JPH0831932A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH0831932A
JPH0831932A JP15985094A JP15985094A JPH0831932A JP H0831932 A JPH0831932 A JP H0831932A JP 15985094 A JP15985094 A JP 15985094A JP 15985094 A JP15985094 A JP 15985094A JP H0831932 A JPH0831932 A JP H0831932A
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tungsten
film
oxide film
contact hole
integrated circuit
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JP15985094A
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Hideo Aoki
英雄 青木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線構造にタングステンプラグを有する半導
体集積回路装置において、タングステンプラグ技術の選
択性の崩れに起因した配線のショートや断線を防止し、
製品の歩留まりを向上する。 【構成】 酸化シリコン膜10および酸化アルミニウム
膜12を半導体基板1上に形成した後、レジストマスク
を用いてこれらを順次エッチングしてコンタクトホール
14を形成する。次に、六フッ化タングステンガスのモ
ノシラン還元CVD法あるいは水素還元CVD法でコン
タクトホール14内にタングステン膜15を埋め込む。
この時、酸化アルミニウム膜12の表面にもタングステ
ンの核16が成長する。次に、熱リン酸溶液で酸化アル
ミニウム膜12を除去してタングステンの核16をリフ
トオフし、コンタクトホール14内にタングステンプラ
グを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造方法に関し、特に、半導体素子と配線層との接続
や、上下の配線層間の接続のためにコンタクトホール内
にタングステンプラグを形成する半導体集積回路装置に
適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】信頼性の高い微細配線の形成は、ULS
I(Ultra-Large-Scale Integrated Circuits )を実現
するための重要な技術である。
【0003】しかし、半導体集積回路装置の高集積化が
進むにつれて、チップの水平方向が微細化されるのに対
し、垂直方向がスケーリングされないため、コンタクト
ホールのアスペクト比は大きくなり、微細なコンタクト
ホールの底まで均一に配線を形成することが困難となっ
ている。このため、配線のコンタクト抵抗の増加やエレ
クトロマイグレーションあるいはストレスマイグレーシ
ョンによる配線の断線という問題が生じている。
【0004】そこで、現在は、選択CVD(Chemical V
apor Deposition )法により、コンタクトホールの底に
露出した半導体基板上にのみ選択的にタングステン膜を
成長させ、コンタクトホール内をタングステン膜で完全
に埋め込むタングステンプラグ技術が検討されている。
【0005】第38回半導体専門講習会予稿集「タング
ステンCVDを用いた微細配線形成技術」1992年、
P185に選択CVD法によるタングステンプラグの形
成方法が記載されている。
【0006】例えば、半導体集積回路装置の一つである
DRAMにおいて、まず、メモリセル部と周辺回路部の
MISFETおよびメモリセル部の情報蓄積用容量素子
を形成した後、酸化シリコン膜を堆積して層間絶縁膜を
形成する。次に、この層間絶縁膜上に形成したレジスト
をマスクにして、ドライエッチングで層間絶縁膜を加工
し、コンタクトホールを形成する。
【0007】次に、プラズマクリーニングによる前洗浄
を行なった後、六フッ化タングステン(WF6)ガスとモ
ノシラン(SiH4)ガスを用いたCVD法で、コンタク
トホールの底部の半導体基板の表面から選択的にタング
ステン膜を成長させ、コンタクトホール内をタングステ
ン膜で埋め込む。この際、酸化シリコン膜で形成された
層間絶縁膜上にはタングステン膜は形成されない。
【0008】次に、アルミニウム合金膜をスパッタリン
グ法で堆積し、これを加工して配線層を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た層間絶縁膜はCVD法で堆積され、さらに、ホトレジ
スト工程とドライエッチング工程を経て層間絶縁膜にコ
ンタクトホールを形成しているので、金属汚染、水分や
OH基等の吸着、さらにシリコンダングリングボンドの
形成などにより、層間絶縁膜の表面は不安定である。
【0010】この層間絶縁膜の不安定な表面状態が起因
となり、前記したタングステンプラグの形成方法ではタ
ングステン膜の選択性が確保できず、コンタクトホール
内にタングステン膜が埋め込まれるだけでなく、層間絶
縁膜の表面にタングステンの核が成長し(選択性の崩
れ)、このタングステンの核が配線のショートや断線の
原因の一つとなっている。
【0011】本発明の目的は、タングステンプラグ技術
の選択性の崩れに起因した配線のショートや断線を防止
し、製品の歩留まりを向上することができる技術を提供
することにある。
【0012】本発明の他の目的は、製造工程を増すこと
なく、選択性の崩れにより生じたタングステンの核のな
いタングステンプラグを形成することが可能な技術を提
供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、タングステンプラグ
のプロセスウィンドを広くすることが可能な技術を提供
することにある。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。すなわち、 (1)本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、ま
ず、層間絶縁膜を形成した後、この層間絶縁膜と後に形
成するタングステン膜を除去することなく、選択的に除
去することが可能な金属酸化膜を形成する。次に、レジ
ストをマスクにして金属酸化膜と層間絶縁膜を順次エッ
チングして、コンタクトホールを形成する。次に、六フ
ッ化タングステンガスのシリコン還元CVD法あるいは
六フッ化タングステンガスの水素還元CVD法で、コン
タクトホール内をタングステン膜で選択的に埋め込んだ
後、金属酸化膜を除去してコンタクトホール内にタング
ステンプラグを形成するものである。
【0016】(2)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、層間絶縁膜と酸化タングステン膜を順次
堆積した後、レジストをマスクにして酸化タングステン
膜と層間絶縁膜を順次エッチングして、コンタクトホー
ルを形成する。次に、六フッ化タングステンガスの水素
還元CVD法で、コンタクトホール内をタングステン膜
で選択的に埋め込むと同時に、酸化タングステン膜を六
フッ化タングステンガスで気化して除去し、コンタクト
ホール内にタングステンプラグを形成するものである。
【0017】(3)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、層間絶縁膜、窒化チタン膜および酸化タ
ングステン膜を順次堆積した後、レジストをマスクにし
て、酸化タングステン膜、窒化チタン膜および層間絶縁
膜を順次エッチングして、コンタクトホールを形成す
る。次に、六フッ化タングステンガスの水素還元CVD
法で、コンタクトホール内をタングステン膜で選択的に
埋め込むと同時に、酸化タングステン膜を六フッ化タン
グステンガスで気化して除去し、コンタクトホール内に
タングステンプラグを形成する。次に、酸化タングステ
ン膜が完全に除去された後、連続してタングステン膜を
窒化チタン膜上にも堆積させ、タングステン膜の配線層
を形成するものである。
【0018】
【作用】上記した手段(1)によれば、選択性の崩れに
よって成長したタングステンの核が、金属酸化膜を除去
する際に全て除去されるので、層間絶縁膜上にタングス
テンの核のないタングステンプラグが形成できる。
【0019】また、上記した手段(2)によれば、コン
タクトホール内を選択的にタングステン膜で埋め込むと
同時に、選択性の崩れによって成長したタングステンの
核が除去できるので、従来技術と比べて製造工程を増す
ことなく、層間絶縁膜上にタングステンの核のないタン
グステンプラグが形成できる。
【0020】また、上記した手段(3)によれば、コン
タクトホール内を選択的にタングステン膜で埋め込むと
同時に、選択性の崩れによって成長したタングステンの
核を除去した後、連続して配線層となるタングステン膜
を層間絶縁膜上に堆積できるので、従来技術と比べて製
造工程を増すことなく、層間絶縁膜上にタングステンの
核のないタングステンプラグと配線層が形成できる。
【0021】また、上記した手段によれば、選択性の崩
れによって成長したタングステンの核が除去できるの
で、タングステンの核の成長を防止するために狭く限定
されたタングステンプラグのプロセスウィンドが広くな
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0023】なお、実施例を説明するための全図におい
て同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り
返しの説明は省略する。
【0024】(実施例1)本発明の一実施例であるDR
AMの製造方法を図1〜図5を用いて説明する。
【0025】まず、図1に示すように、半導体基板1の
主面に周知の方法でn型ウエル2、p型ウエル3、フィ
ールド絶縁膜4およびゲート絶縁膜5を順次形成した
後、半導体基板1上にCVD法で多結晶シリコン膜およ
び酸化シリコン膜6を順次堆積する。
【0026】次に、上記多結晶シリコン膜および酸化シ
リコン膜6をエッチングしてMISFETのゲート電極
7を形成した後、酸化シリコン膜6およびゲート電極7
をマスクにして、半導体基板1にn型不純物あるいはp
型不純物をイオン注入し、nチャネル型MISFETの
n型半導体領域8あるいはpチャネル型MISFETの
p型半導体領域を形成する。n型不純物とp型不純物の
イオン注入はレジストをマスクにして打ち分け、n型半
導体領域8あるいはp型半導体領域をそれぞれ形成す
る。
【0027】その後、半導体基板1上にCVD法で堆積
した酸化シリコン膜をRIE(Reactive Ion Etching)
法でエッチングしてゲート電極7の側壁にサイドウォー
ルスペーサ9を形成する。
【0028】次に、メモリセル部の情報蓄積用容量素子
(図示せず)をメモリセル選択用MISFET上に形成
した後、半導体基板1上に酸化シリコン膜10、アルミ
ニウム膜11を順次堆積する。次に、アルミニウム膜1
1をオゾン雰囲気中で約250℃の温度で酸化して、ア
ルミニウム膜11の全てを酸化アルミニウム膜12に変
える。この際、アルミニウム膜11の一部のみを酸化ア
ルミニウム膜12に変えてもよい。
【0029】次に、図2に示すように、半導体基板1上
にレジストを塗布し、パターニングした後、形成された
レジストマスク13を用いて、酸化アルミニウム膜12
および酸化シリコン膜10を順次エッチングして、ゲー
ト電極7、n型半導体領域8に達するコンタクトホール
14を形成する。
【0030】次に、図3に示すように、レジストマスク
13を除去した後、前洗浄を行ない、引き続いて六フッ
化タングステンガスをモノシランガスで還元するCVD
法あるいは六フッ化タングステンガスを水素ガスで還元
するCVD法で、コンタクトホール14の底部の半導体
基板1およびゲート電極7の表面からタングステン膜1
5を成長させる。この時、選択性の崩れが生じ、酸化ア
ルミニウム膜12の表面にもタングステンの核16が成
長する。
【0031】次に、図4に示すように、熱リン酸溶液で
酸化アルミニウム膜12を除去することにより、タング
ステン膜15および酸化シリコン膜10を除去すること
なく、酸化アルミニウム膜12の表面に成長したタング
ステンの核16をリフトオフし、コンタクトホール14
内のみにタングステン膜15を残すことができる。
【0032】次に、半導体基板1上に配線層を形成する
ための金属膜17(アルミニウム合金膜またはタングス
テン膜)を堆積し、レジストマスクを形成した後、ドラ
イエッチングで金属膜17を加工して配線層を形成す
る。レジストマスクを除去した後、図5に示すように、
半導体基板1の表面をパッシベーション膜18で被覆す
ることにより、本実施例のDRAMが完成する。
【0033】(実施例2)本発明の一実施例であるタン
グステンプラグを用いたDRAMの製造方法を図6を用
いて説明する。
【0034】まず、実施例1に記載した製造方法と同様
に、半導体基板1上にメモリセル部と周辺回路部のMI
SFETおよびメモリセル部の情報蓄積用容量素子を順
次形成する。
【0035】次に、半導体基板1上に酸化シリコン膜1
0、窒化シリコン膜19および酸化タンタル膜20を順
次堆積する。酸化タンタル膜20はスパッタリング法で
堆積してもよく、また、CVD法あるいはスパッタリン
グ法で堆積したタンタル膜を酸化して酸化タンタル膜2
0を形成してもよい。
【0036】次に、半導体基板1上にレジストを塗布
し、これをパターニングした後、形成されたレジストマ
スクを用いて酸化タンタル膜20、窒化シリコン膜19
および酸化シリコン膜10を順次エッチングして、ゲー
ト電極7、n型半導体領域8に達するコンタクトホール
14を形成する。
【0037】次に、レジストマスクを除去した後、前洗
浄を行ない、引き続いて六フッ化タングステンガスをモ
ノシランガスで還元するCVD法あるいは六フッ化タン
グステンガスを水素かガスで還元するCVD法で、コン
タクトホール14の底部の半導体基板1およびゲート電
極7の表面からタングステン膜15を成長させる。この
時、選択性の崩れが生じ、酸化タンタル膜20の表面に
タングステンの核16が成長する。
【0038】次に、図示は省略するが、フッ酸溶液で酸
化タンタル膜20を除去することにより、酸化タンタル
膜20の表面に成長したタングステンの核16はリフト
オフされ、コンタクトホール14内のみにタングステン
膜15を残すことができる。窒化シリコン膜19は除去
してもよく、また、除去せずに層間絶縁膜の一部として
用いてもよい。
【0039】このように、酸化タンタル膜20を除去す
る際に、酸化シリコン膜10をエッチングする溶液ある
いはガスを用いなければならなくても、酸化シリコン膜
10の表面にエッチングされない窒化シリコン膜19が
形成されているので、酸化シリコン膜10をエッチング
することなく、タングステンの核16をリフトオフする
ことができる。
【0040】次に、前記実施例1と同様、半導体基板1
上に配線層を形成するための金属膜17(アルミニウム
合金膜またはタングステン膜)を堆積し、レジストマス
クを形成した後、ドライエッチングで金属膜17を加工
して配線層を形成する。レジストマスクを除去した後、
半導体基板1の表面をパッシベーション膜18で被覆す
ることにより、本実施例のDRAMが完成する。
【0041】(実施例3)本発明の一実施例であるタン
グステンプラグを用いたDRAMの製造方法を図7を用
いて説明する。
【0042】まず、実施例1に記載した製造方法と同様
に、半導体基板1上にメモリセル部と周辺回路部のMI
SFETおよびメモリセル部の情報蓄積用容量素子を順
次形成する。
【0043】次に、半導体基板1上に酸化シリコン膜1
0と酸化タングステン膜21を順次堆積する。酸化タン
グステン膜21は、スパッタリング法で堆積してもよ
く、また、CVD法あるいはスパッタリング法で堆積し
たタングステン膜を酸化して形成してもよい。
【0044】次に、半導体基板1上にレジストを塗布
し、これをパターニングした後、形成されたレジストマ
スクを用いて、酸化タングステン膜21および酸化シリ
コン膜10を順次エッチングして、コンタクトホール1
4を形成する。
【0045】次に、レジストマスクを除去した後、六フ
ッ化タングステンガスを水素ガスで還元するCVD法に
より、コンタクトホール14の底部の半導体基板1およ
びゲート電極7の表面からタングステン膜15を成長さ
せる。この時、選択性の崩れが生じ、酸化タングステン
膜21の表面にもタングステンの核16が成長する。
【0046】しかし、酸化タングステン膜21が六フッ
化タングステンガスと反応し、フッ化酸化タングステン
となり、気化して除去されるので、酸化タングステン膜
21の表面に成長したタングステンの核がリフトオフさ
れる。これにより、コンタクトホール14内のみにタン
グステン膜15を残すことができる。
【0047】次に、前記実施例1と同様、半導体基板1
上に配線層を形成するための金属膜17(アルミニウム
合金膜またはタングステン膜)を堆積し、レジストマス
クを形成した後、ドライエッチングで金属膜17を加工
する。レジストマスクを除去した後、半導体基板1の表
面をパッシベーション膜18で被覆することにより、本
実施例のDRAMが完成する。
【0048】(実施例4)本発明の一実施例であるタン
グステンプラグを用いたDRAMの製造方法を図8およ
び図9を用いて説明する。
【0049】まず、図8に示すように実施例1に記載し
た製造方法と同様に、半導体基板1上にメモリセル部と
周辺回路部のMISFETおよびメモリセル部の情報蓄
積用容量素子を順次形成する。
【0050】次に、半導体基板1上に酸化シリコン膜1
0、窒化チタン膜22および酸化タングステン膜21を
順次堆積する。酸化タングステン膜21は、スパッタリ
ング法で堆積してもよく、また、CVD法あるいはスパ
ッタリング法で堆積したタングステン膜を酸化して形成
してもよい。
【0051】次に、半導体基板1上にレジストを塗布
し、パターニングした後、形成されたレジストマスクを
用いて、酸化タングステン膜21、窒化チタン膜22お
よび酸化シリコン膜10を順次エッチングして、コンタ
クトホール14を形成する。
【0052】次に、レジストマスクを除去した後、六フ
ッ化タングステンガスを水素ガスで還元するCVD法に
より、コンタクトホール14の底部の半導体基板1およ
びゲート電極7の表面からタングステン膜15を成長さ
せる。この時、選択性の崩れが生じ、酸化タングステン
膜21の表面にもタングステンの核16が成長する。
【0053】しかし、酸化タングステン膜21が六フッ
化タングステンガスと反応し、フッ化酸化タングステン
となり、気化して除去されるので、酸化タングステン膜
21の表面に成長したタングステンの核16がリフトオ
フされる。
【0054】次に、図9に示すように、酸化タングステ
ン膜21が完全に除去された後も引き続き、六フッ化タ
ングステンガスを水素ガスで還元するCVD法で、配線
層として用いるタングステン膜23を窒化チタン膜22
の表面に堆積する。水素還元CVD法では、タングステ
ン膜23は酸化シリコン膜10の表面には堆積しにくい
が、窒化チタン膜22の表面には堆積できるので、窒化
チタン膜22が接着層となり、タングステン膜23を半
導体基板1上の全面に堆積することができる。
【0055】次に、レジストマスクを形成した後、ドラ
イエッチングでタングステン膜23を加工して配線層を
形成する。レジストを除去した後、半導体基板1の表面
をパッシベーション膜で被覆することにより、本実施例
のDRAMが完成する。
【0056】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0057】例えば、前記実施例1ではタングステンの
核をリフトオフする膜に酸化アルミニウム膜を用いた
が、酸化タングステン膜、酸化チタン膜、酸化モリブデ
ン膜もしくは酸化銅膜などの金属酸化膜あるいはこれら
金属酸化膜の組み合わせから構成される積層金属酸化膜
を用いても、同様な効果が得られる。
【0058】また、前記実施例1ではタングステンの核
をリフトオフする膜に酸化アルミニウム膜を用いたが、
モリブデン膜などの金属膜または窒化シリコン膜を用い
ても同様な効果が得られる。
【0059】また、前記実施例4では、配線層となるタ
ングステン膜を形成する際の接着層に窒化チタン膜を用
いたが、アルミニウム膜またはタングステンシリサイド
膜を用いても同様な効果が得られる。
【0060】また、前記実施例では、半導体基板と配線
層あるいはゲート電極と配線層を接続するためのコンタ
クトホール内に形成したタングステンプラグを有する半
導体集積回路装置の製造方法を説明したが、多層配線に
おいて金属膜(アルミニウム合金膜あるいはタングステ
ン膜)から成る下層配線層と上層配線層を接続するコン
タクトホールに形成したタングステンプラグを有する半
導体集積回路装置の製造方法にも適用可能である。
【0061】さらに、前記実施例では、DRAMの製造
方法を説明したが、タングステンプラグを有するMOS
LSIおよびバイポーラLSIにも適用可能である。
【0062】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0063】本発明によれば、選択性の崩れによって成
長したタングステンの核を全て除去できるので、層間絶
縁膜上にタングステンの核のないタングステンプラグが
形成でき、タングステンプラグ技術の選択性の崩れに起
因した配線のショートや断線が防止され、製品の歩留ま
りが向上する。
【0064】また、本発明によれば、タングステンプラ
グの形成と選択性の崩れによって成長したタングステン
の核の除去が同時に行なえるので、従来技術と比べて製
造工程を増すことなく、選択性の崩れにより生じたタン
グステンの核のないタングステンプラグを形成すること
が可能となる。
【0065】また、本発明によれば、タングステンプラ
グの形成と選択性の崩れによって成長したタングステン
の核の除去を同時に行なった後、連続して配線層を形成
できるので、従来技術と比べて製造工程を増すことな
く、選択性の崩れにより生じたタングステンの核のない
タングステンプラグと配線層を形成することが可能とな
る。
【0066】また、本発明によれば、選択性の崩れによ
って成長したタングステンの核が除去できるので、タン
グステンの核の成長を防止するために狭く限定されてい
るタングステンプラグの形成条件が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるDRAMの製造工程を
示す半導体基板の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例であるDRAMの製造工程を
示す半導体基板の要部断面図である。
【図3】本発明の一実施例であるDRAMの製造工程を
示す半導体基板の要部断面図である。
【図4】本発明の一実施例であるDRAMの製造工程を
示す半導体基板の要部断面図である。
【図5】本発明の一実施例であるDRAMの製造工程を
示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本発明の他の実施例であるDRAMの製造工程
を示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本発明の他の実施例であるDRAMの製造工程
を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】本発明の他の実施例であるDRAMの製造工程
を示す半導体基板の要部断面図である。
【図9】本発明の他の実施例であるDRAMの製造工程
を示す半導体基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 n型ウエル 3 p型ウエル 4 フィールド絶縁膜 5 ゲート絶縁膜 6 酸化シリコン膜 7 ゲート電極 8 n型半導体領域 9 サイドウォールスペーサ 10 酸化シリコン膜 11 アルミニウム膜 12 酸化アルミニウム膜 13 レジストマスク 14 コンタクトホール 15 タングステン膜 16 タングステンの核 17 金属膜 18 パッシベーション膜 19 窒化シリコン膜 20 酸化タンタル膜 21 酸化タングステン膜 22 窒化チタン膜 23 タングステン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3205

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子と配線層との間または上下の
    配線層間を接続するコンタクトホール内にタングステン
    プラグを形成する半導体集積回路装置の製造方法であっ
    て、層間絶縁膜の上に金属酸化膜を形成する工程、前記
    金属酸化膜と前記層間絶縁膜をエッチングしてコンタク
    トホールを形成する工程、CVD法により選択的に前記
    コンタクトホール内にタングステン膜を埋め込む工程、
    前記金属酸化膜を選択的に除去する工程を有することを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記金属酸化膜は、酸化アルミニウム
    膜、酸化タンタル膜、酸化タングステン膜、酸化チタン
    膜、酸化モリブデン膜または酸化銅膜であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記CVD法は、六フッ化タングステン
    ガスのシリコン還元CVD法または六フッ化タングステ
    ンガスの水素還元CVD法であることを特徴とする請求
    項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体素子と配線層とを接続するコンタ
    クトホール内にタングステンプラグを形成する半導体集
    積回路装置の製造方法であって、層間絶縁膜の上に酸化
    タングステン膜を形成する工程、前記酸化タングステン
    膜と前記層間絶縁膜をエッチングしてコンタクトホール
    を形成する工程、六フッ化タングステンガスの水素還元
    CVD法により選択的に前記コンタクトホール内にタン
    グステン膜を埋め込むと同時に、前記酸化タングステン
    膜を除去する工程を有することを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体素子と配線層とを接続するコンタ
    クトホール内にタングステンプラグを形成する半導体集
    積回路装置の製造方法であって、層間絶縁膜の上に接着
    層と酸化タングステン膜を形成する工程、前記酸化タン
    グステン膜、前記接着層および前記層間絶縁膜をエッチ
    ングしてコンタクトホールを形成する工程、六フッ化タ
    ングステンガスの水素還元CVD法により選択的に前記
    コンタクトホール内にタングステン膜を埋め込むと同時
    に、前記酸化タングステン膜を除去した後、連続して六
    フッ化タングステンガスの水素還元CVD法により前記
    接着層の上にタングステン膜を堆積する工程を有するこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記接着層は、窒化チタン膜、アルミニ
    ウム膜またはタングステンシリサイド膜であることを特
    徴とする請求項5記載の半導体集積回路装置の製造方
    法。
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