JPH0854563A - 顕微鏡の光学機構 - Google Patents

顕微鏡の光学機構

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Publication number
JPH0854563A
JPH0854563A JP18761694A JP18761694A JPH0854563A JP H0854563 A JPH0854563 A JP H0854563A JP 18761694 A JP18761694 A JP 18761694A JP 18761694 A JP18761694 A JP 18761694A JP H0854563 A JPH0854563 A JP H0854563A
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JP
Japan
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optical axis
eyepiece
prism
reflected
optical
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Pending
Application number
JP18761694A
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English (en)
Inventor
Katsushige Nakamura
勝重 中村
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Mitaka Kohki Co Ltd
Original Assignee
Mitaka Kohki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数の低減ができ且つ接眼部を対物レン
ズの中心軸を中心にして回転させることができる顕微鏡
の光学機構を提供するものである。 【構成】 対物レンズを通過してきた一対の光束K1
2 がまず中心軸Aに直交する第1光軸Xに集まるた
め、この第1光軸Xを中心に接眼部3をチルト方向へ傾
けることができる。チルト方向での傾きの中心となる第
1光軸Xが1本であるため、従来のような複雑なギア機
構を要せず、部品点数の低減を図ることができる。ま
た、この第1光軸Xを経た光束K1 、K2 が中心軸Aに
合致する第2光軸Yに集まるため、この第2光軸Yを中
心に接眼部3を回転させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は顕微鏡の光学機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】双眼鏡を用いた立体顕微鏡は、産業界だ
けでなく、医療の分野でも多く使用されている(特開昭
56−32110号公報参照)。例えば、脳外科手術や
心臓外科手術などの医療分野では、双眼立体顕微鏡で患
部を観察しながら行う手術方法がある。このような手術
で用いられる顕微鏡では、メインドクターが見る方向を
変化させるために、接眼部がチルト方向(上下方向)へ
傾くようになっていたり、またメインドクターが見る接
眼部の他に、アシスタントドクターが見る補助接眼部が
設けられたものもある。この補助接眼部はメインの接眼
部とは異なる位置に設けられており、メインドクターと
アシスタントドクターは、それぞれメインの接眼部と補
助接眼部から患部の同一個所を観察しつつ、互いに協力
して手術を行うようになっている。また、補助接眼部の
代わりにカメラやビデオ等の撮影装置が設置される場合
もある。
【0003】図3及び図4にこのような従来の顕微鏡に
おける光学機構を示した。1は対物レンズで、観察物S
をその焦点位置で捉えるようになっている。対物レンズ
1を経た観察物Sからの光束Kは、分岐した光束K1
2 となり、一対のレンズL 1 、L2 から成る2組のズ
ーム部Zにそれぞれ至り、そこで希望する倍率に変更さ
れる。ズーム部Zを経た光束K1 、K2 はそれぞれビー
ムスプリッタBに至り、そこで光束K1 、K2 の一部が
アシスタントドクター用或いはカメラ用の光束K3 、K
4 として分岐され、それぞれ補助接眼部2に至る。
【0004】ビームスプリッタBを通過した本来の光束
1 、K2 はそれぞれ、結像レンズL3 を通過した後、
プリズムP1 にて直角に反射され光軸X1 に沿った方向
へ進む。そして、光束K1 、K2 は各々台形状のプリズ
ムP2 にて2回反射されて別の光軸X2 に沿った方向へ
反射される。更に、この光束K1 、K2 はプリズムP 3
にて左右の接眼部3間の幅Wを調整するための回転軸
(光軸)Y1 、Y2 に沿って反射され、平行四辺形プリ
ズムP4 を経た後、S1 で結像して接眼部3の接眼レン
ズL4 に至る。
【0005】この顕微鏡は、図4に示す如く、接眼部3
が90°の角度範囲θ1 でチルト方向へ傾けられるよう
になっているが、回転軸となる光軸X1 、X2 が2つあ
るため、各光軸X1 、X2 に互いに係合するギアG1
2 がそれぞれ備えられている。そして、一方のギアG
2 を他方のギアG1 に対して45°の角度範囲θ2 で回
転させることにより、該一方のギアG2 に固定されてい
る接眼部3を90°の角度範囲θ1 だけ傾けられるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては、接眼部3をチルト方向へ傾
けるための回転軸(光軸X1 、X2 )が2つ存在してい
るため、チルト方向への傾きを実現するために2つの組
み合わせたギアG1 、G2 が必要となり部品点数の増加
を招いていた。
【0007】また、接眼部3はチルト方向でのみ傾き可
能で、接眼部3を覗く方向性はそれ以外の方向に変更す
ることができなかった。例えば、顕微鏡の利用者からは
左右の接眼部3を、対物レンズ1の中心軸Aを中心に回
転させたいと希望があるものの、従来の構造では接眼部
3を中心軸Aを中心にして回転させることは光学的に無
理であった。
【0008】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、部品点数の低減ができ且つ接眼
部を対物レンズの中心軸を中心にして回転させることが
できる顕微鏡の光学機構を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る顕微鏡の
光学機構は、上記の目的を達成するために、対物レンズ
を通過してきた一対の光束の一部を各々ビームスプリッ
タ用いて対物レンズの中心軸に直交する第1光軸に沿っ
て反射すると共に、該ビームスプリッタを通過した光束
をプリズムを用いて前記中心軸に合致する第2光軸に沿
って反射し、且つ該第2光軸上に各々平行四辺形プリズ
ムの一端を臨ませて、前記各光束を該平行四辺形プリズ
ムの他端側に設けられた接眼部へ導くようにしたもので
ある。
【0010】
【作用】この発明によれば、対物レンズを通過してきた
一対の光束がまず対物レンズの中心軸に直交する第1光
軸に集まるため、この第1光軸を中心に接眼部をチルト
方向へ傾けることができる。チルト方向での傾きの中心
となる第1光軸が1本であるため、複雑なギア機構を要
せず、部品点数の低減を図ることができる。
【0011】また、この第1光軸を経た光束が対物レン
ズの中心軸に合致する第2光軸に集まるため、この第2
光軸を中心に接眼部を回転させることが可能となる。こ
のように、接眼部はチルト方向での変化だけでなく、第
2光軸を中心した回転方向でも変化可能となるため、観
察者は最も観察し易くて楽な方向から接眼部を覗くこと
ができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同
一の符号を付し、重複する記載は省略する。
【0013】対物レンズ1、ズーム部Z、結像レンズL
3 までの構造は従来と同様である。結像レンズL3 を経
た光束K1 、K2 は、対物レンズ1の中心軸Aに直交す
る第1光軸Xに沿って、各々プリズムP5 、P6 により
同じ方向へ反射される。そして、一方のプリズムP5
て反射された光束K1 は中心軸Aに合致した第2光軸Y
上に配されたプリズムP7 にて該第2光軸Yに沿って反
射され、他方の光束K 2 は別のプリズムP8 により前記
第2光軸Yと平行な方向へ反射される。
【0014】そして、一方側における第2光軸Y上には
平行四辺形プリズムP9 の一端が該第2光軸Yを中心に
して回動自在に臨まされおり、前記プリズムP7 にて反
射された光束K1 をこの平行四辺形プリズムP9 内で2
回反射してから一方側の接眼部3へ導いている。尚、こ
の平行四辺形プリズムP9 の他端には、後述する他方側
の光束K2 と光路を等しくするために平行プリズムP10
が設けられている。すなわち、この一方側の方が光路が
短いので、それを他方側へ合わせるために平行プリズム
10を設けたものである。この平行プリズムP10によ
り、左右の接眼部3において、観察物Sの鮮明な立体像
が観察できることになる。
【0015】また、他方側のプリズムP8 にて前記第2
光軸Yと平行な方向へ反射された光束K2 は、2つのプ
リズムP11、P12で反射されて前記第2光軸Y上に位置
するプリズムP13へ至り、そこで第2光軸Yに沿って反
射される。この他方側における第2光軸Y上にも平行四
辺形プリズムP14の一端が該第2光軸Yを中心にして回
動自在に臨まされおり、前記プリズムP13にて反射され
た光束K2 をこの平行四辺形プリズムP14内で2回反射
してから、他方側の接眼部3へ導いている。
【0016】この実施例によれば、結像レンズL3 を経
てプリズムP5 、P6 にて反射した光束K1 、K2 を、
対物レンズ1の中心軸Aに直交する第1光軸Xにいった
ん集め、それを対向するプリズムP7 、P8 により第2
光軸Y及びそれに平行な方向に沿って反射しているた
め、接眼部3を含めて前記対向するプリズムP7 、P8
以降の構造全体をチルト方向へ傾けることができる。し
かも、この実施例ではこのように接眼部3がチルト方向
へ傾くものでありながら、傾きの中心となる第1光軸X
が1本のため、従来のように複雑なギア機構等は要しな
い。
【0017】更に、前記第1光軸Xを経た光束K1 、K
2 が、各プリズムP7 、P13にて反射されることによ
り、各々対物レンズ1の中心軸Aに合致する第2光軸Y
に集まるため、この第2光軸Yを中心にして、接眼部3
も含めた前記平行四辺形プリズムP9 、P14以降の構造
H(図中、点線で囲んだ部分)が回転自在となる。従っ
て、観察者は、接眼部3をチルト方向で傾けるだけでな
く、第2光軸Yを中心として回転させることもできるた
め、接眼部3を観察するのに最適な方向に向けることが
でき、観察を楽な姿勢で行える。よって、この実施例の
構造を、脳外科手術や心臓外科手術などで使用される顕
微鏡に適用すれば、手術が行い易く、手術が長時間にな
っても疲れない。尚、両方の接眼部3の幅Wは、左右の
平行四辺形プリズムP9 、P14の一端を各々第2光軸Y
を中心に回動させることにより調整することができる。
【0018】
【発明の効果】この発明に係る顕微鏡の光学機構は、以
上説明してきた如き内容のものであって、接眼部はチル
ト方向での変化だけでなく、第2光軸を中心した回転方
向での変化も行えるため、観察者は最も観察し易くて楽
な方向から接眼部を覗くことができる。また、チルト方
向での傾きの中心となる第1光軸が1本のため複雑なギ
ア機構を要せず、部品点数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る顕微鏡の光学機構を
示す平面図である。
【図2】図1中の矢印DA方向から見た側面図である。
【図3】従来の顕微鏡の光学機構を示す平面図である。
【図4】図3中の矢印DB方向から見た側面図である。
【図5】チルト方向での動きを行うギア機構を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 対物レンズ 3 接眼部 A 中心軸 X 第1光軸 Y 第2光軸 K1 、K2 光束 P5 、P6 ─ プリズム P9 、P14 平行四辺形プリズム P10 平行プリズム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを通過してきた一対の光束の
    一部を各々ビームスプリッタ用いて対物レンズの中心軸
    に直交する第1光軸に沿って反射すると共に、該ビーム
    スプリッタを通過した光束をプリズムを用いて前記中心
    軸に合致する第2光軸に沿って反射し、且つ該第2光軸
    上に各々平行四辺形プリズムの一端を臨ませて、前記各
    光束を該平行四辺形プリズムの他端側に設けられた接眼
    部へ導くことを特徴とする顕微鏡の光学機構。
  2. 【請求項2】 一対の平行四辺形プリズムのうち、光路
    が短くなる方の平行四辺形プリズムの他端に、光路長さ
    を長い方と等しくするための平行プリズムを設けた請求
    項1記載の顕微鏡の光学機構。
JP18761694A 1994-08-09 1994-08-09 顕微鏡の光学機構 Pending JPH0854563A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18761694A JPH0854563A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 顕微鏡の光学機構

Applications Claiming Priority (1)

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JP18761694A JPH0854563A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 顕微鏡の光学機構

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JPH0854563A true JPH0854563A (ja) 1996-02-27

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ID=16209231

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JP18761694A Pending JPH0854563A (ja) 1994-08-09 1994-08-09 顕微鏡の光学機構

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JP (1) JPH0854563A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11258515A (ja) * 1998-03-16 1999-09-24 Olympus Optical Co Ltd 接眼鏡筒
JP2009193072A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Carl Zeiss Surgical Gmbh 観察装置用鏡胴

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JPH11258515A (ja) * 1998-03-16 1999-09-24 Olympus Optical Co Ltd 接眼鏡筒
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