JPH08319070A - 保守点検作業台を備えたエレベータ - Google Patents

保守点検作業台を備えたエレベータ

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JPH08319070A
JPH08319070A JP12237495A JP12237495A JPH08319070A JP H08319070 A JPH08319070 A JP H08319070A JP 12237495 A JP12237495 A JP 12237495A JP 12237495 A JP12237495 A JP 12237495A JP H08319070 A JPH08319070 A JP H08319070A
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JP
Japan
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elevator
elevator car
maintenance
link
workbench
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Application number
JP12237495A
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English (en)
Inventor
Takashi Tsutsui
孝 筒井
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B13/00Doors, gates, or other apparatus controlling access to, or exit from, cages or lift well landings
    • B66B13/24Safety devices in passenger lifts, not otherwise provided for, for preventing trapping of passengers
    • B66B13/28Safety devices in passenger lifts, not otherwise provided for, for preventing trapping of passengers between car or cage and wells
    • B66B13/285Toe guards or apron devices

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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベータの保守点検作業を作業者が一人で
容易に行うことができるエレベータ。 【構成】 エレベータかご2底面にエレベータの保守点
検作業台20が吊り下げ設置される。さらに、作業台2
0はエレベータかご2底面に平行な足場板1を有し、足
場板1は作業時以外には移動してエレベータかご2前面
下部に鉛直に緊定される。さらに、作業台20は足場板
1を移動させるためのリンク機構を含んでいる。さら
に、エレベータ運転操作盤が作業台20上で操作できる
位置に設けられている。さらに、エレベータ運転操作盤
の運転操作スイッチを備えた運転操作装置11aを作業
時のみエレベータかご2底面等に設けられたコネクタ1
1に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保守点検作業台を備え
たエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】図9〜12は従来のエレベータの一部の
概略構成とエレベータの点検作業の様子を示す図であ
る。図9に示すように、エレベータにおいてはエレベー
タ昇降路S内をエレベータかご2が昇降移動する。昇降
路Sの最下部には保守点検作業のためのピットPがあ
る。最下階乗り場4および中間階乗り場5には、エレベ
ータ扉3が設けられ、エレベータ扉3はハンガーケース
3a内の図示しないハンガーレールに支持されている。
【0003】さらに、図9に示すように、エレベータか
ご2前面には、エレベータかごドア2aが備えられる。
また、エレベータかご2の前面下部にはガード板13が
鉛直に取り付けられている。このガード板13は、エレ
ベータかご2が所定の昇降位置以外の場所に停止した際
に、乗り場4あるいは5から昇降路Sへ通じる開口がで
きるのを防止し、人や物などの昇降路Sへの落下を防止
してエレベータの安全性を確保する。
