JPH0850957A - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

Info

Publication number
JPH0850957A
JPH0850957A JP20923494A JP20923494A JPH0850957A JP H0850957 A JPH0850957 A JP H0850957A JP 20923494 A JP20923494 A JP 20923494A JP 20923494 A JP20923494 A JP 20923494A JP H0850957 A JPH0850957 A JP H0850957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
connector housing
electric wire
cavity
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20923494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2785700B2 (ja
Inventor
Masahiko Aoyama
雅彦 青山
Hirotaka Makino
浩貴 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP6209234A priority Critical patent/JP2785700B2/ja
Priority to US08/507,927 priority patent/US5580264A/en
Priority to DE69519608T priority patent/DE69519608T2/de
Priority to EP95305407A priority patent/EP0696827B1/en
Publication of JPH0850957A publication Critical patent/JPH0850957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2785700B2 publication Critical patent/JP2785700B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線導出部を樹脂モールドするものにおい
て、そのモールド樹脂の選択の自由度を高くできる構造
を提供する。 【構成】 コネクタハウジング10のキャビティ12の
端子挿入開口131に、電線22が接続された端子金具
40を挿入してモールド樹脂100にてモールドするも
のにおいて、前記端子金具40に、キャビティ12の端
子挿入開口131から収納されてキャビティの内周面に
密着する防水シール30を設けておく。これにより、モ
ールド樹脂層100と電線22やコネクタハウジング1
0との間に隙間が生じていて、ここから水が侵入したと
しても、防水シール30によって水が侵入することが確
実に防止される

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコネクタハウジングの電
線導出部にモールド樹脂層を一体化した防水コネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】電線導出部をモールドしてなるコネクタ
の一種として、例えば実開平5−73871号公報に記
載された差し込みモールドプラグが公知である。これ
は、熱硬化性樹脂製の中子に一対の差し込み用端子を取
り付けるとともに、その端子に電線を接続し、電線及び
上記中子を熱可塑性樹脂にてモールドして製造したもの
である。かかる構成とすると、電線導出部が柔軟なモー
ルド樹脂層に覆われるので、防水性が高まる上に、機械
的にも丈夫になって対衝撃性も向上するという利点が得
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の構
成のモールド形のコネクタにおいて、いっそう優れた防
水性を得ようとすると、製造コストが一挙に高くなる等
の困難に直面するという問題があった。その理由は次の
通りである。この種のモールドコネクタにおいて、問題
となる水の侵入経路は、モールド樹脂層と電線の外皮と
の境界部分、及びモールド樹脂層とコネクタハウジング
との境界部分である。樹脂同士の境界部分では、両樹脂
の親和性が悪いと密着し難く、また熱膨張率が相違する
と成形時の冷却過程や使用環境での温度変化によって膨
張・収縮差が生じて隙間が発生するからである。従っ
