JP4922867B2 - エレベータの工事作業用足場、及びそれを用いた足場の設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの工事作業用足場、及びそれを用いた足場の設置方法に関し、より詳しくは、各種タイプのエレベータ設備の改造・修理作業を安全かつ低コスト、短い工期で行うことが可能なエレベータの工事作業用足場、及びそれを用いて短時間で安全・容易に組み立てることができる足場の設置方法に関する。
中層ないし高層のほとんどの建築物には、人や物を上下方向に移動させるエレベータが備え付けられ、それら建築物にはエレベータかごが上下方向に移動できる垂直な空間、いわゆるエレベータシャフト(昇降路)が形成されている。
この昇降路は、建築物を構成するコンクリートなどの壁体によって形成されており、壁体の一部にはエレベータに乗り降りするための開口部が形成され、その手前側に金属製の出入り口が設けられている。
代表的なエレベータ駆動装置の機器・部品は、乗りかごを牽引するロープ、巻上機、制御盤、つり合いおもり、緩衝機、ブレーキ等であり、前記巻上機は、ロープを上下に移動させる駆動用電動モーター、ロープを巻きかけて乗りかごを駆動するシーブ(プーリ)、シーブと連結しシーブを回転させる減速機(調側機)等から構成されている。
巻上機、制御盤等は、通常、エレベータシャフトの上部の機械室に設置されるが、機械室を設けないで、巻上機、制御盤を別々にエレベータシャフト内に設置するタイプもある。このタイプは機械室が不要になり、建築物上部の突起物がないので、北側斜線制限・日照規制の影響がなく、また、建築物上部に加重がかからずエレベータシャフト(昇降路)を自由に設計できるとされている。ただし、ビルやマンションなどの建築物では巻上機、制御盤等を機械室に設置するタイプのほうが多数を占めている。
エレベータを長期間、快適に使用するにはメンテナンス(保守・点検)が必要不可欠である。メンテナンスをしなければ、さまざまな故障が多発して重大な事故につながることもある。そうなると復旧や部品交換などが必要となりエレベータが利用できなくなるだけでなく大きなコストがかかる。
具体的メンテナンス作業としては、点検(ロープの直径の測定、汚れ、錆び、損傷、腐食などの状況、その他の部品の不具合な箇所の早期発見)、清掃(故障の原因となる汚れ、水、酸化した油等の除去)、給油(モーター、減速機、ロープ等に潤滑油をさし、スムースな動きを維持)、調節(機器の取付け位置、制御盤の設定条件を正し、機器の機能を十分に発揮させる)、部品交換(消耗部品を適時に取替える)等の作業がある。
エレベータ内での作業用足場としては、これまでに多くのタイプの足場が提案されている。例えば、建設用のパイプサポートと、このパイプサポートを固定する取付け台と、この取付け台から張り出す足場と、この足場の先端部とパイプサポートとを連結する張り網とを備え、エレベータの乗場床に設置した上記取付け台から昇降路内に上記足場を張り出して設置するエレベータの据付作業用足場装置(特許文献1)、また、エレベータ昇降路に連通した開口部を有する乗場に設けられ下端が乗場の床に上端が乗場の天井に支持された柱体と、一端が柱体の下端に支持されて開口部から昇降路内に水平に延長された足場枠と、一端が足場枠に変異可能に連結されて足場枠の適所に設定される調整枠と、この調整枠の先端部に装着された保持環と、一端が柱体の上端部に保持されて中間部が保持環に遊挿通され、他端は、足場枠又は調整枠に設けられ調整枠の設定位置に対応して配置された複数個所の保持部のいずれかに保持された可撓体とを備えたエレベータ据付作業用足場(特許文献2)、さらには、図9に示すような、作業用床と、乗場床と躯体壁開口部上壁間に固定される一対の支柱、およびこれら支柱の前記乗場床側に備えられ前記乗場床を前記開口部から前記エレベータ昇降路内に出し入れ自在とする案内手段より成る支持部材と、この支持部材と前記作業用床とを連絡して前記作業用床を水平状態となる位置で前記支持部材に吊持できる一対の吊持体とを備えたエレベータの据付作業用足場(特許文献3)などが提案されている。
これらは、いずれも建設現場などに見られる伸縮自在のパイプサポートを支柱として用いることを特徴としているが、足場板に大きな荷重がかかるとパイプサポートも不安定になり、作業員が危険になる。
一方、乗場床に立設した立柱部材と、該立柱部材に取り付けられ、乗場開口部に対向する昇降路壁に向って張り出した水平部材と、両端部が前記水平部材の昇降路壁側端部と前記立柱部材の床側端部とに軸状部材により連結された傾斜部材と、前記水平部材と前記昇降路壁の間に介在する座板とを具備し、前記座板を前記傾斜部材と前記水平部材との連結部より前記昇降路壁側の前記傾斜部材の先端部に設けたエレベータ据付用足場(特許文献4)、また、昇降路に開口して設けられた乗場、この乗場から昇降路内に突出して配置された足場板と、この足場板の一側に設けられて乗場の床に固定された固定部材と、足場板の他側に上端が固定されて下方へ延長され下端が乗場に連続した下方の上記昇降路の周壁に支持された支持部材とを備えたエレベータの据付用足場装置(特許文献5)も提案されている。
