JPH0874191A - 抄紙機のツインワイヤフォーマ - Google Patents

抄紙機のツインワイヤフォーマ

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JPH0874191A
JPH0874191A JP7237917A JP23791795A JPH0874191A JP H0874191 A JPH0874191 A JP H0874191A JP 7237917 A JP7237917 A JP 7237917A JP 23791795 A JP23791795 A JP 23791795A JP H0874191 A JPH0874191 A JP H0874191A
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wire
forming
former
suction
twin
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JP7237917A
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Michael Odell
オデルル ミカエル
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Valmet Paper Machinery Inc
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    • D—TEXTILES; PAPER
    • D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F9/00—Complete machines for making continuous webs of paper
    • D21F9/003—Complete machines for making continuous webs of paper of the twin-wire type
    • D—TEXTILES; PAPER
    • D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00—Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/48—Suction apparatus
    • D21F1/50—Suction boxes with rolls

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  • Organic Insulating Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】高速性能を有し、作られるウエブの面による不
均等性が少なく、しかも良好な形成を得る新規のツイン
ワイヤフォーマ、とくにギャップフォーマを提供。 【解決手段】ウエブ速度が約600 〜2500m/分のオーダの
抄紙機のツインワイヤフォーマは、搬送ワイヤのループ
10および被覆ワイヤのループ20を有し、ツインワイヤ領
域、および入口またはそれらのワイヤ間の成形ギャップ
G を画成し、パルプ懸濁層またはパルプ懸濁噴流J がこ
の入口または成形ギャップの中へヘッドボックス60の吐
出ダクトを通して供給される。フォーマは、組合せとし
て、第１の成形サクションロール12;22 を有し、これは
成形ギャップG の領域内に配置されている。フォーマ
は、第２の成形サクションロール14;24 を有し、これ
は、ループの内側に第１の成形サクションロール12;22
が位置するワイヤとは反対側のワイヤのループ10/20 の
内側に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、とくに高速抄紙機
用で、そのウエブ速度が約1600〜2500m/分のオーダの抄
紙機のツインワイヤフォーマに関するものであり、この
フォーマは、搬送ワイヤのループおよび被覆ワイヤのル
ープを有し、これらのワイヤは、ツインワイヤ領域およ
び入口または成形用ギャップをそれらのワイヤの間に画
成し、パルプ懸濁層またはパルプ懸濁噴流が前記入口ま
たは成形用ギャップの中へヘッドボックスの吐出ダクト
を通して供給される。
【０００２】
【従来の技術】抄紙機のウエブフォーマにおいては、多
数の様々な成形部材が用いられている。これらの部材の
主要な機能は、形成中の繊維層に圧縮圧と圧力脈動を生
成し、その圧力と脈動により、形成中のウエブからの水
