JP3800672B2 - 撥水撥油性組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば綿、麻などの天然繊維、ポリアミド、ポリエステルなどの合成繊維、布地、衣料などに撥水性や撥油性を付与するための撥水撥油性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来より、繊維、衣料、皮革等に撥水撥油性を付与するために様々な方法が用いられてきている。その中でもフッ素系樹脂は、(1) 撥水撥油性、(2) 即効性、(3) 防汚性、(4) 少量で効果を発揮等の優れた特性を有するため、幅広い分野に使用されている。これらのフッ素系樹脂は主に、ハロゲン系、ケトン系、エステル系、石油系、芳香族系等の溶剤に溶解されて使用されてきた。それらの中では、フロンや1,1,1-トリクロロエタン等のハロゲン系溶剤は取り扱いが容易なため数多く使用されてきた。
【0003】
しかし、近年の環境保護意識の高まりから、ハロゲン系溶剤の使用制限、さらにはオゾン層を破壊する特定フロンや1,1,1-トリクロロエタン等の使用規制並びに全廃がモントリオール議定書締約国会合等で決定されたため、他の溶剤への転換が行われつつある。
【0004】
このような状況の中で、溶剤のほとんどをn−ヘキサンやヘプタンのような炭化水素系の溶剤で希釈したランダム共重合体の撥水撥油剤(特公平6−51764号公報、特開平6−240238号公報)が知られている。一般に、このようなランダム共重合体の撥水撥油剤は、フッ素の導入率を上げれば撥水撥油性等の性能を向上させることはできるが、それによるコストの上昇や、溶液安定性の悪化等の問題が生じるため好ましくない。
【0005】
また、ランダム共重合体は被処理物への接着性に乏しく、撥水撥油性の持続性に欠けるものが多い。これは、ランダム共重合体に、例え被処理物との接着性に優れた成分をコモノマーとして使用してもポリマー鎖中にフルオロアルキル基と混在することになり、互いにその機能を阻害しあってしまうためである。
【0006】
一方、エアゾール型の撥水撥油剤として、含フッ素ブロック共重合体と、有機溶剤と、噴射剤とを含有するものが知られている(特開昭60−228588号公報)。しかし、このエアゾール型撥水撥油剤は、噴射剤としてフロンガスなどが使用されており、前述のような環境上の問題がある。しかも、このエアゾール型撥水撥油剤は、被処理物に噴霧した後、熱処理することによって高度な撥水撥油性能を発現することはできるが、常温乾燥ではその性能を発現しにくいという問題があった。
【0007】
この発明は、上記のような従来技術の問題に着目されてなされたものである。その目的とするところは、環境への悪影響を抑制できるとともに、環境を配慮した溶剤への溶解性が良好な撥水撥油性組成物を提供することにある。その他の目的とするところは、少量のフッ素含有量で優れた撥水撥油性能を発現でき、かつ常温乾燥で撥水撥油性能を発揮できる撥水撥油性組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、第1の発明の撥水撥油性組成物は、ブロック共重合体と、炭素数6〜20の脂肪族炭化水素系溶剤とから構成され、前記ブロック共重合体が、フルオロアルキル基含有単量体および単独重合体のガラス転移点が20℃以下のアルキル(メタ)アクリレートを含む単量体混合物より形成される重合体セグメント(I)と、(A)アルキル(メタ)アクリレートより形成される重合体セグメント(II)とから構成されるものである。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記ブロック共重合体の重合体セグメント(II)が、さらに(B)ポリシロキサン含有単量体を含む単量体混合物より形成されるものである。
【0010】
第3の発明は、第1の発明において、前記ブロック共重合体の重合セグメント(I )は、フルオロアルキル基含有単量体を主成分として形成されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について詳細に説明する。
まず、ブロック共重合体について詳細に説明する。ブロック共重合体は、前述した2種類の重合体セグメント(I)と(II)とよりなる。
【0012】
重合体セグメント(I)は、フルオロアルキル基含有単量体と、単独重合体のガラス転移点が20℃以下のアルキル(メタ)アクリレートとの共重合体のセグメントである。フルオロアルキル基含有単量体としては、例えば以下のような一般式で表されるフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレートが挙げられる。
f −SO2 −N(R1 )R2 OCOC(R3 )=CH2
f −(CH2 n OCOC(R3 )=CH2
f −CON(R1 )R2 OCOC(R3 )=CH2
f −CH2 CH(OH)CH2 OCOC(R3 )=CH2
f −CH2 CH(OCOR3 )CH2 OCOC(R3 )=CH2
f −O−Ar −CH2 OCOC(R3 )=CH2
(Rf は炭素数3〜21のポリフルオロアルキル基またはポリフルオロアルケニル基、R1 は水素または炭素数1〜10のアルキル基、R2 は炭素数1〜10のアルキレン基、R3 は水素またはメチル基、Ar は置換基を有することもあるアリール基、n は1〜10の整数である)
さらに具体的には、以下のフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレートが挙げられる。
CF3 (CF2 7 (CH2 2 OCOCH=CH2
CF3 (CF2 7 (CH2 2 OCOC(CH3 )=CH2
(CF3 2 CF(CF2 6 (CH2 2 OCOCH=CH2
CF3 (CF2 7 SO2 N(CH3 )(CH2 2 OCOCH=CH2
CF3(CF2)7 SO2 N (C2 5) (CH2)2 OCOC (CH3)=CH2
(CF3)2 CF (CF2)6 CH2 CH(OCOCH3)CH2 OCOC (CH3)=CH2
(CF3)2 CF (CF2)8 CH2 CH(OH)CH2 OCOCH=CH2
【0013】
【化1】
Figure 0003800672
【0014】
【化2】
Figure 0003800672
【0015】
【化3】
Figure 0003800672
【0016】
ここで、重合体セグメント(I)は、フルオロアルキル基含有(メタ)アクリレートを2種以上共重合させたものでもよく、特にRf 基の炭素数の異なるフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレートを2種以上含有させても良い。
【0017】
これらのうち、
CF3 (CF2 7 (CH2 2 OCOCH=CH2
が最も好ましい。このフルオロアルキル基含有アクリレートは、2段階重合時における2段目に重合を行った場合、重合転化率を向上させることができ、また室温で液体であるため作業性に優れているとともに、比較的安価で入手が容易であるため好ましい。
【0018】
次に、上記フルオロアルキル基含有単量体と共重合するアルキル(メタ)アクリレートは、その単独重合体のガラス転移点が20℃以下のものである。そのようなアルキル(メタ)アクリレートを用いることにより、ブロック共重合体の軟化点を低下させることができ、常温乾燥で撥水撥油組成物の撥水性能と撥油性能とを発揮できる。
【0019】
このように、重合体セグメント(I)に単独重合体のガラス転移点が20℃以下のアルキル(メタ)アクリレートを導入することにより、常温での撥水撥油性を向上させることができる。フルオロアルキル基含有重合体セグメント(I)は、より低温で動きやすく、フルオロアルキル基による表面配向性が向上する。従って、常温における撥水撥油性が向上するものと考えられる。
【0020】
このような単独重合体のガラス転移点が20℃以下のアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル等が好適に用いられる。
【0021】
さらにより高い撥水撥油性を考慮すると、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等のアルキル基の炭素数が8〜18のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。さらに、アルキル基の炭素数が12〜18の長鎖アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。これらの単量体は一種又は2種以上が使用される。
【0022】
フルオロアルキル基含有単量体と前記アルキル(メタ)アクリレートの重量比は95/5〜50/50が好ましく、さらに90/10〜60/40が好ましい。すなわち、重合体セグメント(I)は、フルオロアルキル基含有単量体を主成分として形成されるものであることが好ましい。フルオロアルキル基含有単量体の重量比が50/50よりも小さくなると、撥水撥油性能が低下し、95/5よりも大きくなると、常温乾燥での撥水撥油性が低下する。
【0023】
重合体セグメント(I)の分子量は、ポリスチレン換算の数平均分子量で5000〜100000が好ましく、10000〜50000がさらに好ましい。この数平均分子量が5000未満では撥水撥油性が十分に発揮できず、100000を越えるとブロック共重合体を製造する場合のブロック効率が低下するとともに、撥水撥油性が低下する。
【0024】
次に、ブロック共重合体を形成するもう一方の重合体セグメント(II)は、製造の容易さ、フルオロアルキル基の導入のしやすさを考慮して、(A)アルキル(メタ)アクリレートより形成されるか、またはそれに加えて(B)ポリシロキサン含有単量体より形成される。
【0025】
(A)アルキル(メタ)アクリレートは、ブロック共重合体を炭素数6〜20の脂肪族炭化水素系溶剤に溶解させるためのもので、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル等が好適に用いられる。
【0026】
これらのうち、さらに溶液安定性と撥水性を考慮すると、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル等のアルキル基の炭素数が3〜18のアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。これらの単量体は1種又は2種以上が使用される。
【0027】
前記(B)ポリシロキサン含有単量体は下記一般式で表される単量体であって、一般式中のR1 、R2 およびR3 は、同一であっても、異なっていても良い。
【0028】
【化4】
Figure 0003800672
【0029】
(但し、R1 は水素原子またはメチル基、R2 はメチル基、エチル基、フェニル基、または
【0030】
【化5】
Figure 0003800672
【0031】
(但し、R5 は水素原子、フェニル基またはCP 2P+1、R6 はメチル基、エチル基又はフェニル基をそれぞれ示し、mは1〜500、P は1〜10の整数である。)、R3 は水素原子、フェニル基またはCQ 2Q+1を、R4 はメチル基、エチル基またはフェニル基をそれぞれ示し、nは1〜700、Q は1〜10の整数である。)および、
【0032】
【化6】
Figure 0003800672
【0033】
〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を、R2 はメチル基、エチル基、フェニル基、または
【0034】
【化7】
Figure 0003800672
【0035】
(但し、R5 は水素原子、フェニル基またはCP 2P+1を、R6 はメチル基、エチル基又はフェニル基をそれぞれ示し、mは1〜500、pは1〜10の整数である。)を、R3 は水素原子、フェニル基またはCQ 2Q+1をそれぞれ示し、R4 はメチル基、エチル基またはフェニル基をそれぞれ示し、nは1〜700、Q は1〜12の整数である。〕
ポリシロキサン含有単量体(B)のポリシロキサン基の数平均分子量は300〜50000が好ましく、1000〜30000がさらに好ましい。このような(B)ポリシロキサン含有単量体を導入することにより、ポリシロキサン基に由来する撥水性、低摩擦性、柔軟性といった性能を付与することができる。数平均分子量が300より小さい場合、ポリシロキサン基に由来する低摩擦性、撥水性、柔軟性といった性能の発現が困難となる。一方、その数平均分子量が50000を越す場合、重合転化率が低下してポリシロキサン基の導入が困難となる。このポリシロキサン含有単量体は、市販品として入手することができる。例えば、チッソ(株)製の商品名サイラプレーンのFM0711、FM0715、FM0721、FM0725、XN7710B 、XN7701等がこの化合物に相当する。
【0036】
次に、重合体セグメント(II)の単量体(A)及び(B)の組み合わせとその割合について説明する。
単量体(A)は単独で使用されるが、単量体(B)は単独では使用されない。単量体(A)と単量体(B)とを組み合わせて使用する場合、単量体(A)の割合は、30重量%以上が好ましく、50重量%以上がさらに好ましい。単量体(B)が多すぎると重合転化率が低下し、撥水撥油性が低下する。
【0037】
単量体(A)または単量体(A)と(B)から形成される重合体セグメント(II)の分子量は、ポリスチレン換算の数平均分子量で5000〜100000が好ましく、10000〜50000がさらに好ましい。この数平均分子量が5000未満または100000を越える場合、ブロック共重合体を製造するときのブロック効率が低下し、撥水撥油性が低下する。
【0038】
重合体セグメント(I)と重合体セグメント(II)の重量比は、5/95〜50/50が好ましく、溶液安定性を考慮すると、10/90〜40/60がさらに好ましい。重合体セグメント(I)の重量比が5/95より小さいと撥水撥油性に劣り、50/50大きいとコスト高になり、溶液安定性も悪化する。
【0039】
ここで、ブロック共重合体中のフルオロアルキル基含有単量体の含有量は、2〜50重量%が好ましく、6〜36重量%がさらに好ましい。2重量%未満の場合、撥水撥油性が低下し、50重量%を越える場合、コスト高となる傾向がある。
【0040】
ブロック共重合体の分子量はポリスチレン換算の数平均分子量で10000〜200000が好ましく、20000〜100000がさらに好ましい。この数平均分子量が10000未満または200000を越えるとブロック共重合体を製造する場合のブロック効率が低下するとともに、撥水撥油性が低下する。
【0041】
前記単量体以外にも、その他の重合性単量体を使用することができる。この重合性単量体は特に限定されないが、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、アクリルニトリル、酢酸ビニル、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸等が適宜使用される。
【0042】
次に、溶剤は、炭素数6〜20の脂肪族炭化水素系溶剤であり、環境への悪影響を抑制するためのものである。炭素数が6未満の場合、引火点が低くなるため好ましくなく、20より大きい場合、ブロック共重合体の溶解性の悪化と乾燥に時間を要するので好ましくない。このような脂肪族炭化水素系溶剤としては、例えば、n-ヘキサン、イソヘキサン、イソヘキセン、n-ヘプタン、n-オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、イソパラフィン系溶剤である出光石油化学(株)製のIPソルベント1620、同じくイソパラフィン系溶剤である日本油脂(株)製のNAS-3 、NAS-4 、NAS-5H(それぞれ沸点が異なる)等が挙げられる。
【0043】
これらのうち、溶剤の乾燥性および溶液安定性を考慮して、n−ヘキサン、イソヘキサン、イソヘキセン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、n−ノナン、イソノナン、n-デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、日本油脂(株)製NAS-3 等が好ましい。これらの溶剤は1種又は2種以上が使用される。
【0044】
次に、ブロック共重合体は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、エマルジョン重合法等により容易に得られる。例えば溶液重合法の場合、ポリマーパーオキサイドを開始剤とした2段階の重合により、所望のブロック共重合体が得られる。
【0045】
このポリマーパーオキサイドは、1分子中に2個以上のパーオキサイド結合を有する化合物であり、従来公知のもののなかで分解温度が低温過ぎたり、高温過ぎたり、製造上の困難を伴う化合物を除いてすべて使用できる。例えば、下記一般式化8〜35で示されるものが挙げられる。
【0046】
【化8】
Figure 0003800672
【0047】
【化9】
Figure 0003800672
【0048】
【化10】
Figure 0003800672
【0049】
【化11】
Figure 0003800672
【0050】
【化12】
Figure 0003800672
【0051】
【化13】
Figure 0003800672
【0052】
【化14】
Figure 0003800672
【0053】
【化15】
Figure 0003800672
【0054】
【化16】
Figure 0003800672
【0055】
【化17】
Figure 0003800672
【0056】
【化18】
Figure 0003800672
【0057】
【化19】
Figure 0003800672
【0058】
【化20】
Figure 0003800672
【0059】
【化21】
Figure 0003800672
【0060】
【化22】
Figure 0003800672
【0061】
【化23】
Figure 0003800672
【0062】
【化24】
Figure 0003800672
【0063】
【化25】
Figure 0003800672
【0064】
【化26】
Figure 0003800672
【0065】
【化27】
Figure 0003800672
【0066】
【化28】
Figure 0003800672
【0067】
【化29】
Figure 0003800672
【0068】
【化30】
Figure 0003800672
【0069】
【化31】
Figure 0003800672
【0070】
【化32】
Figure 0003800672
【0071】
【化33】
Figure 0003800672
【0072】
【化34】
Figure 0003800672
【0073】
【化35】
Figure 0003800672
【0074】
以上のポリマーパーオキサイドは使用に際し、1種または2種以上が用いられる。これらのポリマーパーオキサイドのうち溶液安定性を考慮すると、化学式化13、化31および化35で表されるポリマーパーオキサイドが好ましい。
【0075】
ブロック共重合で用いられるポリマーパーオキサイドの量は、単量体100重量部に対して通常0.5〜20重量部、ブロック共重合体の片側セグメントの重合温度は60〜130℃、重合時間は2〜10時間程度である。ブロック共重合体のもう一方のセグメントの重合温度は60〜140℃、重合時間は3〜15時間程度である。
【0076】
例えば、溶液重合法の場合について説明する。まず、化学式化31のポリマーパーオキサイドを用い、前述した単量体(A)を用いて単独重合、または(A)と(B)を用いて共重合する。
【0077】
重合の際、ポリマーパーオキサイドの活性酸素量を約50%残存させたところで重合を停止させることにより、パーオキサイド結合を含有する重合体を得ることができる。さらに、この重合体を重合開始剤として、フルオロアルキル基含有重合体セグメントを形成するフルオロアルキル基含有単量体の1種または2種以上と単独重合体のガラス転移点が20℃以下のアルキル(メタ)アクリレートを共重合することによって、所定のブロック共重合体が得られる。
【0078】
なお、前記ブロック共重合体を製造する手順を逆にして、第1段重合においてパーオキサイド結合を含有するフルオロアルキル基含有重合体セグメント(I)を得、次いで第2段重合においてこれと共重合可能な重合体セグメント(II)をブロック化反応しても良い。
【0079】
次に、上記のような撥水撥油性組成物を被処理物に対して適用する。この場合、撥水撥油性組成物が適用可能な被処理物は特に限定されず、種々の例を挙げることができる。例えば、綿、麻、羊毛、絹などの天然繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、アセテート、トリアセテート等の半合成繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール等の合成繊維、これらの混合繊維およびこれらによる布地、衣料、靴、ガラス繊維、ガラス、紙、木、皮革、毛皮、レンガ、セメント、金属、プラスチック、プラスター等が挙げられる。
【0080】
撥水撥油性組成物を用いた撥水撥油処理は常法に従って行われる。例えば、撥水撥油性組成物を炭化水素に溶解または分散した液を処理物に浸漬塗布、スプレー塗布等により付着させて乾燥する。必要ならば適当な架橋剤を用い、硬化を行っても良い。処理濃度は、例えば浸漬塗布の場合0.01〜10重量%とする。さらに詳しくは、0.1〜5重量%がより好ましい。また、必要に応じて撥水撥油性組成物とともに、他の防汚加工剤、撥水剤、撥油剤、抗菌剤、帯電防止剤、つや出し剤、難燃剤、防虫剤、風合調整剤、染料定着剤、消泡剤等の各種処理剤や架橋剤を添加することもできる。
【0081】
以上のような実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1) 撥水撥油性組成物は、フロンや1,1,1-トリクロロエタンではなく、炭素数6〜20の脂肪族炭化水素系溶剤を使用していることから、環境への悪影響を抑制できる。
(2) 撥水撥油性組成物は、ブロック共重合体の(A)アルキル(メタ)アクリレートより形成される重合体セグメント(II)により、炭素数6〜20の脂肪族炭化水素系溶剤への溶解性に優れている。
(3) ブロック共重合体中においては、その重合体セグメント(I)を構成するフルオロアルキル基含有単量体中のフッ素が表面に配向するため、ランダム共重合体に比べ、少量のフッ素含有量で優れた撥水撥油性能を発現できる。
(4) 撥水撥油性組成物は、ブロック共重合体中の重合体セグメント(I)を形成するアルキル(メタ)アクリレートのガラス転移点が20℃以下である。このため、フルオロアルキル基を含有する重合体セグメント(I)が低温で動きやすくなり、フルオロアルキル基が表面に配向する。従って、撥水撥油性組成物の常温における撥水撥油性能が向上する。
(5) ブロック共重合体の重合体セグメント(II)に(B)ポリシロキサン含有単量体を含む単量体を導入することにより、ポリシロキサン基の性質に基づき繊維の風合いを向上させることができる。
【0082】
【実施例】
以下に、実施例、比較例および性能試験の結果を挙げて、この発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例および比較例における部数および%は全て重量基準である。
(実施例1)
(1)パーオキサイド結合含有重合体の合成
温度計、撹拌器および環流冷却器を備えた反応器に、前述のイソパラフィン系溶剤であるNAS-3 を134g仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱した。さらに、それにステアリルメタクリレート60g 、および前記化学式化31で示されるパーオキサイド6gからなる混合液を40分かけて仕込み、4時間重合反応を行った。
【0083】
次に、メタノールにて再沈を行い、室温で減圧乾燥した。得られた重合体の粉体微粉末は活性酸素量が0.089%であり、パーオキサイド結合を有することが示された。ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)で測定したポリスチレン換算の数平均分子量は27000であった。
(2)ブロック共重合体の合成
前記(1)で得た微粉末6g、フッ化アクリレート(Rf =8)3g、ステアリルアクリレート1g、NAS-3 の23.33gを混合溶解後、窒素置換したアンプル中に仕込んだ。70℃で3時間、さらに80℃で2時間反応させて、ブロック共重合体を合成した。得られた重合体溶液は白濁していた。ガスクロマトグラフによる残存メタクリル酸ステアリルの分析から、重合転化率が99%以上、またGPC分析から数平均分子量が32000であることが明らかとなった。
(3)重合体溶液の調製と評価方法
次いで、系中に重合体溶液が固形分1%になるようにn−ヘプタンで希釈した後、以下に示す方法で評価を行った。この結果を表6に示す。
【0084】
撥水性、撥油性については、次のような尺度で示した。すなわち、撥水性は、表1に示すように、JIS L-1092のスプレー法による撥水性ナンバーをもって表した。また、撥油性は、表2に示したように、試験溶液を試験布の上2箇所に数滴 (直径約4mm)置き、30秒後の浸透状態により判別した。
【0085】
【表1】
Figure 0003800672
【0086】
【表2】
Figure 0003800672
【0087】
繊維の風合いの評価は、表3に示すように、評価点の平均をもって表した。
【0088】
【表3】
Figure 0003800672
【0089】
(実施例2〜5および比較例1)
実施例1にならって、単量体を表4のように変えて同様な評価を行った。これらの結果を表5に示す。
【0090】
【表4】
Figure 0003800672
【0091】
イ: CH2 =CHCOOC2 4 8 17
ロ: ステアリルアクリレート
ハ: ステアリルメタクリレート
ニ: 2−エチルヘキシルメタクリレート
ホ: iso- ブチルメタクリレート
ヘ: イソボルニルメタクリレート
ト: FM0725 〔チッソ(株)製〕
チ: XN7710B〔チッソ(株)製〕
リ: メチルメタクリレート
(比較例3)
実施例1の装置に、前述のイソパラフィン系溶剤であるNAS-3 を232.33g仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱した。それに、
パーブチルPV〔日本油脂(株)製〕 1g
メタクリル酸ステアリル 70g
フッ化アクリレート(Rf =8) 30g
からなる混合液を40分かけて滴下し、撹拌しながら10時間重合反応させてランダム共重合体を得た。得られた重合溶液を実施例1と同様に調製し、評価を行った。この結果を表5に示す。
【0092】
【表5】
Figure 0003800672
【0093】
表5に示したように、実施例1〜5の撥水撥油性組成物は、いずれの温度においても撥水性、撥油性および繊維の風合いについて優れている。
これに対し、重合体セグメント(I)がフルオロアルキル基含有単量体の単独重合体である場合(比較例1)、常温乾燥における撥水性および撥油性が劣る。
【0094】
重合体セグメント(I)がフルオロアルキル基含有単量体と単独重合体のガラス転移点が20℃以上のアルキル(メタ)アクリレートの共重合体である場合(比較例2)、いずれの温度においても撥水性および撥油性の点で各実施例に劣る。
【0095】
同量のフルオロアルキル基含有単量体を用いたランダム共重合体の場合(比較例3)、実施例と比較して撥水性および撥油性が劣る。
なお、前記実施形態より把握される技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記ガラス転移点が20℃以下のアルキル(メタ)アクリレートは、炭素数が8〜18のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートである請求項1に記載の撥水撥油性組成物。
【0096】
このように構成した場合、より高い撥水性および撥油性を得ることができる。
(2) 前記(A)アルキル(メタ)アクリレートは、アルキル基の炭素数が3〜18のアルキル(メタ)アクリレートである請求項1に記載の撥水撥油性組成物。
【0097】
このように構成すれば、撥水撥油性組成物の溶液安定性と撥水性を向上させることができる。
(3) 重合体セグメント(I)と重合体セグメント(II)の重量比は、5/95〜50/50である請求項1に記載の撥水撥油性組成物。
【0098】
このように構成すれば、撥水性、撥油性および溶液安定性を兼ね備えることができる。
(4) 前記(B)ポリシロキサン含有単量体は、ポリシロキサン基の数平均分子量が300〜50000である請求項2に記載の撥水撥油性組成物。
【0099】
このように構成した場合、ポリシロキサン基に由来する撥水性、低摩擦性および柔軟性を発揮することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上詳述したように、第1の発明の撥水撥油性組成物によれば、環境への悪影響を抑制できるとともに、環境を配慮した溶剤への溶解性に優れている。さらに、少量のフッ素含有量で優れた撥水性および撥油性を発現でき、加えて常温乾燥における撥水性と撥油性を発揮できる。
【0101】
第2の発明の撥水撥油性組成物によれば、第1の発明の効果に加え、繊維の風合いを向上させることができる。
第3の発明の撥水撥油性組成物によれば、第1の発明の効果に加え、撥水性と撥油性をより確実に向上させることができる。

Claims (3)

  1. ブロック共重合体と、炭素数6〜20の脂肪族炭化水素系溶剤とから構成され、前記ブロック共重合体が、フルオロアルキル基含有単量体および単独重合体のガラス転移点が20℃以下のアルキル(メタ)アクリレートを含む単量体混合物より形成される重合体セグメント(I)と、(A)アルキル(メタ)アクリレートより形成される重合体セグメント(II)とから構成される撥水撥油性組成物。
  2. 前記ブロック共重合体の重合体セグメント(II)が、さらに(B)ポリシロキサン含有単量体を含む単量体混合物より形成されるものである請求項1に記載の撥水撥油性組成物。
  3. 前記ブロック共重合体の重合セグメント(I)は、フルオロアルキル基含有単量体を主成分として形成されるものである請求項1に記載の撥水撥油性組成物。
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