字形の
かんざし筋８をフック７に係合させるだけでよく、接合
作業を極めて簡単に行うことができる。
筋６がシングル配筋であるので鉛直接合部の幅が厚くな
ることはない。また接合筋６どうしの接合は、Ｕ字形の
かんざし筋８をフック７に係合させるだけでよく、接合
作業を極めて簡単に行うことができる。
【００３４】図７はこの発明の別の実施例を示す側面図
である。この実施例は接合筋２６の配筋位置が前記実施
例と異なっている。すなわち、接合筋２６は隣接する二
組の横筋３ａ，３ｂ（計４本）からほぼ等寸法位置に設
けられている。そして、二組の横筋３ａ，３ｂに応力を
伝達するために、接合筋２６の断面積はこれら４本の横
筋の断面積の和以上となっている。すなわち、接合筋２
６の径Ｄは、Ｄ≧２ｄである。
である。この実施例は接合筋２６の配筋位置が前記実施
例と異なっている。すなわち、接合筋２６は隣接する二
組の横筋３ａ，３ｂ（計４本）からほぼ等寸法位置に設
けられている。そして、二組の横筋３ａ，３ｂに応力を
伝達するために、接合筋２６の断面積はこれら４本の横
筋の断面積の和以上となっている。すなわち、接合筋２
６の径Ｄは、Ｄ≧２ｄである。
【００３５】以上この発明を説明してきたが、この発明
はその本質を逸脱しない限り、例えば以下に記載するよ
うな種々の変更が可能である。
はその本質を逸脱しない限り、例えば以下に記載するよ
うな種々の変更が可能である。
【００３６】（１）前記実施例ではパネル本体の横筋及
び縦筋をともにダブル配筋としたが、横筋及び縦筋をと
もにシングル配筋としたパネル本体に、前記実施例と同
様の接合筋を設けてもよい。
び縦筋をともにダブル配筋としたが、横筋及び縦筋をと
もにシングル配筋としたパネル本体に、前記実施例と同
様の接合筋を設けてもよい。
【００３７】（２）接合筋はパネル本体の両側の同一高
さ位置にあるものについて、一本の鉄筋で構成してもよ
い。
さ位置にあるものについて、一本の鉄筋で構成してもよ
い。
【００３８】（３）フックはパネル本体の高さ方向に垂
直に、すなわちＰＣａ耐震壁を建て込んだ際に水平向き
となるように設けてもよい。しかし、前記実施例のよう
にパネル本体の高さ方向に平行に設けるほうが、耐震壁
に生じるせん断力に対して効果が大である。
直に、すなわちＰＣａ耐震壁を建て込んだ際に水平向き
となるように設けてもよい。しかし、前記実施例のよう
にパネル本体の高さ方向に平行に設けるほうが、耐震壁
に生じるせん断力に対して効果が大である。
【００３９】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、鉛直接
合部における後打ちコンクリートの打設量を少なくする
ことができる。また、施工効率の向上、工期の短縮化を
図ることができる。
合部における後打ちコンクリートの打設量を少なくする
ことができる。また、施工効率の向上、工期の短縮化を
図ることができる。
【図１】図１はこの発明のプレキャスト耐震壁を示す斜
視図である。
視図である。
【図２】図２は接合筋を示す正面図である。
【図３】図３は接合側面を拡大して示す斜視図である。
【図４】図４はプレキャスト耐震壁の接合状態を示す正
面図である。
面図である。
【図５】図５は図４のＡ−Ａ線断面図である。
【図６】図６は溶接メッシュを示す斜視図である。
【図７】図７は別の実施例を示す側面図である。
１…プレキャスト耐震壁 ２…パネル本体 ３ａ，３ｂ…横筋 ４ａ，４ｂ…縦筋 ５…接合側面 ６…接合筋 ７…フック ８…かんざし筋 ９…柱 １０…接合筋 １４…接合空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｂ 2/56 ６０２ Ｌ 6951−2Ｅ ６０４ Ｃ 6951−2Ｅ ６１１ Ｄ 6951−2Ｅ ６２１ Ａ 6951−2Ｅ Ｒ 6951−2Ｅ Ｓ 6951−2Ｅ ６４２ Ｚ 6951−2Ｅ ６４３ Ａ 6951−2Ｅ Ｂ２８Ｂ 23/22 Ｅ０４Ｂ 2/00
Claims (8)
- 【請求項１】パネル本体（２）の接合側面（５）から、
多数の接合筋（６）が前記パネル本体の高さ方向に間隔
を置いて突出して設けられ、 前記接合筋の先端に係合部（７）が形成されてなるプレ
キャスト耐震壁。 - 【請求項２】前記パネル本体の内部に縦筋（４ａ，４
ｂ）及び横筋（３ａ，３ｂ）がともにダブルで配筋され
ていることを特徴とする請求項１記載のプレキャスト耐
震壁。 - 【請求項３】前記接合筋の各々が同一高さ位置にある各
組の前記横筋間のほぼ中央に配筋されていることを特徴
とする請求項２記載のプレキャスト耐震壁。 - 【請求項４】前記接合筋の断面積が同一高さ位置にある
一組の横筋の断面積の和以上であることを特徴とする請
求項３記載のプレキャスト耐震壁。 - 【請求項５】前記係合部が前記接合筋を屈曲させてなる
フックであることを特徴とする請求項１、２、３又は４
記載のプレキャスト耐震壁。 - 【請求項６】前記フックが前記パネル本体の高さ方向に
沿って形成されていることを特徴とする請求項５記載の
