JPH0870778A - フイリングの製造法及びそれを使用した菓子 - Google Patents

フイリングの製造法及びそれを使用した菓子

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JPH0870778A
JPH0870778A JP6210985A JP21098594A JPH0870778A JP H0870778 A JPH0870778 A JP H0870778A JP 6210985 A JP6210985 A JP 6210985A JP 21098594 A JP21098594 A JP 21098594A JP H0870778 A JPH0870778 A JP H0870778A
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filling
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Yukie Yamamoto
幸恵 山本
Fumiko Kimura
文子 木村
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Fuji Oil Co Ltd
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Fuji Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フイリング材の風味を損なうことなく、軽い食
感を呈したフイリングを製造する方法及び当該フイリン
グを組み合わせ使用した菓子を提供する。 【構成】澱粉を主成分とするフイリング材と、油脂中に
SUS型トリグリセリドを25〜90重量%含む水中油
型乳化物の起泡物とを混合することを特徴とするフイリ
ングの製造法、及び当該フイリングをスポンジ生地又は
どらやき生地と組み合わせ使用した菓子。 【効果】油脂中にSUS型トリグリセリドを含む水中油
型乳化物の起泡物をフイリングに混合することにより非
常に食感が軽く、口中での菓子生地とのバランスが極め
て良好なフイリング及びこれを組み合わせた菓子を提供
することが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フイリングの製造法及
びそれを組み合わせ使用した菓子に関し、詳細には特定
の組成をもつ油脂を使用して製造した水中油型乳化物の
起泡物を、小倉餡やスイートポテト等の澱粉を主成分と
するフイリング材に混合することにより、フイリング材
の風味を損なうことなく、軽い食感を呈したフイリング
を製造する方法及び当該フイリングを組み合わせ使用し
た菓子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スポンジ生地など軽い食感を
有する菓子生地と餡やスイートポテト等のフイリングと
を組み合わせ使用した菓子が市販されている。このよう
な菓子に使用されるフイリングは澱粉が主成分であり、
食感が重く且つ口溶けの悪いものであって、このような
フイリングをスポンジ生地など軽い食感の菓子生地と組
み合わせて食すると、口中で菓子生地の部分が先に無く
なり、餡などフイリングの澱粉部分がいつまでも口中に
残る等して、生地とフイリングのバランスが決してよい
ものではなかった。
【0003】以上のような欠点を解決するために、近年
では餡などのフイリング材にホイップしたクリームを混
合するなどの方法が提案された。例えば、シュークリー
ム、ワッフル、パイ、スポンジケーキ、ホットケーキ、
パン等の中空状に、糖度50以上の水溶液と油脂の水中
油型エマルジョンをホイップさせたクリームとあんとの
混合物を内包させた内包あんクリーム菓子等(特開昭62
-143631 号)、また生クリーム15〜35%と小倉餡8
5〜65%の混合物を、小麦粉25〜45%、砂糖25
〜45%、蜂蜜2〜5%、玉子25〜45%及び適量の
保湿剤の混合物を焼き上げた皮で挟んだ菓子(特開平4-
40854 号)などが提案されている。
【0004】しかしながら、通常のクリームを使用する
と物理的には軽くなるがクリームの油分が餡の風味を損
ない且つ油っぽい食感となり、フイリング本来の風味を
損なってしまう。また、単に低油分クリームを使用する
だけでは油っぽさは緩和するがオーバーランが高く、余
分に空気を混入し過ぎるため、これも餡などの風味を損
なってしまうものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、餡やスイートポテトなどの澱粉質を主成分
とするフイリングの風味を損なうことなく軽く食べ易く
し、且つ、スポンジ生地などの軽い生地と組み合わせて
もバランスのとれた食感を呈するようなフイリングを製
造する方法、及び当該フイリングを組み合わせ使用した
菓子を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、如上の点
に鑑み鋭意研究した結果、SUS型のトリグリセリドに
富む油脂を使用して製造した乳化物のオーバーランの低
い起泡物を餡と混合したところ、非常に口当たりの軽い
極めて食感に優れたフイリングが得られるという知見を
得た。
【0007】本発明者らは以上の知見を基に、さらに鋭
意研究を継続した結果、乳化物中におけるSUS型のト
リグリセリドに富む油脂としては、当該SUS型のトリ
グリセリドを25〜90重量%の割合で含む油脂を使用
すればよいこと、及び当該乳化物をホイップしたときの
最適起泡状態におけるオーバーランが100%以下であ
るとき、極めて良好なフイリングができるという知見を
得た。本発明は以上の知見を基に完成されたものであっ
て、澱粉を主成分とするフイリング材と、油脂中にSU
S型トリグリセリドを25〜90重量%含む水中油型乳
化物の起泡物とを混合することを特徴とするフイリング
の製造法、及び当該フイリングをスポンジ生地あるいは
どらやき生地と組み合わせ使用した菓子、を骨子とする
ものである。
【0008】本発明における”フイリング材”とは、
餡、スイートポテトなどの澱粉質を主成分とするもので
あって、例えば餡では原料豆別にみると赤餡、白餡、小
豆餡に区分され、これらの原料豆を製餡する方法によっ
て、こし餡、潰し餡、煮崩し餡に、或は加工の程度によ
って、生餡、乾燥餡、練り餡などに区別される。さらに
これらの餡に配合される糖量によって並割り餡(50〜
58BRIX)、中割り餡(58〜64BRIX)、上
割り餡(64〜70BRIX)、潰し煮崩し練り餡(中
割り又は上割り程度で柔らかめ)、小倉蜜漬(小倉餡)
などに区分され、これらの餡の何れも用いることができ
る。また、スイートポテト、マロン、カボチャなどフイ
リングとして用いられる澱粉質農産物を用いることもで
きる。
【0009】また、本発明の油脂中にSUS型トリグリ
セリドを25〜90重量%含む乳化物は、その一般的な
製造法を以下に記載する。
【0010】まず、油脂中にSUS型トリグリセリドを
25〜90重量%含む乳化物は、例えば以下のようにし
て製造することができる。
【0011】即ち、油脂は、主にSUS型のトリグリセ
リドに富む油脂を使用する。SUS型のトリグリセリド
に富む油脂としては、例えば、パーム油、イリッペ脂、
シア脂、カカオ脂、またはそれらの硬化もしくは分別油
脂、或いは2位が不飽和脂肪酸に富む油脂の1,3位に
飽和脂肪酸を導入して得たエステル交換油脂などが例示
できる。SUS型トリグリセリドとは、2−不飽和1,
3−ジ飽和トリグリセリドのことであり、脂肪酸残基の
炭素数は8〜22(少量の短鎖脂肪酸を含んでいてもよ
い)である。2位の不飽和脂肪酸としては、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸などが例示でき、特にオレ
イン酸に富むものが好ましい。
【0012】そして、乳化物の油分に対して、SUS型
トリグリセリドを25〜90重量%、好ましくは35〜
80重量%とする。SUS型トリグリセリドが下限未満
では効果を得難く、逆に上限をこえると、乳化物が乳化
破壊を起こし易くなる。
【0013】さらに、他の油脂、例えばラウリン系油脂
を加えてもよいが、乳化物中の油脂全体としては、体温
付近でシャープな融解特性をもたせるために油脂のSF
Cが5℃で50%以上、15℃で40%以上であるよう
に配合するのが好ましい。
【0014】また、油脂中にSUS型トリグリセリドを
25〜90重量%含む乳化物の油脂含量は、40重量%
以下、15〜35重量%であることが好ましい。該乳化
物中の油脂含量が上限を越えると、食感が重くなってし
まうので好ましくない。
【0015】乳化物中の蛋白質としては、典型的な例と
して、脱脂粉乳、全脂粉乳などの粉乳、濃厚獣乳等が挙
げられる。これらはクリームへの乳味感を付与する。使
用量は、一般に、無脂固形分として乳化物全体に対し、
2〜8重量%、好ましくは3〜7重量%使用するのがよ
い。
【0016】さらに、乳化物に各種塩類及び乳化剤を共
存させることもできる。塩類は公知のクリーム用の塩
