JPH083304Y2

JPH083304Y2 - 事務用机

Info

Publication number: JPH083304Y2
Application number: JP1993067184U
Authority: JP
Inventors: 諭司長光; 学長谷部
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1993-12-16
Filing date: 1993-12-16
Publication date: 1996-01-31
Anticipated expiration: 2006-01-31
Also published as: JPH0734733U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、外観の意匠の自由度が
高く、かつ机上の電気機器等への給電コード類の配線が
容易な事務用机に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の事務用机は、天板を左右の脚板に
より支持し、かつ幕板(後板)を脚板にねじ等により固定
したものが殆んどである。また、机上の電気機器等へ給
電コードを配線したり保持したりする受け樋は、幕板等
の所定の高さに固定的に設けられるのが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上述した従来の机のよ
うに、天板や幕板等を左右の脚板により支持すると、机
の前後長が決まってしまい、側板の大きさや形状等、意
匠の変更が難しい。また、天板と脚板及び幕板とを簡単
に分離することができないので、例えば大型で重量のあ
る机を、別の部屋等に移動する際に不便である。

【０００４】給電コード等を配線したり保持したりする
受け樋が、一定の位置に固定的に取付けられていると、
コードの長さによっては、電気機器等の設置場所が制限
される。本考案は、上記問題点に鑑み、天板を支持した
状態で、側板や幕板を容易に着脱しうるようにするとと
もに、側板の形状や大きさ等を、対向する着座者の足元
空間を確保したいときや、給電コード類の収納空間を増
大したいときなど、目的に応じて自由に変更可能とし、
しかも給電コード等を、長さや位置に関係なく、自由に
収納保持しうるようにした事務用机を提供することを目
的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、天板を左右の袖箱上に固着して支持する
とともに、各袖箱の外側面に、後端が袖箱より後方に延
出する側板を、また側板の後端部間に幕板を、それぞれ
着脱自在に取付け、かつ幕板の前面に、配線用具の受け
樋を、着脱自在かつ高さ変更可能に係止するとともに、
左右の袖箱の後端間に、受け樋の前方を覆うカバーを取
付けたことを特徴としている。

【０００６】側板の上面後部に、凹入段部を設けるのが
望ましい。

【０００７】

【作用】本考案の事務用机においては、天板を両袖箱に
より支持しているため、側板や幕板を分解して、容易に
運搬したり、形状や大きさの異なるものと、容易に交換
することができる。

【０００８】

【実施例】図面は、本考案の一実施例を示す。左右の袖
箱(１)(１)の後端には、内側方に突出する係止片(1a)が
設けられている。袖箱(１)の内部には、複数の引出し
(２)が収容され、また袖箱(１)の上面には、後縁が凸円
弧状に湾曲する天板(３)が、袖箱(１)の下方より挿入し
たねじ(図示略)により固定されている。

【０００９】各袖箱(１)の外側面には、ほぼ方形の化粧
側板(４)が、袖箱(１)の内面より挿入したねじ(図示略)
により、着脱自在に取付けられている。各側板(４)の内
面後端寄りには、上下方向を向いて内方に突出する受止
片(５)が設けられている。側板(４)の上縁後部は、前部
より若干低寸の凹入段部(６)となっている。

【００１０】化粧側板(４)の前後方向の長さは、天板
(３)のそれよりも短かく、かつ化粧側板(４)は、その後
縁を天板の後縁よりも若干前位として配置され、天板
(３)の後端部下方に、対向する着座者の足元空間を形成
してある。

【００１１】左右の受止片(５)(５)の後面には、高さを
袖箱(１)より低寸とした幕板(７)が着脱自在に係止され
ている。

【００１２】幕板(７)の前面中央部には、Ｕ字溝状をな
す配線用受け樋(８)が、図６に示すように、受け樋(８)
の後片(8a)の両端に穿設しただるま形の係止孔(９)を、
幕板(７)の前面に突設した、上下に並ぶ左右２列の複数
の段付きピン(10)の所望のものに係止させることによ
り、着脱自在かつ高さ変更可能として吊支されている。

【００１３】化粧側板(４)は、袖箱(１)の後面外側部よ
り後向きに突設した段付きピン(図示略)を、受止片(５)
の上下に設けた倒立だるま形の係止孔(９)に係止するこ
とにより支持されている。

【００１４】受け樋(８)内には、コンセント(11)および
変圧器等の電気部品(12)が設けられ、コンセント(11)は
電源コード(13)の先端に接続されている。天板(３)上に
設置した電気機器(14)は、図５に示すように、天板(３)
と幕板(７)間の隙間へ通した給電コード(15)及び電気部
品(12)を介して、プラグ(16)により、コンセント(11)に
接続されている。

【００１５】受け樋(８)の前方は、係止片(1a)にねじ止
めした上部カバー(17)および下部カバー(18)により覆わ
れている。

【００１６】隣接する事務机等に対する電源コード(13)
等の配線は、上記凹入段部(６)と天板(３)との間の隙間
を通して、容易に行なうことができる。

【００１７】上記実施例では、側板(４)及び上下のカバ
ー(17)(18)をねじにより固定するようにしたが、受け樋
(８)の係止手段のように、係止孔(９)と段付きピン(10)
とにより係止するようにしてもよい。

【００１８】

【考案の効果】本考案によれば、次の効果が発揮され
る。 (ａ)天板を左右の袖箱により支持するとともに、側板や
幕板を簡単に着脱しうるようにしてあるので、例えば大
型の事務机を、分解して容易に運搬することができ、ま
た補修や部分的な改造に便利である。

【００１９】(ｂ)側板や幕板を、形状や大きさの異なる
ものに交換することにより、不体裁な合わせ目などが露
呈しないようにして、意匠的にすぐれたものとすること
ができ、また配線空間の大きさを変更することができ
る。

【００２０】(ｃ)幕板の後方に対向する着座者の足元空
間を確保したいときや、給電コードの収納空間を大とし
たいときなど、目的に応じて、側板を寸法や形状の異な
るものと簡単に交換することができる。

【００２１】(ｄ)受け樋は、着脱自在かつ高さ変更可能
であるので、ユーザーは、必要に応じて受け樋を取付け
たり、その高さを変更したりすることができ、また、給
電コード等の長さや電気機器等の設置場所が変わった際
に容易に対応しうる。

【００２２】(ｅ)給電コードなどを、幕板と袖箱の間
に、左右の袖箱にわたって配線でき、しかも、その袖箱
の後端間に取付けたカバーにより、その配線空間の前方
部は隠蔽される。

【００２３】(ｆ)意匠変化の自由度が大きく、しかも配
線機能を備えているにも拘わらず、余計な継ぎ目や止め
具などが露呈しないので、例えば会社役員向け等の高級
机としても、十分に対応することができる。

【００２４】(ｇ)側板に凹入段部を形成しておくと、天
板との間に隙間ができるため、例えば隣接する事務机の
電気機器等への給電が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の事務机の分解斜視図である。

【図２】同じく正面図である。

【図３】同じく下部カバーを取り外した正面図である。

【図４】図２のＸ−Ｘ線矢視図である。

【図５】図３のＹ−Ｙ線に沿う縦断側面図である。

【図６】図３のＡ部拡大分解斜視図である。

【符号の説明】

(１)袖箱 (1a)係止片 (２)引出し (３)天板 (４)側板 (５)受止片 (６)凹入段部 (７)幕板 (８)受け樋 (8a)後片 (９)係止孔 (10)段付きピン (11)コンセント (12)電気部品 (13)電源コード (14)電気機器 (15)給電コード (16)プラグ (17)上部カバー (18)下部カバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】天板を左右の袖箱上に固着して支持する
とともに、各袖箱の外側面に、後端が袖箱より後方に延
出する側板を、また側板の後端部間に幕板を、それぞれ
着脱自在に取付け、かつ幕板の前面に、配線用具の受け
樋を、着脱自在かつ高さ変更可能に係止するとともに、
左右の袖箱の後端間に、受け樋の前方を覆うカバーを取
付けたことを特徴とする事務用机。
【請求項２】側板の上面後部に、凹入段部を設けてな
る請求項１記載の事務用机。