プレキャスト耐震壁。 - 【請求項７】パネル本体の接合側面から多数の接合筋
が、前記パネル本体の高さ方向に間隔を置いて突出して
設けられ、前記接合筋の先端に係合部が形成されてなる
プレキャスト耐震壁（１）どうし又はこのプレキャスト
耐震壁と柱（９）との接合方法であって、 前記柱には前記接合筋とほぼ同一形状の多数の接合筋
（１０）をその接合面から、前記プレキャスト耐震壁の
接合筋と同一間隔を置いて突出させて設けておき、 互いに隣接して配置される２枚の前記プレキャスト耐震
壁間又は前記プレキャスト耐震壁と前記柱との間に接合
空間（１４）が形成され、かつこの接合空間において前
記各接合筋の前記各係合部が互いに対向するように前記
プレキャスト耐震壁を設置し、 前記対向する前記各接合筋の前記係合部に連結筋（８）
を係合させ、この連結筋を介して前記接合筋を連結する
ことを特徴とするプレキャスト耐震壁の接合方法。 - 【請求項８】前記係合部が前記接合筋を屈曲させてなる
フックであり、 前記連結筋がほぼＵ字形のものであることを特徴とする
請求項７記載のプレキャスト耐震壁の接合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6252672A JPH0893083A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | プレキャスト耐震壁及びその接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6252672A JPH0893083A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | プレキャスト耐震壁及びその接合方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0893083A true JPH0893083A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17240635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6252672A Withdrawn JPH0893083A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | プレキャスト耐震壁及びその接合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0893083A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105952024A (zh) * | 2016-06-08 | 2016-09-21 | 黄昆 | 预制式墙体连接结构及运用该连接结构的预制式房屋建筑 |
| CN106320585A (zh) * | 2015-07-02 | 2017-01-11 | 叶丽莉 | 一种新型的全预制楼板 |
| WO2019022673A1 (en) * | 2017-07-27 | 2019-01-31 | Excel Precast Pte Ltd | METHOD FOR CONNECTING PREFINISHED PREFABRICATED VOLUMETRIC CONSTRUCTION MODULES (PPVC) FOR BUILDING CONSTRUCTION |
| CN109339287A (zh) * | 2018-10-10 | 2019-02-15 | 河北水利电力学院 | 一种装配式钢结构体系中内嵌墙体连接组件 |
| JP2020060019A (ja) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | 清水建設株式会社 | 建築物の構築方法 |
| JP2021120504A (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-19 | 鹿島建設株式会社 | 防油堤の構築方法、及び、防油堤構造 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP6252672A patent/JPH0893083A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2019022673A1 (en) * | 2017-07-27 | 2019-01-31 | Excel Precast Pte Ltd | METHOD FOR CONNECTING PREFINISHED PREFABRICATED VOLUMETRIC CONSTRUCTION MODULES (PPVC) FOR BUILDING CONSTRUCTION |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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