JPH085923A - 実体顕微鏡 - Google Patents
実体顕微鏡Info
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- JPH085923A JPH085923A JP14144294A JP14144294A JPH085923A JP H085923 A JPH085923 A JP H085923A JP 14144294 A JP14144294 A JP 14144294A JP 14144294 A JP14144294 A JP 14144294A JP H085923 A JPH085923 A JP H085923A
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Abstract
観察光束の光軸との為す角度を小さくできる実体顕微鏡
を提供する。 【構成】 物点B1、B2からの観察光束L1をコリメ
ートする観察用フロントレンズ12と照明光束L2を物
点に照射する照明用レンズ13とを分離して備え、観察
用フロントレンズ12は物点位置B1、B2を変更する
ためにその光軸に沿って往復動される可動レンズ19と
物点に臨む側に設けられた固定レンズ18とから構成さ
れ、固定レンズ18は左右の観察光路の両光軸を含む面
と平行でかつ左右の観察光束L2とほぼ接する平面によ
り切り欠かれた切断面12aを有し、照明用レンズ13
は切断面12aに近接して配設されている。
Description
る。
9号に記載されているような実体顕微鏡が知られてい
る。この実体顕微鏡の光学系では、照明光束と観察光束
とに共用のフロントレンズの少なくとも一部をその光軸
方向に沿って可動させ、その物点位置を変更することが
できるようになっている。この種の実体顕微鏡の光学系
では、フロントレンズと空気との境界面によって反射さ
れた照明光束の反射光が観察光路に混入するのを防止す
るために、遮光板が光軸に沿って設けられている。
ンズの移動量を小さくして、観察対象が配置されるある
物点位置から観察対象が配置される別の物点位置までの
間の作動距離の変化量を大きくするには、フロントレン
ズを2群のレンズとすることが好ましい。図1はそのフ
ロントレンズの模式図を示しており、この図1におい
て、1は凸レンズ、2は凹レンズで、H1は凸レンズ1
の前側主平面、H1´は凸レンズ1の後側主平面、H2
は凹レンズ2の前側主平面、H2´は凹レンズ2の後側
主平面、dは凸レンズ1と凹レンズ2の間の主平面間
隔、pは凹レンズ2の後側主平面H2´から物点Bまで
の作動距離である。
レンズ3が構成されている。ここでは、凹レンズ2は固
定レンズとされ、凸レンズ1は可動レンズとされてい
る。
ズ2の焦点距離をf2とすると、作動距離pと主平面間
隔dとの関係は下記式によって表わされる。
220、主平面間隔dが、31≧d≧15のフロントレ
ンズ3を所望する場合、上記式に基づきf1、f2が求
まり、f1=130mm、f2=−200mmとなる。
所望されている半画角は、8度前後であり、左右の観察
光路K1、K2と照明光路S1との関係を図示すると、
図2(a)に示すようになる。この図2(a)は図3
(a)の位置q1における光学系の光路の断面を示して
いる。
度前後で広がることになるので、凸レンズ1を図3
(a)に示す位置X1から図3(b)に示す位置X1´
までの間で光軸に沿って移動させたときに、観察光束L
1と照明光束L2との両光束が遮光板4によりケラレな
いように光学系を設計するものとすると、照明光路S1
の光軸O1と観察光路K1、K2の光軸O2、O2とを
所定以上離さなければならず、従って、観察光路K1、
K2の光軸O2、O2と照明光路S1の光軸O1との為
す角度θが7度から8度前後となる。
2の光軸O2、O2と照明光路S1の光軸O1との角度
θが大きいと、穴の入口で照明光束L2が遮られ、穴の
奥を観察することが困難となる。
明光路S1の光軸O1との角度θを小さくするために、
図2(b)に示すように、図示を略すズーム変倍系の光
軸とフロントレンズ3の光軸O3とを偏心させ、フロン
トレンズ3の直径を小さくすることにより、軽量化を図
り、凸レンズ1の可動性を良くすることができるが、観
察光路K1、K2の光軸O2、O2と照明光路S1の光
軸O1との角度θは小さくならない。また、観察光路の
K1、K2の光軸O2、O2とフロントレンズ3の光軸
O3とがより一層偏心することになるので、収差が増大
し、光学性能上望ましくない。
もので、その第1の目的は、光学性能を損なうことなく
照明光束の光軸と観察光束の光軸との為す角度を小さく
できる実体顕微鏡を提供することにある。
に追従させて照明位置を変更できる実体顕微鏡を提供す
ることにある。
実体顕微鏡は、物点からの観察光束をコリメートする観
察用フロントレンズと照明光束を前記物点に照射する照
明用レンズとを分離して備え、前記観察用フロントレン
ズは物点位置を変更するためにその光軸に沿って往復動
される可動レンズと前記物点に臨む側に設けられた固定
レンズとから構成され、該固定レンズは左右の観察光路
の両光軸を含む面と平行でかつ左右の観察光束とほぼ接
する平面により切り欠かれた切断面を有し、前記照明用
レンズは前記切断面に近接して配設されている。
点からの観察光束をコリメートする観察用フロントレン
ズと照明光束を前記物点に照射する照明用レンズとを分
離して備え、前記観察用フロントレンズは物点位置を変
更するためにその光軸に沿って往復動される可動レンズ
と前記物点に臨む側に設けられた固定レンズとから構成
され、前記可動レンズの往復動に伴う物点位置の変位に
追従させて前記照明用光束の照明位置を変更する照明位
置変更手段が設けられている。
により物点が照明される。可動レンズを観察用フロント
レンズの光軸に沿って移動させると、光学系の作動距離
が変更され、これにより物点位置が変更される。請求項
4に記載の発明によれば、可動レンズの移動に伴って、
照明位置変更手段が物点位置の変位に追従させて照明位
置を変更する。
は接眼鏡筒を示し、この図において、符号B1、B2は
従来例と同様に物点位置を示し、符号pはその双眼顕微
鏡の光学系の作動距離を示しており、hはこの双眼顕微
鏡の作動距離の変化量である。その物点位置B1から物
点位置B2までの間にセットされた観察対象はピントの
合った状態で見られることができる。
に観察用フロントレンズ12、照明用レンズ13、ズー
ム変倍系14、照明光源部15が内蔵され、接眼鏡筒1
1には眼幅調整プリズム16、接眼レンズ17が設けら
れている。観察用フロントレンズ12は物点に臨む固定
レンズ18と可動レンズ19とから構成されている。フ
ロントレンズ12と照明用レンズ13とは分離されてい
る。この観察用フロントレンズ12と照明用レンズ13
の詳細については後述する。ズーム変倍系14は変倍レ
ンズ20、21、22、ビームスプリッタ23、結像レ
ンズ24、正立プリズム25を有する。このズーム変倍
系14は左右の光学系から構成され、一方の光学系は紙
面において向こう側に設けられているので、図5では省
略されている。照明光源部15は光源26、コンデンサ
ーレンズ27、照明野絞り28、レンズ付反射プリズム
29を有する。フロントレンズ12、ズーム変倍系1
4、眼幅調整プリズム16、接眼レンズ17は観察光学
系を構成しており、例えば物点位置B2から発せられた
観察光束L1は観察用フロントレンズ12によってコリ
メートとされてズーム変倍系14に導かれる。ズーム変
倍系14はアフォーカル光学系とされ、コリメートされ
た観察光束L1はこのズーム変倍系14を通過してビー
ムスプリッタ23に導かれ、その観察光束L1の一部は
ビームスプリッタ23により反射されて図示を略すTV
撮像装置等に導かれ、結像される。このビームスプリッ
タ23を透過した観察光束L1は結像レンズ24により
像点Iに実像を形成する。観察者はアイポイントEに眼
を置くことにより、接眼レンズ17を介して物点位置B
2における観察対象を観察できる。なお、眼幅調整プリ
ズム16はその入射光軸の回りに回転可能であり、観察
者の瞳孔間距離を合わせることができるようになってい
る。
ンサレンズ27により集光され、照明野絞り28を照明
する。照明野絞り28を通過した照明光束L2はレンズ
付反射プリズム29によりコリメートされ、照明用レン
ズ13に導かれる。この照明用レンズ13の焦点は物点
位置B2に一致されており、照明野絞り28の像が物点
位置B2に形成され、物点位置B2が均一に照明され
る。また、光源26の像が集光レンズ27によって照明
用レンズ13の物点側近傍に形成されるようになってお
り、すなわち、照明光源部15の射出瞳が固定レンズの
物側でかつ後述する切断面に近接されている。これによ
り、光源26の照明効率の向上を図ることができる。
の間には、遮光板30が設けられている。この遮光板3
0は照明用レンズ13と空気との境界面によって反射さ
れた照明光束の反射光が観察光路に混入するのを防止す
る役割を果たす。フロントレンズ12は図6に示すよう
に左右の観察光路K1、K2の両光軸O2、O2を含む
面と平行でかつ左右の観察光束L1、L1とほぼ接する
平面により切り欠かれた切断面12aを有し、照明用レ
ンズ13は図5、図6、図7に示すように切断面12a
に近接して配設されている。その図6において、符号O
1は照明光路S1の光軸、符号O3はフロントレンズ1
2の光軸である。フロントレンズ12と照明用レンズ1
3とを分離する構成とし、照明用レンズ13を固定レン
ズ18の切断面12aに近接して配設する構成とするこ
とにより、観察光束L1の光軸O2と照明光束L2の光
軸O1とを従来に較べて近付けることができるので、光
軸O1と光軸O2との為す角度を従来よりも小さくで
き、例えば5度とすることができる。
す位置に変位させると、物点位置がB2からB1に変位
される。このとき、照明光束L2による照明位置が物点
位置B2のままであると、照明位置と物点位置とがずれ
ることになる。これを避けるために、この発明では、可
動レンズ19の往復動に伴う物点位置の変位に追従させ
て照明用光束L2の照明位置を変更する照明位置変更手
段が設けられている。
の説明図であって、図8、図9において、31、32は
レンズホルダである。レンズホルダ31にはガイドピン
33、33が突設されている。レンズホルダ32はガイ
ドピン33に案内されて上下動される。レンズホルダ3
1には照明用レンズ13と固定レンズ18とが保持され
ている。レンズホルダ32には可動レンズ19が保持さ
れている。レンズホルダ31には一対の支持板34が図
10に示すように取り付けられており、その起立部34
a、34には回動支持ピン35が取り付けられている。
その回動支持ピン35には保持枠36が回動可能に支持
されている。レンズ付反射プリズム29はその両側面が
保持枠36の両側板36a、36a´に接着されて保持
枠36に保持されている。その側面36a´にはその上
端部分に支持ピン37が取り付けられ、支持ピン37に
は回転可能にローラ38が支承されている。
aに接着されてレンズホルダ31に固定されている。レ
ンズホルダ32には、図9に示すように、ネジ39Cに
よりラック板39が固定されている。ラック板39には
図10に示すようにラック歯39aと摺接面39bが形
成されている。ラック歯39aにはピニオン40が噛合
されている。このピニオン40はモータ(図示を略す)
の出力軸41に取り付けられている。摺接面39bには
ローラ38が摺接されている。その摺接面39bは垂直
線に対して傾斜する構成とされ、保持枠36はローラ3
8が摺接面39bに摺接する方向に捻りコイルバネ(図
示を略す)により常時付勢されている。レンズホルダ3
2はモータ、ピニオン40、ラック板39によりフロン
トレンズ12の光軸方向に往復動される。
位置まで移動されると、物点位置がB2からB1に変位
される。同時に、レンズ付反射プリズム29が支持ピン
35を中心にして矢印X方向に回動され、レンズ付反射
プリズム29の反射面29aが破線で示す位置に回動さ
れ、従って、可動レンズ19の往復動に伴う物点位置の
変位に追従し、破線で示すように照明光束L2の照明位
置が物点位置B1に変更され、物点位置の変位に追従さ
せて照明中心を変更することができる。
ズ12の径を小さくできるので、フロントレンズ12の
軽量化を図ることができるという効果を奏する。
し、この変形例では、レンズ付反射プリズム29を回動
変位させる代わりに、レンズ付反射プリズム29と照明
野絞り28との間に頂角が一致する偏角プリズム42、
43を設け、この偏角プリズム42、43を基準の物点
位置B2では図11に示すように配置して全体として偏
角作用を有しない平行平面板としての作用を果たさせ、
物点位置の変位に追従させて(すなわち可動レンズ19
の移動に同期させて)一対の偏角プリズム42、43を
互いに逆方向に回転させて照明光路の光軸を偏角させ、
物点位置の変位に追従させて照明中心を変更させること
としたものである。なお、図11では、偏角プリズム4
2、43は説明の都合上照明光路の光軸の回りに90度
回転させて描かれている。
物点からの観察光束をコリメートする観察用フロントレ
ンズと照明光束を物点に照射する照明用レンズとを分離
して備え、観察用フロントレンズは物点位置を変更する
ためにその光軸に沿って往復動される可動レンズと物点
に臨む側に設けられた固定レンズとから構成され、固定
レンズは左右の観察光路の両光軸を含む面と平行でかつ
左右の観察光束と接する平面により切り欠かれた切断面
を有し、照明用レンズは前記切断面に近接して配設され
ているので、観察光路の光軸と照明光路の光軸との為す
角度を従来よりも小さくでき、従って、穴の奥、凹凸の
大きな物体の凹部を良好に照明でき、光学性能を損なう
ことなく凹凸の大きな物体の観察が容易となる。
点からの観察光束をコリメートする観察用フロントレン
ズと照明光束を物点に照射する照明用レンズとを分離す
る構成とした場合であっても、照明位置を物点位置に合
致させることができるという効果を奏する。
る。
図を示し、図2(a)は図3(a)の位置q1における
光学系の光路断面図であり、図2(b)はズーム変倍系
の光軸とフロントレンズの光軸とを偏心させた場合の不
具合を説明するための光路断面図である。
模式図を示し、図3(a)はフロントレンズが基準位置
にあるときの観察光束と照明光束との関係を示し、図3
(b)はフロントレンズを可動させたときの観察光束と
照明光束との関係を示している。
符号q2における光路断面図である。
る。
面図である。
面図である。
背面図である。
光学図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 物点からの観察光束をコリメートする観
察用フロントレンズと照明光束を前記物点に照射する照
明用レンズとを分離して備え、前記観察用フロントレン
ズは物点位置を変更するためにその光軸に沿って往復動
される可動レンズと前記物点に臨む側に設けられた固定
レンズとから構成され、該固定レンズは左右の観察光路
の両光軸を含む面と平行でかつ左右の観察光束とほぼ接
する平面により切り欠かれた切断面を有し、前記照明用
レンズは前記切断面に近接して配設されている実体顕微
鏡。 - 【請求項2】 前記光源部の射出瞳が前記固定レンズの
物側でかつ前記切断面に近接して設けられている請求項
1に記載の実体顕微鏡。 - 【請求項3】 前記照明用レンズによる前記照明光束の
反射光束が前記観察光路に混入するのを防止する遮光板
が前記切断面に沿って設けられていることを特徴とする
請求項1に記載の実体顕微鏡。 - 【請求項4】 物点からの観察光束をコリメートする観
察用フロントレンズと照明光束を前記物点に照射する照
明用レンズとを分離して備え、前記観察用フロントレン
ズは物点位置を変更するためにその光軸に沿って往復動
される可動レンズと前記物点に臨む側に設けられた固定
レンズとから構成され、前記可動レンズの往復動に伴う
物点位置の変位に追従させて前記照明用光束の照明位置
を変更する照明位置変更手段が設けられている実体顕微
鏡。
Priority Applications (2)
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DE1995123712 DE19523712C5 (de) | 1994-06-23 | 1995-06-22 | Stereomikroskop |
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