JPH08337737A - 固体微粒子の表面改質処理方法 - Google Patents

固体微粒子の表面改質処理方法

Info

Publication number
JPH08337737A
JPH08337737A JP7147940A JP14794095A JPH08337737A JP H08337737 A JPH08337737 A JP H08337737A JP 7147940 A JP7147940 A JP 7147940A JP 14794095 A JP14794095 A JP 14794095A JP H08337737 A JPH08337737 A JP H08337737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
solid fine
vessel
group
reactive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7147940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3782485B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Ando
信行 安道
Hironobu Toribuchi
浩伸 鳥淵
Isato Ikeda
勇人 池田
Mitsuo Kushino
光雄 串野
Yoshikuni Mori
悦邦 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP14794095A priority Critical patent/JP3782485B2/ja
Priority to US08/793,210 priority patent/US5952429A/en
Priority to EP96917695A priority patent/EP0787777A4/en
Priority to PCT/JP1996/001645 priority patent/WO1997000295A1/ja
Priority to KR1019970700954A priority patent/KR100267191B1/ko
Priority to TW85107188A priority patent/TW460489B/zh
Publication of JPH08337737A publication Critical patent/JPH08337737A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3782485B2 publication Critical patent/JP3782485B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 顔料、磁性粉、セラミックス粉体等の固体微
粒子の水、有機溶剤あるいは有機高分子といった媒体に
対する分散性を改善するための表面改質処理方法であっ
て、表面改質に使用されるポリマー成分の適用範囲が広
く、かつ比較的少量の使用により十分な表面改質を行な
うことのできる方法を提供することを目的とする。 【構成】 固体微粒子と、前記固体微粒子の表面に存在
する官能基と反応し得る反応性基を有する反応性ポリマ
ーとを、分散媒液中に配合し、加熱下に分散処理するこ
とを特徴とする固体微粒子の表面改質処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料、磁性粉、セラミ
ックス粉体等の固体微粒子の水、有機溶剤あるいは有機
高分子といった媒体に対する分散性を改善するための表
面改質処理方法に関するものであり、特に、表面改質に
使用されるポリマー成分の適用範囲が広く、かつ比較的
少量の使用により十分な表面改質を行なうことのできる
表面改質処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】顔料、磁性粉、セラミックス粉体等の固
体微粒子は、そのまま単独で使用されるよりも、着色、
補強、充填等といった機能を付与する目的で、種々の用
途における各種組成物中に添加されて使用される場合が
多い。
【0003】しかしながらこのような固体微粒子、特に
その一次粒子径がサブミクロン以下である微粒子、の多
くは、粒子間の凝集力に比べて他の物質、例えば、水、
有機溶剤あるいは有機高分子といったものとの親和力が
弱く、二次凝集を生じやすい。従って、上記したような
各種組成物においてより優れた特性を得ようとする場
合、これら固体微粒子をいかに均一に分散させるかが問
題となる。
【0004】この問題を解決するために、固体微粒子の
表面を各種の界面活性剤や樹脂で被覆して、固体状また
は液状の媒体との親和力を高めることにより、固体微粒
子を均一に混合または分散する方法が数多く検討されて
いる。
【0005】例えば、カーボンブラックに関して、重合
性単量体をカーボンブラック共存中で重合させることに
よりカーボンブラックグラフトポリマーを得る方法が知
られており、重合性単量体の種類を適当に選択すること
により、親水性および/または親油性を適宜、変えるこ
とができるため、近年注目を浴びている。このカーボン
ブラックグラフトポリマーを製造する方法としては、例
えば特公昭42−22047号、特公昭44−3826
号、特公昭45,−17284号、米国特許35570
40号により開示されているが、これらの方法で得られ
るカーボンブラックグラフトポリマーの収率は数%〜1
0数%と低く、大半はビニル系ホモポリマーの形で存在
し、カーボンブラックの表面処理効率は極めて悪いもの
であった。このため、他の物質との親和性は期待した程
に改良されず、混合又は分散条件によっては分散状態が
異なる場合が多々あった。
【0006】また、特公平6−27269号には、カー
ボンブラックと、1分子当り1〜2個のエポキシ基およ
び/またはチオエポキシ基を分子内に有する重合体とを
50〜250℃の温度条件下に攪拌混合して反応させる
ことによりカーボンブラックグラフトポリマーを製造す
る方法が開示されている。この方法によれば、重合体の
分子内に存在する反応性基がカーボンブラックの表面官
能基と極めて効率良く反応し、各種物質への分散性が優
れたカーボンブラックグラフトポリマーが得られるもの
であった。このように固体微粒子と反応性ポリマーとを
溶融混練して、固体微粒子表面にポリマー鎖をグラフト
化することにより改質したものは、良好な分散性を得る
ことができる有望なものである。
【0007】しかしながら、このように固体微粒子と反
応性ポリマーを溶融混練、例えばニーダー、ボールミル
等で混練する場合、固体微粒子に対する反応性ポリマー
の配合比率を低くすると、固体微粒子表面全体を均一に
ポリマーグラフト鎖で被覆することが困難となるため、
必然的に得られる表面改質処理微粒子における固体微粒
子の含有量が少なくなり、必要とされる固体微粒子本来
の特性が減殺されてしまう場合が少なくなかった。ま
た、例えば、反応性ポリマーの分子量が低いものであっ
たり、1分子当り反応性基の数が多いものであると、グ
ラフト化が十分に行なわれなかったり、あるいはゲル化
が生じたりするというように、使用可能な反応性ポリマ
ーに関し、例えば官能基数、分子量などといった制限が
多いものであり、また所望の分散液を得るためにはこの
ような溶融混練操作の後さらに分散媒液に分散させる操
作が必要となるためにプロセスとして複雑なものとなる
といった問題が残るものであった。
【0008】一方、このような二次凝集を起こす固体微
粒子の分散液を得るのに、分散媒液に適当な分散安定剤
を添加し、物理的な攪拌によって分散処理を行なうこと
も公知の技術である。均一な分散には、巨視的混合と同
時に小規模な乱れ運動に基づく微視的混合も考慮する必
要があり、従来、このような分散液を得る装置として
は、被処理流体を収容するベッセルの形状、攪拌子の形
状、数および配置位置あるいはその回転速度、邪魔板な
いし仕切板の配置の有無、さらに、ベッセル内部に導入
されるボールないしビーズといった分散媒体の使用、そ
の形状、材質等において、それぞれ工夫を凝らした各種
の湿式分散処理装置ないし湿式粉砕処理装置が提唱され
ている。
【0009】このなかで、一般に、攪拌子と分散媒体を
併用するタイプのものは、比較的良好な分散状態を形成
できるものとして現在多くの分野で使用されている。こ
のタイプに属する分散処理装置としては、例えば特公昭
59−22577号、特公平2−27018号、特開平
2−68151号、特開平3−101820号、特公平
7−12441号、特公平7−4552号、特開平4−
326934号、特公平6−73620号、特開平5−
38425号、特開平4−281855号、特開平6−
351号、特開平6−212896号、特開平6−21
0148号、特開平式6−134271号等に開示があ
る。
【0010】しかしながら、このような湿式分散処理装
置ないし湿式粉砕処理装置を用いての固体微粒子の分散
液の調製は、該処理装置にて常温下で固体微粒子を分散
媒液と攪拌混合して行なわれるものであり、攪拌混合に
よって生じる物理的な外力によって分散状態を形成して
いるものであるために、得られる分散液の安定性は十分
なものとは言えず、また分散処理に長持間を要するとい
った問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、顔
料、磁性粉、セラミックス粉体等の固体微粒子の水、有
機溶剤あるいは有機高分子といった媒体に対する分散性
を改善するための表面改質処理方法を提供することを目
的とするものである。本発明はまた、表面改質に使用さ
れるポリマー成分の適用範囲が広く、かつ比較的少量の
使用により十分な表面改質を行なうことのできる表面改
質処理方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、固体微粒
子と、前記固体微粒子の表面に存在する官能基と反応し
得る反応性基を有する反応性ポリマーとを、分散媒液中
に配合し、加熱下に分散処理することを特徴とする固体
微粒子の表面改質処理方法によって達成される。
【0013】本発明の表面改質処理方法において、前記
分散処理は、被処理流体を内部に収容するためのベッセ
ル、このベッセル内部において回転する攪拌子、ベッセ
ル内部に収容された被処理流体を加熱するための加熱装
置、および、ベッセル内部に収容された複数の粒状分散
媒体を有してなる湿式分散処理装置において行なうこと
ができる。
【0014】本発明の表面改質処理方法においては、固
体微粒子100重量部に対し、反応性ポリマー5〜50
0重量部を添加することが好ましい。
【0015】本発明の表面改質処理方法においては、攪
拌混合時における加熱温度が50〜250℃であること
が好ましい。
【0016】本発明の表面改質処理方法は、固体微粒子
が、無機顔料微粒子、特にカーボンブラックである場合
に好適である。
【0017】本発明の表面改質処理方法においては、反
応性ポリマーの有する反応性基が、エポキシ基、チオエ
ポキシ基、アジリジン基およびオキサゾリン基よりなる
群から選ばれる少なくとも1種または2種以上のもので
あるものを用いることが望ましい。
【0018】本発明の表面改質処理方法においては、反
応性ポリマーが、芳香環を主骨格成分としかつ前記反応
性基を分子内に有するセグメントと、前記分散媒液に親
和性を有するセグメントとを少なくとも有するブロック
ないしグラフトポリマーであることが望ましい。
【0019】
【作用】このように本発明は、固体微粒子と、前記固体
微粒子の表面に存在する官能基と反応し得る反応性基を
有する反応性ポリマーとを、分散媒液中に配合し、加熱
下に分散処理することにより固体微粒子の表面改質処理
を行なうものであり、分散媒液中に存在する固体微粒子
は、分散処理における攪拌等により物理的なトルク力を
受け、二次凝集状態より解砕され一次粒子として分散媒
液中に存在することとなるが、この際に分散系が加熱状
態にあるため、固体微粒子表面の官能基と反応性ポリマ
ーの反応性基が容易に反応しグラフト化される。しかも
この固体微粒子と反応性ポリマーとの反応は分散媒液中
において生じるものであるから、固体微粒子と反応性ポ
リマーとを溶融混練した場合と比較して、系全体におい
て比較的均一に生じかつより穏やかに進行すると思わ
れ、固体微粒子に対する反応性ポリマーの配合割合が低
い場合であっても、1分子当りの反応性基数が比較的多
い反応性ポリマーを用いた場合であっても良好な表面改
質処理がなされる。また、このような分散媒液中におけ
る分散処理時においては、分子量の低い反応性ポリマー
に対しても十分なトルク力が加わるためか、溶融混練に
より反応させた場合と異なり、良好な表面処理がなされ
るものであった。このように、本発明の方法において
は、従来知られる溶融混練による反応の場合におけるよ
うに多量の反応性ポリマーを必要としないばかりでな
く、この反応性ポリマーに関する制限も少なく、固体微
粒子の表面性状を種々の要望に応じて適宜変更可能であ
る。
【0020】なお、本発明の方法を実施した結果得られ
る固体微粒子の分散液は、固体微粒子の表面改質がなさ
れ、分散媒液に対する親和性が改善されるため、均一か
つ安定した分散性を有するものとなるために、そのまま
で各種の用途に適用できるが、もちろん分散媒液より分
離して各種用途に用いることも可能である。
【0021】また、本発明でいう上記した固体微粒子表
面への反応性ポリマーの「グラフト化」とは、ドネ(Je
an-Baptiste Donnet) らがその著書「カーボンブラッ
ク」(1978年5月1日 (株)講談社発行)にて定
義しているように、カーボンブラックのような基質に対
する重合体の不可逆的な付加のことである。
【0022】不可逆的な付加反応を行うことにより固体
微粒子表面部分に対し重合体部分を化学結合させること
ができ、これにより両者を確実に結合させることができ
る。「グラフト化」に用いることができる不可反応に
は、求電子付加反応、ラジカル付加反応、求核付加反
応、付加環化反応がある。
【0023】以下、本発明を実施態様に基づきより詳細
に説明する。
【0024】本発明に係る固体微粒子の表面改質方法に
おいて、処理対象となる固体微粒子としては、後述する
ような反応性ポリマーの反応性基と反応し得るような官
能基を有するものであれば特に限定されるものではな
く、顔料、磁性粉、セラミックス粉体、有機微粒子等各
種のものが含まれる。
【0025】このうち顔料、特に無機顔料、例えば、カ
ーボンブラック、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、チタンホワイト、水酸化アルミニウム、タルク、消
石灰、水酸化マグネシウム、ベンガラ、セメント、アル
ミナ、ジルコニア、シリカ、炭化珪素、窒化珪素等、お
よび磁性粉に対して有用な処理法であり、更には、カー
ボンブラックに対してである。
【0026】カーボンブラックとしては、その表面に官
能基としてカルボキシル基および/またはヒドロキシル
基を有するものであればよく、例えばファーネスブラッ
ク、チャンネルブラック、アセチレンブラック、ランプ
ブラック等のいずれの種類のものを用いることができ、
通常の市販品をそのまま使用できるが、カーボンブラッ
クのpHが高いと、該カーボンブラックと、反応性ポリ
マーの有する反応性基、例えば、エポキシ基、チオエポ
キシ基等との反応性が低くなるために、カーボンブラッ
クとしてはpHが6未満、好ましくはpH1〜5の範囲
のものが望ましい。中性あるいは塩基性のカーボンブラ
ックを酸化処理することにより得られたものも好適に用
いることができる。なお、カーボンブラックのpHの試
験法はJIS K 6211によるものである。
【0027】一方、本発明において使用される反応性ポ
リマーは、このような固体微粒子の表面官能基と反応し
得る反応性基を有するものであればよいが、例えば反応
性基としては、例えば、エポキシ基、チオエポキシ基、
アジリジン基およびオキサゾリン基よりなる群から選ば
れる少なくとも1種のものを有するものであることが望
ましく、これらの反応性基を分子内に有するビニル系ポ
リマー、ポリエステル、ポリエーテル等の重合体であ
る。
【0028】このような反応性ポリマーを得る方法とし
ては、例えば、(1)前記の反応性基を分子内に有する
重合性単量体(以下、単量体aと称する。)を、必要に
よりその他の重合性単量体(以下、単量体bと称す
る。)と共に、重合する方法、(2)前記の反応性基を
分子内に有する化合物(以下、化合物cと称する。)
を、該化合物cと反応し得る基を有する重合体(以下、
重合体dと称する。)に反応させて前記反応性基を重合
体dに導入する方法、(3)前記反応性基以外の反応性
基を分子内に有する重合体(以下、重合体eと称す
る。)を用い、これを公知の方法により該反応性基を有
する重合体(A)に変換させる方法等を挙げることがで
きるが、このうち好ましくは(1)の方法である。
【0029】上記(1)の方法において使用できる単量
体aとしては、
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】
【化5】
【0035】
【化6】
【0036】
【化7】
