JP2849927B2 - 大型補強ブロックによる耐震壁の構築方法 - Google Patents

大型補強ブロックによる耐震壁の構築方法

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JP2849927B2
JP2849927B2 JP1210574A JP21057489A JP2849927B2 JP 2849927 B2 JP2849927 B2 JP 2849927B2 JP 1210574 A JP1210574 A JP 1210574A JP 21057489 A JP21057489 A JP 21057489A JP 2849927 B2 JP2849927 B2 JP 2849927B2
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征二 吉崎
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は超大型の補強コンクリートブロツクによる耐
震壁の構築方法に係るものである。
(従来の技術) 従来の鉄筋コンクリート耐震壁の施工に際しては、型
枠の組立、コンクリート打設の一連の現場作業が工程上
大きなウエイトを占めている。
(発明が解決しようとする課題) 近年、労務事情の悪化に伴い、生産性の向上を図るた
め、RC建造物のPC化が進んでいるのが、耐震壁に関して
は部材の重量が大きいことと、部材相互の接合法に難点
がある。
本発明はこのような実情に鑑みて提案されたもので、
その目的とする処は、超大型のコンクリートブロツクに
補強を加え、ブロツクと同様の施工方法で鉄筋コンクリ
ートと同等の性能を有し、施工の合理化が図られた大型
補強ブロツクによる耐震壁の構築方法を提供する点にあ
る。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る大型補強ブ
ロツクによる耐震壁の構築方法によれば、上下両端面が
開口した箱型の大型コンクリートブロツクの上下開口端
部において、夫々同ブロツクの空洞部内周面に沿って帯
状鋼板を設置するとともに、上下帯状鋼板間にメツシユ
筋を配設してなる大型補強ブロツクの空洞部を、予め所
定位置にセツトされた曲げ補強縦筋に嵌入して前記ブロ
ツクを所定高さまで積重ね、同各ブロツクの空洞部にコ
ンクリートを打設したのち、前記曲げ補強縦筋を継続し
ながら前記工程を反覆するものである。
(作用) 本発明によれば、箱状の大型コンクリートブロツクの
上下開口端部において、同ブロツクの空洞部内周面に沿
って耐震壁の横筋に相当する帯状鋼板を設置するととも
に、同上下帯状鋼板間にひび割れ防止及び運搬時の補強
筋を構成するメツシユ筋を配筋した大型補強ブロツクを
構成し、同ブロツクの空洞部を予め所定位置にセツトさ
れた曲げ補強縦筋に、同鉄筋を案内として嵌入し、かく
して前記ブロツクを所定高さまで積重ねたのち、同各ブ
ロツクの空洞部にコンクリートを打設し、同各ブロツク
が前記曲げ補強鉄筋と一体化された耐震壁の一部を構築
し、前記曲げ補強鉄筋の継接と、同鉄筋に対する前記ブ
ロツクの嵌入、積重ねと、各ブロツクの空洞部に対する
コンクリート打設とを反覆して耐震壁をブロツク工法に
よって組立てるものである。
前記のようにして構築された耐震壁に地震力が作用し
たとき、耐震壁に作用する圧縮力に対しては前記ブロツ
クの空洞部に充填されたコンクリートにより、横方向の
引張力は前記コンクリートの空洞部上下端内周面に配設
された上下帯状鋼板により、また縦方向の引張力は前記
空洞部に配置した鉄筋によって十分に伝達される。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
(A)は大型補強ブロツクで、同ブロツク(A)の主
体を構成する上下両端面が開口した箱状コンクリートブ
ロツク(1)の端部に表裏一双の突出部(2)が突設さ
れている。同突出部(2)は縦目地のコンクリートの充
填を良好ならしめるための部材で、前記ブロツク(1)
の一端部または両端部に配設されている。
なお前記ブロツク(1)の空洞部(3)は第5図に示
す如き矩形断面形状に形成されるか、第6図に示す如く
同矩形断面の両端に円弧状帯を連設した断面形状に形成
される。
なお前記空洞部(3)の寸法は耐震壁に要求される性
能と、運搬、組立の都合で決めればよい。
前記コンクリートブロツク(1)における空洞部
(3)の上下両端部内周面に沿って耐震壁の横筋の役割
を果す帯状鋼板(4)が一体に設置され、上下各同帯状
鋼板(4)(4)間にはメツシユ筋(5)が配設され、
同メツシユ筋(5)によって収縮ひび割れを防止すると
ともに、運搬時における補強部材の機能を発揮せしめ、
ブロツクの毀損を防止する。
前記帯状鋼板(4)には必要に応じて適当な間隔を存
して幅止めプレート(6)を取付けるとともに、ブロツ
クの積重ねが簡単且つ正確に行なわれるように、ガイド
プレート(7)を溶着する。
前記大型補強ブロツク(A)は工場で生産され、現場
で組てられる。
