JP2815385B2 - 機能性を有する吸水シート - Google Patents

機能性を有する吸水シート

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機能性を有する吸水シートに関するもので
あり、さらに詳しくは、生鮮食品の鮮度保持材、生理用
品、おむつ、使い捨て雑巾、ペーパータオルなど高い吸
水性が要求される製品の素材として有用な特定の機能を
具備した吸水シートに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、生鮮食品の鮮度保持材、生理用品、おむつ、使
い捨て雑巾、ペーパータオルなどの素材として、高吸水
性樹脂が広く使用されている。
生鮮食品に関しては、その鮮度を保持するために、従
来、種々の方策がとられているが、とり分け、肉類、魚
介類などの生鮮食品から滲出する遊離水は、当該食品の
鮮度を著しく低下させることから、該遊離水を直ちに除
去することが鮮度保持に欠かせない重要ファクターとな
っている。
従来、この遊離水対策として、高吸水性高分子材料を
用いた吸水性シートを生鮮食品の包装形態中に収納して
該遊離水を吸水除去する方法が先行技術として知られて
いる。
また、果物、野菜などの青果物に関しては、箱詰め、
袋詰めなどの密閉状態もしくはそれに近い状態で青果物
から発生するエチレンガスや呼吸作用による水蒸気の結
露などが原因で鮮度低下が生起する。
このような青果物の鮮度低下を防ぐために、従来、例
えば、高吸水性樹脂を用いた吸水性シートと、エチレン
ガス吸着剤の2種類の鮮度保持材料を箱詰めあるいは袋
詰めした青果物の輸送形態中に収納する方法が知られて
いる。
その他各種用途に使用される吸水性シート製品として
は、例えば、透水性を有する2枚のシート基材の間に高
吸水性樹脂粉末をサンドイッチした構造のもの、シート
基材面に高吸水性樹脂を含有する塗工剤によってパター
ン状の吸水層を設けると共に、その非パターン部に接着
剤層を形成して他のシート基材を貼合したもの、など種
々の形態のものが知れれている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来技術の場合、例えば、青果物
を包装する際しては、吸水性シートとエチレンガス吸着
剤の2種類の材料を、別々個別に包装形態中に収納せし
める必要があり、大量の生鮮食品を包装処理する場合に
は、余分な手間がかかり、全体の作業能率の低下をもた
らし、かつ、コストアップの要因となるなど、種々の問
題点を有していた。
さらに、輸送中に、エチレンガス吸着剤を入れた小袋
が破損して中のエチレンガス吸着剤が青果物の表面に付
着し、製品の外観を悪くしたり、エチレンガス吸着剤の
化学成分が食品を汚染する危険性などがあった。
そして、通常の生鮮食品を対象とする包装体は、通常
の包装材料を使用するものであり、包装材料自体には、
例えば抗菌性などの特定の機能はないため、食品変敗菌
による汚染を原因とする生鮮食品の鮮度低下を確実に防
止することは、吸水シート単独では不可能であり、その
有効な方策の確立が望まれていた。
また、肉類や魚介類などの動物性食品は、一般に冷蔵
状態で保存、流通されるが、このとき当該食品の組織か
らドリップの他に特有の臭いが発生し、この臭いが商品
価値を著しく低下させる原因となっていた。特に、一度
冷凍し、解凍した場合には組織自体が破壊されているた
め、臭いの発生が著しく、この臭いを防止もしくは除去
するための有効な方策を確立することが強く望まれてい
た。
上記生鮮食品以外の製品、例えば、生理用品、おむ
つ、使い捨て雑巾、ペーパータオルなどの高い吸水性が
要求される製品についても、吸水性の他に細菌による汚
染の防止、脱臭などの面でいまだに有効な方策が充分で
なく、吸水性の他に、それぞれ解決し得る特定の機能を
具備した新製品の開発が望まれていた。
さらに、従来の吸水シートは、吸水された水分が吸水
シートの裏面へ透化してしまいその取扱いが困難になる