【0037】
【化8】
【0038】
【化9】
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】
【0043】(但し、これらの式中のR1 は水素または
メチル基を示し、nは0または1〜20の整数であ
る。)等の式で表されるエポキシ基含有重合性単量体
類;
【0044】
【化14】
【0045】
【化15】
【0046】
【化16】
【0047】
【化17】
【0048】
【化18】
【0049】
【化19】
【0050】
【化20】
【0051】
【化21】
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】
【化24】
【0055】
【化25】
【0056】
【化26】
【0057】(但し、これらの式中のR1 およびnはエ
ポキシ基含有重合性単量体の場合と同様である。)等で
表わされるチオエポキシ基含有重合性単量体類;
【0058】
【化27】
【0059】
【化28】
【0060】
【化29】
【0061】
【化30】
【0062】
【化31】
【0063】
【化32】
【0064】
【化33】
【0065】
【化34】
【0066】
【化35】
【0067】
【化36】
【0068】
【化37】
【0069】
【化38】
【0070】
【化39】
【0071】
【化40】
【0072】
【化41】
【0073】
【化42】
【0074】
【化43】
【0075】
【化44】
【0076】
【化45】
【0077】
【化46】
【0078】
【化47】
【0079】
【化48】
【0080】
【化49】
【0081】
【化50】
【0082】
【化51】
【0083】
【化52】
【0084】
【化53】
【0085】
【化54】
【0086】
【化55】
【0087】
【化56】
【0088】
【化57】
【0089】
【化58】
【0090】
【化59】
【0091】
【化60】
【0092】
【化61】
【0093】
【化62】
【0094】
【化63】
【0095】
【化64】
【0096】
【化65】
【0097】
【化66】
【0098】
【化67】
【0099】
【化68】
【0100】
【化69】
【0101】
【化70】
【0102】
【化71】
【0103】
【化72】
【0104】
【化73】
【0105】
【化74】
【0106】
【化75】
【0107】
【化76】
【0108】
【化77】
【0109】
【化78】
【0110】
【化79】
【0111】
【化80】
【0112】等で表されるアジリジン基含有重合性単量
体類;2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4
−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル
−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−エチル−2−オ
キサゾリン、2−ビニル−5−エチル−2−オキサゾリ
ン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−4−エチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−5−エチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−4,5−ジメチル−2−オキサゾリンなど
のオキサゾリン基含有重合性単量体類;N−ヒドロキシ
メチルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリル
アミド、N−ヒドロキシブチルアクリルアミド、N−ヒ
ドロキシイソブチルアクリルアミド、N−ヒドロキシ−
2−エチルヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキシシ
クロヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキシメチルメ
タクリルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミ
ド、N−ヒドロキシブチルメタクリルアミド、N−ヒド
ロキシイソブチルメタクリルアミド、N−ヒドロキシ−
2−エチルヘキシルメタクリルアミド、N−ヒドロキシ
シクロヘキシルメタクリルアミドなどのN−ヒドロキシ
アルキルアミド基含有重合性単量体類;を挙げることが
でき、これらの群から選ばれる1種または2種以上を使
用することができる。
【0113】(1)の方法において必要により使用でき
る単量体bとしては、単量体aと共重合し得るものであ
れば特に限定されず、例えばスチレン、o−メチルスチ
レン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−
メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−tert−ブ
チルスチレン、p−フェニルスチレン、o−クロルスチ
レン、m−クロルスチレン、p−クロルスチレン等のス
チレン系モノマー;アクリル酸、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−
ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチ
ル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘ
キシル、メタクリル酸ステアリル等のアクリル酸あるい
はメタクリル酸系モノマー;エチレン、プロピレン、ブ
チレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリルニトリル、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルピロリ
ドン等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用い
ることができる。
【0114】(1)の方法により反応性基を有する反応
性ポリマーを得るには、単量体aを、必要により単量体
bと共に、従来公知の重合方法、例えば塊状重合法、懸
濁重合法、乳化重合法、沈殿重合法、溶液重合法等によ
って重合すればよい。
【0115】(2)の方法において使用できる化合物c
としては、例えば、(2-1)前記反応性基の1種を分子内
に2個以上有する化合物、(2-2)前記反応性基の2種以
上を分子内に有する化合物、(2-3)前記反応性基の1種
以上と前記反応性基以外の基とを分子内に有する化合物
等を挙げることができる。但し(2-3) 項に記載の前記反
応性基以外の基とはアジリジン基、オキサゾリン基、N
−ヒドロキシアルキルアミド基、エポキシ基およびチオ
エポキシ基以外のものであって、かつ後述の重合体
(d)に含まれる基を反応し得るものであり、例えばイ
ソシアネート基、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキ
シル基、ビニル基、ハロゲン基がこれに該当するもので
ある。
【0116】(2)の方法における重合体(d)とは、
前記(2-1) 〜(2-3) 項に記載した化合物cと反応し得る
基を有するビニル系重合体、ポリエステル、ポリエーテ
ル等である。化合物(c)と反応し得る基としては、例
えばヒドロキシル基(フェノール性ヒドロキシル基を含
む)、カルボキシル基、キノン基、アミノ基、エポキシ
基等を挙げることができ、これらの基を有する重合体
(d)はラジカル重合、重縮合等の公知の重合手段で容
易に得ることができる。
【0117】(2)の方法により反応性基を有する反応
性ポリマーを得るには、化合物(c)と重合体(d)と
を前記反応性基の少なくとも1個が未反応で残存する条
件を選択して反応すればよい。
【0118】(3)の方法における重合体(e)は、ア
ジリジン基、オキサゾリン基、N−ヒドロキシアルキル
アミド基、エポキシ基またはチオエポキシ基に変換でき
る基、例えばビニル基、カルボキシル基、クロルヒドリ
ン基、グリコール基等を分子内に有する重合体で、これ
らは従来公知の方法により容易にアジリジン基、オキサ
ゾリン基、N−ヒドロキシアルキルアミド基、エポキシ
基および/またはチオエポキシ基を有する反応性ポリマ
ーとすることができる。
【0119】さらに、本発明に用いられる反応性ポリマ
ーとしては、当該反応性ポリマーを結合させようとする
固体微粒子に対して親和性の高い部位(A)と、この固
体微粒子を分散させようとする目的媒体に対する親和性
の高い部位(B)とを有するように分子設計されたもの
が、良好な結合性および表面改質性の双方を得る上から
望ましく、このような異なる特性の部位(セグメント)
を有するブロックないしグラフトポリマーとしたものが
望ましい。そして固体微粒子に対して親和性の高いセグ
メントAのみに反応性基を存在させる。なお、ブロック
ないしグラフトポリマーとしては、単純なA−B型など
のみならず、B−A−B型といったより高度な交互ブロ
ック型、複数のBセグメントがAセグメントにグラフト
してなる櫛形などといったものも含まれる。
【0120】具体的には、例えば、固体微粒子がカーボ
ンブラックである場合、前記Aセグメントはその骨格が
炭素−炭素結合を主とするもの、より好ましくは、例え
ばポリスチレン系などのように芳香環を主骨格成分とし
かつ前記したような反応性基を分子内に有するものと
し、一方、前記Bセグメントは、Aセグメントよりも炭
素−炭素結合の少ない、特に芳香環の少ない骨格構造、
例えばポリシロキサン系、あるいはエーテル結合、エス
テル結合等の炭素−炭素結合以外の結合を多く含むもの
とすることが望ましい。
【0121】本発明において用いられる反応性ポリマー
の分子量としては、前記したように比較的広範囲なもの
を使用することができ、例えば、数平均分子量が100
0〜1000000、より好ましくは5000〜100
000程度のものとすることができる。
【0122】また、反応性ポリマーの1分子当りに有す
る反応性基の数としても、前記したように比較的広範囲
なものを使用することができ、例えば、1分子当りに平
均して1〜50コ、より好ましくは1〜20コ程度のも
のとすることができる。
【0123】本発明の表面処理方法において、これらの
固体微粒子および反応性ポリマーを配合する分散媒液と
しては、特に限定されるものではなく、水溶性または非
水溶性の各種のものを使用することができ、例えば、
水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、ブチルアルコール、アリルアルコール等
のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ポリプロピレングリコールモノエ
チルエーテル、ポリエチレングリコールモノアリルエー
テル、ポリプロピレングリコールモノアリルエーテル等
のグリコールないしその誘導体類;グリセロール、グリ
セロールモノエチルエーテル、グリセロールモノアリル
エーテル等のグリセロールないしその誘導体類;テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;流動
パラフィン、デカン、デセン、メチルナフタレン、デカ
リン、ケロシン、ジフェニルメタン、トルエン、ジメチ
ルベンゼン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、プロ
ピルベンゼン、シクロヘキサン、部分水添されたトリフ
ェニル等の炭化水素類、ポリジメチルシロキサン、部分
オクチル置換ポリジメチルシロキサン、部分フェニル置
換ポリジメチルシロキサン、フルオロシリコーンオイル
等のシリコーンオイル類、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、ブロモベンゼン、クロロジフェニル、クロロジ
フェニルメタン等のハロゲン化炭化水素類、ダイルロル
(ダイキン工業(株)製)、デムナム(ダイキン工業
(株)製)等のふっ化物類、安息香酸エチル、安息香酸
オクチル、フタル酸ジオクチル、トリメリット酸トリオ
クチル、セバシン酸ジブチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ド
デシル等のエステル化合物類などが、固体微粒子の種
類、得ようとする分散液の用途等に応じて適宜選択して
使用される。
【0124】また、固体微粒子とのグラフト化反応を阻
害しない範囲において、従来公知のモノマー、ポリマ
ー、各種安定剤などを添加してもかまわない。
【0125】本発明の表面改質処理方法は、上記したよ
うな分散媒液に対し、固体微粒子および反応性ポリマー
を配合し、これを加熱下で分散処理を行なうことにより
行なわれるものであるが、固体微粒子に対する反応性ポ
リマーの配合割合としては、使用される反応性ポリマー
の種類、得ようとする製品の用途等に応じて左右される
ものであるため、一概には規定できないが、固体微粒子
100重量部に対し、反応性ポリマー5〜500重量
部、より好ましくは20〜200重量部程度とすること
が望ましい。すなわち、反応性ポリマーが5重量部未満
であると、固体微粒子の表面性状を十分に改質すること
が困難となる虞れがあり、一方500重量部を越える
と、固体微粒子表面に結合する反応性ポリマーの量が多
くなり、本来的に要求される固体微粒子の特性を損なう
虞れがあるためである。
【0126】また、攪拌混合時における加熱温度も、使
用される反応性ポリマーの種類等によっても左右される
ため、一概には規定できないが、50〜250℃、好ま
しくは80〜250℃、より好ましくは100〜220
℃程度が適当である。すなわち、加熱温度が50℃未満
であると反応性ポリマーの反応性基と固体微粒子表面の
官能基との反応が十分に進行せず、逆に250℃を越え
ると反応が急激なものとなり制御が困難となるためであ
る。
【0127】さらに分散処理において、固体微粒子に加
わる剪断応力としては、固体微粒子の種類等によっても
左右されるため、特に限定されるものではないが、10
2 Pa以上、好ましくは103 Pa以上、特に好ましく
は104 Pa以上とすることが望まれる。
【0128】このような適当な剪断応力を加えながら加
熱下において分散処理するために、本発明においては、
この分散処理は、好ましくは、被処理流体を内部に収容
するためのベッセル、このベッセル内部において回転す
る攪拌子、ベッセル内部に収容された被処理流体を加熱
するための加熱装置、および、ベッセル内部に収容され
た複数の粒状分散媒体を有してなる湿式分散処理装置に
よって行なわれる。
【0129】攪拌子とビーズ等の粒状分散媒体を併用し
て攪拌ないし解砕を行なう湿式分散処理装置ないし湿式
粉砕処理装置は、公知のものとして数多く知られている
が、本発明においては、このような処理装置に、被処理
流体を加熱するための加熱装置を付加するという装置構
成として用いるものである。以下、その構成例を示す。
【0130】図1および図2は、それぞれ、本発明に係
る固体微粒子の表面改質処理方法に使用される湿式分散
処理装置の一実施態様の構成を模式的に示す断面図であ
る。
【0131】図1に示す実施態様の湿式分散処理装置
は、軸線が略水平方向に位置してなる円筒型閉塞容器体
からなるベッセル1を備えた横型の処理装置である。こ
のベッセル1の外壁面における左右の円盤状端面部のう
ちの一方(図中左側、以下左側端面部と称する。)の中
心部には回転軸挿通孔が設けられており、この挿通孔を
通じて、回転軸2がベッセル外部よりベッセル内部空間
へとベッセルの軸線に沿って液密に挿通されている。そ
して、この回転軸2のベッセル内部空間に位置する部位
には、円盤状の複数の攪拌子3がそれぞれ所定間隔離間
されてこの回転軸2に略垂直な方向に沿って取付けられ
ており、一方ベッセル外部においてこの回転軸2は図示
しない駆動装置に連結されている。またベッセル1の外
壁面における円筒状周面部の前記左側端面部近傍でかつ
上方に位置する部位には、流体導出口14が設けられ、
一方、反対側の端面部(以下、右側端面部と称する。)
の近傍でかつ下方に位置する部位には逆止弁12を備え
た流体導入口13が設けられており、これにより同装置
は連続処理方式のものとされている。そして、ベッセル
1の内部空間内には、分散媒体として多数の球状ビーズ
4が充填されており、前記流体導出口14の近傍には、
前記球状ビーズ4は通過できないが、分散液ないしは固
体微粒子は通過することのできる間隙15cを有する媒
体セパレータ15が配置されている。前記媒体セパレー
タ15の間隙15cは、ベッセル1の軸線にそれぞれ略
垂直な方向に配置された、円環状の固定板部15aと、
回転円盤部15bとの間に形成されるものであり、この
固定板部15aの外周は全周にわたりベッセルの内周面
(円筒状周面部)に接続され、一方、回転円盤部15b
は、前記攪拌子3の場合と同様に回転軸2に取付けられ
ている。
【0132】しかして、このベッセル1の壁面外周には
加熱装置としてリボンヒーター11が巻装されており、
ベッセル1内部空間に収容される被分散液を加熱するこ
とができる構成とされている。なお、ベッセル1の右側
端面部には、ベッセル内部に収容される流体の温度を測
定するための熱電対5が取付けられている。
【0133】この装置において、流体導入口13よりベ
ッセル1内部空間に導入された被処理流体、すなわち、
例えば、二次凝集状態にある固体微粒子、分散媒液およ
び固体微粒子の表面官能基と反応し得る反応性基を有す
る反応性ポリマーからなる配合物は、流体導出口14よ
り導出されるまでの間に、攪拌子3の回転およびこの回
転による充填された球状ビーズ4の個々の回転・旋回、
相互の接触・衝突等を伴なう流動運動によって生じる剪
断力を受けると共に、リボンヒーター11による加熱を
受け、解砕され個々に分離した一次粒子となった固体微
粒子が、分散媒液中に均一に分散されていくと同時に、
当該固体微粒子表面の官能基と反応性ポリマーの反応性
基との反応が効率よくなされ、最終的に流体導出口14
からは取出される分散液は、取出し直後の分散状態が良
好であるのみならず、その分散状態を長持間安定して維
持するものとなる。
【0134】また、図2に示す実施態様の湿式分散処理
装置は、軸線が略鉛直方向に位置してなる上端が開口さ
れた円筒型容器体本体1aと前記開口を覆う蓋体1bか
らなるベッセル1を備えた縦型のバッチ式の処理装置で
ある。このベッセル1の蓋体1bの中心部には回転軸挿
通孔が設けられており、この挿通孔を通じて、回転軸2
がベッセル外部よりベッセル内部空間へとベッセルの軸
線に沿って挿通されている。そして、この回転軸2のベ
ッセル内部空間に位置する部位には、ピン状の複数の攪
拌子3aが、ベッセルの軸線方向においてそれぞれ所定
間隔離間されて多段に、かつ、ベッセルの軸線に略垂直
な面において回転軸を中心として放射状に広がるように
取付けられている。一方、ベッセル1の内周側面には、
ベッセルの軸線方向において前記攪拌子3aと相互に干
渉しない位置に多段に(つまり、ちょうど2つの櫛のそ
れぞれの櫛歯が噛合うごとく配置する。)、かつベッセ
ルの軸線に略垂直な面において内周側面より回転軸に向
い放射状に収束するようにピン状の複数の固定子3bが
取付けられおり、一種のいわゆる邪魔板として作用す
る。なお、回転軸2はベッセルの外部において図示しな
い駆動装置に連結されている。そして、ベッセル1の内
部空間内には、前記図1に示す実施態様におけると同様
に、分散媒体として多数の球状ビーズ4が充填されてい
る。
【0135】しかして、このベッセル1の円筒型容器体
本体1a壁面外周には、加熱ジャケット6が形成されて
おり、この加熱ジャケット6は、加熱ヒータ9を備えた
熱媒タンク8と、途中に熱媒循環ポンプ7を配してなる
循環管路により連結されており、循環する熱媒によっ
て、ベッセル1内部空間に収容される被分散液を加熱す
ることができる構成とされている。
【0136】この装置において、ベッセル1内部空間に
装填された被処理流体、すなわち、例えば、二次凝集状
態にある固体微粒子、分散媒液および固体微粒子の表面
官能基と反応し得る反応性基を有する反応性ポリマーか
らなる配合物は、所定時間の攪拌処理により、攪拌子3
aの回転およびこの回転する攪拌子3aと固定子3bの
存在によりもたらされる充填された球状ビーズ4の個々
の回転・旋回、相互の接触・衝突等を伴なう流動運動に
よって生じる剪断力を受けると共に、加熱ジャケット6
による加熱を受け、解砕され個々に分離した一次粒子と
なった固体微粒子が、分散媒液中に均一に分散されてい
くと同時に、当該固体微粒子表面の官能基と反応性ポリ
マーの反応性基との反応が効率よくなされ、所定時間経
過後に得られる分散液は、取出し直後の分散状態が良好
であるのみならず、その分散状態を長持間安定して維持
するものとなる。
【0137】以上は、湿式分散処理装置の構成を図示し
た実施態様に基づき説明したが、この装置において、ベ
ッセル内の被処理流体を加熱するための加熱装置として
は、ベッセル内の被処理流体を有効に加熱できるもので
ある限り、任意の様式のものとすることができ、上記し
たような熱媒循環方式、リボンヒーター以外にも、例え
ば、セラミックスヒーターないし赤外加熱方式、高周波
誘導加熱方式、コイルヒーター等各種のものを採用する
ことが可能であり、またその配置位置としても上記実施
態様におけるようにベッセルの外周に配置するもののみ
ならず、攪拌子の回転に支障を来さない限りベッセルの
内部空間に配置することも可能であり、加熱装置を、例
えば、ベッセル内面、攪拌子ないし回転軸、あるいは固
定子ないし邪魔板に組付けるといったことも可能であ
る。このうち、装置の構造あるいは温度制御の面からベ
ッセルの外周部に加熱装置を配置するのが好ましい。
【0138】また、この装置において、加熱装置以外の
湿式分散処理装置の基本的構成、例えば、連続式ないし
バッチ式、ベッセルの材質、形状、攪拌子の材質、形状
ないし配置位置、分散媒体の材質、形状および粒径等に
ついても特に限定されるものではなく、得ようとする分
散液ないし処理される固体微粒子の反応性等の化学的性
質および比重、粒度等の物理的性質等に応じて、適宜選
択可能である。
【0139】ベッセルとしては、アルミナ、ジルコニ
ア、ステアタイト、窒化珪素、炭化珪素、タングステン
カーバイト等の各種セラミックス、各種ガラス、鋼、ク
ロム鋼、ハステロイ等のニッケル系合金などの各種金属
等を一種あるいは2種以上用いて構成される、横置ない
し縦置の、例えば、円筒型、円錐型、半円筒型、例えば
特公平2−27018号に開示されるものあるいはダイ
アモンドファインミル(三菱重工業株式会社製)等にお
けるような断面W字ないしコの字型のもの、さらには例
えば特公平6−73620号に開示されるもののように
内部に分散媒体を収容してなるベッセル(攪拌子を備え
たないし攪拌子がベッセル壁面の一部を形成する)をそ
の内外の流体(分散液)流通を可能なものより大きな容
器体内部に配置したものなど、各種の様式のものとする
ことができる。
【0140】また攪拌子としては、ベッセルと同様、ア
ルミナ、ジルコニア、ステアタイト、窒化珪素、炭化珪
素、タングステンカーバイト等の各種セラミックス、各
種ガラス、鋼、クロム鋼、ハステロイ等のニッケル系合
金などの各種金属等が適宜選択される。なお、この材質
はベッセルの材質と異なっていても何等さしつかえな
い。また、形状としては、例えば、上記した円盤状(デ
スク型)、ピン型以外に、デスクタービン型、ファンタ
ービン型、プロペラ型、螺旋軸翼型、螺旋帯翼型、ゲー
ト型、アンカー型、円筒状、パドル型といった各種の形
状のもの、さらにはこれらに通液性の孔を形成するなど
の改良を付したものなどを、単一であるいは多段に配す
ることが可能である。また、この攪拌子の形状に応じ
て、適当な形状を有する邪魔板ないし固定子を設けるこ
とが可能である。さらにこのような攪拌子を形成する回
転軸は、ベッセルと共軸的に配するもののみならず、ベ
ッセルの中心軸より変位させて、あるいは2軸もしくは
多軸に配置することも可能である。
【0141】さらに、分散媒体としては、処理される固
体微粒子の種類、ベッセルないし攪拌子の形態等に応じ
て、適宜変更可能であり、アルミナ、ジルコニア、ステ
アタイト、窒化珪素、炭化珪素、タングステンカーバイ
ドなどの各種セラミックス、各種ガラス、鋼、クロム
鋼、ハステロイ等のニッケル系合金などの各種金属から
構成される球状、円筒状、回転楕円体状等の形状のもの
が用いられ得るが、このうち、特にアルミナ、ジルコニ
ア、鋼およびクロム鋼などの材質から構成される球状の
ビーズで、通常、直径0.05〜20mm程度、より好
ましくは0.1〜5mmのものが望ましい。また、これ
らの分散媒体のベッセルへの充填割合は、ベッセルない
し攪拌子の形態等によっても左右されるものであるた
め、限定されるものではないが、例えばベッセルの有効
容積の20〜90%、より好ましくは30〜80%とさ
れる。なお、充填割合が極端に少ないと、二次凝集状態
にある固体微粒子の十分な解砕、および固体微粒子と反
応性ポリマーとの反応等が十分なものとはならず、一方
充填割合が極端に多いと分散媒体の磨耗によるコンタミ
ネーションの増大を引き起こす虞れがある。
【0142】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきより具体的に
説明する。なお、以下合成例、実施例および比較例中の
「部」は、すべて重量による。
【0143】合成例1 撹拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管および温度計を
備えたフラスコにポリビニルアルコール(PVA−20
5、 クラレ(株)製)0.1部を溶解した脱イオン水
200部を仕込んだ。そこへ予め調整しておいたスチレ
ン97部およびグリシジルメタクリレート3部からなる
重合性単量体にベンゾイルパーオキサイド8部を溶解し
た混合物を仕込み、高速で攪拌して均一な懸濁液とし
た。次いで窒素ガスを吹込みながら80℃に加熱し、こ
の温度で5時間攪拌を続けて、重合反応を行った後、冷
却して重合体懸濁液を得た。この重合体懸濁液を瀘過、
洗浄した後乾燥して反応性基としてエポキシ基を有する
重合体を得た。
【0144】実施例1 図2に示すような構成を有する装置(ベッセル内容量
1.2リットル)に、直径1mmのジルコニア製ビーズ
2kgを充填し、合成例1で得られた重合体10部、ト
ルエン360部およびカーボンブラックMA−100R
(三菱化成工業(株)製)30部を仕込んだ。ついで予
め加熱しておいた熱媒を循環させることにより、ベッセ
ル内部を160℃に昇温し、ディスクの外周速度10m
/sで2時間運転を行った後冷却し、ジルコニア製ビー
ズを分離して顔料分散液(1)を得た。
【0145】得られた顔料分散液(1)をNo.2瀘紙
を用いて瀘過したところ、瀘紙通過率は99%で、瀘紙
上には未分散カーボンブラックは見られなかった。
【0146】また顔料分散液(1)を10日間静置した
ところ、沈降は見られなかった。
【0147】比較例1 合成例1で得られた重合体10部とカーボンブラックM
A−100R(三菱化成工業(株)製)20部をラボプ
ラストミル(東洋精機(株)製)を用いて160℃、1
00rpmの条件下に混練して反応させた後冷却し、ト
ルエン70重量部に分散させ、比較用顔料分散液(1)
を得た。
【0148】得られた比較顔料分散液(1)を実施例1
と同様の方法で評価したところ、瀘紙通過率は75%
で、瀘紙上に未分散カーボンブラックが多量に残存して
いた。
【0149】また比較用顔料分散液(1)を10日間静
置したところ、大半が沈降していた。
【0150】比較例2 加熱装置を有しない以外は実施例1で用いたものと同様
の構成を有する装置(ベッセル内容量1.2リットル)
に、直径1mmのジルコニア製ビーズ2kgを充填し、
アルミニウムカップリング剤ブレンアクトAL−M(味
の素(株)製)5部、トルエン365部およびカーボン
ブラックMA−100R(三菱化成工業(株)製)30
部を仕込んだ。ついでディスクの外周速度10m/sで
2時間運転を行った後、ジルコニア製ビーズを分離して
比較用顔料分散液(2)を得た。得られた比較顔料分散
液(2)を実施例1と同様の方法で評価したところ、瀘
紙通過率は90%で、瀘紙上に未分散カーボンブラック
が残存していた。
【0151】また比較用顔料分散液(2)を10日間静
置したところ、一部沈降が見られた。実施例2 実施例1と同様の装置に、直径1mmのジルコニア製ビ
ーズ2kgを充填し、o−クレゾールノボラック型のエ
ポキシ樹脂(住友化学(株)製、ESCN−195X、
エポキシ当量198)40部、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート280部、カーボンブラッ
クMA−100R(三菱化成工業(株)製)80部を仕
込んだ。ついで予め加熱しておいた熱媒を循環させるこ
とにより、ベッセル内部を200℃に昇温し、ディスク
の外周速度10m/sで3時間運転を行った後冷却し、
ジルコニア製ビーズを分離して顔料分散液(2)を得
た。
【0152】得られた顔料分散液(2)をNo.2瀘紙
を用いて瀘過したところ、瀘紙通過率は99%で、瀘紙
上にはゲル化したカーボンブラックは見られなかった。
【0153】また顔料分散液(2)を10日間静置した
ところ、沈降は見られなかった。
【0154】比較例3 実施例2と同様な組成、即ち、o−クレゾールノボラッ
ク型のエポキシ樹脂10部、カーボンブラックMA−1
00R(三菱化成工業(株)製)20部とを、比較例1
と同様に、ラボプラストミル(東洋精機(株)製)を用
いて200℃、100rpmの条件下に混練して反応さ
せた後冷却し、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート70重量部を加え、比較用顔料分散液
(3)を得た。
【0155】得られた比較用顔料分散液(3)を実施例
1と同様の方法で評価したところ、大半が瀘紙上に未分
散カーボンブラックやゲル化したカーボンブラック等と
して残存した。また比較用分散液(3)は、すぐに沈降
が生じた。
【0156】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の固体微粒子
の表面改質処理方法は、固体微粒子と、前記固体微粒子
の表面に存在する官能基と反応し得る反応性基を有する
反応性ポリマーとを、分散媒液中に配合し、加熱下に分
散処理することを特徴とするものであるので、解砕され
個々に分離した一次粒子となった固体微粒子が、分散媒
液中に均一に分散されていくと同時に、当該固体微粒子
表面の官能基と反応性ポリマーの反応性基との反応が効
率よくなされ、反応性ポリマーが固体微粒子表面にグラ
フト化されるため固体微粒子の各種媒体に対する親和性
を確実にかつ簡便な操作にて改善することができ、また
得られる分散液自体も、分散安定性が非常に優れたもの
となる。さらに、本発明の方法は、多量の反応性ポリマ
ーを必要としないばかりでなく、この反応性ポリマーに
関する分子量、反応基数などといった制限も少なく、本
来的に必要とされる固体微粒子の特性を損なうことな
く、固体微粒子の表面性状を種々の要望に応じて適宜変
更可能である。
【0157】また本発明において、前記分散処理が、被
処理流体を内部に収容するためのベッセル、このベッセ
ル内部において回転する攪拌子、ベッセル内部に収容さ
れた被処理流体を加熱するための加熱装置、および、ベ
ッセル内部に収容された複数の粒状分散媒体を有してな
る湿式分散処理装置において行なわれるものであると、
より確実にかつ容易な操作にて表面改質を行なうことが
できる。
【0158】本発明において、固体微粒子100重量部
に対し、反応性ポリマー5〜500重量部を添加するも
のであると、本来的に必要とされる固体微粒子の特性に
ほとんど影響を及ぼすことなく、固体微粒子の表面性状
を良好に改質できる。
【0159】本発明において、攪拌混合時における加熱
温度が50〜250℃であると、安定してかつ制御性よ
く反応を進行させることができる。
【0160】本発明において、固体微粒子が無機顔料微
粒子、さらにカーボンブラックであると、表面改質処理
効果が特に顕著なものとなり有用である。
【0161】本発明において、反応性ポリマーの有する
反応性基が、エポキシ基、チオエポキシ基、アジリジン
基およびオキサゾリン基よりなる群から選ばれる少なく
とも1種または2種以上のものであると、より確実に反
応性ポリマーを固体微粒子表面に結合させることがで
き、より優れた表面改質処理効果を得ることができる。
本発明において、反応性ポリマーが、芳香環を主骨格成
分としかつ前記反応性基を分子内に有するセグメント
と、前記分散媒液に親和性を有するセグメントとを少な
くとも有するブロックないしグラフトポリマーである
と、例えばカーボンブラックなどの固体微粒子に対し、
より確実に反応性ポリマーを固体微粒子表面に結合させ
ることができると同時に、各種の媒体に対するより優れ
た親和性を固体微粒子に対し付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る固体微粒子の表面改質処理方法
において用いられる湿式分散処理装置の一実施態様の構
成を模式的に示す断面図である。
【図2】 本発明に係る固体微粒子の表面改質処理方法
において用いられる湿式分散処理装置の別の実施態様の
構成を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1…ベッセル 2…回転軸 3、3a…攪拌子 3b…固定子 4…分散媒体(球状ビーズ) 5…熱電対 6…加熱ジャケット 7…熱媒循環ポンプ 8…熱媒タンク 9…加熱ヒータ 11…リボンヒーター 13…流体導入口 14…流体導出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 串野 光雄 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 森 悦邦 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁町1番1号 株式会社日本触媒内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体微粒子と、前記固体微粒子の表面に
    存在する官能基と反応し得る反応性基を有する反応性ポ
    リマーとを、分散媒液中に配合し、加熱下に分散処理す
    ることを特徴とする固体微粒子の表面改質処理方法。
  2. 【請求項2】 前記分散処理が、被処理流体を内部に収
    容するためのベッセル、このベッセル内部において回転
    する攪拌子、ベッセル内部に収容された被処理流体を加
    熱するための加熱装置、および、ベッセル内部に収容さ
    れた複数の粒状分散媒体を有してなる湿式分散処理装置
    において行なわれるものである請求項1に記載の表面改
    質処理方法。
  3. 【請求項3】 固体微粒子100重量部に対し、反応性
    ポリマー5〜500重量部を添加するものである請求項
    1または2に記載の固体微粒子の表面改質方法。
  4. 【請求項4】 攪拌混合時における加熱温度が50〜2
    50℃である請求項1〜3のいずれかに記載の固体微粒
    子の表面改質処理方法。
  5. 【請求項5】 固体微粒子が無機顔料微粒子である請求
    項1〜4のいずれかに記載の固体微粒子の表面改質処理
    方法。
  6. 【請求項6】 固体微粒子がカーボンブラックである請
    求項1〜5のいずれかに記載の固体微粒子の表面改質処
    理方法。
  7. 【請求項7】 反応性ポリマーの有する反応性基が、エ
    ポキシ基、チオエポキシ基、アジリジン基およびオキサ
    ゾリン基よりなる群から選ばれる少なくとも1種または
    2種以上のものである請求項1〜6のいずれかに記載の
    固体微粒子の表面改質処理方法。
  8. 【請求項8】 反応性ポリマーが、芳香環を主骨格成分
    としかつ前記反応性基を分子内に有するセグメントと、
    前記分散媒液に親和性を有するセグメントとを少なくと
    も有するブロックないしグラフトポリマーである請求項
    1〜7のいずれかに記載の固体微粒子の表面改質処理方
    法。
JP14794095A 1995-06-14 1995-06-14 カーボンブラックの表面改質処理方法 Expired - Fee Related JP3782485B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14794095A JP3782485B2 (ja) 1995-06-14 1995-06-14 カーボンブラックの表面改質処理方法
US08/793,210 US5952429A (en) 1995-06-14 1996-06-14 Carbon black graft polymer, method for production thereof, and use thereof
EP96917695A EP0787777A4 (en) 1995-06-14 1996-06-14 GASKET POLYMER CONTAINING SOOT
PCT/JP1996/001645 WO1997000295A1 (fr) 1995-06-14 1996-06-14 Polymere greffe a base de noir de carbone, son procede de production et son utilisation
KR1019970700954A KR100267191B1 (ko) 1995-06-14 1996-06-14 카본블랙그래프트폴리머,그제조방법및용도
TW85107188A TW460489B (en) 1995-06-14 1996-06-14 Carbon black graft polymer, the production method and use thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14794095A JP3782485B2 (ja) 1995-06-14 1995-06-14 カーボンブラックの表面改質処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08337737A true JPH08337737A (ja) 1996-12-24
JP3782485B2 JP3782485B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=15441509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14794095A Expired - Fee Related JP3782485B2 (ja) 1995-06-14 1995-06-14 カーボンブラックの表面改質処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3782485B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008095197A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Samsung Electro Mech Co Ltd 非分散性金属ナノ粒子の表面改質方法、インクジェット印刷用金属ナノ粒子、及び導電性ナノインク
US7691194B2 (en) 2004-11-27 2010-04-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Self-dispersible colorants, method of preparing the same and ink composition comprising the colorants
JP2010516860A (ja) * 2007-01-24 2010-05-20 キャボット コーポレイション 改質顔料を生成するための方法
JP4805513B2 (ja) * 2000-01-07 2011-11-02 キャボット コーポレイション 顔料に結合したポリマーおよび他の基ならびに続く反応
CN108864774A (zh) * 2018-07-20 2018-11-23 江南大学 一种棉织物染色用反应性自分散纳米炭黑的制备方法
CN112473597A (zh) * 2020-11-06 2021-03-12 郑员锋 一种粉末涂料用饱和聚酯树脂生产设备及其生产方法
CN115260827A (zh) * 2022-04-15 2022-11-01 中国科学院理化技术研究所 一种适用于水性油墨的着色剂及其制备方法和包含该着色剂的水性油墨

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57204033U (ja) * 1981-06-16 1982-12-25
JPS58163424A (ja) * 1982-03-24 1983-09-28 Dainippon Toryo Co Ltd 練合分散機
JPS60187324A (ja) * 1984-03-08 1985-09-24 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 固体分散液の製造方法
JPS60202724A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 Dainippon Toryo Co Ltd 分散装置
JPS63265913A (ja) * 1987-04-24 1988-11-02 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd カ−ボンブラツクグラフトポリマ−の製造方法
JPS63298811A (ja) * 1987-05-29 1988-12-06 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 磁気記録媒体
JPS6479278A (en) * 1987-09-22 1989-03-24 Nippon Catalytic Chem Ind Carbon black dispersion
JPS6481873A (en) * 1987-09-25 1989-03-28 Nippon Catalytic Chem Ind Heat-sensitive transfer ink
JPH01210020A (ja) * 1988-02-19 1989-08-23 Dainippon Toryo Co Ltd 分散装置
JPH0518636U (ja) * 1991-08-22 1993-03-09 株式会社井上製作所 攪拌等の処理装置
JPH063436U (ja) * 1992-06-19 1994-01-18 日本ペイント株式会社 分散装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57204033U (ja) * 1981-06-16 1982-12-25
JPS58163424A (ja) * 1982-03-24 1983-09-28 Dainippon Toryo Co Ltd 練合分散機
JPS60187324A (ja) * 1984-03-08 1985-09-24 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 固体分散液の製造方法
JPS60202724A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 Dainippon Toryo Co Ltd 分散装置
JPS63265913A (ja) * 1987-04-24 1988-11-02 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd カ−ボンブラツクグラフトポリマ−の製造方法
JPS63298811A (ja) * 1987-05-29 1988-12-06 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd 磁気記録媒体
JPS6479278A (en) * 1987-09-22 1989-03-24 Nippon Catalytic Chem Ind Carbon black dispersion
JPS6481873A (en) * 1987-09-25 1989-03-28 Nippon Catalytic Chem Ind Heat-sensitive transfer ink
JPH01210020A (ja) * 1988-02-19 1989-08-23 Dainippon Toryo Co Ltd 分散装置
JPH0518636U (ja) * 1991-08-22 1993-03-09 株式会社井上製作所 攪拌等の処理装置
JPH063436U (ja) * 1992-06-19 1994-01-18 日本ペイント株式会社 分散装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4805513B2 (ja) * 2000-01-07 2011-11-02 キャボット コーポレイション 顔料に結合したポリマーおよび他の基ならびに続く反応
US7691194B2 (en) 2004-11-27 2010-04-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Self-dispersible colorants, method of preparing the same and ink composition comprising the colorants
JP2008095197A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Samsung Electro Mech Co Ltd 非分散性金属ナノ粒子の表面改質方法、インクジェット印刷用金属ナノ粒子、及び導電性ナノインク
US8173210B2 (en) 2006-10-11 2012-05-08 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Methods for surface modification of non-dispersible metal nanoparticles and modified metal nanoparticles for inkjet by the same method
JP2010516860A (ja) * 2007-01-24 2010-05-20 キャボット コーポレイション 改質顔料を生成するための方法
CN108864774A (zh) * 2018-07-20 2018-11-23 江南大学 一种棉织物染色用反应性自分散纳米炭黑的制备方法
CN112473597A (zh) * 2020-11-06 2021-03-12 郑员锋 一种粉末涂料用饱和聚酯树脂生产设备及其生产方法
CN112473597B (zh) * 2020-11-06 2022-08-02 河南省中泰石化有限公司 一种粉末涂料用饱和聚酯树脂生产设备及其生产方法
CN115260827A (zh) * 2022-04-15 2022-11-01 中国科学院理化技术研究所 一种适用于水性油墨的着色剂及其制备方法和包含该着色剂的水性油墨
CN115260827B (zh) * 2022-04-15 2023-05-12 中国科学院理化技术研究所 一种适用于水性油墨的着色剂及其制备方法和包含该着色剂的水性油墨

Also Published As

Publication number Publication date
JP3782485B2 (ja) 2006-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3435371B2 (ja) カーボンブラックグラフトポリマーおよびその用途
US20080131597A1 (en) Process for producing water repellent particulates
JP3782485B2 (ja) カーボンブラックの表面改質処理方法
JPH0566600A (ja) カプセル型トナーおよびその製造方法
KR20100115314A (ko) 안료, 그의 제조 방법, 안료 분산액, 및 옐로우 토너
KR100307907B1 (ko) 수지입자의제조방법,제조장치및이로부터제조된수지입자
JP3828645B2 (ja) 樹脂粒子の製造方法、製造装置およびその製品
JP4842571B2 (ja) 撥水性無機粉体又は撥水性樹脂ビーズの製造方法
JP2002363291A (ja) 生分解性ポリエステル樹脂微粒子および生分解性ポリエステル樹脂複合微粒子
JPH09272831A (ja) 記録媒体液
JPH09907A (ja) 湿式分散処理装置
JP2007533433A (ja) 粒子状材料の形成方法
JPH105560A (ja) 顔料を分散せしめるためのサンドミル
JPH0764348A (ja) 電子写真現像剤の製造方法
JP2008248136A (ja) 金属酸化物微粒子分散液の製造方法、金属酸化物微粒子分散ペーストの製造方法、樹脂組成物、及び塗料組成物
Cao et al. Raft polymerization of N, N‐dimethylacrylamide from magnetic poly (2‐hydroxyethyl methacrylate) microspheres to suppress nonspecific protein adsorption
JP4465097B2 (ja) 凝集性微粒子分散液の製造法
JPS63265913A (ja) カ−ボンブラツクグラフトポリマ−の製造方法
JPS60128458A (ja) カプセルトナ−とその製造法
JP5280637B2 (ja) エポキシ樹脂粒子の製造方法
JP3963714B2 (ja) 固体微粒子の分散方法
JP3838867B2 (ja) 固体微粒子の表面改質方法
JP4642206B2 (ja) 凝集性微粒子分散液の製法
JPH11319607A (ja) 粒体の微細化処理装置
JPH1160987A (ja) 疎水性微粒子分散剤およびこれを用いてなる疎水性微粒子分散体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20010614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040528

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040701

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040913

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041029

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050224

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140317

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees