JPH08512274A

JPH08512274A - 枚葉紙輪転印刷機の排紙範囲において枚葉紙を搬送して排紙する装置

Info

Publication number: JPH08512274A
Application number: JP7503808A
Authority: JP
Inventors: ブルクハルトマック，リヒャルト; ミヒャエルツァーン，エーリヒ
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 1993-07-05
Filing date: 1994-06-30
Publication date: 1996-12-24
Anticipated expiration: 2018-02-24
Also published as: JP3380250B2; DE4322324A1; EP0707556B1; WO1995001930A1; US6000695A; DE4322324C2; EP0707556A1

Abstract

(57)【要約】枚葉紙輪転印刷機の排紙範囲において枚葉紙を搬送して排紙する汎用の装置には、循環する搬送チェーンによって保持された枚葉紙搬送のためのグリッパブリッジが、枚葉紙のためのパイル範囲の上を該パイル範囲を越えて案内されることに基づいて、印刷機作業員が危険にさらされるという欠点がある。このような危険を排除するために、本発明では排紙範囲が、場合によっては乾燥ステーションを有するチェーン搬送システムを備えた枚葉紙搬送範囲（２）と、ニューマチック式の搬送システム（５９）を備えたパイル形成範囲（４０）とに分割されている。

Description

【発明の詳細な説明】枚葉紙輪転印刷機の排紙範囲において枚葉紙を搬送して排紙する装置本発明は、枚葉紙輪転印刷機の排紙範囲において枚葉紙を搬送して排紙する装置であって、枚葉紙搬送路の下にニューマチック式の枚葉紙ガイドエレメントが配置されていて、該枚葉紙ガイドエレメントが、各枚葉紙の幅全体にわたって延在しており、枚葉紙輪転印刷機の最後の枚葉紙案内胴から次々と枚葉紙を引き受けるチェーン搬送システムが設けられていて、該チェーン搬送システムが、搬送区間に沿って、パイル装置に向かって方向付けられた主搬送方向で枚葉紙を搬送し、排紙パイルを形成するために、パイル装置に設けられたパイル支持の上で枚葉紙を解放する形式のものに関する。このような形式の装置は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第３６２９７２０号明細書に基づいて公知である。この公知の装置では、ブローエアによって負荷される複数の枚葉紙ガイドロッドが枚葉紙搬送方向に配置されており、この場合外側の枚葉紙ガイドロッドは各１つの吸込み管によって制限される。個々の枚葉紙ガイドロッドと外側に配置された吸込み管との間には、両側にブローエアを分割する中央の枚葉紙ガイドロッドを起点として、接線方向に向けられた流れ領域が形成されており、この流れ領域は搬送すべき枚葉紙を真ん中を起点として枚葉紙搬送方向に対して横方向に延伸する。このような装置は、特に両面印刷された刷り本を排紙する場合に、枚葉紙ガイドロッドの上側区分にインキを付着させることがある。さらにこの先行技術における解決策には次のような欠点がある。すなわちこの場合、循環するグリッパチェーンによって保持されたグリッパブリッジが排紙パイルにわたって案内されるので、印刷工が例えばテスト枚葉紙を取り出すような場合に怪我をするおそれがある。ドイツ連邦共和国特許第３８４１９０９号明細書には、枚葉紙又はウェブ状の材料を、搬送区間特に湾曲した搬送区間にわたってチェーン搬送システムのチェーンに沿って、浮遊式に案内する方法及び装置が開示されている。まず初めに凹面状に湾曲し次いで凸面状に湾曲して延びている搬送路の下には、サクションシャフトによって互いに分割されている多数のノズルボックスが配置されている。サクションシャフト内において有効な負圧は、ノズルボックスから流出する自由噴流によって生ぜしめられる空気クッションと共働するので、搬送すべき物品は波打ちながら案内される。枚葉紙の、ノズルボックスとは反対の側には、複数の自由噴流ノズルが設けられており、これらの自由噴流ノズルはこの側から、搬送すべき枚葉紙に作用する。搬送チェーンにはさらにブレードが構成されており、これらのブレードのところでは、分割壁によって形成されていてかつ減少する横断面を備えた通路に枚葉紙）が形成される。またこの公知の装置においても、チェーン搬送システムは排紙パイルの上を該排紙パイルにわたって延在しており、かつ排紙パイルに枚葉紙を汚れなしに排紙するための特別な措置はなんら施されていない。先行技術の概略的に記載された解決策は、共通の欠点を有している。すなわち先行技術の解決策では、循環するチェーンシステムが枚葉紙の排紙箇所の上方にまで延びており、これによって、排紙箇所に対する視覚認識の可能性及び接近可能性は著しく制限されており、そしてテスト枚葉紙の取出しには、循環するチェーンシステムに基づいて怪我のおそれがある。ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式の装置を改良して、印刷機から放出された枚葉紙を作業員が容易に取り出すことができるような装置を提供することである。この課題を解決するために本発明の構成では、枚葉紙を解放するチェーン搬送システムに、刷り本ポイントを備えたニューマチック式の搬送システムが接続されており、該搬送システムが、チェーン搬送システムから解放された枚葉紙を、パイル装置の範囲に位置していて刷り本ポイントを用いて選択可能な排紙ポジションに搬送し、かつ選択された排紙ポジションに対応するパイル平面の上に降下させるようになっている。本発明のように構成されていることによって得られる利点は、種々様々である。本発明による装置では例えば、新たな指示が出された後で印刷開始段階中に生じる反古紙を直ちに別に集めることができるので、印刷工の手間を著しく省くことができる。この場合反古紙は、そのために選択されかつ排紙パイルの上側から下げられた特別なパイル平面において、自動的に集められる。さらに、排紙パイルへの枚葉紙の連続的な排紙動作に対して手を加えることは、もはや不要である。それというのは、テスト枚葉紙を同様に別のパイル平面に搬送することができるからである。エアロダイナミック式に発生する力を用いてその都度所望の排紙ポジションに枚葉紙を搬送することは、排紙パイルへの枚葉紙の汚れのないかつ引っかかりのない排紙を保証する。本発明のように構成されているとさらに、例えばグリッパブリッジのような、作業箇所の直ぐ近くに位置する運動する部分を回避して、印刷機から放出された枚葉紙を排紙装置に排紙することができる。プロセスラインの終端部に複数のパイル平面が配置されていると、印刷開始段階中における反古紙に対しても連続印刷中におけるテスト枚葉紙に対しても、視覚的に認識しやすくかつ接近しやすい排紙可能性を得ることができる。本発明の別の構成では、第１のパイル平面が、排紙パイルもしくはパイル支持の上側面に形成された第２のパイル平面の上に設けられている。このように構成されていると、排紙パイルもしくはこの排紙パイルから下げられたパイル平面に枚葉紙を選択的に排紙するのに有利な、極めてスペースを節約した配置形式を、得ることができる。本発明の根本思想は、枚葉紙輪転印刷機の最後の枚葉紙案内胴から枚葉紙を引き受ける搬送手段と同一の搬送手段を用いて枚葉紙を排紙する、それ自体閉鎖されたもしくはまとまった１つの機能ユニットを使用するという、汎用の装置における原理とは異なったところにある。本発明のこの根本思想に基づいて、冒頭に述べた形式の装置のチェーン搬送システムにグリッパのない機能ユニットを接続することが、さらに望まれている。本発明の根本思想に基づく本発明の別の構成では、ニューマチック式の搬送システムが、各排紙ポジションに配属された浮遊ガイド手段を有しており、該浮遊ガイド手段が、刷り本ポイントを通過した枚葉紙を、浮遊ガイド手段によって運転に応じて枚葉紙の上側面と浮遊ガイド手段との間に生ぜしめられる空気流を用いて、案内し、かつ排紙ポジションへと搬送するようになっている。本発明の別の有利な構成では、ニューマチック式の搬送システムがサクションベルト装置を有しており、該サクションベルト装置が、チェーン搬送システムから解放された枚葉紙を変わらない速度で引き受け、かつ刷り本ポイントの位置に応じて浮遊ガイド手段のうちの１つに向かってさらに搬送するようになっている。本発明のさらに別の構成では、ほぼ排紙ポジションのレベルに位置する枚葉紙の下側面に作用するブレーキ装置が設けられていて、該ブレーキ装置は、各枚葉紙がその排紙ポジションに達する前に、枚葉紙を制動するようになっており、ブレーキ装置が、エンドレスに循環するブレーキベルトと該ブレーキベルトに配属されたサクションボックスとを有していて、該サクションボックスの上を通ってブレーキベルトが案内されており、さらにブローエアノズルが設けられていて、該ブローエアノズルが各枚葉紙の後端部を、制御されたブローエア噴流を用いて後端部を押し下げながら、ブレーキベルトに接触させるようになっている。このように構成されたブレーキ装置が設けられていることによって、純然たる制動効果のみならず、枚葉紙の後端部を押し下げることにより、後続の枚葉紙が、その時に排紙ポジションに位置する先行する枚葉紙と衝突することを確実に回避することができる。本発明の別の構成では、ブレーキ装置を通過した各枚葉紙の下に空気クッションを形成する別のブローエアノズルが設けられている。このようなブローエアノズルから流出する自由噴流は、既に排紙パイルに排紙された枚葉紙とブレーキ装置を通過した枚葉紙との間に、空気クッションを生ぜしめ、この空気クッションによって、その都度のパイル平面における汚れ及び引っかかりのない枚葉紙の排紙が保証される。本発明の別の有利な構成では、第１のパイル平面が第１の浮遊ガイド装置を用いて形成されており、該浮遊ガイド装置が各枚葉紙を、この第１の浮遊ガイド装置の作動状態において該浮遊ガイド装置によって枚葉紙の下側面と浮遊ガイド装置との間に生ぜしめられる空気流を用いて、主搬送方向に対して横方向に方向付けられた放出方向において排出するようになっている。このように構成されていることによって、特に反古紙を、枚葉紙輪転印刷機から連続的に放出される枚葉紙の流れから、特に簡単にかつ作業しやすく選り分けて処分することができる。このために最も簡単には、枚葉紙を排出する浮遊ガイド装置に、反古紙のための収容容器を接続しておくことができ、この収容容器はなんら問題なくパイル装置の適当な側に設置しておくことができる。本発明のさらに別の有利な構成では、第１の浮遊ガイド装置が、パイル装置から横方向に突出しているガイド区分を有している。このように構成されていると、相応な長さをもつガイド突出部の構成によって、パイル装置から横方向にどれ位の間隔をおいて、例えば前記収容容器を備えた反古紙のための排出処理箇所を設ければよいかが、規定可能である。本発明の別の有利な構成によって、横方向に排出された枚葉紙の整然とした排紙をも達成することができる。このために本発明の別の有利な構成では、第３のパイル平面が設けられており、該パイル平面が、放出方向で見てガイド区分に接続されていて、かつ第１のパイル平面に対して低いレベルに配置されており、ガイド区分の上に、該ガイド区分を少なくとも部分的に覆う第２の浮遊ガイド装置が配置されており、該浮遊ガイド装置が各枚葉紙を、この第２の浮遊ガイド装置の作動状態において該浮遊ガイド装置によって枚葉紙の上側面と第２の浮遊ガイド装置との間に生ぜしめられる空気流を用いて、第１の浮遊ガイド装置から引き受け、さらに、放出方向において第３のパイル平面の上方における放出ポジションに搬送し、第２の浮遊ガイド装置に、タイミング制御された枚葉紙押さえが配属されていて、該枚葉紙押さえが、少なくともほぼ放出ポジションに位置する枚葉紙の後端部を下方に向かって押圧するようになっている。この場合、反古紙及び／又はテスト枚葉紙を排紙するために、第３のパイル平面が使用されると、有利である。パイル装置にノンストップ装置が配属されている場合には、該ノンストップ装置が、排紙パイルの、チェーン搬送システムに向けられた側に配置されていると、有利である。このように構成されていると、構造スペースを節減することができ、かつパイル装置の作業範囲における見通しを良くすることができる。機能ユニットの分割を目的とした本発明の根本思想に関して言えば、排紙範囲に乾燥装置を備えた本発明による装置において、さらに有利には、チェーン搬送システムにモジュール構造形式の乾燥ステーションが一体に組み込まれている。このような構成において本発明のさらに有利な構成では、チェーン搬送システムの水平な分路及び該分路に配属された乾燥ステーションと、チェーン搬送システムの傾けられた分路及び該分路に配属された乾燥ステーションとが、乾燥モジュールを形成しており、該乾燥モジュールが一部は分割箇所において互いに当接していて、かつ一部は最後の枚葉紙案内胴を有する枚葉紙輪転印刷機の端部区分に接続している。このように構成されていると、分割箇所に別の乾燥モジュールを挿入することによってチェーン搬送システムを延長することができる、という別の構成上の可能性を得ることができる。次に図面につき本発明の実施例を詳細に説明する。第１図は、排紙範囲を示す側面図である。第２図は、第１図の一部を拡大して示す図である。第３図は、第２図の一部を拡大して示す図である。第４図は、第１図で見て排紙範囲の左側の端面を見た図であって、横方向に枚葉紙を排出するための本発明による構成を示す図である。