の排出を促進すると同時に、ウエブの形成を改善するこ
とにある。前記成形部材には様々な成形シューが含ま
れ、これらには、通常、湾曲リブ付きデッキが設けら
れ、この上で、一方を他方の上に配した成形ワイヤとそ
れらの間に配されているウエブが湾曲している。これら
の成形シューの領域では、前記ワイヤの張圧力のため、
外部湾曲側に位置するワイヤから水が排出され、この排
水はさらに遠心力場によって促進される。排水はまた、
内部湾曲側に位置するワイヤを通しても行なわれ、この
排水は、原則として、成形シューのチャンバ内にある負
圧によって強化される。この成形シューのリブ付きデッ
キによって圧力脈動を生じ、この脈動によって脱水の促
進とウエブの形成の改善の両方が行なわれる。
【０００３】さらに、従来技術では、いわゆるMB装置が
知られ、この装置を通して２本のワイヤが直線または曲
線走程として走行する。これらのワイヤは、一方が他方
の反対側になるように配置されている。従来技術のMB装
置では、これらのワイヤのうちの一方のループの内側に
は圧力負荷装置があり、他方の、すなわち反対側のワイ
ヤループの内側には、１組のガイドおよび脱水リブを設
けた排水装置が取り付けられている。従来技術に既知の
ように、前記MB装置は、原則として、フォードリニヤー
・ワイヤ部に配置され、MB装置をかなりの長さのシング
ルワイヤ部の前に置くようにして、ウエブがフォードリ
ニヤー・ワイヤの面内でMB装置を通して直線走程として
走行する前にかなりの部分の排水を行なう。この従来技
術のMB装置の構造の詳細に関しては、たとえば本出願人
のフィンランド特許出願第884109号および第885607号を
参照する。
【０００４】従来技術において、多くの様々なハイブリ
ッドフォーマとツインワイヤフォーマが知られている
が、これらには上述の種類のMB装置が設けられている。
これらに関しては、次のフィンランド特許出願、すなわ
ち884109、885608、904489、905447、920228、920863、
924289、930927、931950、931951、931952、932265、93
2793および934999を参照する。
【０００５】本発明に最も密接に関連する従来技術のロ
ールリブ・フォーマにおいては、原則として、１つの成
形サクションロールを用い、これは、圧力脈動を生成す
るMB装置または固定成形シューなどの成形部材へパルプ
ウエブが送られる前に、ヘッドボックスの流量のかなり
の部分、原則として50% 以上を除去する。ある従来技術
のフォーマにおいては、圧力脈動／成形部材の後に、高
真空が供給される成形サクションロールを用いる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】後者のフォーマは、圧
力脈動／成形フォーマの前に成形サクションロールを１
つだけ用いる場合、前述の成形サクションロール内の真
空レベルを調節すると、成形サクションロール側に配さ
れているシートの面にだけ強い影響を与えてしまう欠点
を持っている。したがって、成形サクションロール内の
真空レベルの調節によって、後にもっと詳細に説明する
図５から分かるように、成形中のシートに面による不均
等性を生じる。前記成形ロール内の真空レベルもまたウ
エブの形成に影響を与えるため、原則として、同じ操作
パラメータではシートの面による不均等性を最小にした
り、良好なシートを形成したりすることはできない。
【０００７】本発明は、高速性能を有し、作られるウエ
ブの面による不均等性が少なく、しかも良好な形成を得
る新規のツインワイヤフォーマ、とくにギャップフォー
マを提供することを目的とする。したがって、本発明
は、代表的には、1600〜2500m/分のオーダの、とくに高
いウエブ速度用のツインワイヤフォーマ、とくにギャッ
プフォーマを提供することを目的とする。この速度範囲
は、従来技術のフォーマによってはいまだに達成されて
いない。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の、および後に現わ
れる目的を達成するために、本発明のは、主たる特徴
は、次の通りである。すなわち、フォーマは、組合せと
して、第１の成形サクションロールを含み、第１の成形
サクションロールは成形ギャップの領域内に位置し、こ
のフォーマは第２の成形サクションロールを含み、第２
の成形サクションロールは、第１の成形サクションロー
ルがループの内側に配されているワイヤとは反対側のワ
イヤのループの内側に配され、前記成形サクションロー
ルはサクション領域を有し、このサクション領域にわた
ってツインワイヤ領域があるセクタで湾曲し、このサク