類、例えば、リン酸のアルカリ金属塩、クエン酸のアル
カリ金属塩などを用いることができる。また、乳化剤
も、例えば、大豆レシチン、ジアセチル酒石酸モノグリ
セリド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなど公知のものを
使用することができ、特に、ポリグリセリン脂肪酸エス
テルを使用すると、オーバーラン、食感などのより良い
ホイップドクリームを得ることができる。これらの添加
量は乳化物全体に対して塩類が0.1重量%程度、乳化
剤が0.1〜1重量%程度の少量でよい。
【0017】このようなSUS型トリグリセリドを特定
量含む乳化物は、通常のフィルドクリーム、またはイミ
テーションクリームの製造法に従って製造できる。すな
わち、乳化物の上記各組成は、公知の乳化方法によって
乳化されるが、単なる予備乳化的なものにとどまるより
は、油滴粒子を可及的微細にする条件で実施するのがよ
く、通常は、予備乳化の後に公知の方法で均質化を行
い、乳化しておくのがよい。また、均質化は殺菌に前後
する所謂前均質、後均質、または両者を組み合わせた二
段均質を採用することができる。殺菌は公知の方法、例
えば数秒程度の超高温加熱殺菌(UHT)を実施するこ
とができる。
【0018】餡などのフイリング材にSUS型トリグリ
セリドを含む乳化物の起泡物を混合するに際し、混合割
合は餡などのフイリング材100重量部に対しSUS型
トリグリセリドを含む乳化物の起泡物を5〜100重量
部を混合するの適当である。SUS型トリグリセリドを
含む乳化物の起泡物が5重量部未満では効果を得難い。
なお、100重量部を越えて混合する必要はなく上記範
囲内で十分効果を得ることができる。混合は適宜ミキサ
ーを使用して混合すればよいが、余り長時間激しくミキ
シングを行うとSUS型トリグリセリドを含む乳化物の
起泡物がオーバーホイップ状態になる危険性があるの
で、起泡状態を観察しながら行うのが好ましい。なお、
オーバーホイップを危惧する点からすれば、当該起泡物
の起泡状態を7〜8分立てにしたものを用いることもで
き、さらに場合によってはフイリング材との混合状態で
起泡させることも可能である。
【0019】
【実施例】以下に実施例をあげ、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、例中、配合量の部、比、及び%は何れ
も重量基準である。
【0020】実施例1 下記の配合に従って、油脂に乳化剤を加え油相としたも
のと、水に乳固形分、塩類を加えて水相としたものとを
混合し、高速ミキサー中、70℃で20分間予備乳化し
た後、70kg/cm2 の加圧条件下に均質化して、1
45℃、数秒程度の超高温加熱殺菌(UHT)した。そ
の後、70kg/cm2 の加圧条件下に均質化して油脂
中にSUS型トリグリセリドを56%含む乳化物を得
た。
【0021】 SUS型トリグリセリド含有乳化物の配合組成 ─────────────────────────
─ 油脂* 20.0% 大豆レシチン 0.3% ポリグリセリン脂肪酸 エステル(HLB5) 0.2% 水 72.8% 脱脂粉乳 6.6% リン酸のアルカリ金属塩 0.1% ─────────────────────────
────── *:パーム中融点部(融点34℃)80部と、ヤシ硬化
油20部の混合油脂で、SUS型トリグリセリド含量5
6.0%、SFCは5℃:67%、15℃:52%であ
る。
【0022】以上のSUS型トリグリセリド含有乳化物
を常法に従って最適起泡状態にホイップしてオーバーラ
ン85%の起泡物を得た。一方、潰し餡(糖度52BR
IX)100部に上記の起泡物を10部、20部、50
部、100部をそれぞれ添加し混合した。それぞれの混
合物をスポンジ生地やどらやき生地と組み合わせたとこ
ろ、何れも粒餡の風味を損なわず、かつ、生地とフイリ
ングの口溶け、バランスの良好な食感を呈していた。
【0023】比較例1 前例において、SUS型トリグリセリド含有乳化物の代
わりに天然生クリーム(乳脂肪分45%)を使用し、最
適起泡状態にホイップしてオーバーラン80%の起泡物
を得、同様にして、潰し餡(糖度52BRIX)100
部に上記の起泡物を10部、20部、50部、100部
をそれぞれ添加し混合した。それぞれの混合物をスポン
ジ生地やどらやき生地と組み合わせたところ、何れも潰
し餡の良好な風味が得られず、また、油っぽく、口溶け
の悪い食感を呈していた。
【0024】実施例2 下記の配合にて、実施例1と同様に実施してSUS型ト
リグリセリド含有乳化物を得た。
【0025】 SUS型トリグリセリド含有乳化物の配合組成 ─────────────────────────
─ 油脂* 25.0% 大豆レシチン 0.1% ポリグリセリン脂肪酸 エステル(HLB5) 0.25% 水 70.55% 脱脂粉乳 4.0% リン酸のアルカリ金属塩 0.1% ─────────────────────────
────── *:パーム中融点部(融点34℃)85部と、パーム核
油硬化油15部の混合油脂で、SUS型トリグリセリド
含量59.0%、SFCは5℃:70%、15℃:62
%である。
【0026】以上のSUS型トリグリセリド含有乳化物
を常法に従って最適起泡状態にホイップしてオーバーラ
ン75%の起泡物を得た。一方、小倉餡(糖度63BR
IX)100部に上記の起泡物を10部、20部、50
部、100部をそれぞれ添加し混合した。それぞれの混
合物をスポンジ生地やどらやき生地と組み合わせたとこ
ろ、何れも小倉餡の風味を損なわず、かつ、生地とフイ
リングの口溶、バランスの良好な食感を呈していた。
【0027】比較例2 実施例2において、SUS型トリグリセリド含有乳化物
の代わりに、SUS型トリグリセリドを含有しない、以
下の配合の低油分クリームを使用し、ホイップしてオー
バーラン210%の最適起泡状態にある起泡物を得、同
様にして、小倉餡(糖度63BRIX)100部に上記
の起泡物を10部、20部、50部、100部をそれぞ
れ添加し混合した。それぞれの混合物をスポンジ生地や
どらやき生地と組み合わせたところ、何れも小倉餡の良
好な風味が得られず、また、油っぽく、口溶けの悪い食
感を呈していた。
【0028】 低油分クリーム配合 ─────────────────────────
── 油脂* 25.0 部 大豆レシチン 0.2 部 蔗糖脂肪酸エステル(HLB5) 0.2 部 水 70.5 部 脱脂粉乳 4.0 部 ヘキサメタリン酸塩 0.1 部 重炭酸ソーダ 0.02部 ガム質 0.02部 ─────────────────────────
────── *:パーム核分別硬化油(融点34℃)40部とヤシ油
60部との混合油脂で、SUS型トリグリセリド含量0
%、SFCは5℃:65%、15℃:48%である。
【0029】実施例3 下記の配合にて、実施例1と同様に実施してSUS型ト
リグリセリド含有乳化物を得た。
【0030】 SUS型トリグリセリド含有乳化物の配合組成 ─────────────────────────
─ 油脂* 30.0 部 大豆レシチン 0.3 部 モノグリ(HLB3) 0.03部 ポリグリセリン脂肪酸 エステル(HLB4) 0.15部 水 65.42部 脱脂粉乳 4.00部 リン酸のアルカリ金属塩 0.10部 ─────────────────────────
────── *:シア分別脂(融点38℃)80部と、菜種硬化油
(融点35℃)20部との混合油脂で、SUS型トリグ
リセリド含量62.5で、SFCは5℃にて80%、1
5℃にて67%である。
【0031】以上のSUS型トリグリセリド含有乳化物
を常法に従って最適起泡状態にホイップしてオーバーラ
ン75%の起泡物を得た。一方、小倉餡(糖度63BR
IX)100部に上記の起泡物を10部、20部、50
部、100部をそれぞれ添加し混合した。それぞれの混
合物をスポンジ生地やどらやき生地と組み合わせたとこ
ろ、何れも小倉餡の風味を損なわず、かつ、生地とフイ
リングの口溶、バランスの良好な食感を呈していた。
【0032】実施例4 下記の配合にて、実施例1と同様に実施してSUS型ト
リグリセリド含有乳化物を得た。
【0033】 SUS型トリグリセリド含有乳化物の配合組成 ─────────────────────────
─ 油脂* 25.0 部 大豆レシチン 0.3 部 モノグリ(HLB3) 0.05部 ポリグリセリン脂肪酸 エステル(HLB4) 0.15部 水 70.40部 脱脂粉乳 4.00部 リン酸のアルカリ金属塩 0.10部 ─────────────────────────
────── *:パーム中融点部34℃)80部と、菜種硬化油(融
点35℃)20部との混合油脂で、SUS型トリグリセ
リド含量65.0、SFCは5℃:65%、15℃:5
5%である。
【0034】以上のSUS型トリグリセリド含有乳化物
を常法に従って最適起泡状態にホイップしてオーバーラ
ン90%の起泡物を得た。一方、小倉餡(糖度63BR
IX)100部に上記の起泡物を10部、20部、50
部、100部をそれぞれ添加し混合した。それぞれの混
合物をスポンジ生地やどらやき生地と組み合わせたとこ
ろ、何れも小倉餡の風味を損なわず、かつ、生地とフイ
リングの口溶、バランスの良好な食感を呈していた。
【0035】実施例5 実施例1に用いたSUS型トリグリセリド含有乳化物を
常法に従い8部立てになるまでホイップして起泡物を調
製した。一方、卵黄31%、砂糖31%及び生クリーム
38%の混合物600部と裏ごししたスィートポテト1
000部とを加熱し、焦げつかないように攪拌しながら
沸騰させた後冷却し、これの100部と上記の起泡物1
00部を添加しミキサーにて攪拌混合し、SUS型トリ
グリセリド含有乳化物を充分ホイップして、スィートポ
テトより成るフィリングを得た。このフイリングをスポ
ンジ生地と組み合わせたところ、この菓子はスイートポ
テトの風味を損なわず、かつ、生地とフイリングの口
溶、バランスの良好な食感を呈していた。
【0036】実施例6 実施例2に用いたSUS型トリグリセリド含有乳化物を
常法に従い8部立てになるまでホイップして起泡物を調
製した。一方、卵黄31%、砂糖31%及び生クリーム
38%の混合物300部と裏ごししたパンプキンペース
ト500部とを焦げつかないように攪拌しながら炊きあ
げた後冷却し、これに上記の起泡物800部とブランデ
ー40部を添加しミキサーにて攪拌混合して、SUS型
トリグリセリド含有乳化物を充分ホイップし、パンプキ
ンペーストより成るフィリングを得た。このフイリング
をスポンジ生地と組み合わせたところ、この菓子はパン
プキンペーストの風味を損なわず、かつ、生地とフイリ
ングの口溶、バランスの良好な食感を呈していた。
【0037】実施例7 実施例3に用いたSUS型トリグリセリド含有乳化物1
00部に市販のマロンペースト100部を加え、常法に
従いホイップしてマロンペーストより成るフイリングを
得た。このフイリングをスポンジ生地と組み合わせたと
ころ、この菓子はマロンペーストの風味を損なわず、か
つ、生地とフイリングの口溶、バランスの良好な食感を
呈していた。
【0038】
【発明の効果】以上、従来よりフイリングとして用いら
れてきた餡やスイートポテトなどは澱粉質であるために
食感が重く、口中での菓子生地とのバランスが悪いなど
の欠点を有していたが、油脂中にSUS型トリグリセリ
ドを含む水中油型乳化物の起泡物をこのようなフイリン
グに混合することにより非常に食感が軽く、口中での菓
子生地とのバランスが極めて良好なフイリング及びこれ
を組み合わせた菓子を提供することが可能となった。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】澱粉を主成分とするフイリング材と、油脂
    中にSUS型トリグリセリドを25〜90重量%含む水
    中油型乳化物の起泡物とを混合することを特徴とする、
    フイリングの製造法。
  2. 【請求項2】フイリング材と水中油型乳化物の起泡物と
    の混合割合が、前者100重量部に対し後者5〜100
    重量部である、請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】フイリング材が、豆を原料とする餡、芋を
    原料とするスイートポテト、カボチャを原料とするパン
    プキンペーストのいずれかである、請求項1または2に
    記載の製造法。
  4. 【請求項4】水中油型乳化物の油脂分が40重量%以下
    である、請求項1ないし3のいずれかに記載の製造法。
  5. 【請求項5】水中油型乳化物の油脂分のSFCが5℃で
    50%以上、15℃で40%以上である、請求項1ない
    し4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】水中油型乳化物の油脂分が30重量%以下
    である、請求項1ないし5のいずれかに記載の製造法。
  7. 【請求項7】水中油型乳化物の起泡物がオーバーラン1
    00%以下である、請求項1ないし6のいずれかに記載
    の製造法。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7に記載のフイリングをス
    ポンジ生地と組み合わせ使用した菓子。
  9. 【請求項9】請求項1ないし7に記載のフイリングをど
    らやき生地と組み合わせ使用した菓子。
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