JPH08325733A - 真空処理方法および真空処理装置 - Google Patents

真空処理方法および真空処理装置

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JPH08325733A
JPH08325733A JP7152242A JP15224295A JPH08325733A JP H08325733 A JPH08325733 A JP H08325733A JP 7152242 A JP7152242 A JP 7152242A JP 15224295 A JP15224295 A JP 15224295A JP H08325733 A JPH08325733 A JP H08325733A
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Toshihiko Takazoe
敏彦 高添
Kengo Ashizawa
研吾 芦沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体に付着する塵埃の量を低減すること
ができ、歩留りの向上が図れる真空処理方法および真空
処理装置を提供する。 【構成】 真空処理室10に弁13を介して設けられた
真空予備室14に被処理体Wを収容し、上記弁13に上
記被処理体Wと対向して設けられた塵埃吸着体21に静
電気により上記真空予備室14内の塵埃を吸着した後、
上記弁13を開放して真空処理室10側から真空予備室
14の被処理体Wに所定の処理を施す。従って、上記被
処理体Wと対向する塵埃吸着体21に真空予備室14内
の塵埃が効果的に吸着されるとともに、被処理体Wを真
空処理室10に移すことなく真空予備室14で所定の処
理を施すことにより塵埃の発生が抑制されるため、被処
理体Wに付着する塵埃の量を低減することができ、歩留
りの向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空処理方法および真
空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】減圧雰囲気下で被処理体に所定の処理を
施す真空処理装置として、例えばイオン注入装置、エッ
チング装置、アッシング装置、スパッタ装置、減圧CV
D装置等が知られている。そして、このような真空処理
装置としては、真空処理室に弁を介して真空予備室を設
け、この真空予備室に収容された被処理体に上記弁を開
放して真空処理室側から所定の処理を施すようにしたも
のがある。
【0003】上記真空処理装置によれば、真空処理室を
所定の真空度に保ったままで真空予備室のみを常圧に戻
して被処理体の搬入搬出を行い、真空予備室に被処理体
を収容して真空処理室と同じ真空度にしたら、弁を開放
するだけで真空処理室側から真空予備室の被処理体に直
接所定の処理を施すことができる。このため、真空予備
室から真空処理室に被処理体を移して所定の処理を施す
ようにしたものよりも、更に処理能力の向上等が図れ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記真
空処理装置においては、真空予備室に被処理体を搬入搬
出する際に塵埃(パーティクル)が侵入し、また、真空
予備室の真空排気時や常圧復帰時にたとえスロー排気や
スローベントを行ったとしても気体の流れによる塵埃の
舞い上がりが生じる。このため、半導体デバイスの製造
工程等においては、これらの塵埃が被処理体である半導
体ウエハに付着して不良発生の原因となり、歩留りの低
下を招く大きな要因となっている。
【0005】そこで、本発明の目的は、被処理体に付着
する塵埃の量を低減することができ、歩留りの向上が図
れる真空処理方法および真空処理装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、真空処理室に弁を介して設けられ
た真空予備室に被処理体を収容し、上記弁に上記被処理
体と対向して設けられた塵埃吸着体に静電気により上記
真空予備室内の塵埃を吸着した後、上記弁を開放して真
空処理室側から真空予備室の被処理体に所定の処理を施
すことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、真空処理室に弁を介し
て真空予備室を設け、この真空予備室に収容された被処
理体に上記弁を開放して真空処理室側から所定の処理を
施す真空処理装置において、上記弁に上記被処理体と対
向して静電気により塵埃を吸着する塵埃吸着体を設けた
こと特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におけ
る上記真空予備室が、上記被処理体を保持する保持体に
より外側へ開閉可能に構成され、その外側には開放され
た真空予備室を介して上記塵埃吸着体の静電気を除去
し、吸着された塵埃を除去するクリーニング手段が設け
られていることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項3の発明におけ
る上記クリーニング手段が、静電気を除去するためのイ
オンを発生するイオン発生部と、発生したイオンを上記
塵埃吸着体に吹き付ける送風部とからなることを特徴と
する。
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、真空処理室に弁を介
して設けられた真空予備室に被処理体を収容した際に、
上記弁に上記被処理体と対向して設けられた塵埃吸着体
に静電気により上記真空予備室内の塵埃が吸着される。
そして、上記弁を開放して真空処理室側から真空予備室
の被処理体に所定の処理が施される。従って、上記被処
理体と対向する塵埃吸着体に真空予備室内の塵埃が効果
的に吸着されるとともに、被処理体を真空処理室に移す
ことなく真空予備室で所定の処理を施すことにより塵埃
の発生が抑制されるため、被処理体に付着する塵埃の量
を十分低減することができ、歩留りの向上が図れる。
【0011】請求項2の発明によれば、真空処理室に弁
を介して真空予備室が設けられ、この真空予備室に収容
された被処理体に上記弁を開放して真空処理室側から所
定の処理が施されるのであるが、上記弁に上記被処理体
と対向して静電気により塵埃を吸着する塵埃吸着体が設
けられているため、上記真空予備室に被処理体を収容し
た際に塵埃吸着体に真空予備室内の塵埃が効果的に吸着
されるとともに、被処理体を真空処理室に移すことなく
真空予備室で所定の処理を施すことにより塵埃の発生が
抑制され、被処理体に付着する塵埃の量を十分低減する
ことができ、歩留りの向上が図れる。
【0012】請求項3の発明によれば、上記真空予備室
が上記被処理体を保持する保持体により外側へ開閉可能
に構成され、その外側には開放された真空予備室を介し
て上記塵埃吸着体の静電気を除去し、吸着された塵埃を
除去するクリーニング手段が設けられているため、この
クリーニング手段によって上記塵埃吸着体を定期的にク
リーニングすることができ、塵埃吸着体の吸着機能を維
持することができる。なお、上記塵埃吸着体の静電気が
クリーニング手段によって一時的に除去されるが、塵埃
吸着体には真空予備室の真空排気時や常圧復帰時の気流
の摩擦により再び静電気が帯電し、吸着機能が復帰す
る。
【0013】請求項4の発明によれば、上記クリーニン
グ手段が静電気を除去するためのイオンを発生するイオ
ン発生部と、発生したイオンを上記塵埃吸着体に吹き付
ける送風部とからなっているため、上記塵埃吸着体の静
電気を除去し、吸着された塵埃を効果的に除去すること
ができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を半導体デバイスの製造工程
で用いられるイオン注入装置に適用した一実施例につい
て添付図面を参照して詳述する。
【0015】真空処理装置であるイオン注入装置の全体
構成を示す図2において、1はイオン源で、ガスボック
ス2内に収容されたガスボトルから供給される所定のガ
ス、例えばアルシン(AsH3)等のドーパントガスを
イオン源用電源3から印加された電力によりプラズマ化
するようになっている。イオン発生源1の近傍には、プ
ラズマ化されたプラズマイオンをイオンビームBとして
引き出す引出電極4が設けられ、この引出電極4の下流
には所望のイオンのみを選択する質量分析マグネット
5、可変スリット6、イオンビームBに所望のエネルギ
ーを付与する加速管7、イオンビームBを上下方向およ
び左右方向に振るYスキャンプレートおよびXスキャン
プレート9が順に設けられている。
【0016】上記Xスキャンプレート9の下流には、被
処理体(被処理基板ともいう)である半導体ウエハ(以
下、単にウエハともいう。)Wにイオン注入を行う真空
処理室である注入室10を含むエンドステーション11
が設けられている。上記イオンビームBが通過する経路
および注入室10は、例えばターボ分子ポンプやクライ
オポンプ等の減圧ポンプにより例えば10-6Torr程
度の高真空に維持されている。
【0017】また、注入室10には、イオンビームBの
電流量を検出するとともに放出二次電子を逃さないよう
にするためのファラデー12が設けられている。更に、
上記注入室10は、二股に分岐され、それぞれには弁
(トラックロックバルブともいう)13を介して真空予
備室14が設けられており、一方でイオン注入を行って
いる間に他方でウエハの交換を行い、スループットの向
上が図れるように構成されている。
【0018】上記エンドステーション11について更に
詳述すると、図1、図3ないし図4に示すように注入室
10の端壁(クランピングプレートともいう)15には
開口部16が設けられ、この開口部16は上記弁13お
よびウエハWの保持体であるプラテン17により両端が
閉じられることにより上記真空予備室14を形成するよ
うに構成されている。上記弁13およびプラテン17の
注入室端壁15に対する当接面部にはシール部材である
Oリング18,19が設けられ、開口部16が弁13も
しくはプラテン17により常に閉じられていることによ
り、注入室10内が高真空状態に維持されている。な
お、上記注入室10、弁13およびプラテン17は、例
えばアルミニウム合金により形成されている。
【0019】上記弁13は、これを開閉操作するための
弁開閉機構20を備え、上記開口部16を注入室10の
内側から閉じ、また、開口部16から離れてこれを開放
してから上方へ退避されるようになっている。なお、上
記弁13が上方へ退避されると、これと連動して上記フ
ァラデー12の一部を構成する筒状の可動ファラデー1
2aが図7の(c)に示すように開口部16に接近移動
されるようになっている。
【0020】特に、上記弁13のウエハWと対向する面
には、塵埃を静電気により吸着する塵埃吸着体21が設
けられている。この塵埃吸着体21は、静電気が帯電し
易い材質、例えば樹脂、ガラス等によりウエハとほぼ同
じ外径の円板状に形成されている。
【0021】一方、上記プラテン17は、これを注入室
10の外側から進退させて開閉操作するための開閉機構
22を備えている。プラテン17の中心部に設けられた
軸孔23には、ウエハWを負圧により吸着保持する吸引
管からなるチャック24が進退(出没)可能に設けられ
ている。上記開口部16には、プラテン17との間でウ
エハWの周縁部を挟持するためのクランプリング25が
設けられている。このクランプリング25は、上記開口
部16に形成された環状の溝26にストッパー27を介
して収容され、溝26にはクランプリング25をプラテ
ン側へ付勢するコイルバネ28が取付けられている。
【0022】上記プラテン17には、真空予備室14内
を真空排気(真空引き)するための図示しない排気管が
設けられるともに、真空予備室14内に不活性ガス、例
えば窒素ガス(N2)を供給して常圧に復帰させるため
の給気管(ベント管)52が設けられている。また、プ
ラテン17の上方には、図6にも示すようにプラテン1
7の後退により開放された真空予備室14を介して上記
塵埃吸着体21の静電気を除去し、吸着された塵埃を除
去するクリーニング手段29が設けられている。
【0023】このクリーニング手段29は、本実施例で
は静電気を除去するためのイオンを発生するイオン発生
部(イオナイザーともいう)30と、発生したイオンを
上記塵埃吸着体21に向けて吹き付ける送風部31とか
ら主に構成されている。また、この送風部31は、不活
性ガス、例えば窒素ガスを吹き出すノズルからなってい
る。
【0024】上記プラテン17の下方には、図3に示す
ように複数枚(実施例では25枚)のウエハWを収容し
たカセット32を複数個(実施例では2個)ずつキャリ
ッジ33に乗せてカセット搬入搬出口(ポート)34か
らプラテン17の下方へ往復搬送するカセット搬送機構
35が設けられている。このカセット搬送機構35は、
上記キャリッジ33を搬送方向に移動可能に支持する搬
送路36と、一端に回転駆動部(減速機付モータ)37
を有するボールネジ38からなる搬送駆動部39とから
主に構成されている。
【0025】なお、上記搬送路36には、キャリッジ3
3の位置を検知するセンサやカセット32内のウエハW
のオリフラ(オリエンテーションフラット)を合せるオ
リフラ合せ機構等が配設されている(図示省略)。ま
た、上記カセット32は、ウエハWを所定間隔で上方か
ら垂直に収容する溝を有しているとともに、上部および
底部が開放されている(図示省略)。
【0026】上記プラテン17の下方には、図4ないし
図5にも示すようにキャリッジ33により移動されたカ
セット32内から処理前のウエハWを一枚ずつプラテン
17に供給し、あるいは処理後のウエハWをプラテン1
7からカセット32内に戻すためのウエハ搬送機構40
が設けられている。このウエハ搬送機構40は、ウエハ
Wを垂直に支持するピック41と、このピック41を昇
降させる昇降駆動部42とから主に構成されている。上
記ピック41は、垂直に起立した薄い厚さ(4mm程
度)の柄43の上端に幅広部44を有し、この幅広部4
4の上端にはウエハWの下側周縁部を支持するためにウ
エハWの半径とほぼ等しい径の凹曲面状で、かつ上方に
向って漸次幅広のテーパになった支持溝45が形成され
ている。
【0027】また、上記昇降駆動部42は、上記搬送路
36の下方に垂直に設けられた一対のガイドロッド46
と、これらガイドロッド46に昇降可能に支持された昇
降枠47と、この昇降枠47にリンク48を介して昇降
動を与える回転駆動部(減速機付モータ)49とから主
に構成され、その昇降枠47に上記ピック41の下端部
が取付けられている。上記エンドステーション11は、
上記開口部16と連通し、上記カセット搬送機構35お
よびウエハ搬送機構40、並びにプラテン17やクリー
ニング手段29等を収容した処理室(搬送室或いはロー
ダ室ともいう)50を有しており、この処理室50の一
端にカセット搬入搬出口34が設けられている。また、
上記処理室50は、上方からフィルタ51を介してクリ
ーンエアが供給され、下方から排気されるようになって
いる。
【0028】次に、上記イオン注入装置の作用ないしイ
オン注入処理方法について述べる。先ず、注入室10の
弁13を閉じ、プラテン17を後退させて真空予備室1
4を開放した状態において、ウエハ搬送機構40のピッ
ク41が上昇してカセット32内からウエハWを持ち上
げてプラテン17の前に搬送する。次に、図7の(a)
に示すようにプラテン17からチャック24が前進して
上記ウエハWを吸着すると、ピック41が下降し、図7
の(b)に示すようにチャック41が後退してウエハW
がプラテン17に保持された状態になる。
【0029】次いで、図1に示すようにプラテン17を
前進させて真空予備室14を閉じ、プラテン17とクラ
ンプリング25との間でウエハWを挟み込んだなら、チ
ャック24の真空を切り、真空予備室14内をロータリ
ーポンプ等の減圧ポンプで真空排気する。次に、上記弁
13を開けて真空予備室14を注入室10側に開放し、
この弁13を上方へ退避させると、これと連動して図7
の(c)に示すように可動ファラデー12aが開口部1
6に接近移動し、イオンビームBの経路の外周を覆う。
【0030】次いで、ターゲットであるウエハWにイオ
ンビームBを照射してイオン注入処理を施し、この処理
が終ったら、弁13を閉じ、真空予備室14内を窒素ガ
スの供給により常圧に戻し、チャック24の真空を生じ
させてプラテン17を開ける。その後は上記とは逆の手
順でプラテン17からカセット32にウエハWが戻され
る。そして、上述したサイクルでウエハWのイオン注入
処理が順次連続的に行われる。
【0031】このようなイオン注入処理において、図1
に示すようにプラテン17を閉じて真空予備室14にウ
エハWを収容した段階で、真空予備室14内の塵埃が弁
13に設けられた塵埃吸着体21にその静電吸着作用に
より吸着される。上記塵埃吸着体21が弁13にウエハ
Wと対向して設けられているため、ウエハWの周りに浮
遊する塵埃を塵埃吸着体21に効果的に吸着することが
でき、ウエハWに付着する塵埃の量を低減することがで
き、歩留りの向上が図れる。
【0032】上記塵埃吸着体21は、ある程度塵埃を吸
着すると、静電的に飽和状態になり、吸着能力が低下す
るだけでなく、それまでに吸着した塵埃を放出すること
がある。そこで、上記塵埃吸着体21をクリーニング手
段29によって定期的にクリーニングする。このクリー
ニング手段29は、図6に示すようにプラテン17の上
方に設けられたイオン発生部30と、発生したイオンを
窒素ガスとともに上記塵埃吸着体21に吹き付ける送風
部31とからなっていることにより、プラテン17を開
けた状態で塵埃吸着体21にイオンを窒素ガスとともに
定期的に吹き付けて、塵埃吸着体21の表面に吸着され
ている塵埃を除去することができる。除去された塵埃
は、処理室50下方の図示しない排気口から外部へ排出
される。
【0033】これにより上記塵埃吸着体21の吸着機能
を維持することができ、ウエハWへの塵埃の付着を防止
することができる。なお、上記塵埃吸着体21の静電気
が上記クリーニング手段29のイオンによって一時的に
除去されるが、塵埃吸着体21には真空予備室14の真
空排気時や常圧復帰時の気流の摩擦により再び静電気が
帯電し、吸着機能が復帰するようになる。
【0034】このように上記イオン注入装置ないしイオ
ン注入処理方法によれば、真空処理室である注入室10
に弁13を介して設けられた(連設された)真空予備室
14にウエハWを収容した際に、上記真空予備室14内
の塵埃が上記弁13にウエハWと対向して設けられた塵
埃吸着体21に吸着される。そして、上記弁13を開放
して注入室10側から真空予備室14のウエハWにイオ
ン注入処理が施される。従って、上記ウエハWと対向す
る塵埃吸着体21に真空予備室14内の塵埃を効果的に
吸着することができるとともに、ウエハWを注入室10
に移すことなく真空予備室14でイオン注入処理を施す
ことにより塵埃の発生を抑制することができるため、ウ
エハWに付着する塵埃の量を十分低減することができ、
歩留りの向上が図れる。
【0035】また、上記真空予備室14が上記ウエハW
を保持するプラテン17により外側へ開閉可能に構成さ
れ、その外側には開放された真空予備室14を介して上
記塵埃吸着体21の静電気を除去し、吸着された塵埃を
除去するクリーニング手段29が設けられているため、
このクリーニング手段29によって上記塵埃吸着体21
を定期的にクリーニングすることができ、塵埃吸着体2
1の吸着機能を維持することができる。更に、上記クリ
ーニング手段29が静電気を除去するためのイオンを発
生するイオン発生部30と、発生したイオンを上記塵埃
吸着体21に吹き付ける送風部31とからなっているた
め、上記塵埃吸着体21の静電気を除去し、吸着された
塵埃を効果的に除去することができる。
【0036】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、上記実施例の塵埃吸着体は真空
予備室の真空排気時や常圧復帰時の気流の摩擦により静
電気が帯電されるようになっているが、数KVの電圧を
印加することにより積極的に帯電させるように構成して
もよい。また、上記実施例では本発明をイオン注入装置
に適用した場合について説明したが、本発明は減圧雰囲
気下で被処理体に所定の処理を施す真空処理装置であれ
ば、イオン注入装置以外に、例えばエッチング装置、ア
ッシング装置、スパッタ装置、減圧CVD装置等にも適
用することが可能である。更に、被処理体としては、半
導体ウエハ以外に、例えばLCD基板等にも適用するこ
とが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0038】(1)請求項1ないし2の発明によれば、
真空処理室に弁を介して連結された真空予備室に被処理
体を収容した際に、上記弁に上記被処理体と対向して設
けられた塵埃吸着体に静電気により上記真空予備室内の
塵埃が吸着され、上記弁を開放して真空処理室側から真
空予備室の被処理体に所定の処理が施されるため、上記
被処理体と対向する塵埃吸着体に真空予備室内の塵埃が
効果的に吸着されるとともに、被処理体を真空処理室に
移すことなく真空予備室で所定の処理を施すことにより
塵埃の発生が抑制され、被処理体に付着する塵埃の量を
十分低減することができ、歩留りの向上が図れる。
【0039】(2)請求項3ないし4の発明によれば、
上記塵埃吸着体をクリーニング手段によって定期的にク
リーニングすることができるため、塵埃吸着体の吸着機
能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をイオン注入装置に適用した一実施例を
示す要部拡大断面図である。
【図2】イオン注入装置の全体構成を示す平面図であ
る。
【図3】イオン注入装置のエンドステーションの構成を
示す側断面図である。
【図4】エンドステーションの一部を示す斜視図であ
る。
【図5】ウエハ搬送機構を示す正面図である。
【図6】塵埃吸着体のクリーニングを行っている状態を
示す断面図である。
【図7】ウエハを真空予備室にセットしてイオン注入処
理を施すまでの工程を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体) 10 注入室(真空処理室) 13 弁 14 真空予備室 17 プラテン(保持体) 21 塵埃吸着体 29 クリーニング手段 30 イオン発生部 31 送風部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/205 H01L 21/205 21/265 21/68 A 21/3065 21/265 D 21/68 21/302 N

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空処理室に弁を介して設けられた真空
    予備室に被処理体を収容し、上記弁に上記被処理体と対
    向して設けられた塵埃吸着体に静電気により上記真空予
    備室内の塵埃を吸着した後、上記弁を開放して真空処理
    室側から真空予備室の被処理体に所定の処理を施すこと
    を特徴とする真空処理方法。
  2. 【請求項2】 真空処理室に弁を介して真空予備室を設
    け、この真空予備室に収容された被処理体に上記弁を開
    放して真空処理室側から所定の処理を施す真空処理装置
    において、上記弁に上記被処理体と対向して静電気によ
    り塵埃を吸着する塵埃吸着体を設けたこと特徴とする真
    空処理装置。
  3. 【請求項3】 上記真空予備室が、上記弁体と対向して
    被処理体を保持する保持体により外側へ開閉可能に構成
    され、その外側には開放された真空予備室を介して上記
    塵埃吸着体の静電気を除去し、吸着された塵埃を除去す
    るクリーニング手段が設けられていることを特徴とする
    請求項2記載の真空処理装置。
  4. 【請求項4】 上記クリーニング手段が、静電気を除去
    するためのイオンを発生するイオン発生部と、発生した
    イオンを上記塵埃吸着体に吹き付ける送風部とからなる
    ことを特徴とする請求項3記載の真空処理装置。
JP15224295A 1995-05-26 1995-05-26 真空処理装置 Expired - Fee Related JP3452422B2 (ja)

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