JP3143723B2 - 新規なドーナツ類およびそのミックス - Google Patents

新規なドーナツ類およびそのミックス

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JP3143723B2
JP3143723B2 JP04215407A JP21540792A JP3143723B2 JP 3143723 B2 JP3143723 B2 JP 3143723B2 JP 04215407 A JP04215407 A JP 04215407A JP 21540792 A JP21540792 A JP 21540792A JP 3143723 B2 JP3143723 B2 JP 3143723B2
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donut
dough
flour
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foaming
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秀明 桝田
潔 落合
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Nippon Flour Mills Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油吸いが少なく、内
相のきめが細かく、淡白で非常に軽い食感を有する新規
なドーナツ類およびそのミックスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、知られているドーナツには、イー
ストドーナツとケーキドーナツがある。
【0003】前記イーストドーナツは、イースト発酵を
利用し、油吸いが少なく、甘味が抑えられた淡白でソフ
トな食感と発酵風味が豊かな点に特徴がある。
【0004】一方ケーキドーナツは、膨剤を使用し、イ
ーストドーナツよりも油吸いが多く、従って製品は油っ
ぽく、また甘味が強く、内相が密になる特徴を有し、ハ
ードドーナツとも呼ばれ、製造も簡便である。
【0005】前記ケーキドーナツの一種と考えられてい
るフレンチドーナツは、イーストや膨剤を使用せずに、
穀粉を水とともに加熱して糊化させたものと、多量の卵
を材料としている。従って製品は、シュー皮やエクレア
様の食感を有する特徴がある。
【0006】前記従来のドーナツの生地比重は0.9〜
1.0程度である。
【0007】
【発明により解決すべき課題】前記従来知られているド
ーナツ中、イーストドーナツは製造に際し、イースト発
酵を利用する為に、生地温度の管理やホイロ取りなどに
高度の技術を要し、製造工程がやや繁雑になる問題点が
ある。
【0008】これに対し、ケーキドーナツは簡単かつ製
造工程が簡易であるが、油吸いが多い為に、製品が油っ
ぽい問題点がある。従って製品はソフト感に欠ける難点
もある。
【0009】またフレンチドーナツもソフト感に欠ける
問題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、穀
粉、糖類及び卵を主材料とし、これに起泡剤を添加し、
水を加えてミキシングした際の生地比重を0.4〜0.
7に調整することにより、前記従来のドーナツの問題点
を解決することに成功したのである。
【0011】即ちこの発明は、穀紛・糖類・卵を主材料
とし、これに所定量の水を加え、かつ生地重量比が0.
4〜0.7となるような量の穀粉100重量部に対し1
〜10重量部の起泡性乳化油脂叉は起泡性蛋白からなる
起泡剤を添加した後、常法によりミキシングし、ついで
分割後、フライしたことを特徴とする新規なドーナツ類
であり、主材料とする穀粉および糖類に、これを用いた
ドーナツ生地の比重が0.4〜0.7となるべき量の
粉100重量部に対し1〜10重量部の起泡性乳化油脂
叉は起泡性蛋白からなる起泡剤を添加したことを特徴と
する新規なドーナツ類用ミックスである。
【0012】前記における原料としては、ケーキドーナ
ツに使用されるものは何れも使用することができる。
【0013】即ち穀粉は、通常小麦粉を使用し、糖類は
通常砂糖を用い、砂糖の一部をブドウ糖、乳糖、果糖、
水飴に置換して用いることもある。
【0014】また副資材も、ケーキドーナツに使用する
ものは何れも使用することができる。副資材として例え
ば、牛乳、粉乳、脱脂粉乳、澱粉類、膨剤、ガム類など
がある。
【0015】前記における起泡剤としては、次のものが
ある。
【0016】 起泡性乳化油脂:起泡性を有する乳化
剤と油脂とを組合せたもの。
【0017】 起泡性蛋白:食用蛋白質の中で、起泡
性が良好であるとされている卵白等の蛋白質、あるいは
酵素処理、化学処理等によって起泡性を向上させた蛋白
質を主成分とする起泡剤であれば、何れも使用できる。
前記における起泡剤は、吸油がやや多くなるため起泡性
蛋白の方が好ましい。
【0018】前記起泡剤の添加量は、穀粉100重量部
に対し、1〜10重量部程度が好ましい。
【0019】前記における起泡剤の添加量が1重量部よ
り少ない場合には、生地比重を0.4〜0.7にするこ
とが困難になる。これに対し、起泡剤の添加量が10重
量部を越えても、10重量部添加と同じ効果であるか
ら、上限を10重量部とした。
【0020】この発明のミックスは、必要材料中卵を欠
くので、ドーナツ生地の製造時に所定量の卵を加える必
要がある。
【0021】この発明の製品形状は、従来と同様にリン
グ状又はボール状でも良いが、リング状ドーナツを水平
に2等分したリング状又はボール状ドーナツを2等分し
た半ボール状であって、断面と凹状に仕上げれば、2個
1組として、内空間にクリーム、餡、ジャム等のフィリ
ングを挾んだ新規形状のドーナツ食品を容易に成形でき
る。従来のドーナツを用いて、前記フィリングを有する
ドーナツ食品を得る為には、製品を半切し、サンドイッ
チしなければならなかったが、そのようにしてもフィリ
ングを内包することができないので、はみ出していた。
【0022】次にこの発明の標準的ドーナツ製造法につ
いて説明する。
【0023】所定量の穀粉、卵、砂糖及び水をミキサー
に入れ、更に必要量の起泡剤を添加して、ホイッパーを
装着してミキシングし、生地比重を0.4〜0.7に調
節する。
【0024】この場合に生地比重を0.4未満にするこ
とは困難であり、0.7を越えるときはフライ時に、油
面で拡散し、形状を保ち得ないので、前記比重範囲とな
る。
【0025】前記により得た生地をドーナツ成型機で所
定量(例えば20g)となるようにリング状またはボー
ル状にカッティング成形したものを、加熱油中に落しフ
ライする。ついで適度にフライした後、反転し、再フラ
イすれば、従来のリング状又はボール状のドーナツ、或
いは断面凹状のリング状又は半ボール状ドーナツとな
る。
【0026】尚、従来知られているフレンチドーナツ
は、生地をホイップしない為に、生地比重が1.0程度
であり、かつ生地調製時に穀粉を水とともに加熱して糊
化させる必要がある。これに対し、この発明は生地比重
を0.4〜0.7とし、かつ生地を予め糊化させる必要
がない。
【0027】
【実施例1】この発明のミックスの実施例について説明
する。
【0028】先づ表1の配合でドーナツミックスを調製
した。
【0029】
【表1】
【0030】
【実施例2】 (工程) 実施例1のミックス1000gに対し、卵200g
と水400ccをミキサーに取る。 ホイッパーにてミキシング:低速2分間、中速8分
間。ミキシング後の生地比重は、0.5であった。 該生地をドーナツ成型機で生地重量が20gとなる
ようにカッティング成形したものを、180℃の油槽に
落し1分間、反転後1分間、フライを行った。
【0031】(試験評価方法)ミキシング後の生地比
重、および10人のパネラーにより食感他を検討し、表
4の結果を得た。
【0032】
【実施例3】表1の配合から起泡性蛋白をぬいたミック
スと、起泡性蛋白の添加量と同量の起泡性乳化油脂(注
2)とをミキサーに取って総量1000gとし、さらに
卵200gと、水400ccを加えてミキシングを行っ
た。
【0033】注2:パホーマー(商品名、月島食品株式
会社製:植物油脂、乳化剤他) それ以降の工程は実施例2と同様にして行った。
【0034】試験評価方法は実施例2と同様にして行
い、表4の結果を得た。
【0035】
【比較例1】比較の為に表2の配合によりケーキドーナ
ツを製造した。
【0036】
【表2】
【0037】(工程) 卵と砂糖を攪拌する。 溶かしたバターと牛乳、バニラエッセンスをに加
える。 強力粉、薄力粉、ベーキングパウダーをふるって
に加え、ヘラで軽く合せる。 生地を厚さ5〜6mmに延ばし、外径7cm、内径
2.5cmのリング状に型抜きし、1個約40gとす
る。 180℃で1分間、反転1分間フライする。
【0038】試験評価方法は実施例2と同様にして行
い、表4の結果を得た。
【0039】
【比較例2】比較の為に表3の配合によりフレンチドー
ナツを製造した。
【0040】
【表3】
【0041】前記表3の材料中、牛乳の一部(190
g)、ショートニング及び食塩の混合物を鍋に入れて加
熱し、混合物が煮たち始めたならば、この中へ中力小麦
粉を加えて混合し、混合物が鍋の側面から離れるように
なるまで、手早くかき混ぜて火から下す。
【0042】次に全卵を少しづつ加えると共に、残りの
牛乳を加え、攪拌する。このようにして出来た生地をし
ぼり袋に詰め、星型口金を使って油を引いたボール紙上
にしぼり出し、180℃でフライする。
【0043】
【比較例3】実施例1(表1)の配合のドーナツミック
スに対し、実施例2と同量の卵と水をミキサーに取り、
ホイッパーで、低速2分間、中速3分間ミキシングし、
生地比重を0.8とした。それ以降の工程は、実施例2
と同様にして行った。
【0044】試験評価方法は、実施例2と同様にして行
い、表4の結果を得た。
【0045】前記実施例2、3及び比較例1、2、3の
結果は表4の通りである。
【0046】
【表4】
【0047】
【発明の効果】この発明のミックスを使用すれば、この
発明のドーナツをきわめて容易に製造できる効果があ
る。
【0048】この発明のドーナツ類は、起泡剤を添加し
て生地比重を0.4〜0.7に調整して加工するので、
油吸いが少なく、内層がきめ細かく、淡白で非常に軽い
食感となり、新規な嗜好性を有する効果がある。
【0049】またこの発明のドーナツは、淡白で非常に
軽い食感となる為に、クリーム、餡、ジャム等のフィリ
ングとの相性が良い特質を有している。更にリング状又
は半ボール状で断面凹状にフライすれば、これを2個1
組に重ねることにより、クリーム、ジャム、餡等のフィ
リングを収容した新規なフィリング入りドーナツとなし
得る効果がある。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21D 13/08 A21D 10/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀紛・糖類・卵を主材料とし、これに所
    定量の水を加え、かつ生地重量比が0.4〜0.7とな
    るような量の穀粉100重量部に対し1〜10重量部の
    起泡性乳化油脂叉は起泡性蛋白からなる起泡剤を添加し
    た後、常法によりミキシングし、ついで分割後、フライ
    したことを特徴とする新規なドーナツ類。
  2. 【請求項2】 主材料とする穀粉および糖類に、これを
    用いたドーナツ生地の比重が0.4〜0.7となるべき
    量の穀粉100重量部に対し1〜10重量部の起泡性乳
    化油脂叉は起泡性蛋白からなる起泡剤を添加したことを
    特徴とする新規なドーナツ類用ミックス。
JP04215407A 1992-07-21 1992-07-21 新規なドーナツ類およびそのミックス Expired - Lifetime JP3143723B2 (ja)

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JP7157666B2 (ja) * 2019-01-11 2022-10-20 日清製粉プレミックス株式会社 ケーキドーナツ用生地及びケーキドーナツの製造方法

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