ところが、足場板の固定部材、支持部材等を乗場壁や昇降路壁に固定するための部材として特殊なボルト、アンカー等が必要となるので、特定のエレベータにしか適用できない。
ところで、過去に納入・設置されたエレベータが老朽化し、エレベータの利用人員・運搬荷物が増加し積載能力が不足し、あるいは昇降速度が不足すると、エレベータを改造(リニューアル)しなければならない。また、既存エレベータの主要部品の交換修理も必要となる。エレベータには、つり合いおもりを使用しない代わりに巻胴(ドラム)を使用する巻胴式があるが、つり合いおもりを使用するトラクション式と呼称されるタイプのエレベータが代表的であり、このトラクション式では、特につり合いおもり部分の点検、修理が重要とされている。
このようなエレベータの改造(リニューアル)方法としては、既設乗かごを機械室に設けた揚重装置により吊り上げた状態で昇降路の下方部のガイドレールに固定した受台に支持し、乗かごの上方の昇降路に中間作業板を構成し、この中間作業板の上方のガイドレールに他の受台を構成し、少なくとも他の受台上への新設乗かごの組み立て作業と、既設乗かごの解体および乗場側への撤去作業とを並行して行い、その後、昇降路下部に組み立てた枠組足場を利用して中間作業板を解体すると共に、この枠組足場を利用して少なくとも最下階の出入り口改造を行い、組み立てられた新設乗かごを運転させながら残りの階の出入り口改造を行うこと(特許文献6)が提案されている。しかしながら、ここで使用される足場は、昇降路下部に組み立てる枠組であり、構造的にみて、それより上方に位置する各階エレベータ乗場の開口部への設置に適用できるものではない。
特開昭57−165562号公報(特許請求の範囲) 実公昭62−20586号公報(実用新案登録請求の範囲) 実公平4−30213号公報(実用新案登録請求の範囲) 特開平6−156922号公報(特許請求の範囲) 特開平8−165074号公報(特許請求の範囲) 特開平5−105355号公報(特許請求の範囲)
上記した特許文献1〜5の足場は、エレベータの据付用に考案されたものであるために、乗場開口部の上縁部、乗場開口部に対向した昇降路の周壁又は出入り口の構造が脆弱である場合には、足場板に作用する荷重を支持するための支持柱の上下部分に水平方向への大きな応力が加わり、これらの構造個所が崩れる恐れがあり、年数がたった建築物では足場板が仮設できないという問題点があった。また、改造・修理作業では、作業の種類が多く、複雑であり、据付時よりも短時間で作業を終えることが要求されているが、作業中に支持柱の上下と対向している乗場開口部の上下の壁との間にズレが発生し、支持柱が外れ、ひいては足場板が水平状態を保てなくなり、足場板に乗っている作業員が転落する危険があった。
昇降路の水平断面の幅・奥行きのサイズや乗場開口部の高さ及び幅等は、建築物によって異なるだけでなく、それぞれのエレベータは、ロープ、駆動用電動モーター、シーブ(プーリ)、減速機(調側機)、機械室、制御盤、つり合いおもり、緩衝機、ブレーキ等の設置位置やサイズが異なるので、上記のような足場ではエレベータ工事に応じて何種類もの足場を用意しなければならない。改造・修理では、オーダーメイドの足場がエレベータ昇降路内に、短時間で簡単に組み立てられ、低コストで作業できるものでなければならない。
このような状況下、どのようなサイズのエレベータであっても、また、乗場開口部の上縁部、乗場開口部に対向した昇降路の周壁の構造が脆弱であっても安定して設置でき、複雑な改造・修理作業が簡便かつ低コストで安全に作業できる足場が切望されていた。
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点に鑑み、各種タイプのエレベータ設備の改造・修理作業を安全かつ低コスト、短い工期で行うことが可能なエレベータの工事作業用足場、及びその作業用足場の組み立てを短時間に、安全・容易にできる足場の設置方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、足場の耐荷重性、組み立ての容易性、各種エレベータへの適応性、安全性、パーツ(部品)のコスト、パーツの可搬性等を総合的に検討した結果、エレベータの乗場出入口より大きい四角形の枠体を、エレベータの入口側、すなわち廊下側のサイズに合わせて設置すれば、前記の四角形の枠体は、水平応力を乗場入口から昇降路内部に向けて加えても、前記の乗場入口を構成する頑丈な周囲の金属壁に支えられ、四角形の枠体は原形を維持し、乗場から昇降路内部に引き込まれることはないので、この四角形の枠体の上部枠体から作業板の先端付近にチェーンを張れば、作業板が水平に保たれる安