JPH08311777A - セルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法 - Google Patents

セルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法

Info

Publication number
JPH08311777A
JPH08311777A JP11452195A JP11452195A JPH08311777A JP H08311777 A JPH08311777 A JP H08311777A JP 11452195 A JP11452195 A JP 11452195A JP 11452195 A JP11452195 A JP 11452195A JP H08311777 A JPH08311777 A JP H08311777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
cellulose
cloth
fabric
cellulose fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11452195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3856486B2 (ja
Inventor
Takashi Yamanishi
崇 山西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP11452195A priority Critical patent/JP3856486B2/ja
Publication of JPH08311777A publication Critical patent/JPH08311777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3856486B2 publication Critical patent/JP3856486B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホルマリンの発生がなくかつ強度低下が少な
く、防シワ性さらには防縮性に優れるセルロース系繊維
を含む布帛の加工方法の提供。 【構成】 セルロース系繊維を含む撚係数97以上の撚
糸を用いて成る布帛を、低緊張下アルカリ処理および揉
布乾燥処理した後、セルロースと反応しうる化合物およ
び/またはセルロースに吸着しうる化合物を含む水溶液
で処理し、次いで揉布乾燥処理することを特徴とするセ
ルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルロース系繊維を含
む布帛の防シワ加工方法に関する。さらに詳しくは、セ
ルロース系繊維を含む布帛に耐洗濯性に優れる高度な防
シワ性、更には、優れた防縮性をも付与しうる布帛加工
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セルロース系繊維を含む布帛に防
縮性や防シワ性を付与するには、N−メチロール系の熱
可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂を用いる樹脂加工が行
われている。しかしながら、このような加工方法による
と加工段階においてあるいはその加工布帛を用いた製品
においてホルマリンを発生する恐れがあり、さらに加工
布帛の強度特に摩耗強度が著しく低下してしまうと風合
いが堅くなるなどの可能性が強く実用に即さないという
欠点があった。
【0003】また、防シワ性を改善するためにすでに提
案されている他の方法は、セルロース系布帛に重合性化
合物を付与した後、低温プラズマ処理あるいは電子線照
射処理して、前記重合性化合物を布帛上で反応させて布
帛を改質しようとする提案である。そのような提案の一
つである例えば特開平6−2273号公報では、ビニル
基を2つ以上有するモノマーあるいはオリゴマーとセル
ロースの膨潤剤をセルロース繊維に付与した後に、この
繊維を低温プラズマ処理あるいは電子線照射処理する方
法を提案している。
【0004】しかしながら、このような提案による布帛
加工方法は、プラズマ発生装置や電子線照射装置などの
高価で特殊な装置を必要とする上、これらの装置の特殊
性から布帛の加工生産性にも劣ることが懸念される。ま
た、処理して得られる加工布帛中に先に使用した化合物
の未反応物あるいは副生成物が残留し予想外の問題を生
ずる恐れもある。さらに、このような方法によって仕上
げられた布帛は、風合いが堅くなるという問題を有す
る。
【0005】以上から明らかなようにセルロース系繊維
を含む布帛の充分満足しうる防シワ性加工方法は従来提
案されていなかったのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の課
題は、ホルマリンの発生がなく、かつ、強度低下が少な
く、防シワ性さらには防縮性に優れるセルロース系繊維
を含む布帛の加工方法の提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記のような
観点から、セルロース系繊維を含む布帛に防シワ性を付
与すべく、セルロース系繊維の膨潤状態から乾燥状態に
おけるシワ発生メカニズムに着目し鋭意研究した結果、
(1)セルロース系繊維を含む布帛はその繊維構造自体
におよび織物構造的に歪みを有していること、(2)そ
して、その歪みは布帛に水を含ませることによって顕在
化し得ること、(3)また、布帛の有する歪みの状態
が、加工工程を経た布帛製品の「シワ」の発生に高度に
影響を与えること、(4)さらに、布帛加工工程におけ
る歪みの状態を「シワ」が発生しないように制御し得る
加工方法が存在すること、等を見出し本発明を完成させ
るに至った。
【0008】すなわち、本発明は、セルロース系繊維を
含む撚係数97以上の撚糸を用いて成る布帛を、低緊張
下アルカリ処理および揉布乾燥処理した後、セルロース
と反応しうる化合物および/またはセルロースに吸着し
うる化合物を含む水溶液で処理し、次いで揉布乾燥処理
することを特徴とするセルロース系繊維を含む布帛の防
シワ加工方法、である。
【0009】また、本発明は前記セルロースと反応しう
る化合物がアミノ基および/またはエポキシ基を有する
シリコーン系樹脂およびグリオキザール系樹脂、エポキ
シ系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂
から選ばれる一種以上であることを特徴とするセルロー
ス系繊維を含む布帛の防シワ加工方法、である。さら
に、本発明は前記セルロースに吸着しうる化合物がポリ
エステル系樹脂であることを特徴とするセルロース系繊
維を含む布帛の防シワ加工方法、である。
【0010】以下、本発明の詳細を説明する。本発明に
おけるセルロース系繊維とは、綿、麻などの天然セルロ
ース繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨ
ン、溶剤紡糸によるリオセルなどの再生セルロース繊
維、あるいはセルロース系繊維を50%以上含んだ繊維
素材をいう。
【0011】本発明においては、セルロース系繊維の割
合が50%未満である時は、セルロース特有の風合いを
損ねるので好ましくない。本発明でいう撚係数は短繊維
の撚係数計算方法(撚係数=撚数÷√番手)に準じて計
算される撚係数である。本発明においては、撚係数が9
7以上の撚糸を使うことにより、低緊張下での安定した
形態保持性及び反発性が得られ、高い防シワ性を得るこ
とができる。撚係数が97未満では低緊張下での安定し
た形態保持性を得ることが難しくまた反発弾性をほとん
ど有しなくなるために十分な防シワ性を得ることができ
ない。また、撚係数が590を越える場合には耐撚数を
上回っており実用に則さない。
【0012】本発明でいう低緊張下アルカリ処理とは、
布帛に張力を極力与えない状態でアルカリ処理をするこ
とであり、本発明ではこの処理によって布帛に十分な膨
潤効果とリラックス効果を与えるのであり、より具体的
には例えば、ヒネッケン型精練機等によるアルカリ処理
である。さらに詳しく説明すると、本発明での好ましい
アルカリ処理は、低緊張状態にて布帛を18g/L〜1
80g/Lの水酸化ナトリウムの10〜80℃の浴に5
秒〜3分間浸漬した後、中和し、水洗し、乾燥させる。
この水酸化ナトリウムの濃度が18g/L未満であると
布帛の膨潤状態が不足し、リラックス効果を十分に得る
ことができない。また、水酸化ナトリウムの濃度が18
0g/Lを越えると布帛を構成するセルロースに大きな
強度低下を起こす。またアルカリ処理温度が10℃より
も低いと布帛の強度低下を起こしやすく、80℃よりも
高いとセルロースが黄変を起こす可能性がありともに好
ましくない。さらに、アルカリ処理時間が5秒より短い
と布帛の膨潤状態が不足し、リラックス効果が十分に得
られず、3分を越えると強度低下を起こしやすくなり同
様に好ましくない。
【0013】本発明においては、このように低緊張下で
アルカリ処理した布帛を揉布しながら乾燥することによ
ってより歪みの少ない安定な形態を形成させるのであ
る。本発明でいう揉布乾燥処理とは、布帛の水分率が1
5〜25%になるまで低緊張下で揉布しながら乾燥する
ことであり、具体的には例えばネットコンベアー式熱風
乾燥機やドラム型タンブラー、熱風吹き付け乾燥機等に
よるリラックス乾燥であり、本発明ではこれらがもっと
も好ましく用いられる。
【0014】上述のアルカリ処理や揉布乾燥処理を行う
時に本発明では低緊張下で行うが、このようにせずに布
帛に緊張を与えると繊維に歪みを与えることになり、例
えこれらの工程以降の最終的な仕上げが完全になされた
としてもこれらの工程における歪みの付与により本発明
の意図する防シワ性、防縮性を得ることができなくな
る。言い換えれば、本発明は単に従来のような樹脂加工
剤のみにより効果を発揮させるものではなく、低緊張下
のアルカリ処理と揉布乾燥処理、樹脂加工剤処理を巧み
に組み合わせた布帛加工を行うことにより、布帛製品を
屈曲や座屈したときに発生するシワを繊維表面に残りに
くくし得たのである。
【0015】本発明におけるセルロースと反応し得る化
合物としては、アミノ基および/またはエポキシ基を有
するシリコーン系樹脂、グリオキザール系樹脂、エポキ
シ系樹脂,アクリル酸エステル系樹脂が挙げられる。ア
ミノ基および/またはエポキシ基を有するシリコーン系
樹脂とは、アミノ変性シリコーン樹脂、エポキシ変性シ
リコーン樹脂等であり、またグリオキザール系樹脂と
は、ホルマリンを発生しない、例えば欧州特許第003
6076号公報、特開昭64−75471号公報、特開
平2−112478号公報等に開示されている、N,
N’−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素を用いた非
ホルマリン系樹脂加工剤である。また、エポキシ系樹脂
とはグリセリンジグリシジルエーテルやブタンジオール
ジグリシジルエーテル、ブタンジエポキシド、エピクロ
ルヒドリン、ビニルシクロヘキセンジオキシド、トリ−
(2,3エポキシプロピル)フォスフェートに代表され
るジもしくはトリエポキシ化合物である。
【0016】またウレタン系樹脂とは、分子量1500
〜10000で分子中に少なくとも2個以上の遊離イソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマーである。こ
のようなウレタンポリマーは活性水素を2個以上含有す
る化合物とポリイソシアネート成分とをウレタンプレポ
リマー1分子中に遊離イソシアネート基を2個以上存在
させるように配合し反応させて得られるものである。こ
こにおいて活性水素を2個以上含有する化合物として
は、例えばポリヒドロキシル化合物、ポリアミノ化合物
等が挙げられる。中でも本発明においては、ポリエーテ
ル、ポリエステル、ポリエステルエーテル構造を持った
ものが好ましい。また、ポリイソシアネート成分は従来
公知のものを用いてもよいが、脂環式、脂肪族、芳香族
脂肪族のポリイソシアネートを特に好ましく用いること
ができる。
【0017】本発明におけるアクリル酸エステル系樹脂
は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート類、エチレン
オキサイド変性4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ビ
スフェノールAジ(メタ)アクリレート等のポリエーテ
ル類、エチレングリコールジグリシジルジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジグリシジルジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性
ビスフェノールAジグリシジルジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレオキサイド変性ビスフェノールAジグリシ
ジルジ(メタ)アクリレートで代表されるエポキシエス
テル類、フェニルグリシジルエーテル(メタ)アクリレ
ートヘキサメチレンジイソシアネート、フェニルグリシ
ジルエーテル(メタ)アクリレートイソホロンジイソシ
アネート、フェニルグリシジルエーテル(メタ)アクリ
レートトリレンジイソシアネート、グリセリンジ(メ
タ)アクリレートヘキサメチレンジイソシアネート、グ
リセリンジ(メタ)アクリレートイソホロンジイソシア
ネート、グリセリンジ(メタ)アクリレートトリレンジ
イソシアネート、ペンタエリストールトリ(メタ)アク
リレートヘキサメチレンジアミンイソシアネート、ペン
タエリストールトリ(メタ)アクリレートイソホロンジ
イソシアネート、ペンタエリストールトリ(メタ)アク
リレートトリレンジイソシアネート、ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレートヘキサメチレンジイソシ
アネート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ートイソホロンジイソシアネート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレートトリレンジイソシアネー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレートイソホロンジイソシアネ
ート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
トトリレンジイソシアネート、等で代表されるウレタン
(メタ)アクリレート類、飽和ポリエステル系(メタ)
アクリレート類、不飽和ポリエステル系(メタ)アクリ
レート類およびポリエステル/ウレタン系(メタ)アク
リレート類、ポリアセタール系(メタ)アクリレート
類、ポリプタジエン系(メタ)アクリレート類等の中か
ら必要に応じて選定すればよい。
【0018】本発明におけるセルロースに吸着し得る化
合物とはポリエステル系樹脂であり、中でも飽和ポリエ
ステルを乳化分散させたもので分子量が3000〜15
000のものを特に好ましく用いることができる。前記
化合物は本発明においては主として水を溶媒とする水溶
液として用いるが、必要に応じアルコール類、セロソル
ブ類、ケトン類、アマイド類等の水と混和可能な溶媒を
水と併用して用いても良い。また、このような水性液に
必要に応じて繊維加工に一般的に用いられる柔軟剤や撥
水剤等を併用してもかまわない。
【0019】本発明においては前記セルロースと反応し
得る化合物とセルロースに吸着しうる化合物を単独で用
いてもよいしあるいは混合して使用してもかまわない。
単独で使用するときは前記化合物の1〜20%owfの
水溶液に触媒等を含めた溶液として用いることが好まし
い。使用濃度が1%owf以下であると十分な効果が得
られず、また20%owf以上であると得られる布帛の
風合いが損なわれる。また混合して用いるときには前記
化合物を、それぞれ1%〜15%owfとして調整し、
水溶液全体量に対する混合樹脂の濃度は1〜20%ow
fにするのが好ましい。なお使用する触媒は、当該樹脂
との反応に必要とする量を添加すればよい。
【0020】本発明における前記化合物を用いてセルロ
ース系繊維を含む布帛を加工する方法としては前記化合
物の単独水性液もしくは混合水性液を布帛へ付与して熱
処理すればよく、より好ましくはこの付与、熱処理を繰
り返して行うことである。本発明では前記化合物の単独
もしくは混合された水溶液にセルロース系繊維を含む布
帛を浸し、付着量が一定になるようにマングル等で絞っ
た後、80〜120℃で20秒〜2分間の予備乾燥を行
うことが好ましく、次いで、130〜200℃で30秒
〜5分間の熱処理をすることが好ましい。本発明では、
布帛への前記水性液の付与方法としてディップ/ニップ
(DIP/NIP)法やキスロールによる片面付与、ス
プレー法等のうちいずれの方法によっても良い。この熱
処理時間が30秒よりも短いと目的とする反応が不十分
であり、また、5分間を越える熱処理を行うと処理布が
変質又は変色しやすい。
【0021】本発明においては以上の布帛への水性液の
付与、絞液、予備乾燥、熱処理を繰り返して行うことが
より好ましい。本発明において特に好ましいのはシリコ
ーン系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリ
ル酸エステル系樹脂、ポリエステル系樹脂の内の1つも
しくは2つ以上を組み合わせた水溶液を布帛へ付与して
絞液、予備乾燥、熱処理し、布帛の構造を安定な形態と
なした後に、グリオキザール系樹脂水溶液を付与して風
合い調整および形態保持加工をすべく熱処理を行うこと
である。
【0022】以下に、本発明の実施例を示す。なお、本
発明における布帛の物性評価は、下記の方法で行った。 (1)ウォツ シュアンドウェア(W&W)性 ・JIS−L1096 A法 タンブル乾燥 ・3人の評価者が各々3個のサンプルについて観察し1
級から5級に格付け評価し、合計9個のサンプルの平均
値を算出し、級表示した。本発明においては、3.5級
以上を合格とする。 (2)洗濯収縮率 ・JIS−L−1042 家庭用洗濯機法(G法)。
【0023】・経収縮率(%)/緯収縮率(%)として
表示した。本発明においては経、緯夫々3%以下を合格
とする。 (3)引裂強力 ・JIS−L−1018 ペンジュラム法。 ・布帛3サンプルの経糸切断方向、緯糸切断方向の引裂
強力を測定した。
【0024】経糸切断方向(g)/緯糸切断方向(g)
として表示した。本発明においては、経緯共に1000
g以上の引裂強力である場合に合格と判断した。
【0025】
【実施例1〜12】表1記載の織物1の生機を通常の処
方でシボ立て、精練乾燥後、表4に記載した条件でアル
カリ処理および乾燥を行い、幅100cm、緯糸密度8
5本/吋にした。次いで液流染色機を用いてスミフィッ
クスブリルブルー(SumifixBrill BLU
E)での染色を行い、ヒラノテクシード社製シュリンク
サーファーを用いて乾燥させ、幅98cm、緯糸密度8
8本/吋とした。次に、表6記載の化合物の水溶液に浸
漬後、マングル(5kg/cm2 )でピックアップ80
%に絞り、表5記載の工程に基づいて加工を行い、仕上
げ性量を幅98cm、緯糸密度98本/吋とした。
【0026】
【比較例1、2および5】実施例1と同様にシボ立て、
精練乾燥、アルカリ処理、染色、乾燥をした布帛を表6
記載のAおよびKの組成の水性液に浸漬し、実施例1と
同様に仕上げたものを比較例1および2、表6記載のJ
とAの組成の水性液を用い、実施例5と同様に仕上げた
ものを比較例5とした。
【0027】
【比較例3および4】実施例1および5において精練乾
燥後のアルカリ処理を行わずに樹脂加工を行い、仕上げ
性量を幅108cm、緯糸密度85本/吋に仕上げたも
のを比較例3および4とした。
【0028】
【比較例6および7】表1記載の織物2の生機を試料と
し、実施例1および5と同様の加工を行い、比較例6お
よび7とした。
【0029】
【比較例8】実施例1においてキュアリング時の温度を
120℃、処理時間を1分としたものを比較例8とし
た。
【0030】
【比較例9】実施例5において樹脂液1のキュアリング
時の温度を100℃、処理時間を1分にしたものを比較
例9とした。
【0031】
【実施例13〜16】表1記載の織物3の生機を通常の
処方でシボ立て、精練乾燥後、表4に記載した条件でア
ルカリ処理および乾燥を行い、幅104cm、緯糸密度
87本/吋にした。次いで液流染色機を用いてSumi
fix Brill BLUEでの染色を行い、ヒラノ
テクシード社製シュリンクサーファーを用いて乾燥さ
せ、幅90cm、緯糸密度89本/吋とした。次に、表
6記載の化合物の水溶液に浸漬後、マングル(5kg/
cm2 )でピックアップ80%に絞り、表5記載の工程
に基づいて加工を行い、仕上げ性量を幅85cm、緯糸
密度93本/吋とした。
【0032】
【比較例10、11および14】実施例13と同様にシ
ボ立て、精練乾燥、アルカリ処理、染色、乾燥をした布
帛を表6記載のAおよびKの組成の水性液に浸漬し、実
施例13と同様に仕上げたものを比較例10および1
1、表6記載のJとAの組成の水性液を用い、実施例1
4と同様に仕上げたものを比較例14とした。
【0033】
【比較例12および13】実施例1および5において精
練乾燥後のアルカリ処理を行わずに樹脂加工を行い、仕
上げ性量を幅89cm、緯糸密度87本/吋に仕上げた
ものを比較例12及び13とした。
【0034】
【比較例15および16】表1記載の織物4の生機を試
料とし、実施例13および14と同様の加工を行ったも
のを比較例15および16とした。
【0035】
【比較例17】実施例13においてキュアリング時の温
度を120℃、処理時間を1分としたものを比較例17
とした。
【0036】
【比較例18】実施例14において樹脂液1のキュアリ
ング時の温度を100℃、処理時間を1分にしたものを
比較例18とした。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】
【発明の結果】以上の実施例の結果を表2に、さらに比
較例の結果を表3にまとめた。表2及び表3より、本発
明の加工方法によって加工されたセルロース系繊維を含
む布帛は防シワ性に優れ、さらに高い防縮性を有してい
ることが明らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06M 101:06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系繊維を含む撚係数97以上
    の撚糸を用いて成る布帛を、低緊張下アルカリ処理およ
    び揉布乾燥処理した後、セルロースと反応しうる化合物
    および/またはセルロースに吸着しうる化合物を含む水
    溶液で処理し、次いで揉布乾燥処理することを特徴とす
    るセルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法。
  2. 【請求項2】 セルロースと反応しうる化合物がアミノ
    基および/またはエポキシ基を有するシリコーン系樹
    脂、グリオキザール系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン
    系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂から選ばれる一種以
    上であることを特徴とする請求項1記載のセルロース系
    繊維を含む布帛の防シワ加工方法。
  3. 【請求項3】 セルロースに吸着しうる化合物がポリエ
    ステル系樹脂であることを特徴とする請求項1記載のセ
    ルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法。
JP11452195A 1995-05-12 1995-05-12 セルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法 Expired - Lifetime JP3856486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11452195A JP3856486B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 セルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11452195A JP3856486B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 セルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08311777A true JPH08311777A (ja) 1996-11-26
JP3856486B2 JP3856486B2 (ja) 2006-12-13

Family

ID=14639842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11452195A Expired - Lifetime JP3856486B2 (ja) 1995-05-12 1995-05-12 セルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3856486B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020072972A (ko) * 2001-03-14 2002-09-19 장지수 직물제품의 구김 방지가공법
KR20030012470A (ko) * 2001-08-01 2003-02-12 (주)재영특수가공 방축성 레이온 및 그의 제조방법
JP2006176916A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Asahi Kasei Fibers Corp セルロース系交織織物
JP2012001830A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Asahi Kasei Fibers Corp 洗濯耐久性に優れるセルロース系織物
WO2012061699A3 (en) * 2010-11-05 2012-08-16 Momentive Performance Materials Inc. Durable non-fluorine water repellent agent and process for preparing same
CN109183423A (zh) * 2018-10-27 2019-01-11 梅啸昱 服饰夹层防缩水防皱处理工艺及设备
CN116836684A (zh) * 2023-06-29 2023-10-03 昆山红苹果塑胶新材料有限公司 抗皱型tpu薄膜、抗皱型tpu复合面料及其制备方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102060186B1 (ko) * 2018-07-23 2019-12-27 한국신발피혁연구원 방축가공제용 폴리우레탄 수지의 제조방법, 이 방법에 의해 제조된 방축가공제용 폴리우레탄 수지, 이를 이용하여 제조되는 폴리우레탄계 방축가공제 및 이 폴리우레탄계 방축가공제를 이용한 섬유 가공방법

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020072972A (ko) * 2001-03-14 2002-09-19 장지수 직물제품의 구김 방지가공법
KR20030012470A (ko) * 2001-08-01 2003-02-12 (주)재영특수가공 방축성 레이온 및 그의 제조방법
JP2006176916A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Asahi Kasei Fibers Corp セルロース系交織織物
JP4518936B2 (ja) * 2004-12-22 2010-08-04 旭化成せんい株式会社 セルロース系交織織物
JP2012001830A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Asahi Kasei Fibers Corp 洗濯耐久性に優れるセルロース系織物
WO2012061699A3 (en) * 2010-11-05 2012-08-16 Momentive Performance Materials Inc. Durable non-fluorine water repellent agent and process for preparing same
US8329255B2 (en) 2010-11-05 2012-12-11 Momentive Performance Materials Inc. Durable non-fluorine water repellent agent and process for preparing same
CN109183423A (zh) * 2018-10-27 2019-01-11 梅啸昱 服饰夹层防缩水防皱处理工艺及设备
CN116836684A (zh) * 2023-06-29 2023-10-03 昆山红苹果塑胶新材料有限公司 抗皱型tpu薄膜、抗皱型tpu复合面料及其制备方法
CN116836684B (zh) * 2023-06-29 2024-02-06 昆山红苹果塑胶新材料有限公司 抗皱型tpu薄膜、抗皱型tpu复合面料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3856486B2 (ja) 2006-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08311777A (ja) セルロース系繊維を含む布帛の防シワ加工方法
JP2000256960A (ja) 精製セルロース繊維織編物の加工方法
WO1982000164A1 (en) Fibrous product containing viscose
JP5600270B2 (ja) 洗濯耐久性に優れるセルロース系織物
CN114075787B (zh) 潮交联整理面料的生产工艺
US3166824A (en) Process of shrink-proofing fabrics
JPH03206180A (ja) ウォッシャブル絹織物及びその製造方法
JPH0559664A (ja) 繊維製品の樹脂加工方法
JP3323260B2 (ja) セルロース系繊維撚糸織物の加工方法
JP3011112B2 (ja) セルロース系繊維含有構造物の防縮加工方法
JP3197510B2 (ja) 人造セルロース系繊維からなるシボ織物の製造方法
JP3229307B2 (ja) 人造セルロース系繊維の改質加工方法
JP3154149B2 (ja) セルロース系繊維含有構造物の樹脂加工方法
JP2000192371A (ja) セルロース系繊維含有布帛
US4486197A (en) Fibrous product containing viscose
JP2002317344A (ja) 織 物
JP3409716B2 (ja) セルロース系繊維含有構造物の防縮加工方法
JPS5846142A (ja) セルロ−ス繊維構造物の製造方法
JPH09158054A (ja) 繊維構造物およびその製造方法
JP3874518B2 (ja) シボ織物およびその製造方法
JP3419671B2 (ja) 人造セルロ−ス繊維の加工方法
JPH03875A (ja) セルローズ系繊維布帛の柔軟処理方法
JPH11200248A (ja) セルロース系繊維含有織編物の加工方法
JPH11189946A (ja) 人造セルロース短繊維撚糸織物
KR100490256B1 (ko) 셀룰로스 제품의 듀어러블프레스 가공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060912

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term