予め定位置に曲げ補強縦筋(8)をセツトしておき、
同補強縦筋(8)を案内として前記大型補強ブロツク
(A)の空洞部(2)を嵌装し、同ブロツク(A)を千
鳥状に組立てる。(第12図及び第13図参照) かくして前記ブロツク(A)を所定高さまで積重ねた
ら、空洞部にコンクリートを打設する。次いで前記補強
縦筋(8)を上方に継接しながら、前記の作業を繰返し
てコア耐震壁を構築する。
前記のようにして構築された連層耐震壁が地震力を受
けたとき、力の流れは第14図に示すようになる。コンク
リートには斜め方向の圧縮力が作用するが、これは壁側
面に達するトラス作用による圧縮力C1と直接脚部に流れ
るアーチ作用による圧縮力C2に分けられる。而して壁の
横筋の役割はトラス作用による圧縮力C1の反力をとるこ
とにある。従って前記大型補強ブロツク(A)において
も、反力として生じた引張力Tを反対側まで伝達しなけ
ればならない。
第15図はこの横方向引張力Tの伝達機構を示し、引張
力Tは前記ブロツクT(A)の上下に配設された帯状鋼
板(4)によって負担するが、隣接ブロツク間での伝達
は、上下の前記ブロツク(A)の帯状鋼板(4)を介し
て行なわれる。
即ち、第15図に示すように、帯状鋼板(4)に生じた
引張力は、コンクリートの圧縮力C′によって上部の前
記ブロツク(A)の帯状鋼板(4)に伝達され、同様に
上部の前記ブロツク(A)から下部のブロツク(A)に
伝達される。これを繰返すことによって反対側にまで伝
達される。
圧縮力は前記ブロツク(A)の空洞部(1)に充填さ
れたコンクリートにより、また横方向の引張力はブロツ
ク上下の帯状鋼板によって、縦方向の引張力は空洞部に
配置した鉄筋によって十分に伝達されるので、前記の方
法によって構築された耐震壁は、鉄筋コンクリート耐震
壁と同等の性能が期待される。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように上下両端面が開口した
箱状コンクリートブロツクの上下開口端部において、同
ブロツクの空洞部内周面に沿って耐震壁の横筋の役割を
果す帯状鋼板を設置してなる大型補強ブロツクを、予め
所定位置にセツトされた曲げ補強縦筋に同縦筋を案内と
して嵌入して所定高さまで積重ねた後、前記各ブロツク
の空洞部にコンクリートを打設し、前記曲げ補強を継接
して前記工程を反覆することによって耐震壁を構築する
ようにしたので、従来の鉄筋組立及び型枠組立工事が、
端部の曲げ補強鉄筋の接合と、ブロツクの積重ねで済
み、現場作業が低減され、ブロツク組積工法と同様の施
工方法で、鉄筋コンクリートと同等の性能を有し、施工
の合理化が図られた大型補強ブロツクによる耐震壁が構
築される。
また前記ブロツクの寸法は耐震壁に要求される性能と
運搬、重機の都合で任意に決定してよく、極めて融通性
が高い。
更にまた前記ブロツクの上下開口端部において、同ブ
ロツク空洞部内周面に沿って設置された帯状鋼板間にメ
ツシユ筋を配筋したことによって、ブロツクの収縮ひび
割れが防止されるとともに、運搬時の毀損が防止され
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の方法に使用される大型補強ブロツクの
縦断側面図で第2図の矢視I−I図、第2図はその部分
縦断面図、第3図及び第4図は夫々第2図の矢視III−I
II図並に矢視IV−IV図、第5図及び第6図第7図は夫々
箱状コンクリートブロツクの平面図及び正面図並に側面
図、第8図及び第9図は前記箱状コンクリートブロツク
の他の実施例を示す平面図、並に部分横断平面図、第10
図及び第11図は夫々帯状鋼板の補強装置を示す横断平面
図、第12図及び第13図は夫々本発明に係る耐震壁の構築
方法の実施状況を示す正面図並に横断平面図、第14図は
耐震壁への力の流れを示す説明図、第15図は横方向引張
力の伝達を示す説明図である。 (A)……大型補強ブロツク、 (1)……箱状コンクリートブロツク、 (3)……空洞部、(4)……帯状鋼板、 (5)……メツシユ筋、(8)……曲げ補強縦筋。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下両端面が開口した箱状の大型コンクリ
    ートブロツクの上下開口端部において、夫々同ブロツク
    の空洞部内周面に沿って帯状鋼板を設置するとともに、
    上下帯状鋼板間にメツシユ筋を配設してなる大型補強ブ
    ロツクの空洞部を、予め所定位置にセツトされた曲げ補
    強縦筋に嵌入して前記ブロツクを所定高さまで積重ね、
    同各ブロツクの空洞部にコンクリートを打設したのち、
    前記曲げ補強縦筋を継続しながら前記工程を反覆するこ
    とを特徴とする大型補強ブロツクによる耐震壁の構築方
    法。
JP1210574A 1989-08-17 1989-08-17 大型補強ブロックによる耐震壁の構築方法 Expired - Lifetime JP2849927B2 (ja)

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