JPH0832653B2 - 高純度のテトラクロロ−1,4−ベンゾキノンの製造方法 - Google Patents

高純度のテトラクロロ−1,4−ベンゾキノンの製造方法

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JPH0832653B2 JP63024074A JP2407488A JPH0832653B2 JP H0832653 B2 JPH0832653 B2 JP H0832653B2 JP 63024074 A JP63024074 A JP 63024074A JP 2407488 A JP2407488 A JP 2407488A JP H0832653 B2 JPH0832653 B2 JP H0832653B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヒドロキノンから高純度のテトラクロロ−
1,4−ベンゾキノン(以下“クロラニル”と称する)を
製造する方法に関する。
ヒドロキノン(1,4−ジヒドロキシベンゼン)または
1,4−ベンゾキノンないし塩素化1,4−ベンゾキノンより
のクロラニルの製造は、それ自体、以下の文献に記載の
方法によって知られている: 1)塩化マグネシウムの存在下における濃塩酸および濃
過酸化水素によるヒドロキノンの塩素化(ドイツ特許出
願公開第2,645,114号参照); 2)沸騰濃塩酸中におけるヒドロキノンへの塩素の作用
(ヘミカー・ツアイツング(Che-miker Zeitsung)第56
巻(1932年)第569頁参照); 3)ヒドロキノンへの塩酸および硝酸(王水)の作用
(ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティー・オブ・
ジャパン(J.Chem.Soc.Japan)第63巻(1942年)第1441
頁参照); 4)塩化アンチモン(V)とヒドロキノンとの反応(ヘ
ミカー・ツアイツング第104巻(1980年)第1号第13-14
頁参照); 5)ヒドロキノンへの塩化水素、空気および金属塩の作
用(東ドイツ特許第29,292号参照); 6)ヨウ素および水の存在下におけるトリクロロ−1,4
−ベンゾキノンと塩素との反応(リービッヒス・アンナ
ーレン・デア・ヘミー(Liebigs Annalen der Chemie)
補遺第6巻(1867年)第213頁参照); 7)トリクロロ−1,4−ベンゾキノンとテトラクロロ−
1,4−ベンゾキノンの混合物の氷酢酸中の塩化水素によ
る処理および続いての濃硝酸の作用(バイルシュタイン
(Beilst-ein)第7巻第637頁参照); 8)1,4−ベンゾキノンへの濃塩酸および35%過酸化水
素の作用(Ann.Chimicaapplic.第22巻(1932年)第602
頁参照; 9)三酸化クロムを添加した水性塩酸中のヒドロキノン
の溶液への塩素の導入(ノーガタック.ケミカル.カン
パニー(NaugatuckChem.Comp.)米国、ドイツ特許第59
4,520号、フリードレンダー(Friedlander)第20巻第20
47頁、米国特許第1,918,328号参照). しかしながら、これらの公知の方法は、下記の欠点を
有する: 1について:極めて大過剰の塩酸(96倍のモル量)が必
要とされ、モル量の7.4倍の塩化マグネシウムの添加に
よって非常に高い塩負荷が生ずる。更に、規定された時
間当たりの温度の調節は、過酸化水素の添加中は高い反
応熱の故に維持できない。30倍のモル量の塩酸、3倍の
モル量の塩化マグネシウムを用い、より好適な温度調節
を行ってこの方法を追試した場合は、不純物としてトリ
クロロ−1,4−ベンゾキノンおよびテトラクロロヒドロ
キノンを含有する品質的に劣ったクロラニルをもたらす
(融点215-220℃、収量理論量の95%)。
2について:沸騰する濃塩酸中へのガス状元素塩素の導
入は、塩化水素蒸気中への元素塩素の著しい逸出をもた
らし、そして大過剰の塩素の使用を必要とする。
加圧下での操業(オートクレーブ内で)の可能性は、
前記の参照文献の引用箇所では示されてはいないが、高
度の技術力と安全上の種々の措置(完全にほうろう引き
された付属具、弁類および管継手の使用)を必要とす
る。
そこに示されている37%塩酸の量(28倍のモル量)
は、極めて高いが、25℃において撹拌しうる反応混合物
を得るためには明らかに不十分である。これらの条件下