などの問題点があった。
このような状況のもとで、本発明者らは、上記従来技
術の問題点を解決すべく鋭意研究を積み重ねた結果、高
吸水性材料と特定の機能性材料を特定の包装材料と組み
合わせて、吸水性と共に特定の機能を具備した吸水シー
トを構成することにより、上記問題点を解決し得ること
を見い出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、高い吸水性と共に特定の機能お
よび防水性を具備した、生鮮食品の鮮度保持材などに有
用な機能性を有する新規吸水シートを提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために採用される本発明の
構成は、高吸水性高分子材料と特定の機能性材料からな
る混合物を特定の包装材料の間に挟着一体化してシート
状製品を構成することを特徴とするものであり、具体的
には、次のとおりのものである。
(1) 高吸水性材料と、他の特定の機能性材料を含有
する混合物を、一方が非透水性の積層体からなり且つ、
少なくとも一方が3層以上の積層体からなる第1包装材
料(1)と第2包装材料(2)の間に挟着一体化して構
成したことを特徴とする機能性を有する吸水シート。
(2) 第1包装材料(1)または第2包装材料(2)
が、第1基材(11)、第2基材(12)、および第3基材
(13)から構成され、第1基材(11)、第2基材(12)
または第3基材(13)が熱可塑性樹脂からなるプラスチ
ックフィルムまたは非透水性を有する紙であることを特
徴とする上記(1)記載の機能性を有する吸水シート。
(3) 特定の機能性材料が、抗菌性、脱臭性またはエ
チレンガス吸着性などの1種以上の特定の機能を有する
材料である上記(1)記載の機能性を有する吸水シー
ト。
(4) 混合物を、熱可塑性樹脂からなるバインダーと
共に、第1包装材料(1)と第2包装材料(2)の間に
挟着一体化して構成したことを特徴とする上記(1)記
載の機能性を有する吸水シート。
(5) 全体を加熱エンボスロールにより挟着一体化し
て構成したことを特徴とする上記(1)記載の機能性を
有する吸水シート。
続いて、本発明を図面をもとに詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示すものであり、高吸
水性材料と特定の機能性材料を含有する混合物(3)
を、一方が非透水性の積層体からなり且つ、少なくとも
一方が3層以上の積層体からなる包装材料(1)、
(2)の間に挟着一体化して構成した機能性を有する吸
水シートの断面図である。
第2図は、本発明の他の実施例を示すものであり、上
記混合物(3)を基材(11)、熱可塑性樹脂からなるプ
ラスチックフィルムまたは非透水性を有する紙からなる
基材(12)、および基材(13)から構成される包装材料
(1)と、透水性を有する他の包装材料(2)の間に挟
着一体化して構成した機能性を有する吸水シートの断面
図である。
非透水性の積層体からなる包装材料(第1図の包装材
料(2))は、熱可塑性樹脂からなるプラスチックフィ
ルムまたはポリエチレンコート紙などの非透水性加工を
施した紙を一部の基材として用いて積層体が好適に使用
されるが、非透水性材料であれば如何なるものでもよ
く、種々の合成樹脂フィルムやシート、金属箔なども使
用可能である。上記熱可塑性樹脂からなるプラスチック
フィルムなどの非透水性基材は、不織布、紙、他の熱可
塑性樹脂フィルムなどの適宜の基材を積層体の形態で使
用することが望ましい。
第2図に示したように、当該積層体は、上記熱可塑性
樹脂からなるプラスチックフィルムなどの非透水性基材
を中間層とする形態が好ましいが、非透水性基材を外層
または内層に用いてもよく、積層体の形態は、例えば、
全体の装飾、風合あるいは補強など種々の目的に応じて
適宜の組合わせが選択される。そして、この積層体の非
透水性基材以外の他の基材は、該非透水性基材を補強
