JPH08503384A - 薬物投与装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 薬物投与装置は、身体空洞液に導入することができ、且つ不溶性の物質よりなるが、身体空洞液に可溶性の物質で覆われている開口が形成されているハウジング（２）を包含する。ダイヤフラム（８）は、ハウジング（２）の内部を、該開口（４）を包含する薬物室（Ｃ₁）と制御室（Ｃ₂）に分けている。制御室（Ｃ₂）内の電解セル（１０）は、電流がそれを通して流れるときに、ガスを発生し、薬物室（Ｃ₁）から該開口（４）を介して身体空洞内に、該薬物を該電流により制御された速度で送り出す。本装置は、経口で取り込まれる丸剤又はカプセルの形態とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 薬物投与装置 技術分野 本発明は薬物投与装置（medication Administering Device）に関する。本発 明は、経口で取り込まれるべき丸薬またはカプセルの形態で具体化するときに特 に有用であり、従って本願について以下に説明するが、経口以外に取り込まれる べき座薬のような他の種類の薬物投与装置、または身体の空洞に外科的に導入す べき装置に本発明を具体化することができることは分かるであろう。 背景技術 薬物の効能を最大にするために、薬物を制御式および／または所定の位置で投 与するための多くの異なる種類の薬物投与装置が開発されてきた。ポピュラーサ イエンス、１９９２年５月、２５頁に簡単に記載されているような「スマート（ smart）」丸剤（pill）と呼ばれる一種としては、飲み込むようになっているカ プセルがある。このカプセルは、身体を通過して身体内のその位置を検出すると 、連続信号を送信する小さい無線送信器を収容している。カプセルが所定の位置 に達すると、カプセル内のピストンを作動してカプセルの室内に収容された薬物 を押し出すことによって、コンピュータが丸薬にその正味装填量を放出するよう に信号を発する。 発明の開示 本発明の広い目的は薬物の効能を最大にするために薬物を制御式および／また は所定の位置で投与するための薬物投与装置を提供することである。本発明のよ り特定の目的は他の「スマート」丸剤の構成を提供することである。 本発明によれば、被適用者（subject）の身体空洞（body cavity）に導入する ことが可能な大きさのハウジングを備え、このハウジングが、身体空洞液（body cavity fluid）に不溶性の材料よりなるが、開口部がハウジングに形成されてお り、ハウジング内に、第１および第２の膨張収縮可能な室（expansible-contrac tible chambers）を構成する変位可能な部材をハウジングの内部に備え 、前記第１室が、前記開口部を包含しており、装置が身体空洞にあるときに前記 開口を通って送出される薬物を受け入れるようになっており、また前記第２室を 膨張させ、それにより薬物を前記第１室から前記開口部を通して身体空洞へ押し 出すためにガスを前記第２室へ供給するためのガス発生手段を備えたことを特徴 とする薬物投与装置が提供される。 前記好適な実施例において、なお一層の特徴によれば、変位可能な部材はダイ ヤフラムであり、また装置の開口部は初めは身体空洞液に可溶な物質で閉じられ ている。 前記好適な実施例において、更に他の特徴によれば、ガス発生手段は付勢され ると、ガスを発生する電気制御式手段を包含している。前記好適な実施例では、 電気制御式手段は通過する電流に応じてガスを発生する電解質を有する電解セル を包含している。 或る前記実施例において、更に他の特徴によれば、ハウジングの外面は、電流 をハウジング内の電気制御式手段に供給するための起電力を発生するように身体 空洞内に液によりブリッジ（bridge）される間隔を隔てた異なる金属要素を包含 している。他の前記実施例では、ハウジングは、電流を電気制御式手段に供給す るためのバッテリを包含している。 前記の一実施例では、ハウジングは更に身体空洞内の状態を感知し、それに応 じて電気制御式手段を制御するためのセンサを包含している。他の前記実施例で は、ガス発生手段は無線周波数信号により、或いは装置を身体空洞に導入した後 に被適用者の外部で作動される磁気スイッチにより、或いは装置を身体空洞に導 入するときに手動スイッチにより電気的に制御される。 更に他の環境において、なお一層の特徴によれば、ハウジングは、身体空洞内 の液と接触状態にあるときに膨潤し、且つ身体空洞において或る時間にわたって 崩壊して身体空洞内の装置の滞在時間を制御する液体膨潤性物質よりなる外皮を 包含している。 以下により詳細に説明するように、前記特徴のうちの幾つか或いはすべてによ り構成された薬物投与装置を使用して、薬物の効能を最大にすべく薬物を制御速 度、所定の時間及び／又は所定の位置で投与することができる。 本発明の更に他の特徴および利点は以下の説明から明らかになろう。 図面の簡単な説明 添付図面を参照して本発明を例としてのみ説明する。 第１図は本発明により構成された装置の一形態を示す断面図である。 第２図は第１図の装置の側立面図である。 第３図および第４図は本発明により構成された薬物投与装置の２つの他の形態 を示す断面図である。 第５図は第４図の装置を示す側立面図である。 第６図は本発明により構成された薬物投与装置の更に他の形態を示す断面図で ある。 第７図は第６図の装置を被適用者の身体空洞内の状態で示す側立面図である。 第８図は本発明により構成された装置の他の形態の切取図である。 第９図および第１０図は本発明により構成された装置の更に他の形態を示して おり、第９図は装置をその組み立て状態で示しており、第１０図は内部構造を示 すために２つの部品を部分的に切り取った組み立て前の装置を示している。 発明を実施するための最良の態様 図面の第１図および第２図に示す薬物投与装置は、経口で取り込まれるべき丸 剤またはカプセルの形態である。この装置は被適用者が飲み込むことができる大 きさのハウジング２を包含している。ハウジング２は身体空洞（例えば、胃）液 に非可溶である材料で作られているが、ハウジング２には開口部４が形成されて おり、この開口部４は空洞体液に可溶な材料よりなるプラグ６により覆われてい る。 更に、ハウジング２はその内部を２つの膨張収縮可能な室Ｃ１、Ｃ２に分割す るダイヤフラム（diaphragm）８の形態の変位可能な部材を包含している。室Ｃ １はハウジングの開口部４と連通しており、装置により送出すべき薬物を受け入 れるようになっており、室Ｃ２は、この室Ｃ２を膨張させ、室Ｃ１を収縮させて 薬物を室Ｃ１から開口部４を通して身体空洞へ送り出すためにガスを発生させる ためのガス発生手段を有する制御室である。 かくして、制御室Ｃ２は、電解質１１と、電流を電解質に供給するための一対 の電極１２、１３とを備えた全体的に１０で示す電解セルを包含している。電解 質１１は電極１２、１３から電解質を通った電流の量に応じてガスを発生する物 質よりなる。好ましくは、電解質は固体、例えば、ポリマーゲルであり、その電 極は、電解セルに発生されたガスに対して透過可能であるが、電解質中の液体に 対しては透過可能でない疎水性膜により包囲されている。このような電解セルは 周知であり、例えば米国特許第５，０６２，８３４号に記載されている。 第１図および第２図に示す装置は、更に、電解セル１０への電流供給速度を制 御し、それにより室Ｃ１から出口開口部４を経て薬物を送出す速度を制御するた めの予備プログラミング可能なマイクロプロセッサ１４を包含している。 第１図および第２図に示す実施例では、マイクロプロセッサ１４を経て電解セ ル１０へ供給される電力は、ハウジング２の外面にストリップの形態で巻かれた 一対の間隔を隔てた金属要素１６、１８によりその場で発生される。これらの２ つの金属ストリップ１６、１８は、身体空洞内の液（例えば、胃酸）によりブリ ッジされると、マイクロプロセッサ１４の制御下で電解セル１０に電流を供給す るための起電力を発生するように化学電池を構成する異なった金属箔（例えば、 金および銀）よりなる。 第１図および第２図に示す装置を被適用者に経口で投与すると、プラグ６が胃 液に溶解し、それにより薬物室Ｃ１と身体空洞との間の連通をさせる。室Ｃ１か ら身体空洞へ薬物を送り出す速度を制御するように、予めプログラミングされた マイクロプロセッサ１４が、電極１２、１３を経て電解セル１０の電解質１１へ の電流の流れを制御し、それにより室Ｃ２内でのガスの発生速度を制御する。室 Ｃ２はガスの発生速度に応じて膨張される。その結果、室Ｃ１が収縮されてマイ クロプロセッサ１４に予めプログラミングされた速度に応じて薬物を室Ｃ１から 開口部４を経て身体空洞へ押し出す。 ハウジング２は身体空洞液に不溶性であり、且つ身体に有害でないポリエチレ ン、ポリカーボネート等のような任意の適当な物質よりなればよい。開口部４を 常時閉鎖するプラグ６は、身体空洞液に可溶であり、それにより装置を飲み込ん だ後に薬物室Ｃ１と身体空洞との間の連通を達成する任意の物質、例えば、ゼラ チン質物質または薬物カプセルに使用される他の物質よりなればよい。 第１図および第２図の装置では、２つの金属ストリップ１６、１８は平行に螺 旋状に巻かれてもよいが、平行な金属ストリップにより発生することができるよ りも大きい電圧を望むなら、金属ストリップの一部を直列に接続して電圧を高め ることができる。 第３図は下記の点を除いて第１図および第２図の装置と同様な装置を示してい る。 第１に、電力を発生するための異なる金属ストリップ１６、１８を包含する代 わりに、この目的で装置内にバッテリ２０が設けられている。 また、この装置は身体内の種々の状態を感知し、それに応じてマイクロプロセ ッサ１４を制御するための１つまたはそれ以上のセンサ（２つを２２、２４で示 してある）を包含している。例えば、これらのセンサは下記のセンサのうちの任 意の１つまたはそれ以上であってもく、或いはそれらを包含してもよい。（１） 胃のｐＨと異なるｐＨを有する小腸内へのみ薬物を送出し、または胃酸度が或る ｐＨレベルに達すると、胃への制酸剤の送り出しを行うためのｐＨセンサ、（２ ）体温に応じて薬物の送り出しを制御するための温度センサ、（３）脈拍数に応 じて薬物（例えば、ニトログリセリン）の送り出しを制御するための音センサ（ 例えば、マイクロフォン）、（４）装置を飲み込んだ後のみ、薬物の送り出しを 開始するための湿分センサ。 第３図に示す装置はあらゆる他の点で、第１図および第２図の装置と同じよう に構成され、作動するので、その構成および作動を理解し易くするために、対応 する参照数字をその諸部分に付してある。 第４図および第５図は第３図の装置と同様な装置を示しており、従って、対応 する要素には、対応する数字を付してある。しかしながら、第４図および第５図 の装置は制御ユニット３０、例えば、無線周波数送信／受信器をハウジング２内 に有しており、この無線周波数（ＲＦ）送信／受信器はハウジングの外面に螺旋 状に設けられたアンテナ３４に接続部３２を介して接続されている。かくして、 第４図および第５図の装置によれば、ハウジング２内のマイクロプロセッサ１４ がその位置を外部に送信することができ、且つ／或いはマイクロプロセッサ１４ ＲＦ送信器（図示せず）により外部から制御することができる。従って、外部送 信器は、電解セル１０への電流の付与時間及び／又は速度を制御することができ 、それにより位置及び／又は室Ｃ１から被適用者の身体空洞への薬物の送出し速 度を制御することができる。 第４図の制御ユニット３０は、無線周波数送信／受信器である代わりに、被適 用者の外部で磁場により磁気的に作動することができるリードスイッチのような 電気スイッチであることができる。 第６図および第７図は下記の相違点を除いて第３図の装置と同様な更に他の装 置を示しており、従って、その諸部分には、対応する数字を付してある。 第１の相違点は、装置が、例えば、電解セル１０への電流の供給を制御するマ イクロプロセッサ１４を作動するために、装置を飲み込む直前に機械的に作動し 得る機械スイッチ４０を包含していると言う点である。 第２の相違点は、装置が、被適用者の身体空洞内の装置の滞在時間を制御する ために、体液にさらされると、第７図に示すように実質的に膨張する水膨潤性物 質の外皮を包含していると言う点である。外皮４２は、体液に溶解するか、或い は崩壊する物質よりなる。この目的で使用することができる物質の例は、澱粉バ インダーと混合され、圧縮されて剛性形態にされた粉砕大麦である。 第８図は、被適用者が飲み込むことができる大きさであって、且つ身体空洞（ 例えば、胃）液に非可溶である物質よりなるハウジング１０２を包含する他の構 成を示している。ハウジング１０２には、開口部１０４が形成されており、この 開口部１０４は身体空洞液に可溶な物質よりなるプラグ１０６によって覆われて いる。 更に、ハウジング１０２は、その内部を２つの膨張及び収縮可能な室Ｃａ、Ｃ ｂに分割するダイヤフラム１０８を包含している。室Ｃａは、ハウジングの開口 部１０４と連通しており、装置により送出すべき薬物を受け入れるようになって おり、室Ｃｂはガス発生手段を包含する制御室である。ガス発生手段は、電解質 １１１と、電解質の両側に設けられて電流を電解質に供給するための一対の電極 １１２、１１３とを備えた電解セル１１０の形態である。また、室Ｃｂは、マイ クロプロセッサ１１４と、このマイクロプロセッサを制御する１１５で概略的に 示す電気回路とを包含している。 マイクロプロセッサは、電極１１２、１１３により電流を電解質１１１に供給 する時間および速度を制御し、それにより薬物を出口１０４を経て送り出す時間 および速度を制御するように予めプログラミングされ得る。第８図の装置は、ま た、電解セルを付勢するための化学電池を構成する異なる電極、身体内の種々の 状態を感知するためのセンサ、ＲＦ制御ユニット、または被適用者の外部から電 解セルを制御するための磁気作動式または手動式スイッチのような他の特徴のう ちの１つまたはそれ以上を包含していることがわかるであろう。 第９図および第１０図は、装置を身体空洞に導入する前、例えば、被適用者が 装置を飲み込む前に、互いに接合された２つの別々な部品すなわちハウジング２ ００、３００で装置を構成した場合の更に他の変更例を示している。ハウジング ２００は、胃で不溶であるが、好ましくは被適用者から実際に排出されないよう に腸で生物分解可能な物質よりなる。ハウジング３００は好ましくは胃および腸 で生物分解可能ではなく、すなわち、不溶である。ハウジング３００は円形形状 のものであり、ハウジング２００には、ハウジング３００を収容するように凹形 形状の側部２０２が形成されている。 ハウジング２００は薬物を受け入れるようになっており、ハウジング２００に は、胃液に可溶な物質で作られているプラグ２０６により常時覆われた出口開口 部２０４が形成されている。ハウジング２００はその内部を薬物室Ｃ１１と制御 室Ｃ１２とに分割する変位可能なダイヤフラム２０８を有している。 ハウジング３００はガス発生要素を有している。ガスは、２つのハウジングを 第９図に示すように互いに固定すると、ハウジング２００に形成される開口部２ ０９とハウジング３００に形成される他の開口部３０９とを経て制御室Ｃ１２へ 供給される。ガスは電解質３１１と、その両側の電極３１２、３１３とを備えた 電解セル３１０により発生される。マイクロプロセッサ３１４および制御回路３ １５が電解セルへの電流の供給時間および速度を制御し、それにより開口部３０ ９、２０９を経てハウジング２００内の制御室Ｃ１２へのガスの送出し時間およ び速度、およびハウジング２００内の室Ｃ１１から出口開口部２０４を経て薬物 の送出す時間および速度を制御する。 第９図および第１０図に示す変更例は他の前記実施例の何れかの特徴をも包含 している。 いくつかの好適な実施例について本発明を説明したが、本発明の多くの他の変 更例を行うことができることはわかるであろう。かくして、他の推進手段を使用 することができ、或いは他のガス発生手段を室Ｃ２に設けることができる。例え ば、室Ｃ１についての開口部４およびプラグ６に対応する溶解可能なプラグで初 めに覆われた開口部を経て装置に入る体液にさらされると、分解してガスを発生 する物質を使用することができる。また、ダイヤフラム８は変位可能な部材、例 えば、ピストンの形態でもよい。更に、装置は、経口以外で取り込まれるべきカ プセルまたは座薬状態で具体化したり、身体空洞に外科的に導入したり、或いは 皮下注入したりすることができる。本発明の多くの他の変形例、変更例および応 用例が明らかであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項 【提出日】１９９３年１０月２６日 【補正内容】 請求の範囲 １．被適用者の身体空洞に導入することができる大きさのハウジングを備え、 前記ハウジングは身体空洞液に不溶性の物質よりなるが、前記ハウジングに は、開口部が形成されており、 ハウジング内に第１および第２の膨張収縮可能な室を構成する変位可能な部材 をハウジングの内部に備え、 前記第１室は、前記開口部を包含し、本装置が身体空洞にあるときに、前記開 口を通して送出される薬物を受け入れるものであり、 前記第２室を膨張させ、それにより薬物を前記第１室から前記開口部を通して 身体空洞へ押し出すために、ガスを前記第２室へ供給するためのガス発生手段を 備え、前記ガス発生手段は、ガス透過性で液体不透過性の膜で囲われていること を特徴とする薬物投与装置。 ２．前記変位可能な部材がダイヤフラムであることを特徴とする請求項１に記載 の薬物投与装置。 ３．前記開口部が初めは身体空洞液に可溶性の物質で閉じられていることを特徴 とする請求項１または２に記載の薬物投与装置。 ４．前記ガス発生手段は、付勢されたときに、ガスを発生するための電気制御式 手段を包含することを特徴とする請求項１乃至３の何れか一項に記載の薬物投与 装置。 ５．前記電気制御式手段は、通した電流に応じてガスを発生する電解質を有する 電解セルを備えていることを特徴とする請求項４に記載の薬物投与装置。 ６．前記装置は、前記電解セルに対する電流を制御し、それにより、薬物を前記 第１室から押し出す時間および速度を制御するための予備プログラミング可能な マイクロプロセッサを更に包含することを特徴とする請求項５に記載の薬物投与 装置。 ７．ハウジングの外面は、電流を電気制御式手段に供給するための起電力を発生 するように、身体空洞液によりブリッジされる間隔を隔てた異なる金属要素を包 含することを特徴とする請求項４に記載の薬物投与装置。 ８．前記異なる金属要素は、前記ハウジングの外面に巻かれた間隔を隔てたスト ッリの形態であることを特徴とする請求項７に記載の薬物投与装置。 ９．前記ハウジングは、電流を電気制御式手段に供給するためのバッテリを包含 することを特徴とする請求項４乃至６の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １０．前記ハウジングは、身体空洞内の状態を感知し、それに応じて電気制御式 手段を制御するためのセンサを包含することを特徴とする請求項４乃至９の何れ か一項に記載の薬物投与装置。 １１．前記ハウジングは、更に、前記電気制御式手段を制御するための無線周波 数信号を受信するための無線周波数受信器を包含することを特徴とする請求項４ 乃至９の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １２．前記ハウジングは、更に、前記電気制御式手段を作動するためにハウジン グの外部で手動で作動可能な電気スイッチを包含することを特徴とする請求項４ 乃至９の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １３．前記電気制御式手段は、被適用者の外部から磁場により磁気的に作動され る電気スイッチを包含することを特徴とする請求項４乃至９の何れか一項に記載 の薬物投与装置。 １４．前記ハウジングは、身体空洞内の液と接触状態にあるときに膨潤し、且つ 身体空洞内において或る時間にわたって崩壊し、身体空洞内の装置の滞留時間を 制御する液体膨潤性物質よりなる外皮を包含することを特徴とする請求項１乃至 １３の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １５．前記ガス発生手段が前記第２室に設けられていることを特徴とする請求項 １乃至１３の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １６．前記ガス発生手段は第２ハウジング内に設けられており、該第２ハウジン グは、被適用者の身体空洞に導入されるときに、前記の第１ハウジング（first- mentioned housing）に取付けられ、また前記第２ハウジングも身体空洞液に不 溶性の物質よりなり、該２つのハウジングには、前記第２ハウジングに発生され たガスを前記第１ハウジングの前記第２室の中へ送給するための整合した開口部 が形成されていることを特徴とする請求項１乃至１４の何れか一項に記載の薬物 投与装置。 １７．被適用者の身体空洞に導入することができる大きさのハウジングを備え、 前記ハウジングは身体空洞液に非可溶な物質よりなるが、前記ハウジングには、 開口部が形成されており、 身体空洞液に可溶であり、前記開口部を閉じるプラグと、 ハウジングの内部に設けられ、ハウジング内に第１および第２の膨張収縮可能 な室を構成する変位可能な部材とを備え、 前記第１室は、前記開口部を包含しており、本装置が身体空洞にあるときに、 前記開口部を通して送出される薬物を受け入れるものであり、 前記第２室を膨張させ、それにより薬物を前記第１室から前記開口部を通して 身体空洞に押し入れるために、ガスを前記第２室に供給するためのガス発生手段 を備えることを特徴とする薬物投与装置。 １８．前記ガス発生手段は前記第２室に設けられていることを特徴とする請求項 １７に記載の薬物投与装置。 １９．前記ガス発生手段は第２ハウジングに設けられており、該第２ハウジング は、被適用者の身体空洞内に導入されたときに前記第１ハウジングに取付けられ 、また前記第２ハウジングも身体空洞液に不溶性の物質よりなり、２つのハウジ ングには、前記第２ハウジングに発生されたガスを前記第１ハウジングの前記第 ２室の中へ供給するための整合した開口部が形成されていることを特徴とする請 求項１７に記載の薬物投与装置。 ２０．前記装置は、前記ガス発生手段によるガス発生の時間及び速度を制御し、 それにより前記薬物を前記第１室から押し出す時間及び速度を制御するための予 備プログラミング可能なマイクロプロセッサをさらに備えたことを特徴とする請 求項１７乃至１９の何れか一項に記載の薬物投与装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＣＡ，ＪＰ，ＫＲ，Ｎ Ｚ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．被適用者の身体空洞に導入することができる大きさのハウジングを備え、 前記ハウジングは身体空洞液に不溶性の物質よりなるが、前記ハウジングに は、開口部が形成されており、 ハウジング内に第１および第２の膨張収縮可能な室を構成する変位可能な部材 をハウジングの内部に備え、 前記第１室は、前記開口部を包含し、本装置が身体空洞にあるときに、前記開 口を通して送出される薬物を受け入れるものであり、 前記第２室を膨張させ、それにより薬物を前記第１室から前記開口部を通して 身体空洞へ押し出すために、ガスを前記第２室へ供給するためのガス発生手段を 備えることを特徴とする薬物投与装置。 ２．前記変位可能な部材がダイヤフラムであることを特徴とする請求項１に記載 の薬物投与装置。 ３．前記開口部が初めは身体空洞液に可溶性の物質で閉じられていることを特徴 とする請求項１または２に記載の薬物投与装置。 ４．前記ガス発生手段は、付勢されたときに、ガスを発生するための電気制御式 手段を包含することを特徴とする請求項１乃至３の何れか一項に記載の薬物投与 装置。 ５．前記電気制御式手段は、通した電流に応じてガスを発生する電解質を有する 電解セルを備えていることを特徴とする請求項４に記載の薬物投与装置。 ６．前記装置は、前記電解セルに対する電流を制御し、それにより、薬物を前記 第１室から押し出す時間および速度を制御するための予備プログラミング可能な マイクロプロセッサを更に包含することを特徴とする請求項５に記載の薬物投与 装置。 ７．ハウジングの外面は、電流を電気制御式手段に供給するための起電力を発生 するように、身体空洞液によりブリッジされる間隔を隔てた異なる金属要素を包 含することを特徴とする請求項４に記載の薬物投与装置。 ８．前記異なる金属要素は、前記ハウジングの外面に巻かれた間隔を隔てたスト ッリの形態であることを特徴とする請求項７に記載の薬物投与装置。 ９．前記ハウジングは、電流を電気制御式手段に供給するためのバッテリを包含 することを特徴とする請求項４乃至６の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １０．前記ハウジングは、身体空洞内の状態を感知し、それに応じて電気制御式 手段を制御するためのセンサを包含することを特徴とする請求項４乃至９の何れ か一項に記載の薬物投与装置。 １１．前記ハウジングは、更に、前記電気制御式手段を制御するための無線周波 数信号を受信するための無線周波数受信器を包含することを特徴とする請求項４ 乃至９の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １２．前記ハウジングは、更に、前記電気制御式手段を作動するためにハウジン グの外部で手動で作動可能な電気スイッチを包含することを特徴とする請求項４ 乃至９の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １３．前記電気制御式手段は、被適用者の外部から磁場により磁気的に作動され る電気スイッチを包含することを特徴とする請求項４乃至９の何れか一項に記載 の薬物投与装置。 １４．前記ハウジングは、身体空洞内の液と接触状態にあるときに膨潤し、且つ 身体空洞内において或る時間にわたって崩壊し、身体空洞内の装置の滞留時間を 制御する液体膨潤性物質よりなる外皮を包含することを特徴とする請求項１乃至 １３の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １５．前記ガス発生手段が前記第２室に設けられていることを特徴とする請求項 １乃至１３の何れか一項に記載の薬物投与装置。 １６．前記ガス発生手段は第２ハウジング内に設けられており、該第２ハウジン グは、被適用者の身体空洞に導入されるときに、前記の第１ハウジング（first- mentioned housing）に取付けられ、また前記第２ハウジングも身体空洞液に不 溶性の物質よりなり、該２つのハウジングには、前記第２ハウジングに発生され たガスを前記第１ハウジングの前記第２室の中へ送給するための整合した開口部 が形成されていることを特徴とする請求項１乃至１４の何れか一項に記載の薬物 投与装置。 １７．被適用者の身体空洞に導入することができる大きさのハウジングを備え、 前記ハウジングは身体空洞液に非可溶な物質よりなるが、前記ハウジングには、 開口部が形成されており、 身体空洞液に可溶であり、前記開口部を閉じるプラグと、 ハウジングの内部に設けられ、ハウジング内に第１および第２の膨張収縮可能 な室を構成する変位可能な部材とを備え、 前記第１室は、前記開口部を包含しており、本装置が身体空洞にあるときに、 前記開口部を通して送出される薬物を受け入れるものであり、 前記第２室を膨張させ、それにより薬物を前記第１室から前記開口部を通して 身体空洞に押し入れるために、ガスを前記第２室に供給するためのガス発生手段 を備えることを特徴とする薬物投与装置。 １８．前記ガス発生手段は前記第２室に設けられていることを特徴とする請求項 １７に記載の薬物投与装置。 １９．前記ガス発生手段は第２ハウジングに設けられており、該第２ハウジング は、被適用者の身体空洞内に導入されたときに前記第１ハウジングに取付けられ 、また前記第２ハウジングも身体空洞液に不溶性の物質よりなり、２つのハウジ ングには、前記第２ハウジングに発生されたガスを前記第１ハウジングの前記第 ２室の中へ供給するための整合した開口部が形成されていることを特徴とする請 求項１７に記載の薬物投与装置。 ２０．前記装置は、前記ガス発生手段によるガス発生の時間及び速度を制御し、 それにより前記薬物を前記第１室から押し出す時間及び速度を制御するための予 備プログラミング可能なマイクロプロセッサをさらに備えたことを特徴とする請 求項１７乃至１９の何れか一項に記載の薬物投与装置。