JPH08509009A - 水性フッ素化合物組成物及びこれから得られる皮膜 - Google Patents
水性フッ素化合物組成物及びこれから得られる皮膜Info
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Abstract
(57)【要約】
基体上に均一で、低表面エネルギーの薄いフィルムを形成することの可能な水ベースの組成物を調製するために用いることのできる新規なポリマーが開示されている。そのような組成物は、少なくとも1つのフルオロ脂肪族部分と少なくとも1つのアニオン性部分とを持っている。新規なポリマーは少なくとも1つのフルオロ脂肪族部分と少なくとも1つのオキサゾリン部分とを持っている。
Description
【発明の詳細な説明】
水性フッ素化合物組成物及びこれから得られる皮膜
本発明は、水溶性又は水分散性で、架橋性のフッ素含有ポリマー、このポリマ
ーを含む水性組成物、並びに前記ポリマー及び組成物の製造方法に関する。他の
側面において、本発明は、前記水性組成物から得られる皮膜及び被覆された物品
、並びに前記皮膜及び被覆された物品の製造方法に関する。
フッ素化合物は、基体に低い表面エネルギーを与えるために広く使用されてい
る。以下に記載するSchmidtらの幾つかの特許は、低表面エネルギーを有
し、有用なフッ素含有皮膜を与えると言われる、ある種の水ベースの組成物を開
示している。
米国特許No.4554325及び4592930(Schmidt et a
l.)は、ペンダントな転位したオキサゾリン又はペルフルオロカーボン部分に
結合したオキサゾリン部分を有するポリマーを開示している。そのようなポリマ
ーは、濡れの表面張力(critical surface tensions
of wetting)約15ダイン/cmを示す被覆組成物を与えると言われ
ている。
米国特許No.4606973及び4764564(Schmidt et a
l.)は、ペルフルオロアルキル基を有するペルフルオロカーボン部分に結合し
たペンダントなアミノ官能性部分を有するポリマー、及び前記ポリマーを含む被
覆組成物を開示している。そのようなポリマーは、濡れの表面張力約15ダイン
/cmを示す被覆組成物を与えると言われている。
米国特許No.4929666及び5006624(Schmid
t et al.)は、少なくとも1つのペンダントなフルオロカーボン部分及
び少なくとも1つのペンダントなイオン性部分を有するある種のポリマー界面活
性剤を記載している。イオン性又は潜在的にイオン性の部分を有する前記ポリマ
ー及びポリマー架橋剤の水溶液を含む水ベースの架橋性被覆組成物も開示されて
いる。そのような組成物は被覆されるべき表面上に均一な薄いフィルムを形成す
ることができ、架橋したとき、臨界表面張力約19ダイン/cm未満を有する均一
な薄い皮膜を形成することができると言われている。
簡単にいえば、本発明は、1つの態様において、少なくとも1つのオキサゾリ
ン及びオキサジン部分と、少なくとも1つのフルオロ脂肪族部分とを有する水溶
性又は水分散性ポリマーを提供する。そのようなポリマーは次の式で示される:
他の態様において、本発明は、(a)少なくとも1つのフルオロ脂肪族部分と
、オキサゾリン又はオキサジン部分と反応できるカルボキシレートのような少な
くとも1つのアニオン部分とを有する水溶性又は水分散性ポリマー、及び(b)
少なくとも1つのオキサゾリン又はオキサジン部分と少なくとも1つのフルオロ
脂肪族部分とを有する水溶性又は水分散性ポリマーの水溶液、エマルジョン、又
は分散液を含む水ベースの組成物を提供する。前記組成物は、均一で低表面エネ
ルギーの薄いフィルム又は皮膜を、前記組成物で被覆された表面上に形成する能
力を有する。好ましくは、ポリマーの全
重量を基準にしてフッ素の重量%は、少なくとも30%である。
他の態様において、本発明は、本発明の水ベースの組成物から誘導された皮膜
又はフィルムを有する表面を有する被覆された物品を提供する。前記被覆された
物品の製造方法も開示されている。
ここで用いられている「アニオン性の」とは、水性混合物中でアニオンを形成
できることをいう。ここで用いられている「ポリマー」は、ポリマー及びオリゴ
マーを含む。
本発明の被覆された物品は、低表面エネルギーフィルム又は皮膜の故に濡れに
対して抵抗性である。可能な用途は、汚れ剥離性自動車保護仕上げ材及び艷出し
材、耐汚れ性カーペット及び布の処理剤、建物壁及び他の建築物表面用の保護皮
膜、型剥離皮膜、毛バリ釣り用釣り糸皮膜、傷用ドレッシンッグ、等を含む。
本発明に有用なアニオン性部分含有ポリマーは、好ましくは、1分子あたり平
均2を超える反応性イオン性部分を有する。好ましくは、このアニオン性部分含
有ポリマーは、好ましくは、1分子あたり平均1を超えるフルオロ脂肪族部分を
有する。そのようなポリマーは、例えば、前述の米国特許No.4929666に
記載されている。これをここに引用して記載に含める。
有用なアニオン部分は、カルボキシ、メルカプタン、及びスルホンアミド部分
を含み、これらは塩基と反応してカルボキシレート、メルカプチド、及びスルホ
ンアミド塩を与える。低いpH値では、これらの部分は本質的に非イオン性になる
。特に好ましいカルボキシレートアニオン部分はカルボキシレートである。この
カルボキシレートアニオンポリマーは、そのアンモニウム塩として、本発明の水
ベースの組成物に利用できる。
本発明に有用なアニオン性部分含有ポリマーは、例えば、フルオロ脂肪族基含
有エチレン性不飽和モノマー、例えばアクリレート、
例えば、CH2=CHCOOCH2CH2N(Et)SO2C8F17、ビニルエーテ
ル、又はスチレン系モノマー、とエチレン性不飽和カルボン酸モノマー、例えば
アクリル酸、アクリル酸−2−カルボキシル、ビニルエーテル、又はスチレン系
モノマーとの付加重合によって調製できる。
少なくとも1つのオキサゾリン又はオキサジン部分及び少なくとも1つのフル
オロ脂肪族部分を有する本発明のポリマーは、フルオロ脂肪族基含有エチレン性
不飽和モノマー、例えばアクリレート、例えば、CH2=CHCOOCH2CH2
N(Et)SO2C8F17、ビニルエーテル、又はスチレン系モノマー、及びオキ
サジン又はオキサゾリン含有エチレン性不飽和モノマー、例えば2−イソプロピ
ル−2−オキサゾリン(IPO)、及び次の一般式で示されるものの付加重合に
よって調製できる:
ここに、R1は付加重合可能な不飽和、例えばα−βエチレン性不飽和を有する
有機基である。好ましくはR1はイソプロペニル基である。各R2は独立に水素、
ハロゲン、又は置換された有機基であり、好ましくはR2は水素である。
本発明の前記オキサゾリン又はオキサジン含有ポリマーは、好ましくは、1分
子あたり平均2より多くのオキサゾリン又はオキサジン部分を有する。好ましく
は、オキサゾリン又はオキサジン含有ポリマーは、1分子あたり平均1つより多
くのフルオロ脂肪族部分を
有する。
前記フルオロ脂肪族部分はフッ素化された、安定な、不活性な、好ましくは飽
和の、非極性の、1価の脂肪族又は脂環式部分であり得る。それは直鎖であって
も、分岐鎖であっても、環状であっても、又はこれらの組み合わせであってもよ
い。それは、炭素原子にのみ結合した懸垂状のヘテロ原子、例えば酸素、2価の
又は6価の硫黄、又は窒素を含み得る。完全にフッ素化された部分が好ましいが
、水素又は塩素原子は、2炭素原子毎にいずれかの原子が1つ以下存在するなら
ば、置換基として存在できる。この部分は、少なくとも3つの炭素原子、好まし
くは3〜20個の炭素原子、最も好ましくは約4〜約10個の炭素原子を有する
。この部分の末端部分はペルフルオロ化された部分で、これは好ましくは少なく
とも7個のフッ素原子、例えばCF3CF2CF2−:(CF3)2CF−:F5SC
F2−、等を含む。
本発明の組成物は、被覆された物品、例えばプラスチック、ガラス、金属、又
はセラミック物品を調製するのに有用である。
実施例
以下の実施例及び比較例において、オキサゾリン含有ポリマー及びカルボキシ
ル基含有ポリマーを調製した。次いで、オキサゾリン含有ポリマー及びカルボキ
シル基含有ポリマーを調製した。得られた組成物は良好な安定性を有しているよ
うであり、幾つかのサンプルは室温で6か月のエージングの後にも低表面エネル
ギーを有する皮膜を形成できた。これら水性組成物を基体上に被覆し、乾燥し、
得られた皮膜(又はフィルム)を評価した。
モノマーとして以下のアクリレート及びビニルエーテルを用いた:
モノマー
アクリレートA CH2=CHCOOCH2CH2N(Et)SO2C8F17
アクリレートB CH2=CHCOOCH2CH2N(Me)SO2C3F17
アクリレートC CH2=CHCOOCH2C7F15
アクリレートD CH2=C(CH3)COOCH2C7F15
アクリレートE CH2=C(CH3)COOCH2CH2OC9F17
アクリレートF CH2=C(CH3)COOCH2CH2(CF2)nCF3
ここに、nは5、7及び9であり、平均7.0である。
アクリレートG CH2=C(CH3)COOCH2C6F11
ここに、C6F11は、ペルフルオロヘキサン及びトリフルオロメチルペル
フルオロシクロペンタンの混合物を表す。
アクリレートH CH2=CHCOOCH2C2F4OC8F17
ビニルエーテルI CH=CHO(CH2)4OC9F17
ビニルエーテルJ CH2=CHCOOCH2CH2N(Et)SO2C8F17
アクリレートA及びBは、米国特許No.2803615(Ahlbrech
t等)に記載されているようにして調製した。アクリレートC及びDは、米国特
許No.2642416(Ahlbrecht等)に記載されているようにして調
製した。アクリレートEは、Chem.Abstracts 84(20):1
36258gに記載されているようにして調製した。アクリレートFは、米国特
許No.3277039(Marascia等)に記載されているようにして調製
した。アクリレートGは、米国特許No.3699156(Holland等)に
記載されているようにして調製した。アクリレートHは、米国特許No.2826
564(Bovey等)に記載されているようにして調製した。ビニルエーテル
Iは、米国特許No.2732370(Codding等)に記載されているよ
う
にして調製した。ビニルエーテルJは、米国特許No.3078245(Hein
e等)に記載されているようにして調製した。
(実施例1)
実施例1において、本発明のオキサゾリン含有ポリマーを調製した。アクリレ
ートA(40.0g、67ミリモル)、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン
(「IPO」)(10.0g、90ミリモル)、アゾビス(イソブチロニトリル
)(「AIBN」)(0.301g)、及びメチルエチルケトン(MEK)(1
4g)の混合物を、3つ口フラスコ中に、窒素雰囲気下に、2.5時間かけて、
2−プロパノール及びMEKそれぞれ50.0gの還流混合物に加えた。得られ
た溶液を還流させながら18時間還流した。追加の0.302gのAIBNを加
え、加熱を10時間続けた。得られたコポリマー(「A/IPOコポリマー」)
は、この溶液を600mLのヘプタンに加えることによって析出させた。次いで、
このA/IPOコポリマーを、アセトンに溶解し、ヘプタンから再沈殿させるこ
とによって、更に精製した。24.5gの真空中で乾燥した後、24.5gのや
や着色した固体A/IPOコポリマーを得た。1660cm-1での強い吸収帯は、
2−オキサゾリン部分の存在を確認した。1220cm-1での強い吸収帯は、フッ
素の存在を確認した。元素分析は以下の重量パーセントを示した:炭素37.9
%、水素3.6%、窒素5.2%、フッ素35.7%。A/IPOコポリマー中
の共重合された単位の重量比を、窒素分析を基準として計算したところ、アクリ
レートAから誘導されたもの72%、IPOから誘導されたもの28%であった
。A/IPOコポリマー中の共重合された単位の重量比を、13C NMR定量分
析を基準として計算したところ、アクリレートAから誘導されたもの76%、I
POから誘導されたもの24%であった。
10gの酢酸エチル及び10gのアセトン中の本発明の上記A/IPOコポリ
マー5gの溶液を、ブレンダー中で、速い攪拌下に、0.15gのC7F15CO2
NH4を含む水40mL中に分散した。次いで、この有機溶剤を約80℃で減圧下
に蒸発させて安定な分散液を形成した。この分散液は引火点を持たず、残留有機
溶剤が殆どないことを示していた。この分散液は均質に見えた。この高度にフッ
素化されたコポリマーはイオン性コモノマーが無いにも拘わらず、水分散性であ
ることは驚くべきことである。
次に、カルボキシル基含有ポリマーを調製した。アクリレートA(240g、
0.40モル)、2−カルボキシエチルアクリレート(「CEA」)(160g
、1.11モル)、AIBN(1.0g)、及び2−プロパノール(100g)
の混合物をMEK及び2−プロパノール各100gの還流混合物に、窒素の下で
、6時間かけて加えた。この加熱と攪拌を12時間続けてコポリマー(「A/C
EAコポリマー」)を製造した。この有機溶液50gを、攪拌しつつ、30%ア
ンモニア約8gを含む水180gに加えて、水系中に分散した。次いで、減圧下
に80〜85℃で有機溶剤をストリップして除いた。このサンプルについて引火
点は観察されなかった。
上記A/IPOコポリマー分散液(固体13.8%)のサンプル5gを、上記
A/CEAコポリマー分散液(固体19.0%)のサンプル4.9gに混合し、
次いで水を加えて固体10%に希釈した。A/IPOコポリマー中のオキサゾリ
ン官能基に対するA/CEAコポリマー中のカルボキシル基のモル比を計算する
と1.6であった。換言すれば、オキサゾリン基1個あたり1.6個のカルボキ
シル基があることになる。この混合物を室温で少なくとも2週間放置し、その後
これをガラススライド上に#12マイヤーロッド(Mayer rod)で被覆
厚さ約2.7μmで被覆した。次いで、
得られた皮膜を炉中、120℃で30分加熱した。
得られたフィルムは透明で耐溶剤性であった。モノマーの既知のフッ素含量か
ら全個体を基準としたポリマーのフッ素の重量%を計算した。得られたフィルム
を、Zisman,W.A.,“Contact Angle,Wettabi
lity,and Adhesion,”Advances in Chemi
stry Series 43,American Chemical Soc
iety,Washington,D.C.(1964)に記載された方法に従
って、水接触角及びフィルムの臨界表面エネルギーについて試験した。得られた
フィルムを、また、Sanford companyから入手可能なブルーのS
harpie(商標)ファインポイントパーマネントマーカー(fine po
int parmanent marker)を用いて被覆されたガラススライ
ドに線を描くことからなる「ペン試験」を用いて評価した。得られた線の外観に
基づいて0〜3の値を割り付けた。この値は次のように定義される:3:全体的
に濡れない、インクははじかれ不連続な線を形成する(最良);2:インクは部
分的にはじかれ非常に細い連続的な線を形成する;1:幾分はじかれる;0:全
体的に濡れ、処理されない表面と同じである(最悪)。この試験方法の説明のた
めに、テフロン(商標)の表面は軽く濡れ、1に割り付けられた。これらの結果
を表1に示す。
(実施例2〜23)
実施例2〜23において、上に掲記した種々のモノマーを用いて、実施例1に
記載したようにして、追加のIPOコポリマー及び追加のCEAコポリマーを調
製し、水に分散した。これらの懸濁液を混合し、室温で少なくとも2週間維持し
、被覆し、加熱し、そして試験した。これら組成物と結果の要約を表1に示す。
用いたモノマー、及び各コポリマー中に用いられたモノマー原料の重量比を表
1に示す。例えば、「D/CEA(80:20)」は、80wt%のアクリレー
トDと20wt%のCEAとを用いて実施例1のようにして、CEAコポリマー
を調製したことをいう。カルボキシレート官能基対オキサゾリン官能基のモル比
は、モノマーの重量%に基づいて計算し、各実施例について、1.6であった。
(実施例24)
無水マレイン酸(「MA」)及びビニルエーテルJの共重合によって、コポリ
マーを調製した。無水マレイン酸(4.9g、50ミリモル)、ビニルエーテル
J(27.3g、50ミリモル)、AIBN(0.3g)、四臭化炭素(0.0
19g)を酢酸エチル(30g)中に溶解し、フラスコに装填した。この混合物
を窒素でパージし、80℃で3〜4時間重合した。得られたポリマーは酢酸エチ
ルにさほど溶解性でなく、室温に冷却するとポリマー層は分離した。この溶剤を
デカントし、このポリマーを30%NH3を含む水150g中に分散した。残っ
た溶剤を減圧下に80℃でストリップして除いた。
上記コポリマー分散液(4.84g、固体12.3%)を実施例1のA/IP
Oコポリマー分散液(4.84g、固体12.3%)と混合して被覆組成物を調
製した。カルボキシレート官能基対オキサゾリン官能基のモル比を、モノマーの
重量%に基づいて計算したところ2.0であった。水を用いて、この混合物を固
体約10%に調節した。得られた混合物を少なくとも2週間室温に維持し、被覆
し、加熱し、実施例1のようにして試験した。この試験の結果を表1に示す。
(実施例25)
実施例24のようにして、表1に示すモノマー重量比を用いて、ビニルエーテ
ルJ及びMAのコポリマーを調製した。このコポリマーを、トリエチルアミンを
用いて水系中に分散した後、実施例1のIPOコポリマー分散液と混合した。得
られた混合物を少なくとも2週間室温に維持し、被覆し、加熱し、実施例1のよ
うにして試験した。得られた皮膜は透明で耐溶剤性であった。それらの結果を表
1に示す。カルボキシレート官能基対オキサゾリン官能基のモル比をモノマーの
重量%に基づいて計算したところ、2.0であった。
表1のデータは、本発明の組成物は低い表面エネルギーを持ち、また、ペン試
験において比較しうる公知の組成物に比べて、一般に濡れ性が低い皮膜を形成し
うることを示している。比較のために、テフロン(商標)は、ペン試験において
1が付けられる。
(実施例26〜29)
種々の量の実施例1の2つのコポリマー懸濁液を混合することによって、一連
の被覆組成物を調製した。次いで、得られた組成物を室温に少なくとも2週間維
持し、被覆し、加熱し、そして実施例1のようにして試験した。この組成物及び
フィルムを上記のようにして試験した。カルボキシレート官能基対オキサゾリン
官能基のモル比をモノマーの重量%に基づいて計算し、表2に「CO2H:IP
O比」として示した。それらの結果を表2に示す。
表2のデータは、2つのポリマーの比を変えても皮膜の性能に悪影響を与えな
いことを示している。
(比較例C1〜C5)
上述の米国特許No.’666の教示に従って比較例C1〜C5を調製した。
乾燥ポリマー1gあたりオキサゾリン官能基9.0ミリモルのIPOホモポリマ
ーの固体10%水溶液(10.0g、全反応性官能基9.0ミリモル)を、実施
例1に示したようにA/CEAコポリマーの水溶液(官能基:滴定による乾燥ポ
リマー1gあたり2.31ミリモル、固体23.2%、全16.8g、全反応性
官能基9.0ミリモル)と混合し、22.2gの水で希釈して10%の溶液にし
た。上記組成物を水で希釈して表3に示す特定の濃度にした。室温で2週間放置
せず新しく調製した混合物から皮膜を調製したほかは、実施例1に従って皮膜を
調製した。水及びヘキサデカンの静的接触角(static constant
angles)、並びにペン試験の結果を実施例1のようにして得た。これら
の結果を表3に示す。
(実施例30〜34)
実施例1のA/IPOコポリマーの水溶液(元素分析による乾燥ポリマー1g
あたり官能基2.52ミリモル、20.0g、全反応性官能基5.04ミリモル
)を、比較例C1のA/CEAコポリマー溶液(9.4g、全反応性官能基:5
.04ミリモル)と混合し、12.4gの水で希釈して固体10%の溶液とした
。
上記組成物を水で希釈して表3に示す特定の固体%にした。室温で2週間放置
せず新しく調製した混合物から皮膜を調製した他は実施例1に従って皮膜を調製
した。それらに対する水及びヘキサデカン(C16H34)の静的接触角、並びにペ
ン試験結果を実施例1のよ
うにして得た。それらの結果を表3に示す。
比較的高い接触角及びペン試験における改善された耐濡れ性によって示されて
いるように、類似の公知の組成物に比べて、本発明の組成物から作った皮膜は低
い表面エネルギーを、表3のデータは示す。本発明の組成物によって示される改
善は、低濃度において特に明らかである。
比較例C3の2%組成物及び実施例32の2%組成物を、布上でのはつ油性及
びはっ水性について試験した。各組成物(これら組成物は、新しいものを用い、
室温で2週間放置させなかった)を、表4に示す6つの種々の材料から作った試
験布にスプレーし、布の重量と同じ捕捉重量とした。次いで、このスプレーした
布を120℃で60分加熱した。Scotchgard(商標)Textile
Finishes SPS−3010 Oil Test Kit及びSco
tchgard(商標)Textile Finis
hes SPS−3011 Aqueous Test Kitを用いて、はつ
油・はっ水性を測定した。目盛りは0〜10で、高い数字ほど高いはつ油・はっ
水性を示す。それらの結果を表4に示す。
上述のSchmidtの米国特許No.’666に開示された組成物に比べて、
本発明の組成物は種々の布に改善されたはっ水性を与えるのに使用できることを
、表4は示している。本発明の組成物を用いると、紡糸したジアセテートを除い
て、全ての布について、’666特許に示された組成物に等しいか又はより良好
なはつ油性が得られる。
比較例C1の10%組成物及び実施例30の10%組成物をガラススライド上
に被覆し、120℃で30分間硬化させた(これら組成物は新しく調製したもの
を用い、室温で2週間放置しなかった)
。次いで、これらのガラススライドを、ASTM D3330−78 PSTC
−1に従って、エチレン−プロピレン耐衝撃性コポリマーの支持体(「テープ1
」)、及び3M #232マスキングテープ(「テープ2」)上に被覆された、
タック性を有する(tackified)スチレン−イソプレンブロックコポリ
マー接着剤への剥離接着について、試験した。当初の及び老化した結果の両方に
ついて、これらの結果を表5に報告する。「老化した」値は65℃で72時間老
化させたサンプルから得られたものである。例えば、表5の「2.2/3.2」
の記載は、前記サンプルが初期に剥離力2.2オンス/インチを、老化後に3.
2オンス/インチを有していたことを意味する。
表5中のデータは、本発明の組成物から誘導される皮膜は、’666特許に記
載されたような被覆組成物と比較して、低い剥離力を有し、感圧接着剤用の剥離
皮膜として、より有用であるあろうことを示している。
実施例35〜40に、得られる皮膜の性質を低下することなく濡れ性を改善す
るために、被覆組成物にフッ素化合物界面活性剤を添加した。溶液の表面張力が
低い程、この組成物はより基体を濡らす。これらの実施例において、3M Co
mpanyからFC−129界面活性剤として商業的に入手可能な、フッ素化合
物界面活性剤C8F17SO2N(CH2CH3)CH2CO2NH4を前記エマ
ルジョンに加えた。カルボキシ官能基及び界面活性剤の合計を基準とする界面活
性剤のモル%を、特定のモル比で表6に示し、表6において、「界面活性剤モル
%」と表示した。米国特許No.4874325(Schmidt)に述べられて
いるように、この界面活性剤はIPOコポリマーのペンダントなオキサゾリン基
との反応によりポリマー中に組み込まれるようになる。
(実施例35)
実施例35において、A/IPO(75:25)コポリマーの水溶液(5.0
g、固体10.1%)を、A/CEA(60:40)コポリマー水溶液及び0.
034gのフッ素化合物界面活性剤と混合し、15.5gの水を加えることによ
って固体5%に希釈した。この混合物の表面張力は33.3ダイン/cmであった
。得られた混合物を室温で少なくとも2週間維持し、被覆し、加熱し、そして実
施例1におけるように試験した。この仕上げしたフィルムの表面張力は、表6に
示すように12.4ダイン/cmであった。
(実施例36〜40)
フッ素化合物界面活性剤とCEAコポリマー量を変える他は組成物を室温で少
なくとも2週間維持し、被覆し、加熱し、そして実施例35と同様にして試験し
た。溶液の表面張力及び最終フィルム表面張力を表6に報告する。実施例39は
CEAコポリマーを含まず、実施例40はフッ素化合物界面活性剤を含んでいな
いことに注意のこと。
表6のデータは、溶液の界面張力を減らし、濡れ性を改善するために、本発明
組成物の被覆組成物に界面活性剤を加えてもよいことを示している。ペン試験に
おいて良い性能を示さなかった実施例39はA/CEAコポリマーを全く含んで
いなかった。界面活性剤50モル%を有する実施例38が、ペン試験で良い性能
を示さなかったのは、おそらく、皮膜の架橋が、比較的高い界面活性剤濃度に影
響されたからであろう。
(実施例41)
実施例1からの中和されたA/CEAコポリマーの溶液(20.0g、水中2
3.2%、pH=8)を、3M CompanyからFC−129界面活性剤とし
て商業的に入手可能な0.86gのC8F17SO2N(CH2CH3)CH2CO2K
を混合し、追加の20gの水と共にブレンダー中に入れた。この溶液に、実施例
1と同様にして調製したA/IPO(75:25)コポリマー溶液のサンプルを
激しく攪拌しながらゆっくりと加えた。次いで、有機溶剤をストリップして除い
た。
実施例41及び比較例C1の組成物を、実施例1と同様にして、室温で少なく
とも2週間維持し、被覆し、そして加熱した。得られた皮膜をASTM G26
−90に従ってUV安定化能力について試験した。接触角を初期及び2000時
間後に測定した。それらの結果を表7に示す。
表7の結果は、本発明の皮膜が比較例C1のような公知の組成物よりもUVに
対して、安定であることを示している。
本発明の種々の修飾と変形は、本発明の範囲と精神から離れることなく、当業
者に明らかであろう。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C09D 133/16 PFY 8619−4J C09D 133/16 PFY
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G
B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV
,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,
RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ,VN
(72)発明者 ズー,ドン−ウェイ
アメリカ合衆国,ミネソタ 55133―3427,
セント ポール,ポスト オフィス ボッ
クス 33427(番地なし)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つのフルオロ脂肪族部分及び少なくとも1つのオキサゾリン 又はオキサジン部分を有する水溶性又は水分散性ポリマー又はオリゴマー。 2.前記オキサゾリン部分が2−イソプロペニル−2−オキサゾリンから誘導 された、請求の範囲1のポリマー又はオリゴマー。 3.前記ポリマー又はオリゴマーがフルオロ脂肪族部分を含有するアクリレー ト又はビニルエーテル又はこの両者、及び2−イソプロペニル−2−オキサゾリ ンから誘導される複数種の共重合された単位を含む請求の範囲1のポリマー又は オリゴマー。 4.次のものの水性の溶液、エマルジョン、又は分散液を含む水ベースの組成 物: (a)少なくとも1つのフルオロ脂肪族部分とオキサゾリン又はオキサジン部 分と反応できる少なくとも1つのアニオン性部分とを有する水溶性の又は水分散 性のポリマー又はオリゴマー、及び (b)少なくとも1つのフルオロ脂肪族部分と少なくとも1つのオキサゾリン 又はオキサジン部分とを有する水溶性の又は水分散性のポリマー又はオリゴマー 。 5.前記オキサゾリン部分が2−イソプロペニル−2−オキサゾリンから誘導 された、請求の範囲4の組成物。 6.前記アニオン部分がカルボン酸又はカルボキシレート塩である請求の範囲 4の組成物。 7.前記少なくとも1つのアニオン性部分を有するポリマー又はオリゴマーが 、フルオロ脂肪族基含有アクリレート及びカルボキシ含有アクリレートから誘導 される複数種の共重合された単位を含む請求の範囲4の組成物。 8.前記少なくとも1つのオキサゾリン又はオキサジン部分を有するポリマー 又はオリゴマーが、フルオロ脂肪族基含有アクリレート及び2−イソプロペニル −2−オキサゾリンから誘導された、複数種の共重合された単位を含む、請求の 範囲4の組成物。 9.ポリマーの全重量を基準として、フッ素の重量%が少なくとも30%であ る請求の範囲4の組成物。 10.請求の範囲4の組成物を乾燥させることによって得られる皮膜を有する 被覆された物品。
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