【0004】また、図12に示すように昇降路Sの下部
壁面には下部終点スイッチDが設けられている。従っ
て、エレベータが最下階で停止せずに行き過ぎた場合、
下部終点スイッチDがエレベータかご2によりオン作動
され、エレベータを緊急停止させることができる。
【0005】以上の構成から成るエレベータでは、安全
性の確保等を目的として定期的に保守点検作業が行われ
る。以下に、エレベータかごの底面、最下階のハンガー
ケース内および下部終点スイッチの保守点検作業につい
て説明する。
【0006】図9はエレベータかご底面の保守点検作業
を示す図である。同図に示すように、エレベータかご2
底面の保守点検作業は2人の作業者H1およびH2によ
り行われる。作業者H2はエレベータかご2内で図示し
ないエレベータ運転操作盤を操作し、エレベータかご2
を昇降移動させ、作業者H1が作業しやすい位置に停止
させる。作業者H1はピットP内に位置し、脚立G上で
エレベータかご2の底面の保守点検作業を行う。
【0007】次に、図10は最下階のハンガーケース3
a内の保守点検作業を示す図である。この場合も2人の
作業者H1およびH2により作業が行われる。同図に示
すように、まず、エレベータかご2を任意の中間階に位
置させる。そして、1人の作業者H1がピットPから昇
降路Sの壁面に立てかけられた脚立G上で保守点検作業
を行い、もう一人の作業者H2がピットPにて前記脚立
Gを支える。ここで、図11に示すように、ハンガーケ
ース3aは乗り場部分から戸袋部分までの長さを有し、
作業者H1が脚立上で一度に作業できない程に全長が長
い。従って、ハンガーケース全長にわたって保守点検作
業を行うためには、少なくとも1回、脚立を平行に移動
させる必要がある。
【0008】また、図11は、最下階のハンガーケース
3a内の保守点検作業を作業者一人にて行う場合を示す
図である。同図に示すように、作業者H1はエレベータ
かご2内に位置し、保守点検作業を行う。ここで、図中
のハンガーケース右半分の作業については、ハンガーケ
ース3aとエレベータかごドア2aとの間隙に手をいれ
て行う。
【0009】さらに、図12は、下部終点スイッチDの
保守点検作業を示す図である。同図に示すように下部終
点スイッチは、通常、ピット内で作業者が起立しても手
の届かない高さにある。そこで、同図に示すように脚立
G上で保守点検作業を行う。
【0010】以上が、従来のエレベータのエレベータか
ごの底面、最下階のハンガーケース内および下部終点ス
イッチの保守点検作業である。上記のように、従来の作
業では、脚立を使用して作業を行い、また、主として、
2人の作業者により作業が行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のエレベータのエ
レベータかごの底面、最下階のハンガーケース内および
下部終点スイッチの保守点検作業は以下のような問題を
有している。
【0012】一つは、脚立を使用して不安定な状態で作
業しなければならないことである。
【0013】次に、エレベータかごを昇降移動させた
り、脚立を支えるなどの補助的な作業をする作業者が必
要なために複数の作業者が必要であることである。な
お、最下階のハンガーケース内の保守点検については図
11のように一人での作業も可能だが、前記のように狭
い間隙へ手をいれて手探りで行う作業が必要なため、作
業しづらいという問題がある。
【0014】本発明の目的は、上記の問題に対応し、作
業者がエレベータの保守点検作業を容易に行うことがで
きるエレベータを提供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、上記の問題に対応
し、上記の保守点検作業を一人の作業者が行うことがで
きるエレベータを提供することにある。
【0016】さらに、本発明の目的は、従来のエレベー
タに既存の部材を利用して、上記の目的を達成するエレ
ベータを提供することにある。
【0017】さらに、本発明の目的は、脚立を倉庫から
ピットまで運ぶという作業を不要とし、作業時間および
工数を削減することができるエレベータを提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係るエレベータは、エレベー
タかごの底面下側に吊り下げ設置され、前記エレベータ
かごと共に昇降移動する作業台を有することを特徴とす
る。
【0019】請求項2記載の発明に係るエレベータは、
さらに、前記作業台の足場板は、作業時以外は前記エレ
ベータかご前面の下部に鉛直に緊定され、作業時はエレ
ベータかごの底面に平行に緊定される足場板であること
を特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明に係るエレベータは、
さらに、前記足場板を、前記エレベータかご前面下部の
緊定位置と前記エレベータかご底面に平行な緊定位置の
間で往復して移動させるリンク機構を含むことを特徴と
する。
【0021】請求項4記載の発明に係るエレベータは、
さらに、前記リンク機構は、前記エレベータかご底面の
前部と前記足場板の一端に回転可能に結合された少なく
とも一の2節からなる第一リンクと、前記エレベータか
ご底面の後部と前記足場板の他端に回転可能に結合され
た少なくとも一の1節からなる第二リンクとからなる機
構であることを特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明に係るエレベータは、
請求項1記載の発明に係るエレベータにおいて、前記エ
レベータかご底面または前記作業台に設けられたエレベ
ータ運転操作盤を含むことを特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明に係るエレベータは、
請求項5記載の発明に係るエレベータにおいて、前記エ
レベータ運転操作盤は、エレベータ運転操作スイッチを
備える持ち運び可能な運転操作装置と、前記エレベータ
かご底面または前記作業台に設けられ、前記運転操作装
置が作業時に接続されるコネクタと、を含むことを特徴
とする。
【0024】
【作用】請求項1に係る発明によれば、作業者はエレベ
ータかご底面、最下階ハンガーケース内、下部終点スイ
ッチの保守点検作業を、安定した作業台上で行う。従っ
て、かかる前記保守点検作業を容易に行うことができ
る。また、脚立は不要となるので、脚立を支えて補助す
る作業者が不要となる。さらに、倉庫とピット間の脚立
の運搬が不要となる。
【0025】請求項2に係る発明によれば、エレベータ
かご前面下部に鉛直に緊定されたガード板を作業時に移
動して、エレベータかご底面に平行に緊定し、作業台の
足場板として使用する。すなわち、1枚の板を前記ガー
ド板と前記足場板の2種の用途に兼用し、また、常時作
業台をエレベータかご底面に配備しておく必要がない。
【0026】請求項3に係る発明によれば、さらに、エ
レベータかご前面下部の緊定位置からエレベータかご底
面に平行な緊定位置への前記足場板の移動が、リンク機
構を用いて行われる。従って、作業台を一度エレベータ
かごから取り外し、改めて、角度を変えてエレベータか
ごに緊定しなおすという作業が不要である。
【0027】請求項4に係る発明によれば、前記足場板
の移動は下記のリンク機構の動作により行われる。すな
わち、第一リンクは、エレベータかご底面前部の取付箇
所を中心として回転すると同時に、2つの節が折り畳ま
れた状態から、延びた状態へと変化する。また、第二リ
ンクは、エレベータかご底面後部の取付箇所を中心とし
て回転する。かかる動作により前記足場板は、エレベー
タかご底面に対する角度を垂直から平行へと変えながら
移動する。
【0028】請求項5に係る発明によれば、作業者は、
作業台上でエレベータ運転操作盤を操作してエレベータ
かごを昇降移動させることができる。従って、エレベー
タかご内でエレベータ運転操作盤を操作してエレベータ
かごを昇降させ作業しやすい位置に移動させる補助的な
作業者は不要である。
【0029】請求項6に係る発明によれば、請求項5に
係る発明に対し、さらに、作業者は、作業時に前記操作
盤の操作スイッチを備えた運転操作装置をエレベータか
ご底面または作業台に設けられたコネクタに接続する。
すなわち、前記操作盤全体を常時エレベータかご底面ま
たは作業台に配備することは不要である。
【0030】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づき
説明する。なお、実施例の説明において、前述の図9〜
図12に示す要素に付した符号と同一符号を付した要素
は同一機能を有し、説明は省略する。
【0031】図1は本発明の実施例に係るエレベータの
エレベータ保守点検作業台20の概要を示す斜視図、図
2は同側面図である。
【0032】図1に示すように、保守点検作業台20は
矩形の足場板1を有し、足場板1はエレベータかご2底
面に平行に緊定されており、作業者は足場板1上で保守
点検作業を行う。前記足場板1の緊定は、以下に説明す
るように、足場板1を支持する第一リンク6および第二
リンク7と、第一リンク6、第二リンク7の回転移動を
拘束する支持節8を用いて行われる。
【0033】第一リンク6は2本設けられており、各々
一端がエレベータかご2底面の前部の左右隅付近に軸支
され、他端が足場板1の前部の左右隅付近に軸支される
ことにより足場板1の前部を支持する。ここで、本実施
例において第一リンク6は2節からなる。すなわち、一
端をエレベータかご2底面に軸支される第一節6aと、
第一節6aの他端に軸支される第二節6bからなり、第
二節6bの他端が足場板1に軸支される。
【0034】第二リンク7は2本設けられており、各々
一端がエレベータかご2底面の後部の左右隅付近に軸支
され、他端が足場板1の後部の左右隅付近に軸支される
ことにより足場板1の後部を支持する。第二リンク7は
1節からなる。
【0035】第一リンク6および第二リンク7の長さ
は、作業者が足場板1上で容易にエレベータかご2底面
の保守点検作業を行うことができるような長さに設定さ
れている。また、足場板1をエレベータかご2底面に平
行に支持するため、本実施例においては、第一リンク
6、第二リンク7はともにエレベータかご2底面に垂直
に設けられ、かつ、ほぼ等しい長さに設定されている。
【0036】支持節8も第一リンク6、第二リンク7に
対応して2本設けられている。支持節8は一本の直線部
材からなり、図2に示すように、一端を足場板1の後部
に第二リンク7と共に軸支され、他端を第一節6aに図
示しない緊定ピンにより緊定される。支持節8が第一節
6aに緊定されることにより、第一リンク6および第二
リンク7は回転を拘束され、よって、足場板1が緊定さ
れた状態になる。
【0037】さらに、図2に示すように、エレベータか
ご2底面にはコネクタ11が設けられ、エレベータ運転
操作盤のエレベータ運転操作スイッチを備えたエレベー
タ運転操作装置が作業時に接続される。
【0038】また、同図に示すように、エレベータかご
2底面には掛け金12が設けられ、作業者の昇降路Sへ
の落下を防止する安全ロープが作業時に取付けられる。
【0039】以上説明したように、本実施例においては
作業台20がエレベータかご2の底面下側に吊り下げ設
置される。
【0040】さらに、図示した実施例においては、作業
台20の足場板1が作業時以外にはエレベータかご2前
面下部に移動して鉛直に緊定されることを特徴とする。
この緊定位置で足場板1は従来における図9のガード板
13と同様に使用され、すなわち、エレベータかご2が
所定の昇降位置以外の場所に停止した際に、乗り場4あ
るいは5から昇降路Sへ通じる開口ができるのを防止
し、人や物などの昇降路Sへの落下を防止するために使
用される。このように、本発明に係る作業台20の足場
板1と既存の部材であるガード板を兼用すれば、足場板
1として新たな部材を設ける必要がない。以下に、足場
板1が前記ガード板として使用される状態について説明
する。図3はかかる使用状態の斜視図、図4は同側面図
である。
【0041】図3および図4に示すように、足場板1は
エレベータかご2前面下部の取付板10に足場板1の前
側の辺を合わせるようにして、鉛直に緊定されている。
足場板1はこの状態で前記ガード板として使用できるよ
うな形状と大きさを有する。また、足場板1前部の左右
隅にはボルト穴が開いており、このボルト穴に緊定ボル
ト10aを通して足場板1が前記取付板10に緊定され
る。
【0042】この足場板1がエレベータかご2底面下部
に緊定された状態で、図4に示すように、第一リンク6
は、両端軸支部および第一節6a、第二節6b間の軸支
部を中心に回転移動し、エレベータかご2底面前部と足
場板1前部が合わさることによる両端の軸支部の接近に
伴い折り畳まれている。また、第二リンク7は両端軸支
部を中心に回転移動し、鉛直に緊定された足場板1下部
とエレベータかご2底面後部で軸支され、前記足場板1
下部を支持している。
【0043】なお、本実施例で足場板1の支持に両端を
軸支されたリンクを用いているのは、上記のように、足
場板1の支持柱を取り外すことなく足場板1を移動する
ことを可能にするためである。従って、足場板1の移動
前後の位置に対応して、各リンクの長さ、両端軸支位置
が設定されている。例えば、第二リンク7は前述のよう
に1節からなるので、軸支位置間の距離が変化するよう
な足場板1の移動には対応して移動することができな
い。よって、足場板1の移動の前後で軸支位置間の距離
が変化しないように第二リンク7の長さおよび両端軸支
位置が設定されている。
【0044】また、作業台20を緊定していた支持節8
は、図4に示すように、第一節6aに緊定されていた一
端がはずされ、足場板1との軸支部を中心に回転移動
し、図示しない緊定ピンにより第二リンク7に一体に緊
定されている。支持節8は第二リンク7より短く、第二
リンク7に緊定しておけば足場板1の移動時等にじゃま
にならない。
【0045】次に、足場板1が、図1のエレベータかご
2底面に平行な緊定位置から、前記ガード板として使用
する図3のエレベータかご2前面下部の緊定位置へ往復
移動する様子について説明する。
【0046】図5は足場板1の移動の途中の状態を示す
図である。同図に示すように、第一リンク6は、各軸支
位置の変化に伴い軸支部を中心に回転し、足場板1の移
動に伴う両端軸支位置間の距離の変動に合わせて第一節
6aと第二節6bの角度が変化している。また、第二リ
ンク7も同様に、軸支位置の変化に伴い軸支部を中心に
回転している。このように各リンクが足場板1の移動に
追従して動作するので、足場板1は前記の両緊定位置間
を往復移動することができる。
【0047】以上に、本発明の実施例に係るエレベータ
のエレベータ保守点検作業台20の構成について説明し
た。
【0048】次に、本発明の実施例におけるエレベータ
の保守点検作業、特にエレベータかご2の底面、最下階
のハンガーケース3a内および下部終点スイッチDの保
守点検作業の手順について図6〜図8に基づいて説明す
る。
【0049】作業者H1は、保守点検作業前に、エレベ
ータかご2前面下側のガード板として使用されている足
場板1を移動して作業台20を設置するので、まずこの
作業について説明する。
【0050】図6に示すように、作業者H1はエレベー
タかご2を最下階の1つ上の階に停止させる。そして、
最下階乗り場4のエレベータ扉3を開く。次に、足場板
1を緊定している緊定ボルト10aを取り外し、図7に
示すように足場板1をエレベータかご2底面に平行な位
置まで移動させる。さらに、支持節8の一端を第二リン
ク7からはずし、足場板1との軸支部を中心に回転させ
て、第一リンク6の第一節6aに緊定する。この状態で
作業台20は、足場板1がエレベータかご2底面に平行
になるように緊定される。
【0051】次に、図8に示すように、エレベータ操作
盤のエレベータ操作スイッチを備えたエレベータ操作装
置11aを、エレベータ底面に設けられたコネクタ11
に接続する。さらに、作業者H1は、安全ロープLをエ
レベータかご底面に設けられた掛け金12と自身の身体
につなぐ。
【0052】以上の動作の後に、作業者H1は作業台の
上で保守点検作業を行う。ここで、最下階のハンガーケ
ース3a内および下部終点スイッチDの保守点検作業に
おいて作業者H1は、作業台上でエレベータ運転操作装
置11aを操作して、最も作業のしやすい位置にエレベ
ーターかご2および作業台20を昇降移動させて作業を
行う。
【0053】上記の保守点検作業においては、一人の作
業者H1により安定した作業台20の上で容易に作業が
行われる。従って、脚立Gが不要であり、また、エレベ
ータかご2を昇降移動させ、脚立Gを支える補助的な作
業者も不要である。さらに、最下階のハンガーケース3
a内を一人の作業者がエレベータかご内で点検作業する
場合(図11に示す従来例)と比較して、エレベータか
ごドア2aがじゃまにならないので作業が容易である。
【0054】作業の終了後、前記と逆の手順で足場板1
をエレベータかご2前面下部に鉛直に緊定し、再び前記
ガード板として使用する。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、作業者は
エレベータかご底面、最下階ハンガーケース内および下
部終点スイッチの保守点検作業を安定した作業台上で行
う。従って、かかる保守点検作業を容易に行うことがで
きるエレベータが提供できる。
【0056】また、脚立が不要なので脚立を支える補助
的な作業をする作業者が不要となる。従って、上記の保
守点検作業を一人の作業者が行うことができるエレベー
タが提供できる。
【0057】さらに、脚立を倉庫からピットまで運ぶと
いう作業が不要となる。従って、上記の保守点検作業の
作業時間および工数が削減できるエレベータが提供でき
る。
【0058】請求項2記載の発明によれば、エレベータ
かご前面下部に鉛直に緊定されたガード板を作業時に移
動して、エレベータかご底面に平行に緊定して作業台の
足場板として使用する。すなわち、既存の部材である前
記ガード板を作業時に前記足場板に兼用することがで
き、前記足場板として新たな部材を使用することなく前
記の作業台を備えたエレベータが提供できる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、さらに、エ
レベータかご前面下部の緊定位置からエレベータかご底
面に平行な緊定位置への前記足場板の移動が、リンク機
構を用いて行われる。従って、作業台を一度エレベータ
かごから取り外し、改めて、角度を変えてエレベータか
ごに緊定しなおすという作業が不要であり、作業時間お
よび工数が削減できる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、前記リンク
機構が少数の部材で構成される。従って、多数の部材を
追加することなく、前記作業台を備えたエレベータが提
供できる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、作業者は、
作業台上でエレベータ運転操作盤を操作してエレベータ
かごを昇降移動させることができる。従って、エレベー
タかご内でエレベータ運転操作盤を操作してエレベータ
かごを昇降させ作業しやすい位置に移動させる補助的な
作業者が不要であり、前記保守点検作業を一人の作業者
により行うことができる。
【0062】請求項6記載の発明によれば、請求項5に
係る発明に対し、さらに、作業者は、作業時に前記操作
盤の操作スイッチを備えた運転操作装置をエレベータか
ご底面または作業台に設けられたコネクタに接続する。
すなわち、前記操作盤全体を常時エレベータかご底面ま
たは作業台に配備することは不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるエレベータ保守点
検作業台の斜視図である。
【図2】 前記作業台の側面図である。
【図3】 前記作業台の足場板をエレベータかご前面下
部のガード板として使用する状態の斜視図である。
【図4】 図3の状態の側面図である。
【図5】 前記作業台の足場板が移動する途中の状態を
示す側面図である。
【図6】 前記実施例におけるエレベータ保守点検作業
を示す概略図である。
【図7】 前記実施例におけるエレベータ保守点検作業
を示す概略図である。
【図8】 前記作業をする際の作業台部分の拡大図であ
る。
【図9】 従来技術に係るエレベータのエレベータかご
底面の保守点検作業を示す概略図である。
【図10】 従来技術に係るエレベータのハンガーケー
ス内の保守点検作業を示す概略図である。
【図11】 従来技術に係るエレベータのハンガーケー
ス内の保守点検作業を示す概略図である。
【図12】 従来技術に係るエレベータの下部終点スイ
ッチの保守点検作業を示す概略図である。
【符号の説明】
1 足場板、2 エレベータかご、2a エレベータか
ごドア、3 エレベータ扉、3a ハンガーケース、4
最下階乗り場、5 中間階乗り場、6 第一リンク、
6a 第一リンクの第一節、6b 第一リンクの第二
節、7 第二リンク、8 支持節、11 コネクタ、1
2 安全ロープ掛け金、13 ガード板、20 作業
台、S 昇降路、P ピット、D 下部終点スイッチ、
H1、H2作業者、G 脚立、L 安全ロープ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータかごの底面下側に吊り下げ設
    置され、前記エレベータかごと共に昇降移動する作業台
    を有することを特徴とするエレベータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエレベータにおいて、 前記作業台の足場板は、 作業時以外は前記エレベータかご前面の下部に鉛直に緊
    定され、作業時はエレベータかごの底面に平行に緊定さ
    れる足場板であることを特徴とするエレベータ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエレベータにおいて、 前記足場板を、前記エレベータかご前面下部の緊定位置
    と前記エレベータかご底面に平行な緊定位置の間で往復
    して移動させるリンク機構を含むことを特徴とするエレ
    ベータ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエレベータにおいて、 前記リンク機構は、前記エレベータかご底面の前部と前
    記足場板の一端に回転可能に結合された少なくとも一の
    2節からなる第一リンクと、前記エレベータかご底面の
    後部と前記足場板の他端に回転可能に結合された少なく
    とも一の1節からなる第二リンクとからなる機構である
    ことを特徴とするエレベータ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のエレベータにおいて、 前記エレベータかご底面または前記作業台に設けられた
    エレベータ運転操作盤を含むことを特徴とするエレベー
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のエレベータにおいて、 前記エレベータ運転操作盤は、 エレベータ運転操作スイッチを備える持ち運び可能な運
    転操作装置と、 前記エレベータかご底面または前記作業台に設けられ、
    前記運転操作装置が作業時に接続されるコネクタと、 を含むことを特徴とするエレベータ。
JP12237495A 1995-05-22 1995-05-22 保守点検作業台を備えたエレベータ Pending JPH08319070A (ja)

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