JPH088670Y2

JPH088670Y2 - 棚装置

Info

Publication number: JPH088670Y2
Application number: JP7888890U
Authority: JP
Inventors: 勉山口
Original assignee: 株式会社イトーキクレビオ
Priority date: 1990-07-25
Filing date: 1990-07-25
Publication date: 1996-03-13
Anticipated expiration: 2005-07-25
Also published as: JPH0436848U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、棚装置における棚板上の空間を適宜区画す
ることにより、棚装置における収納空間を効率よく有効
利用しうるようになした棚装置に関するものである。

〔従来の技術〕

書棚等の棚装置においては、この棚装置における棚板
上を仕切り板、或いは棚板上でスライド可能に設けられ
た可動ボックス等で仕切ることにより、棚板上の空間を
区画して有効利用せんとするものがある。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、上記のような仕切り板は単に棚板上を左右に
区画するのみであり、又、可動ボックス等の場合にはこ
れを所定位置で位置固定するための構造が複雑となる。
しかも上記のようなものでは、棚板上の空間は全て一様
な高さに区画されており、上下方向に区画しえるものは
なく、必ずしも使い勝手のよいものではなかった。

本考案は上記の鑑み、書棚における棚板上の空間を左
右方向に位置替え可能に区画しうるとともに、上下方向
においても区間可能な構成とすることにより、棚板上の
空間をより有効利用しうるようになした棚装置を提供せ
んとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案に係る棚装置は上記の目的を達成するために、
左右の側板間に棚板を架設して構成される棚本体と、前
記棚本体の棚板上に設置される収納ボックスと、前記棚
本体の棚板上面における巾方向の略中央位置に設けられ
た係止部と、前記収納ボックスにおける下面両側に設け
られた係止部と、前記収納ボックスの両側外面に設けら
れた棚受部と、前記棚本体の左右側板内面に設けられた
棚受部と、よりなり、前記収納ボックスの下面両側に設
けられた係止部のどちらか一方と前記棚本体の棚板上面
に設けられた係止部とを互いに係合して収納ボックスを
棚本体の棚板上に位置固定するとともに、前記収納ボッ
クスの位置固定された側と同じ側の側外面に設けられた
棚受部とこれと相対する棚本体の側板内面に設けられた
棚受部との間に小棚板を取付けて構成してなる。

〔作用〕

本考案に係る棚装置は上記のとおり構成してなり、棚
板上面の略中央に設けた係止部へ収納ボックス下面の両
側に設けた係止部のどちらか一方を係合することで棚板
上の中央から左右のどちらか一方よりに寄せて収納ボッ
クスを設置して位置固定し、棚本体の棚板上をこの収納
ボックスを挟んで左右に大小の空間に区画する。そして
前記収納ボックスの外側面に設けた棚受部とこれと相対
する棚本体の側板内面に設けた棚受部との間で小棚板を
取付けることにより、前記収納ボックスで区画された棚
板上の空間を更に上下に区画することができ、棚板上面
の中央から半分を上下に区画するとともに、他の半分を
収納ボックス及び、これの外側面と棚本体の側板内面と
の間の空間とに区画することができる。そして、前記収
納ボックスは、その下面両側に設けたどちらか一方の係
止部を選択することで棚板上の左右の一方へ選択的に設
置可能であり、このように収納ボックスの位置を左右に
変更するだけで、この収納ボックスにより左右に区画さ
れる収納空間の大きさを変化させることができ、前記の
ような棚板上の収納空間を区画する際の左右使いを可能
とする。

〔実施例〕

以下、図面に示した実施例に基づき本考案を更に詳細
に説明する。

第１図は本考案に係る棚装置を利用してなる組み合わ
せ学習机の実施例を示す斜視図であり、第２図は前記棚
装置としての書棚１の正面図であり、第３図はその要部
の拡大図である。

図中符号2,2は書棚１の棚本体を構成する左右の側板
で、この両側板2,2間の書棚空間はその上部に引戸棚３
が設けられ、又、下部は棚板4,5や仕切板６にて適宜区
画された収納空間を有する。

そして、前記書棚１の中棚７上には、トレーボックス
等の収納ボックス８が設置されている。この収納ボック
ス８は、中棚７の巾の1/2以下の巾であり、その一方の
側板81を中棚７の略中央に位置して中棚７上の左右どち
らか一方に寄せて設置され、その一方の側板81の外面
と、これと相対する書棚１の側板２内面との間には小棚
板９が取付られており、中棚７上の収納空間を収納ボッ
クス８により両側に大小の空間A,Bを区画し、且つその
一方の収納空間Ｂはこれを更に上下の空間B1,B2に区画
してなる。