第１図に示されていない、排紙範囲に先行する印刷装置又は仕上げ装置の、枚葉紙を案内する最後の胴４５から、枚葉紙２４は排紙胴１の外周範囲において、チェーン搬送システム５８によって引き受けられ、次いで該チェーン搬送システム５８の搬送チェーン装置２の戻り側４に続く搬送区間に沿って、パイル装置４０に向かって方向付けられた主搬送方向で搬送され、そして排紙パイル３３を形成すべく、パイル装置におけるパイル支持５３の上において解放される。チェーン搬送システム２は枚葉紙を１枚ずつ、チェーン搬送システム５８の、排紙胴１から離れている端部におけるチェーン変向体５の範囲において解放する。排紙胴１からチェーン変向体５までは、有利には、中断されない浮遊ガイド６が延在しており、この浮遊ガイド６は、戻り側４の経過に追従する閉じられた表面に、個々の空気通流開口を有している。浮遊ガイド６には複数の接続部７を介して、適当なブロー媒体が供給される。チェーン変向体５には刷り本ポイントが後置されており、この刷り本ポイント（Exemplarweiche）は、後で詳しく述べるサクションベルト装置１４，１７，３７に埋め込まれたそらせセグメント８と該そらせセグメントに接続するくさび体９とから成っている。チェーン変向体５の範囲において解放された枚葉紙２４は、そらせセグメント８の位置に応じて、上に述べたサクションベルト装置に相当する別のサクションベルト装置１５，１６，３７，３８を用いて、第１のパイル平面１０の上の第１の排紙ポジションに向かって、もしくはサクションベルト装置１４，１７，３７を用いて、第２のパイル平面１１の上の第２の排紙ポジションに向かって搬送される。この場合各排紙ポジションは、以下においてさらに述べる各浮遊ガイド手段２５，２６のポジションによって規定されている。パイル平面１０の上には反古紙から成るパイルを形成することができ、このことは特に、輪転印刷機の印刷開始段階（Andruckphase）中において意味がある。これに対して良好な枚葉紙から成る排紙パイル３３は、連続印刷中にパイル平面１１において形成される。両パイル平面には各１つのブレーキ装置１２，１３と、排紙される枚葉紙を適正に方向付けるためのストッパ３２とが配属されている。連続運転中に、積み重ねられた反古紙を連続する生産から遠ざけた後で、テスト枚葉紙をそらせセグメント８を介して上側のパイル平面１０に導いて、縁部正確に排紙することができる。上側のパイル平面１０において集められたテスト枚葉紙は、次いで損傷のおそれなしに、人間工学的に有利に取り出すことができる。主パイル３３の下には有利にはパレット搬送装置３８が設けられており、このパレット搬送装置３８を用いて排紙パイル３３は、主搬送方向に対して横方向にパイル範囲から取り除くことができ、これに対して、図面には単に略示されているに過ぎないノンストップ装置３５は、パイル平面１１における枚葉紙２４の中断されない排紙を可能にする。排紙パイル３３の、チェーン搬送システム５８に向いた側に、このノンストップ装置３５が配置されていることによって、パイル装置４０への接近可能性が損なわれることは回避される。特に第２図から明らかなように、サクションベルト１４はチェーン変向体５の下から、ブレーキ装置１３のところまで延びている。サクションベルト１４は１つのサクションボックス１７、又は第２図で見て図平面に対して垂直な方向で互いに並んで配置された複数のサクションボックス１７にわたって延びていて、変向ローラ３７を介して循環する。サクションボックス１７の間には、そらせセグメント８のうちの１つが示されており、このそらせセグメント８には、主搬送方向で見て、サクションベルト１５の傾斜に相当するくさび体９が続いている。またサクションベルト１４にはブレーキ装置１３が後置されている。サクションベルト１４及びブレーキ装置１３の上には、これらの直ぐ近くに、排紙パイル３３もしくはパイル支持５３の上にまで延びる浮遊ガイド手段２６が設けられている。これらの浮遊ガイド手段２６は、一群の中空成形体の形で構成されており、これらは同一の水平平面に位置していて、かつ主搬送方向に延びている。浮遊ガイド手段２６には、圧縮空気接続部７を介して、運転に応じて、ブローエアが供給され、このブローエアは、各中空成形体の下側におけるノズルを通して、ほぼ主搬送方向に向けられた中央噴流をもつ自由噴流として流出する。このような浮遊ガイド手段は例えばドイツ連邦共和国特許第３９３６８４６号明細書に基づいて公知であり、例えば本発明で問題になっている枚葉紙２４のような平らな物品を、浮き上がらせながら（無接触式に）搬送するために使用される。浮遊ガイド手段２６には、ブレーキ装置１３の上においてブローエアノズル２１が埋め込まれている。そらせセグメント８が第２図に示された傾けられた位置を占めていない場合には、枚葉紙２４は連続印刷運転中に、サクションベルト１４を介してブレーキ装置１３に運ばれる。