では、混合物は、テトラクロロヒドロキノンの生成によ
って凝固する。
3について:この方法においては、15倍のモル量の塩酸
と約10倍のモル量の硝酸との組成を有する約25倍のモル
量の鉱酸が使用される。収量は、理論量の約45-65%に
すぎない(融点280℃)。過剰の酸の処理(特に窒素酸
化物の)についてはなんら教示されていない。
4について:アンチモンの使用は、毒性の点で懸念があ
り、しかも費用のかかる回収を必要とする。更に、この
方法においてはホスゲンが生成するといわれる。
5について:引用した特許自体において、助剤の消費量
が多くまた収量が低いことに言及されている。更に、水
蒸気蒸留のために多量のエネルギーが消費される。
6について:ヨウ素の使用は、再使用するための塩酸の
再生を一層困難にする。
7について:キノン(ここでは、トリクロロ−1,4−ベ
ンゾキノン)および塩酸よりの段階的合成および続いて
の塩素化ヒドロキノン(ここでは、テトラクロロヒドロ
キノン)の酸化によるキノンの生成および必要な中間段
階での精製操作は、極めて長時間を要する方法であり、
工業的方法としては不適当である。
8について:この方法においては、まず濃塩酸(22Be=
37%)(11倍のモル量)を用いて20時間処理し、次いで
35%過酸化水素を用いて60℃において12時間処理され
る。これにより、クロラニルが高収量で(融点289-290
℃)得られるとしても、空時収量が低いゆえに、その製
造は、極めて高価なものとなる。
9について:この方法においては、塩酸中のヒドロキノ
ンが酸化クロム(VI)(20g/モル)によって酸化されて
キンヒドロンとなり、そしてこのものが次にまず25℃に
おいて、そして最終的に加熱下に元素塩素によってクロ
ラニルまで塩素化される。最近における環境保護の要請
から、酸化クロム(VI)の使用は、経済的にもはや許容
できない。
これら公知の方法は、一般に塩酸や、ある場合には環
境を汚染する助剤のようなものを大過剰量で必要とし、
また特別な酸化剤や長い反応時間を要する等の欠点があ
る。
本発明者らは、驚くべきことに、塩素化および酸化
を、時間および温度に関して、キンヒドロンまたはキノ
ンへの酸化を、2個の塩素原子が導入されるまで避け、
第3の塩素原子の導入がトリクロロベンゾキノンへの酸
化と同時に行われるように、調整されるならば、原料
(特に塩酸および塩素化剤)の消費量および時間の消費
が著しく減少されうること、そして更に、高い純度を有
する生成物が得られること見出した。
従って、本発明の対象は、30ないし37%の塩酸、好ま
しくは37%の塩酸の少なくとも12倍、好ましくは12倍の
モル量中のヒドロキノン1モルに対して、30ないし37%
塩酸、好ましくは37%塩酸の3.8ないし4.2倍、好ましく
は4倍のモル量および50ないし35%過酸化水素、好まし
くは35%過酸化水素の1.9ないし2.1倍、好ましくは2倍
のモル量を5ないし50℃、好ましくは10ないし20℃にお
いて作用せしめ、次いで、得られた本質的に2,5−ジク
ロロヒドロキノンを含有する懸濁液を45ないし55℃まで
加熱し、そして使用されたヒドロキノンに対してそれぞ
れ30ないし37%、好ましくは37%の塩酸の3.8ないし4.2
倍、好ましくは4倍のモル量および50ないし35%の過酸
化水素、好ましくは35%の過酸化水素の1.9ないし2.1
倍、好ましくは2倍のモル量を50ないし95℃において再
度作用せしめ、そして最後に、今度は本質的にトリクロ
ロ−1,4−ベンゾキノンよりなる懸濁液に、使用された
ヒドロキノンに対して、それぞれ上記の濃度範囲の、好
ましくは37%の濃度の塩酸の1.9ないし2.1倍、好ましく
は2倍のモル量および上記の濃度範囲の、好ましくは35
%の濃度の過酸化水素の0.95ないし1.05倍の、好ましく
は1倍のモル量を95ないし115℃、好ましくは105℃にお
いて、塩素が逸出しない程度に緩やかに添加することに
より、高純度のテトラクロロ−1,4−ベンゾキノンを製
造するための改良された方法である。
プロセス制御の改善された理由は、対応するモノクロ
ル化ないしトリクロル化1,4−ベンゾキノンに比較し
て、濃塩酸中におけるモノクロ化ないしトリクロル化ヒ
ドロキノンのより高い溶解度を利用したことである。
本発明方法で規定された条件を逸脱した場合には、塩
素化剤の消費量の増加およびクロラニルの品質の低下
(テトラクロロヒドロキノン、2,3−および2,5−ジクロ
ロ−1,4−ベンゾキノン、トリクロロ−1,4−ベンゾキノ
ンおよび未知の二次成分の含有量の増加)(HPLC=高速
液体クロマトグラフィーおよびHPTLC=高速薄層クロマ
トグラフィーにより測定)を招く。
モノクロル化ないしトリクロル化されたヒドロキノン
のより高い溶解度による塩素化剤とのより急速な反応
は、更に、酸および塩素に対して安定な界面活性剤を添
加することによって更に促進され、そしてこれらは、ま
た反応混合物について起こりうる発泡を効果的に阻止す
る。そのような助剤としては、好ましくは第二アルカン
スルホナートが好適である。界面活性助剤は、有利には
使用されたヒドロキノン1モル当り約5ないし15ミリモ
ルの量で使用される。
塩酸の濃度もまた、特に塩素化の始めにおいて、極め
て重要である。30%以下の出発塩酸濃度においては、強
く着色した反応混合物が得られ、最終的には品質の劣っ
たクロラニルをもたらす。十分に高い出発塩酸濃度によ
って、ヒドロキノン類の還元能力は、本発明の目的に従
って、それらが、第三の塩素原子が導入されるまで、1,
4−ベンゾキノンへの過早酸化から保護されうるような
程度まで低下せしめられる。
塩酸濃度は、変換中に低下する。37%塩酸を用いて反
応を開始すると、反応の終了時には20%塩酸の濃度にな
るが、それは共沸によって再生されうる。
本発明による方法は、従来技術に比較して経済的に且
つ生態環境的に有利である。母液は、蒸留によって再生
されて20%塩酸となる。再生酸は、無色であり、せいぜ
い痕跡量の有機炭素しか含有しないので、生産の他の場
所において再び使用されうる。洗浄ろ液および実質的に
第二アルカンスルファートからなる蒸留残滓を除いて
は、他の処理しなければならない製造残滓は、生じな
い。
本発明によって製造されたクロラニルは、その融点
(281-282℃)からわかるように、またテトラクロロヒ
ドロキノンを含有しないという事実によって示されるよ
うに高純度である。
C−含量:29.3-29.7%(理論値29.31%) Cl−含量:57.3-57.6%(理論値57.67%) 純度(チタン(III)滴定による)=100.0% 以下に本発明による好ましい具体化例を示す(部は重量
部である): ヒドロキノン1部を37%塩酸10.6部(使用されたヒド
ロキノンに対して12倍のモル量に相当する)中において
第二アルカンスルホナート約0.025部の存在下にまず10
℃において35%過酸化水素約2部(使用されたヒドロキ
ノンに対して2倍のモル量に相当する)のみと反応せし
める。この反応は、強く発熱的である。次の組成を有す
る白色の懸濁液が形成される: 2,5−ジクロロヒドロキノン 64モル% 2,3−ジクロロヒドロキノン 23モル% 2−クロロヒドロキノン 13モル% この懸濁液を50℃に加熱する。さらに95℃まで加熱し
ながら35%過酸化水素を更に約2部配量する。その際、
最初はなお発熱的である。懸濁液は、白色から淡褐色に
変色する。この時点で生ずる発泡は、第二アルカンスル
ホナートの存在によって効果的に抑制される。この相に
おいて2,3,5−トリクロロヒドロキノンおよび2,3,5−ト
リクロロ−1,4−ベンゾキノンがほとんど同時に生成す
る。次いで4番目の塩素原子の導入が105℃において35
%過酸化水素約1部を用いて行われる。使用されたヒド
ロキノンに対して全部で約5.3モルの過酸化水素が使用
される。
ろ過および洗滌後、純粋なクロラニルが使用されたヒ
ドロキノンに対して理論量の98%の収量で得られる。廃
ガスは、痕跡量の元素塩素のみしか含有せず、これは最
後に配量された過剰の過酸化水素(使用されたヒドロキ
ノンに対して約3ないし4モル%)に相当する。それは
塩化水素を含有しない。約17ないし20%の母液は、約18
ないし20%の蒸留塩酸まで処理される。製造残滓とし
て、使用された第二アルカンスルホナート(塩酸再生の
際の蒸留残滓)および洗滌ろ液のみが得られる。後者
は、生物分解性である。(残留COD(化学的酸素要求
量)=クロラニル1トン当たり酸素(O2)6.1kg)。
クロラニルは、染料および農薬の製造のための価値あ
る中間体である。それはまた光化学剤および加硫剤とし
て使用され、そして潤滑剤用の添加物として役立つ。
下記の実施例および比較例は、本発明を更により詳細
に説明するものである。
実施例 37%塩酸592部(6.0モル)、ヒドロキノン55.6部(0.
5モル)および第二n−アルカンスルホナート(例えばC
13-17)1.4部よりなる混合物に、10℃において外部冷却
下(5℃)に35%過酸化水素100部(1.0モル)を120分
の間に添加する。次いで10℃において30分間撹拌する。
次に30分間に50℃まで一様に加熱する。その後でこの白
色の懸濁液(ジクロロヒドロキノン)に更に100部の35
%過酸化水素を60分間に配量し、その際、同時に先ず熱
調整により、次いで外部加熱により温度を95℃まで上昇
せしめる。今や淡褐色の、希薄なそして非発泡性となっ
た懸濁液を次に60分間に105℃まで加熱する。同時に、3
5%過酸化水素25部(0.25モル)を添加する(加熱浴110
℃)。懸濁液は、今度は淡黄色となる。105℃において2
40分間撹拌し、その際、変換の進行に応じて(塩素化お
よび酸化の進行は、HPTLCによって追跡される)35%過
酸化水素を更に最大限35部まで添加しなければならな
い。塩素化は9時間かかる。
反応の終了後、反応器の雰囲気中に存在する残留塩素
ガスを、水250部および33%水酸化ナトリウム溶液150部
(Cl2 0.02モル)を入れた受器内にフラッシュする。廃
ガスは塩酸を含有していない。
90ないし95℃において濾過しそして水600部で洗滌し
た後に、純粋なクロラニルの121部(0.49モル)が得ら
れる。
C−含量:29.3-29.7%(理論量29.31%) Cl−含量:57.3-57.6%(理論量57.67%) 純度(チタン滴定による)=100% 融点:281-282℃。
母液(17%塩酸781部)を常圧において残滓まで留去
する。18%塩酸724部(無色、有機炭素=75mg/1)およ
び蒸留残滓6.0部が得られ、これは蒸留フラスコから水
によって除去できる。洗滌濾液は、生物的に浄化され
る。
比較例 実施例に記載されたと同様にプロセスを操作するが、
ただし、10℃において35%過酸化水素100部のみの代わ
りに170部(1.75モル)を240分間に添加する。暗紫色の
懸濁液が得られる。20℃まで加温した後、混合物を60分
間に50℃まで加熱しそして同時に35%過酸化水素24部
(0.25モル)を添加する。懸濁液は、灰褐色、オリーブ
色を経て黄色まで変色する。
50ないし95℃において35%過酸化水素36部(45分
間)、95℃において36部(60分間)、95ないし105℃に
おいて36部(360分間)(全部で302部)を添加しそして
通常の処理をした後、融点281ないし282℃の、そして5
6.4%(理論量は57.7%)という低すぎる塩素含量を有
するクロラニルが得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒドロキノンに過酸化水素および塩酸を作
    用させることにより高純度のテトラクロロ−1,4−ベン
    ゾキノンを製造する方法において、30ないし37%塩酸少
    なくとも12倍のモル量中のヒドロキノン1モルに対し
    て、30ないし37%塩酸の3.8ないし4.2倍のモル量および
    50ないし35%過酸化水素の1.9ないし2.1倍のモル量を5
    ないし50℃において作用せしめ,次いで得られた本質的
    に2,5−ジクロロヒドロキノンを含有する懸濁液を45な
    いし55℃まで加熱し、そして使用されたヒドロキノンに
    対してそれぞれ30ないし37%塩酸の3.8ないし4.2倍のモ
    ル量および50ないし35%過酸化水素の1.9ないし2.1倍の
    モル量を50ないし95℃において再度作用せしめ、そして
    最後に今度は本質的にトリクロロ−1,4−ベンゾキノン
    よりなる懸濁液に、使用されたヒドロキノンに対して、
    それぞれ上記の濃度範囲の塩酸の1.9ないし2.1倍のモル
    量および上記の濃度範囲の過酸化水素の0.95ないし1.05
    倍のモル量を95ないし115℃において、塩素が逸出しな
    い程度に緩やかに添加することを特徴とする、前記高純
    度のテトラクロロ−1,4−ベンゾキノンの製造方法。
  2. 【請求項2】酸および塩素に対して安定な界面活性剤の
    存在下に実施する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】第二級アルカンスルホナートの存在下に実
    施する請求項1または2に記載の方法。
JP63024074A 1987-02-06 1988-02-05 高純度のテトラクロロ−1,4−ベンゾキノンの製造方法 Expired - Lifetime JPH0832653B2 (ja)

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KR (1) KR960001705B1 (ja)
BR (1) BR8800476A (ja)
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