全構造の足場が短時間で設置でき、各種タイプのエレベータ設備で改造・修理作業を安全、低コスト、かつ短い工期で行うことが可能となることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、エレベータ昇降路出入り口の外壁に接するように乗場手前側で組み立てられる外部枠体と、該外部枠体に端部が連結した作業床からなり、前記外部枠体は、乗場手前の床上に横向きに設置される下部固定ベース材(A)と、下部固定ベース材(A)の両端部に立設される一対の柱材(B)と、柱材(B)の上に略水平に載せられる上部固定ベース材(C)から構成され、前記作業床は、連結部を有する側面部材、底面部材及び上面部材で形成される床ベース体と、該床ベース体に挿入される作業板を有しており、床ベース体の連結部が下部固定ベース材(A)と連結されるように構成され、前記作業板と、上部固定ベース材(C)とがチェーンによって接続されることを特徴とするエレベータ工事作業用足場が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、下部固定ベース材(A)は、その内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する、横方向に伸縮自在な筒状体であることを特徴とするエレベータ工事作業用足場が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1の発明において、下部固定ベース材(A)は、転倒防止用の突起を有することを特徴とするエレベータ工事作業用足場が提供される。
さらに、本発明の第4の発明によれば、第1の発明において、柱材(B)の長さは、出入り口の高さより短く、かつ作業員が出入りして作業するのに十分な長さを有するか、あるいは出入り口の高さより長く、かつ出入り口天井までの高さよりも短いことを特徴とするエレベータ工事作業用足場が提供される。
本発明の第5の発明によれば、第1の発明において、上部固定ベース材(C)は、その内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する、横方向に伸縮自在な筒状体であることを特徴とするエレベータ工事作業用足場が提供される。
また、本発明の第6の発明によれば、第1の発明において、上部固定ベース材(C)は、命綱用フックを有することを特徴とするエレベータ工事作業用足場が提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、第1の発明において、作業床は、さらにスライド型締結具を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ工事作業用足場が提供される。
さらに、本発明の第8の発明によれば、第1の発明において、作業床は、床ベース体とは反対側に、作業用梯子固定具とチェーンを取り付けるフックを有する板端支持体を含むことを特徴とするエレベータ工事作業用足場が提供される。
一方、本発明の第9の発明によれば、第1〜8のいずれかの発明に係り、前記エレベータ工事作業用足場を構成する各部材を用いて、該足場を設置する方法において、まず、エレベータ昇降路乗場手前側の床に少なくともその両端が出入り口の壁に接するように下部固定ベース材(A)を横向きに置き、次に、下部固定ベース材(A)の左右の端部に一対の柱材(B)を挿入した後、柱材(B)の上に上部固定ベース材(C)を略水平に載せて固定することにより、乗場手前側で外部枠体を組み立て、床ベース体の前端部を下部固定ベース材(A)と連結し、該床ベース体に作業板を挿入してから、上部固定ベース材(C)と作業床にチェーンを取り付けた後、引き続き、床ベース体の連結部を回動させて作業床を昇降路内に入れることを特徴とするエレベータ工事作業用足場の設置方法が提供される。
さらに、本発明の第10の発明によれば、第9の発明において、作業床を昇降路内に入れた後、スライド型締結具を前進させて、エレベータ出入り口敷居下部の壁に固定することを特徴とするエレベータ工事作業用足場の設置方法が提供される。
本発明のエレベータ工事作業用足場は、外部枠体が、出入り口乗場の手前側の床上で建築物の壁に接するように横向きに設置され、作業板の手前側の端部が、外部枠体の下部固定ベース材(A)に固定され、一方、エレベータ内部の作業床が上部固定ベース材(C)とチェーンによって連結されるので、各種タイプのエレベータ設備の改造・修理をはじめとする各種作業を安全かつ低コスト、短い工期で行うことが可能である。
また、本発明のエレベータ工事作業用足場の設置方法は、各ベース部材や柱材の長さを調整して四角形の枠を組み立てる工程、ボルト/ナットで締結する工程、外部枠体と作業板をチェーンで連結する工程、作業板を回転させて昇降路内に入れる工程、締結具をスライドさせる工程等の簡単な作業の組み合わせなので、作業用足場を短時間に組み立てることができ、エレベータ工事作業を安全かつ低コストで実施することができる。
以下、本発明のエレベータの工事作業用足場、及びそれを用いた足場の設置方法について、各項目毎に詳細に説明する。
本発明のエレベータの工事作業用足場は、エレベータ昇降路出入り口の外壁に接するように乗場手前側で組み立てられる外部枠体と、該外部枠体に端部が連結した作業床からなり、前記外部枠体は、乗場手前の床上に横向きに設置される下部固定ベース材(A)と、下部固定ベース材(A)の両端部に立設される一対の柱材(B)と、柱材(B)の上に略水平に載せられる上部固定ベース材(C)から構成され、前記作業床は、連結部を有する側面部材、底面部材及び上面部材で形成される床ベース体と、該床ベース体に挿入される作業板を有しており、床ベース体の連結部が下部固定ベース材(A)と連結されるように構成され、前記作業板と、上部固定ベース材(C)とがチェーンによって接続されることを特徴とする。
1.外部枠体
本発明において外部枠体とは、エレベータ昇降路の出入り口に連通した乗場手前に設置される四角形の部材集合体である。
本発明では、作業板に作業員が乗っても、作業板を水平に保つために、外部枠体は、図1に示すように、出入り口乗場の幅よりも長く、床に横向きに置かれる下部固定ベース材(1)と、下部固定ベース材の左右の両端部に立設される柱材(2)と、一対の柱材の上に水平に載せられる、出入り口乗場の幅よりも長い上部固定ベース材(3)から構成される。
下部固定ベース材(1)として、図1では、断面の一辺が50mm以上の中空角材を用いている。断面形状は、正方形に限らず、長方形、円形、楕円形、半円形等であっても構わない。材質としては、変形しにくく比較的軽量な材料であれば特に制限されるものではないが、例えば、鉄鋼、鉄、アルミニウム、チタニウム、これらの合金、プラスチックス、木材、FRP、これらの複合材でよく、価格、強度、重量、容積等を考慮して選択される。
下部固定ベース材(1)は、柱材(2)及び上部固定ベース材(3)と組み合わせて作られた枠体の横幅が、エレベータの乗場を構成する四角の壁口(出入口)よりも大きい四角形となるようなサイズとする。
そのために、下部固定ベース材(1)は、内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する横方向に伸縮自在な筒状体であることが好ましい。図1の外部枠体の全体図では、下部固定ベース材(1)が一本の角材のように見えるが、外筒と内筒からなり、外筒が中間で左右に移動し、表面に現れた内筒の分だけ伸びて長さを調整できるようになっている。下部固定ベース材(1)の長さは、伸ばした時に1.5〜2.0m、特に1.6〜1.8mとなるものが好ましい。
かかる四角形の枠体を、前記乗場の手前(エレベータの入口側、すなわち廊下側)に設置すれば、前記の四角形の枠体は、乗場入口から昇降路内部に向けて水平応力を加えても、前記の乗場入口を構成する周辺の頑丈な金属壁に阻止され、四角形の枠体は原形を維持し、乗場入口から昇降路内に引張込まれることはない。これに対して、下部固定ベース材(1)の長さが出入り口乗場の幅よりも短いと、柱材(2)の高さを出入り口の高さよりも長くしない限り、下部固定ベース材(1)が昇降路内部に引張込まれてしまい足場の作業板が設置できない。
下部固定ベース材(1)には、転倒防止用の突起を設けることが好ましい。突起には外部枠体を組み立てる途上、または完成後に枠体が転倒しないような機能が備われば、突起の形状、大きさ、位置、取り付け手段は特に制限されない。突起の形状は、特に制限されず、板状、棒状、蒲鉾状、半球状、円錐状等でよく、下部固定ベース材(1)の如何なる位置に付けてもよいが、柱材(2)の近傍に付けることが好ましい。突起は溶接、穴への差込、ネジ込み等で下部固定ベース材(1)へ取り付けられる。図1では、下部固定ベース材(1)と同じ断面形状である短い角材(5)が、端部に近い位置に直交して取り付けられている。突起を付ける箇所は、1箇所でもよいが、2箇所または3箇所が好ましい。また、下部固定ベース材(1)には、端部に近い位置に短い角材(4)が直立上向きに取り付けられている。この角材(4)は、柱材(2)を挿入して固定できるのに十分な長さとされる。
下部固定ベース材(1)の上面には、作業床の端部を連結する二枚の板状物からなる連結部(6)を有している。連結部は柱材(2)が挿入される角材(4)の位置よりも内側で2箇所に設けられている。二枚の板状物の中央にはネジ穴があり、L字形部材と連結する場合は、ボルトをねじ込みナットで締めるようにする。
柱材(2)は、下部固定ベース材(1)の角材(4)に挿入して立設される部材であり、下部固定ベース材(1)と同じく断面形状が正方形の中空角材を用いることができる。その内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する横方向に伸縮自在な筒状体であることが好ましい。図1では、一本の角材のように見えるが、外筒と内筒からなり、外筒が中間で上下に伸びて長さが調整できるようになっている。
柱材(2)には2つのタイプがある。エレベータ出入り口の高さより短く、かつ作業員が出入りして作業するのに十分な長さを有する第1のタイプと、エレベータ出入り口の高さより長く、かつ出入り口天井までの高さよりも短い第2のタイプである。
第1のタイプは、比較的出入り口の幅が狭い乗客専用エレベータへの適用に適している。柱材(2)の長さが、エレベータ出入り口の高さより長いと、上部固定ベース材(3)の位置が、乗場出入り口の天井壁の位置より高くなるので、上部固定ベース材(3)とエレベータ内部の作業板をチェーンで直線的に結びにくく、チェーンが作業板を引張る力が弱くなり、また乗場の出入り口の天井壁にチェーンが触れて破損する恐れがある。逆に、柱材(2)の長さが、作業員の背丈よりも短いものでは、上部固定ベース材(3)の位置が下がり、底辺の長さを作業板とし、高さを柱材(2)の長さとする直角三角形において、タンジェント(正接)の角度が小さくなるので耐荷重性、作業性が悪くなる。第1のタイプでは、柱材(2)の長さは、伸ばした状態で1.7〜2.0m、特に1.8〜2.0mとなるものが好ましい。
一方、柱材(2)の長さが、エレベータ出入り口の高さより高くなり、かつ出入り口天井までの高さよりも短い第2のタイプは、比較的出入り口の幅が広い貨物用などのエレベータの工事作業に適している。出入り口の幅が広いエレベータでは、下部固定ベース材(1)と上部固定ベース材(3)が壁に触れる面積が小さくなりがちであり、水平方向にかかる応力に弱くなるが、柱材(2)が長いだけ壁への接触面積が増えてカバーできるわけである。第2のタイプでは、柱材(2)の長さは、伸ばした状態で2.1〜2.8m、特に2.1〜2.5mとなるものが好ましい。
上部固定ベース材(3)は、柱材(B)の上に略水平に載せられる部材であり、前記下部固定ベース材(1)と同様、出入り口乗場の幅よりも長いことが必要条件である。上部固定ベース材(3)と下部固定ベース材(1)の長さは、通常同じにするが、異なっていてもよい。図3には、柱材(2)に挿入される短い角材(4)が、上部固定ベース材(3)の端部に近い位置に直立下向きに取り付けられている。
また、上部固定ベース材(3)には、作業板をチェーンで接続するためのフック(8)が出入り口端部よりも内側に2個取り付けられている。そして、その中間には、命綱を張るためのフック(7)が取り付けられている。なお、柱材(2)として、エレベータ出入り口の高さより高くなり、かつ出入り口天井までの高さよりも短い第2のタイプを採用する場合は、出入り口にチェーンが引っかかるので、別途、中間部固定ベース材ともいうべき第二の上部固定ベース材を設けることが望ましい。
下部固定ベース材(1)と柱材(2)、上部固定ベース材(3)と柱材(2)とは、工事作業中に外れない構造でなければならない。そのためには、下部固定ベース材(1)と柱材(2)との摩擦力が大きくなるように、両者が接触する部分の面積を大きくとるようにすることが望ましい。上部固定ベース材(3)と柱材(2)との関係も同様である。したがって、下部固定ベース材(1)の上面に取り付けられた角材(4)、及び上部固定ベース材(3)の下面に取り付けられた角材(4)は、短すぎてはならず、例えば5〜10cmとすることが望ましい。
なお下部固定ベース材(1)と上部固定ベース材(3)、さらには柱材(2)の表面で、壁に接する部分にはゴム板などでカバーして、壁を傷つけないようにすることが望ましい。
2.作業床
本発明において、作業床は、一端が外部枠体の回転軸に連結し他端が回動して昇降路内に入るものであり、作業員がエレベータ工事をする作業場所である。床ベース体と作業板と板端支持体から構成され、作業板の一端が外部枠体の回転軸に連結し他端が回動して昇降路内に入ることから、本発明では、以下、ハネ出し作業板ということがある。
床ベース体は、作業板を内部に受け入れ、外部枠体と連結し作業床を水平に保つ機能を有しており、図7のように、フックと連結部を有する側面部材(12)、底面部材(17)及び上面部材(18)からなる。側面部材の連結部は、一例としてL字形部材としている。底面部材(17)は幅が広い板材であり、上面部材は、側面部材(12)の上を覆うことができればよく、底面部材よりも幅が狭い板材でもよい。床ベース体の横幅は作業板と同等か、やや長くして作業板を挿入しやすくする。また、床ベース体の縦幅は、乗場敷居の幅と同等か、やや長ければよい。
側面部材(12)の先端部は、外部枠体を構成する下部固定ベース材の上面にある連結部においてボルトとナットで結合されヒンジ構造となり、作業板のハネ出しを可能としている。また、側面部材(12)がL字形部材であるので、L字の直角部分に下部固定ベース材の直角部分が対面し、L字形部材は作業板の水平位置を確保できる。
作業板(11)は、床ベース体の内部に挿入・一体化され、図8のように、工事作業用足場板を構成する。作業板は、折り曲げ強度が十分あると共に、それ自体は軽量でなければならない。したがって、アルミニウム合金やチタニウム金属などを使用することが好ましいが、様々な態様がある。例えば、作業板を上下二枚の板材から構成し、下方の板材の材質を鋼板とし、上方を金属製ネットすることができる。図5のように作業板に円形の穴を多数空けてもよい。
作業板の大きさは、エレベータ昇降路の広さ、作業内容、材質などによって異なるが、例えば鋼板であれば、長さ1.8〜2m、幅0.4〜0.6m、厚さ3〜5cmとすることができる。板端支持体に設けられた棒状のフック(8)は、上部固定ベース材と作業床を連結するチェーンの接続部としている。
図4、5に、本発明の足場全体を示した。図4は、外部枠体を組み立て、床ベース体に作業板を挿入し、チェーンを接続した状態を示している。また、図5は、この状態で、作業板をエレベータ内部にハネ出した状態を示している。
ハネ出し作業板は、先端が円盤状で描かれた棒状のスライド型締結具(13)を有している。締結具の先端を前方にスライドさせることによって、締結具の先端が昇降路の壁面に当接し、作業板の揺れを防止することができる。締結具(13)は特に制限されず、床ベース体底部の任意の個所に設置できる。これにより一対の締結具(13)を組み込んだ下部板(20)は、その取り付け位置を乗場敷居壁の厚さや幅に応じて前後、左右に移動することができる。また、下部板(20)全体の向きを逆転してもよい。締結具(13)の先端部形状は、円盤状に限らず四角形など任意の形状でよい。ただし、その壁に接する部分をゴム板などでカバーすることが望ましい。
板端支持体(25)は、作業用梯子の脚を載せる作業用梯子固定具(9)とフックを有する。この作業用梯子固定具(9)は、作業用梯子の下端を安定に固定するものであり、梯子は、足場だけでは直接手が届かない場所の改造・修理を行う場合に使用される。該固定具の形状は底の浅い容器としたが、特に限定されず、梯子を載せるのに十分な幅と長さがあり、かつ梯子を架けたときに前後左右に位置がずれて外れないように十分な高さがあればよい。なお、床ベース体、作業板、及び板端支持体から作業床を構成する場合を示したが、これら3つに分割せず一つのフレーム型作業床とすることも可能である。
チェーン(10)は、エレベータ内部の作業板(11)と上部固定ベース材(3)とを連結させ、作業床を水平に保ち、作業員が安全に楽な姿勢で作業できるようにするものである。チェーンは、ターンバックルのような棒状の連結手段と比較し、丸めて保管できるので保管場所のスペースが少なくてすむ。また作業板を床ベース体に挿入した状態で板端支持体(25)にチェーンを接続した状態でも、連結部を回転して作業板をハネ出して所定の位置に敷設できるので、棒状の連結手段の場合と比較して、敷設作業時間や作業が終わった後の収納時間が大幅に短縮でき、敷設作業や収納作業を安全に行うことができる。
本発明のエレベータ工事作業用足場は、荷重に対して構造的に十分な耐久性を有し、上下・前後・左右方向のいずれにも揺れや撓みが少なく、安全な足場であるが、不測の事態に備えて、命綱を上部固定ベース材のフック(7)に取り付けられるようにしている。
3.足場を設置する方法
次に、本発明のエレベータ工事作業用足場を構成する各部材を用いて、該足場を設置する方法について説明する。
本発明のエレベータ工事作業用足場の設置方法は、前記エレベータ工事作業用足場を構成する各部材を用いて、まず、エレベータ昇降路乗場手前側の床に少なくともその両端が出入り口の壁に接するように下部固定ベース材(A)を横向きに置き、次に、下部固定ベース材(A)の左右の端部に一対の柱材(B)を挿入した後、柱材(B)の上に上部固定ベース材(C)を略水平に載せて固定することにより、乗場手前側で外部枠体を組み立て、床ベース体の前端部を下部固定ベース材(A)と連結し、該床ベース体に作業板を挿入してから、上部固定ベース材(C)と作業床にチェーンを取り付けた後、引き続き、床ベース体の連結部を回動させて作業床を昇降路内に入れることを特徴とする。
図3に示すように、工事作業を必要とするエレベータ乗場の床に下部固定ベース材(1)を置き、両端が壁に接するようにする。このとき、下部固定ベース材(1)の両端がエレベータの入口左右の壁面にオーバーラップするような長さにする。オーバーラップの程度は、エレベータの種類、壁の強度、工事作業の種類などによって適宜設定する。通常は、オーバーラップ部分が10〜50cm、特に20〜30cmとれるようにすることが望ましい。そのオーバーラップ部分の距離は、左右異なってもよいが、略均等であることが好ましい。このような作業を行う上で、下部固定ベース材(1)として、内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する筒状体で横方向に伸縮自在であるものを用いることが好ましい。
次に、下部固定ベース材(1)の左右に直立した角材部分(4)に柱材(2)の端部(2−1)を挿入する。柱材(2)の長さは、比較的出入り口の幅が狭い乗客専用エレベータであれば、出入り口の高さより短く、かつ作業員が出入りして作業するのに十分な長さを有することが好ましい。一方、比較的出入り口の幅が広い貨物用などのエレベータであれば、出入り口の高さより長く、かつ出入り口天井までの高さより短いものを用いることが好ましい。そのために、柱材(2)は、その内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する横方向に伸縮自在な筒状体であることが好ましい。
その後、柱材(2)の先端に、上部固定ベース材(3)の垂下する角材部分(4)を挿入して、上部固定ベース材(3)が略水平になるように載せて固定する。このとき、上部固定ベース材(3)の両端がエレベータの入口左右の壁面にオーバーラップする長さとする。下部固定ベース材(1)、上部固定ベース材(3)が工事作業中に、引っ張られて昇降路内に入ってしまうと、足場が設置できないためである。上部固定ベース材(1)も、内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する筒状体で横方向に伸縮自在であるものを用いることが好ましい。
こうして図1の外部枠体が組み立てられた後、乗場の床に設置された下部固定ベース材(1)の連結部(6)に、図7に示す床ベース体のL字形部材(12)を挿入してボルト固定するとともに、作業板(11)を差し込み、板端支持体を取り付けて足場とする。それから、上部固定ベース材(3)のフックと、板端支持体のフックにチェーンを取り付ける。
次に、この作業床を連結部で回動させ、エレベータの昇降路内に作業板を入れる。作業板は90度回転して出入り口から投げ出され、昇降路に対して直交した位置になる。この状態を図6に示す。これにより、外部枠体は、エレベータの壁(14)の外側に位置するが、作業板は、エレベータ出入り口(15)から内部(16)に入り込んで水平に位置し、先端に作業員が乗っても揺れたり大きく撓むことがない程度の安定した状態になる。その後、床ベース体の下部板(20)の左右にある棒状のスライド型締結具(13)を前進させて、エレベータ出入り口敷居下部の壁に押し付ける。これによって、床ベース体と外部枠体(下部固定ベース材の部分)が壁を挟むことになる。足場全体がさらに強く固定されるので、作業員は、作業用梯子固定具(9)に伸縮式の梯子を架けて、昇降路の上部、例えばカウンターウエイト(つり合いおもり)の状態を点検、修理することができる。
一連の作業が終了したら、前記の設置手順とは逆の操作で足場を解体すればよい。解体後の状態は図4と同様であるが、下部固定ベース材(1)、上部固定ベース材(3)、柱材(2)を縮めて元の長さに戻せば、台車への積み込み、運搬も容易になる。
次に、本発明の実施態様を示すが、これはあくまでも一例であって、本発明はこれによって限定されるものではない。
50mm×50mmの鉄鋼製中空角材を材料として、図3に示すような転倒防止用突起、連結部を取り付けた下部固定ベース材(1)、柱材(2)、チェーン用フック(8)、命綱フック(7)を取り付けた上部固定ベース材(3)を作製した。下部固定ベース材(1)は、筒状体で、45mm×45mmの長さ調整用ベース材をその内部に組み込んで横方向に伸縮自在な二重構造にした。柱材(2)、上部固定ベース材(3)も同様に、伸縮自在な二重構造にした。また、厚さ1mmの鋼板を所定のサイズに切断、溶接して連結部材を有する床ベース体、板端支持体を作製した。
次に、この下部固定ベース材(1)、柱材(2)、上部固定ベース材(3)を用いて、高さが1.85m、幅が1.7mの四角形の枠体をエレベータ入り口の乗場手前で組み立て、作業床を構成する床ベース体に、長さ2m、幅0.4mの鋼板(厚さ5cm)の作業板を挿入し、板端支持体を取り付けた。
この作業床をチェーンで上部固定ベース材(3)と連結し、図4に示すような外部枠体と作業床からなる足場を得た。外部枠体を組み立ててから、作業床を連結し、ハネ出して締結具をスライドさせ固定するという一連の足場設置作業に要した時間は約10分であり、図9のような従来品を用いた場合と比較すると2〜3割の時間短縮となった。
また、この足場に体重約60kgの作業員が乗ったが作業板はほとんど撓むことはなく、さらに、伸縮可能な梯子を持ち込み、板端支持体から梯子の脚を伸ばして、つり合いおもりの修理作業を行い、もう一人の作業員(体重約70kg)が乗り込んで別の作業を並行して行うことができた。
本発明の足場を構成する外部枠体の斜視図である。 本発明の足場を構成する作業板の斜視図である。 本発明の足場を構成する外部枠体を組み立てる状態を示す斜視図である。 本発明のエレベータ工事作業用足場をエレベータ出入口付近で組み立て、作業板をハネ出す寸前の正面図である。 図4の状態から本発明の足場作業板を昇降路内にハネ出した後の状態を示す斜視図である。 本発明の足場をエレベータ出入り口付近のコンクリート壁・躯体に設置し、昇降路側から見たときの斜視図である。 作業板の手前側の端部を間接的に下部固定ベース材に固定する機構(床ベース体)を昇降路側から見た斜視図である。 図7の床ベース体に作業板を装着した状態を昇降路側から見た斜視図である。 従来のエレベータ据付用足場の斜視図である。
符号の説明
1・・・・ 下部固定ベース材(A)
2・・・・ 柱材(B)
3・・・・ 上部固定ベース材(C)
6・・・・ 連結部
7・・・・ 命綱用フック
8・・・・ チェーン用フック
9・・・・ 梯子固定具
10・・・・ チェーン
11・・・・ 作業板
12・・・・ L字形部材
13・・・・ 締結具
14・・・・ 建物躯体(壁)
15・・・・ エレベータ乗場出入り口
16・・・・ 昇降路
17・・・・ 床ベース体

Claims (10)

  1. エレベータ昇降路出入り口の外壁に接するように乗場手前側で組み立てられる外部枠体と、該外部枠体に端部が連結した作業床からなり、
    前記外部枠体は、乗場手前の床上に横向きに設置される下部固定ベース材(A)と、下部固定ベース材(A)の両端部に立設される一対の柱材(B)と、柱材(B)の上に略水平に載せられる上部固定ベース材(C)から構成され、
    前記作業床は、連結部を有する側面部材、底面部材及び上面部材で形成される床ベース体と、該床ベース体に挿入される作業板を有しており、床ベース体の連結部が下部固定ベース材(A)と連結されるように構成され、
    前記作業板と、上部固定ベース材(C)とがチェーンによって接続されることを特徴とするエレベータ工事作業用足場。
  2. 下部固定ベース材(A)は、その内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する、横方向に伸縮自在な筒状体であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ工事作業用足場。
  3. 下部固定ベース材(A)は、側面に転倒防止用の突起を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ工事作業用足場。
  4. 柱材(B)の長さは、出入り口の高さより短く、かつ作業員が出入りして作業するのに十分な長さを有するか、あるいは出入り口の高さより長く、かつ出入り口天井までの高さより短いことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ工事作業用足場。
  5. 上部固定ベース材(C)は、その内部又は外部に長さ調整用ベース材を有する、横方向に伸縮自在な筒状体であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ工事作業用足場。
  6. 上部固定ベース材(C)は、命綱用フックを有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ工事作業用足場。
  7. 作業床は、さらにスライド型締結具を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ工事作業用足場。
  8. 作業床は、床ベース体とは反対側に、作業用梯子固定具とチェーンを取り付けるフックを有する板端支持体を含むことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ工事作業用足場。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のエレベータ工事作業用足場を構成する各部材を用いて、該足場を設置する方法において、
    まず、エレベータ昇降路乗場手前側の床に少なくともその両端が出入り口の壁に接するように下部固定ベース材(A)を横向きに置き、
    次に、下部固定ベース材(A)の左右の端部に一対の柱材(B)を挿入した後、
    柱材(B)の上に上部固定ベース材(C)を略水平に載せて固定することにより、乗場手前側で外部枠体を組み立て、
    床ベース体の前端部を下部固定ベース材(A)と連結し、該床ベース体に作業板を挿入してから、上部固定ベース材(C)と作業床にチェーンを取り付けた後、
    引き続き、床ベース体の連結部を回動させて作業床を昇降路内に入れることを特徴とするエレベータ工事作業用足場の設置方法。
  10. 作業床を昇降路内に入れた後、スライド型締結具を前進させて、エレベータ出入り口敷居下部の壁に固定することを特徴とする請求項9に記載のエレベータ工事作業用足場の設置方法。
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