JPH086080Y2 - 防水性を有する食品包装用吸水シート - Google Patents
防水性を有する食品包装用吸水シートInfo
- Publication number
- JPH086080Y2 JPH086080Y2 JP1988153557U JP15355788U JPH086080Y2 JP H086080 Y2 JPH086080 Y2 JP H086080Y2 JP 1988153557 U JP1988153557 U JP 1988153557U JP 15355788 U JP15355788 U JP 15355788U JP H086080 Y2 JPH086080 Y2 JP H086080Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- sheet
- paper
- sandwiched
- absorbent sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Packages (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、防水性を有する食品包装用吸水シートに関
するものであり、さらに詳しくは高吸水性高分子材料を
透水性を有する材料と防水性を有する材料で挟着一体化
して従来の吸水シートに防水性を付与した改良された食
品包装用吸水シートに関するものである。
するものであり、さらに詳しくは高吸水性高分子材料を
透水性を有する材料と防水性を有する材料で挟着一体化
して従来の吸水シートに防水性を付与した改良された食
品包装用吸水シートに関するものである。
従来、吸水シートは、さまざまな分野で用いられてい
る。特に、食品のドリップ吸収材、青果物の結露水の吸
収材、オムツ等の衛生材料等の分野で広汎に使用されて
おり、吸水シートの新素材の開発、用途面での開発研究
等は、かなり活発に展開されており、新しい素材を用い
た高品質の吸水シートが数多く開発されている状況にあ
る。〔考案が解決しようとする課題〕 ところで、これらの従来技術においては、吸水シート
が防水性を持たないために、実際に使用した場合に、吸
水した水分がシート裏面まで透過してしまい使用に不便
をきたすという問題点があった。
る。特に、食品のドリップ吸収材、青果物の結露水の吸
収材、オムツ等の衛生材料等の分野で広汎に使用されて
おり、吸水シートの新素材の開発、用途面での開発研究
等は、かなり活発に展開されており、新しい素材を用い
た高品質の吸水シートが数多く開発されている状況にあ
る。〔考案が解決しようとする課題〕 ところで、これらの従来技術においては、吸水シート
が防水性を持たないために、実際に使用した場合に、吸
水した水分がシート裏面まで透過してしまい使用に不便
をきたすという問題点があった。
すなわち、例えば、食品のドリップ吸収に用いた場合
には、ドリップがシートの裏面にまで滲出してくるため
不衛生であり、また見た目も悪いものであった。
には、ドリップがシートの裏面にまで滲出してくるため
不衛生であり、また見た目も悪いものであった。
また、青果物の結露水の吸水に用いた場合には、吸収
した水分がシートの裏面まで透過し、青果物の吸収箱す
なわち段ボール等の強度低下の原因となる場合があっ
た。
した水分がシートの裏面まで透過し、青果物の吸収箱す
なわち段ボール等の強度低下の原因となる場合があっ
た。
このように、従来の吸水シートは、素材的には優れた
製品が開発されているが、吸水性能のみに着目したもの
であるため、実際の使用に際しては、不便をきたす場合
が多く、当該吸水性能を具備しつつ、さらに防水性能が
付加された新しい吸水シートの開発が強く要請されてい
る状況にあった。
製品が開発されているが、吸水性能のみに着目したもの
であるため、実際の使用に際しては、不便をきたす場合
が多く、当該吸水性能を具備しつつ、さらに防水性能が
付加された新しい吸水シートの開発が強く要請されてい
る状況にあった。
その不都合を解決する一つの手法として例えば特公昭
52−31113号公報に開示されるように、高吸水性高分子
材料を紙や不織布のような吸水性材料からなる表シート
と撥水性薄膜等の如き耐水性材料で出来た裏シートとの
間に封入し、それにより吸収した身体分泌物が裏シート
の外表面にまで透過しないようにしたものが知られてい
る。
52−31113号公報に開示されるように、高吸水性高分子
材料を紙や不織布のような吸水性材料からなる表シート
と撥水性薄膜等の如き耐水性材料で出来た裏シートとの
間に封入し、それにより吸収した身体分泌物が裏シート
の外表面にまで透過しないようにしたものが知られてい
る。
