JPH0841950A - 洗浄水分配器を用いたサイホン式便器 - Google Patents

洗浄水分配器を用いたサイホン式便器

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JPH0841950A
JPH0841950A JP20903894A JP20903894A JPH0841950A JP H0841950 A JPH0841950 A JP H0841950A JP 20903894 A JP20903894 A JP 20903894A JP 20903894 A JP20903894 A JP 20903894A JP H0841950 A JPH0841950 A JP H0841950A
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JP
Japan
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toilet bowl
water
flush
tip opening
water distributor
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Pending
Application number
JP20903894A
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English (en)
Inventor
Shoichi Nakamura
祥一 中村
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リム通水路から吐水される排水流による渦力
が有効に作用するとともに、便鉢の洗い残しがないサイ
ホン式便器を提供することを目的とする。 【構成】 洗浄水分配器4を用いたサイホン式便器にお
いて、リム通水路8へ挿通される洗浄水分配器4のホー
ス部15の一方の先端開口21aの径を大きく、他方の
先端開口21bの径をそれよりも小さくして、開口径の
大きい一方の先端開口21aからの支配的な排水流25
により作られる渦流26により便鉢5内を洗浄するとと
もに汚物を押し込んでサイホン効果を有効に起こし、他
方の先端開口21bの近傍領域29では他方の先端開口
21bから排出される排水流28により洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄タンクからの洗浄
水を洗浄水分配器を介して供給するように構成したサイ
ホン式便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すように、洗浄タンク2
5からの洗浄水を洗浄水分配器26を介して、便器本体
27内における便鉢後部の給水口28及びリム通水路2
9に分配して供給するようにした、いわゆる洗浄水分配
器方式の便器にあっては、前記洗浄水分配器26の分配
管を構成する両先端部はリム通水路29内へ差し込んだ
状態でその本体部は便器本体27の給水開口部30内に
載置されている。洗浄タンク25はその排水口31を上
記載置状態の洗浄水分配器26の中央給水部32に装着
される構造であった。そして、上記した洗浄水分配器方
式の便器にあっては、図5(A)に示すように、洗浄水
分配器26Aの2つの分配管33a,33bの内、一方
の分配管33aの先端を全開した開口端34aにして、
他方の分配管33bの先端面を閉塞端34bにして、分
配管33a,33bの途中には給水口35a,35bを
夫々形成していた。
【0003】而して、汚物は前記開口端34aを通して
便鉢36の後部側に落とし込まれる排水流37の水勢に
よって便鉢36の手前の方へ押し出されるが、一方の分
配管33aからリム通水路29へ供給される洗浄水は、
便鉢36へ順次落とし込まれることによって作られる渦
流38によって汚物を便鉢36の後方側へ押し戻してい
た。
【0004】一方、図5(B)に示す洗浄水分配器26
Bでは、2つの分配管39a,39bの両端面を全開し
た開口端40a,40bにしている。このため、便鉢3
6の後方側における前記排水流37と同様な排水流41
が作られるとともに、分配管39a,39bの両端面か
ら同量の洗浄水が吐水されるので、水流は便鉢36の前
端部において前記排水流41に勝る排水流42を形成し
て汚物を排出するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5(B)に
示す便器では、便鉢36の後部から前部にかけての両サ
イドからの水の流れができるので、洗い残しは生じにく
いが、便鉢36の前部及び後部の排水流42,41によ
って溜水面を叩くだけである。一方、図5(A)に示す
便器では、一方向に回転する渦流38を伴う点で、便鉢
36の後部における排水流37による汚物の押し込み力
は図5(B)よりも優れるが、リム通水路29内におけ
る洗浄水は一方向にのみ流れるために、斜線でその領域
を示す終端部43では、水勢が弱くなって洗い残しが発
生しやすいという問題があった。本発明はかかる点に鑑
み、リム通水路から吐水される排水流による渦流が汚物
の押し込み力が有効にサイホン効果に作用するととも
に、便鉢の全域で洗い残しがないサイホン式便器を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の洗浄水分配器を用いたサイホン式便器は、洗浄タン
クと便器本体を連結して構成され、前記洗浄タンクから
便器本体内へ洗浄水を給水するにあって2方向に分配給
水させる洗浄水分配器を前記便器本体の給水開口部内に
備えたサイホン式便器において、洗浄水分配器の分配管
の先端開口径の一方側を大きくし、他方側を小さくした
ものである。
【0007】
【作用】洗浄水分配器の分配管の先端開口径の一方側を
大きくし、他方側を小さくしているので、便鉢内を一方
向に回転する渦流を作りながら溜水面を叩くことができ
るとともに、分配管の他方側の端面は閉塞されていない
ので、流れの終端部を洗い流すので、洗い残しが生じな
い。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る洗浄水分配器を用いたサ
イホン式便器の実施例について図面を参照して説明す
る。図1は本発明に係る洗浄水分配器を用いたサイホン
式便器を示す平面図、図2は部分断面図である。便器1
は、いわゆる洗浄水分配器方式の便器であり、便器本体
2の後端部に開孔形成された給水開口部3内に洗浄水分
配器4が位置決めされ、給水開口部3の上部から洗浄タ
ンク(図示省略)が密結して取り付けられるものであ
る。給水開口部3は、便鉢5の後部側から溜水面6に向
けて給水する給水路7とリム通水路8に連通する部分で
あり、その開口形状は洗浄タンクの下端部の横断面形状
と合致する形状になされている(図2参照)。給水開口
部3内の左右端部の夫々には台座9,9が形成され、こ
の台座9,9の中央部には便器本体2の上縁部、いわゆ
る桂部の下端まで至るボルト挿通孔10,10が形成さ
れている。
【0009】前記洗浄水分配器4は、図3に示すよう
に、樹脂製からなる全体としてフレキシブルな管体であ
り、筒状の中央給水部11の両側から腕状に延びる分配
管12,12によって2方向に分配給水されるものであ
る。すなわち、分配管12,12は、中央給水部11の
下端から夫々直交方向に分岐された分岐部13,13
と、折曲部14,14と、ホース部15,15とからな
っている。
【0010】中央給水部11の外周上部は、その保形性
を維持するために蛇腹体16になされている。また本例
では、さらにその保形性を良好にするために、中央給水
部11の上部内周に、中央給水部11を構成する樹脂よ
りも、より硬度の高い樹脂からなるリングキャップ17
が内嵌されている。このリングキャップ17は、間隔を
おいて3ケ所に縦割り溝18が形成され、これにより径
方向に伸縮可能であるので、中央給水部11に内嵌しや
すくなっている。また、リングキャップ17の外周に
は、前記蛇腹体16に係合する凸条部19が形成されて
いる。
【0011】折曲部14,14は、流路を閉塞しないで
任意角度に折り曲げることができるように蛇腹体となさ
れ、ホース部15,15は洗浄水の流路を先の方へ伸ば
す部分であり、本例では流速を高めるためにその径は先
に行くに従って先細状になされている。また、ホース部
15の基端側の内側には、便鉢5の後部側から溜水面6
に向けて吐水する前記給水路7に給水するための給水部
20,20が夫々窓状に開口形成されている。
【0012】ホース部15,15の一方の先端開口径は
大きく、それに比べて他方の先端開口径は小さくなされ
ている。具体的には、本例では一方の先端開口21aは
全開状態であり、他方の先端開口21bは円形、楕円等
の部分開口になされている。
【0013】一方、給水開口部3において、前記台座
9,9は中央部にかけて段差部22,22が形成され、
これら段差部22,22からさらに中央部にかけて深鉢
部23になされている。段差部22,22には前記洗浄
水分配器4の分岐部13,13及び折曲部14,14が
載置され、洗浄水分配器4のホース部15,15は、リ
ム通水路8への連通口24,24からリム通水路8内へ
挿通されている。
【0014】而して、上記構成からなるサイホン式便器
における排水状態は、図1において矢印で示すように、
前記ホース部15の開口径の大きい一方の先端開口21
aからの支配的な排水流25により便鉢5内を洗浄する
とともにサイホン効果に有効な一方向に回転する渦流2
6を作る。この渦流26は、洗浄水分配器4の前記給水
部20,20から便鉢5の後部側から溜水面6に向けて
落としこまれる排水流27の水勢に勝るので、汚物は便
鉢5の前部側に押し出されることなく排出される。
【0015】また、他方の先端開口21bからの弱い排
水流28によって、他方の先端開口21bの近傍領域2
9の便鉢5部分を洗浄するとともに、前記渦流26の終
端部においてこの渦流26と相まって新たな排水流30
を作り、この排水流30及び前記排水流27により溜水
面6を叩いて、汚物を排出させる。
【0016】なお、排水流30が作られる位置は、ホー
ス部15の先端開口21a,21bの開口比率によって
変化するので、これらを適宜変更することで変化させる
ことができる。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のサイホン式
便器によれば、洗浄水分配器のホース部の一方の大きい
先端開口からの排水流により便鉢の洗浄を行うととも
に、サイホン効果を有効に作用させ、汚物を押し込む力
となる渦流を発生し、他方の小さい先端開口からる排水
流により該渦流の終端部を洗浄するので、便鉢全域にわ
たって、洗い残しが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄水分配器を用いたサイホン式
便器を示す平面図である。
【図2】同サイホン式便器を示す部分断面図である。
【図3】洗浄水分配器を示す斜視図である。
【図4】図2におけるA−A断面図である。
【図5】従来例を夫々示す平面図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…便器 2…便器本体 3…給水開口部 4…洗浄水分配器 8…リム通水路 11…中央給水部 15…ホース部 21a…一方の先端開口 21b…他方の先端開口 26…渦流 28…排水流 29…他方の先端開口の近傍領域 30…排水流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄タンクと便器本体を連結して構成さ
    れ、前記洗浄タンクから便器本体内へ洗浄水を給水する
    にあって2方向に分配給水させる洗浄水分配器を前記便
    器本体の給水開口部内に備えたサイホン式便器におい
    て、洗浄水分配器の分配管の先端開口径の一方側を大き
    くし、他方側を小さくしたことを特徴とする洗浄水分配
    器を用いたサイホン式便器。
JP20903894A 1994-07-28 1994-07-28 洗浄水分配器を用いたサイホン式便器 Pending JPH0841950A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000265525A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Toto Ltd 水洗便器
JP2003213775A (ja) * 2002-01-16 2003-07-30 Toto Ltd 便器への吐水管取付構造
JP2015161117A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 水洗便器
CN110719982A (zh) * 2017-06-09 2020-01-21 吉博力国际股份公司 抽水马桶

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