JP2007207822A - 計測方法、露光方法、デバイス製造方法、計測用マーク、及びマスク - Google Patents

計測方法、露光方法、デバイス製造方法、計測用マーク、及びマスク Download PDF

Info

Publication number
JP2007207822A
JP2007207822A JP2006022081A JP2006022081A JP2007207822A JP 2007207822 A JP2007207822 A JP 2007207822A JP 2006022081 A JP2006022081 A JP 2006022081A JP 2006022081 A JP2006022081 A JP 2006022081A JP 2007207822 A JP2007207822 A JP 2007207822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
measurement
line
layer
boundary portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006022081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4835921B2 (ja
Inventor
Shigeru Hirukawa
茂 蛭川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2006022081A priority Critical patent/JP4835921B2/ja
Publication of JP2007207822A publication Critical patent/JP2007207822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4835921B2 publication Critical patent/JP4835921B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】所定マークの投影像の位置ずれ量を計測する際に、実際のデバイスパターンの像の位置ずれ量に近い計測値を得る。
【解決手段】第1マーク上に第2マークの像を重ねて露光し、第1マークと第2マークの像との位置ずれ量を計測する計測方法において、その第2マークは、透過率が周囲の部分より低い複数のラインマーク36D,36Eを備え、所定のエッジ部38Aに対して内側のラインマーク36Dの幅がそのエッジ部38Aの外側のラインマーク36Eの幅よりも広く設定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、第1マーク上に第2マークの像を重ねて露光し、その第1マークとその第2マークの像との位置ずれ量を計測する計測技術及びこの計測技術を用いる露光技術に関し、例えば半導体デバイス等を製造するためのリソグラフィ工程において、ウエハ等の物体上の2層間の重ね合わせ誤差等を計測する際に適用可能である。
例えば半導体デバイスを製造するためのリソグラフィ工程中で、レチクル(又はフォトマスク等)のパターンを投影光学系を介してレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)の各ショット領域に転写するために、ステッパー又はスキャニングステッパー等の露光装置が使用されている。半導体デバイスは、ウエハ上に多層の回路を所定の位置関係で積み重ねて形成されるとともに、最近はデバイスパターンが益々微細化しているため、異なる層間での重ね合わせ精度を向上することが求められている。重ね合わせ精度を向上するためには、先ず重ね合わせ誤差を高精度に計測する必要がある。
従来は、重ね合わせ誤差又はこれに影響する投影光学系のディストーション等を計測するために、例えば既に複数の第1の計測用マークが形成されているウエハ上に、所定のマーク像を投影して複数の第2の計測用マークを形成し、レジストレーション計測装置等でその複数組の2つの計測用マークの位置ずれ量を計測していた。その計測用マークとして従来は、例えばボックス・イン・ボックスマークが使用され、そのボックス・イン・ボックスマークの一方のマークは、例えば1本又は複数本のラインマークを矩形の枠状に配列して形成されていた(例えば特許文献1参照)。
特開2001−358059号公報
従来の例えば重ね合わせ誤差計測用のマークは、一般に実際に露光対象とされるデバイスパターンとは関係なくその幅等の形状が定められていた。そのため、照明条件等によっては、計測対象の層において、計測用のマークの像の位置と実際のデバイス用のパターンの像との相対位置が、設計上の相対位置(レチクル上の相対位置に投影倍率を乗じて得られる相対位置)に対して或る程度変化して、重ね合わせ誤差の計測結果と実際のデバイスパターン同士の位置ずれ量との間に誤差が生じる恐れがあった。最近のようにデバイスパターンが微細化してくると、その誤差が許容範囲を超える恐れがある。
さらに、投影光学系のディストーションを計測する場合やアライメント等を行う場合にも、計測用のマークによって計測される位置と実際のデバイスパターンの位置との間のずれ量はできるだけ小さいことが望ましい。
本発明は斯かる点に鑑み、所定マークの投影像の位置ずれ量を計測する際に、デバイス用のパターンの像の位置ずれ量に近い計測値を得ることができる計測技術、及びこの計測技術を用いた露光技術を提供することを目的とする。
本発明による計測方法は、第1マーク(41A)上に第2マーク(33A)の像を重ねて露光し、前記第1マークと前記第2マークの像との位置ずれ量を計測する計測方法において、前記第2マークは、透過率が周囲の部分より低い複数のライン部(36D,36E)を備え、所定の境界部(38A)に対して内側の前記ライン部の幅が前記境界部の外側の前記ライン部の幅よりも広いものである。
本発明によれば、その第2マークは複数のライン部を含むため、単に幅の広いパターンの像を投影する場合に比べて、その投影像の位置ずれ量はデバイス用のパターンの像の位置ずれ量に近くできる。
次に、本発明による露光方法は、一の層上に他の層のデバイスパターン(32X)の像を露光する際の重ね合わせを管理するための露光方法において、前記一の層上に第1マーク(41A)を形成しておき、前記一の層上に、前記他の層のデバイスパターンとともに第2マーク(33A)が形成されたマスクパターンの像を重ねて露光する第1工程と、前記一の層上の前記第1マークと前記第2マークの像との位置ずれ量を計測する第2工程とを有し、前記第2マークは、透過率が周囲の部分より低い複数のライン部(36D,36E)を備え、所定の境界部(38A)に対して内側の前記ライン部の幅が前記境界部の外側の前記ライン部の幅よりも広いものである。
本発明によれば、その第2マークは複数のライン部を含むため、単に幅の広いパターンの像を投影する場合に比べて、その投影像の位置ずれ量はそのデバイスパターンの像の位置ずれ量に近くなる。
次に、本発明による計測用マークは、投影像の位置ずれ量を計測するために使用される計測用マークであって、透過率が周囲の部分より低い複数のライン部(36D,36E)を備え、所定の境界部(38A)に対して内側の前記ライン部の幅が前記境界部の外側の前記ライン部の幅よりも広いものである。
次に、本発明によるマスクは、デバイスパターンが形成されたマスクにおいて、前記デバイスパターンとともに本発明の計測用マークが形成されたものである。
また、本発明による別のマスクは、一の層の上に他の層のデバイスパターンの像を露光する際の重ね合わせの管理に用いられ、本発明の計測用マークが形成されたものである。本発明の計測用マーク又はマスクを用いて、本発明の計測方法又は露光方法を使用できる。
なお、以上の本発明の所定要素に付した括弧付き符号は、本発明の一実施形態を示す図面中の部材に対応しているが、各符号は本発明を分かり易くするために本発明の要素を例示したに過ぎず、本発明をその実施形態の構成に限定するものではない。
以下、本発明の好ましい実施の形態の一例につき図面を参照して説明する。
図1は、本例のスキャニングステッパーよりなる走査露光型の投影露光装置(露光装置)の概略構成を示し、この図1において、その投影露光装置は、露光光源6、照明光学系5、レチクルステージ系、投影光学系PL、及びウエハステージ系を備えている。露光光源6としてはArFエキシマレーザ光源(波長193nm)が使用されている。なお、露光光源としては、KrFエキシマレーザ光源(波長247nm)、F2 レーザ光源(波長157nm)などの紫外パルスレーザ光源、YAGレーザの高調波発生光源、固体レーザ(半導体レーザなど)の高調波発生装置、又は水銀ランプ(i線等)なども使用することができる。
露光時に露光光源6からパルス発光された露光ビームとしての露光光(露光用の照明光)ILは、ミラー7、不図示のビーム整形光学系、第1レンズ8A、ミラー9、及び第2レンズ8Bを経て断面形状が所定形状に整形されて、オプティカル・インテグレータ(ユニフォマイザ又はホモジナイザ)としてのフライアイレンズ10に入射して、照度分布が均一化される。フライアイレンズ10の射出面(照明光学系の瞳面)には、種々の開口絞り(σ絞り)が周囲に配置された照明系開口絞り部材11が、駆動モータ12によって回転自在に配置されており、照明系開口絞り部材11を回転して、所望の開口絞りを露光光ILの光路上に設置することによって、照明条件が設定される。
照明系開口絞り部材11には、一例として、露光光の光量を可変の円形領域で大きくする通常照明用の開口絞り13A(σ絞り)、光量を照明光学系の光軸を囲む4個の領域で大きくする変形照明用の開口絞り13B、輪帯照明用の開口絞り13C、光量をその光軸に関して第1方向に対称な2つの領域で大きくする第1の2極照明用の開口絞り13D、光量をその光軸に関してその第1方向に直交する第2方向に対称な2つの領域で大きくする第2の2極照明用の開口絞絞り(不図示)等が配置されている。なお、照明系開口絞り部材11の代わりに、照明光学系内に交換して配置される複数の回折光学素子、可動のプリズム(アキシコンなど)、及びズーム光学系を有する成形光学系を、オプティカル・インテグレータ10よりも上流に配置し、この成形光学系によって照明光学系の瞳面上での露光光ILの強度分布(レチクルの照明条件)を可変としてもよい。
照明系開口絞り部材11中の一つの開口絞りを通過した露光光ILは、反射率の小さいビームスプリッタ14及びリレーレンズ17Aを経て、固定視野絞りとしての固定ブラインド18A及び可動視野絞りとしての可動ブラインド18Bを順次通過する。この場合、可動ブラインド18Bは、マスクとしてのレチクルRのパターン面(レチクル面)とほぼ共役な面に配置され、レチクル面の照明領域21Rを非走査方向に細長いスリット状の領域に規定する。固定ブラインド18Aは、そのレチクル面と共役な面から僅かにデフォーカスされた面に配置され、露光対象の各ショット領域への走査露光の開始時及び終了時に不要な部分への露光が行われないように、照明領域21Rを走査方向に開閉するとともに、照明領域21Rの非走査方向の中心及び幅を制御するためにも使用される。ブラインド18A,18Bを通過した露光光ILは、サブコンデンサレンズ17B、光路折り曲げ用のミラー19、及びメインコンデンサレンズ20を経て、レチクルRのパターン領域の照明領域21Rを均一な照度分布で照明する。
一方、ビームスプリッタ14で反射された露光光は、集光レンズ15を介して光電センサよりなるインテグレータセンサ16に受光される。インテグレータセンサ16の検出信号は露光量制御系3に供給され、露光量制御系3は、その検出信号、予め計測されているビームスプリッタ14から物体(感光基板)としてのウエハWまでの光学系の透過率、及び装置全体の動作を統轄制御する主制御系1からの制御情報に基づいて、ウエハW上で適正露光量が得られるように露光光源6の発光動作を制御する。ミラー7,9、レンズ8A,8B、フライアイレンズ10、照明系開口絞り部材11、ビームスプリッタ14、リレーレンズ17A、ブラインド18A,18B、サブコンデンサレンズ17B、ミラー19、及びメインコンデンサレンズ20を含んで照明光学系5が構成されている。
露光光ILのもとで、レチクルRの照明領域21R内のパターンは、両側テレセントリックの投影光学系PLを介して投影倍率β(βは例えば1/4,1/5等の縮小倍率)で、フォトレジストが塗布されたウエハW上の一つのショット領域SA上の非走査方向に細長いスリット状の露光領域21Wに投影される。投影光学系PLは例えば屈折系であるが、反射屈折系等も使用できる。レチクルRのパターン面(レチクル面)及びウエハWの表面(ウエハ面)がそれぞれ投影光学系PLの物体面及び像面に対応している。以下、図1において、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向に直交する非走査方向に沿ってX軸を取り、その走査方向に沿ってY軸を取って説明する。
レチクルRはレチクルステージ22上に吸着保持され、レチクルステージ22はレチクルベース23上でY方向に一定速度で移動すると共に、同期誤差を補正するようにX方向、Y方向、回転方向に微動して、レチクルRの走査を行う。レチクルステージ22の位置は、この上に設けられた移動鏡(不図示)及びレーザ干渉計(不図示)によって計測され、この計測値及び主制御系1からの制御情報に基づいて、ステージ駆動系2は不図示の駆動機構(リニアモータなど)を介してレチクルステージ22の位置及び速度を制御する。レチクルステージ22、ステージ駆動系2、駆動機構、及びレーザ干渉計等からレチクルステージ系が構成されている。また、レチクルRの周辺部の上方には、レチクルアライメント用のレチクルアライメント顕微鏡(不図示)が配置されている。
一方、ウエハWは、ウエハホルダ24を介してウエハステージWST上に吸着保持され、ウエハステージWSTはウエハベース27上でY方向に一定速度で移動すると共に、X方向、Y方向にステップ移動するXYステージ26と、Zチルトステージ25とを備えている。Zチルトステージ25によって、その上のウエハWのZ方向の位置(フォーカス位置)、X軸回りの回転角、及びY軸回りの回転角を制御することができる。
更に、例えば特開平6−283403号公報等に開示されているとともに、照射系及び受光系から成る斜入射方式の多点のオートフォーカスセンサ(不図示)が設けられており、このオートフォーカスセンサによって被検面(例えばウエハWの表面)の投影光学系PLの像面に対するデフォーカス量と、X軸及びY軸の回りの傾斜角とを求めることができる。ステージ駆動系2は、そのオートフォーカスセンサの計測値に基づいて、露光中にウエハWの上面が投影光学系PLの像面に合焦されるように、Zチルトステージ25を制御する。
また、ウエハステージWSTのXY平面内での位置、及びX軸、Y軸、Z軸の回りの回転角は不図示のレーザ干渉計によって計測され、この計測値及び主制御系1からの制御情報に基づいて、ステージ駆動系2は不図示の駆動機構(リニアモータなど)を介してウエハステージWSTの動作を制御する。ウエハホルダ24、ウエハステージWST、ステージ駆動系2、駆動機構、及びレーザ干渉計等からウエハステージ系が構成されている。
更に、投影光学系PLの側面には、ウエハアライメント用のオフ・アクシス方式で画像処理方式のアライメントセンサALGが配置されており、アライメントセンサALGの検出信号を不図示のアライメント信号処理系で処理することによって、例えばアライメントセンサALGの検出中心に対する被検マークのX方向、Y方向への位置ずれ量を求めることができる。その位置ずれ量に基づいて主制御系1はウエハWのアライメントを行う。アライメントセンサALGは、必要に応じて重ね合わせ誤差等の計測時に、2つのマークの位置ずれ量計測用のセンサとしても使用できる。また、ウエハステージWST上のウエハホルダ24の近傍には、露光領域21Wよりも大きい受光面を有する照射量モニタ(不図示)と、ピンホール状の受光部30Aを有する照度センサ29とが固定され、これらの2つのセンサの検出信号は露光量制御系3に供給される。
露光時には、レチクルステージ22及びウエハステージWSTを駆動して、露光光ILを照射した状態でレチクルRとウエハW上の一つのショット領域とをY方向に同期走査する動作と、ウエハステージWSTを駆動してウエハWをX方向、Y方向にステップ移動する動作とが繰り返される。これによって、ステップ・アンド・スキャン方式でウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターン像が露光される。
次に、本例の投影露光装置において、ウエハW上の第N層(Nは1以上の整数で、これを第1層(一の層)と呼ぶ。)の回路パターンに対するその上の第M層(MはNより大きい整数で、これを第2層(他の層)と呼ぶ)の回路パターンの重ね合わせ誤差を計測する際の動作の一例につき説明する。
先ず、その重ね合わせ誤差計測に使用できるマスクとしてのレチクルRのパターンにつき図2、図4を参照して説明する。
図2(A)に示すように、レチクルRのパターン領域のほぼ全面に、X方向に所定間隔でI列(Iは2以上の整数)に、かつY方向に所定間隔でJ行(Jは2以上の整数)に、複数の同じ矩形の枠状の計測用マーク31(i,j)(i=1〜I,j=1〜J)が形成されている。また、これらの計測用マーク31(i,j)の間に、実際の半導体デバイス用の原版パターン(不図示)が密集して多数形成されている。その原版パターンの内、X方向にほぼ最も小さいピッチのライン・アンド・スペースパターン(以下、L&Sパターンという。)よりなるX方向の密集線パターン32X、及びこの密集線パターン32Xを90°回転した形状のY方向の密線集パターン32Yのみが図示されている。なお、密集線パターン32X,32Yは、一例としてデューティ比が50%で投影像の段階でのピッチが120nm程度であり、図2(A)では分かり易くするためにピッチが大きく表現されている。
一つの計測用マーク31(i,j)は、図2(B)の拡大図で示すように、X方向及びY方向にそれぞれ所定間隔で形成された1対のラインマーク群33A,33B、及び1対の遮光膜からなるX軸に平行なラインマーク34A,34Bから構成されている。前者のラインマーク群33A及び33Bの計測方向はX方向、後者のラインマーク34A及び34Bの計測方向はY方向である。同じ形状のラインマーク群33A及び33Bは、それぞれ透過部を背景としてY軸に平行な遮光膜からなる複数のラインマークをX方向に並べて形成したものである。それらの遮光膜としては、一例として透過率6%のハーフトーン膜(減光膜)が使用できるが、その代わりにほぼ完全な遮光膜又は透過率が6%とは異なるハーフトーン膜を使用してもよい。
図4(A)は、図2(B)の一方のラインマーク群33AのY方向の一部の拡大図を示し、この図4(A)において、ラインマーク群33Aは、Y軸に平行な幅D2のラインマーク35の±X方向にそれぞれエッジ部38A及び38B(境界部)に向かって、対称に線幅が同じか又は広くなる1本以上(本例では4本)のラインマーク36A,36B,36C,36D及び37A,37B,37C,37D(ライン部)を密集して形成し、その外側に対称にそれぞれ次第に線幅が同じか又は広くなる1本以上(本例では3本)のラインマーク36E,36F,36G及び37E,37F,37G(ライン部)を密集して形成して構成されている。この場合、2つのエッジ部38A及び38Bは、それぞれラインマーク36D及び37Dの外側のエッジであり、エッジ部38A及び38Bで規定されるX方向の幅D1(>D2)は、図2(B)のラインマーク34A(又は34B)のY方向の幅と同じである。