しかしながら、この種の高吸水性高分子材料を表裏の
シート間に封入した吸水シートは、一般に嵩高でありか
つ封入された高吸水性高分子材料がシート内空間で移動
してその分布が不均一になる不都合を有している。
シート間に封入した吸水シートは、一般に嵩高でありか
つ封入された高吸水性高分子材料がシート内空間で移動
してその分布が不均一になる不都合を有している。
従って、身体の分泌物の吸収のように比較的限られた
範囲での吸水に用いる場合には格別の問題は生じないも
のの、食品のドリップ吸収、青果物の結露水の吸収のよ
うに広い吸水面積を必要とする用途でこのような吸水シ
ートを用いようとすると、高吸水性高分子材料がシート
内空間で均一に分布していない場合があることから、吸
水シートとしての目的を充分に果たさない場合が生じて
いた。
範囲での吸水に用いる場合には格別の問題は生じないも
のの、食品のドリップ吸収、青果物の結露水の吸収のよ
うに広い吸水面積を必要とする用途でこのような吸水シ
ートを用いようとすると、高吸水性高分子材料がシート
内空間で均一に分布していない場合があることから、吸
水シートとしての目的を充分に果たさない場合が生じて
いた。
そこで、本考案者らは、このような従来の吸水シート
の問題点を解決することを目標として、鋭意研究を積重
ねた結果、高吸水性高分子材料を透水性を有する材料と
防水性を有する材料の間に、熱加圧加熱挟着手段によ
り、表面にエンボスが施された状態で挟着一体化するこ
とにより、従来の吸水シートに防水性を付与することが
可能となり、吸水した水分がシートの裏面に透過するこ
とを防止できると同時に、封入された高吸水性高分子材
料が圧縮されて全体として偏平となりかつ内部での移動
が制限されて均一な分布状態を維持できることを見い出
して、本考案を完成するに至った。
の問題点を解決することを目標として、鋭意研究を積重
ねた結果、高吸水性高分子材料を透水性を有する材料と
防水性を有する材料の間に、熱加圧加熱挟着手段によ
り、表面にエンボスが施された状態で挟着一体化するこ
とにより、従来の吸水シートに防水性を付与することが
可能となり、吸水した水分がシートの裏面に透過するこ
とを防止できると同時に、封入された高吸水性高分子材
料が圧縮されて全体として偏平となりかつ内部での移動
が制限されて均一な分布状態を維持できることを見い出
して、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案による防水性を有する食品包装用吸
水シートは、高吸水性高分子材料が少なくとも透水性を
有する素材と防水性を有する素材の間に、熱加圧加熱挟
着手段により、表面にエンボスが施された状態で挟着一
体化された偏平な積層体の表裏両面に不織布が配置さ
れ、熱加圧加熱挟着手段により、該不織布の表面にエン
ボスが施された状態で、全体が挟着一体化されているこ
とを特徴とする。
水シートは、高吸水性高分子材料が少なくとも透水性を
有する素材と防水性を有する素材の間に、熱加圧加熱挟
着手段により、表面にエンボスが施された状態で挟着一
体化された偏平な積層体の表裏両面に不織布が配置さ
れ、熱加圧加熱挟着手段により、該不織布の表面にエン
ボスが施された状態で、全体が挟着一体化されているこ
とを特徴とする。
上記の構成である本考案による防水性を有する食品包
装用吸水シートは、基材としての積層体が、吸水剤であ
る高吸水性高分子材料を、少なくとも透水性を有する素
材と防水性を有する素材の間に熱加圧加熱挟着手段によ
り表面にエンボスが施された状態で挟着一体化して形成
されることにより、吸水した水分がシートの裏面に透過
することを防止するとともに全体として偏平でかつ吸着
剤の偏平をなくして形成される。
装用吸水シートは、基材としての積層体が、吸水剤であ
る高吸水性高分子材料を、少なくとも透水性を有する素
材と防水性を有する素材の間に熱加圧加熱挟着手段によ
り表面にエンボスが施された状態で挟着一体化して形成
されることにより、吸水した水分がシートの裏面に透過
することを防止するとともに全体として偏平でかつ吸着
剤の偏平をなくして形成される。
そして、該積層体の表裏両面に不織布を配置して再度
熱加圧加熱挟着手段により、該不織布の表面にエンボス
が施された状態で、全体が偏平な状態に挟着一体化して
食品包装用吸水シートとして形成することにより、吸水
剤である高吸水性高分子材料の偏在はさらに是正され均
一に分布し、かつ使用中に移動して偏在化することも避
けられる。
熱加圧加熱挟着手段により、該不織布の表面にエンボス
が施された状態で、全体が偏平な状態に挟着一体化して
食品包装用吸水シートとして形成することにより、吸水
剤である高吸水性高分子材料の偏在はさらに是正され均
一に分布し、かつ使用中に移動して偏在化することも避
けられる。
また、被包装品である食品と接する面となる表面ある
いは裏面には不織布が配置されていることから、最外側
層が紙である場合よりも強度が大きくなり、食品との接
触で包装材が破損して内部の高吸水性高分子材料が外部
に飛散する恐れは回避される。さらに、不織布であるこ
とから、食品に対して必要な緩衝性を持つと共に手に対
する感触も良好なものとなり、防水性を有する食品包装
用吸水シートとしての商品価値は格段に向上する。
いは裏面には不織布が配置されていることから、最外側
層が紙である場合よりも強度が大きくなり、食品との接
触で包装材が破損して内部の高吸水性高分子材料が外部
に飛散する恐れは回避される。さらに、不織布であるこ
とから、食品に対して必要な緩衝性を持つと共に手に対
する感触も良好なものとなり、防水性を有する食品包装
用吸水シートとしての商品価値は格段に向上する。
以下、実施例に基づき、本考案による防水性を有する
食品包装用吸水シートをより詳細に説明する。
食品包装用吸水シートをより詳細に説明する。
第１図は本考案の一実施例を示す断面図であり、高吸
水性高分子材料３を透水性を有する素材である紙２およ
び防水性を有する素材である樹脂コート紙４で挟み、さ
らに、樹脂コート紙４の裏面に紙８を積層した基材とし
ての積層体を、表面側の不織布１及び裏面側の不織布５
で挟んだものである。なお、透水性を有する素材は透水
性を有するものであれば任意であり、また、防水性を有
する素材も防水性を有するものであれば任意である。
水性高分子材料３を透水性を有する素材である紙２およ
び防水性を有する素材である樹脂コート紙４で挟み、さ
らに、樹脂コート紙４の裏面に紙８を積層した基材とし
ての積層体を、表面側の不織布１及び裏面側の不織布５
で挟んだものである。なお、透水性を有する素材は透水
性を有するものであれば任意であり、また、防水性を有
する素材も防水性を有するものであれば任意である。
不織布１と５は、その一部または全部が熱可塑性樹脂
の不織布であり、例えば、レーヨン、パルプ等の繊維に
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂が
含浸又は混入した不織布、またはポリオレフィン、ポリ
エステル、ポリアミド等の繊維からなる不織布が使用さ
れ、坪量15〜100g/m2のものが好ましい。
の不織布であり、例えば、レーヨン、パルプ等の繊維に
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂が
含浸又は混入した不織布、またはポリオレフィン、ポリ
エステル、ポリアミド等の繊維からなる不織布が使用さ
れ、坪量15〜100g/m2のものが好ましい。
紙２および紙８は、坪量10〜60g/m2の柔らかい紙が使
用できる。樹脂コート紙４は、坪量10〜60g/m2の柔らか
い紙等からなる紙６にポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド等の熱可塑性樹脂７を５〜50μの厚みでコー
トしたものを用いることができる。
用できる。樹脂コート紙４は、坪量10〜60g/m2の柔らか
い紙等からなる紙６にポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド等の熱可塑性樹脂７を５〜50μの厚みでコー
トしたものを用いることができる。
本考案において用いられる高吸水性高分子材料３とし
ては、デンプン・アクリル酸塩のグラフト重合体、カル
ボキシメチルセルロース架橋体、ビニルアルコール・ア
クリル酸塩共重合体、ポリアクリルニトリル加水分解
物、架橋ポリアクリル酸塩、変性ポリビニルアルコー
ル、アクリル酸塩重合体、アクリル酸塩・アクリルアミ
ド共重合体又はイソブチレン・無水マレイン酸共重合体
等の高吸水性を有する樹脂が挙げられる。上記の高吸水
性高分子材料の２種以上を用いることも可能である。高
吸水性高分子材料の量は、シート１m2あたり0.1〜50gの
範囲内が望ましい。
ては、デンプン・アクリル酸塩のグラフト重合体、カル
ボキシメチルセルロース架橋体、ビニルアルコール・ア
クリル酸塩共重合体、ポリアクリルニトリル加水分解
物、架橋ポリアクリル酸塩、変性ポリビニルアルコー
ル、アクリル酸塩重合体、アクリル酸塩・アクリルアミ
ド共重合体又はイソブチレン・無水マレイン酸共重合体
等の高吸水性を有する樹脂が挙げられる。上記の高吸水
性高分子材料の２種以上を用いることも可能である。高
吸水性高分子材料の量は、シート１m2あたり0.1〜50gの
範囲内が望ましい。
高吸水性高分子材料３を紙２と樹脂コート紙４の間に
挟着させるためのバインダーとしては、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を用い
ることができるが樹脂コート紙４には熱可塑性樹脂７が
コートしてあるため、バインダーを用いないことももち
ろん可能である。
挟着させるためのバインダーとしては、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を用い
ることができるが樹脂コート紙４には熱可塑性樹脂７が
コートしてあるため、バインダーを用いないことももち
ろん可能である。
また高吸水性高分子材料単独ではなく、種々の機能性
材料と高吸水性高分子材料の混合物を挟着させることに
より、種々の機能性を付与できることはいうまでもな
い。
材料と高吸水性高分子材料の混合物を挟着させることに
より、種々の機能性を付与できることはいうまでもな
い。
上記の本考案による防水性を有する食品包装用吸水シ
ートは次のようにして製造される。
ートは次のようにして製造される。
樹脂コート紙４の上に高吸水性高分子材料３とバイ
ンダーの混合物を均一に散布し、さらにその上下に紙２
および紙８を重ね合わせ、後述のいずれかの熱加圧加熱
挟着方法によって挟着一体化して積層体を製造する。製
造された積層体は表面にエンボスが施された状態で各層
が挟着一体化される。それを一定サイズにカッティング
し、それを不織布により作成したパウチ（図示されな
い）に入れ、後述のいずれかの熱加圧加熱挟着方法によ
り挟着一体化する。それにより、表裏両面に不織布１、
５を配置した食品包装用吸水シートが得られる。製造さ
れた食品包装用吸水シートは表面にエンボスが施された
状態で全ての層が偏平状に挟着一体化される。
ンダーの混合物を均一に散布し、さらにその上下に紙２
および紙８を重ね合わせ、後述のいずれかの熱加圧加熱
挟着方法によって挟着一体化して積層体を製造する。製
造された積層体は表面にエンボスが施された状態で各層
が挟着一体化される。それを一定サイズにカッティング
し、それを不織布により作成したパウチ（図示されな
い）に入れ、後述のいずれかの熱加圧加熱挟着方法によ
り挟着一体化する。それにより、表裏両面に不織布１、
５を配置した食品包装用吸水シートが得られる。製造さ
れた食品包装用吸水シートは表面にエンボスが施された
状態で全ての層が偏平状に挟着一体化される。
樹脂コート紙４の上に高吸水性高分子材料３とバイ
ンダーの混合物を均一に散布し、さらにその上下に紙２
および紙８を重ね合わせ、後述のいずれかの熱加圧加熱
挟着方法によって挟着一体化して積層体を製造する。製
造された積層体は表面にエンボスが施された状態で各層
が挟着一体化される。製造された積層体の表裏両面に不
織布１、５を重ね合わせ、後述のいずれかの熱加圧加熱
挟着方法によって挟着一体化して積層体を製造する。製
造された積層体の表面にエンボスが施された状態で挟着
一体化される。製造された食品包装用吸水シートは表面
にエンボスが施された状態で全ての層が偏平状に挟着一
体化される。それを一定サイズにカッティングする。
ンダーの混合物を均一に散布し、さらにその上下に紙２
および紙８を重ね合わせ、後述のいずれかの熱加圧加熱
挟着方法によって挟着一体化して積層体を製造する。製
造された積層体は表面にエンボスが施された状態で各層
が挟着一体化される。製造された積層体の表裏両面に不
織布１、５を重ね合わせ、後述のいずれかの熱加圧加熱
挟着方法によって挟着一体化して積層体を製造する。製
造された積層体の表面にエンボスが施された状態で挟着
一体化される。製造された食品包装用吸水シートは表面
にエンボスが施された状態で全ての層が偏平状に挟着一
体化される。それを一定サイズにカッティングする。
樹脂コート紙４の上に高吸水性高分子材料３とバイ
ンダーの混合物を均一に散布し、さらにその上下に紙２
および紙８を重ね合わせ、後述のいずれかの熱加圧加熱
挟着方法により挟着一体化後、一定サイズにカッティン
グし、さらにその表裏両面に不織布１および不織布５を
重ね合わせサイド部およびエンド部をシールした後、後
述のいずれかの熱加圧加熱挟着方法により挟着一体化し
て食品包装用吸水シートを製造する。製造された食品包
装用吸水シートは表面にエンボスが施された状態で全て
の層が偏平状に挟着一体化される。それを一定サイズに
カッティングする。
ンダーの混合物を均一に散布し、さらにその上下に紙２
および紙８を重ね合わせ、後述のいずれかの熱加圧加熱
挟着方法により挟着一体化後、一定サイズにカッティン
グし、さらにその表裏両面に不織布１および不織布５を
重ね合わせサイド部およびエンド部をシールした後、後
述のいずれかの熱加圧加熱挟着方法により挟着一体化し
て食品包装用吸水シートを製造する。製造された食品包
装用吸水シートは表面にエンボスが施された状態で全て
の層が偏平状に挟着一体化される。それを一定サイズに
カッティングする。
尚、前記した熱加圧加熱挟着方法としては、加熱エン
ボスロールを用いた以下の（ａ）〜（ｃ）の方法があげ
られる。
ボスロールを用いた以下の（ａ）〜（ｃ）の方法があげ
られる。
（ａ）加熱エンボスロールと加熱エンボスロール間 （ｂ）加熱エンボスロールと加熱ロール間 （ｃ）加熱エンボスロールとロール間 それにより、全体として偏平になりかつ封入された高
吸水性高分子材料は内部での移動が制限され、均一な分
布状態を維持できるようになる。
吸水性高分子材料は内部での移動が制限され、均一な分
布状態を維持できるようになる。
以下に本考案による実施例を記載して本考案をさらに
具体的に説明する。
具体的に説明する。
実際例１ 坪量25g/m2の紙（メーテル社製MSP25）の上に、高吸
水性高分子材料（製鉄化学社製アクアキープ10SHP）を2
0g/m2、バインダー（東レ社製ケミットR272S）を1g/m2
の量で均一に散布し、樹脂コート紙（35g/m2の紙にポリ
エチレンを30μの厚みでエクストルージョンコートした
もの）で挟み、樹脂コート紙の上部にさらに坪量25g/m2
の紙を給紙し、加熱エンボスロールを通し、挟着一体化
した。
水性高分子材料（製鉄化学社製アクアキープ10SHP）を2
0g/m2、バインダー（東レ社製ケミットR272S）を1g/m2
の量で均一に散布し、樹脂コート紙（35g/m2の紙にポリ
エチレンを30μの厚みでエクストルージョンコートした
もの）で挟み、樹脂コート紙の上部にさらに坪量25g/m2
の紙を給紙し、加熱エンボスロールを通し、挟着一体化
した。
上記原紙を320×210mmにカッティングし、不織布（ク
ラレ社製NA240JP2096）に載せ、下部の不織布を原紙サ
イドに折り込んだ。さらに上部より不織布を給紙し、サ
イド部をギアロールにより、ヒートシールした。エンド
部はシールバーによりヒートシールし、さらに全体を加
熱エンボスロールを通し、挟着一体化した。一体化後、
エンド部において330×210mmにカッティングし吸水シー
トを製造した。
ラレ社製NA240JP2096）に載せ、下部の不織布を原紙サ
イドに折り込んだ。さらに上部より不織布を給紙し、サ
イド部をギアロールにより、ヒートシールした。エンド
部はシールバーによりヒートシールし、さらに全体を加
熱エンボスロールを通し、挟着一体化した。一体化後、
エンド部において330×210mmにカッティングし吸水シー
トを製造した。
比較例１ 坪量25g/m2の紙（メーテル社製MSP25）の上に、高吸
水性高分子材料（製鉄化学社製アクアキープ10SHP）を2
0g/m2、バインダー（東レ社製ケミットR272S）を1g/m2
の量で均一に散布し、坪量35g/m2の紙で挟み、さらに坪
量25g/m2の紙を給紙し、加熱エンボスロールを通し、挟
着一体化した。
水性高分子材料（製鉄化学社製アクアキープ10SHP）を2
0g/m2、バインダー（東レ社製ケミットR272S）を1g/m2
の量で均一に散布し、坪量35g/m2の紙で挟み、さらに坪
量25g/m2の紙を給紙し、加熱エンボスロールを通し、挟
着一体化した。
上記原紙を320×210mmにカッティングし、不織布（ク
ラレ社製NA240JP2096）に載せ、下部の不織布を原紙サ
イドに折り込んだ。さらに上部より不織布を給紙し、サ
イド部をギアロールにより、ヒートシールした。エンド
部はシールバーによりヒートシールし、さらに全体を加
熱エンボスロールを通し、挟着一体化した。一体化後、
エンド部において330×210mmにカッティングし吸水シー
トを製造した。
ラレ社製NA240JP2096）に載せ、下部の不織布を原紙サ
イドに折り込んだ。さらに上部より不織布を給紙し、サ
イド部をギアロールにより、ヒートシールした。エンド
部はシールバーによりヒートシールし、さらに全体を加
熱エンボスロールを通し、挟着一体化した。一体化後、
エンド部において330×210mmにカッティングし吸水シー
トを製造した。
上記により作製した吸水シートを白色の紙に載せ、青
インキで着色した水200mlを吸水させた。一定時間放置
後、吸水シートを剥がし吸水シートの下の着色の度合い
を判定した。その結果を第１表に示す。
インキで着色した水200mlを吸水させた。一定時間放置
後、吸水シートを剥がし吸水シートの下の着色の度合い
を判定した。その結果を第１表に示す。
第１表から明らかなように、本考案の防止性を有する
吸水シートを用いれば、吸水した水分の裏面への透過を
完全に防止できることが確認された。
吸水シートを用いれば、吸水した水分の裏面への透過を
完全に防止できることが確認された。
本考案の食品包装用吸水シートは、透水性を有する素
材と防水性を有する素材の間に高吸水性高分子材料を、
熱加圧加熱挟着手段により、表面にエンボスが施された
状態で挟着一体化した積層体の表裏両面に、不織布が配
置され、熱加圧加熱挟着手段により、該不織布の表面に
エンボスが施された状態で、全体が挟着一体化されてい
るものであるため、実際の使用に際して吸水された水分
が吸水シートの裏面へ透過することを完全に防止するこ
とが可能であり、従来の吸水シートの問題点を簡便な手
段により解決し吸水シートの付加価値を一段と高められ
る効果がある。
材と防水性を有する素材の間に高吸水性高分子材料を、
熱加圧加熱挟着手段により、表面にエンボスが施された
状態で挟着一体化した積層体の表裏両面に、不織布が配
置され、熱加圧加熱挟着手段により、該不織布の表面に
エンボスが施された状態で、全体が挟着一体化されてい
るものであるため、実際の使用に際して吸水された水分
が吸水シートの裏面へ透過することを完全に防止するこ
とが可能であり、従来の吸水シートの問題点を簡便な手
段により解決し吸水シートの付加価値を一段と高められ
る効果がある。
さらに、高吸水性高分子材料か加熱エンポスロールに
よる熱加圧加熱により２度にわたり一体化されているた
め、高吸水性高分子材料の移動を阻止した状態で全体と
して偏平となることからその取扱いが簡便であり、応用
範囲が広い等の利点を有しており、当該吸水シートの産
業上の利用価値はきわめて高いものである。
よる熱加圧加熱により２度にわたり一体化されているた
め、高吸水性高分子材料の移動を阻止した状態で全体と
して偏平となることからその取扱いが簡便であり、応用
範囲が広い等の利点を有しており、当該吸水シートの産
業上の利用価値はきわめて高いものである。
また、被包装品である食品と接する面となる表面ある
いは裏面には不織布が配置されていることから、最外側
層が紙である場合よりも強度が大きくなり、輸送中に食
品との接触で包装材が破損して内部の高吸水性高分子材
料が外部に飛び出す恐れは回避されることから、安全な
食品輸送が可能となる。
いは裏面には不織布が配置されていることから、最外側
層が紙である場合よりも強度が大きくなり、輸送中に食
品との接触で包装材が破損して内部の高吸水性高分子材
料が外部に飛び出す恐れは回避されることから、安全な
食品輸送が可能となる。
さらに、表裏面が不織布であることから、食品に対し
て必要な緩衝性を持つと共に手に対する感触も良好なも
のとなり、防水性を有する食品包装用吸水シートとして
の商品価値は格段に向上する。
て必要な緩衝性を持つと共に手に対する感触も良好なも
のとなり、防水性を有する食品包装用吸水シートとして
の商品価値は格段に向上する。
第１図は本考案の１実施例である防止性を有する吸水シ
ートの断面図を示す。 １……不織布 ２……紙（透水性を有する素材） ３……高吸水性高分子材料 ４……樹脂コート紙（防水性を有する素材） ５……不織布 ６……紙 ７……熱可塑性樹脂 ８……紙
ートの断面図を示す。 １……不織布 ２……紙（透水性を有する素材） ３……高吸水性高分子材料 ４……樹脂コート紙（防水性を有する素材） ５……不織布 ６……紙 ７……熱可塑性樹脂 ８……紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−146083（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−101737（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】高吸水性高分子材料が少なくとも透水性を
有する素材と防水性を有する素材の間に、熱加圧加熱挟
着手段により、表面にエンボスが施された状態で挟着一
体化された偏平な積層体の表裏両面に不織布が配置さ
れ、熱加圧加熱挟着手段により、該不織布の表面にエン
ボスが施された状態で、全体が挟着一体化されているこ
とを特徴とする、全体として偏平な防水性を有する食品
包装用吸水シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988153557U JPH086080Y2 (ja) | 1988-11-28 | 1988-11-28 | 防水性を有する食品包装用吸水シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988153557U JPH086080Y2 (ja) | 1988-11-28 | 1988-11-28 | 防水性を有する食品包装用吸水シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0274398U JPH0274398U (ja) | 1990-06-06 |
| JPH086080Y2 true JPH086080Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=31429507
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988153557U Expired - Lifetime JPH086080Y2 (ja) | 1988-11-28 | 1988-11-28 | 防水性を有する食品包装用吸水シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086080Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0819639B2 (ja) * | 1989-07-25 | 1996-02-28 | 栄和化学工業株式会社 | 鮮度保持紙およびその製造方法 |
| JP2569953B2 (ja) * | 1990-11-30 | 1997-01-08 | 凸版印刷株式会社 | 吸液性シートの製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5231113A (en) * | 1975-09-05 | 1977-03-09 | Teijin Ltd | Instrument for monitoring oil supply to oiling apparatus |
| JPS58101737U (ja) * | 1981-12-30 | 1983-07-11 | 水谷 和子 | 食品包装用シ−ト |
| JPS60146083U (ja) * | 1984-03-09 | 1985-09-27 | 長橋 国晴 | 重合紙から成る保水マツト |
-
1988
- 1988-11-28 JP JP1988153557U patent/JPH086080Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0274398U (ja) | 1990-06-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2614283C (en) | Absorbent insert for foodstuff packaging | |
| KR100453413B1 (ko) | 흡수성 및 내절단성 다목적 시트재 | |
| EP0443402A2 (en) | Wrapping for foods | |
| JPH03502056A (ja) | パッドまたはその他物品の製作方法 | |
| KR910016486A (ko) | 고흡습성 라미네이트 | |
| JP2862274B2 (ja) | 吸水シートの製造方法 | |
| JPH086080Y2 (ja) | 防水性を有する食品包装用吸水シート | |
| JP2693813B2 (ja) | 機能性を有する吸水シートの製造方法 | |
| JPH07314613A (ja) | 吸水性シートおよびその製造方法並びに吸水性シートを用いた鮮度保持方法 | |
| JP2862262B2 (ja) | 機能性を有する吸水シート | |
| JPS5939135B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP2000168791A (ja) | 食品包装用シートおよび袋状物 | |
| JPH0230522A (ja) | 吸水性複合材料 | |
| JP2862263B2 (ja) | 青果物の鮮度を保持する吸水シート | |
| JP3469971B2 (ja) | 収納袋 | |
| JP2915920B2 (ja) | 機能性を有する吸水シート | |
| JP2815385B2 (ja) | 機能性を有する吸水シート | |
| JPS6219183Y2 (ja) | ||
| JP4680157B2 (ja) | 吸収具 | |
| JPH0617533Y2 (ja) | 防湿性下敷材 | |
| JPH0653225B2 (ja) | 吸液シート | |
| JP2815384B2 (ja) | 機能性を有する吸水シート | |
| JPH0723542U (ja) | 包装用積層シート | |
| JPS5921783Y2 (ja) | 産褥用パット | |
| JPS6217444Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |