JPH085823B2 - ヘキサフルオロアセトンまたはその水和物の製造法 - Google Patents

ヘキサフルオロアセトンまたはその水和物の製造法

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JPH085823B2
JPH085823B2 JP63023753A JP2375388A JPH085823B2 JP H085823 B2 JPH085823 B2 JP H085823B2 JP 63023753 A JP63023753 A JP 63023753A JP 2375388 A JP2375388 A JP 2375388A JP H085823 B2 JPH085823 B2 JP H085823B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘキサフルオロアセトンまたはその水和物
の製造法に関する。更に詳しくは、オクタフルオロイソ
ブテンの有効利用を兼ねたヘキサフルオロアセトンまた
はその水和物の製造法に関する。
〔従来の技術〕
ヘキサフルオロアセトンは、合成樹脂、合成ゴムなど
の製造用単量体として、あるいはビスフェノールAFなど
の架橋剤の中間体、医薬、農薬などの中間原料などとし
て用いられている。
このような各種の用途を有するヘキサフルオロアセト
ン水和物は、従来次のような方法によって製造すること
が提案されている。
しかしながら、上記の各方法には、次のような欠点が
みられる。
(1)過マンガン酸カリウムによる酸化反応は、反応が
激しくまた副生する二酸化マンガンが容易には処置でき
ない産業廃棄物となること (2)ヘキサフルオロプロペンより合成されるそのオキ
サイドは高純度のものが得られ難く、従って生成物たる
ヘキサフルオロアセトン中にヘキサフルオロプロペンな
どが混在すること (3)ジエチタン(ヘキサフルオロチオアセトン2量
体)の硝酸酸化では、得られるヘキサフルオロアセトン
水和物中に、NO2およびSO2が含まれ、それの除去に手間
がかかること (4)ヘキサクロルアセトンの使用は、合成上塩素が重
量を増加させるだけで効率的ではなく、また有毒な五塩
化アンチモンを必要とし、更に高純度の生成物が得られ
難いこと 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、かかる欠点がみられるこれらの従来技術と
は全く発想を異にし、それの有効利用が強く求められて
いるオクタフルオロイソブテンを出発物質として用い、
ヘキサフルオロアセトンまたはその水和物を製造するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
かかる本発明の目的は、オクタフルオロイソブチルア
ルキル、アリールまたはベンジルエーテルあるいはヘプ
タフルオロイソブテニルアルキル、アリールまたはベン
ジルエーテルを酸素および活性炭触媒の存在下に約50〜
600℃の温度で熱分解させ、ヘキサフルオロアセトンま
はたその水和物を取得することにより達成される。
そもそもの出発物質として用いられるオクタフルオロ
イソブテンは、含フッ素共重合体の重要な原料の一種で
あるヘキサフルオロプロペン製造時の副生成物であり、
この毒性の強いオクタフルオロイソブテンは、一般に低
級アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどと
のアルコール付加物たるオクタフルオロイソブチルアル
キルエーテルを容易に形成する性質を有している。同様
に、フェノール類またはベンジルアルコールとの付加物
からは、アリールエーテルまたはベンジルエーテルが形
成される。
これらのオクタフルオロイソブチルエーテルは、第4
級アンモニウム塩などの相間移動触媒の存在下に、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物または炭酸
塩あるいはトリアルキルアミンなどの塩基と共に攪拌す
ることにより脱フッ化水素化され、対応するヘプタフル
オロイソブテニルアルキル、アリールまたはベンジルエ
ーテルを与える。
本発明方法においては、オクタフルオロイソブチルエ
ーテルおよびそれから導かれるヘプタフルオロイソブテ
ニルエーテルのいずれをも原料物質として用いることが
できる。これに対して、先に本出願人によって提案され
た方法、即ち、ヘプタフルオロイソブテニルエーテルを
光照射下に酸素と反応させ、ヘキサフルオロアセトンま
たはその水和物を製造する方法(特開昭61−277,645号
公報)では、ヘプタフルオロイソブテニルエーテルのみ
が原料物質となり得て、オクタフルオロイソブテニルエ
ーテルは原料物質として使用することができない。
これらの各原料物質を用いての熱分解反応は、常圧下
または加圧下に、活性炭触媒を充填した金属製反応管
に、酸素または酸素含有ガスに同伴させた原料物質(酸
素/原料物質モル比約1〜2)を供給し、反応管を通過
させる間に熱分解させることにより行われる。
触媒として用いられる活性炭は、粉末状、顆粒状、粉
状、ハニカム状、棒状、筒状など任意の形状のものを用
いることができ、特に内部比表面積が約10〜3000m2/g、
好ましくは約200〜2000m2/gの顆粒状物を用いることが
望ましい。
このような活性炭触媒を用いての反応は、約50〜600
℃、好ましくは約150〜300℃の温度で行われる。これよ
り低い温度では、熱分解速度が遅くなりすぎて経済上お
よび効率上の観点から好ましくなく、一方これより高い
温度では、エネルギーコストおよび反応器材質の劣化が
加速されるので好ましくない。
反応終了後は、反応混合物を順次水トラップおよびド
ライアイス−メタノールトラップへと導き、生成物を捕
集する方法が一般にとられる。水トラップには、ヘキサ
フルオロアセトンが水和物として得られる。得られたヘ
キサフルオロアセトンの水和物は、それ自体ポリエステ
ル、ポリアミドなどの溶媒として使用できるが、それの
脱水を行う場合には、五酸化リン、濃硫酸、無水硫酸あ
るいはモレキュラシーブなどを用いる方法によって行う
ことができる(特開昭57−81,433号公報、同59−157,04
5号公報)。
この熱分解反応で得られる分解ガス中のヘキサフルオ
ロアセトンは、GLC分析法によりその生成を確認するこ
とができるが、その分解ガス組成中には他の副生ガスが
含まれているため、ヘキサフルオロアセトンをそのまま
分離せず、一旦水中に分解ガスを導いて水和物とし、そ
れを分離する方法が簡単かつ便利な方法として用いられ
るのである。
〔発明の効果〕
本発明方法に従がい、ヘキサフルオロアセトンまたは
その水和物がオクタフルオロイソブチルエーテルまたは
ヘプタフルオロイソブテニルエーテルの熱分解という全
く新規な反応方法により得られた。この方法は、オクタ
フルオロイソブテンの有効利用法としても有意義であ
る。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 焼成した活性炭110gを充填したステンレス鋼製反応管
を200℃の温度に加熱し、反応管上方よりオクタフルオ
ロイソブチルメチルエーテル150g(純度70%、0.45モ
ル)を酸素ガス11(0.49モル)に同伴させながら、1.
6時間の間に仕込んだ。この際、反応管中を通過したガ
スは容量300mlの容器中の水100ml中に導き、更に容量50
0mlのドライアイス−メタノールトラップを経て放出し
た。
その時点で、水トラップ(内容量129.2g)中には約1
8.9重量%の濃度でヘキサフルオロアセトン水和物(HF
A.H2O)が生成していることがF−NMR内標法により確認
され、またドライアイス−メタノールトラップ中にも約
18重量%の濃度でヘキサフルオロアセトン水和物を含む
水層2.95gのあることが同様に確認され、これらの水層
以外に45.7gの原料が回収された。なお、水層からのヘ
キサフルオロアセトン水和物の分離は、エーテル系溶媒
を用いる抽出法により容易に行なうことができる。
実施例2 実施例1の熱分解反応において、オクタフルオロイソ
ブチルメチルエーテルの代りにヘプタフルオロイソブテ
ニルメチルエーテル150g(純度87%、0.61モル)を用
い、酸素ガス16.4l(0.73モル)に同伴させながら、2
時間の間に仕込んだ。
反応終了後の水トラップ(内容量121.1g)中には約2
2.9重量%の濃度でヘキサフルオロアセトン水和物が生
成しており、またドライアイス−メタノールトラップ中
にも約23重量%の濃度でヘキサフルオロアセトン水和物
を含む水層19.6gが存在しており、これらの水層以外に1
4.3gの原料が回収された。
実施例3 実施例1の熱分解反応において、オクタフルオロイソ
ブチルメチルエーテルの代りにヘプタフルオロイソブテ
ニルベンジルエーテル150g(純度85%、0.44モル)を用
い、酸素ガス11.9l(0.53モル)に同伴させながら、1.7
時間の間に仕込んだ。
反応終了後の水トラップ(内容量128.0g)中には約1
8.5重量%の濃度でヘキサフルオロアセトン水和物が生
成しており、またドライアイス−メタノールトラップ中
にも約19重量%の濃度でヘキサフルオロアセトン水和物
を含む水層2.1gが存在しており、これらの水層以外に5
8.6gの原料が回収された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オクタフルオロイソブチルアルキル、アリ
    ールまたはベンジルエーテルを酸素および活性炭触媒の
    存在下に約50〜600℃の温度で熱分解させることを特徴
    とするヘキサフルオロアセトンまたはその水和物の製造
    法。
  2. 【請求項2】ヘプタフルオロイソブテニルアルキル、ア
    リールまたはベンジルエーテルを酸素および活性炭触媒
    の存在下に約50〜600℃の温度で熱分解させることを特
    徴とするヘキサフルオロアセトンまたはその水和物の製
    造法。
JP63023753A 1987-07-21 1988-02-05 ヘキサフルオロアセトンまたはその水和物の製造法 Expired - Fee Related JPH085823B2 (ja)

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