前記収納ボックス８は、両側側板81、81間に複数のト
レー82…を引出し可能に積層して各種小物等を収納可能
としてなる。そして、側板81,81の下面には、その前後
に出没ダボ10を設けている。この出没ダボ10は、例えば
第４図に示す如く、筒体11の内部に軸棒12をスプリング
13等にて出没自在に装着してなるものである。一方、中
棚７の巾方向の略中央部にはその前後にダボ受け71,71
を埋設してなる。そして、前記収納ボックス８を中棚７
上に設置する際には、この収納ボックス８における左右
の側板81,81の一方に設けられた出没ダボ10の軸棒12を
中棚７のダボ受け71内に嵌合係止することで、収納ボッ
クス８を中棚７における中央から左右のどちらか一方へ
寄せて位置固定する。このとき、収納ボックス８におけ
る他方の側板81下面に設けた出没ダボ10の軸棒12は中棚
７上面に当接して筒体11内に収納された状態となる。こ
のように、収納ボックス８の設置は、収納ボックス８下
面における左右に設けた出没ダボ10のいずれかを選択す
ることで、この収納ボックス８を中棚７における左右の
いずれかへ選択的に位置固定可能であり、又、その位置
を左右に適宜変更することもできる。この中棚７上面と
収納ボックス８下面との間の係合手段としては、中棚７
側に出没ダボを設けて収納ボックス８下面にダボ受けを
埋設するようにしてもよいし、又、中棚７上面と収納ボ
ックス８下面のそれぞれに係合凹所を設けておき、これ
らを互いにピン、ダボ等で係合させるようにしてもよ
い。

そして、前記収納ボックス８の側板81,81の外側面
と、書棚１における側板2,2の内面にはそれぞれ相対す
る位置にダボ受け、又は単なるダボ孔84,21等が設けら
れており、これら収納ボックス側板81に設けられたダホ
孔84と相対する書棚側板２に設けられダボ孔21に棚受部
としてのダボ30,30を取付け、これに小棚板９を取付け
る。この小棚板９は中棚７上における前記収納ボックス
８の取付け位置に応じて書棚１における左右の何れかに
取付けることができ、又、収納ボックス８の位置を中棚
７上の右、又は左に変えた時には、それに応じてこの小
棚板９の取付位置も変更することができる。

上記の如く書棚１における中棚７上の収納空間は、収
納ボックス８にて左右に区画するとともに、前記区画さ
れた一方の空間を収納ボックス８と書棚側板２との間に
設けた小棚板９により更に上下に区画することで、この
中棚７上をA,B1,B2の３つの収納空間に区画してなり、
更に前記収納ボックス８内は複数のトレー82…にて構成
してなるから、中棚７上の空間を効率よく、有効利用し
うる。しかも、前記収納ボックス８は、中棚７上の左右
いずれかに選択的に設置可能であるから、中棚７上をこ
の収納ボックス８の設置位置に応じて左右に選択的に区
画でき、第１図の如き組合わせ学習机等の場合も各種使
用態様に応じて使い分け可能である。又、前記中棚７と
収納ボックス８との係合構造は、収納ボックス８を中棚
７上面における左右いずれに設置する場合においても中
棚７の中央部に設けたダボ受け71を利用していることか
ら構造が簡単であるうえに、係合係止手段として上記実
施例のごとき出没ダボ10を用いれば、収納ボックス８の
中棚７への位置固定及び変更はより容易となる。尚、前
記収納ボックス８と書棚側板２との間の小棚板９は、こ
れを複数段に取付けるようにしてもよい。

〔考案の効果〕以上述べた如く、本考案によれば、書棚等の棚装置に
おける棚板上の収納空間を、この棚板上に設置される収
納ボックスにより左右に大小の収納空間を区画すること
により、棚装置における収納空間をより効率よく有効利
用しうるとともに、前記収納ボックスは棚板上の左右い
ずれにも選択的に設置可能であるから、棚板上を各種使
用状態に応じて左右の収納空間の大きさを変化させて区
画することができる。しかも、収納ボックスを棚板の略
中央位置に設けた係止部を中心に左右に設置可能とした
ことから、両者の係合構造を極めて簡単とし、且つこの
棚板中央の係止部を中心として収納ボックスを左右に位
置変更するだけで左右に区画される収納空間の大きさを
変化させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る棚装置を利用してなる学習机の実
施例斜視図、第２図は前記棚装置としての書棚の正面
図、第３図はその要部の拡大図、第４図は出没ダボの実
施例を示す収納ボックス下部の縦断面図、第５図は前記
書棚の平断面図である。 1:書棚、2:側板、3:引戸棚、４、5:棚板、6:仕切板、7:
中棚、8:収納ボックス、9:小棚板、10:出没ダボ、11:筒
体、12:軸棒、13:バネ、21:ダボ孔、30:ダボ、71:ダボ
受け、81:側板、82:トレー、84:ダボ孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】左右の側板間に棚板を架設して構成される
棚本体と、前記棚本体の棚板上に設置される収納ボックスと、前記棚本体の棚板上面における巾方向の略中央位置に設
けられた係止部と、前記収納ボックスにおける下面両側に設けられた係止部
と、前記収納ボックスの両側外面に設けられた棚受部と、前記棚本体の左右側板内面に設けられた棚受部と、よりなり、前記収納ボックスの下面両側に設けられた係
止部のどちらか一方と前記棚本体の棚板上面に設けられ
た係止部とを互いに係合して収納ボックスを棚本体の棚
板上に位置固定するとともに、前記収納ボックスの位置
固定された側と同じ側の側外面に設けられた棚受部とこ
れに相対する棚本体の側板内面に設けられた棚受部との
間に小棚板を取付けてなる棚装置。