ション領域には複数の真空レベルを互いに個別に調整可
能に配してウエブの面による不均等性を最小にし、第２
の成形サクションロールの後のツインワイヤ領域には圧
力脈動装置があることである。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明、従来技術、および本発明の出発点を構成する物理現
象をより詳細に説明するが、本発明は決してこれらの説
明の細部に厳格に限定されない。
【００１０】図１ないし図４に示す抄紙機のフォーマは
下部ワイヤのループ10を有し、これは、ガイドロール1
1、11a 、11b 、11c によって、第２の成形サクション
ロール14（図１および図４）によって、ブレストロール
11a 、または第１の成形サクションロール12によって案
内される。フォーマは上部ワイヤのループ20を有し、こ
れは、ガイドロール21によって、ブレストロール21a に
よって、または第１の成形ロール22によって、および第
２の成形ロール24（図２と図３）によって案内される。
抄紙機のヘッドボックス60の吐出ダクト61を通して、パ
ルプ懸濁噴流Ｊが、成形ワイヤ10および20によって画成
される成形ギャップＧの中へ供給され、このギャップの
後で、ツインワイヤ領域が直接、始まる。
【００１１】図１および図４によれば、ツインワイヤ領
域の始まりで上部ワイヤ20の内側には、第１の成形サク
ションロール22があり、これはサクション領域22a を含
んでいる。このサクション領域22a における真空のレベ
ルp1は、これ自体公知のサクション装置65によって調節
することができる。図１および図４において、成形ギャ
ップＧは、ブレストロール11a を越えて走行する下部ワ
イヤ10によって下から画成される。
【００１２】図２および図３において、第１の成形サク
ションロール12は下部ワイヤループ10の内側に配置さ
れ、成形ギャップＧは、ブレストロール21a を越えて走
行する上部ワイヤ20によって上から画成される。
【００１３】このツインワイヤ領域は第１の成形ロール
12;22 とセクタa1上で接触し、その後にワイヤ10、20の
走程が続き、この上には下部ワイヤループ10の内側に固
定成形シュー13がある。この成形シューにはリブ付きデ
ッキ13a が設けられ、これは大きな曲率半径R1を有し、
その曲率中心は下部ワイヤ10の側に位置している。前記
曲率半径R1は、好ましくはR1≒3 〜8mの範囲で選択され
る。成形シュー13に面して、上部ワイヤのループ20の内
側にはサクション偏向ボックス23があり、その後部エッ
ジには、上部ワイヤ20の内面に作用する偏向リブ23a が
ある。成形シュー13の上前部側で上部ワイヤ20を通して
ウエブＷから排出される水は、ボックス23の下に位置す
る空間26とサクション偏向ダクト27とを通して矢印Ｆの
方向へボックス23へ送り込まれ、そこからこの水は、サ
クションレッグ36に連結しているダクト25を通して排水
される。ボックス23では、適切な真空レベルp3が、モー
タＭにより駆動されるブロア29によって維持される。こ
のブロア29は、ダクト28を通してボックス23に連通し、
これから空気が矢印の方向に除去される。
【００１４】図１および図４によれば、サクション偏向
ボックス23の後端の下で下部ワイヤのループ10の内側に
は、第２の成形サクションロール14が取り付けられ、こ
れはサクションセクタ14a を含んでいる。サクションセ
クタ14a は真空供給源65と連通して、サクションセクタ
14a 内の真空レベルp2を調節可能にしている。図２およ
び図３によれば、第２の成形サクションロール24は上部
ワイヤのループ20の内側のサクション偏向ボックス23の
後に配置されている。ツインワイヤ領域は、第２の成形
サクションロール14;24 によってセクタa2の全面にわた
って湾曲している。
【００１５】図１、図２および図４によれば、第２の成
形サクションロール14;24 には、ツインワイヤ領域にお
いてMB装置50が後に続いている。図１および図４に示す
MB装置50は、手前のサクション偏向ボックス23に直接、
接続されている。前記MB装置50は脱水ボックス30を有
し、これは、サクションレッグ36にダクト34を通して連
通し、前記サクションレッグ内の水位はWAで示されてい
る。この脱水ボックス30の下には１組の固定支持リブ35
がある。図１および図４において、MB装置50の負荷装置
15があり、この負荷装置は１組のリブ35に対して作用
し、その負荷装置は負荷リブ16を有し、これは、圧力媒
体を圧力ホース17に通すことによって、またはこれと同
等の動力設備によって負荷される。前述の負荷リブ16は
支持リブ35の間のギャップに面して配置されている。１
組の支持リブ35の上には空間39が開口し、これを通し
て、上部ワイヤ20から排水された水がボックス30内の負
圧p4に助けられて、ダクト33を通して矢印Ｆの方向にボ
ックス30へ送り込まれる。このボックス30はダクト32を
通して真空源（図示せず）に連通している。
【００１６】図２は、２つの連続する脱水チャンバ30a
および30b があるMB装置を示す。第１のチャンバ30a は
サクション偏向チャンバであり、そのサクションダクト
33aは第１の固定支持リブ35の上に開口している。第１
のチャンバ30a はダクト32aを通してモータＭにより駆
動されるブロア29に連通している。チャンバ30a から
は、水がダクト34a を通してサクションレッグ36へ排水
される。第１のサクションチャンバ30a の下には、上述
のものに似た負荷装置15があり、これには、ホース17に
通した圧力によって負荷され、固定支持リブ35の間のギ
ャップに面して配されている負荷リブ16がある。支持リ
ブ35の間のギャップを通して、水は上部ワイヤ20から空
間39を通してダクト33b の中へ、そこからさらに、矢印
Ｆの方向に第２のサクションチャンバ30b の中へ排出さ
れる。第２のサクションチャンバはダクト32b を通して
真空源（図示せず）と連通している。チャンバ30b から
は、水がサクションレッグ36と連通しているダクト34b
を通して排出される。チャンバ30a および30b のそれぞ
れにある真空レベルp41 およびp42 は互いに独立に調節
することができる。第１のチャンバ30a のサクション偏
向ダクト33a からは、主として第２のサクションロール
24の後に直接ウエブから分離された水が排出される。
【００１７】図３において、サクションロール24の後に
はMB装置が配置されていないが、上部ワイヤループ20の
内側の前記場所にサクション偏向チャンバ23A がある。
このチャンバの下には、下部ワイヤループ10の内側にサ
クションボックス40があり、これには、直状の、あるい
は非常に大きな曲率半径R2を有するリブ付きデッキ40a
が設けられている。リブ付きデッキ40a の後部エッジに
は偏向リブ23b があり、これはチャンバ23A の下に空間
26を画成している。この空間26を通して、上部ワイヤ20
から排出された水は矢印Ｆの方向にチャンバ23A の中
へ、ここからさらにダクト34a を通してサクションレッ
グ36の中へ流入する。チャンバ23A は、ダクト23a を通
して、モータＭにより駆動されるブロア29と連通して、
チャンバ23A 内に可調整の真空レベルp4を維持する。
【００１８】図１によれば、MB装置50の後では、紙ウエ
ブＷは下部ワイヤ10に追従し、そこからピックアップ点
Ｐで分離され、プレス部（図示せず）へ転送される。図
２および図３によれば、MB装置およびサクション偏向チ
ャンバ23A の後の下部ワイヤループ10の内側には、サク
ション・フラットボックス18がある。図４において、MB
装置50の後には、下部ワイヤのループ10の内側に第３の
成形サクションロール41があり、これはサクションセク
タ41a を有している。このセクタ上では、ツインワイヤ
領域が下方に湾曲し、その後、ウエブＷが上部ワイヤ20
から分離され、サクション・フラットボックス18を越え
てピックアップ点Ｐへ転送される。これらの図には、集
水容器45を示すが、これは、下部ワイヤループ10の内側
に取り付けられ、ワイヤピット（図示せず）に排水ダク
ト46を通して連通している。
【００１９】本発明によれば、フォーマにおける成形サ
クションロール12;22 、14;24 の寸法に関しては、第１
の成形サクションロール12;22 の直径D1を、原則とし
て、D1≒ 0.9〜1.7mの範囲で選択することを述べなけれ
ばならない。ワイヤが第１の成形サクションロールに接
触するセクタa1は、a1≒ 0°〜45°の範囲で選択され
る。前述のセクタa1≒ 0°は接線接触を意味するにすぎ
ない。前記パラメータD1およびa1の選択は、機械速度、
および生産される紙の等級によって異なる。新聞用紙に
ついては、前記パラメータは、好ましくはD1≒ 1.6m 、
およびa1≒25°である。他の等級の場合、選択は上述と
は異なる。
【００２０】第２の成形サクションロール14;24 の直径
D2は、D2≒ 0.9〜1.7mの範囲で選択され、接触セクタa2
≒15°〜45°である。さらに、脱水圧力を第２の成形サ
クションロール14;24 上で増大できるためには、ウエブ