し、加熱エンボス時に該非透水性基材が破損するのを防
ぐためのものであり、或いは吸水性シートにクッション
性を付与するためのものである。そして具体的には、
紙、不織布が用いられる。
一方、透水性を有する包装材料は、例えば無サイズ
紙、不織布、親水性化したポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどの透水性多孔シート、セロファン、ビニロンフィ
ルム、熱可塑性フィルムでフィルム製造時微細連通孔を
もつように発泡加工したもの、無機物または高融点の核
発生剤を添加して延伸加工して微細連通孔を形成したも
の、その他ポリエチレンやポリプロピレンとパルプとの
混抄紙などのごとくある程度の透水性を有する限りいず
れの材料で構成されたものでもよく、またその厚みや積
層の程度などもある程度の透水性や強度を有する限り特
に限定されないが、とりわけ、紙と不織布との積層体、
サイズ紙や不織布にビスコースによってセルロース膜を
形成させたものやセルロース膜に微細な孔を形成させた
ものなどが好ましい。
上記積層体を構成する不織布としては、その一部また
は全部が熱可塑性樹脂の不織布であり、例えば、レーヨ
ン、パルプなどの繊維に、ポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアミドなどの樹脂を含浸または混入した不織
布、または、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミ
ドなどの繊維からなる不織布などを使用することが好ま
しく、坪量15〜100g/m2のものが好適である。
また、紙としては、坪量15〜60g/m2のティッシュペー
パーのような柔らかい紙を重ねたものなどが使用される
が、特に限定されない。
上記混合物(3)を構成する高吸水性材料と特定の機
能性材料などの材料のうち、機能性材料としては、抗菌
剤、脱臭剤、エチレンガス吸収剤など適宜の機能或いは
これらを組み合せた適宜の複合機能を有する物質又は組
成物が使用される。
そして、抗菌剤としては、銀、銅、亜鉛、錫、鉛、ビ
スマス、カドミウム、クロム、水銀などの抗菌性金属材
料を、ゼオライト、活性炭、シリカ、活性白土、酸性白
土、アルミナ、活性ボーキサイト、骨炭、モレキュラー
シーブなどの担体に担持させたものが望ましいが、これ
らの抗菌性材料、担体の種類およびそれらの使用量など
は、特に限定されない。
脱臭剤としては、下記のものが例示される。
(1) 物理吸着脱臭剤 中性活性炭、繊維化炭素吸着剤、ゼオライト、活性ア
ルミナ、酸性白土など。
(2) 化学脱臭剤 酸性剤、アルカリ性剤、酸化剤、還元剤など。
(3) 物理・化学脱臭剤 アルカリ性または酸性添着活性炭、植物性精油を吸着
せせたゼオライトなど。
(4) その他 鉄フタロシアニン誘導体、酸化亜鉛などの脱硫作用を
有する塩、鉄(II)化合物とL−アスコルビン酸および
ミョウバンの混合物など。
これらの脱臭剤以外にも脱臭作用を有するものであれ
ば何でも良く、これらの1種または2種以上の脱臭剤の
混合物が使用可能である。これらの脱臭剤は、シート1m
2当たり0.1〜150gの範囲で挟着されるように、高吸水性
材料と混合し、包装材の間に挟着するのが好ましい。
エチレンガス吸着剤としては、臭素を吸着させた炭素
質分子篩、好ましくは4〜6Åのミクロ孔を有するも
の、あるいは臭素酸ナトリウムまたは臭素酸カリウムを
溶解した酸性水を活性炭に加えて反応させた後、乾燥、
粉砕した5〜500μmの粒径のものなどが挙げられる。
このようなエチレンガス吸着剤は、水分の影響がない、
すなわち吸着したエチレンガスを水分の存在下で放出す
ることがないので望ましい。一般に、エチレンガス吸着
剤として使用されている活性炭、ゼオライト、大谷石な
どは、水分があると吸着したエチレンガスを放出するた
め好ましくない。
これらの機能性材料の他、適宜の機能を有する材料を
使用することが可能であり、その種類については特に限
定されるものではない。
次に、高吸水性材料としては、デンプン・アクリル酸
塩のグラフト重合体、カルボキシメチルセルロース架橋
体、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポリア
ルリロニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、変
性ポリビニルアルコール、アクリル酸重合体、アクリル
酸塩・アクリルアミド共重合体、イソブチレン・無水マ
レイン酸共重合体などが例示されるが、その他高吸水性
を有する材料であれば適宜使用し得る。これらの高吸水
性高分子材料の2種以上を併用することも可能である。
高吸水性高分子材料の使用量は、シート1m2当たり0.1〜
200mgの範囲が好ましく、特に1〜50gの範囲が望まし
い。
高吸水性材料と特定の機能性材料を包装材料の間に挟
着一体化させるために、ポリオレフィン、ポリアミド、
ポリエスステルなどの熱可塑性樹脂、その他適宜のバイ
ンダーを使用することができる。
上記の材料を用いて本発明の機能性を有する吸水シー
トを製造するには、例えば、以下のような方法をとるこ
とができる。
すなわち、第1図における包装材料(2)の内層材料
の上に高吸水性材料、特定の機能性材料およびバインダ
ーの混合物(3)を均一に散布し、包装材料(1)の内
層材料を重ね合わせ、加熱エンボスロールを通し挟着一
体化し、当該一体化後の原紙を一定サイズにカッティン
グし、包装材料(2)の中間層材料に載せ、下部の中間
層材料を原紙サイズに巻き込み、さらに上部より包装材
料(1)の外層材料を、下部より包装材料(2)の外層
材料をそれぞれ給紙するか、または、上記中間層材料を
巻き込んだ原紙を3方シールパウチに手詰めし、密封し
た後、全体を後述の加熱エンボスロールを通し挟着一体
化することにより製造することができる。
また、第2図のように、包装材料(2)の内層材料の
上に、高吸水性材料、特定の機能性材料およびバインダ
ーの混合物(3)を均一に散布し、これに基材(13)を
重ね合わせ後述の加熱エンボスロールを通し挟着一体化
し、一体化後の原紙を一定サイズにカッティングし、上
部にさらに熱可塑性樹脂からなるプラスチックフィルム
または非透水性を有する紙などの基材(12)、および基
材(11)を給紙して3層からなる包装材料を構成し、必
要に応じて当該包装材料を原紙サイドに巻き込み、下部
より包装材料(2)の外層材料を給紙し、サイドをヒー
トシールし、さらに全体を後述の加熱エンボスロールを
通し挟着一体化することにより製造することができる。
その他、非透水性の積層体からなる包装材料と、透水
性の積層体からなる包装材料をあらかじめ作製し、当該
包装材料の間に上混合物(3)を介在させ、全体を加熱
エンボスロールを通して挟着一体化することにより製造
してもよく、各基材の積層工程は適宜変更することが可
能である。
上記加熱エンボスロールを通して挟着一体化する方法
としては、 (1)加熱エンボスロールと加熱エンボスロール間 (2)加熱エンボスロールと加熱ロール間 (3)加熱エンボスロールとロール間 (4)加熱ロールと加熱ロール間 (5)加熱ロールとロール間 のいずれかのロール間を通し一体化する方法が挙げられ
る。
本発明の機能性を有する吸水シートは、例えば生鮮食
品の鮮度保持材として、当該生鮮食品の箱詰め、袋詰
め、トレー包装などの際に、そのまま生鮮食品の間に挿
入して使用するのが一般的であるが、乾燥しやすい食品
については、鮮度保持材にあらかじめ水を吸水させ、湿
った状態にして使用することも可能である。
その他、生理用品、おむつ、使い捨て雑巾、ペーパー
タオルなどの素材として適宜の形態に加工して使用する
ことも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の機能性を有する吸水シ
ートを用いれば、手間がかからず簡単に、かつ低コスト
で生鮮食品の鮮度を保持することができる利点がある。
また、特定の機能性材料が高吸水性高分子材料と共に一
体化されているため、袋の破損などによってエチレンガ
ス吸着剤、抗菌剤などの機能性材料が生鮮食品を汚染す
る危険性が全くないなどの特有の効果を有する。
また、高吸水性材料と共に、特定の機能性材料を適宜
選択して混合するだけで、使用目的に応じて任意の機能
を具備した吸水シートを作製し得る利点がある。
さらに、本発明の吸水シートは、透水性を有する包装
材料と非透水性すなわち防水性を有する包装材料の間に
高吸水性材料などを挟着一体化して構成されるものであ
るため、実際の使用に際して吸水された水分が吸水シー
トの裏面へ透過することを完全に防止することが可能で
あり、従来の吸水シートの問題点を簡便な手段により解
決し、吸水シートの付加価値を一段と高められることか
らその産業上の利用価値はきわめて高いものである。
また、非透水性の積層体は補強基材或いはクッション
性を付与する基材を有するものであるから吸水性シート
を加熱エンボスするとき非透水性基材の破損を防止する
ことができ、或いは吸水シートのクッション性を高める
ことができる利点がある。
以下に、本発明の実施例および比較例を記載する。
実施例 1 坪量25g/m2の紙(メーテル社製 MSP25)の上に、脱
臭剤として、活性炭(武田薬品工業社製白鷺A)、有機
酸及び酸化亜鉛の混合物(大日精化工業社製 ダイムシ
ュー1300)を各々10g/m2、高吸水性高分子材料(製鉄科
学社製 アクアキープ10 SHP)を70g/m2、バインダー
(製鉄化学社製 フローバック)(EVAの粉末)を10g/m
2の量で均一に散布し、当該混合物層を同種の紙ではさ
み加熱エンボスロールを通し、挟着一体化した(熱ロー
ル温度140℃、エンボス圧力5kg/m2)。
上記原紙を320×200mmにカッティングし、紙にポリエ
チレンをコートした非透水性を有する基材(メーテル社
製 MSP25に三井日石ポリマー社製M−16pを30μの厚み
でエクストルージョンコートしたもの)をポリエチレン
コート面を内側にして被せ、さらに上部より坪量25g/m2
の不織布(三井石油化学社製 シンテックスPK105)を
給紙し、上部の不織布を原紙サイド部に折り込んだ。さ
らに下部より不織布を給紙し、サイド部をギアロールに
よりヒートシールし、エンド部はシールバーによりヒー
トシールし、さらに全体を加熱エンボスロールを通して
挟着一体化し、エンド部においてカッティングして脱臭
性を有する吸水シートを作製した。
比較例 1 実施例 1において脱臭剤を入れない吸水シートを作
製した。
実験例 1 冷凍したあじを解凍し、各吸水シートを用いて包装
し、3日間7℃の冷蔵庫に保存後、ドリップの発生と臭
いの発生を比較した。その結果を第1表に示す。
第1表の結果から明らかなように、本実施例の吸水性
シートを使用した場合は、ドリップの発生及び臭いの発
生が共に無いことが判明した。
実施例 2 坪量25g/m2の紙(メーテル社製 MSP25)の上に、脱
臭剤として、活性炭(武田薬品工業社製白鷺A)、有機
酸及び酸化亜鉛の混合物(大日精化工業社製 ダイムシ
ュー1300)を各々10g/m2、高吸水性高分子材料(製鉄化
学社製アクアキープ10SHP)を20g/m2、バインダー(東
レ社製 ケミットR272S)を1g/m2の量で均一に散布し、
当該混合物層を樹脂コート紙(35g/m2の紙にポリエチレ
ンを30μの厚みでエクストルージョンコートしたもの)
で挟み、樹脂コート紙の上部にさらに坪量25g/m2の紙を
給紙し、加熱エンボスロールを通し、挟着一体化した。
上記原紙を320×210mmにカッティングし、不織布(ク
ラレ社製NA240JP2096)に載せ、下部の不織布を原紙サ
イドに折り込んだ。さらに上部より不織布を給紙し、サ
イド部をギアロールにより、ヒートシールした。エンド
部はシールバーによりヒートシールし、さらに全体を加
熱エンボスロールを通し、挟着一体化した。一体化後、
エンド部において330×210mmにカッティングした上記混
合物層を、上部3層、下部2層の積層材料の間に挟着し
た吸水シートを製造した。
比較例 2 坪量25g/m2の紙(メーテル社製MSP25)の上に、高吸
水性高分子材料(製鉄化学社製アクアキープ10SHP)を2
0g/m2、バインダー(東レ社製 ケミットR272S)を1g/m
2の量で均一に散布し、坪量35g/m2の紙で挟み、さらに
坪量25g/m2の紙を給紙し、加熱エンボスロールを通し、
挟着一体化した。
上記原紙を320×210mmにカッティングし、不織布(ク
ラレ社製NA240JP2096)に載せ、下部の不織布を原紙サ
イドに折り込んだ。さらに上部より不織布を給紙し、サ
イド部をギアロールにより、ヒートシールした。エンド
部はシールバーによりヒートシールし、さらに全体を加
熱エンボスロールを通し、挟着一体化した。一体化後、
エンド部において330×210mmにカッティングし吸水シー
トを製造した。
実験例 2 上記により作製した吸水シートを白色の紙に載せ、青
インキで着色した水200mlを吸水させた。一定時間放置
後、吸水シートを剥がし吸水シートの下の着色の度合い
を判定した。その結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、本発明の防止性を有する
吸水シートを用いれば、吸水した水分の裏面への透過を
完全に防止できることが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す機能性を有する吸水
シートの断面図である。 第2図は、本発明の他の実施例を示す機能性を有する吸
水シートの断面図である。 (1)……包装材料 (2)……包装材料 (3)……混合物 (11)……基材 (12)……熱可塑性樹脂からなるプラスチックフィルム
または非透水性を有する紙から構成される基材 (13)……基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61F 13/18 380Z (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 A41B 13/02 A61F 13/18 B65D 81/24 - 81/30 B01J 20/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高吸水性材料と、他の特定の機能性材料を
    含有する混合物を、一方が非透水性の積層体からなり且
    つ、少なくとも一方が3層以上の積層体からなる第1包
    装材料(1)と第2包装材料(2)の間に挟着一体化し
    て構成したことを特徴とする機能性を有する吸水シー
    ト。
  2. 【請求項2】第1包装材料(1)または第2包装材料
    (2)が、第1基材(11)、第2基材(12)、および第
    3基材(13)から構成され、第1基材(11)、第2基材
    (12)または第3基材(13)が熱可塑性樹脂からなるプ
    ラスチックフィルムまたは非透水性を有する紙であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の機能性を有する吸水シー
    ト。
  3. 【請求項3】特定の機能性材料が、抗菌性、脱臭性また
    はエチレンガス吸着性などの1種以上の特定の機能を有
    する材料である請求項1記載の機能性を有する吸水シー
    ト。
  4. 【請求項4】混合物を、熱可塑性樹脂からなるバインダ
    ーと共に、第1包装材料(1)と第2包装材料(2)の
    間に挟着一体化して構成したことを特徴とする請求項1
    記載の機能性を有する吸水シート。
  5. 【請求項5】全体を加熱エンボスロールにより挟着一体
    化して構成したことを特徴とする請求項1記載の機能性
    を有する吸水シート。
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