JPH088156A - 露光方法及び該露光方法に使用されるマスク - Google Patents

露光方法及び該露光方法に使用されるマスク

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JPH088156A
JPH088156A JP13400694A JP13400694A JPH088156A JP H088156 A JPH088156 A JP H088156A JP 13400694 A JP13400694 A JP 13400694A JP 13400694 A JP13400694 A JP 13400694A JP H088156 A JPH088156 A JP H088156A
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体素子等を製造するためのフォトリソグ
ラフィ工程において、平坦化によるディッシングの発生
を抑制し、アライメント精度の低下を防止する。 【構成】 所定幅以上の間隔を持つ凸部75A〜75D
同士の間に微細なサブパターン74A〜74Eを有する
ウエハマーク76XをウエハW上に形成し、ウエハマー
ク76X上の平坦化膜79の表面におけるディッシング
現象の発生を抑制することにより、ウエハマークの観察
像の歪みを防止する。また、そのウエハマーク76Xを
形成するためのレチクルは、所定幅以上の透過部又は暗
部の間に微細な明暗パターンが配置されたレチクルマー
クを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光方法及びこの露光
方法で使用されるマスクに関し、特に半導体製造のフォ
トリソグラフィにおいて平坦化プロセスを有する露光方
法、及び平坦化プロセスを有する露光方法で使用される
マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子または液晶表示素子等をフォ
トリソグラフィ工程で製造する際に、レチクル(又はフ
ォトマスク等)のパターンを感光材が塗布されたウエハ
(又はガラスプレート等)上の各ショット領域に露光す
る露光装置が使用されている。この種の露光装置として
は、ウエハが載置されたウエハステージを歩進(ステッ
ピング)させて、レチクルのパターンをウエハ上の各シ
ョット領域に順次露光する動作を繰り返す、所謂ステッ
プ・アンド・リピート方式の露光装置(ステッパー等)
が多用されている。また、最近は、レチクルとウエハと
を同期して走査することにより、投影光学系の露光フィ
ールドよりも広い領域にレチクルのパターンを露光する
所謂ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置も
開発されている。
【0003】ところで、例えば半導体素子はウエハ上に
多数層(多数レイア)の回路パターンを重ねて形成され
るので、例えば2層目以降の回路パターンをウエハ上に
露光する際には、ウエハ上の既に回路パターンが形成さ
れた各ショット領域とレチクルのパターン像との位置合
わせ、即ちウエハとレチクルとの位置合わせ(アライメ
ント)を正確に行う必要がある。このため、ウエハ上
に、回路パターンと共にアライメント用のウエハマーク
を設け、そのウエハマークを後の層の回路パターンの位
置合わせに用いる方法が一般的に採用されている。
【0004】このウエハマークの位置の計測に用いられ
るアライメントセンサーとしては、レーザー光をウエハ
上のウエハマークに照射し、回折・散乱された光により
マークの位置を検出するLSA(Laser Step Alignmen
t)方式、ハロゲンランプを光源とする波長帯域幅の広
い光で照明したウエハマークを画像処理して計測するF
IA(Field Image Alignment)方式、あるいはウエハ上
の回折格子状のウエハマークに、周波数を僅かに変えた
レーザー光を2方向から照射し、発生した2つの回折光
を干渉させ、その干渉光の位相からウエハマークの位置
を計測するLIA(Laser Interferometric Alignment)
方式等のものがある。このうち、LIA方式は、低段差
のウエハや表面が荒れたウエハ上のウエハマークの位置
を検出するのに最も効果的で、後述する平坦化技術に対
応する。
【0005】ところで、このアライメント用のウエハマ
ークの形状、本数、あるいは大きさは、露光装置の投影
光学系の解像度、必要なアライメント精度、ウエハ上の
層の状態等に合わせて選定される。その形状としては、
一般的にスリット状、ドット状、あるいは格子状のもの
等様々の形状が利用されているが、従来、これらのウエ
ハマークは、比較的大きな凹部(4μm幅、6μm幅
等)を有し、それらが凸部の間に周期的に配列された凹
凸パターンのみで形成される場合が殆どである。
【0006】さて今日、超LSI等に見られる高集積
化、高密度化等により、多層配線は必然の流れになって
いる。この多層配線構造の実現上必要なプロセス技術の
うち、所定の層の膜の表面を平坦化する平坦化技術が非
常に重要である。この平坦化は多層配線を実現するため
ばかりでなく、多層構造の集積回路を作る過程において
も避けることのできない技術となってきている。この平
坦化は、陽極酸化法、樹脂塗布法、ガラスフロー法、エ
ッチバック法、リフトオフ法、バイアススパッター法等
の化学的方法により通常行われるが、この方法に加え
て、必要に応じ、上記方法により基板上に生成した膜の
表面を、化学機械的に研磨する等の処理(化学機械的研
磨処理)も施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この化
学機械的研磨による平坦化加工の際、平坦化される膜の
下にある金属膜の下地パターンに2μm以上の凹部が存
在すると、その部分の膜表面に皿状の窪みが発生する、
所謂ディッシング(dishing)と呼ばれる現象が生ずる。
従って、従来のウエハマークのように比較的大きな凹部
(4μm幅、6μm幅等)を有し、それらが周期的に配
列された凹凸パターンのみで形成されている場合には、
その上に形成された膜の表面には同様の現象が生じる。
図8にその様子を示す。
【0008】図8(a)はウエハ等の基板93上に酸化
膜92を形成し、エッチングによって凹部90aを形成
した上に、アルミニウムのスパッタ等で金属被膜91を
形成した状態を示す。この後、前述の化学機械的研磨加
工を行った後の状態を図8(b)に示す。図8(b)に
おいて、凹部90aの幅が2μm以上のとき凹部90a
上にディッシングD1が発生する。また、図9(a)に
示すように基板93上に複数個の凹部90bが周期的に
配列されたパターンが形成され、このパターン上に金属
被膜91が被着されているような場合も同様にディッシ
ングは起こるが、この場合化学機械的研磨加工を行う
と、図9(b)に示すように凹部90bの並び上に大き
なディッシングD2が発生する。従って図9(c)に示
すように凸部90cが周期的に配列されたライン・アン
ド・スペースパターンよりなるウエハマークMを使用す
る場合、ウエハマークM上に大きなディッシングD3が
発生する。このため、アライメント系で検出する際にウ
エハマークの観察像に歪みが起こり、アライメント精度
が悪化するという不都合があった。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、位置合わせ用の
マーク(ウエハマーク)上で、例えば配線工程等での平
坦化プロセスを実行した場合でもその位置合わせ用のマ
ーク上でディッシングが発生しない露光方法を提供する
ことを目的とする。更に本発明は、そのような露光方法
で使用できるマスクを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による露光方法
は、基板(W)上に凹凸パターンよりなる位置合わせ用
のマーク(76X)を形成する第1工程(ステップ10
1〜105)と、その基板のその位置合わせ用のマーク
(76X)上及び他の領域上に被膜(79)を形成する
第2工程(ステップ106)と、その被膜(79)を平
坦化する第3工程(107)と、該第3工程により平坦
化されたその被膜(79)上に感光材料を塗布してマス
クパターンを露光する第4工程(ステップ108〜11
0)と、を有する露光方法において、その第1工程(ス
テップ101〜105)で形成するその位置合わせ用の
マーク(76X)は、所定幅以上の凸部(75A〜75
D)(以降「メインパターンの凸部(75A〜75
D)」とも言う)同士の間にその所定幅よりも小さいピ
ッチの凹凸パターン(74A〜74E)(以降、「サブ
パターン(74A〜74E)」とも言う)を形成したも
のである。
【0011】また、その位置合わせ用のマーク(76
X)のその所定の幅以上の凸部(75A〜75D)同士
の間隔が、2μm以上の場合に本発明に効果が特に大き
い。更に、本発明によるマスクは、転写用のパターンと
共に位置合わせ用のマーク(76X)の原版パターンが
形成されたマスク(R)において、その位置合わせ用の
マーク(76X)の原版パターンは、所定幅以上の複数
の明部または暗部(66A,66B)の間に、前記所定
幅よりも小さいピッチの明暗パターン(67A,67
B)を形成したものである。
【0012】
【作用】本発明の露光方法によれば、従来は凹部となっ
ていた領域にサブパターン(74A〜74E)を形成す
ることにより、基板W上の凹部分の開口部の間隔を極め
て小さくしたため、平坦化に伴う位置合わせ用マーク
(76X)上のディッシングの発生が抑えられる。従っ
てマーク歪みも起こらず、高精度にアライメントが実行
される。また、本発明の露光方法においては、位置合わ
せ用マーク(76X)のメインパターンの凸部(75A
〜75D)同士の間隔をアライメントセンサーの解像度
以上にし、サブパターン(74A〜74E)の凸部(7
8)同士及び凹部(77)同士の間隔をアライメントセ
ンサーの解像度以下の大きさにすることができる。その
ため、従来通り、メインパターン及びサブパターン(7
4A〜74E)をそれぞれ明部及び暗部とする明暗パタ
ーンとして、従来のアライメントセンサーにより、アラ
イメントが行える。
【0013】また、位置合わせ用のマーク(76X)の
前記所定の幅以上の凸部(75A〜75D)同士の間隔
を2μm以上にした場合には、凸部の間でディッシング
が発生し易くなるため、サブパターン(74A〜74
E)を設けることにより、ディッシングの発生が抑制さ
れる。また、解像度のあまり良くないアライメントセン
サーでも利用できる。
【0014】更に、本発明のマスク(R)によれば、そ
のマスク(R)を用いて基板(W)上に露光転写した位
置合わせマーク(76X)は、メインパターンの所定幅
以上の凸部(75A〜75D)の間に、その所定幅以下
のピッチを有する凹凸でできたサブパターン(74A〜
74E)が形成されたものとなる。このため、前述のよ
うに位置合わせ用マーク(76X)上のディッシングが
抑えられ、従って、マーク歪みも起こすことなく、高精
度にアライメントが実行される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面を参照
して説明する。図3は本実施例の露光方法を適用するの
に好適な投影露光装置の概略的な構成を示し、この図3
において、超高圧水銀ランプ1から発生した照明光IL
は楕円鏡2で反射されてその第2焦点で一度集光した
後、コリメータレンズ、干渉フィルター、オプティカル
インテグレータ(フライアイレンズ)及び開口絞り(σ
絞り)等を含む照明光学系3に入射する。不図示である
が、フライアイレンズはそのレチクル側焦点面がレチク
ルパターンのフーリエ変換面(瞳共役面)とほぼ一致す
るように光軸AXと垂直な面内方向に配置されている。
【0016】また、楕円鏡2の第2焦点の近傍には、モ
ーター38によって照明光ILの光路の閉鎖及び開放を
行うシャッター(例えば4枚羽根のロータリーシャッタ
ー)37が配置されている。なお、露光用照明光として
は超高圧水銀ランプ1等の輝線の他に、エキシマレーザ
(KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ等)等
のレーザ光、あるいは金属蒸気レーザやYAGレーザの
高調波等を用いても構わない。
【0017】図3において、照明光学系3を射出したフ
ォトレジスト層を感光させる波長域の照明光(i線等)
ILは、その大部分がビームスプリッター4で反射され
た後、第1リレーレンズ5、可変視野絞り(レチクルブ
ラインド)6及び第2リレーレンズ7を通過してミラー
8に至る。そして、ミラー8でほぼ垂直下方に反射され
た照明光ILが、メインコンデンサーレンズ9を介して
レチクルRのパターン領域PAをほぼ均一な照度で照明
する。レチクルブラインド6の配置面はレチクルRのパ
ターン形成面と共役関係(結像関係)にあり、駆動系3
6によりレチクルブラインド6を構成する複数枚の可動
ブレードを開閉させて開口部の大きさ、形状を変えるこ
とによって、レチクルRの照明視野を任意に設定するこ
とができる。
【0018】ここで、図3において、レチクルRと交差
する照明光学系の光軸AXと平行にZ軸を取り、そのZ
軸に垂直な平面内で図3の紙面に平行にX軸、図3の紙
面に垂直にY軸を取る。図5(c)は本実施例のレチク
ルRを示し、この図5(c)のレチクルRにおいては、
遮光帯62に囲まれたパターン領域61の直交する2辺
のほぼ中央部に近接した遮光帯62中にそれぞれアライ
メントマークとしてのレチクルマーク64X及び64Y
が形成されている。これらレチクルマークの像をウエハ
Wのフォトレジスト層上に投影して現像することによ
り、そのウエハW上にそれらレチクルマークの像が凹凸
パターンのウエハマークとして形成されるものである。
また、それらレチクルマーク64X及び64Yを、ウエ
ハWの各ショット領域とレチクルRとの位置合わせを行
う際のアライメントマークとして共用してもよい。それ
ら2つのレチクルマーク64X,64Yは同一構成(但
し、方向は異なる)であり、それぞれレチクルRの遮光
帯62中に設けられた透明窓63X,63Y内にクロム
等の遮光膜により形成される。更に、レチクルRにはそ
の外周付近に2個の十字型の遮光性マークよりなるアラ
イメントマーク65A及び65Bが対向して形成されて
いる。これら2個のアライメントマーク65A,65B
は、レチクルRのアライメント(光軸AXに対する位置
合わせ)に用いられる。
【0019】そのレチクルRのレチクルマークについ
て、図5(c)及び(d)を参照して更に詳しく説明す
る。図5(c)に示す通り、レチクルマークは、X方向
の位置検出を行うためのレチクルマーク64Xと、Y方
向の位置検出を行うためのレチクルマーク64Yと、か
ら成り、レチクルマーク64X,64Yはそれぞれ透過
部中に配置された5個のサブマークから構成されてい
る。Y方向用のレチクルマーク64Yは、X方向用のレ
チクルマーク64Xを90°回転したものである。
【0020】図5(d)は、X方向用のレチクルマーク
64Xの構造の一部を示し、この図5(d)において、
レチクルマーク64Xは、X方向に対して所定幅以上の
透過部66A,66B,・・・の間に、透過部とほぼ同じ幅
のサブマーク67A,67B,・・・を配置して構成され、
各サブマーク67A,67B,・・・はそれぞれX方向に所
定ピッチで5組のスリット状の遮光膜68及びスリット
状の透過部69を配置したものである。
【0021】これらサブマーク67A,67B,・・・同士
は、所定の幅以上の間隔をもって形成されている。この
間隔は、アライメントセンサーの解像度を考慮して決定
されるが、ウエハW上に露光転写された際、サブマーク
67A,67B,・・・によりウエハW上に形成されるウエ
ハマークのサブパターン同士の間隔は、本実施例では2
μm以上になることが望ましい。なお、サブマーク67
A,67B,・・・の形状は、図5(d)の形に限定される
ものではない。また、レチクルマーク64X,64Yは
明部と暗部とを反転させたマークを使用してもよい。
【0022】さて、図5(d)のサブマーク67A,6
7B,・・・内の遮光膜68及び透過部69のピッチ間隔
は、そのサブマークがウエハW上に転写されたときに、
そのサブマークの像がアライメントセンサーの解像度以
下の大きさになるよう設定されている。なお、本実施例
におけるレチクルマーク64X内のサブマーク67A,
67B,・・・は、規則的なパターンであるが、不規則なパ
ターンであっても良い。但し、その不規則パターンの明
部同士の間隔または暗部同士の間隔は、それがウエハW
上に転写されたとき、そのサブマークによって形成され
るウエハマークのサブパターン(部分パターン)の内部
構造が、その検出に使用されるアライメントセンサーの
解像度以下の微細度になるよう設定されることが望まし
い。なお、レチクルマーク64X,64Yは、周知の光
学式パターンジェネレーターや電子ビーム描画装置によ
り形成することができる。
【0023】ここで、再び図3に戻って説明する。レチ
クルRは、モータ12によって投影光学系13の光軸A
X(照明光学系の光軸と一致している)の方向(Z方
向)に微動可能で、且つその光軸AXに垂直な水平面内
で2次元移動及び微小回転可能なレチクルステージRS
上に載置されている。レチクルステージRSの端部には
レーザ光波干渉式測長器(レーザ干渉計)11からのレ
ーザビームを反射する移動鏡11mが固定され、レチク
ルステージRSの2次元的な位置はレーザ干渉計11に
よって、例えば0.01μm程度の分解能で常時検出さ
れている。レチクルRの上方にはレチクルアライメント
系(RA系)10A及び10Bが配置され、これらRA
系10A及び10Bは、レチクルRの外周付近に形成さ
れた2個の十字型のアライメントマーク65A,65B
を検出するものである。RA系10A及び10Bからの
計測信号に基づいてレチクルステージRSを微動させる
ことで、レチクルRはパターン領域61の中心点が投影
光学系13の光軸AXと一致するように位置決めされ
る。
【0024】さて、レチクルRのパターン領域61を通
過した照明光ILは、両側テレセントリックな投影光学
系13に入射し、投影光学系13により1/5に縮小さ
れたレチクルRの回路パターンの投影像が、表面にフォ
トレジスト層が形成され、その表面が投影光学系13の
最良結像面とほぼ一致するように保持されたウエハW上
の1つのショット領域に重ね合わせて投影(結像)され
る。
【0025】ウエハWは、微小回転可能なウエハホルダ
(不図示)に真空吸着され、このウエハホルダを介して
ウエハステージWS上に保持されている。ウエハステー
ジWSは、モーター16によりステップ・アンド・リピ
ート方式で2次元移動可能に構成され、ウエハW上の1
つのショット領域に対するレチクルRの転写露光が終了
すると、ウエハステージWSは次のショット位置までス
テッピングされる。ウエハステージWSの端部にはレー
ザ干渉計15からのレーザビームを反射する移動鏡15
mが固定され、ウエハステージWSの2次元的な座標
は、レーザ干渉計15によって例えば0.01μm程度
の分解能で常時検出されている。レーザ干渉計15は、
ウエハステージWSのX方向及びY方向の座標を計測す
るものであり、それらX方向及びY方向の座標によりウ
エハステージWSのステージ座標系(静止座標系)
(X,Y)が定められる。即ち、レーザ干渉計15によ
り計測されるウエハステージWSの座標値が、ステージ
座標系(X,Y)上の座標値である。
【0026】また、ウエハステージWS上にはベースラ
イン量(アライメントセンサーの基準点と露光中心との
間隔)の計測時等で用いられる基準マークを備えた基準
部材(ガラス基板)14が、ウエハWの露光面とほぼ同
じ高さになるように設けられている。また、図3中には
投影光学系13の結像特性を調整できる結像特性補正部
19も設けられている。本実施例における結像特性補正
部19は、投影光学系13を構成する一部のレンズエレ
メント、特にレチクルRに近い複数のレンズエレメント
の各々を、ピエゾ素子等の圧電素子を用いて独立に駆動
(光軸AXに対して平行な方向の移動または傾斜)する
ことで、投影光学系13の結像特性、例えば投影倍率や
ディストーションを補正するものである。
【0027】次に、投影光学系13の側方にはオフ・ア
クシス方式で画像処理方式のアライメントセンサー(以
下「Field Image Alignment 系(FIA系)」という)
が設けられている。本実施例ではこのFIA系によりウ
エハマークの位置検出を行う。このFIA系において、
ハロゲンランプ20で発生した光をコンデンサーレンズ
21及び光ファイバー22を介して干渉フィルター23
に導き、ここでフォトレジスト層の感光波長域及び赤外
波長域の光をカットする。干渉フィルター23を透過し
た光は、レンズ系24、ビームスプリッター25、ミラ
ー26及び視野絞りBRを介して両側テレセントリック
な対物レンズ27に入射する。対物レンズ27から射出
された光が、投影光学系13の照明視野を遮光しないよ
うに投影光学系13の鏡筒下部周辺に固定されたプリズ
ム(またはミラー)28で反射され、ウエハWをほぼ垂
直に照射する。
【0028】対物レンズ27からの光は、ウエハW上の
ウエハマークを含む部分領域に照射され、当該領域から
反射された光はプリズム28、対物レンズ27、視野絞
りBR、ミラー26、ビームスプリッター25及びレン
ズ系29を介して指標板30に導かれる。ここで、指標
板30は対物レンズ27及びレンズ系29に関してウエ
ハWと共役な面内に配置され、ウエハW上のウエハマー
クの像は指標板30の透明窓内に結像される。更に指標
板30には、その透明窓内に指標マークとして、Y方向
に延びた2本の直線状マークをX方向に所定間隔だけ離
して配置したものが形成されている。指標板30を通過
した光は、第1リレーレンズ系31、ミラー32及び第
2リレーレンズ系33を介して撮像素子(CCDカメラ
等)34へ導かれ、撮像素子34の受光面上にはウエハ
マークの像と指標マークの像とが結像される。撮像素子
34からの撮像信号SVは主制御系18に供給され、こ
こでウエハマークのX方向の位置(座標値)が算出され
る。なお、図3中には示していないが、上記構成のFI
A系(X軸用のFIA系)の他に、Y方向のウエハマー
クの位置を検出するためのもう1組のFIA系(Y軸用
のFIA系)も設けられている。
【0029】次に、投影光学系13の上部側方にはTT
L(スルー・ザ・レンズ)方式のアライメントセンサー
17も配置され、アライメントセンサー17からの位置
検出用の光がミラーM1及びM2を介して投影光学系1
3に導かれている。その位置検出用の光は投影光学系1
3を介してウエハW上のウエハマーク上に照射され、こ
のウエハマークからの反射光が投影光学系13、ミラー
M2及びミラーM1を介してアライメントセンサー17
に戻される。アライメントセンサー17は戻された反射
光を光電変換して得られた信号から、ウエハW上のウエ
ハマークの位置を求める。
【0030】図4は、図3中のTTL方式のアライメン
トセンサー17の詳細な構成を示し、この図4におい
て、本例のアライメントセンサー17は、2光束干渉方
式のアライメント系(以下「LIA系」という)とレー
ザ・ステップ・アライメント方式のアライメント系(以
下「LSA系」という)とをその光学部材を最大限共有
させて組み合わせたものである。ここでは簡単に説明す
るが、より具体的な構成は特開平2−272305号公
報に開示されている。
【0031】図4において、光源(He−Neレーザ光
源等)40から射出されたレーザビームはビームスプリ
ッター41で分割され、ここで反射されたレーザビーム
はシャッター42を介して第1ビーム成形光学系(LI
A光学系)45に入射する。一方、ビームスプリッター
41を透過したレーザビームは、シャッター43及びミ
ラー44を介して第2ビーム成形光学系(LSA光学
系)46に入射する。従って、シャッター42及び43
を適宜駆動することにより、LIA系とLSA系とを切
り換えて使用することができる。
【0032】さて、LIA光学系45は2組の音響光学
変調器等を含み、所定の周波数差Δfを与えた2本のレ
ーザビームを、その光軸を挟んでほぼ対称に射出する。
更に、LIA光学系45から射出された2本のレーザビ
ームは、ミラー47及びビームスプリッター48を介し
てビームスプリッター49に達し、ここを透過した2本
のレーザビームはレンズ系(逆フーリエ変換レンズ)5
3及びミラー54を経て、装置上で固定されている参照
用回折格子55に、互いに異なる2方向から所定の交差
角で入射して結像(交差)する。光電検出器56は、参
照用回折格子55を透過してほぼ同一方向に発生する回
折光同士の干渉光を受光し、回折光強度に応じた正弦波
状の光電信号SRを主制御系18(図3参照)内のLI
A演算ユニット58に出力する。
【0033】一方、ビームスプリッター49で反射され
た2本のレーザビームは、対物レンズ50によって視野
絞り51の開口部で一度交差した後、ミラーM2(図3
中のミラーM1は図示省略)を介して投影光学系13に
入射する。更に、投影光学系13に入射した2本のレー
ザビームは、投影光学系13の瞳面で光軸AXに関して
ほぼ対称となって一度スポット状に集光した後、ウエハ
W上のウエハマークのピッチ方向(Y方向)に関して光
軸AXを挟んで互いに対称的な角度で傾いた平行光束と
なって、ウエハマーク上に異なる2方向から所定の交差
角で入射する。ウエハマーク上には周波数差Δfに対応
した速度で移動する1次元の干渉縞が形成され、当該マ
ークから同一方向、ここでは光軸方向に発生した±1次
回折光(干渉光)は投影光学系13、対物レンズ50等
を介して光電検出器52で受光され、光電検出器52は
干渉縞の明暗変化の周期に応じた正弦波状の光電信号S
DwをLIA演算ユニット58に出力する。LIA演算
ユニット58は、2つの光電信号SR及びSDwの波形
上の位相差からそのウエハマークの位置ずれ量を算出す
ると共に、レーザ干渉計15からの位置信号PDsを用
いて、当該位置ずれ量が零となるときのウエハステージ
WSの座標位置を求める。
【0034】また、LSA光学系46はビームエクスパ
ンダー、シリンドリカルレンズ等を含み、LSA光学系
46から射出されたレーザビームはビームスプリッター
48及び49を介して対物レンズ50に入射する。更
に、対物レンズ50から射出されるレーザビームは、一
度視野絞り51の開口部でスリット状に収束した後、ミ
ラーM2を介して投影光学系13に入射する。投影光学
系13に入射したレーザビームは、その瞳面のほぼ中央
を通った後、投影光学系13のイメージフィールド内で
X方向に伸び、且つ光軸AXに向かうような細長い帯状
スポット光としてウエハW上に投影される。
【0035】スポット光とウエハW上のウエハマーク
(回折格子マーク)とをY方向に相対移動したとき、当
該ウエハマークから発生する光は投影光学系13、対物
レンズ50等を介して光電検出器52で受光される。光
電検出器52は、ウエハマークからの光のうち±1次〜
3次回折光のみを光電変換し、このように光電変換して
得られた光強度に応じた光電信号SDiを主制御系18
内のLSA演算ユニット57に出力する。LSA演算ユ
ニット57にはレーザ干渉計15からの位置信号PDs
も供給され、LSA演算ユニット57はウエハステージ
WSの単位移動量毎に発生するアップダウンパルスに同
期して光電信号SDiをサンプリングする。更に、LS
A演算ユニット57は、各サンプリング値をデジタル値
に変換してメモリに番地順に記憶させた後、所定の演算
処理によってウエハマークのY方向の位置を算出する。
また、X軸用のLIA方式のウエハマークの位置及びL
SA方式のウエハマークの位置を検出するX軸用のアラ
イメントセンサーも別途設けられている。
【0036】次に、本実施例における露光動作の一例に
つき図1のフローチャートを参照して説明する。先ず、
図1のステップ101において、不図示のコータにより
ウエハW上にフォトレジストを塗布して必要に応じてベ
ーキングを行い、ステップ102において、そのウエハ
Wを図3の投影露光装置のウエハステージWS上にロー
ドし、図5(c)のレチクルRを図3のレチクルステー
ジRS上にロードする。次にステップ103において、
図5(c)のレチクルR上のパターン領域61内の回路
パターン及びレチクルマーク64X,64Yは、投影露
光系13を介して、ウエハW上に塗布されたフォトレジ
スト層に、1/5に縮小して投影される。これにより、
図5(a)に示すように、ウエハW上のショット領域S
A内に回路パターン像が投影され、そのショット領域S
Aの近傍にレチクルマーク64Xの像70X、及びレチ
クルマーク64Yの像70Yが投影される。例えば、レ
チクルマーク64Xの像70Xは、図5(b)に示すよ
うに、サブマークの像71A,71B,・・・,71Eを所
定ピッチでX方向に配列したものである。これらレチク
ルマークの像70X,70Yが現像等の処理後に凹凸パ
ターンよりなるウエハマークとなる。
【0037】レチクルR上の回路パターン及びレチクル
マーク64X,64Yの像が転写されたウエハWは、ス
テップ104において現像された後、ステップ105に
おいて、ベーキング処理後にレジストパターンをマスク
としてエッチング処理を受けた後、再び必要に応じて洗
浄される。ステップ104で使用される現像処理装置に
は、所定の洗浄液及び現像液を、噴霧状またはシャワー
状にして噴霧するスプレー方式か、あるいは現像液や洗
浄液に一定時間浸して現像するディップ方式があり、ウ
エハWはこの内何れかの方法により現像及び洗浄され
る。また、エッチングは、ウエット方式またはドライ方
式により行われるが、今日では、ドライ方式により処理
される場合が多く、このドライエッチングには、例えば
プラズマエッチング装置が使用される。
【0038】ステップ105では、エッチングの終了
を、分光分析法あるいは光学的反射を利用したレーザー
ビーム干渉法、エリプソメータ法、またはグレーティン
グ光回折法等により検知し、終了確認した後、必要によ
りウエハWを洗浄する。このようにしてレジスト層及び
不要な酸化膜部分または金属膜部分が除去され、図2
(b)に示すように必要な回路及びウエハマーク76X
がウエハW上の被膜(下位の回路パターン層)72上の
被膜73内に凹凸状に形成される。このウエハマーク7
6Xは、X軸用レチクルマーク64Xを投影光学系PL
の縮小倍率に応じてウエハW上に転写した像から形成さ
れたものである。
【0039】図2は、本実施例で形成されたウエハマー
ク、即ちレチクルマーク64Xの転写によりウエハW上
に形成されたウエハマーク76Xを示す。なお、この図
2には、後述する絶縁膜(または金属膜)による平坦化
層も表示されており、平坦化工程を説明する際にも使用
される。図2(a)はX軸用のウエハマーク76Xを、
Y方向から眺めた断面図であり、図2(b)はそのウエ
ハマーク76Xの平面図である。
【0040】ウエハマーク76Xは、図2(a),
(b)に示す通り、ウエハW上の被膜72上に形成した
被膜73中に、前述の通り回路と共に形成されたもの
で、被膜73を両端の凸部73a,73bとして、その
間に複数の凸部75A〜75Dがそれぞれ所定の幅以上
の間隔をもって形成され、更にそれら凸部間には、凸部
78及び凹部77よりなる微細な凹凸パターンよりなる
サブパターン74A〜74Eが形成されている。ここ
で、各サブパターンの幅P1及び各凸部の幅P2は、そ
れぞれ所定の長さ(本例では、P1及びP2はそれぞれ
約6μm)をもって形成される。また、サブパターンの
凸部78又は凹部77の幅P3は、所定の長さで形成さ
れるが、本例では幅P3は約0.67μmとしている。
しかしこの幅P3は、使用されるアライメントセンサー
の暗部として検知処理される幅であれば、その幅に制限
はない。また、マーク76Xの凸部同士の間隔(即ち、
サブパターンの幅)P1は、本例では約6μmとしてい
るが、この幅についても、使用されるアライメントセン
サーの解像度以上の幅であれば特に制限はない。但し、
でき得れば間隔P1は2μm以上にするのが好ましい。
以上のように形成されたアライメントセンサーのサブパ
ターン74A〜74Eは、FIA方式のマークセンサー
では解像できないため、ウエハマーク76Xの凸部75
A〜75Dを明部とし、サブパターン74A〜74Eを
暗部とする明暗パターンとして処理が可能である。な
お、ウエハマーク76Yもウエハマーク76Xと同様に
形成されている。
【0041】以上のように、所定の回路及びウエハマー
ク76X,76Yが形成されたウエハW上の表面は、次
にステップ106,107において、更に上層回路を形
成するため平坦化される。この平坦化は、前述の方法に
より行われるが、本例では、先ずステップ106におい
て、ウエハW上に酸化シリコン(SiO2)等の絶縁膜
(または金属膜、以降、「平坦化膜」と言う)79が被
覆される。この段階では、図2(a)に示すように、平
坦化膜79の表面79aには微少な凹凸が見られる。次
にステップ107において、化学機械的にその平坦化膜
79の表面79aを研磨する処理が施される。この化学
機械的研磨は、必要により所定の薬品または水を加えな
がら平坦化膜79の表面を機械的に研磨する方法により
行われる。
【0042】図2(a)に、以上の方法により平坦化さ
れたウエハW、特にウエハマーク76X上の平坦化膜7
9の表面80の状態を示す。平坦化膜79の表面80は
ウエハマーク76X上で凹むことなく、なだらかな面を
形成している。これは、ウエハマーク76Xの凸部75
A〜75Dの間を微細なサブパターン74A〜74Eで
埋めたことにより、2μm以上の凹部がなくなり、前述
の説明通り、ウエハマーク76X上の平坦化膜79の平
坦性が保たれるためである。
【0043】以上の工程により、その平坦化膜79表面
が平坦化されたウエハW上には、ステップ108におい
て、再びフォトレジストが塗布される。ここでは、例え
ばウエハWを回転させ、遠心力によりウエハW上にフォ
トレジストの薄膜を形成するスピンコート方式等のフォ
トレジスト塗布装置(コータ)が用いられる。フォトレ
ジストが塗布されたウエハWは、ステップ109におい
て、再び上記の投影露光装置またはその他の本実施例の
露光方法に好適な投影露光装置または一般的なパターン
形成装置のウエハステージ上にセットされる。
【0044】ところで、例えば平坦化膜79が酸化シリ
コンのような透明な絶縁膜であり、ウエハマーク76
X,76Yが金属であれば、ウエハW上のウエハマーク
76X,76Yを含む全面に平坦化膜79が形成されて
も、ウエハマーク76X,76Yは画像処理方式である
FIA系のアライメントセンサーで検出できる。しか
し、例えば平坦化膜79が金属である場合には、ウエハ
マーク76X,76Yは検出されない。従って、その場
合はウエハW上に平坦化されない部分を設け、そこに別
のウエハマークを形成するようにすれば良い。このよう
にして検知ができれば、上記ウエハステージWSにセッ
トされたウエハWの位置合わせは、上記のFIA系のア
ライメントセンサーを用いて前述のように実施される。
【0045】なお、LSA系あるいはLIA系のウエハ
マークについても、それぞれLSA方式あるいはLIA
方式のアライメントセンサーにより、FIA系同様に、
そのウエハマークの検出及び位置合わせが行える。ここ
で再び、ステップ110において、別のレチクルを用い
て新しい回路パターン及び、必要に応じ、新たなウエハ
マークが形成される。このとき、新しいウエハマークの
形成位置には、前述のディッシング現象による皿状の凹
みはなく、ウエハW上の平坦化膜79の表面80には、
マーク歪みのない安定したウエハマークが形成される。
【0046】図6は、本発明の露光方法に用いられるF
IA系のX軸用のウエハマークの別の実施例を示し、図
6(a)は微細なサブパターンを非計測方向に配列され
たライン・アンド・スペース・パターンとしたウエハマ
ークで、複数組の凸部83及び所定幅以下の凹部82か
らなるラインマーク81A,81B,81Cにより形成
される。ここでラインマーク81A,81B,81C
は、それぞれY方向に凹部82と凸部83とを所定ピッ
チで形成したものである。図6(b)は、微細なサブパ
ターンを2次元の格子状としたウエハマークで、それぞ
れ微細な格子状の凹凸パターンを持つラインマーク84
A,84B,84Cにより形成される。ここでラインマ
ーク84A,84B,84Cは、図6(a)同様所定の
幅以上の間隔をもって形成される。また、図6(c)
は、微細なサブパターンをランダムドット状としたウエ
ハマークを示し、それぞれランダムなドット状の凸部を
もつラインマーク85A,85B,85Cにより形成さ
れる。ここで、ラインマーク85A,85B,85Cは
図5、6同様所定の幅以上の間隔をもって形成される。
なお、このような微細なサブパターンを持つアライメン
トマークはFIA系だけでなく、LSA系及びLIA系
等他のアライメントセンサー系でも使用できる。
【0047】図7は、LSA用のウエハマークを示し、
X軸に平行なスリット状の凹凸パターンからなる微細な
サブパターン87と、凸部88との複数の組み合わせか
らなるY軸用のパターン86Aと、微細なY軸に平行な
凹凸パターンからなるサブパターン89との複数の組み
合わせからなるX軸用のパターン86Bとから形成され
る。本発明の露光方法に使用されるウエハマークは、そ
の他の形状のウエハマークにも同様に適用できる。
【0048】また、本発明は、ステッパー型の露光装置
のみならず、レチクルとウエハとを相対的に走査して露
光を行うステップ・アンド・スキャン方式の露光装置に
も同様に適用できる。このように、本発明は上述実施例
に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
構成を取り得る。
【0049】
【発明の効果】本発明の露光方法によれば、平坦化処理
を行っても位置合わせ用のマーク上でディッシングが発
生しない。従って、アライメント時の位置合わせ用のマ
ークの検出光の歪みを抑えることができ、アライメント
精度が向上する。また、露光転写する装置側には、機構
上の変更が不要で、従って簡便である。
【0050】また、位置合わせ用のマークの凸部同士の
間隔を2μm以上にした場合には、従来の通常の解像度
のアライメントセンサーでその位置合わせ用のマークを
検出できる。また、間隔が2μm以上では特にディッシ
ングが発生し易くなるが、本発明によりディッシングの
発生が抑制できる。更に、本発明のマスクによれば、そ
のマスクを用いて基板上に露光転写した位置合わせ用の
マークは、平坦化加工工程において、位置合わせ用のマ
ーク上のディッシングが抑えられ、従って、マーク歪み
も生ずることなく、高精度のアライメントを達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の露光動作を示すフローチャ
ートである。
【図2】(a)は実施例で使用されるウエハマークの断
面図、(b)はそのウエハマークの平面図である。
【図3】実施例の露光方法を実施するのに好適な投影露
光装置を示す構成図である。
【図4】図3の投影露光装置に使用されるLSA系及び
LIA系のアライメントセンサーを示す構成図である。
【図5】(a)はウエハ上に露光された回路パターン及
びレチクルマークの像を示す平面図、(b)は図5
(a)中の一部の拡大平面図、(c)は実施例のレチク
ルのパターン配置を示す平面図、(d)は図5(c)中
のレチクルマークの一部を示す拡大平面図である。
【図6】FIA系のウエハマークの他の例を示す図であ
り、(a)は微細なサブパターンを非計測方向のライン
・アンド・スペース・パターンとしたウエハマークを示
す拡大平面図、(b)は微細なサブパターンを2次元の
格子状としたウエハマークを示す拡大平面図、(c)は
微細なサブパターンをランダムドット状としたウエハマ
ークを示す拡大平面図である。
【図7】LSA系ウエハマークの例を示す拡大平面図で
ある。
【図8】従来のディッシングの発生の説明図である。
【図9】従来のウエハマーク上でディッシングが発生す
る状態を示す図である。
【符号の説明】
1 光源 3 照明光学系 9 メインコンデンサーレンズ R レチクル 13 投影光学系 W ウエハ WS ウエハステージ 15 レーザ干渉計 18 主制御系 67A,67B レチクルマークのサブマーク 64X,64Y レチクルマーク 76X X方向のウエハマーク 73a,75A〜75D,73b ウエハマークの凸部 74A〜74E ウエハマークのサブパターン 79 平坦化膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に凹凸パターンよりなる位置合わ
    せ用のマークを形成する第1工程と;前記基板の前記位
    置合わせ用のマーク上及び他の領域上に被膜を形成する
    第2工程と;前記被膜を平坦化する第3工程と;該第3
    工程により平坦化された前記被膜上に感光材料を塗布し
    てマスクパターンを露光する第4工程と;を有する露光
    方法において、 前記第1工程で形成する前記位置合わせ用のマークは、
    所定幅以上の凸部の間に前記所定幅よりも小さいピッチ
    の凹凸パターンが形成されたものであることを特徴とす
    る露光方法。
  2. 【請求項2】 前記位置合わせ用のマークの前記所定の
    幅以上の凸部の間隔は、2μm以上であることを特徴と
    する請求項1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 転写用のパターンと共に位置合わせ用の
    マークの原版パターンが形成されたマスクにおいて、 前記位置合わせ用のマークの原版パターンは、所定幅以
    上の複数の明部または暗部の間に、前記所定幅よりも小
    さいピッチの明暗パターンが形成されたものであること
    を特徴とするマスク。
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