て、モールド樹脂の種類は、電線の外皮樹脂及びコネク
タハウジングの成形樹脂と親和性が良く、且つ、熱膨張
率差が小さい樹脂を選定する必要がある。
【0004】ところが、一般に電線の外皮樹脂はポリエ
チレン、架橋ポリエチレン、或いは弗素樹脂が使用さ
れ、コネクタハウジングはPBT(ポリブチレンテレフ
タレート)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)等
が使用されることが多く、両者の材質は全く異なること
が一般的である。このため、両樹脂に適合するモールド
樹脂の選定には相当に苦慮し、勢い、コスト的な不利を
忍んでモールド樹脂材料を選定したり、電線の外皮樹脂
やコネクタハウジングの材質を再考する等の必要があっ
たのである。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
ある。従って、その目的は、電線導出部をモールドする
モールド樹脂層を備えながら、低コストで、且つ、十分
な防水性を発揮することができる防水コネクタを提供す
るところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の防水コネクタ
は、端子挿入開口を有するキャビティを備えたコネクタ
ハウジングと、電線が接続されてキャビティに端子挿入
開口から挿入された端子金具と、キャビティの端子挿入
開口内から収納されてキャビティの内周面に密着するこ
とによりキャビティをその端子挿入開口から水密にシー
ルする防水シールと、キャビティに端子金具及び防水シ
ールが収納された状態でコネクタハウジングの端子挿入
開口側に電線を包囲してコネクタハウジングに連なるよ
うにモールドされたモールド樹脂層とを備えた構成とし
たところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0007】また、コネクタハウジングの端子挿入開口
内に、電線を挿通させる電線挿通孔を有するスペーサを
防水シールに引き続いて挿入した構成とすることがよく
(請求項2の発明)、この場合、スペーサを複数個の分
割スペーサから構成し、これらの分割スペーサにて電線
を挟んだ状態でスペーサをコネクタハウジングの端子挿
入開口内に挿入する構成とすることができ(請求項3の
発明)、さらに、各分割スペーサに、互いに係合して一
体化状態とするための仮係止部を設けることがより好ま
しい(請求項4の発明)。
【0008】
【作用】請求項1の防水コネクタによれば、モールド樹
脂層に加え、キャビティの端子挿入開口内に防水シール
が設けられているから、仮にモールド樹脂層と電線外皮
やコネクタハウジングとの間に隙間が生じていて、ここ
から水が侵入したとしても、防水シールによって水が端
子金具側に侵入することが確実に防止される。
【0009】請求項2の構成によれば、スペーサが端子
挿入開口内に位置しているので、モールド樹脂層の成形
時にモールド樹脂が防水シール側に強い圧力で流れ込む
ことを抑制することができ、また、そのスペーサを分割
形とした請求項3の構成では、各分割スペーサにて電線
を挟むようにすることでスペーサを電線に挿通状態にで
き、さらに各分割スペーサを一体化する仮係止部を設け
た請求項4の構成では、スペーサをコネクタハウジング
の端子挿入開口内に装着する作業が極めて簡単になる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、仮に
モールド樹脂層と電線外皮やコネクタハウジングとの間
に隙間が生じても、端子金具側に水が侵入することを確
実に防止できるから、そのような隙間の発生をおそれる
ことなく、コスト上の事情等を考慮して各種の材料を自
由に選定することができ、低コストと高い防水性とを両
立させることが可能となる。特に、請求項2の発明によ
れば、さらにモールド時にモールド樹脂が防水シール側
に強い圧力で流れ込むことをスペーサによって防止でき
るから、成形時にモールド樹脂が防水シールを押し込ん
で端子金具側にモールド樹脂が漏れることを確実に防止
でき、また、モールド樹脂の注入圧力を高くして成形で
きる等の成形条件上の利点が得られる。さらに、請求項
3の構成ではスペーサに電線を挿通させるという面倒な
作業を省略でき、請求項4の構成では、さらに分割形で
ありながら、端子挿入開口に装着する場合にはスペーサ
が一体化状態となっているから、その装着作業を極めて
簡単に行うことができるという製造作業上の利点が得ら
れる。
【0011】
【実施例】
<第1実施例>以下、本発明を具体化した第1実施例に
ついて図1ないし図5を参照して説明する。
【0012】(実施例の構成)全体的構成を示す図1な
いし図3において、コネクタハウジング10は例えばP
BT製である。このコネクタハウジング10は、隔壁1
1によって区画形成された2つのキャビティ12を備え
た端子収納筒部13を中心に構成され、その端子収納筒
部13の後端側(図1において右側)の端子挿入開口1
31から後述する端子金具40が各キャビティ12に挿
入されるようになっている。この端子収納筒部13の後
端側(図1において右側)の内部には、キャビティ12
を区画する隔壁11が設けられておらず、ここに各キャ
ビティ12に連なる単一のスペーサ収納室14が形成さ
れている。また、端子収納筒部13の後端側の外周面に
は、2本の環状リブ15,16が所定の間隔を隔てて突
設されている。この環状リブ15,16のうち先方側
(図1において左側)に位置する環状リブ15は、後方
側(図1において右側)に位置する環状リブ16に比べ
て外径寸法が大きく設定されており、また両環状リブ1
5,16の前方面は平坦で、後方面には外周側が斜め前
方に傾く傾斜面151,161が形成されている。
【0013】一方、端子収納筒部13の先端側外周には
筒状のハウジング側防水シール17が嵌着されるととも
に、その端子収納筒部13の先端側に周囲を取り巻くフ
ード部18が設けられている。このフード部18内には
図示しない相手側のコネクタハウジングが嵌合されるよ
うになっており、フード部18に設けたロック片181
にてその相手側のコネクタハウジングが係止される。な
お、符号19は上記ハウジング側防水シール17の抜け
止めを行うとともに、端子収納筒部13のキャビティ1
2に挿入された端子金具40の抜け止めを行うリテーナ
である。
【0014】一方、このコネクタに接続されるケーブル
20は外皮21にて2本の電線22を一体化した2芯タ
イプであり(必ずしも一体化されたものである必要はな
く、別個のものであってもよい。)、先端側は外皮21
が除去されて2本の電線22が分離して露出しており、
さらに各電線22の先端近くの絶縁被覆221部分には
防水シール30が嵌着されるとともに、その先方では絶
縁被覆221が除去されて芯線222が露出されてい
る。
【0015】端子金具40は各電線22の先端にそれぞ
れ接続されて2本ある。これらは周知の構造であり、雌
形の接続部41に引き続いて電線22の芯線222をか
しめるワイヤバレル42と、防水シール30をかしめる
インシュレーションバレル43とを一体に備えている。
また、上記防水シール30は柔軟な合成ゴム製であって
全体として円筒形をなし、端子金具40のインシュレー
ションバレル43によってかしめられる部分の後方に2
本の環状のリップ部31が突設されている。このリップ
部31の外周面はコネクタハウジング10のキャビティ
12の内周面に密着し、リップ部31の前後を水密にシ
ールする。
【0016】コネクタハウジング10のうちスペーサ収
納室14内には、端子挿入開口131から硬質プラスチ
ック製のスペーサ50が収納されている。これは図3及
び図4に示すように、2本の電線22を上下から挟み付
ける形状の2つの分割スペーサ51,51を組み合わせ
て構成されており、各分割スペーサ51の合わせ面の対
応位置にそれぞれ2本のU字断面をなす溝52が形成さ
れている。従って、両分割スペーサ51,51を組み合
わせた状態で、これらの溝52によって電線挿通孔53
が形成され、この電線挿通孔53内を電線22が貫通す
るようになっている。なお、上記各溝52の内周面には
電線22の挿通方向に沿って間欠的に3本の押さえ突条
54が設けられており、この押さえ突条54が電線22
の絶縁被覆221に食い込んだ状態となって、スペーサ
50の前後でのシール性を向上させている。また、各分
割スペーサ51の上面端部には図4に示すように一段と
低くなった凹部55内に係止穴56が形成されており、
ここに図示しない治具を引掛けることができるようにな
っている。
【0017】そして、上記コネクタハウジング10の後
端側には、柔軟な合成ゴム材料の射出成形により形成し
たモールド樹脂層100が一体に設けられている。この
モールド樹脂層100は、先端側が端子収納筒部13の
後端部を包囲するとともに、後端側が順次細くなってケ
ーブル20の外皮21の先端部分を包囲している。な
お、分かり易くするために図3ではモールド樹脂層10
0をコネクタハウジング10から分離して描いてある
が、これは端子収納筒部13の後端部を包囲してコネク
タハウジング10に固着状態にあり、実際にはコネクタ
ハウジング10から分離不能である。
【0018】本実施例は以上の構成であり、次にその製
造手順を本発明に関連する部分について説明する。ケー
ブル20の各電線22の先端に、防水シール30を嵌着
した状態で端子金具40を圧着により接続しておく。そ
して、これらの各端子金具40をコネクタハウジング1
0の各キャビティ12内に挿入し、リテーナ19を係止
位置に押し込んで端子金具40の抜け止めを行ってお
く。次いで、1つの分割スペーサ51を、電線22の下
側から宛がうようにしながらコネクタハウジング10の
端子挿入開口131からスペーサ収納室14内に挿入す
る。そして、他の分割スペーサ51も、電線22の上側
から宛がうようにしながら端子挿入開口131からスペ
ーサ収納室14内に挿入すれば、2枚の分割スペーサ5
1,51によって電線22が上下から挟まれ、これらに
て構成されるスペーサ50の電線挿通孔53内を電線2
2が貫通した状態となる。また、2枚目の分割スペーサ
51を挿入する際に、分割スペーサ51を強く圧入する
ようにして押し込めば、各分割スペーサ51の溝52の
内周面に形成されている押さえ突条54が電線22の絶
縁被覆221に食い込んだ状態となり、スペーサ50と
電線22とが密着するとともに、スペーサ50はコネク
タハウジング10のスペーサ収納室14内に圧入されて
固着状態となる。そして、その状態のコネクタハウジン
グ10を図5に示すように成形型110にセットし、成
形型110内にモールド樹脂を射出し、冷却後に型開き
して製品を取り出せば、モールド樹脂層100がコネク
タハウジング10に一体化された防水コネクタが製造さ
れる。
【0019】(実施例の効果)この実施例の効果は次の
ようである。
【0020】コネクタハウジング10からケーブル2
0の導出側はモールド樹脂層100によって覆われてい
るから、ここからの水の侵入を効果的に防止することが
できる。この種のモールド樹脂層100では、成型後に
コネクタハウジング10との間や、電線22との間に微
小な隙間が生じてしまうことがあるが、本願発明では、
モールド樹脂層100だけでなくキャビティ12の端子
挿入開口131内に防水シール30を設けているから、
仮にモールド樹脂層100と電線22やコネクタハウジ
ング10との間に隙間が生じ、ここから水が侵入したと
しても、防水シール30によって水が端子金具40側に
侵入することが確実に防止される。従って、そのような
隙間の発生をおそれることなく、材料コスト上の事情等
を考慮してコネクタハウジング10や電線22、或いは
モールド樹脂層100等の各種の材料を選定することが
でき、低コストと高い防水性とを両立させることが可能
となる。
【0021】勿論、柔軟なモールド樹脂層100にて
ケーブル20の導出側をモールドするものであるから、
ケーブル20を屈曲させてもモールド樹脂層100が十
分に追従して変形して防水性を維持し、また、車両に装
着されて走行時に跳ね上げた石などが衝突するといった
衝撃力が作用しても、破損することが少なく、信頼性が
高い。
【0022】特に本実施例では、電線22を貫通させ
るスペーサ50を端子挿入開口131内に配置したの
で、モールド樹脂層100の成形時にモールド樹脂が防
水シール30側に強い圧力で流れ込むことを抑制するこ
とができ、成形時にモールド樹脂が防水シール30を押
し込んで端子金具40側にモールド樹脂が漏れることを
防止でき、また、モールド樹脂の注入圧力を高くして成
形できる等の成形条件上の利点が得られる。また、成型
後に、ケーブル20や電線22が屈曲力を受けたとして
も、スペーサ50によって電線22は端子挿入開口13
1の中央に常に保持され続け、防水シール30側に屈曲
力が及ぶことはなく、防水シール30による防水性を高
く維持することができる。
【0023】しかも、そのスペーサ50を上下に分割
した2個の分割スペーサ51によって構成しているか
ら、各分割スペーサ51,51にて電線22を挟むよう
にすることでスペーサ50を電線22に挿通状態にで
き、スペーサに設けた貫通孔に電線を貫通させる構成に
比べて、製造工程が簡単になって製造コスト上も有利に
なる。
【0024】分割スペーサ51の上面には係止穴56
を形成しているから、製造過程でスペーサ50をコネク
タハウジング10の端子挿入開口131に挿入した後
に、例えば端子金具40の装着不良を発見した場合等に
は、その係止穴56に鈎形の治具を差し込んでスペーサ
50を簡単に引き抜くことができ、便利である。
【0025】コネクタハウジング10の後端部には2
本の環状リブ15,16が形成されているから、ここを
覆うように形成されたモールド樹脂層100とコネクタ
ハウジング10との結合性が高まり、モールド樹脂層1
00の抜けを防止できる。
【0026】さらに、その環状リブ15,16のうち
樹脂の注入ゲートに近い側を突出寸法が低く、遠い側が
高くなる関係に設定し、しかも各環状リブ15,16の
外周側に傾斜面151,161を形成したから、注入ゲ
ートから注入されたモールド樹脂が隅々まで十分に流れ
ることになり、成型不良の発生を抑えることができる。
【0027】<他の実施例>本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、例えば次のような実施態様も可能
であり、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。な
お、以下に述べる各実施例において特に説明する部分以
外の構成は第1実施例と同様であるから、重複する説明
を省略し、必要に応じて同一部分に同一符号を付してあ
る。
【0028】(1)図6及び図7は本発明の第2実施例
に係るスペーサ50を示す。前記第1実施例と相違する
ところは、このスペーサ50に各分割スペーサ51を互
いに仮係止状態にできる構造を付加した点にある。すな
わち、各分割スペーサ51には2本の溝52が形成され
るとともに、その溝52間の平坦部57には前端部側に
係止穴58が形成され、後端部側に係止突起59が突設
されている。各係止突起59は、2つの分割スペーサ5
1を電線22を挟んで重ね合わせたときに、他方側の分
割スペーサ51の係止穴58に圧入気味に挿入され、も
って摩擦力によって両分割スペーサ51,51が一体化
された状態になる。このような構成とすると、2つの分
割スペーサ51,51を電線22を挟んだ状態で一体に
扱うことができるから、両分割スペーサ51,51で電
線22を挟んで一体化した後に手を離すことができるよ
うになる。従って、1個づつの分割スペーサ51をコネ
クタハウジング10のスペーサ収納室14に挿入する必
要があった第1実施例とは異なり、予め両分割スペーサ
51,51で電線22を挟んだ状態で一体化しておき、
これをスペーサ収納室14に挿入すれば良く、モールド
成型に先立ってスペーサ50をコネクタハウジング10
の端子挿入開口131に装着する作業が簡単になるとい
う利点が得られる。
【0029】なお、図8ないし図10に示す第3ないし
第5実施例のように、係止穴58及び係止突起59を溝
52の外側に位置させるようにしてもよい。特に、第2
ないし第4実施例のように上下の分割スペーサ51,5
1が同一となる形状とすれば、成形型が一種類で済んで
型費用が安価になるという利点が得られる。
【0030】さらに、図11及び図12に示す第6実施
例のように、溝52間の平坦部57に半円柱状の係止突
起60を突設し、この係止突起60に隣接して半円断面
の係止穴61を形成する構成としてもよい。これによれ
ば、両分割スペーサ51,51を電線22を挟んで軽く
重ね合わせた状態で、両係止突起60が突き当たるまで
スライドさせれば、係止突起60の係止穴61とが対向
状態になるから、両分割スペーサ51,51の位置決め
が容易となるという利点が得られる。
【0031】(2)また、各分割スペーサ51,51を
一体化する仮係止構造としては、上述した第2ないし第
6実施例のような係止穴と係止突起とを利用したものに
限らず、図13及び図14に示す第7実施例のように、
係止爪を利用した構成であっても良い。すなわち、一方
の分割スペーサ51に、その左右両側に位置して一対の
係止爪62を突設しておき、他方の分割スペーサ51に
その係止爪62が係合する係止凹部63を形成しておく
のである。このようにすれば、上述した係止突起59と
係止穴58との組合わせに比べて十分に強い仮係止力を
得ることができるという利点が得られる。この場合、係
止凹部63の形成深さは、係合状態の係止爪62が完全
に収容されるような寸法に設定しておくと、スペーサ5
0をコネクタハウジング10のスペーサ収納室14内に
収納したときに、スペーサ50とスペーサ収納室14の
内周壁との間に隙間が生じ難くなり、モールド樹脂のシ
ール性が高まるという利点が得られる。なお、上述の係
止爪62の突設位置としては、図15及び図16に示す
第8実施例のように、分割スペーサ51の前後両側であ
ってもよい。
【0032】(3)さらに、各分割スペーサ51,51
を一体化する構造としては、図17及び図18に示す第
9実施例のように、セルフヒンジ64を上下の分割スペ
ーサ51,51とともに一体成型し、これを係止爪62
及び係止凹部63と併用する構成としてもよい。これに
よれば、2つの分割スペーサ51,51にて電線22を
挟んで一体的する前にも、両分割スペーサ51を1つの
部品として扱うことができるから、製造過程で部品管理
が簡単になるという利点がある。また、図19及び図2
0の第10実施例に示すように、セルフヒンジ64のみ
を設けても、製造過程での部品管理が簡単になるという
利点が得られる。
【0033】(4)図21は本発明の第11実施例に係
る分割スペーサ51を示す。前記第1実施例と相違する
ところは、この分割スペーサ51の溝52部分の構造に
あり、その他は第1実施例と同様である。すなわち、各
分割スペーサ51には2本の溝52が形成されるととも
に、その溝52の内周面に3本の押さえ突条54が間隔
を隔てて突設されている。そして、これらの押さえ突条
54の高さ寸法はそれぞれ異ならせてあり、端子挿入開
口131側ほど高くなるように設定されている。これに
よれば、シール力が端子挿入開口131側ほど強くな
り、全体の水密性がより完全になる。
【0034】(5)図22はスペーサ収納室14に装着
したスペーサ50の取り外しを簡単に行い得るようにし
た第12実施例を示す。すなわち、分割スペーサ51の
上面の前後両端部に凹部55を形成するとともに、その
各凹部55内に分割スペーサ51を抜き出す鈎形の治具
(図示せず)を引っかけるための係止穴56をそれぞれ
形成したものであり、これによれば分割スペーサ51の
方向を気にすることなくコネクタハウジング10のスペ
ーサ収納室14内にスペーサ50を装着することができ
るようになる。
【0035】また、凹部55及び係止穴56は図23及
び図24の第13及び第14実施例に示すように、分割
スペーサ51の合わせ面側に形成してもよく、図25の
第15実施例に示すように分割スペーサ51の端面側に
係止穴56を形成しても良く、さらには図26の第16
実施例に示すように分割スペーサ51の端部に分割スペ
ーサ51を抜き出す鈎形の治具(図示せず)を引っかけ
るための係止突起65を突設しても良い。
【0036】(6)図27はモールド樹脂層100とコ
ネクタハウジング10との結合性を高めた第17実施例
を示す。この実施例では、コネクタハウジング10に1
本の環状リブ15を設けるとともに、その環状リブ15
にモールド樹脂が進入可能な複数の貫通孔152を形成
しており、これにてモールド樹脂層100がコネクタハ
ウジング10から抜けてしまうことをより確実に防止で
きるという効果が得られる。なお、図示はしないが第1
実施例のようにコネクタハウジング10に2本の環状リ
ブ15,16を突設し、これらにそれぞれ貫通孔を設け
る構成としてもよいことは勿論である。
【0037】また、必ずしもコネクタハウジング10に
環状リブ15,16を突設しなくとも、例えば図28に
示す第18実施例のように、コネクタハウジング10の
後端部に複数の貫通孔101を形成し、ここにモールド
樹脂が進入するようにしてもモールド樹脂層100の抜
け止めを図ることが可能であり、必要とされる抜け止め
力によっては図29の第19実施例に示すように環状リ
ブ15,16及び貫通孔101を省略した構成でも良い
ことは勿論である。
【0038】その他、本願発明は上記記述及び図面によ
って説明した実施例に限定されるものではなく、要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す全体の縦断面図
【図2】 同じく全体の横断面図
【図3】 同じく全体の分解斜視図
【図4】 同じくスペーサを示す斜視図
【図5】 同じくモールド樹脂層の成型時の様子を示す
横断面図
【図6】 本発明の第2実施例を示すスペーサの縦断面
【図7】 同じく分割スペーサの一方を示す斜視図
【図8】 本発明の第3実施例を示す分割スペーサの斜
視図
【図9】 本発明の第4実施例を示す分割スペーサの斜
視図
【図10】 本発明の第5実施例を示す分割スペーサの
斜視図
【図11】 本発明の第6実施例を示す分割スペーサの
斜視図
【図12】 同じく分割スペーサの縦断面図
【図13】 本発明の第7実施例を示す分割スペーサの
斜視図
【図14】 同じく分割スペーサの縦断面図
【図15】 本発明の第8実施例を示す分割スペーサの
斜視図
【図16】 同じく分割スペーサの縦断面図
【図17】 本発明の第9実施例を示す分割スペーサの
斜視図
【図18】 同じく分割スペーサの縦断面図
【図19】 本発明の第10実施例を示す分割スペーサ
の斜視図
【図20】 同じく分割スペーサの縦断面図
【図21】 本発明の第11実施例を示す分割スペーサ
の縦断面図
【図22】 本発明の第12実施例を示す分割スペーサ
の斜視図
【図23】 本発明の第13実施例を示す分割スペーサ
の斜視図
【図24】 本発明の第14実施例を示す分割スペーサ
の斜視図
【図25】 本発明の第15実施例を示す分割スペーサ