また、エッジ部38A,38Bに対して内側のラインマーク36D,37Dの幅がそれぞれエッジ部38A,38Bに対して外側のラインマーク36E,37Eの幅よりも広く形成されている。更に、ラインマーク36A〜36G及び37A〜37GのX方向の配列のピッチは共通のピッチPに設定され、本例ではそのピッチPは、図2(A)の密集線パターン32XのX方向のピッチとほぼ等しく設定されている。そして、複数のラインマーク36A〜36G及び37A〜37GのX方向の幅は、エッジ部38A及び38Bの内側では該エッジ部に向かって同じか又は次第に広くなり、エッジ部38A及び38Bの外側では該エッジ部に向かって同じか又は次第に狭くなっている。
具体的に、図4(A)のラインマーク群33Aでは、一例として投影像の段階で、中央のラインマーク35の幅D2は1040nm、ピッチPは120nm、エッジ部38A,38Bの間の幅D1は2000nm(2μm)であり、ラインマーク36A,36B,36C,36D,36E,36F,36G(37A〜37Gも同じ)の幅はそれぞれ70nm、80nm、90nm、90nm、25nm、45nm、45nmに設定されている。なお、ラインマーク36A〜36Gの中では少なくともラインマーク36D及び36Eのみがあればよく、ラインマーク36A〜36Gの本数は2本以上の任意の数でよい。そのため、中央の太いラインマーク35の代わりに、例えばラインマーク36Aとほぼ同じ幅の複数のラインマークをほぼピッチPでX方向に配列したL&Sパターンを用いてもよい。
次に、図5(A)は、図2(A)のレチクルRのパターンが露光されるウエハWのショット配列を示し、この図5(A)において、ウエハWの表面はX方向、Y方向に複数のショット領域SAに区分され、図5(B)の拡大図で示すように、各ショット領域SAの第1層には既にそれまでの工程によって、図2(A)のレチクルRの計測用マーク31(i,j)の配列を実質的に図1の投影光学系PLの投影倍率βで縮小した配列で、例えば凸又は凹のパターンよりなる複数の同じ形状の計測用マーク40(i,j)(i=1〜I,j=1〜J)が形成されている。なお、仮に図1の投影光学系PLが反転投影を行う場合でも、説明の便宜上、レチクルRの投影光学系PLによる像は正立像であるとして説明する。
一つの計測用マーク40(i,j)は、図5(C)の拡大図で示すように、X方向に所定間隔で形成された1対のほぼY軸に平行なラインマーク41A及び41Bと、Y方向に所定間隔で形成された1対のほぼX軸に平行なラインマーク42A及び42Bとから構成されている。ラインマーク41A,41B及び42A,42Bの計測方向はそれぞれX方向及びY方向である。なお、ラインマーク41A,41Bの代わりにL&Sパターン、又は図2(B)のラインマーク群33A,33Bと同様のマークを投影して形成されるマークを用いてもよい。例えば図5(A)の第1層にパターンが形成される前のウエハW上にレジストを塗布し、図2(A)の計測用マーク31(i,j)の部分に計測用マーク40(i,j)の原版パターンが形成された別のレチクルのパターンの像を、ウエハW上の各ショット領域SAに露光した後、パターン形成プロセスを経ることによって、図5(B)の複数の計測用マーク40(i,j)を形成することができる。
次に、図2(A)のレチクルRに対する照明条件を設定するために、図1の照明系開口絞り部材11を回転して露光光ILの光路上に、図3に示す2極照明用の開口絞り13Dを設置する。図3は、図1の照明光学系5の瞳面における開口絞り13Dを示し、この中心が照明光学系5の光軸に合致している。また、図3のX方向及びY方向はそれぞれ図2(A)のレチクルR上のX方向及びY方向に対応しており、開口絞り13Dの光軸を挟んで光量が大きい2つの領域(2次光源)は、図2(B)の計測用マーク31(i,j)のラインマーク群33A,33Bの計測方向(X方向)に対応する方向に離れている。これによって、計測用マーク31(i,j)は、2極照明方式でX方向に対称に傾斜した露光光ILによって照明される。
なお、計測用マーク31(i,j)が、図2(B)のマークを90°回転したマークである場合には、開口絞りとしても図3の開口絞り13Dを90°回転した2極照明用の開口絞りが使用される。また、図2(B)の計測用マーク31(i,j)のラインマーク34A,34Bとしても、ラインマーク群33A,33Bを90°回転した形状のマークを用いる場合には、開口絞りとしては、光軸の周りにX軸及びY軸に対して45°で交差する方向に離れた4個の開口(2次光源)を持つ変形照明用の開口絞りを使用すればよい。
その後、図5(A)のウエハW上にポジ型レジストを塗布し、その上に図5(A)の軌跡39に沿って図1の露光領域21Wを走査露光方式で相対移動する(実際にはウエハW側が移動する)ことによって、ウエハW上の各ショット領域SAに順次図2(A)のレチクルRのパターンの像RPを露光する(第1工程)。次に、ウエハW上のレジストの現像を行うことによって、ウエハW上の各ショット領域SAの第2層において、図5(C)に示すように、計測用マーク40(i,j)(第1マーク)の外側に図2(B)の計測用マーク31(i,j)(第2マーク)の像としての計測用レジストマーク31(i,j)Pが形成される。内側の計測用マーク40(i,j)と外側の計測用レジストマーク31(i,j)Pとからボックス・イン・ボックスマークが形成される。計測用レジストマーク31(i,j)Pは、図2(B)のラインマーク群33A,33Bの像よりなるレジストマーク部33AP,33BPと、ラインマーク34A,34Bの像よりなるレジストマーク34AP,34BPとから構成されている。
次に、例えばレジストレーション計測装置を用いて、ウエハWから選択された所定個数のショット領域SAにおいて、それぞれ図5(C)の計測用マーク40(i,j)の中心に対する計測用レジストマーク31(i,j)Pの中心のX方向、Y方向の位置ずれ量を計測する(第2工程)。そして、例えば一つのショット領域SA内の複数の位置ずれ量の計測値を用いることによって、ウエハW上のショット領域SAの第1層のデバイスパターンに対する第2層のデバイスパターンの2次元的な重ね合わせ誤差を計測できる(第3工程)。また、例えば図5(B)の第1層のショット領域SAの計測用マーク40(i,j)の位置を予め高精度に計測しておき、各計測用マーク40(i,j)に対する計測用レジストマーク31(i,j)Pの位置ずれ量を計測することによって、ダイナミック・ディストーションを計測でき、静止状態での位置ずれ量を計測することによって、投影光学系PLのディストーションを計測できる。
この場合に本例の計測用マーク31(i,j)のラインマーク群33Aは、図4(A)に示すように、ラインマーク35及びこの両側に密集して形成された複数のラインマーク36A〜36G,37A〜37Gから構成されている。そのため、その像に対応する現像後のレジストマーク部33APは、図4(B)に示すように、図4(A)のエッジ部38A,38Bの外側の細いラインマーク36E,36F,36G及び37E,37F,37Gの像は消えており、その内側の太いラインマーク36A〜36D,37A〜37Dの像に対応するレジストマーク36AP〜36DP,37AP〜37DP及び中央のラインマーク35の像に対応するレジストマーク35Pのみが形成されている。言い換えると、レジストマーク部33APは、図4(A)のラインマーク群33Aのエッジ部38A及び38Bの像38AP及び38BPの内側の幅D1×β(βは投影倍率)のレジストマーク35P,36AP〜36DP,37AP〜37DPのみから形成されている。
このように本例のレジストマーク部33APの計測方向の両側には、ピッチPの密集線パターンの像と同様のレジストマーク36AP〜36DP,37AP〜37DPが形成されているため、例えばエッジ部の像38AP及び38BPのX方向の位置の中心をレジストマーク部33APの計測位置として求めた場合に、その計測位置と図2(A)のデバイスパターンであるほぼピッチPの密集線パターン32Xの像との位置関係は、レチクルR上での計測用マーク31(i,j)(図2(B)のラインマーク群33A)と密集線パターン32Xとの位置関係を投影倍率で換算した位置関係に正確に合致する。従って、本例の方法で計測される重ね合わせ誤差は、正確に第1層の回路パターンと密集線パターン32Xの像に対応する第2層のほぼ最も微細な回路パターンとの重ね合わせ誤差となり、異なる層間の実際の回路パターン同士の重ね合わせ誤差を高精度に計測できる。そして、この計測結果に基づいて、次の露光時にはウエハWの位置に対して、その重ね合わせ誤差を相殺するようなオフセット(補正情報)を加えることによって、高い重ね合わせ精度を得ることができ、ひいては微細パターンよりなる半導体デバイスを高い歩留りで高精度に量産できる。
次に、図4(A)のラインマーク群33Aの像のシミュレーション結果の一例につき図6〜図8を参照して説明する。シミュレーションの条件は、露光波長がArF(193nm)、投影光学系PLの開口数NAが0.92、図3の2極照明用の開口絞り13Dの外径のコヒーレンスファクタが0.95である。
図6(A)、(B)は、図2(B)の1本のラインマーク34Aを90°回転したマーク、即ち従来型のマークの像強度分布を示し、横軸は投影像の位置(nm)、縦軸は像強度(任意単位)である。また、図6(A)、(B)はそれぞれデフォーカス量が0、100nmの場合の像強度を示す。
一方、図7(A)、(B)は、図6に対応させて、図2(B)のラインマーク群33A、即ち本例のマークの像強度分布を示し、図7(A)、(B)はそれぞれデフォーカス量が0、100nmの場合の像強度を示す。図6と図7との比較から、図7(A)及び(B)の本例のマークの像強度分布は、デフォーカス量が変化しても像形状が安定しており、位置の計測精度が低下しないため、常に高精度に重ね合わせ誤差等を計測できることが分かる。
また、図8は、波面収差のシミュレーション結果の一例を示し、図8(A)、(B)、(C)の横軸は波面収差を表す7次〜34次までの8個のツェルニケ多項式の係数Z7,Z10,Z14,Z19,Z23,Z26,Z30,Z34を示し、縦軸は、各ツェルニケ多項式の係数で表される収差に対応するツェルニケ感度(nm/λ)(λは露光波長)を示す。また、図8(A)は、図2(A)のデバイスパターンである密集線パターン32Xの像の波面収差、図8(B)は、図2(B)の1本のラインマーク34Aを90°回転した従来型のマークの像の波面収差、図8(C)は図2(B)のラインマーク群33A、即ち本例のマークの像の波面収差を示す。
さらに、図8(A)〜(C)のツェルニケ多項式Z7〜Z34のツェルニケ感度は、それぞれ露光量を適正露光量に対して−5%にした場合(グラフ43A)から、0%、+5%、+10%、+25%、+50%(グラフ43F)にした場合についてのシミュレーション結果を表している。それらの比較から、図8(A)(密集線パターン)の波面収差の傾向は、図8(B)(従来型のマーク)の波面収差よりも、図8(C)(本例のラインマーク群33A)の波面収差の傾向に近いことが分かる。従って、本例のラインマーク群33Aを用いることによって、投影光学系PLに収差が残存している場合にも、実際のデバイスパターンである密集線パターンの像の位置ずれ量により近い高い精度で重ね合わせ誤差を計測することができる。
なお、上記の実施形態において、図5(C)の第1層のラインマーク41Aとして図2(B)のラインマーク群33Aと同様の原版マークから形成されるマークを用いる場合、その原版マーク(仮にラインマーク群44Aとする)とラインマーク群33Aとを図9(A)及び(B)に示すように同一のレチクル上に形成しておいてもよい。この場合、図9(A)のラインマーク群33Aと図9(B)のラインマーク群44Aとはそのレチクル上で例えばX方向に所定間隔ΔXだけ離して形成しておき、第1層にラインマーク群44Aの像を露光する際には、ラインマーク群33Aをレチクルブラインドによる遮光領域45B内に入れておき、第2層にラインマーク群33Aの像を露光する際には、ウエハ側をその所定間隔ΔXに対応させてステップ移動した後、図9(A)に示すように、ラインマーク群44Aをレチクルブラインドによる遮光領域45A内に入れておけばよい。
また、上記実施形態では第2層に転写される原版パターンが形成されるレチクルに計測用マーク31(i,j)を設けるものとしたが、原版パターンを有するレチクルとは別のレチクルに計測用マーク31(i,j)を設けてもよい。この場合、原版パターンを第2層に転写する露光工程とは別に、前述と同様に、計測用マーク31(i,j)を有するレチクルを用いて露光を行って重ね合わせ誤差を計測しておく。このとき、露光工程では原版パターンと同じ露光条件(少なくとも照明条件を含む)で計測用マークを露光することが好ましく、前述した複数の計測用マーク40(i,j)が形成されたウエハが用いられる。なお、デバイス製造用のレチクルとは別の計測専用のレチクルに計測用マーク31(i,j)を設ける場合、複数種類のデバイスパターンにそれぞれ好適な計測用マークを同一の計測専用レチクルに形成してもよい。
また、上記実施形態では現像工程を経てウエハ上に形成される計測用マーク31(i,j)のレジストマークを検出するものとしたが、さらにエッチング工程を経て得られるマーク像を検出して前述の重ね合わせ誤差を計測するようにしてもよい。この場合、現像工程とエッチング工程との間に行われるキュア(加熱処理)などによってウエハ上のデバイスパターンの線幅が変動しても、その変動を加味した重ね合わせ誤差を計測することができる。
また、上記の実施形態の投影露光装置を用いて半導体デバイスを製造する場合、この半導体デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、このステップに基づいてレチクルを製造するステップ、シリコン材料からウエハを形成するステップ、上記の実施形態の投影露光装置によりアライメントを行ってレチクルのパターンをウエハに露光するステップ、エッチング等の回路パターンを形成するステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、及び検査ステップ等を経て製造される。
なお、本発明は、走査露光型の投影露光装置のみならず、一括露光型の投影露光装置、及び例えば国際公開第99/49504号パンフレットなどに開示される液浸型露光装置で重ね合わせ誤差等を計測する場合にも適用することができる。また、上記の実施形態のレチクルRの代わりに、例えば液晶ディスプレイのような可変パターンを形成できるパターン生成装置を用いてもよい。
また、本発明は、半導体デバイスのみならず、例えば角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置、並びに撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。このように、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
本発明により、重ね合わせ誤差等を計測する際に、実際のデバイスパターンの誤差に近い計測値を得ることができる。従って、その計測値に基づいて補正を行うことによって、微細パターンからなる各種デバイスをより高精度に製造することが可能になる。
本発明の実施形態の一例の投影露光装置を示す斜視図である。 (A)はレチクルR上の計測用マークの配置を示す平面図、(B)は計測用マークを示す拡大図である。 2極照明用の開口絞り13Dを示す図である。 (A)はラインマーク群33Aを示す拡大図、(B)はラインマーク群33Aの像に対応するレジストマーク部33APを示す拡大図である。 (A)はウエハWのショット配列を示す図、(B)はショット領域内の計測用マークの配置を示す図、(C)は計測用マークを示す拡大図である。 従来型マークの像強度のシミュレーション結果を示す図である。 実施形態のマークの像強度のシミュレーション結果を示す図である。 各種マークの波面収差のシミュレーション結果を示す図である。 レチクル上に2つのラインマーク群を形成する場合の説明図である。
符号の説明
R…レチクル、PL…投影光学系、W…ウエハ、1…主制御系、5…照明光学系、31(i,j)…計測用マーク、31(i,j)P…計測用レジストマーク、33A…ラインマーク群、33AP…レジストマーク部、40(i,j)…計測用マーク、41A…ラインマーク

Claims (17)

  1. 第1マーク上に第2マークの像を重ねて露光し、前記第1マークと前記第2マークの像との位置ずれ量を計測する計測方法において、
    前記第2マークは、透過率が周囲の部分より低い複数のライン部を備え、
    所定の境界部に対して内側の前記ライン部の幅が前記境界部の外側の前記ライン部の幅よりも広いことを特徴とする計測方法。
  2. 前記複数のライン部の配列ピッチが互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の計測方法。
  3. 前記複数のライン部の幅が、前記境界部の内側では前記境界部に向かって次第に広くなり、前記境界部の外側では前記境界部に向かって次第に狭くなることを特徴とする請求項1又は2に記載の計測方法。
  4. 前記境界部は、前記第2マークの中心を計測方向に挟むように2箇所に設定され、
    前記第2マークの像を露光する際に、前記計測方法に対応する方向に離れた2箇所の2次光源からの照明光で前記第2マークを照明することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の計測方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の計測方法を用いて異なる層に形成されるデバイスパターンの重ね合わせ誤差の補正情報を求める工程と、
    一の層のデバイスパターンに重ね合わせて他の層にデバイスパターンを形成するために、前記補正情報に基づいて前記一の層及び他の層を含む感光体上にデバイス用のパターンを転写する工程と、を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  6. 一の層の上に他の層のデバイスパターンの像を露光する際の重ね合わせを管理するための露光方法において、
    前記一の層上に第1マークを形成しておき、前記一の層上に、前記他の層のデバイスパターンとともに第2マークが形成されたマスクパターンの像を重ねて露光する第1工程と、
    前記一の層上の前記第1マークと前記第2マークの像との位置ずれ量を計測する第2工程とを有し、
    前記第2マークは、透過率が周囲の部分より低い複数のライン部を備え、
    所定の境界部に対して内側の前記ライン部の幅が前記境界部の外側の前記ライン部の幅よりも広いことを特徴とする露光方法。
  7. 前記複数のライン部の配列ピッチが互いに等しいとともに、
    前記デバイスパターン中に前記配列ピッチと実質的に等しいピッチのライン・アンド・スペースパターンが含まれていることを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  8. 前記境界部は、前記第2マークの中心を計測方向に挟むように2箇所に設定され、
    前記複数のライン部の幅が、前記境界部の内側では前記境界部に向かって次第に広くなり、前記境界部の外側では前記境界部に向かって次第に狭くなり、
    前記他の層のマスクパターンの像を露光する際に、前記計測方法に対応する方向に離れた2箇所の2次光源からの照明光で前記マスクパターンを照明することを特徴とする請求項6又は7に記載の露光方法。
  9. 前記他の層のパターンは投影光学系を介して投影され、
    前記第2工程の計測結果に基づいて、前記投影光学系のディストーション又は前記一の層と前記他の層との重ね合わせ誤差を求める第3工程を含むことを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の露光方法。
  10. 請求項6から9のいずれか一項に記載の露光方法を用いてデバイス用のパターンを感光体上に転写する工程を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  11. 投影像の位置ずれ量を計測するために使用される計測用マークであって、
    透過率が周囲の部分より低い複数のライン部を備え、
    所定の境界部に対して内側の前記ライン部の幅が前記境界部の外側の前記ライン部の幅よりも広いことを特徴とする計測用マーク。
  12. 前記複数のライン部の配列ピッチが互いに等しいとともに、
    前記複数のライン部の幅が、前記境界部の内側では前記境界部に向かって次第に広くなり、前記境界部の外側では前記境界部に向かって次第に狭くなることを特徴とする請求項11に記載の計測用マーク。
  13. 前記境界部は、前記計測用マークの中心を計測方向に挟むように2箇所に設定されたことを特徴とする請求項11又は12に記載の計測用マーク。
  14. デバイスパターンが形成されたマスクにおいて、
    前記デバイスパターンとともに請求項11から13のいずれか一項に記載の計測用マークが形成されたことを特徴とするマスク。
  15. 一の層の上に他の層のデバイスパターンの像を露光する際の重ね合わせの管理に用いられるマスクであって、
    請求項11から13のいずれか一項に記載の計測用マークが形成されたことを特徴とするマスク。
  16. 前記計測用マークは、前記デバイスパターンの露光工程とは異なる前記重ね合わせ管理のための露光工程で用いられることを特徴とする請求項15に記載のマスク。
  17. 前記複数のライン部の配列ピッチが互いに等しいとともに、
    前記デバイスパターン中に前記配列ピッチと実質的に等しいピッチのライン・アンド・スペースパターンが含まれていることを特徴とする請求項14から16のいずれか一項に記載のマスク。
JP2006022081A 2006-01-31 2006-01-31 計測方法、露光方法、デバイス製造方法、及びマスク Expired - Fee Related JP4835921B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022081A JP4835921B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 計測方法、露光方法、デバイス製造方法、及びマスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022081A JP4835921B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 計測方法、露光方法、デバイス製造方法、及びマスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007207822A true JP2007207822A (ja) 2007-08-16
JP4835921B2 JP4835921B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=38487049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006022081A Expired - Fee Related JP4835921B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 計測方法、露光方法、デバイス製造方法、及びマスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4835921B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195912A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Toshiba Corp マスクおよび半導体装置の製造方法
CN103869604B (zh) * 2012-12-10 2017-03-29 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 光罩及其设计方法
CN111508825A (zh) * 2020-04-29 2020-08-07 长江存储科技有限责任公司 一种器件偏移监测方法、半导体器件及其制作方法
JP2021099510A (ja) * 2015-04-21 2021-07-01 ケーエルエー コーポレイション 計測ターゲット、計測モジュール、及び計測方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1050583A (ja) * 1996-08-07 1998-02-20 Matsushita Electron Corp 重ね合わせ測定マークおよび測定方法
JPH1167631A (ja) * 1997-08-18 1999-03-09 Mitsubishi Electric Corp 重ね合わせマークおよびこの重ね合わせマークを使用した半導体装置の製造方法
JP2003224049A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Sony Corp 位置ずれ検査マーク及びフォトマスク
JP2007019307A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Sharp Corp 半導体ウエーハのおける位置精度検証用マークの形成方法、及びアライメント用マークの形成方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1050583A (ja) * 1996-08-07 1998-02-20 Matsushita Electron Corp 重ね合わせ測定マークおよび測定方法
JPH1167631A (ja) * 1997-08-18 1999-03-09 Mitsubishi Electric Corp 重ね合わせマークおよびこの重ね合わせマークを使用した半導体装置の製造方法
JP2003224049A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Sony Corp 位置ずれ検査マーク及びフォトマスク
JP2007019307A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Sharp Corp 半導体ウエーハのおける位置精度検証用マークの形成方法、及びアライメント用マークの形成方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195912A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Toshiba Corp マスクおよび半導体装置の製造方法
CN103869604B (zh) * 2012-12-10 2017-03-29 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 光罩及其设计方法
JP2021099510A (ja) * 2015-04-21 2021-07-01 ケーエルエー コーポレイション 計測ターゲット、計測モジュール、及び計測方法
JP7236481B2 (ja) 2015-04-21 2023-03-09 ケーエルエー コーポレイション 計測モジュール、及び計測ターゲットの設計方法
JP7500694B2 (ja) 2015-04-21 2024-06-17 ケーエルエー コーポレイション 計測ターゲット設計の方法、計測モジュール、及び計測ターゲットの製造方法
CN111508825A (zh) * 2020-04-29 2020-08-07 长江存储科技有限责任公司 一种器件偏移监测方法、半导体器件及其制作方法
CN111508825B (zh) * 2020-04-29 2021-07-30 长江存储科技有限责任公司 一种器件偏移监测方法、半导体器件及其制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4835921B2 (ja) 2011-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8440375B2 (en) Exposure method and electronic device manufacturing method
JP2940553B2 (ja) 露光方法
US7879514B2 (en) Lithographic method and patterning device
US8023103B2 (en) Exposure apparatus, exposure method, and method for producing device
WO1999034255A1 (fr) Procede et appareil de fabrication de photomasque et procede de fabrication de l'appareil
US20090042115A1 (en) Exposure apparatus, exposure method, and electronic device manufacturing method
US7209215B2 (en) Exposure apparatus and method
WO2010134487A1 (ja) 波面計測方法及び装置、並びに露光方法及び装置
US20090042139A1 (en) Exposure method and electronic device manufacturing method
JPH0822951A (ja) 投影光学系のコマ収差を検出する方法
JP2002198303A (ja) 露光装置、光学特性計測方法、及びデバイス製造方法
WO2005008754A1 (ja) フレア計測方法、露光方法、及びフレア計測用のマスク
JPH09199406A (ja) 位置検出装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法
CN113196177B (zh) 量测传感器、照射***、和产生具有能够配置的照射斑直径的测量照射的方法
JP2001166454A (ja) マスク、露光方法、線幅測定方法、並びに半導体デバイスの製造方法
JP4835921B2 (ja) 計測方法、露光方法、デバイス製造方法、及びマスク
JP2005030963A (ja) 位置検出方法
KR100955116B1 (ko) 수차측정방법 및 코마수차측정방법
JP2005175407A (ja) 計測方法及び装置、それを利用した露光方法及び装置、並びに、デバイス製造方法
US7623219B2 (en) Exposure apparatus, exposure method, device manufacturing method
JP2006030021A (ja) 位置検出装置及び位置検出方法
WO2004066371A1 (ja) 露光装置
JP2006080444A (ja) 測定装置、テストレチクル、露光装置及びデバイス製造方法
JP2007173689A (ja) 光学特性計測装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2003318095A (ja) フレア計測方法及びフレア計測装置、露光方法及び露光装置、露光装置の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees