JPH06208968A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06208968A
JPH06208968A JP187393A JP187393A JPH06208968A JP H06208968 A JPH06208968 A JP H06208968A JP 187393 A JP187393 A JP 187393A JP 187393 A JP187393 A JP 187393A JP H06208968 A JPH06208968 A JP H06208968A
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JP
Japan
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film
interlayer insulating
insulating film
layer
conductor layer
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JP187393A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Morikado
六月生 森門
Toru Ozaki
徹 尾崎
Katsuhiko Hieda
克彦 稗田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】素子の集積化が進んでも、コンタクト部に起因
する信頼性の低下や製品歩留まりの低下を防止し得る半
導体装置の製造方法を提供すること。 【構成】シリコン基板311に形成された不純物拡散層
312上に層間絶縁膜313を形成する工程と、不純物
拡散層312上の層間絶縁膜313に開口部を形成する
工程と、この開口部の不純物拡散層312の表面の自然
酸化膜を除去して、不純物拡散層312にコンタクトす
る不純物拡散層312と同導電型の不純物を含むポリシ
リコン膜315を形成する工程と、ポリシリコン膜31
5とのコンタクト面積が、不純物拡散層312とポリシ
リコン膜315とのコンタクト面積より大きい、配線層
316を形成する工程とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンタクトホールを有
する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュ−タ−や通信機器の重要
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。
【0003】LSI単体の性能向上は、集積度を高める
こと、つまり、素子の微細化により実現できるため、ゲ
ート配線等の配線のパターニングがリソグラフィ技術の
解像限界付近で行なわれている。
【0004】このため、コンタクトホールのパターニン
グに際して、配線のパターン同じデザインルールで行な
うのが困難となってきている。特に、トランジスタとキ
ャパシタとからなるDRAMのメモリセル領域のよう
に、集積度が進んでいる領域では、配線とのコンタクト
余裕が非常に小さいものとなっている。
【0005】そこで、配線にコンタクトホールがかかる
ように自己整合的にパターニングがなされるようになっ
た。このようなコンタクトはSAC(Self Alien Conta
ct)と呼ばれている。SACは素子占有面積の微細化に
は有効であるが、ゲート配線等の配線とコンタクトとの
ショートが発生しやすいという問題がある。この問題を
解決するために、ストッパーポリ(Stopper Poli: SP)
方式と称される方法が提案された。
【0006】この方法を図5を用いて説明する。図5
は、SP法をDRAMの製造に適用した場合の工程断面
図で、図中、左側がメモリセル領域、右側が周辺回路領
域を示している。
【0007】まず、図5(a)に示すように、フィール
ド絶縁膜131で区分された半導体基板130の素子形
成領域にゲート絶縁膜132を形成する。次いでこのゲ
ート絶縁膜132上にゲート配線(ゲート電極)となる
ポリシリコン膜133を堆積した後、他の配線層との絶
縁耐圧を向上するために、ポリシリコン膜133の表面
を酸化して酸化膜134を形成し、続いて、この酸化膜
134上にシリコン窒化膜135を形成する。
【0008】次に図5(b)に示すように、ポリシリコ
ン膜133をゲート配線状を加工した後、イオン注入に
よって、不純物拡散層151を形成する。次いでゲート
絶縁膜132の信頼性を向上するために、ゲート配線1
33の側面および半導体基板130の表面を酸化して酸
化膜136を形成する。
【0009】次に図5(c)に示すように、全面にシリ
コン窒化膜137を堆積した後、エッチングによりゲー
ト配線部の側壁のみにシリコン窒化膜137を残置す
る。次いで周辺回路領域にLDD構造を形成するため
に、浅い不純物拡散層151内に深い不純物拡散層15
2を形成する。
【0010】次に図6(a)に示すように、後工程での
半導体基板103の酸化を防止するために、全面に窒化
シリコン膜138を堆積した後、この窒化シリコン膜1
38上に多結晶シリコン膜139を堆積する。次に図6
(b)に示すように、全面に層間絶縁膜140としてB
PSG等の溶融性の絶縁膜を堆積する。
【0011】次に多結晶シリコン膜139と層間絶縁膜
140とのエッチング選択比が高いことを利用し、図6
(c)に示すように、多結晶シリコン膜139が露出す
るまで層間絶縁膜140を選択的にエッチングした後、
例えば、ケミカルドライエッチングを用いて、露出した
多結晶シリコン膜139を除去する。次いで酸化雰囲気
中で半導体基板139を加熱することにより、層間絶縁
膜140を平坦化するとともに、残った多結晶シリコン
膜139を酸化して絶縁膜141を形成する。次いでメ
モリセル領域の露出したシリコン窒化膜138を選択的
に除去し、浅い不純物拡散層151の表面を露出させ、
コンタクトホールを形成する。
【0012】次に図7(a)に示すように、レジストパ
ターンを形成して、絶縁膜140,138を選択的に除
去して、深い不純物拡散層152の表面を露出させ、コ
ンタクトホールを形成する。最後に、図7(b)に示す
ように、不純物拡散層151,152にコンタクトする
配線42を形成する。しかしながら、SP法は従来の非
SACの場合に比べて、工程数が多く、製品の歩留まり
が低下するという問題があった。
【0013】更に、コンタクト余裕がある周辺回路領域
では、SP法を用いる必要がないので、図6(b)の工
程段階でストッパ膜としての多結晶シリコン139を除
去する必要がある。これはストッパ膜(多結晶シリコン
139)が加熱されても、絶縁膜141には完全にはで
きず、多結晶シリコン残りのために発生するコンタクト
の導通不良を防止するためである。また、SP法を用い
るメモリセル領域と、SP法を用いない周辺回路領域と
では、膜構造が異なっているため、エッチング条件も異
なる。このため、図6(c),図7(a)の工程のよう
に、メモリセル領域と周辺回路領域のエッチングを別工
程で行なう必要がある。このように、SP法自身の工程
数が多いという他に、DRAMに適用したことによる工
程数の増加もある。
【0014】更にまた、従来のSP法によれば、図5
(a)の工程で形成されたシリコン窒化膜135は、図
5(b)の工程で酸化膜136を形成する際に、酸化さ
れるため、図5(c)の工程でゲート電極部の側壁に形
成されるシリコン窒化膜137との密着性が低くなる。
このような密着性の劣化は、絶縁耐圧の低下を招くた
め、コンタクトホール内の配線層142とゲート配線1
53とがショートし、製造歩留まりが低下する原因とな
る。図15は、従来の他のコンタクトホールの形成方法
を示す図である。
【0015】図15(a)は、半導体基板221の表面
に不純物拡散層等の被コンタクト層222が形成され、
この上には層間絶縁膜224により被コンタクト層22
2と電気的に分離された配線層223が設けられている
部分の素子断面図である。被コンタクト層222とコン
タクトする配線層を形成するには、まず、図15(b)
に示すように、フォトレジストパターン225を形成す
る。
【0016】次に図15(c)に示すように、フォトレ
ジストパターン225をマスクとして、層間絶縁膜22
4をエッチングして,コンタクトホール226を開口す
る。最後に、図15(d)に示すように、被コンタクト
層222とコンタクトする配線層227を形成する。し
かしながら、この種のコンタクトホールの形成方法には
次のような問題があった。
【0017】すなわち、高密度・高集積化が進んだ半導
体装置においては、コンタクトホールが微細化されてい
るため、配線層223とコンタクトホール226との合
わせマージンが小さくなり、図15(c)に示すよう
に、コンタクトホールの開口の際の層間絶縁膜224の
エッチングによって配線層223が露出してしまう。こ
のため、図15(d)に示すように、配線層223は、
配線層227を介して被コンタクト層222とコンタク
トしてしまう。すなわち、コンタクト部でショートが発
生する。
【0018】このような問題を防止するために、リソグ
ラフィー装置の合せ精度の向上が試みられている。しか
し、合せ精度はリソグラフィー装置の機械的精度に大き
く依存するために、合せ精度の向上は非常に困難であっ
た。
【0019】なお、コンタクトホールと配線層との間の
距離を大きくすれば、十分な合わせマージンが確保でき
るが、この場合、チップが大きくなり、製品歩留りが低
下するという問題がある。
【0020】更に、ショート等の問題を招くこと無く、
微細なコンタクトホールを形成できたとしても、コンタ
クト面積が小さくなるため、コンタクト抵抗が増加し、
半導体チップの能力が低下するという新たな問題が発生
する。図16は、従来法により得られたコンタクトホー
ル部の素子断面図である。これを製造工程に従い説明す
ると、まず、表面に拡散層352が選択的に形成された
半導体基板351上に層間絶縁膜353を形成する。次
に拡散層352の領域上の層間絶縁膜353にコンタク
トホールを開口した後、このコンタクトホール内に第1
の導体層355を選択的に形成する。次に全面に第2の
導体層356を堆積した後、この第2の導体層356を
配線形状に加工する。
【0021】このような方法の場合、コンタクトホール
の微細化によるコンタクト抵抗の増加を防止するため
に、第1の導電膜355,第2の導電膜356の導電材
料としてコンタクト抵抗が小さくなる新材料を用いる必
要がある。
【0022】しかしながら、このような新材料は従来法
とのマッチングが悪く、しかも、新材料を用いるには、
従来の工程に新たな工程を追加する必要があった。この
ため、工程数の増加によって、製品歩留まりが低下する
という問題があった。また、新材料の開発や、新たな工
程に必要な技術開発によって、開発費が増加するという
問題があった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のS
P法は複雑で工程数が多く、しかも、ゲート配線部(ゲ
ート電極部)の上部のシリコン窒化膜と側壁部のそれと
の密着性が悪くなるため、製造歩留まりが低下するとい
う問題があった。
【0024】また、従来のコンタクトホールの形成方法
にあっては、素子の微細化に伴って合わせマージンが小
さくなるので、コンタクトホールの開口の際に、層間絶
縁膜内の配線層が露出し、コンタクトホール内の配線層
と上記層間絶縁膜中の配線層とがショートするという問
題があった。
【0025】また、コンタクトホールの微細化によるコ
ンタクト抵抗の増加を新しい導体材料の使用によって回
避する方法にあっては、新材料は従来法とのマッチング
が悪く、しかも、新材料を用いるには新たな工程を追加
する必要があった。このため、工程数が増加し、製品歩
留まりが低下するという問題があった。
【0026】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、素子の集積化が進んで
も、コンタクト部に起因する信頼性の低下や製品歩留ま
りの低下を防止できる半導体装置の製造方法を提供する
ことにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置の製造方法(請求項1)は、
第1の導体層間に被コンタクト層が形成された半導体基
板の全面に、膜厚が均一な第1の層間絶縁膜を堆積する
工程と、この第1の層間絶縁膜上に、前記導体層間の周
辺部の膜厚が前記導体層間の中央部の膜厚より厚い第2
の層間絶縁膜を堆積する工程と、この第2の層間絶縁膜
上に、第3の層間絶縁膜を形成する工程と、この第3の
層間絶縁膜を形成する前に、この第3の層間絶縁膜のエ
ッチングに対して耐性を有するストッパ膜を前記第2の
層間絶縁膜上に形成する工程と、前記第3の層間絶縁膜
をエッチングし、開口幅が前記第1の導体層間の距離よ
り大きい開口部を、前記被コンタクト層上の前記第3の
層間絶縁膜に形成する工程とにより、半導体基板上の第
1の導体層間に形成され、層間絶縁膜によって前記第1
の導体層と電気的に分離された被コンタクト層にコンタ
クトする第2の導体層を形成することを特徴とする。
【0028】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
(請求項2)は、半導体基板に形成され、層間絶縁膜で
覆われた被コンタクト層にコンタクトする導体層を形成
する工程を有する半導体装置の製造方法において、前記
被コンタクト層と前記導体層とを接続するための開口部
を前記層間絶縁膜に形成する工程が、前記層間絶縁膜上
に補助マスク膜を形成する工程と、この補助マスク膜上
に前記開口部用の第1のレジストパターンを形成する工
程と、この第1のレジストパターンをマスクとして前記
補助マスク膜をエッチングするとともに、このエッチン
グで生じる反応生成物を、前記エッチングで形成される
開口部の内壁面に堆積させ、開口面積が前記第1のレジ
ストパターンのそれより小さい第2のレジストパターン
を形成する工程と、この第2のレジストパターンをマス
クとして前記層間絶縁膜をエッチングする工程とからな
ることを特徴とする。
【0029】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
(請求項3)は、半導体基板に形成された第1の導体層
上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の導体層上
の前記層間絶縁膜に開口部を形成する工程と、前記開口
部の前記第1の導体層の表面に、界面抵抗増加物質が形
成されない条件で、前記第1の導体層にコンタクトする
第2の導体層を形成する工程と、前記第2の導体層との
コンタクト面積が、前記第1の導体層と前記第2の導体
層とのコンタクト面積より大きい、第3の導体層を形成
する工程とを有することを特徴とする。ここで、界面抵
抗増加物質とは、自然酸化膜等のように、第1の導体層
の表面における界面抵抗を増加する物質をいう。
【0030】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法(請求項1)で
は、全面に膜厚が均一な第1の層間絶縁膜を堆積してい
る。すなわち、第1の導体層は、被覆性が良く、切れ目
が無い、第1の層間絶縁膜で被覆されることになる。し
たがって、第1の導体層の絶縁耐圧が改善される。
【0031】また、本発明では、第1の層間絶縁膜上に
前記導体層間の周辺部の膜厚が前記導体層間の中央部の
膜厚より厚い第2の層間絶縁膜を堆積している。したが
って、全面エッチングの工程で、第1の導体層に自己整
合的にショートを起すこと無く開口部を形成できる。
【0032】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
(請求項2)では、開口部用の第1のレジストパターン
を形成した後、この第1のレジストパターンをマスクと
して補助マスク膜をエッチングするとともに、このエッ
チングで生じる反応生成物を、上記エッチングで形成さ
れる開口部の内壁面に堆積させ、開口面積が第1のレジ
ストパターンのそれより小さい第2のレジストパターン
を形成している。
【0033】このため、第2のレジストパターンをマス
クとして、層間絶縁膜をエッチングすることにより、微
細な開口部を形成できる。したがって、素子の微細化に
よってコンタクト余裕が少なくなっても、開口部の形成
時に、層間絶縁膜中の配線等がエッチングされて露出す
ることがなくなるため、コンタクト部でのショートを防
止できる。
【0034】また、本発明の他の半導体装置の製造方法
(請求項3)では、第1の導体層の表面に自然酸化膜等
の界面抵抗増加物質が形成されない条件で、第1の導体
層に接触する第2の導体層を形成しているので、第1の
導体層と第2の導体層とのコンタクト抵抗を十分に小さ
くできる。このため、第3の導体層と第2の導体層との
コンタクト面積を第3の導体層と第1の導体層とのコン
タクト面積とみなせる。更に、本発明では、第3の導体
層と第2の導体層とのコンタクト面積が、第2の導体層
と第1の導体層とのコンタクト面積(つまり、開口部の
開口面積)より大きくなるように、第3の導体層を形成
している。したがって、第3の導体層が開口面積よりも
広いコンタクト面積でもって第1の導体層とコンタクト
することになるで、コンタクト抵抗を低減できる。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1〜図3は、本発明の第1の実施例に係るDRA
Mの製造方法を示す図である。図中、左側はメモリセル
領域を示し、右側は周辺回路領域を示している。
【0036】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板110上にウェル(不図示)を形成した後、フィー
ルド絶縁膜111を形成して、シリコン基板110の表
面を素子分離領域と素子形成領域とに区分する。次いで
トランジスタのしきい値の調整等を目的としたイオン注
入を行なう。次いで基板表面に10nm程度のゲート酸
化膜112を熱酸化法を用いて形成した後、このゲート
酸化膜112上にゲート配線(第1の導体層)となるポ
リサイド膜113を形成する。このポリサイド膜113
は、例えば、厚さ100nmのポリシリコン膜と厚さ1
00nmのタングステンシリサイド膜とのものとする。
次いでポリサイド膜113上にフォトレジストパターン
を形成した後、このフォトレジストパターンをマスクと
して、反応性イオンエッチングによりポリサイド膜11
3をエッチングしてゲート配線113を形成する。次い
でこのゲート配線113をマスクとしてイオン注入を行
ない自己整合的に不純物拡散層109(被コンタクト
層)を形成する。
【0037】次に図1(b)に示すように、ゲート配線
113の絶縁耐圧の向上並びにゲート酸化膜112の信
頼性向上のために、後酸化を行なってゲート配線113
の表面に厚さ10nm程度の熱酸化膜114を形成し、
続いて、この熱酸化膜114上に厚さ250nm程度の
被覆性の良い窒化シリコン膜115(第1の層間絶縁
膜)をLPCVD法を用いて堆積する。
【0038】ここで、窒化シリコン膜115は、従来法
とは異なり、ゲート配線113の上部のものとゲート配
線113の側部のものとが同一工程で一体的に形成され
たものなので、ゲート配線113の上部コーナーにおけ
る絶縁耐圧が低下するという問題はない。このため、後
工程で形成される図3のビット線120とゲート配線1
13とがショートし、信頼性や製品歩留まりが低下する
という従来法の問題を解決できる。
【0039】次に図1(c)に示すように、全面にSi
2 膜116(第2の層間絶縁膜)を常圧CVD法によ
り堆積する。ここで、ゲート配線上115のSiO2
116の膜厚が150nmのときは、メモリセル領域の
間隔が狭いゲート配線間のSiO2 膜116の膜厚は5
0nm程度となる。すなわち、ゲート配線間のSiO2
膜116の膜厚の方がゲート配線間のそれより小さくな
る。一方、周辺回路領域の間隔が広いゲート配線間のそ
れは150nm程度となり変わらない。また、ゲート配
線115のコーナー部はSiO2 膜116に覆われるよ
うな構造になっている。次いで周辺回路領域のゲート配
線間のSiO2 膜16を除去した後、LDD構造のMO
Sトランジスタを作成するために、まず、側壁残しのエ
ッチングを行なって、周辺回路領域のSiO2 膜116
をゲート配線113の側壁のみに残置する。この後、イ
オン注入法を用いて浅い不純物拡散層109内に深い不
純物拡散層108(被コンタクト層)を形成することに
より、周辺回路領域にLDD構造のMOSトランジスタ
を作成できる。
【0040】ここで、次のようにしてLDD構造のMO
Sトランジスタを作成しても良い。すなわち、SiO2
膜116の側壁残しを行なわないで、窒化シリコン膜1
15を堆積した後に、直にイオン注入を行なって深い不
純物拡散層108を形成することにより、LDD構造の
MOSトランジスタを作成しても良い。
【0041】次に図2(a)に示すように、全面にスト
ッパ膜としての厚さ50nm程度のポリシリコン膜11
7を堆積し、引き続き、全面に厚さ200nm程度のB
PSG膜118(第3の層間絶縁膜)を堆積する。
【0042】次に図2(b)に示すように、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、BPSG膜118上にフォトレ
ジストパターン(不図示)を形成する。このフォトレジ
ストパターンは、メモリセル領域においては、不純物拡
散層109上にゲート配線間より広い開口部をBPSG
膜118に形成するためのものであり、一方、周辺回路
領域においては、深い不純物拡散層108上にこの不純
物拡散層108程度の狭い開口部をBPSG膜118に
形成するためのものである。次いでこのフォトレジスト
パターンをマスクとしてBPSG膜118を反応性イオ
ンエッチングを用いて約400nmエッチングすること
により、メモリセル領域のBPSG膜118の広い開口
部と周辺回路領域のBPSG膜118の狭い開口部を同
時に形成する。このとき、ポリシリコン膜117がスト
ッパ膜として機能するので下地がエッチングされること
はない。
【0043】次に図2(c)に示すように、上記開口部
用のフォトレジストパターンを剥離した後、ケミカルド
ライエッチング法を用いて、開口部のポリシリコン膜1
17をエッチング除去する。次いで上記工程を経たシリ
コン基板110を酸化雰囲気中で加熱することにより、
BPSG膜110を溶融してBPSG膜110の平坦化
を行なうとともに、ポリシリコン膜117を酸化してポ
リシリコン膜117を絶縁膜(酸化ポリシリコン膜)1
19に変える。このとき、ゲート配線113上の絶縁膜
119の膜厚は400nm程度となり、ゲート配線間の
それは20nm程度となる。ここで、ストッパ膜が酸化
膜されずに残るのを防ぐために、上記酸化雰囲気中の加
熱処理は大気圧(1atom)以上の圧力で行なうことが望ま
しい。これにより、ストッパ膜のポリシリコンの酸化残
りを防止でき、従来必要であった周辺回路部のストッパ
膜剥離工程を省略でき、工程数の短縮化が図れる。
【0044】次に図3に示すように、全面エッチングを
行なって、コンタクトホールを形成する。このとき、開
口部内の絶縁膜(熱酸化膜114,窒化シリコン膜11
5,酸化ポリシリコン膜119)のうち、不純物拡散層
109の中央部分のものは他の部分のものに比べて薄い
ため、中央部分の不純物拡散層109が最初に露出する
ことになる。次いで全面に不純物拡散層108,109
とコンタクトするビット線120(第2の導体層)とな
るタングステン等の導電性材料を約200nmの厚さに
堆積した後、この導電性材料の膜をビット線状に加工す
る。
【0045】次に全面に低温で堆積することができる絶
縁膜、例えば、酸化膜121を厚さ10nmの厚さに堆
積したの後、窒化膜122,酸化ポリシリコン膜12
3,SiO2 膜124,BPSG膜125を形成して、
先のゲート配線間のコンタクトホールの場合と同様な方
法を用いて、ストレージノード用のコンタクトホールを
形成する。この場合も、窒化膜122を同一工程で一体
的に形成することになるので、ビット線120の上部コ
ーナー部の絶縁耐圧の低下を防止できる。このため、後
工程で形成されるストレージノード電極126とビット
線120とのショートを防止できる。
【0046】次にキャパシタを作成するために、まず、
ストレージノード電極126となる電極材料の膜を形成
した後、所定の容量が得られるように上記電極材料の膜
を加工して、ストレージノード電極126を形成する。
次いでこのストレージノード電極126上にキャパシタ
絶縁膜127,プレート電極28を順次形成してスタッ
ク型のキャパシタが完成する。最後に、層間絶縁膜12
9を堆積した後、Al配線130を形成したDRAMが
完成する。
【0047】なお、本実施例において、ゲート線材料,
絶縁膜材料は上述したもの限定されるものではない。ま
た、本実施例ではビット線の上層にキャパシタを形成し
たが、本実施例のコンタクトホールの形成方法をストレ
ージノード工程に用いてビット線を後に形成しても良
い。また、本実施例の方法はトレンチ型キャパシタを用
いたDRAMにも適用できる。更に、多層配線を有する
他の半導体装置にも適用できる。
【0048】また、本実施例では、ゲート配線となるポ
リサイド膜を形成した後、このポリサイド膜をパターニ
ングし、続いて、ポリサイド膜を酸化した後、ポリサイ
ド膜上に絶縁膜を形成したが、その代わりに、ポリサイ
ド膜上に絶縁膜を形成し、これらをパターニングした後
に酸化を行なっても良い。
【0049】また、ゲート配線となる導電膜がタングス
テン等の後酸化工程に適さないものの場合には、後酸化
を行なわずに、低温で堆積可能な絶縁膜を上記導電膜に
堆積しても良い。また、本実施例ではストッパ膜として
ポリシリコン膜を用いたが、その代わりにアモルファス
シリコン膜を用いても良い。次に本発明の第2の実施例
に係るDRAMの製造方法について説明する。
【0050】本実施例の製造方法が先の実施例と異なる
点、図2(a)の工程で、ストッパ膜としてPがドープ
されたポリシリコン膜或いはBがドープされたポリシリ
コン膜を用いることにある。P濃度,B濃度はともに1
20/cm3 以上であることが好ましい。また、膜厚は
50nmとする。
【0051】先の実施例のように、アンドープのポリシ
リコン膜を用いる場合、ポリシリコン膜の加熱温度が低
いと、ポリシリコン膜が完全に酸化されずに導電性が残
り、コンタクト間のショートが発生する恐れがある。
【0052】一方、本実施例のように、上記の如きの不
純物がドープされたポリシリコン膜を用いる場合、酸化
速度が増加するので、加熱温度が低くても容易にシリコ
ン膜を完全に酸化できる。
【0053】また、不純物がドープされたポリシリコン
膜を堆積する代わりに、アンドープのポリシリコン膜を
堆積した後、イオン注入法により、P,B或いはAs等
の不純物をポリシリコン膜にドープしても良い。このと
き、ポリシリコン膜中の不純物濃度が1020/cm3
上になることが好ましい。これらのように、ストッパ膜
として酸化されやすい膜を用いることで、従来問題であ
ったポリシリコン膜の酸化残りを防げ、これにより、従
来必要であった周辺回路部のストッパ膜の剥離工程を省
略でき、工程数の短縮化が図れる。次に本発明の第3の
実施例に係るDRAMの製造方法について説明する。
【0054】図2(b)の工程までは先の実施例と同じ
である。この後、図4(a)に示すように、ケミカルド
ライエッチングを用いて、開口部の露出したポリシリコ
ン膜117およびBPSG膜118の下部のポリシリコ
ン膜117の一部をエッチング除去する。次に図4
(b)に示すように、ポリシリコン膜117を酸化して
酸化ポリシリコン膜143を形成する。これによってコ
ンタクト間の絶縁耐圧を確保でき、高信頼のSACが可
能となる。なお、この後の工程は先の実施例の図2
(c)以降の工程と同じである。図8は、本発明の第4
の実施例に係るコンタクト方法を示す工程断面図であ
る。
【0055】まず、図8(a)に示すように、半導体基
板211の表面にn+ 型不純物層やp+ 型不純物層等の
被コンタクト層212を形成する。なお、半導体基板2
11上には、周知の技術により、図示されていないウェ
ル、素子分離、トランジスタなどが形成されている。次
いで層間絶縁膜210を介して配線層213を半導体基
板211上に形成した後、全面にSiO2 系の層間絶縁
膜219を堆積する。次いでこの層間絶縁膜219の表
面をポリッシングなどを用いて平坦化した後、層間絶縁
膜219上にポリシリコンからなる厚さ約50nmの補
助マスク214を堆積する。
【0056】次に図8(b)に示すように、被コンタク
ト層211に対するコンタクトホール216用のフォト
レジストパターン215(第1のレジストパターン)を
補助マスク214上に形成する。
【0057】次に図8(c)に示すように、フォトレジ
ストパターン215をマスクとして補助マスク214を
反応性イオンエッチングを用いてエッチングする。ここ
で、CHF3 +CO等のC(カーボン)を含むガスを反
応性ガスとして用いるとともに、圧力を数10〜数10
0mTorrの範囲に設定してエッチングを行なうと、
コンタクトホール216内のフォトレジストパターン2
15および補助マスク214の側壁部に反応生成物21
7が堆積する。この結果、フォトレジストパターン21
5の穴径より0.1μm程度小さい、補助マスク21
4、フォトレジストパターン215および反応生成物2
17からなるレジストパターン(第2のレジストパター
ン)が形成される。
【0058】次に図8(d)に示すように、第2のレジ
ストパターンをマスクとして、被コンタクト層212が
現れるまで層間絶縁膜210,219をエッチングす
る。このとき、コンタクトホール216の穴径(開口面
積)は反応生成物217によって小さくなっているの
で、素子の微細化によりコンタクトホールの合わせマー
ジンが小さくなっても、配線層213がエッチングされ
ることはない。
【0059】次に図8(e)に示すように、フォトレジ
ストパターン215および反応生成物217を除去した
後、全面に配線層218となる厚さ30nmのTiSi
2 膜,厚さ70nmのTiN膜,厚さ30nmのAl膜
を順次堆積する。次いで配線層218用のフォトレジス
トパターン(不図示)を形成し、これをマスクとして上
記三つの膜を反応性イオンエッチングによりエッチング
して配線層218を形成し、引き続き、補助マスク21
4も同一パターンでエッチングする。最後に、上記フォ
トレジストパターンを除去して、被コンタクト層211
と配線層218とのコンタクト工程が完了する。
【0060】以上述べたように本実施例によれば、反応
生成物の利用により、フォトレジストパターンの穴径よ
りも小さい穴径を有するレジストパターンを形成でき
る。このため、合せ余裕の小さなコンタクトホールの形
成を合せ余裕を十分に確保して行なうことができ、製品
歩留りの向上が図れる。
【0061】なお、補助マスク214の材料としてポリ
シリコンを用いたが、要は補助マスク214のエッチン
グの際に、所望の反応生成物がマスクパターン内に形成
されるものであれば良く、好ましくは、TiN膜,C膜
のように、反射防止効果を有する膜が良い。図9は、本
発明の第5の実施例に係るコンタクト方法を示す工程断
面図である。
【0062】まず、図9(a)に示すように、先の実施
例と同様に、半導体基板231の表面に被コンタクト層
232を形成した後、層間絶縁膜230,配線層233
を順次形成する。次いでCVD法を用いて全面に厚さ6
00nm程度の層間絶縁膜235を形成する。そして、
この層間絶縁膜235の表面をポリッシング等の平坦化
法を用いて平坦にした後、層間絶縁膜235上にポリシ
リコン膜からなる厚さ100nmの補助マスク234を
形成する。
【0063】次に図9(b)に示すように、フォトリソ
グラフィ技術を用いてコンタクトホール337用のフォ
トレジストパターン236(第1のレジストパターン)
を形成する。
【0064】次に図9(c)に示すように、フォトレジ
ストパターン236をマスクとして、層間絶縁膜235
が露出するまで補助マスク234を反応性イオンエッチ
ングによりエッチングする。ここで、CまたはOを数%
含有するCl2 系のガスを反応性ガスとして用い、圧力
を100mTorr以下に設定してエッチングを行なう
と、補助マスク234がテーパ状に加工されるととも
に、コンタクトホール237の内壁に反応生成物238
が堆積する。
【0065】次に図9(d)に示すように、フォトレジ
ストパターン236および反応生成物238を除去す
る。この結果、穴径(開口面積)がフォトレジストパタ
ーン236のそれより小さい補助マスク234からなる
レジストパターン(第2のレジストパターン)が形成さ
れる。
【0066】次に図9(e)に示すように、第2のレジ
ストパターンをマスクとして、被コンタクト層232が
露出するまで層間絶縁膜230,235を反応性イオン
エッチングによりエッチングする。また、このときのエ
ッチングで補助マスク234は薄くなる。次いで全面に
厚さ30nmのTiSi2 膜,厚さ70nmTiN膜,
厚さ100nmのW膜を順次CVD法により堆積した
後、上記三つの膜を順次パターニングして配線層239
を形成する。また、このときのパターニングで配線層2
39の下部以外の補助マスク234をエッチング除去す
る。
【0067】以上述べた方法でも、先の実施例と同様
に、フォトレジストパターン236の穴径よりも小さい
穴径を有するマスクパターンを形成できるので、合せ余
裕の小さなコンタクトホールの開口を合せ余裕を十分に
確保して行なうことができ、コンタクト部に起因する製
品歩留まりの低下を防止できる。また、本実施例によれ
ば、配線層239の下部の補助マスク234の膜厚を先
の実施例のそれより小さくできるので、表面の凹凸を抑
制でき、多層配線構造の素子の作成が容易になる。
【0068】なお、上記第4および第5の実施例におい
て、開孔したコンタクトホールの穴径が小さく、コンタ
クト抵抗が増加する場合には、例えば、希NH4 F等の
ウエット処理を用いて穴径を大きくすれば良い。また、
このような処理によって穴径が大きくなり、製品歩留ま
りの低下が生じた場合には、SiN等の耐希NH4 F処
理等の処理に対して耐性を有する膜で各配線層をあらか
じめ被覆しておけば良い。
【0069】また、上記実施例では補助マスクが最終的
に残る方法について説明したが、例えば、層間絶縁膜の
エッチングを途中でいったん中止し、補助マスクを選択
的に除去した後、層間絶縁膜のエッチングを再開してコ
ンタクトホールを形成しても良い。
【0070】また、補助マスクが残らない他の方法とし
ては、例えば、被コンタクト層が露出するコンタクトホ
ールを形成した後、選択的にWをコンタクトホール内の
被コンタクト層および補助マスク上にある程度成長さ
せ、次いでレジストエッチバック法等を用いて補助マス
クおよびその上のWを除去する。この後、あらためて被
コンタクト層にコンタクトする配線層を形成する。図1
0は、本発明の第5の実施例に係るコンタクト方法を示
す工程断面図である。
【0071】まず、図10(a)に示すように、シリコ
ン基板311の所定領域に、P,As或いはBなどの不
純物をイオン注入法等を用いて導入する。次いで不純物
を活性化するために800℃以上の熱処理をシリコン基
板311に施し、シリコン基板311の表面に不純物拡
散層312(第1の導体層)を形成する。
【0072】次に図10(b)に示すように、シリコン
基板311上にSiO2 からなる厚さ400nm程度の
層間絶縁膜313をCVD法により堆積する。次いでこ
の層間絶縁膜313上にコンタクトホール用のフォトレ
ジストパターン314を形成した後、このフォトレジス
トパターン314をマスクとして層間絶縁膜313を約
500nm以上エッチングして、コンタクトホールを開
口する。
【0073】次に図10(c)に示すように、フォトレ
ジストパターン314を除去した後、全面にポリシリコ
ン膜315(第2の導体層)を約50nmの厚さに堆積
する。ここで、このポリシリコン膜315の堆積は、通
常の場合は、炉温を約650℃に設定して半導体基板3
11を炉に導入するが、これでは不純物拡散層312上
に0.5〜1.0nm程度の自然酸化膜が形成されるた
め、自然酸化膜が形成され難い温度、例えば、約400
℃に炉温を設定して半導体基板311を炉に導入する。
また、これでも自然酸化膜が形成される可能性があるの
で、炉内で導入時に形成された自然酸化膜を除去するよ
うな処理を施すことが望ましい。例えば、HF,NH3
F等の希弗酸によるウエットエッチングや、CF4 等を
用いたプラズマクリーニングを施す。このような工程に
より不純物拡散層312とポリシリコン膜315との間
に存在する自然酸化膜等の物質による界面抵抗の増加を
防止できる。
【0074】次にイオン注入法を用いて、ポリシリコン
膜315の導電型を不純物拡散層312のそれと同じに
した後、ポリシリコン膜315を所定の形状にパターニ
ングする。この結果、不純物拡散層312とポリシリコ
ン膜316とのコンタクト抵抗が十分小さくなる。
【0075】次に厚さ30nmのTiSi2 膜,厚さ7
0nmのTiN膜,厚さ100nmのW膜をスパッタ法
を用いて順次ポリシリコン膜315上に形成する。最後
に、上記三つの膜をエッチングして配線層316(第3
の導体層)を形成する。
【0076】この配線層316とポリシリコン膜315
とのコンタクト面積は、不純物拡散層312とポリシリ
コン膜315とのコンタクト面積(つまり、コンタクト
ホールの開口面積)より大きい。また、上述したよう
に、不純物拡散層312とポリシリコン膜315とのコ
ンタクト抵抗は十分小さいものとなっている。
【0077】したがって、配線層316は、コンタクト
ホールの開口面積よりも大きいコンタクト面積でもっ
て、不純物拡散層312と実効的に直接コンタクトする
ことになるので、新材料を用いること無くコンタクト抵
抗を容易に低減できる。
【0078】すなわち、本実施例では、第1の導体層と
第2の導体層との界面抵抗をR12、第1の導体層と第3
の導体層との界面抵抗をR13、第2の導体層と第3の導
体層との界面抵抗をR23、第2の導体層と第3の導体層
とのコンタクト面積をS23、第1の導体層と第2の導体
層とのコンタクト面積S12とすると、 R12<R13〜R23、S12<S23 となるような第2の導体層を形成している。ここで、〜
はこの記号で連結されたものがほぼ等しいことを示して
いる。このため、本実施例の場合、コンタクト抵抗はR
23/S23に比例する。一方、従来の場合のコンタクト抵
抗はR13/S13に比例する。ここで、S13はコンタクト
ホールの開口面積である。
【0079】このように第1の導体層と第3の導体層と
のコンタクト抵抗をコンタクトホールの開口面積で制限
するのではなく、第1の導体層と第3の導体層との間
に、第1の導体層との界面抵抗が第3の導体層との界面
抵抗よりも小さい第2の導体層を形成して、第1の導体
層と第3の導体層とのコンタクト抵抗を第2の導体層と
第3の導体層との界面で律速させ、第2の導体層と第3
の導体層とのコンタクト面積をコンタクトホールの開口
面積よりも大きくすることによりコンタクト抵抗を低減
する。
【0080】図14は、本発明の効果を示しており、コ
ンタクト抵抗Rcのコンタクト面積Sc(マスク上)依
存性を従来の場合のそれと比較して示す図である。これ
は図10(c)において層間絶縁膜313として厚さ4
00nmのSiO2 膜を用い、ポリシリコン膜315の
厚さを100nmとした場合のものである。この図14
からコンタクト面積Scが0.1μm2 程度に小さくな
ると、本発明によるコンタクト抵抗Rcは従来のそれに
比べて約1桁も小さくなることが分かる。このため、コ
ンタクトホールが微細になっても、コンタクト抵抗の増
加による素子のRC遅延を防止できる。図11は、本発
明の第6の実施例に係るコンタクト方法を示す工程断面
図である。
【0081】まず、図11(a)に示すように、先の実
施例と同様に、シリコン基板321に不純物拡散層32
2(第1の導体層),層間絶縁膜323,コンタクトホ
ールを順次形成する。次いで全面に厚さ50nm程度の
ポリシリコン膜325(第2の導体層)を形成する。次
に図11(b)に示すように、全面にレジスト324を
塗布する。
【0082】次に図11(c)に示すように、全面エッ
チバックにより、コンタクトホール内にポリシリコン膜
325を選択的に残置する。次いでレジスト324を除
去した後、イオン注入を用いてポリシリコン膜325の
導電型を不純物拡散層のそれと同じにする。
【0083】最後に、図11(d)に示すように、全面
に厚さ30nmのTiSi2 膜,厚さ70nmのTiN
膜,厚さ100nmのW膜を順次パッタ法を用いて形成
した後、上記三つの膜を所定の形状に加工して配線層3
26(第3の導体層)を形成する。
【0084】以上述べた方法でも先の実施例と同様な効
果が得られるのは勿論のこと、層間絶縁膜323上のポ
リシリコン膜325を除去しているので、コンタクトホ
ール部の段差が小さくなり、多層構造に有利なものとな
る。図12は、本発明の第7の実施例に係るコンタクト
方法を示す工程断面図である。
【0085】まず、図12(a)に示すように、先の実
施例と同様に、シリコン基板331に不純物拡散層33
2(第1の導体層),層間絶縁膜333,コンタクトホ
ールを順次形成する。次に図12(b)に示すように、
全面に厚さ500nm程度のポリシリコン膜335(第
2の導体層)を形成する。
【0086】次に図12(c)に示すように、ケミカル
ドライエッチング法を用いてエッチバックを行ない、コ
ンタクトホール内にポリシリコン膜335を選択的に残
置する。
【0087】次に図12(d)に示すように、ポリシリ
コン膜335の一部をエッチングするためのフォトレジ
ストパターン334を形成した後、このフォトレジスト
パターン334をマスクとして、不純物拡散332が露
出しない程度に、ポリシリコン膜335の一部を反応性
イオンエッチングによりエッチング除去する。
【0088】次に図12(e)に示すように、フォトレ
ジストパターン334を除去した後、イオン注入法を用
いて、ポリシリコン膜335の導電型を不純物拡散層3
32のそれと同じにする。最後に、スパッタ法を用いて
全面にW/TiN/TiSi2 の積層膜を堆積した後、
この積層膜をエッチング加工して配線層336(第3の
導体層)を形成する。
【0089】このような方法でも、配線層336とポリ
シリコン膜335とのコンタクト面積が、ポリシリコン
膜335と不純物拡散層332とのそれより大きくなる
ので先の実施例と同様な効果が得られる。図13は、本
発明の第8の実施例に係るコンタクト方法を示す工程断
面図である。
【0090】まず、図13(a)に示すように、先の実
施例と同様に、シリコン基板341に不純物拡散層34
2(第1の導体層),層間絶縁膜343,コンタクトホ
ールを順次形成する。
【0091】次に図13(b)に示すように、SEG
(Selective Epitaial Growth)法を用いて、不純物拡散
層342上にシリコン膜345(第2の導体層)を約4
00nm程度成長させる。
【0092】次に図13(c)に示すように、HF(フ
ッ酸)系の処理を施して、結晶性の良くないSEGのフ
ァセット面の近傍のシリコン膜345をエッチング除去
する。
【0093】次に図13(d)に示すように、イオン注
入法等を用いてシリコン膜345の導電型を不純物拡散
層342のそれと同じにした後、スパッタ法を用いて全
面に厚さ30nmのTiSi2 膜,厚さ70nmのTi
N膜,厚さ100nmのW膜を順次形成する。最後に、
上記3つの膜をパターニングした配線層346を形成す
る。
【0094】本実施例の場合も、配線層346とシリコ
ン膜345とのコンタクト面積が、シリコン膜345と
不純物拡散層342とのそれより大きくなるので、新材
料を用いること無く、コンタクト抵抗を小さくできる。
【0095】なお、上記第5〜第8の実施例では、不純
物拡散層とコンタクトする配線層として、W膜,TiN
膜,TiSi2 膜の積層膜を用いたが、Al,Cu,A
g,Auなどの金属、或いはTiSi2 ,NiSi2
CoSi2 などのシリサイド膜を用いても良い。また、
Nb,VなどのIV〜VIa族の遷移金属をバリアルメ
タルとして用いても良い。
【0096】また、第2の導体層として、まず、アンド
ープのポリシリコン膜やポリシリコン膜を形成したが、
最初からP,As,B等の不純物がドープされたポリシ
リコン膜やアモルファスシリコン膜を形成することによ
り、イオン注入等の工程が省けて工程数の低減化が図れ
る。
【0097】また、上記第5〜第8の実施例のコンタク
ト方法は、第1の導体層が不純物拡散層の場合について
説明したが、第1の導体層がゲート配線,データ配線等
の場合にも適用できる。また、プラグ材としてSi系の
膜を用いたが、W等の金属系の膜を用いても良い。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、素
子の集積化が進んでも、容易にコンタクト部の絶縁耐性
の低下やコンタクト抵抗の増加を防止でき、もって、製
品歩留まりの改善が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るDRAMの製造方
法の前半を示す工程断面図。
【図2】本発明の第1の実施例に係るDRAMの製造方
法の後半を示す工程断面図。
【図3】本発明の第1の実施例に係るDRAMの素子断
面図。
【図4】本発明の第3の実施例に係るDRAMの製造方
法を示す工程断面図。
【図5】SP法を説明するための図。
【図6】SP法を説明するための図。
【図7】SP法を説明するための図。
【図8】本発明の第4の実施例に係るコンタクト方法を
示す工程断面図。
【図9】本発明の第5の実施例に係るコンタクト方法を
示す工程断面図。
【図10】本発明の第5の実施例に係るコンタクト方法
を示す工程断面図。
【図11】本発明の第6の実施例に係るコンタクト方法
を示す工程断面図。
【図12】本発明の第7の実施例に係るコンタクト方法
を示す工程断面図。
【図13】本発明の第8の実施例に係るコンタクト方法
を示す工程断面図。
【図14】本発明の効果を説明するための図。
【図15】従来のコンタクトホールの形成方法を示す
図。
【図16】従来法により得られたコンタクトホール部の
素子断面図。
【符号の説明】
110…シリコン基板、111…フィールド絶縁膜、1
12…ゲート酸化膜、113…ゲート電極(第1の導体
層)、114…熱酸化膜、115…窒化シリコン膜(第
1の層間絶縁膜)、116…SiO2 膜(第2の層間絶
縁膜)、117…ポリシリコン膜、118…BPSG膜
(第3の層間絶縁膜)、119…酸化ポリシリコン膜、
120…ビット線(第2の導体層)、121…酸化膜、
122…窒化膜、123…酸化ポリシリコン膜、124
…SiO2 膜、125…BPSG膜、126…ストレー
ジノード電極、127…キャパシタ絶縁膜、128…プ
レート電極、129…層間絶縁膜、130…Al配線、
210…層間絶縁膜、211…半導体基板、212…被
コンタクト層、213…配線層、214…補助マスク
膜、215…フォトレジストパターン(第1のレジスト
パターン)、216…コンタクトホール、217…反応
生成物、218…配線層、219…層間絶縁膜、230
…層間絶縁膜、231…半導体基板、232…被コンタ
クト層、233…配線層、234…補助マスク膜、23
5…層間絶縁膜、236…フォトレジストパターン(第
1のレジストパターン)、237…コンタクトホール、
238…反応生成物、239…配線層、311…シリコ
ン基板、312…不純物拡散層(第1の導体層)、31
3…層間絶縁膜、314…フォトレジストパターン、3
15…ポリシリコン膜(第2の導体層)、316…配線
層(第3の導体層)、321…シリコン基板、322…
不純物拡散層(第1の導体層)、323…層間絶縁膜、
324…レジスト、325…ポリシリコン膜(第2の導
体層)、326…配線層(第3の導体層)、331…シ
リコン基板、332…不純物拡散層(第1の導体層)、
333…層間絶縁膜、334…フォトレジストパター
ン、335…ポリシリコン膜(第2の導体層)、336
…配線層(第3の導体層)、341…シリコン基板、3
42…不純物拡散層(第1の導体層)、343…層間絶
縁膜、345…シリコン膜(第2の導体層)、346…
配線層(第3の導体層)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上の第1の導体層間に形成さ
    れ、層間絶縁膜によって前記第1の導体層と電気的に分
    離された被コンタクト層にコンタクトする第2の導体層
    を形成するに際し、 前記第1の導体層間に前記被コンタクト層が形成された
    前記半導体基板の全面に、前記層間絶縁膜としての、膜
    厚が均一な第1の層間絶縁膜を堆積する工程と、 この
    第1の層間絶縁膜上に、前記層間絶縁膜としての、前記
    導体層間の周辺部の膜厚が前記導体層間の中央部の膜厚
    より厚い第2の層間絶縁膜を堆積する工程と、 この第2の層間絶縁膜上に、前記層間絶縁膜としての、
    第3の層間絶縁膜を形成する工程と、 この第3の層間絶縁膜を形成する前に、この第3の層間
    絶縁膜のエッチングに対して耐性を有するストッパ膜を
    前記第2の層間絶縁膜上に形成する工程と、 前記第3の層間絶縁膜をエッチングし、開口幅が前記第
    1の導体層間の距離より大きい開口部を、前記被コンタ
    クト層上の前記第3の層間絶縁膜に形成する工程と、 前記開口部内の前記ストッパ膜を除去する工程と、 前記導体層間の中央部の前記第1および前記第2の層間
    絶縁膜を選択的に除去する工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】半導体基板に形成され、層間絶縁膜で覆わ
    れた被コンタクト層にコンタクトする導体層を形成する
    に際し、 前記層間絶縁膜上に補助マスク膜を形成する工程と、 この補助マスク膜上に前記開口部用の第1のレジストパ
    ターンを形成する工程と、 この第1のレジストパターンをマスクとして前記補助マ
    スク膜をエッチングするとともに、このエッチングで生
    じる反応生成物を、前記エッチングで形成される開口部
    の内壁面に堆積させ、開口面積が前記第1のレジストパ
    ターンのそれより小さい第2のレジストパターンを形成
    する工程と、 この第2のレジストパターンをマスクとして前記層間絶
    縁膜をエッチングする工程とを有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】半導体基板に形成された第1の導体層上に
    層間絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の導体層上の前記層間絶縁膜に開口部を形成す
    る工程と、 前記開口部の前記第1の導体層の表面に、界面抵抗増加
    物質が形成されない条件で、前記第1の導体層にコンタ
    クトする第2の導体層を形成する工程と、 前記第2の導体層とのコンタクト面積が、前記第1の導
    体層と前記第2の導体層とのコンタクト面積より大き
    い、第3の導体層を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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