の斜視図
【図26】 本発明の第16実施例を示すコネクタハウ
ジングの部分断面図
【図27】 本発明の第17実施例を示すコネクタハウ
ジングの部分断面図
【図28】 本発明の第18実施例を示すコネクタハウ
ジングの部分断面図
【図29】 本発明の第19実施例を示すコネクタハウ
ジングの部分断面図
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 100…モールド樹脂層 12…キャビティ 131…端子収納開口 14…スペーサ収納室 15,16…環状リブ 22…電線 30…防水シール 40…端子金具 50…スペーサ 51,51…分割スペーサ 53…電線挿通孔 54…突条 58…係止穴 59…係止突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子挿入開口を有するキャビティを備え
    たコネクタハウジングと、電線が接続されて前記キャビ
    ティに前記端子挿入開口から挿入された端子金具と、前
    記キャビティの前記端子挿入開口内から収納されてキャ
    ビティの内周面に密着することによりキャビティをその
    端子挿入開口側から水密にシールする防水シールと、前
    記キャビティに端子金具及び前記防水シールが収納され
    た状態で前記コネクタハウジングの前記端子挿入開口側
    に前記電線を包囲して前記コネクタハウジングに連なる
    ようにモールドされたモールド樹脂層とを備えてなる防
    水コネクタ。
  2. 【請求項2】 コネクタハウジングの端子挿入開口から
    前記電線を挿通させる電線挿通孔を有するスペーサが前
    記防水シールに引き続いて挿入されていることを特徴と
    する請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 【請求項3】 スペーサは複数個の分割スペーサからな
    り、これらの分割スペーサにて前記電線を挟んだ状態で
    前記スペーサが前記コネクタハウジングの端子挿入開口
    内に挿入されていることを特徴とする請求項2記載の防
    水コネクタ。
  4. 【請求項4】 各分割スペーサには、互いに係合して一
    体化状態とするための仮係止部が設けられていることを
    特徴とする請求項3記載の防水コネクタ。
JP6209234A 1994-08-09 1994-08-09 防水コネクタ Expired - Fee Related JP2785700B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6209234A JP2785700B2 (ja) 1994-08-09 1994-08-09 防水コネクタ
US08/507,927 US5580264A (en) 1994-08-09 1995-07-27 Waterproofed connector
DE69519608T DE69519608T2 (de) 1994-08-09 1995-08-02 Wasserdichter Verbinder
EP95305407A EP0696827B1 (en) 1994-08-09 1995-08-02 Waterproofed connector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6209234A JP2785700B2 (ja) 1994-08-09 1994-08-09 防水コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0850957A true JPH0850957A (ja) 1996-02-20
JP2785700B2 JP2785700B2 (ja) 1998-08-13

Family

ID=16569583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6209234A Expired - Fee Related JP2785700B2 (ja) 1994-08-09 1994-08-09 防水コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2785700B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006351209A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Fuji Densen Kogyo Kk 接続プラグ
CN106785547A (zh) * 2015-11-24 2017-05-31 日立金属株式会社 连接器及其制造方法以及线束

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS598295U (ja) * 1982-06-30 1984-01-19 三洋電機株式会社 インバ−タ−の起動回路
JPS601775A (ja) * 1983-06-17 1985-01-07 日産自動車株式会社 ダイオ−ド内蔵コネクタ及びその製造方法
JPH0218532U (ja) * 1988-07-21 1990-02-07

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS598295U (ja) * 1982-06-30 1984-01-19 三洋電機株式会社 インバ−タ−の起動回路
JPS601775A (ja) * 1983-06-17 1985-01-07 日産自動車株式会社 ダイオ−ド内蔵コネクタ及びその製造方法
JPH0218532U (ja) * 1988-07-21 1990-02-07

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006351209A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Fuji Densen Kogyo Kk 接続プラグ
CN106785547A (zh) * 2015-11-24 2017-05-31 日立金属株式会社 连接器及其制造方法以及线束
US9893454B2 (en) 2015-11-24 2018-02-13 Hitachi Metals, Ltd. Connector, method of manufacturing connector, and wire harness
US10305215B2 (en) 2015-11-24 2019-05-28 Hitachi Metals, Ltd. Connector, method of manufacturing connector, and wire harness
CN106785547B (zh) * 2015-11-24 2020-01-07 日立金属株式会社 连接器及其制造方法以及线束

Also Published As

Publication number Publication date
JP2785700B2 (ja) 1998-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5580264A (en) Waterproofed connector
US5278357A (en) Electric wire holding case preventing of oil leak
JPH0652925A (ja) 密閉型電気コネクタ
JP2000323226A (ja) コネクタ
JP2002134219A (ja) 防水コネクタ及び該防水コネクタの製造方法
JP2003297479A (ja) 防水コネクタ
JP2003234144A (ja) コネクタ
US8529278B2 (en) Waterproof electrical connector and waterproof electrical connector assembly method
JP2001068208A (ja) 防水コネクタ
JP2002134220A (ja) 防水コネクタの防水部構造
JP2010123513A (ja) フラットケーブル及びその製造方法、フラットケーブルのコネクタ
JP2001257028A (ja) コネクタ結合構造
WO2017179376A1 (ja) コネクタ
JP2000268908A (ja) コネクタ
JP2785704B2 (ja) 防水コネクタ
JP2785703B2 (ja) 防水コネクタ
JP2974122B2 (ja) 防水コネクタハウジング
WO2015166928A1 (ja) コネクタの防水構造
JP2003234138A (ja) コネクタ
JPH0850957A (ja) 防水コネクタ
JP2003173839A (ja) コネクタ
JP3194698B2 (ja) 防水コネクタ
JP2009277377A (ja) コネクタ
JP3262305B2 (ja) 防水コネクタプラグ及びソケット
JP2002008793A (ja) シールドコネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees