JPH086569Y2 - アクスルベアリングシール構造 - Google Patents

アクスルベアリングシール構造

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JPH086569Y2
JPH086569Y2 JP1988090582U JP9058288U JPH086569Y2 JP H086569 Y2 JPH086569 Y2 JP H086569Y2 JP 1988090582 U JP1988090582 U JP 1988090582U JP 9058288 U JP9058288 U JP 9058288U JP H086569 Y2 JPH086569 Y2 JP H086569Y2
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健 鈴木
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、車輪と一体に回転するアクスルと、この
アクスルを覆うナックルとの間に介挿されたベアリング
のシール構造に関する。
〔従来の技術〕
この種の従来の技術としては、例えば、第4図に示す
ようなものがあり、これは、車両のアクスル近傍の一部
破断正面図である。
即ち、車輪(図示せず)と一体に回転するアクスル1
があり、このアクスル1は、ハブ2を介してナックル3
に覆われており、ハブ2の外周とナックル3の内周との
間には、ベアリング4が介挿されている。アクスル1に
は、図示しないドライブシャフトの回転力が、等速ジョ
イント5を介して伝達可能になっており、アクスル1が
回転すると、ハブ2等を介して車輪に回転力が伝達する
ようになっている。
また、アクスル1と等速ジョイント5との間で、アク
スル1と一体に回転する部位には、周面に等間隔で多数
の凹凸が形成され、車輪の回転速度を検出する公知の回
転速センサのセンサロータ6が固定されている。
そして、ベアリング4の近傍には、このベアリング4
を小石や水等から保護するための接触シール4a,4b及び
非接触シール4cが配設されていて、非接触シール4cは、
段差を設けた肉薄の円筒状をしており、小径部がナック
ル3の内周部に固定され、大径部がアクスル1の車体内
側部分を僅かな間隙を持って覆うようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の技術では、特に非接触シー
ル4cとセンサロータ6とが別々の位置に配設されている
ため、アクスル1近傍のレイアウトの自由度が小さく、
また、それに伴い部品点数も多いから組立作業が複雑に
なり、さらには、センサロータ6を保護する部材がない
ので、センサロータ6に直接水等がかかってしまい、そ
の表面が錆び易いという未解決の課題があった。
この考案は、上記従来技術の未解決の課題に着目して
なされたものであり、アクスル近傍のレイアウトの自由
度が大きくなると共に、センサロータをも外部環境から
保護できるアクスルベアリングシール構造を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案は、車輪と一体
に回転するアクスルと、このアクスルを覆うナックルと
の間に介挿されたベアリングのシール構造であって、前
記ベアリングよりも車体中心側で、前記アクスルと一体
に回転し且つ全周が前記ナックルに覆われた部位の外周
に、周方向に連続したリング状部材を固定すると共に、
このリング状部材の前記ベアリング側に周面に凹凸を有
するセンサロータを固定し、さらに前記ナックル内に前
記センサロータの周面に対向するようにセンサを埋設し
た。
〔作用〕
ベアリングよりも車体中心側に固定したリング状部材
が従来の非接触シールの役割を果たすため、外部から小
石や水等がベアリングの方に侵入し難くなる。また、セ
ンサロータがリング状部材の内側で且つ全周がナックル
に覆われた位置に配置されるから、センサロータの表面
に水等が直接かかることが防止される。そして、センサ
ロータの回転速度は、ナックル内に埋設されたセンサの
出力信号に基づいて検出される。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は、本考案の第1実施例を示したも
のである。
先ず、構成を説明する。第1図において、1はアクス
ルであって、このアクスル1は、周面にスプラインが形
成された軸部1aと、この軸部1aの第1図右端に一体とな
ったボルト部1bと、軸部1aの他端に形成された大径部1c
とからなり、大径部1cのさらに左側には、後述する等速
ジョイント5の回転力を出力する外装部5aが結合されて
いる。そして、ハブ2の孔に軸部1aがスプライン結合さ
れ且つボルト部1bがナットで締結されて大径部1cがハブ
2の端面に当接し、これによってアクスル1及びハブ2
は回転方向及び軸方向に一体をなしている。
ハブ2の外周は、ベアリング4を介してナックル3に
よって覆われており、このナックル3の図示しない上部
及び下部は、それぞれアッパアーム及びロアアームを介
して車体と連結されている。
また、ハブ2のフランジ部2aには、複数のハブボルト
2bによってディスクブレーキのディスク7が固定されて
いて、このディスク7のさらに第1図右側には、前記ハ
ブボルト2bによって、車輪を支持するリム(共に図示せ
ず)がハブ2及びディスク7と一体に固定されている。
そして、ナックル3のディスク7側には、このディス
ク7によって削られたディスクブレーキの屑等のナック
ル3及びハブ2間への侵入を防止するプレート3aが固定
されていて、このプレート3aの中心側には、ディスク7
の内周面に近接するように円筒部3bが形成されている。
一方、前記アクスル1の第1図左端には、等速ジョイ
ント5を介してドライブシャフト8が連結されており、
ドライブシャフト8の回転力は、等速ジョイント5でア
クスル1と同軸の回転力に変換されてアクスル1に伝わ
り、さらにアクスル1の回転力がハブ2及びリム(図示
せず)を介して車輪(図示せず)に伝わる。
また、前記ベアリング4の、第1図右側(車両外側)
には外周部がナックル3に接触し且つ内周部がハブ2に
接触したゴム製の接触シール4aが配設され、また、第1
図左側(車両内側)には外周部がナックル3に接触し且
つ内周部がアクスル1の大径部1cに接触したゴム製の接
触シール4bが配設されている。
そして、等速ジョイント5の外装部5aの外周部で、前
記接触シール4bよりも車体中心側の全周がナックル3に
覆われる位置には、センサロータ10がアクスル1と同軸
に固定されている。このセンサロータ10は、その拡大斜
視図である第2図に示すように、外周面に等間隔の多数
の凹凸10aが形成されており、この凹凸10aに対向するよ
うにナックル3に埋設されたセンサが、車輪が回転する
際に凹凸10aの近接を電磁誘導的に感知して、車輪の回
転速度に比例する周波数のパルス信号を出力し、このパ
ルス信号に基づいて車輪の回転速度を検出することがで
き、この車輪の回転速度に基づいて例えばアンチスキッ
ド制御が実行される。
また、センサロータ10の前記凹凸10aよりも車体内側
には、肉薄のリング状部材11が固定されていて、このリ
ング状部材11の外周面とナックル3との間は、僅かな間
隙12を介して非接触状態となっている。
次に、上記実施例の作用を説明する。
ベアリング4は、接触シール4a,4bによって外部とは
遮断された状態となっているため、水等がベアリング4
にかかることは防止されているし、接触シール4aは、プ
レート3a及び円筒部3bによって保護されているため、外
部から小石等が飛び込んできて損傷されるようなことな
いから、その耐久性は向上する。
一方、接触シール4bは、ナックル3とリング状部材11
との間の僅かな間隙12を介してのみ外部と連通している
ので、前記接触シール4aと同様に、小石等が飛び込んで
きて損傷されるようなことないから、耐久性は向上す
る。つまり、リング状部材11が、前記従来例の非接触シ
ールの役割を果している。
そして、センサロータ10は、リング状部材11及びナッ
クル3によって保護されているため、水が直接かかった
り、小石等が衝突することはないため、センサロータ10
の表面が錆たり、凹凸10aの歯が欠けたりするようなこ
とは殆どなくなり、従って、その耐久性は向上する。
また、センサロータ10と従来の非接触シールの役割を
果たすリング状部材11とが一箇所に配置されているた
め、アクスル1及びドライブシャフト8間の構成がコン
パクトになり、この間のレイアウトの自由度が大きくな
る。
第3図は、本考案の第2実施例におけるセンサロータ
10の斜視図である。
即ち、この実施例では、センサロータ10とリング状部
材11とを同部材から一体に成形している。なお、その他
の構成は上記第1実施例と同様である。
このようにセンサロータ10とリング状部材11とを一体
に成形すると、センサロータ10の強度が増すから歯欠け
等がさらに起こり難くなるし、部品点数も少なくなるか
ら取りつけ作業が容易になる。
なお、上記実施例では、ドライブシャフトを備える駆
動輪のアクスルに本考案を適用した場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、ドライブシャフ
トを備えない従動輪のアクスルに適用することもでき
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のアクスルベアリングシ
ール構造にあっては、アクスル及びナックル間に介挿さ
れたベアリングよりも車体中心側で、前記アクスルと一
体に回転し且つ全周が前記ナックルに覆われた部位の外
周に、周方向に連続したリング状部材を固定すると共
に、このリング状部材の前記ベアリング側に周面に凹凸
を有するセンサロータを固定し、さらに前記ナックル内
に前記センサロータの周面に対向するようにセンサを埋
設したため、前記リング状部材が非接触シールの役割を
果たすからベアリング等の耐久性を損なうことはない
し、リング状部材とセンサロータとを一箇所に配置でき
るからアクスル近傍の構造をコンパクトにできてレイア
ウトの自由度が大きくなるし、部品点数も少なくなるか
ら取りつけ作業が容易になるし、さらには、センサロー
タもナックル及びリング状部材によって保護されるから
耐久性が向上するという諸々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の全体図を示す一部破断正
面図、第2図は第1実施例のリング状部材及びセンサロ
ータの斜視図、第3図は第2実施例のリング状部材及び
センサロータの斜視図、第4図は従来例の構成を示す一
部破断正面図である。 1…アクスル、2…ハブ、3…ナックル、4…ベアリン
グ、4a,4b…接触シール、5…等速ジョイント、7…デ
ィスク、8…ドライブシャフト、10…センサロータ、10
a…凹凸、11…リング状部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−242130(JP,A) 実願昭59−38620号(実開昭60−150104 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭61−83561号(実開昭62−195772 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪と一体に回転するアクスルと、このア
    クスルを覆うナックルとの間に介挿されたベアリングの
    シール構造であって、前記ベアリングよりも車体中心側
    で、前記アクスルと一体に回転し且つ全周が前記ナック
    ルに覆われた部位の外周に、周方向に連続したリング状
    部材を固定すると共に、このリング状部材の前記ベアリ
    ング側に周面に凹凸を有するセンサロータを固定し、さ
    らに前記ナックル内に前記センサロータの周面に対向す
    るようにセンサを埋設したことを特徴とするアクスルベ
    アリングシール構造。
JP1988090582U 1988-07-08 1988-07-08 アクスルベアリングシール構造 Expired - Lifetime JPH086569Y2 (ja)

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JPH086569Y2 true JPH086569Y2 (ja) 1996-02-28

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