ブローエアノズル２１から流出する制御されたブローエア噴流６１を用いて、各枚葉紙２４の後端部は、ブレーキ装置１３のエンドレスに循環するブレーキベルト１９に押し付けられる。ブレーキ装置１２，１３とサクションベルト装置１４，１５，１６，１７，３７とは、両者が同様な構造を有している場合には、単にブレーキベルト１８，１９とサクションベルト１４，１５とのベルト速度が異なっているだけで、同一の作用原理を有しているので、ブレーキ装置１３の吸込み作用を相応に高めてブレーキベルト１９に後続の枚葉紙端部を接触させることによって、各枚葉紙２４はブレーキベルト１９に対するスリップなしに制動させられる。ブレーキ装置１３から離れた後で、いまや制動された枚葉紙２４は、浮遊ガイド手段２６を用いてガイドされながら、かつ枚葉紙２４の下側における空気クッションによるある程度の支持効果の影響を受けながら、短時間で排紙ポジションに到達し、次いで枚葉紙２４はこの排紙ポジションからパイル平面１１へ降下する。空気クッションは、第３図に最もはっきりと示されている別のブローエアノズルを用いて生ぜしめられる。その都度先行する枚葉紙２４がその排紙ポジションから降下することは、後続の枚葉紙２４によって助成される。つまりこの場合後続の枚葉紙２４が、下方に向かってブレーキ装置１３に押し付けられる先行する枚葉紙２４の後端部から、該枚葉紙と浮遊ガイド手段２６との間に進入することによって、後続の枚葉紙２４は、先行する枚葉紙２４から浮遊ガイド手段２６の吸込み作用の影響を次第次第に取り去るからである。したがって全体として、枚葉紙２４を、既に排紙されている枚葉紙２４の上に無接触式に案内して、排紙することが可能になり、ひいては汚れ現象や引っかかり現象を回避することが可能になる。また、枚葉紙２４がそらせセグメント８及びくさび体９を用いて、同様に変向ローラ３７を介して循環する上側のサクションベルト１５に供給されると、この枚葉紙２４は、上に述べたと同様に、パイル平面１０の上の排紙ポジションに達する。そこに設けられたブレーキ装置１２において、上記記載と同様に、枚葉紙２４は制動される。ここに排紙される枚葉紙２４は、枚葉紙輪転印刷機の例えば始動段階中に発生した反古紙である。枚葉紙輪転印刷機の連続印刷中に、テスト枚葉紙はそらせセグメント８の適当な調節の後で上側のパイル平面１０に達する。この上側のパイル平面１０から枚葉紙は、排紙パイル３３における連続的な排紙の場合におけるよりも著しく簡単に取り出すことができる。パイル平面１０には同様に浮遊ガイド手段２５が配属されており、この浮遊ガイド手段２５は、サクションボックス１６からブレーキ装置１２を越えてほぼストッパ３２のところまで延びている。既に述べたように、パイル平面１０，１１のいずれかに搬送される個々の枚葉紙２４は、サクションベルト１４，１５を介して搬送される。変向ローラ３７を介して循環するサクションベルト１４，１５は、該サクションベルト１４，１５の下に配置されたサクションボックス１６，１７を越えて運動する。そしてこのサクションボックス１６，１７に基づく吸込み作用によって枚葉紙２４は、不安定にならず、規定された力作用を受け、この結果コントロールされてガイドされることができる。パイル平面１０，１１の上にはそれぞれ浮遊ガイド手段２５；２６が延在しており、これらの浮遊ガイド手段２５；２６には、その下に位置している変向ローラ３７の上側面の高さに、制御される各１つのブローエアノズル２０；２１が埋め込まれている。下側の浮遊ガイド手段２６はサクションベルト１４の比較的長い範囲にわたって延びており、これに対して上側の浮遊ガイド手段２５はサクションベルト１５の端部範囲の上にまで延びている。搬送される枚葉紙２４はしたがって一瞬たりとも不安定にならず、部分的にオーバラップする部材によって常に案内される。したがってそらせセグメント８を通過した後では、枚葉紙２４に対して連続的にエアロダイナミック式に生じる作用が常に保証されており、これによって、回転するグリッパブリッジを必要とすることなしに、パイル装置４０における枚葉紙２４の規定された案内が実現される。第４図に略示された本発明の別の実施形態では、第１のパイル平面１０は浮遊ガイド装置５５を用いて形成されている。この浮遊ガイド装置５５は、既に上において記載された浮遊ガイド手段２６と同様に構成されているが、以下に記載の点において異なっている。