Ｗの排水抵抗が増大するので、原則として、D1>D2 にな
るように選択する。新聞用紙の場合は、前記パラメータ
は、好ましくはD2≒1.23m 、およびa2≒20°になるよう
に選択する。第１および第２の成形サクションロールの
間に位置する成形シュー13は、できるだけ短く保つ。リ
ブ付きデッキ13a の機械方向の長さＬは、R1≒ 5m のと
きにＬ≒ 300mmになるように選択される。リブ付きデッ
キ13a の曲率半径R1は、R1≒ 3〜8mの範囲で選択され
る。
【００２１】成形サクションロール12;22 、14;24 のサ
クション領域内の真空レベルp1およびp2は調整可能に構
成され、真空レベルp1およびp2は、原則として、p1≒ 0
〜25kPa 、およびp2≒ 0〜35kPa の範囲で選択される。
【００２２】次に、従来技術の欠点、本発明の物理的背
景、および本発明の作用モードを図５および図６の各図
を参照して説明する。
【００２３】図５は、ウエブの両側（YP= 上面側、AP=
底面側）でUNGER 試験により測定した油の吸収（平方メ
ートル当りのグラム数）を示し、これは、成形サクショ
ンロールが１つのみある従来技術のロールリブ・フォー
マにおける成形サクションロール内の真空（負圧のレベ
ル）の関数として示されている。図５において、成形ロ
ールに面した側は、同時に、生産されるウエブの上部側
でもある。図５から、成形サクションロール内の真空レ
ベルが増大すると、ウエブの面による不均等性が実質的
に線形に増加することが分かるが、これが上述の欠点に
なっている。
【００２４】図６は、本発明の作用モードを示す。図６
は、吸収（例えば、UNGER ）を成形サクションロール1
2;22 、14;24 内の真空（負圧のレベル）の関数として
示す。実線で描いたグラフAyp は、下に位置する成形ロ
ールの真空に対する紙の上部側での吸収を示し、対応し
て、破線で描くグラフAap は、上部成形ロールの真空に
対する紙の底部側での吸収を示す。同図におけるグラフ
Ayp およびAap から、紙の反対側、すなわち成形サクシ
ョンロールに対して反対側での吸収が実際は前記成形サ
クションロールの真空レベルから実質的に影響を受けな
いことが分かる。図６のグラフBap は、紙の底部側での
吸収の依存性を、同じ側に、すなわち底部側に位置する
成形サクションロールの真空レベルの関数として示す。
対応して、グラフByp は、紙の上部側での吸収を、同じ
側の、すなわち上部側の成形サクションロールの真空レ
ベルの関数として示す。紙の面による不均等性を回避す
ることを目的とするならば、すなわち紙の上部および底
部側での吸収比＝１であるならば、その場合は、高いウ
エブ速度では、またはそうでなければ、高い真空レベル
を成形サクションロールに用いるときは、矢印RHで示す
水平面において、成形サクションロール12;22 、14;24
の真空レベルp2H およびP1H が選択される。低い真空レ
ベルを用いる場合は、矢印RLで示す水平面において、成
形サクションロール12;22 、14;24 の真空レベルp2L お
よびp1L を選択する。このようにして、ウエブの面によ
る不均等性がすべての利用可能な真空レベルで、高いウ
エブ速度でも回避することができる。
【００２５】特許請求の範囲を記載するが、本発明の様
々な詳細は特許請求の範囲に明記する本発明の概念の範
囲内での改変を示し、例にすぎない上述した詳細とは異
なるってもよい。
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば、第２の成形サクション
ロールを第１の成形サクションロールのワイヤループと
は反対側のワイヤループの内側に用いると、これらの成
形サクションロールにおける真空レベル間の関係を互い
に独立に選択して、詳細に説明した図６から分かるよう
に、ウエブの両面の表面特性を調整することができる。
したがって、本発明によるフォーマは、１つの成形サク
ションロールのみを用いるフォーマとは実質的に、かつ
有利に異なり、後者のフォーマでは、高速でもウエブの
両面の特性を互いに別個に調整することはいまだに可能
になっていない。
【００２７】本発明に用いらる成形サクションロールの
ウエブ転向セクタの大きさによって、およびそのセクタ
上に位置するサクション領域内の真空の絶対レベルによ
って、両成形サクションロールの排水比率を調節して両
面のインクまたは油の吸収性が等しい紙を作ることがで
きる。このようにして、ウエブの乾燥固形物含有量およ
びそのｚ方向の分布を、ウエブが後方の圧力脈動装置、
例えばMB装置に達した時に、最適な範囲に保つことがで
きる。
【００２８】または、本発明を実行し、両方の成形サク
ションロールにおけるワイヤ接触セクタを大きくして、
互いに実質的に同じ大きさにし、成形サクションロール
が１つのみある従来技術のロールリブ・フォーマで通常
用いられているセクタの大きさになるようにすることが
できる。こうして達成される排水能力の増大によって、
フォーマを約1600〜2500m/分のとくに高速に適するよう
にすることができる。これは、大きなワイヤ接触セクタ
を有する成形サクションロールが１つのみある従来技術
のフォーマでは、可能でなかった。これは、２つの成形
サクションロールによってツインワイヤ領域における排
水抵抗がより均等に広がるので、達成される。その排水
圧力は、第１のロールの直径より小さな直径を選択する
第２の成形サクションロールにおいてさらに増大でき
る。なぜならば、第２の成形サクションロール上では、
排水抵抗が第１のロール上より大きいからである。
【００２９】本発明では、両成形サクションロールのワ
イヤ接触セクタの大きさ、成形ロールの直径および真空
レベルを調節することによって、ウエブが圧力脈動装
置、例えばMB装置に従来技術のフォーマに比べてかなり
高いウエブ速度で到達し、また同時に、ウエブの面によ
る不均等性およびウエブの形成を互いに独立に調整する
ことができるので、ウエブの乾燥固形物含有量を最適レ
ベルに保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例の概略側面図である。
【図２】本発明の第２の実施例の概略側面図である。
【図３】MB装置を用いない本発明の第３の実施例の概略
側面図である。
【図４】本発明の第４の実施例の概略側面図である。
【図５】成形サクションロールが１つある従来技術のロ
ールリブ・フォーマにおいて成形サクションロール内の
真空がウエブの面による不均等性に与える影響を示す図
である。
【図６】本発明によって２つの成形サクションロールを
有し、ウエブの面による不均等性を様々な真空レベルで
最小にするようにしたフォーマにおける成形サクション
ロール内の真空レベルの調節を示す図である。
【符号の説明】
10 搬送ワイヤ 12、22 第１の成形サクションロール 12a、22a、14a、24a サクション領域 14、24 第２の成形サクションロール 20 被覆ワイヤ 23A、40、59 圧力脈動装置 60 ヘッドボックス a1、a2 セクタ p1、p2、p1L、p2L、p1H、p2H 真空レベル Ｇ 成形ギャップ Ｊ パルプ懸濁噴流 Ｗ ウエブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 とくに高速抄紙機用で、そのウエブ速度
    が約1600〜2500m/分のオーダの抄紙機のツインワイヤフ
    ォーマであって、搬送ワイヤのループおよび被覆ワイヤ
    のループを含み、これらのワイヤがツインワイヤ領域お
    よび入口または成形ギャップをそれらワイヤの間に画成
    し、前記入口または成形ギャップの中へパルプ懸濁層ま
    たはパルプ懸濁噴流がヘッドボックスの吐出ダクトを通
    して供給される抄紙機のツインワイヤフォーマにおい
    て、該フォーマは、組合せとして、前記成形ギャップの
    領域に位置する第１の成形サクションロールを含み、該
    フォーマは第２の成形サクションロールを含み、第２の
    成形サクションロールは、第１の成形ロールがループの
    内側に位置するワイヤとは反対側のワイヤのループの内
    側に位置し、前記成形サクションロールはサクション領
    域を有し、該サクション領域にわたってツインワイヤ領
    域があるセクタ上で湾曲し、該サクション領域内には、
    複数の真空レベルを互いに個別に調節可能に配してウエ
    ブの面による不均等性を最小にし、第２の成形サクショ
    ンロールの後には、ツインワイヤ領域に圧力脈動装置が
    あることを特徴とする抄紙機のツインワイヤフォーマ。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のフォーマにおいて、前
    記成形ワイヤのうち、前記搬送ワイヤは下部ワイヤであ
    り、前記被覆ワイヤは上部ワイヤであり、これらのワイ
    ヤはともに実質的に水平なツインワイヤ領域を画成して
    いることを特徴とする抄紙機のツインワイヤフォーマ。
  3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のフォーマにお
    いて、第１および第２の成形サクションロールの間のツ
    インワイヤ領域には、前記搬送ワイヤのループの内側に
    固定成形部材、好ましくは湾曲リブ付きデッキを設けた
    成形シューが取り付けられていることを特徴とする抄紙
    機のツインワイヤフォーマ。
  4. 【請求項４】 請求項３に記載のフォーマにおいて、前
    記下部ワイヤのループの内側には、第１および第２の成
    形サクションロールの間に、湾曲リブ付きデッキを設け
    た固定成形シューがあり、このデッキの反対側の上部ワ
    イヤループの内側にはサクション偏向ボックスがあり、
    その後端側には、ウエブの走行方向に偏向リブがあり、
    その上方にサクション偏向ダクトが開口し、該ダクトは
    脱水チャンバの中へ通じ、前記サクション偏向ボックス
    は真空源に連通していることを特徴とする抄紙機のツイ
    ンワイヤフォーマ。
  5. 【請求項５】 請求項１ないし４のいずれかに記載のフ
    ォーマにおいて、第２の成形サクションロールの後のツ
    インワイヤ領域には、MB装置が圧力脈動装置として取り
    付けられ、該MB装置は、互いに対して負荷を掛ける複数
    組のリブと、上部ワイヤのループの内側に配置され真空
    源に連通するサクションチャンバとを含むことを特徴と
    する抄紙機のツインワイヤフォーマ。
  6. 【請求項６】 請求項１ないし４のいずれかに記載のフ
    ォーマにおいて、第２の成形サクションロールの後の上
    部ワイヤのループの内側には、サクション偏向チャンバ
    が取り付けられ、該サクション偏向チャンバは、真空源
    に連通し、該サクション偏向チャンバは前記被覆ワイヤ
    の内面に作用する偏向リブを含み、該偏向リブの上方に
    はサクション偏向ダクトが開口し、該サクション偏向チ
    ャンバに面して下部ワイヤループの内側には、固定した
    １組のリブ、好ましくは成形シューの大きな曲率半径で
    ツインワイヤ領域を案内する１組のリブが取り付けら
    れ、該サクション偏向リブは、好ましくは前記１組のリ
    ブの後端リブの領域に配置されていることを特徴とする
    抄紙機のツインワイヤフォーマ。
  7. 【請求項７】 請求項１ないし６のいずれかに記載のフ
    ォーマにおいて、前記MB装置は、前記上部ワイヤループ
    の内側に取り付けた脱水チャンバを含み、該脱水チャン
    バの下方に位置する空間の下には、１組の固定の支持リ
    ブ固定され、該１組の支持リブに対して１組の負荷リブ
    が作用し、該１組の負荷リブは、前記下部ワイヤループ
    の内側に配置され、負荷用ホースに送り込まれる圧力に
    よって、またはそれと同等の動力装置によって負荷され
    ることを特徴とする抄紙機のツインワイヤフォーマ。
  8. 【請求項８】 請求項１ないし７のいずれかに記載のフ
    ォーマにおいて、生産する紙の等級およびウエブ速度に
    よって、第１の成形サクションロールの直径D1は、D1≒
    0.9〜1.7mの範囲で選択され、第１の成形サクションロ
    ールのツインワイヤ領域の湾曲セクタa1は、a1≒ 0°〜
    45°の範囲で選択され、第２の成形サクションロールの
    直径D2は、D2≒ 0.9〜1.7mの範囲で選択され、第２の成
    形サクションロールのツインワイヤ領域の湾曲セクタa2
    は、a2≒15°〜45°の範囲で選択されていることを特徴
    とする抄紙機のツインワイヤフォーマ。
  9. 【請求項９】 請求項８に記載のフォーマにおいて、該
    フォーマは、新聞用紙の約1600〜2500m/分のウエブ速度
    範囲での製造を目的とし、前記パラメータは、D1≒ 1.6
    m 、a1≒25°、D2≒ 1.2m およびa2≒20°に選択されて
    いることを特徴とする抄紙機のツインワイヤフォーマ。
  10. 【請求項１０】 請求項１ないし９のいずれかに記載の
    フォーマにおいて、第１および第２の成形サクションロ
    ールの間のツインワイヤ領域では、前記下部ワイヤのル
    ープの内側に配されている成形シューのリブ付きデッキ
    の曲率半径R1は、R1≒ 3〜8mの範囲で選択されているこ
    とを特徴とする抄紙機のツインワイヤフォーマ。
JP7237917A 1994-08-31 1995-08-24 抄紙機のツインワイヤフォーマ Withdrawn JPH0874191A (ja)

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