JPH08501416A - 酸化物超伝導体装置及び回路のための改善されたバリア層 - Google Patents

酸化物超伝導体装置及び回路のための改善されたバリア層

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JPH08501416A JP6508245A JP50824593A JPH08501416A JP H08501416 A JPH08501416 A JP H08501416A JP 6508245 A JP6508245 A JP 6508245A JP 50824593 A JP50824593 A JP 50824593A JP H08501416 A JPH08501416 A JP H08501416A
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Abstract

(57)【要約】 酸化物に基づく電子装置及び回路用に適合する導体が開示されている。Aは稀土類又はアルカリ土類元素、或いは稀土類又はアルカリ土類元素の合金であり、Mは遷移金属である場合の一般組成:AMO3を有する金属酸化物は、金属的振る舞いを示すと共に、高温セラミック処理に互換性がある。他の有用な金属酸化物は組成:(A1-xA’x)B2(M1-yM’y37-δ或いは(A1-xA”xm(M1-yM’y)nO2m+nを有し、但し、0≦x、y≦1、0.5≦m、n≦3であり、A及びA’は、稀土類又はアルカリ土類元素、或いは稀土類又はアルカリ土類元素の合金、A”及びBはアルカリ土類元素、アルカリ土類元素の合金、稀土類元素、稀土類元素の合金、並びにアルカリ土類及び稀土類元素の合金であり、M及びM’は遷移金属元素又は遷移金属元素の合金である。金属酸化物は、酸化物超伝導体の成長用として共通して使用される基板及び緩衝層上と同様に、酸化物超伝導体上にエピタキシャル成長する。また、酸化物超伝導体は此等の金属酸化物上にエピタキシャル成長可能である。高温超伝導材料の超伝導体−標準体−超伝導体(SNS)接合の非常に大きな改善性能はその標準材料がここに開示されたタイプの金属酸化物である場合に得られる。好適実施例において、導電性酸化物CaRuO3が標準材料として、超伝導体としてのYBa2Cu37-δを伴うSNS接合内に使用されている。このタイプの接合で製作されて77Kで機能するDC超伝導体量子干渉装置(SQUID)は大きな変調と低いノイズを示す。

Description

【発明の詳細な説明】 酸化物超伝導体装置及び回路のための改善されたバリア層 発明の分野 この発明は、酸化物超伝導体成分を基礎とする装置及び回路における金属酸化 物の使用に関する。より詳しくは、この発明は、集積回路におけるSNS接合ま たは金属化パターンに基準金属として真の金属酸化物材料を使用することに関す る。ここで、金属酸化物とは、一般組成物AMO3を有する単純なペロブスカイ ト(Aは希−又はアルカリ土類元素ないし合金、Mは遷移金属)、或いは、重く ドープされた又は合金化された、YBa2Cu37-δ(YBCO)ないしカップ レイト超伝導体等の層状ペロブスカイトである。 発明の背景 高温超伝導体(HTS)、カップレイト超伝導体、及びペロブスカイト超伝導 体としても知られる酸化物超伝導体の新しい種類が1986年に発見されて以来 、有用性のある接合、装置、回路及びシステムを作り出す多くの試みがなされて きた。この発見は、超伝導体の多くの利点を実用上実現可能な温度において電子 回路にもたらすことを約束するものであった。超伝導体の有するこうした利点は 、しかしながら、期待されたほどには得られていない。これは超伝導材料の性質 が電子部品に通常使用されている金属や半導体と大きく異なることによる。 現在は大幅に克服された第1の障害は、これらの新しいセラミック超伝導体の 多結晶性にあった。超伝導現象を起こす転移温度が Tc<23K である低転 移温度超伝導体は金属、合金、または金属間化合物である。金属は通常多結晶で あるが、金属結合は非局在化しており、物質中の粒界は電気的に非活性である。 更に、これらの超伝導体のコヒーレンス長さは約100nmであり、単一粒すな わち多結晶体の一部をなす単結晶のサイズよりもかなり長い。このことは、超伝 導電子対は多くの個々の結晶粒により作り出される平均環境による影響を受け、 コヒーレンンス長さよりもサイズがかなり短い粒界あるいは他の部位での不均一 性に対して極端に敏感ではない、ことを意味する。 カップレイト超伝導体は、金属結合に比べて、より指向性を有し、かつより局 在化しているイオン結合及び共有結合を有するセラミック材料である。原子は完 全結晶における正常な位置から粒界を通って移動する。これら移動原子間の化学 結合は、原子の正常位置からの相対移動の距離及び角度に応じて、延ばされ、曲 げられ、破断され、時には空格子点を生じる。物質の電子構造におけるこの種の 混乱は等方性金属結合の場合よりも指向性結合の場合により激しく、物質の輸送 特性の混乱をも招くことがある。このため、ほとんどのカップレイト超伝導体の 多結晶標本は、配向性のよい同じ化学成分のエピタキシアルフィルムと比較して 一等級ないしそれ以上臨界電流密度を低くしてある。 他の悪化要因は超伝導ペロブスカイトの非常に小さい異方性コヒーレンスにあ る。この物質のコヒーレンス長さはa−b面で約1.5nm、c−方向に約10 倍以下(0.15nm)と見積られている。これらの距離は普通の粒の寸法より かなり小さく、YBa2Cu37-δ(0≦δ≦0.5)のc−方向の格子定数と 同様である。この結果として、この超伝導体の電気特性は、不純物原子、空格子 点、空孔、転位、積層欠陥、及び粒界等の格子欠陥のある局部環境と、微構造と により大きな影響を受ける。 こうした小さいコヒーレンス長さにより、完全結晶からの僅かな偏差も接合の 形成に十分な超電流の流れを阻害することになる。初期の薄膜には、面内エピタ キシーが十分でないことにより、粒界接合が多く存在し、多結晶層に生じる多数 のウイークリンク接合(weak-link junction)の働きにより物質固有の特性が隠 されてしまっていた。今日では、しかしながら、結晶成長技術が、高温超伝導体 の高品質で配向性のよいエピタキシャル層を様々な技術により様々な基板上に成 長させることができる現在の状況にまで進歩しており、数年内には優れた特徴を 有する接合を行えるようになる。 課題の説明 酸化物超伝導体のセラミックとしての性質は、これまで該超伝導体を広範囲に わたる装置や回路に導入するための障害となっていた。その性質は、今日の電子 部品に最も広く用いられている材料とあまりに異なるため、該超伝導体で装置や 回路を作るのによく知られている処理手順を使用することができない。むしろ逆 に、ペロブスカイト超伝導体に必要な処理条件は、接点に使用されるある種の貴 金属を含む電子部品に通常用いられる多くの材料を破壊してしまう。 そこで、超伝導性電子装置に高温超伝導体を適用することに成功するためには それに合った製造技術を開発することが必要になる。これには、超伝導体を形成 するための処理技術だけでなく、装置や回路に使用される材料の選択も含まれる 。いくつかの誘電体は現在カップレイト超伝導体との適合性が有ることが知られ ているが、伝導体はこれまで研究者の研究対象になっでいなかった。貴金属を使 用して最良の結果を得ようとの誘惑はあるが、そうした材料はセラミックの処理 との真の適合性を有していない。抵抗要素あるいは非超伝導性伝導要素を必要と する超伝導装置及び回路を作るためには高温の酸化雰囲気において劣化しない良 性の金属が必要である。 高温超伝導体を様々に応用するには複層にすることが重要である。実際、La AlO3やNdGaO3のような、いずれかの数少ない格子適合性(lattice-matc hed)を有しかつ化学的適合性を有する基板上に、薄膜を成長させるためには、 酸化物超伝導体の単一層を成長させるのにも材料を少なくとも2層にすることが 必要である。もし、装置が2層以上の超伝導層を必要とする場合には、各層を誘 電層又は絶縁層により分離しなければならない。この結果は、いくつかのエピキ シャル層が基板上に固着されてパターンを形成し、更に多くの材料層がパターン 上に固着されて複層異形構造になる。このような異形構造は全ての層間に緊密な 格子適合性(close lattice match)が維持されないと、また熱膨張率の違いに よるストレスが最小に抑えられないと、品質劣化の危険を伴う。全ての層は、超 伝導性材料、絶縁材料、及び金属材料の固着に用いられる条件下で安定でなけれ ばならない。 HTS技術において現在使用されている金属は、HTS結晶の成長に必要な温 度まで酸素中で加熱された時に溶融ないし反応してしまうため、最終工程で固着 されなければならない。このことは、上記金属を集積回路に埋設した抵抗として 使用することをできなくし、回路及びその組立て手順の再設計を必要とする。金 属を接合の一部に用いる場合には、その処理が最終工程で行われるように接合を 注意深く配置しなければならない。 超伝導体電子装置の基本要素の一つはジョセフソン接合である。酸化物超伝導 体における最初の本当のジョセフゾン反応の存在が文献に表れ始めたが、全ての 意図的に作成された接合はこれまでウイークリンク型(weak-link type)のもの である。それらは、臨界電流密度Jc、臨界電流Ic、装置断面積A、基準域( normal region)の抵抗Rn、基準化された接合(normalized junction)の抵抗 RnAにより特徴付けられる。酸化物超伝導体から良質の電子装置及び回路を作 るには接合に関する加工可能な技術が開発されなければならない。 加工可能な技術とは、限定された一連の処理工程が実施されたときに再生産可 能でかつ結果を予言可能なものである。装置は設計された通りに動き、工程は処 理パラメーターが少し変更されても効率が衰えるようなことがないしっかりした ものである。こうした技術に特に要求されるものは、全ての必要処理工程が相互 に適応性があり、ある工程がそれよりも前の工程の結果を破壊してしまうことが ないことである。 こうした技術により形成された接合は、ユーザーにより細目が決められた設計 基準に合致するはずである。接合は決められた温度で安定して機能しなければな らない。接合は、設計者の判断で、100〜100,000A/cm2の電流密 度を通すものでなければならず、装置の予見可能な寿命を全うするまでの間それ が継続するものでなければならない。各接合における臨界電流の変動及び回路内 における接合から接合への変化は最小のものでなければならない。ノイズは、ノ イズによるランダム信号はかなり小さく、かつ回路が検出するように設計されて いる正常信号よりも少ないレベルに低減されていなければならない。 これまで、全てのウイークリンク接合(weak-link junction)に関する技術は 電気接合を形成するインターフェイスの特性により支配されていた。このことは 、所定の接合の設計が、ほとんどの場合ある範囲に収まっている、Jcのような 接合のパラメーターを有することになる。しかしながら、実際値をこの範囲に収 めるように制御することは現在まで不可能とされている。接合にたいする理想的 な臨界電流密度の選択は、集積超伝導体回路における接合の適用の仕方に依存し ており、デジタル装置はアナログ装置とは異なる要件を有している。 有用な超伝導量子干渉計(SQUIDs)を得るためには、整合する一対の接 合を所定の幾何学的関係をもって組合わせることが必要である。各接合は予言可 能な品質を有していなければならないだけでなく、好きなところに容易に位置さ せることができなければならない。このことを実用に即して言えば、回路に使用 される材料は全て同様の技術を用いてパターン化されるべきであることを意味す る。 先行技術の説明 再生可能な接合技術の必要性が研究者仲間の間で認識されている。酸化物超電 導層のコヒーレンス長が小さいため、実際に完璧なものでない限り接合の形成に 十分な超電流の流れの妨げとなる。今や結晶成長技術が、高品質の、方位性のよ い高温超電導エピタキシャル層を、各種の技術を用いて、各種の基層に形成でき る段階まできたので、良特性の接合がいくつかの方法で形成されている。 各種の従来型接合部20が図1に示されている。図1aに概略的に示されるス テップ接合は、基板10(および該当する場合のバッファ層)に段差を設け、次 いでその段差に超電導層を蒸着させることによって形成される。超電導膜は、基 板の両平坦領域において方位性が良いが、これらの間の段差上には人工誘導され た粒界によって各側が囲まれた崩壊エピタキシー領域が存在する。超電導膜は、 段差を完全に被覆するのに十分な厚さになっている。図1bのステップ・ギャッ プ接合は、超電導膜が段差の全巾にわたって連続していない点を除き、同様の方 法で形成される。代りにギャップが形成されており、ノーマルメタルを使って2 つの超電導領域間の接点を形成している。 形成された粒界接合は2つの技術によって再生可能に形成される。図1cの二 結晶技術において、単結晶基板10は、所定の結晶方位に沿って2つ(又はそれ 以上)の片に切断される。1つの片はトリミングを施されて結晶方位の異なるエ ッジを提供し、これが角度Θで第1と直角に交わる。この基板の上に成長した超 電導膜は粒界を再生して結合の弱い接合を形成する。粒界接合を形成するもう1 つの技術は、図1dに示されると共に、米国特許第5,157,466号に記載 されるような種膜100を使用するものであり、この特許は、発明者が少なくと も一人が本発明と共通しており、この出願の出願人に譲渡されている。この種膜 100は、選択された超電導材がエピタキシャル成長するも、種膜の下の材料と は結晶方位が異なる材料で成る。これは基板10上(および必要によりバッファ 層)に成長させ、次いでフォトリソグラフィでパターン形成し、湿式又は乾式エ ッチングが施される。この構造の上に成長した超電導膜は、種膜が除去されたか 否かによって際立った結晶方位性をもって成長し、粒界接合が種膜の縁部に形成 されて2つの領域の境界を画成する。 エッジ接合が図1eに示されている。ステップ・ギャップ接合におけるように 、超電導膜は不連続であり、接点はノーマルメタル(SNS)を貫通する、或は 、絶縁体(SIS)を横切るように形成されている。ここでは、超電導膜12が 基板10上に成長しており、保護膜14がその上に成長している。この合成体に パターンが付けられ、ノーマルメタル又は絶縁層16がパターン化された層上に 成長する。第2の超電導膜18がこの非超電導膜上に成長させられる。最後に、 全体構造にパターンが付けられてデバイスが完成する。これに代る形成技術にお いて、第1の超電導膜および保護膜は、パターン付けされ、次いで縁部に沿って 超電導性が劣化する処理を受ける。この処理は、プラズマアッシング、イオンビ ーム損傷或はTc又はIcの減少につながるものである。ここで第2の超電導膜が 絶縁体又はノーマルメタルの介在なしで成長可能となる。 三層接合が概略的に図1fに示されている。a軸又はc軸の方位を有する超電 導層12を基板10上に成長させる。絶縁層又はノーマルメタル層16を超電導 層上に成長させる。次いで、第2の超電導層18を非超電導層16の上に成長さ せ、接合部20が形成される。エッジ接合の場合、非超電導層は実際には劣化超 電導層である。 YBa2Cu37-δを使用する超電導−ノーマル−超電導(SNS)型デバイ スについていくつかのグループが研究を行った。Au、Agおよびこれらの合金 などの金属がマイクロブロイッジ又はステップ・ギャップ型(図1b)のノーマ ル材として用いられた。三層(図1f)およびエッジ接合(図1e)構造は、Y Ba2Cu37-δ上にエピタキシャル成長するバリア材を必要とする。現在のと ころ、PrBa2Cu37、YxPr1-xBa2Cu37、ノーマルYBa2Cu37-δ およびSrTi1-xNBx3がエピタキシャルSNS型構造のノーマルバリ ア層材として使用されている。(合金は、0<x<1が成り立つ、つまり、組成 範囲がピュアBからピュアAにわたる場合においてA1-xxで表される。)これ らのいずれの材料も、所望の特性を有する再生可能かつ製造可能な接合部の形成 に は適さなかった。 Au、Agおよびこれらの金属が、SNS接合のノーマルメタルとして、また ペロブスカイト型超電導層の接点材として使用されてきた。これらの金属は、優 れた材料ではあるが、ペロブスカイト超電導層多層処理とは対立する。比較的低 い温度で溶けるため、酸化物超電導層のためノーマル成長温度まで加熱すること ができない。従って、これらの材料は最後に成長させなければならず、更に超電 導層を設けることができない。仮に上記の劣化が問題でなかったとしても、上記 金属上での銅(cuprate)超電導層のエピタキシャル成長が達成できないでけで なく、更なる超電導層の追加も叶わない。更に、何人かの研究者は、銅超電導層 のCuの代りにAuおよびAgを用いると処理中に超電導層を劣化させることを 発見した。 非超電導ペロブスカイト型は、その一方で酸化物超電導層処理に適合するが、 いささか不良の材料である。PrBa2Cu37およびYドーピングした、或は 合金化したPrBa2Cu37(YxPr1-xBa2Cu37)は、極めて異方性に 富む層構造であり、その上下面に不規則な粒界を形成する。これらの材料は、た くさんの積層欠陥、セカンドフェイズおよび透過型電子顕微鏡(TEM)で観察 できて材料に広がるその他の欠陥を含む。これらの材料の異方性によってもたら される別の問題は、バリアを通過するのに必要とされるc方位の導電路の存在で ある。最後になるが、電気特性が組成に大きく依存するため、別のグループが、 同じ名目組成を有する膜の超電導、絶縁および金属作用について報告している。 この発明の主題であるペロブスカイト金属酸化物の際立った利点は、立方体或 は少なくとも等方性の大きい結晶構造である。等方性材は、Pr酸化物層を冒す 欠陥の結晶方位に関連する不確実性と無縁である。例えば導電性が立方体内のあ らゆる方位で等しいため、特定の結晶軸に沿うボイドの延長は結晶中の他の方位 に沿う延長よりと同じ程度のインパクトを有する。従って、膜欠陥中の好ましい 方位性に対する感度は、低シンメトリー材と比べた場合に等方性ペロブスカイト 型金属酸化物で減少する。 SrTi1-xNbx3はNbによって導かれた余分な荷電子がSr空孔(vacan cies)によって補償されるので、酸素を除去せずに金属導電性にドーピングする ことが困難或は不可能であった。報告されるところによれば、あるNbは単結晶 SrTiO3に拡散することができる。この余分な拡散処理は、格子間欠陥を伴 うもので、容易に制御できない。また、これは第2(上側)の超電導層をエピタ キシャル成長させなければならない面を劣化させる。SrTi1-xNbx3を使 ってSNS型接合を形成したことを報じるあるレポートは我々も他のだれも再実 験していない。おそらく2つの超電導層間に欠陥があったのであろう。 エピタキシャルSNS構造に適するバリア層材は、いくつかの条件を満足させ ねばならない。第1に、導電性材でなければならない。理想的には、金属導電性 は、ドーピング、科学量論或は酸素濃度に強く依存してはならない。このため、 色々あるなかで、超電導酸化物およびノーマル(劣化)YBa2Cu37-δはノ ーマル材に対する最適選択ではない。第2に、インターフェイス部の歪みおよび その結果として増加する欠陥密度を減らすためYBa2Cu37-δと格子整合し ていなければならない。バリアの熱膨張係数は、成長および処理温度から操作温 度へ、そして室温への熱循環の間の歪みの導入を回避するため使用超電導層のも のと概ね一致していなければならない。バリア材のエネルギ状態の密度および導 電性は、インターフェイス部の超電導オーダー・パラメータの大きさの不連続を 最小にするため(ノーマル状態における)超電導層のものに匹敵する程度でなけ ればならない。最後に、成長条件は、高温超電導層の成長に用いるものと同等の ものでなければならない。バリア材の金属特性は、高温の酸化雰囲気に露出する ことによっても、高真空条件の下で加熱することによっても、低下させてはなら ない。バリア材は、処理若しくは操作の間にこれが接触するいかなる物質、例え ば基板、バッファおよび超電導層とも化学反応をしてはならない。バリア材は、 超電導層間における無意識の短絡を避けるため連続膜を形成しなければならない 。現在使われているバリア材は上記の1つ又はそれ以上の点で満足できないもの である。 同じ基準が、超電導集積回路の他の領域において金属としての使用する際の材 料選択に適用される。抵抗体、接点、ボンディングパッドおよびノーマル接続体 用の金属は、第1に良質のものでなければならない。不良な超導電体はここでは 使用されない。また、予想操作温度で予想可能な抵抗が必要となる。さらに、抵 抗金属に要求される精密度は、導電性が処理によって微妙に変化する材料を除外 する。埋設される層には、後で行うエピタキシャル超電導層の成長のため高い結 晶成長性が要求される。現在まで、上記の条件を全て満たす候補材料は見つかっ ていない。 発明の目的 よって、この発明の目的はペロブスカイト超伝導体に基づく集積回路における いずれかの地点に標準金属として使用される材料を提供することである。この材 料は、温度に対して強変化の関数ではなく、典型的には温度に対して略々線形的 に減少する抵抗率を有している真の金属性材料でなければならない。この材料は 、温度、圧力、並びに典型的には結晶成長及び酸化物超伝導体材料の処理におい て遭遇するガス混合組成の下で安定していなければならない。この材料は、HT S互換性の基板、緩衝層、HTS材料自体の上にエピタキシャル成長する能力が あり、HTS材料から成る高品質のエピタキシャル層の引続く成長のための適合 する効果的な基板とならなければならない。 本発明の更なる目的は、制御可能な臨界電流密度及び低ノイズを有する高温超 伝導体材料での改善された弱結合接合を提供することである。これは、標準材料 として金属酸化物を用いた超伝導体−標準−超伝導体(SNS)接合を製作する ことによって達成される。金属酸化物は真の金属であり、しかも酸化物超伝導体 処理に対して完全な互換性がある。更に、その接合の臨界電流密度は標準層の厚 みの選択によって制御可能である。接合の臨界電流密度は、たとえ有限な界面抵 抗があったとしても、バリアの厚みと共に指数関数的に変化する。この制御は他 の技術の殆どにおいて有効ではなく、その理由は、粒界接合に関してはバリアの 厚みが固定されていること、接合の臨界電流密度に直接的影響を及ぼさないこと のいずれか一方である。 本発明の更なる目的は、全酸化集積回路に抵抗性要素として使用し得る材料を 提供することである。そうした材料は回路のその他の要素用として用いられるセ ラミック処理と互換性がある一方、その金属的振る舞いを維持する。集積回路は 、レジスタ、キャパシタ、インダクタ、トランジスタ、或いは他の所望の電子素 子を含むことができると共に、コンダクタ、絶縁体、超伝導体並びに回路に所望 の 効果をもたらすような凡ゆる組合わせによる強誘電体を含むことができる。 発明の概略 そこで、本発明の本質は、高温超伝導体SNS接合における「N」或いは「標 準」材料として、或いは、非超伝導体金属が望まれない酸化物超伝導体に基づく 集積回路における如何なる他の地点に、真の金属性酸化物を使用することである 。金属酸化物は、少なくとも1つの金属と酸素との化学的な化合物であり、金属 的振る舞いを示す金属酸化物である。金属酸化物は、それらの抵抗率の大きさや 温度依存性に応じて、誘電体或いは金属性酸化物の何れかである。例えば、誘電 性金属酸化物はここで適用させるには適当ではない。 金属酸化物は、その抵抗が不純物のドーピイングによって或いは超伝導体処理 の間にその酸素含有が変化することによって大きくは影響されないという意味に おいて真の金属である。それが酸化物であるが故に、酸化物超伝導体の高品質な エピタキシャル層形成のために必要な処理環境又は雰囲気によって劣化すること がない。超伝導体自体上に加えて、酸化物超伝導体として同一基板上にエピタキ シャル成長することができるので、ペロブスカイト超伝導体の更なる層の引続く デポジションのための適切な中間層を形成することができる。 幾つかの層状ペロブスカイトはSNS接合にバリア層として使用された場合に より低い界面抵抗でさえ作り出す。通常はLaSrCuO及びYBCO等のカッ プレイト超伝導体の合金である此等の層状ペロブスカイトは、SNS構造におけ る超伝導体層により密に調和する格子定数及び熱的膨張係数を有する。 発明の長所 高温超伝導体に基づく集積回路に金属酸化物を特別に使用することは以下の長 所をもたらす。この材料は真の金属であり、絶縁体でなく、半導体でなく、欠陥 超伝導体でもない。その抵抗率は温度に対して強変化する関数ではなく、典型的 には温度と共に線形的に変化する。不純物の付加、即ち「ドーピング」によって や、高温超伝導体を薄いフィルム形態に形成するに必要な酸化雰囲気によっても 著しい影響を受けない。こうした特性の一定性は金属を利用する回路要素の再現 性及び信頼性にとって重要である。 金属酸化物は安定した酸化物である。酸化物超伝導体構造の製作に使用される セラミック処理に対して互換性がある。基本的な金属及びそれらの合金とは異な り、酸素雰囲気中の高温でも劣化しない。非超伝導体の層状ペロブスカイト化合 物とは異なり、良好な金属である。 この材料は疑似立方ペロブスカイト結晶構造を形成している。よって、ペロブ スカイト超伝導体異構造内の仲介層として適合する。高温超伝導体結晶成長用に 既に使用されている基板と同一程度の基板上にエピタキシャル成長させることが できる。層状ペロブスカイト超伝導体は金属酸化物上にa−方向或いはc−方向 の何れかの配向をもってエピタキシャル成長する。此等両方の場合における法線 (a−或いはc−)方向は結晶成長手段の制御下の複数の要因によって全体的に 決定される。 この材料は超伝導体ペロブスカイトのa及びb格子定数と非常に類似する格子 定数を有する。その熱膨張係数もまた超伝導体ペロブスカイトのものと非常に類 似している。こうした互換性は、基本的な金属及びそれらの合金で経験されたも のと比べて、熱的循環の間における該フィルムに対する応力が非常に低くなる。 薄いフィルムにおけるより低い残留応力はずれや他の欠陥を減らす結果となる。 此等の欠陥は、妥協的なそれらの構造無欠性に加えてフィルムの電気的特性を変 化させ得るので、より低い応力のフィルムはより望ましい電気的且つマイクロ波 的特性を示す。 この材料の等方性は回路デザイン及び装置性能の両方のための長所である。こ の材料は僅かに非立方性であり得る一方、a−b平面におけるYBa2Cu37- δ の標準状態の導電率に比較し得る全ての方向の導電率を有する。この等方性は 、欠陥の配置や結晶学的な配向が平均導電率に影響しないので、局在欠陥及び微 細構造の無秩序効果を低減する。この振る舞いは、高導電率方向に沿った欠陥が c−軸に沿って配向したものよりもかなり大きな効果を有することになる高度の 異方性のPr酸化物材料のものとは対照的である。 本発明の更なる目的及び長所は、添付図面を参照しての好適実施例の以下の議 論により明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、高温超伝導体に組付けられた従来技術に係るウイークリンク接合のい くつかのタイプを概略的に示す図である。図1Aはステップ接合、図1Bはステ ップ・ギャップ接合、図1Cは2結晶接合、図1Dは2エピタキシャル接合、図 1Eはエッジ接合、そして図1Fは3層接合である。 図2は、本発明の好適実施例の構造の概略断面図である。 図3は、温度関数としての酸化金属CaRuO3の抵抗率を示すグラフである 。 図4は、本発明に係る接合の電流・電圧特性を示すグラフである。図4Aは0 Vの前後5mVの範囲にわたる4.2Kの温度でのI−Vデータ、図4Bは0V の前後0.2mVの範囲にわたる77Kの温度でのI−Vデータ、図4Cは−1 00mVから約120mVに至る上記2つの温度で得たデータの合成である。 図5は、金属酸化物バリア層の厚さを有する臨界電流密度の変動を示すグラフ である。 図6は、本発明のSNS接合を用いて作られたSQUIDの振舞いを示す図で ある。図6AはSQUIDの物理的配置を示す概略図、図6Bは磁場に対するS QUID電圧の変化を示す図である。 図7は、図6のSQUIDのフラックス・ノイズの振舞いをその作動周波数の 関数として示す図である。 図8は、標準材料として金属酸化物を用いた、超伝導体を基礎とする集積回路 の概略的部分側面図である。 図9Aは、77Kの温度での10nmの厚さのCaRuO3のバリアを有する 接合の電流−電圧特性(IVC)を示すグラフである。 図9Bは、CaRuO3の抵抗率ρ(T)の温度依存性を示すグラフである。 図10Aは、47.5Kの温度での10nmの厚さのLa0.5Sr0.5CoO3 のバリアを有する接合の電流−電圧特性(IVC)を示すグラフである。 図10Bは、La0.5Sr0.5CoO3の抵抗率ρ(T)の温度依存性を示すグ ラフである。 図11Aは、82Kの温度での50nmの厚さのY0.5Ca0.5Ba2Cu37- δ のバリアを有する接合の電流−電圧特性(IVC)を示すグラフである。 図11Bは、Y0.5Ca0.5Ba2Cu37-δの抵抗率ρ(T)の温度依存性を 示すグラフである。 図12Aは、60Kの温度での40nmの厚さのYBa2Cu2.79Co0.217 のバリアを有する接合の電流−電圧特性(IVC)を示すグラフである。 図12Bは、YBa2Cu2.79Co0.217-δの抵抗率ρ(T)の温度依存性 を示すグラフである。 図13Aは、54Kの温度での40nmの厚さのLa1.4Sr0.6CuO4のバ リアを有する接合の電流−電圧特性(IVC)を示すグラフである。 図13Bは、La1.4Sr0.6CuO4の抵抗率ρ(T)の温度依存性を示すグ ラフである。 好適実施例の説明 本発明の一好適実施例の概略側面が図2に示されている。この場合約200n mのYBa2Cu37-δから成る第1超伝導層12が(001)LaAlO3基 板10上にデポジットされている。この場合は300nmのエピタキシャルSr TiO3である絶縁体14がこの超伝導層12の上方にデポジットされて、第1 の超伝導層12と標準層16或いは第2の超伝導層18との間の接触を防止して いる。第1の超伝導層12及びその上層の絶縁体14は所望のパターン成形がな される。ここでは10〜50nmのエピタキシャルCaRuO3である金属酸化 物16の層が全表面を覆っており、基板10とは領域1で接触すると共に、第1 超伝導体層12の縁、絶縁体14の縁、並びに該絶縁体14の上方に接触してい る。最後に、典型的には200nmのYBa2Cu37-δである第2の超伝導層 18が全表面上にデポジットされ、金属酸化物16にだけ直接に接触しており、 接合20を形成している。上面及びその下層の複数層は所望のパターン成形がな される。またこの時に更なる層を追加することができる。 本発明に従う接合は3層形態状態で製作される。図1fに示されるように、超 伝導体の第1層12は基板10の上に横たわっている。金属酸化物の層16はこ の第1超伝導層12を第2超伝導層18から分離又は絶縁している。接合は第1 超伝導層12と第2超伝導層18との間に形成されている。勿論、この構造は所 望のパターン成形を行なうことができる。 CaMoO3,LaTiO3,SrRuO3,SrCrO3,SrIrO3を含む と共に、La0.5Sr0.5CoO3等のそれらの混合金属合金酸化物を含む数多く のペロブスカイト構造を有する導電性酸化物がある。事実、ペロブスカイト結晶 構造の形態をとる全てのAMO3金属酸化物は、Aは稀土類或いはアルカリ土類 であり且つMが遷移金属である場合、使用可能である。またAとしては、A’は 稀土類或いはアルカリ土類元素であり且つA”は異なる稀土類或いはアルカリ土 類元素である場合、A’1-xA”xで置き換えることが可能である。稀土類元素は Y及び原子番号57から71までのランタニド系列を含む。アルカリ土類元素は 、原子番号として4(Be),12(Mg),20(Ca),38(Sr),5 6(Ba),並びに88(Ra)を有するIIA族中の元素を含む。遷移金属はI B族,IIB族,IIIA族からVIIA族,並びにVIII族の中の元素である。遷移金属 は、21から30,39から48,57から80,並びに89から112の原子 番号を有する。此等元素の全ては用意されなかった。 0≦X≦1の場合の(Sr1-xCa)RuO3系の格子定数はX線Θ−2Θ走査 によって、SrRuO3の3.96□からCaRuO3の3.86□までに及ぶ範 囲まで、此等の材料がLaAlO3基板上にエピタキシャル成長された際に決定 された。この膨張されたc軸格子定数は、此等のフィルムがLaAlO3基板上 に軽い圧縮状態にあることを意味している。これら合金の組成物の幾つかはテス トサンプル上のSNS接合内のバリア材料として使用され、これまでの最良の結 果はCaRuO3を用いることによって得られた。この材料は、SrRuO3と合 金することによって改善され得るYBa2Cu37-δに調和する非常に近い格子 を有する。この合金のCaに富む組成物は、Srに富む組成物で行なわれたよう に、接合の予期された作業温度以上で強磁性転移を受けない。 単純な疑似立方ペロブスカイト例に加えて、幾つかの層状ペロブスカイトもま た非常に低い界面抵抗を有するバリアを形成する。事実、10-10Ωcm2程度の 界面抵抗が、バリア材料をY0.5Ca0.5Ba2Cu37-δ,YBa2Cu2.79C o0.217-δ,或いはLa1.4Sr0.6CuO4である場合、YBa2Cu37-δ /バリア/YBa2Cu37-δにおいて観察された。 格子定数及び熱膨張係数は此等の材料の幾つかについて以下の如くである。 動作についての説明 CaRuO3は、YBa2Cu37-δ用と同様の条件下でエピタキシャルフィ ルムとしてデポジットされた場合には良好に振る舞う金属酸化物であるように見 える。図3は、温度の関数としてのLaAlO3基板上でのエピタキシャルCa RuO3フィルムの抵抗率又は固有抵抗を示す。室温で600μΩcmであるそ の抵抗率は、温度が下がれば下がるというように、金属的振る舞いを意味してい る。抵抗率対温度の曲線のトレースは従来の金属におけるブロッホーグルナイゼ ン(Gruneissen)公式から逸れており、低温で大量の残留抵抗率がある。 当方が製作してテストしたSNSエッジ接合の1つの形態が図2に概略的に示 されている。第1超伝導層12のパターン成形されたエッジの特性を定着させる ために、同等の接合構造が金属酸化物バリア16無しで製作された。その結果と してのYBa2Cu37-δ/YBa2Cu37-δの臨界電流密度は77Kで106 A/cm2よりも大きかった。これは初期パターニングの間に第2超伝導層12 のエッジになされたイオンビームダメージの殆どが、引続くデポジションのため にYBa2Cu37-δが100mTorrの酸素中で再度加熱された際、焼きな まされたことを意味している。 30nmのCaRuO3バリアを伴う接合の電流−電圧特性が図4に示されて いる。4.2K(図4a)で10μm幅の接合は1.3mAの臨界電流を伴って 僅かにヒステリシスな振る舞いを示す。電流が増大すれば、その特性は約1ミリ ボルトの電圧で低動コンダクタンス(電導度)状態へ向かって僅かに曲り、図4 cに示されるように数十ミリボルトで高コンダクタンス状態へ戻るように曲る。 こうした増大するコンダクタンスは10から50nmまでのバリア厚みを伴う全 ての接合において観察された。接合レジスタンス(抵抗)は圧倒的に界面のそれ であるが、非線形性の原点は明確ではない。温度が増大すれば、図4b及び図4 cに示されるように電流−電圧特性における曲りは減少する。電流が先行してい るYBa2Cu37-δの臨界電流は77Kで30mAのバイアスを伴って超過さ れており、その結果、そのバイアスでより高い抵抗へ向かって曲っている。 金属酸化物バリアの臨界温度に対する厚みの効果は図5に示されている。4. 2Kでの此等の結果は各厚みで大きな散乱を示すが、臨界電流密度は指数関数的 な関係:Jc(d)=Joexp(−d/4.1nm)に適合させることができ 、4.2KのCaRuO3には4.1nmの標準コーヒレンス長を提案している 。この関係は証拠して、このSNS接合の臨界電流密度は標準材料の厚みを選択 することによって制御され得ることを提供している。この制御は本発明の重要な 長所である。 YBa2Cu37-δ/CaRuO3/YBa2Cu37-δの3層構造はc軸及 びa軸の両方のYBa2Cu37-δによって製作された。YBa2Cu37-δの 配向を無視すれば、それらの接合抵抗はエッジ形態のものと同一の大きさ程度で あった。金属酸化物の上部に高品質の酸化物超伝導体を成長させる能力は本発明 の他の重要な長所である。貴金属の上部に高温超伝導体の良質なエピタキシャル 層を成長させることは不可能である。 マイクロ波場の強さの関数としての臨界電流変調のように、此等の構造におい てシャピーロ段が観察された。基板に直交する磁界における臨界電流の変調はエ ッジ接合のその特殊な形態のために複雑な振る舞いを示す。SQUID(超伝導 量子干渉素子)をYBa2Cu37-δ/20nmのCaRuO3/YBa2Cu37-δ 接合によって製作した。この素子の平面的な形態が図6aに概略的に示され ている。そのインダクタンスは約200pHであった。77KでこのSQUID は臨界電流600μAを有し、0.1Ωの抵抗を有した。このSQUIDは磁界 によって電圧変調を示し、その演算された実効面積は16,000μm2でその 形態からして充分に同意された。 このSQUIDのノイズは図7に示されている。ホワイトノイズから1/fノ イズへの転移は約70μΦ。のニー値を伴って1.5Hzで生ずる。ホワイトノ イズ値は約35μΦ。である。データ中のスパイクは60Hzで生じ、これは測 定のアーティファクトである。 図8は酸化物超伝導体、絶縁層、並びに標準金属層を結合している集積回路の 部分の概略断面を示す。この構造は多くの層を含むと共に、少なくとも1つの超 伝導層が金属酸化物層の上部に成長させられている。この概略図示はここに開示 されているような金属酸化物の偉大な有用性を示すことが意図されている。 製作工程の説明 SNS接合(図2参照)においての標準層16として、導電性酸化物材料を用 いることは全構造を同様な製造工程で製作させることを可能とするためである。 第1超伝導層12は適切なデポジション技法によって適当な基板10上にデポジ ットさせる。その結果の超伝導体は基板とエピタキシー関係でなければならず、 即ち、その主要結晶軸が基板の結晶軸に所定の配向において一致していなければ ならない。高角度粒界、即ち5度から85度の粒界は実質的にあってはならず、 双晶及び低角度粒界は受入れることができる。超伝導体は高い超伝導転移温度( >23K)と、予期される作業温度での高い臨界電流密度(>105A/cm2) とを有しなければならない。幾つかの公知の技法をそうした超伝導層をデポジッ トするために用いることができる。以下のものに限定されるものではないが、此 等は、レーザアブレーション又はパルスレーザデポジション、オフアクシス(of f-axis)又はオンアクシス(on-axis)スパッタリング、電子ビーム蒸着、並び に金属−有機化学的ベーパデポジション(MOCVD)を含む。推奨される方法 ではないが、転送工程(ex situ process)によってフィルム12の形成が可能 である。 以下は上述した構造を形成するための製造工程の例である。酸化物超伝導体製 造の当業者であれば、この方法における種々の変更やそれに代わるものを考案す ることは疑いもなく可能であろう。この説明は例示目的のみのものである。 この構造の適当な基板を選択されるが、説明の目的のために(001)LaAl O3が選択された。この場合には約200nmのYBa2Cu37-δから成る第 1の超伝導層12がこの基板上にデポジットされる。レーザアブレーションによ ってデポジットされた場合の此等材料のための標準デポジット条件としては、約 780℃±20℃の基板温度、400〜550mTの酸素圧力、ターゲットで約 2〜5J/cm2のレーザエネルギーである。エピタキシャルフィルム成長のた めのより詳細な工程条件は多くの出版物に説明されている。 次に絶縁体14、この場合には300nmのエピタキシャルSrTiO3は、 第1超伝導層12と、標準層16或いは第2超伝導層18の何れか一方との間の 接触を防止するためにデポジットされる。第1超伝導層12と上層の絶縁体14 は所望のパターン成形がなされる。テスト結果が示された装置のためのパターン 成形はAr+イオンビームミリングによって追従させれる標準的な写真平版術に よって達成される。それから金属酸化物16が全表面上にデポジットされ、基板 10の領域1、第1超伝導層12のエッジ、絶縁体14のエッジ、並びに該絶縁 体14の上部に接触することになる。最後に、第2超伝導層18が全表面上にデ ポジットされ、絶縁体16のみに接触して、接合20を形成する。上面及びその 下層である複数の層は所望のパターン成形がなされ得る。当方の構造はΛr+イ オンビームミリングを用いて再度パターン成形がなされて、図2に示された構造 が残る。また、この時に更なる層が追加され得る。超伝導体12の第1層に対す るコンタクトが絶縁体14部分の選択的な除去によって作られて、窓が形成され 、該窓を介して金属(典型的にはAu或いはAg)コンタクトが適当な方法によ ってデポジットされる。 第1超伝導体層12は、約23Kよりも高い超伝導転移温度を有する高温(酸 化物、ペロブスカイト)超伝導体の如何なるものでもよい。限定されることはな いがこれには、YBa2Cu37-δ、BiSrCuCaO、TlBa2Cu37- δ 、RBa2Cu37-δを含み、Rとしては、Tb、Pr、或いはCeを除く全 ての 稀土類元素である。 基板10は緩衝材料から成る1層或いは数層によってカバーされた基板であっ てよい。基板上のペロブスカイト超伝導体のエピタキシャル成長に適する多くの 緩衝層が現在知られており、適合しないとすればそれは、格子定数の不釣り合い 、基板と超伝導体との間の熱膨張係数の大きな相違、或いは室温或いは製造中の 高温状態の何れか一方における基板と超伝導体とのあり得る化学的な反応、等の 理由である。限定されることはないが適切な緩衝材料としては、CaTiO3、 SrTiO3、MgO、CeO2、PrBa2Cu37-δ、LaAlO3、SrA lTaO3、並びにNdGa03が含まれる。限定されることはないが適当する基 板としては、CaTi03、SrTiO3、MgO、Al23、LaAlO3、S rAlTaO3、並びにNdGaO3が含まれる。個々独立した層の数や基板10 の材料の数は本発明の重要な部分を構成することはなく、この開示の目的のため の「基板」とは第1超伝導層12下方の何れかの或いは全ての層を含むものとし て捉らえている。 絶縁体14は第1超伝導層のデポジション中に同一技法によってデポジットさ れることができ、或いはそのサンプルを成長装置から取り出して別のデポジショ ンシーケンス中に同一或いは異なる技法によってその絶縁体14をデポジットし てもよい。絶縁体14の目的は第1超伝導層を接合20の領域内を除く金属酸化 物16から電気的に絶縁することである。この機能を達成するために、接合が作 動すべく予期された周波数範囲及び温度で電気的に絶縁状態になければならない 。限定されることはないが適合する材料としては、CaTiO3、SrTiO3、 MgO、CeO2、LaAlO3、Sr2AlTaO6、並びにNdGaO3が含ま れる。此等の材料はその所望の特性を伴った薄いフィルムを作り出すことができ る如何なる所望の方法によっても再度デポジットされ得る。この層はある構造や ある適用例のためは非結晶性であってもよいが、それが金属酸化物層16或いは それに引続く複数のエピタキシャル層のデポジションのための効果的な基板を形 成する際、その上にエピタキシャル層が成長され得るに充分な高い結晶性を有す ることが必要である。 絶縁体14はその全体構造が絶縁体として機能すれば、事実上、1つ或いはそ れ以上の材料から成る数層で構成されてもよい。例えば、ピンホールを削減する ために、SrTiO3の薄層をデポジットし、成長装置からそれを取り除き、全 ての表面粒子を除去すべくそれの清浄をなし、そしてそれを上記成長装置に戻し て他のSrTiO3層をデポジットすることはしばしば好都合である。その他の 場合として、SrTiO3層の上部にPrBa2Cu37-δの層をデポジットし て金属酸化物16の引続く成長のためのより良好なテンプレートとすれば、単一 のSrTiO3層を一次絶縁体として用いることができる。絶縁体構造14にお ける個々独立した層の数や材料の数は本発明の重要な部分を構成することはなく 、この開示の目的のために、「絶縁体構造」とは第1超伝導層12と金属酸化物 層16との間の何れかの或いは全ての層を含むものとして捉らえられている。 絶縁体14のデポジションの後、超伝導層12及び絶縁層14は所望のパター ンを形成すべく選択的に除去される。このパターンは、公知の写真平版術の技法 を用いて、先ずホトレジストに転写され得る。そのパターンがホトレジストに形 成された後、湿式エッチング、乾式エッチング、或いはその両方の組合わせによ てサンプルに転写される。もし、残留表面(残留するホトレジストが剥離された 後)が金属酸化物16から成るエピタキシャル層の引続くデポジション用の良好 なテンプレートを提供するようになれば、絶縁体14及び超伝導体12を選択的 に除去するあらゆる技法が使用可能である。所望のパターンを形成する代替方法 としては、第1超伝導層12及び絶縁層14のデポジションの間、シャドウマス クを用いることである。このシャドウマスクはデポジション源と意図された基板 との間に挟まれことによって望ましくない領域に対する材料デポジションを禁止 する。 金属酸化物層16はパターン化されたサンプル上にデポジットされる。接合2 0の領域に金属酸化物のエピタキシャル層形成がなされることとなれば如何なる 技法によってデポジットされてもよい。こうした方法は上述した通りである。こ の層は第2超伝導層18のデポジションの効果的な基板となるので、接合20の 領域内におけるその上部にペロブスカイト超伝導体のエピタキシャル層が成長さ れ得るように充分に高い結晶性を有するものでなければならない。このバリア層 に適合する材料としては、CaMoO3、LaTiO3、SrRuO3、SrCr O3、SrIrO3を含んでいるペロブスカイト結晶構造を伴う導電性酸化物と、 La0.5Sr0.5CoO3等のそれらの混合金属合金酸化物とを含む。事実、Aが 稀土類或いはアルカリ土類元素で、Mが全ての遷移元素である場合、ペロブスカ イト結晶構造を形成することになる如何なるAMO3の金属酸化物も使用可能で ある。また、Aが稀土類或いはアルカリ土類元素で、A’が異なる稀土類或いは アルカリ土類元素である場合、AはA1-xA’xによって置き換え可能である。稀 土類元素はY及び原子番号57から71までのランタニド系列を含む。アルカリ 土類元素は、原子番号として4(Be),12(Mg),20(Ca),38( Sr),56(Ba),並びに88(Ra)を有するIIA族中の元素を含む。遷 移金属はIB族,IIB族,IIIA族からVIIA族,並びにVIII族の中の元素である 。遷移金属は、21から30,39から48,57から80,並びに89から1 12の原子番号を有する。此等元素の全ては用意されなかった。 置換された層状ペロブスカイトも用いられ得る。此等のあるものは、一般式: (A1-xA’xm(M1-yM’yn2m+nを有し、但し、0≦x、y≦1、0.5 ≦m、n≦3であり、A及びA’はアルカリ土類元素、アルカリ土類元素の合金 、稀土類元素、稀土類元素の合金、或いはアルカリ土類及び稀土類元素の合金で あり、M及びM’は遷移金属或いは遷移金属の合金である。他のものは、一般式 :(A1-xA”x)B2(M1-yM’y37-δを有し、但し、0≦x≦1及び0≦ y≦1、Aは稀土類元素(Yは及び原子番号57から71までのランタニド系列 )A”及びBはアルカリ土類元素、アルカリ土類元素の合金、稀土類元素、稀土 類元素の合金、或いはアルカリ土類及び稀土類元素の合金であり、M及びM’は 遷移金属或いは遷移金属の合金である。 他の実施例 図9aは77Kで10nm厚のCaRuO3を伴う接合の電流−電圧特性(I VC)を示す。図9bはCaRuO3の抵抗率ρ(T)の温度依存性を示す。こ こでの接合抵抗の殆どがYBCOとバリアとの間の界面から生じており、バリア 層自体の抵抗はたった約25mΩ(=200Ωcm・10-6cm/(0.2μm ・4μm))、Rnよりも約2オーダーの大きさ小さい。 同様なバリア材料、また立方ペロブスカイト構造を伴うLa0.5Sr0.5CoO3 が試された。図10aは47.5Kで10nm厚のLa0.5Sr0.5CoO3バリ アを伴う接合の電流−電圧特性(IVC)を示す。図10bはLa0.5Sr0.5C oO3抵抗率ρ(T)の温度依存性を示す。La0.5Sr0.5CoO3抵抗率の温度 依存性は単純な金属のものよりも著しく逸れているが、接合の界面抵抗をRnA =1.7Ω・0.18μm・4μm=1.1・10-8Ωcm2であると見積もる ことができ、CaRuO3接合のそれよりも大きくは違わない。 YBCOに対して同様の層状構造を有する他のバリア材料が接合を製造すべく 使用された。1つはCaドープされたYBCOであり、他のものはCoドープさ れたYBCOである。(半導体業界において、「ドーピング」レベルは10億分 の1から1兆分の1の範囲である。しかし、酸化物超伝導体においての「ドーピ ング」は、所与の格子箇所における種の50%までの置換で言及され得る。よっ て、「ドーピング」と「合金すること」とはここでは交換可能である。)Caド ープされたYBCOは、YBCOのものと比べて、より大きなキャリア密度、よ り低いTc並びにより少ない異方性を伴ったYBCOの過剰ドープ型である。C oドープされたYBCOは、より小さなキャリア密度、より低いTc並びにより 大きな異方性を伴ったYBCOの過小ドープ型である。 図11aは82Kで50nm厚のY0.5Ca0.5Ba2Cu37-δバリアを伴っ た接合の電流−電圧特性(IVC)を示す。図11bはY0.5Ca0.5Ba2Cu37-δの抵抗率ρ(T)の温度依存性を示す。このフィルムのρ(T)曲線はY BCOよりも僅かに低い抵抗率を示し、超伝導の始まりは約60K近辺である。 その接合の測定された抵抗、50mΩは、70μcm・5×10-6cm/(0. 18μm・4μm)=50mΩであるので、バリアの体抵抗率及び寸法から予想 されるものに非常に近い。これは、如何なる著しい界面抵抗をも有しない高いT cのSNS接合用のバリア材料の第1の例である。また、50nmの相対的にお おきなバリア厚はY0.5Ca0.5Ba2Cu37-δにおける大きな標準コーヒレン ス長を示す。 YBCOがCoでドープされた場合、このCo原子はCu−O鎖状層のCu原 子と置換することが知られており、YBCO系内のキャリアを順次枯渇させる。 図12bに示されるように、YBa2CU2.79Co0.217-δのρ(T)曲線は 、 抵抗率がゼロ温度で依然としてゼロ近辺に外挿しているので、散乱に関しての如 何なる増大というよりはむしろキャリアの減少から抵抗率が増大していることを 示している。YBa2Cu2.79Co0.217-δフィルムにおける超伝導の始まり は50K近辺である。40nm厚のYBa2Cu2.79Co2.217-δバリアを伴 う接合は図12aに示されるようにRn=0.15Ωである。またCaドープさ れたYBCOの場合のように、その接合の測定された抵抗はバリアの予想された 抵抗、0.17Ω=300μΩcm・4×10-6cm/(0.18μm・4μm )に非常に接近している。よって、これは、YBCOに接触された場合、如何な る著しい界面抵抗をも有しない酸化金属の第2の例である。 YBCOに対してc−方向においての良好な熱的調和であるが乏しい格子調和 を有するバリア材料の例としてはLa1.4Sr0.6CuO4である。これはLa2-x SrxCoO4の系[8]の過剰ドープ型であり、1.32nmのそのc−軸格子 定数はYBCOの1.17nmとは大きく異なる。そのρ(T)曲線は図13b に示されている。図13aに示された40nm厚バリアの接合におけるバリアの 推定された体抵抗は300μΩcm・4×10-6cm/(0.17μm・4μm )=0.18Ωである。54Kでの接合の測定された抵抗は約0.2Ωであり、 これはまた、YBCOとLa1.4Sr0.6CuO4バリアとの間には界面抵抗が略 々ないことを提示している。 結論、結果並びに適用範囲 以上のように、単純な或いは疑似的な金属酸化物をペロブスカイト超伝導を核 とする装置及び集積回路に使用することは従来の基本的な金属及びそれらの合金 の使用と比べて多くの長所があることは明らかである。こうした金属酸化物は、 高温下であっても、セラミック超伝導体の結晶成長及び製造工程と互換性があり 、劣化することがない。こうした金属酸化物は、立方対称性及び等方性からほん の僅かに逸れた単純なペロブスカイト構造を有すると共に、ペロブスカイト超伝 導体がエピタキシャル成長できる基板及び緩衝層の場合と同様に、ペロブスカイ ト超伝導体上にエピタキシャル成長され得る。こうした金属酸化物は、それから 、酸化物超伝導体に基づく装置及び回路に共通して使用される高温超伝導体及び 誘電材料のエピタキシャル層の引続く成長のために適するテンプレートを提供す る。 更に、ある層状ペロブスカイトはこうした適応分野にその用途が見出されること も明らかである。 更に読者には明らかなことであろうが、此等の単純金属酸化物は超伝導体材料 の劣化をなすよりはむしろSNS接合の使用に良好な特性を提供することである 。更に、単純な金属酸化物を用いてSNS形態で形成された接合は非常に低いノ イズと制御可能な臨界電流密度を示す。金属酸化物の相対的に長い標準コーヒレ ンス長、数十ナノメータは標準材料の合理的な厚み、即ち製造の容易性と共にピ ンホールや逸れに関連する欠陥を回避するに有用な厚みの使用を可能としている 。 ここに開示されたタイプの金属酸化物は、高温製造工程の間に非超伝導性金属 にその金属的特性を保持させることが望ましいような如何なる装置或いは回路に 使用され得る。ある適応分野では、金属酸化物を例えばサファイア基板上にデポ ジットして、アンテナを形成すべくそれをパターン成形することが好ましいこと もある。 上述の開示は多くの特殊性を含んでいる一方、これらは例示目的のみのもので あることを理解して戴きたい。発明の範囲は上記特殊例によって限定されず、添 付の請求の範囲とそれらの法的等価物によってのみ限定されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN ,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SK,UA,US,US,VN 【要約の続き】 (SNS)接合の非常に大きな改善性能はその標準材料 がここに開示されたタイプの金属酸化物である場合に得 られる。好適実施例において、導電性酸化物CaRuO3 が標準材料として、超伝導体としてのYBa2Cu37-δ を伴うSNS接合内に使用されている。このタイプ の接合で製作されて77Kで機能するDC超伝導体量子 干渉装置(SQUID)は大きな変調と低いノイズを示 す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.電気的装置の少なくとも1つの要素に電気的に接続する導電性要素において 、 前記導電性要素は基板上に形成され、前記導電性要素は金属酸化物から形成さ れており、前記金属酸化物は金属的な特性を示す金属酸化物であり、前記金属酸 化物は前記基板に対してエピタキシー関係にあり、前記装置要素は金属酸化物か ら成る前記基板上に形成され、前記金属酸化物は前記基板に対してエピタキシー 関係にあることから成る導電性要素。 2.前記金属酸化物は化学式:(A1-xA’xm(M1-yM’yn2m+nを有し、 但し、0≦x、y≦1、0.5≦m、n≦3であり、A及びA’は、アルカリ土 類元素、アルカリ土類元素の合金、稀土類元素、稀土類元素の合金、並びにアル カリ土類及び稀土類元素の合金から成る群から選択され、M及びM’は遷移金属 及び遷移金属の合金から成る群から選択されことから成る請求項1に記載の導電 性要素。 3.前記AはLa、前記A’はsr、前記MはCu、前記M’はCoであること から成る請求項2に記載の導電性要素。 4.前記金属酸化物は化学式:La0.5Sr0.5CoO3を有することから成る請 求項3に記載の導電性要素。 5.前記金属酸化物は化学式:La1.4Sr0.6CoO4を有することから成る請 求項3に記載の導電性要素。 6.前記金属酸化物は化学式:(A1-xA”x)B2(M1-yM’y37-δを有し 、但し、0≦x≦1及び0≦y≦1、Aは稀土類元素及び稀土類元素の合金から 成る群から選択され、A”及びBはアルカリ土類元素、アルカリ土類元素の合金 、稀土類元素、稀土類元素の合金、並びにアルカリ土類及び稀土類元素の合金か ら成る群から選択され、M及びM’は遷移金属及び遷移金属の合金から成る群か ら選択されることから成る請求項1に記載の導電性要素。 7.前記金属酸化物は化学式:YBa2Cu2.79Co0.217-δを有することか ら成る請求項6に記載の導電性要素。 8.前記金属酸化物は化学式:Y0.5Ca0.5Ba2Cu37-δを有することから 成る請求項6に記載の導電性要素。 9.電子装置において、 基板上に形成された導電性要素と、超伝導性要素とを備え、前記導電性要素は 金属酸化物から形成され、前記金属酸化物は金属的特性を示す金属酸化物であり 、前記金属酸化物は前記基板に対してエピタキシー関係を有し、前記超伝導性要 素は前記導電性要素と電気的に接触していることから成る電子装置。 10.前記金属酸化物は化学式:(A1-xA’xm(M1-yM’yn2m+nを有し 、但し、0≦x、y≦1、0.5≦m、n≦3であり、A及びA’は、アルカリ 土類元素、アルカリ土類元素の合金、稀土類元素、稀土類元素の合金、並びにア ルカリ土類及び稀土類元素の合金から成る群から選択され、M及びM’は遷移金 属及び遷移金属の合金から成る群から選択されことから成る請求項9に記載の電 子装置。 11.前記金属酸化物は化学式:(A1-xA”x)B2(M1-yM’y37-δを有 し、但し、0≦x≦1及び0≦y≦1、Aは稀土類元素及び稀土類元素の合金か ら成る群から選択され、A”及びBはアルカリ土類元素、アルカリ土類元素の合 金、稀土類元素、稀土類元素の合金、並びにアルカリ土類及び稀土類元素の合金 から成る群から選択され、M及びM’は遷移金属及び遷移金属の合金から成る群 から選択されることから成る請求項9に記載の電子装置。 12.第2の超伝導性要素を更に備え、該第2超伝導性要素もまた前記導電性要 素に電気的に接触していると共に、前記第1超伝導性要素から前記導電性要素を 介して分離されていることから成る請求項9に記載の電子装置。 13.改善された超伝導体−標準体−超伝導体接合いおいて、 金属酸化物から形成された標準バリアを備え、前記金属酸化物は基板上に形成 されると共に該基板に対してエピタキシー関係であることから成る改善された接 合 14.前記金属酸化物は組成:(A1-xA’xm(M1-yM’yn2m+nを有し、 但し、0≦x、y≦1、0.5≦m、n≦3であり、A及びA’は、アルカリ土 類元素、アルカリ土類元素の合金、稀土類元素、稀土類元素の合金、並 びにアルカリ土類及び稀土類元素の合金から成る群から選択され、M及びM’は 遷移金属及び遷移金属の合金から成る群から選択されことから成る請求項13に 記載の改善された接合。 15.前記金属酸化物は組成:(A1-xA”x)B2(M1-yM’y37-δを有し 、但し、0≦x≦1及び0≦y≦1、Aは稀土類元素及び稀土類元素の合金から 成る群から選択され、A”及びBはアルカリ土類元素、アルカリ土類元素の合金 、稀土類元素、稀土類元素の合金、並びにアルカリ土類及び稀土類元素の合金か ら成る群から選択され、M及びM’は遷移金属及び遷移金属の合金から成る群か ら選択されることから成る請求項13に記載の改善された接合。
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