すなわちこの浮遊ガイド装置５５では、ノズルが各中空成形体の上側に設けられており、中空成形体は主搬送方向に対して横方向に延びており、ノズルからの自由噴流は、ほぼ同様に搬送方向に対して横方向に向けられた中央噴流をもって噴出し、かつ、ノズルには運転に応じてブローエアが供給されるのではなく、ノズルは、第１のパイル平面１０に降下する枚葉紙２４を横方向に排出することを目的として、ブローエアの相応な供給によって作動させられる。第４図から分かるように、（ここでは排紙パイル３３によって再現されている）パイル装置４０からは浮遊ガイド装置５５が、つまり浮遊ガイド装置５５のガイド区分５４が横方向に突出している。これにより、排出された反古紙の処理は、パイル装置４０の側部に位置しかつ該パイル装置４０に対して十分な間隔を有する箇所への反古紙の搬送によって、実施することができ、この箇所には場合によってはごみ容器を設置しておくこともできる。浮遊ガイド装置５５を用いて横方向に排出される枚葉紙２４を整然と排紙するために、第３のパイル平面４６が設けられており、この第３のパイル平面４６は、主搬送方向に対して横方向に延びる排出方向で見てガイド区分５４に接続している。このような第３のパイル平面４６は、例えば、場合によっては位置固定に又は高さ調節可能に配置された支持プレート６４によって、もしくはその上に既に存在する、例えば反古紙又はテスト枚葉紙から成る部分パイルの上側面によって、形成される。これらの枚葉紙は、そらせセグメント８（第２図）の相応な調節時に、まず初め第１のパイル平面１０の主搬送方向において供給され、そこから浮遊ガイド装置５５を用いて、主搬送方向に対して横方向に延びる排出方向へと導かれ、次いで第２の浮遊ガイド装置５６の影響下にもたらされる。第２の浮遊ガイド装置５６は、既に述べた浮遊ガイド手段２６と同様に構成されているが、該浮遊ガイド装置２６とは主として次の点で異なっている。すなわちこの第２の浮遊ガイド装置５６は、前記中空成形体及び該中空成形体の下側面において流出するブローエアー・自由噴流の相応な方向付けによって、このブローエアー・自由噴流の作用範囲に位置する枚葉紙２４の上側面に対して、主搬送方向に対して横方向に延びる排出方向における搬送作用を加える。枚葉紙２４に対して加えられる、浮遊ガイド装置５５及び第２の浮遊ガイド装置５６の搬送作用は、したがって同じ方向に向けられており、かつ、第４図に符号５７で示されているオーバラップ範囲において互いに補い合う。このオーバラップ範囲５７において、既に述べたガイド区分５４の上に配置された第２の浮遊ガイド装置５６は、ガイド区分５４を覆っている。オーバラップ範囲５７の排出方向における長さは、ガイド区分５４の対応する長さに比べて著しく短く選択することができる。オーバラップ範囲５７の寸法設定にとって重要なことは、枚葉紙２４の下側面に作用する浮遊ガイド装置５５から、枚葉紙２４の上側面に作用する第２の浮遊ガイド装置５６への枚葉紙２４の引渡しが行われるということだけであり、第２の浮遊ガイド装置５６は引き渡された枚葉紙を次いで第３のパイル平面４６の上の排出ポジションにさらに搬送する。以上述べたことから明らかなように、第３のパイル平面４６は（良好な枚葉紙から成る）排紙パイル３３を形成するために設けられているのではない。したがって浮遊ガイド装置５５，５６には運転に応じて圧縮空気が供給されるのではなく、両浮遊ガイド装置５５，５６は必要に応じて作動させられる。第２の浮遊ガイド装置５６によって規定された排出ポジションの下に位置する支持プレート６４には、しかしながら印刷機のサイクルで（imTakt）連続的にもたらされた枚葉紙から成る部分パイル５１が排紙されることもできる。このためには、排出ポジションからもたらされた枚葉紙２４を第２の浮遊ガイド装置５６の直ぐ下で解放して、第３のパイル平面４６の上に降下させることが必要である。このために第３のパイル平面４６は、第１のパイル平面１０よりも低いレベルに配置されている。ブローエアノズル２０，２１（第３図）との関連において既に述べたように、この降下動作は、後続の枚葉紙２４が先行する枚葉紙２４の上側面と第２の浮遊ガイド装置５６の下側面との間の間隙に押し込まれて、先行する枚葉紙２４に対する該第２の浮遊ガイド装置５６の影響を排除することによって、助成される。前記間隙への後続の枚葉紙２４の進入はまた、先行する枚葉紙２４の後端部がタイミング制御された枚葉紙押さえ６３を用いて下方に向かって押圧されることによっても助成される。このために第２の浮遊ガイド装置５６には適当な枚葉紙押さえ６３が配属されており、この枚葉紙押さえ６３は例えば、ブラシセグメントを備えたローラとして構成されていても、又は枚葉紙２４に向かって方向付けられたノズルを備えた吹出し管として構成されていてもよい。さらに第４図から分かるように、特に反古紙から形成された部分パイル５１は、パイルにまとめるための適宜な手段（図示せず）を介して反古紙パイル５２にまとめられることもでき、このような反古紙パイル５２はそれが廃棄処理されるまで支持プレート６４の下に配置しておくことができる。主搬送方向に対して横方向に方向付けられた、第１図との関連において既に述べられた排紙パイル３３のためのパレット搬送装置３８においては、しかしながら部分パイル５１が規定の高さに達した場合に、該部分パイル５１を直ぐに搬出することが望ましい。この規定の高さはしかしながら高さ調節可能な支持プレート６４との関連においていずれにせよ、支持プレート６４がその降下時に、ほぼパイル装置４０に設けられた枚葉紙揃え装置の下縁の高さに位置するような範囲もしくは広がりを、想定することができる。また、特に浮遊ガイド装置５５の不作動状態においては、第１のパイル平面１０における部分パイル３４の形成も可能である。場合によっては少数の枚葉紙２４から成るこのような部分パイル３４は、テスト枚葉紙の取出しのために極めて操作しやすい可能性を提供する。機能グループの分割を目的としている本発明の根本思想に基づいて、チェーン搬送システムの内部に乾燥装置を備えた枚葉紙輪転印刷機の排紙範囲においても、パイル形成と乾燥区間の範囲とに配属された機能グループは、厳しく分割される。これらの機能グループは、汎用の装置では乾燥装置が設けられている場合には、互いに分離不能に連結されている。これに対して本発明の１実施例では、前記機能グループは厳密に構造的に分割されているのみならず、乾燥ステーションがモジュラ形式で設けられており、これらの乾燥ステーションは、チェーン搬送システム５８に一体に組み込まれている。相応に、第１図に示された前記実施例においては、チェーン搬送システム５８の第１の水平な分路及び該分路に配属された乾燥ステーション２７と、チェーン搬送システム５８の第２の水平な分路及び該分路に配属された乾燥ステーション２８，２９と、チェーン搬送システム５８の傾けられた分路及び該分路に配属された乾燥ステーション３０，３１とは、それぞれ乾燥モジュール４２，６２，４３を形成しており、この場合乾燥モジュール６２は１つの分割箇所３９に挿入されていて、これによって乾燥モジュール４２，４３によって形成された乾燥区間を、搬送チェーン装置２の相応な延長を伴って、延長することができる。乾燥モジュール４２，６２は前記分割箇所において互いに当接し、乾燥モジュール６２，４３は別の分割箇所３９において互いに当接している。乾燥モジュール４２がパイル装置４０に接続しているさらに別の分割箇所３９が特に重要である。すなわちこの分割箇所によって、排紙パイル３３の形成を配慮しながら、本発明の枠内で行われた機能グループの分割が具現されている。また、乾燥モジュール４３と枚葉紙輪転印刷機の端部区分４４との間における分割箇所３９もまた、枚葉紙排紙のための機能ユニットと枚葉紙処理のための機能ユニットとを構造的に分割するという点に関して、同様に重要である。これによって全体として排紙範囲は、場合によっては乾燥ステーションを有するチェーン搬送システムを備えた枚葉紙搬送範囲と、ニューマチック式の搬送システムを備えたパイル形成範囲とに分割されている。

Claims

【特許請求の範囲】１．枚葉紙輪転印刷機の排紙範囲において枚葉紙を搬送して排紙する装置であって、枚葉紙搬送路の下にニューマチック式の枚葉紙ガイドエレメントが配置されていて、該枚葉紙ガイドエレメントが、各枚葉紙の幅全体にわたって延在しており、枚葉紙輪転印刷機の最後の枚葉紙案内胴から次々と枚葉紙を引き受けるチェーン搬送システムが設けられていて、該チェーン搬送システムが、搬送区間に沿って、パイル装置に向かって方向付けられた主搬送方向で枚葉紙を搬送し、排紙パイルを形成するために、パイル装置に設けられたパイル支持の上で枚葉紙を解放する形式のものにおいて、枚葉紙を解放するチェーン搬送システム（５８）に、刷り本ポイント（８，９）を備えたニューマチック式の搬送システム（５９）が接続されており、該搬送システム（５９）が、チェーン搬送システム（５８）から解放された枚葉紙（２４）を、パイル装置（４０）の範囲に位置していて刷り本ポイント（８，９）を用いて選択可能な排紙ポジションに搬送し、かつ選択された排紙ポジションに対応するパイル平面（１０，１１）の上に降下させることを特徴とする、枚葉紙輪転印刷機の排紙範囲において枚葉紙を搬送して排紙する装置。２．第１のパイル平面（１０）が、排紙パイル（３３）もしくはパイル支持（５３）の上側面に形成された第２のパイル平面（１１）の上に設けられている、請求項１記載の装置。３．ニューマチック式の搬送システム（５９）が、各排紙ポジションに配属された浮遊ガイド手段（２５，２６）を有しており、該浮遊ガイド手段（２５，２６）が、刷り本ポイント（８，９）を通過した枚葉紙（２４）を、浮遊ガイド手段（２５，２６）によって運転に応じて枚葉紙（２４）の上側面と浮遊ガイド手段（２５，２６）との間に生ぜしめられる空気流を用いて、案内し、かつ排紙ポジションへと搬送する、請求項１記載の装置。４．ニューマチック式の搬送システム（５９）がサクションベルト装置（１４，１５，１６，１７，３７）を有しており、該サクションベルト装置（１４，１５，１６，１７，３７）が、チェーン搬送システム（４８）から解放された枚葉紙（２４）を変わらない速度で引き受け、かつ刷り本ポイント（８，９）の位置に応じて浮遊ガイド手段（２５，２６）のうちの１つに向かってさらに搬送する、請求項３記載の装置。５．ほぼ排紙ポジションのレベルに位置する枚葉紙（２４）の下側面に作用するブレーキ装置（１２，１３）が設けられていて、該ブレーキ装置（１２，１３）は、各枚葉紙（２４）がその排紙ポジションに達する前に、枚葉紙（２４）を制動し、ブレーキ装置（１２，１３）が、エンドレスに循環するブレーキベルト（１８，１９）と該ブレーキベルトに配属されたサクションボックス（２２）とを有していて、該サクションボックス（２２）の上を通ってブレーキベルト（１８，１９）が案内されており、さらにブローエアノズル（２０，２１）が設けられていて、該ブローエアノズル（２０，２１）が各枚葉紙の後端部を、制御されたブローエア噴流（６０，６１）を用いて後端部を押し下げながら、ブレーキベルト（１８，１９）に接触させる、請求項１記載の装置。６．ブレーキ装置（１２，１３）を通過した各枚葉紙（２４）の下に空気クッションを形成する別のブローエアノズル（２３）が設けられている、請求項５記載の装置。７．第１のパイル平面（１０）が第１の浮遊ガイド装置（５５）を用いて形成されており、該浮遊ガイド装置（５５）が各枚葉紙（２４）を、この第１の浮遊ガイド装置（５５）の作動状態において該浮遊ガイド装置によって枚葉紙（２４）の下側面と浮遊ガイド装置（５５）との間に生ぜしめられる空気流を用いて、主搬送方向に対して横方向に方向付けられた放出方向において排出する、請求項２記載の装置。８．第１の浮遊ガイド装置（５５）が、パイル装置（４０）から横方向に突出しているガイド区分（５４）を有している、請求項７記載の装置。９．第３のパイル平面（４６）が設けられており、該パイル平面（４６）が、放出方向で見てガイド区分（５４）に接続されていて、かつ第１のパイル平面（１０）に対して低いレベルに配置されており、ガイド区分（５４）の上に、該ガイド区分（５４）を少なくとも部分的に覆う第２の浮遊ガイド装置（５６）が配置されており、該浮遊ガイド装置（５６）が各枚葉紙（２４）を、この第２の浮遊ガイド装置（５６）の作動状態において該浮遊ガイド装置によって枚葉紙（２４）の上側面と第２の浮遊ガイド装置（５６）との間に生ぜしめられる空気流を用いて、第１の浮遊ガイド装置（５５）から引き受け、さらに、放出方向において第３のパイル平面（４６）の上方における放出ポジションに搬送し、第２の浮遊ガイド装置（５６）に、タイミング制御された枚葉紙押さえ（６３）が配属されていて、該枚葉紙押さえ（６３）が、少なくともほぼ放出ポジションに位置する枚葉紙（２４）の後端部を下方に向かって押圧する、請求項８記載の装置。 10．反古紙及び／又はテスト枚葉紙を排紙するために、第３のパイル平面（４６）が使用される、請求項９記載の装置。 11．ノンストップ装置が設けられていて、該ノンストップ装置が、排紙パイル（３３）の、チェーン搬送システム（５８）に向けられた側に配置されている、請求項１記載の装置。 12．チェーン搬送システム（５８）に乾燥装置が配属されており、チェーン搬送システム（５８）にモジュール構造形式の乾燥ステーション（２７〜３１）が一体に組み込まれている、請求項１記載の装置。 13．チェーン搬送システム（５８）の水平な分路及び該分路に配属された乾燥ステーション（２７〜２９）と、チェーン搬送システム（５８）の傾けられた分路及び該分路に配属された乾燥ステーション（３０，３１）とが、乾燥モジュール（４２，４３）を形成しており、該乾燥モジュール（４２，４３）が一部は分割箇所（３９）において互いに当接していて、かつ一部は最後の枚葉紙案内胴（４５）を有する枚葉紙輪転印刷機の端部区分（４４）に接続している、請求項１２記載の装置。 14．チェーン搬送システム（５８）が、分割箇所（３９）における別の乾燥モジュール（６２）の挿入によって延長可能である、請求項１３記載の装置。