JP3874518B2 - シボ織物およびその製造方法 - Google Patents

シボ織物およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人造セルロース系繊維を有する厚地のシボ織物に関する。さらには、人造セルロース系繊維に反応性樹脂加工剤を用いて改質加工することにより、人造セルロース系繊維の染色性を損なうことなく高度の耐スレ性を付与し、強度低下が殆どなく優れた保水・吸水性とソフトな風合、更に優れたシボ立ち性を合わせ持った目付が120g/m2以上300g/m2以下のシボ織物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、人造セルロース系繊維で構成されたシボ織物、特に目付が120g/m2以上の厚地のシボ織物は、リラクサーやワッシャー、液流染色機等を用い水中で揉布してシボ立てする際に、生地の目付が高いため生地の動きが悪く、またシボ立て時に生地が硬くなり、そのためシボ立てに長時間を要し、しかもスレが多発するという問題があった。一方、逆にスレを懸念してシボ立て条件をマイルドにすると、解撚斑の発生やシボ立ち性が劣るという問題があり、スレ発生が殆ど無く、しかもシボ立ち性に関しても均一で良好なシボ織物を製造することが著しく困難であった。
【0003】
また、従来、セルロース系繊維のフィブリル化抑制加工方法として、特開平6−146168号公報には、溶剤紡糸されたセルロース系繊維をN,N′−ジメチロール−ジヒドロキシエチレン尿素等のN−メチロール化アミン系化合物で処理する加工方法が開示されている。グリオキザール系樹脂を用いて樹脂加工するこの方法は、セルロース系繊維を含む布帛の防縮性や防シワ性向上方法であることが知られている。しかしながら、この方法を撚糸織物に適用すると、フィブリル化は抑制されてもシボが殆ど立たないという問題がある。さらにはこのような加工方法で得られたセルロース繊維は、水膨潤率が著しく低下し、セルロース繊維本来の特長である保水・吸水性能が低下し、また風合い硬化、強力低下に加え、加工処理後に染色すると染色性が劣り淡染化するという問題があった。また、この方法を溶剤紡糸されたセルロース繊維に用いると風合いが硬いという欠点もあった。
【0004】
次に、特公平7−122218号公報には、ポリエチレングリコール(以下、PEGと記す)をパッド・ドライしたセルロース系繊維構造物に、多官能性エポキシ化合物含有水溶液を含有させた後に湿熱処理する加工方法が開示されている。しかしながら、この方法を銅アンモニアレーヨン等の人造セルロース系繊維を含む布帛に適用した場合、フィブリル化抑制効果が不十分であるため、リラクサーやワッシャー、液流染色機等によるシボ立て時や液流染色機による染色時にスレが発生したり、繰り返し洗濯するとフィブリルが発生し、白化することと風合が硬くなるという問題があった。また、この方法はPEGを含浸し一度乾燥した後に反応性樹脂を含浸し加熱するという二段工程であるため、工程が長くコスト高となる問題があった。
【0005】
このように、特に銅アンモニアレーヨン等のフィブリル化し易い人造セルロース系繊維においては、シボ立ち性とシボの均一性、耐スレ性と保水・吸水性、ソフトな風合ならびに染色性を全て実用上充分に満足させた目付が120g/m2以上の厚地のシボ織物およびその製造方法はなかった。更に、生産性が高く風合いも柔らかくなるという利点のある液流染色を行うことがスレ発生のため困難であり、しかも繰り返し洗濯による色相変化や風合硬化があるという問題点があった。そしてこのため、ブラウス、ドレス等の婦人アウター用途として求められていた目付が120g/m2以上のシボ織物商品の展開ができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、液流染色や繰り返し洗濯、更にはワッシャーや液流染色機等でのシボ立てができる高度な耐スレ性を、染色性を損なわずに付与するとともに、解撚斑が無く、均一で良好なシボ立ち性を付与し、しかも保水・吸水性低下と風合硬化、強度低下が少ない人造セルロース系繊維を有する、目付が120g/m2以上300g/m2以下のシボ織物およびその製造方法をコスト的に有利に提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、人造セルロース系繊維にPEGの存在下でグリオキザール系樹脂を反応させると、該繊維の水膨潤率の低下を比較的小さくすることができ、染色性の低下がほとんどなく、風合硬化、強度低下が少なく、しかもシボ立て時や液流染色時にも耐え得る高度な耐スレ性を付与でき、さらには解撚斑が無く、均一で良好なシボが短時間で発現することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち本発明の第一は、人造セルロース系繊維にポリエチレングリコールの存在下でグリオキザール系樹脂を反応させて得られた、ポリエチレングリコールがグリオキザール樹脂を介して繊維と架橋した人造セルロース系繊維を有する、目付が120g/m以上300g/m以下のシボ織物である。さらに本発明の第二は、人造セルロース系繊維を含む撚糸織物をグリオキザール系樹脂、酸性触媒または潜在酸性触媒、およびポリエチレングリコールを含む水溶液でポリエチレングリコールがグリオキザール系樹脂を介して繊維と架橋するように熱処理した後、最終的な織物の目付が120g/m以上300g/m以下になるように液流揉布することを特徴とするシボ織物の製造方法である。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】
まず、本発明における人造セルロース系繊維とは、木材パルプを原料に、アルカリセルロースを得て、これを二流化炭素を用いて溶解し、ビスコース原液を作り、酸水溶液中に紡糸して凝固させる、いわゆる湿式紡糸法によるビスコースレーヨンやポリノジック、コットンリンターを銅アンモニア溶液に溶解して紡糸して得られる銅アンモニアレーヨン等が挙げられる。本発明は特に銅アンモニアレーヨンに適用すると、スレ発生が殆ど無く、均一で良好なシボが得られ、風合いの点でも良好な効果を奏する。
なお、本発明でいうスレとは、シボ立て加工や染色加工工程及び洗濯等で人造セルロース系繊維中のセルロース分子鎖間の結合力が湿潤時に低下した状態で、布帛同志または布帛と染色機械壁面等の他のものとの摩擦による物理的な力が繊維に加えられることにより、繊維が割繊状態になる現象であり、またフィブリルとはその割繊された繊維をさすものである。
【0010】
また、本発明に用いる人造セルロース系繊維を有する撚糸織物とは、人造セルロース系繊維の撚糸された繊維を少なくとも経糸あるいは緯糸に用いた織物であり、経糸が無撚糸で緯糸が撚糸、経糸が撚糸で緯糸が無撚糸、経糸緯糸とも撚糸の織物が挙げられる。特に経糸が無撚糸で緯糸が撚糸、経糸緯糸とも撚糸の織物が、シボ立ち性が良好となるので好ましい。この際の撚糸の撚数は1000〜3000T/mが好ましく、特に2000〜2800T/mが好ましい。撚数1000T/m以上のものは、それ未満のものに比べて、水中で繊維が膨張したときに発生する解撚力と糸条の糸長方向及び断面方向への寸法変化の関係が大きく異なり、撚数1000T/m以上のものの方が、より上述の関係によってシボ立ち性の大小及び均一性に影響を及ぼし、この撚数が1000T/m未満であると解撚力が小さいために短時間で均一なシボが発現され難い。一方、撚数3000T/mを超えると撚糸斑等が原因で解撚斑が発生しやすく、均一なシボが得られ難くなる。また生地自身の強度低下が大きくなり強度低下防止効果が少なくなる。
【0011】
また、これら人造セルロース系繊維とポリエステル等の合成繊維との混繊、合撚等の複合糸、および人造セルロース系繊維と合成繊維との交織や、これらの複合糸との交織した織物も含まれる。この混合される合成繊維は、無撚糸、撚糸のいずれでもよいが、撚数が1000T/m〜3000T/mの撚糸の方がシボ立ち性が高まるので好ましい。この場合、人造セルロース系繊維の混用率は30%以上が好ましく、さらに好ましくは50%〜100%である。また、用いられる人造セルロース系繊維の好ましいトータルデニールは30d〜150d、単糸デニールは0.95d〜2.2dである。
また、人造セルロース系繊維は、長繊維、短繊維のいずれでもよいが、長繊維の方が耐スレ性効果と湿摩擦堅牢度向上効果がより顕著に発現し、さらに布帛の表面光沢が優れているので好ましい。
【0012】
本発明の目付が120g/m2以上300g/m2以下のシボ織物とは、デシンクレープ、クレープツイルなどの経糸無撚糸、緯糸撚糸の撚糸織物、経糸緯糸とも撚糸のジョーゼット等、つまりは撚糸織物を、ワッシャーやリラクサー、液流染色機などを用いて液流揉布することによりシボを立てた織物ならいずれでもよい。さらに目付に関しては、125g/m2以上250g/m2以下がより好ましく、さらに好ましくは130g/m2以上230g/m2以下である。目付が300g/m2以上では、織物の目付が高すぎて液流揉布が困難でシボが殆ど立たない。一方、120g/m2以上であると本発明の耐スレ性効果、シボ立ち性効果がより顕著に発現する。
【0013】
また、本発明におけるグリオキザール系樹脂としては、例えば欧州特許第0036076号明細書、特開昭64−75471号公報、特開平2−112478号公報に開示されている、N,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素を用いた非ホルマリン系樹脂加工剤、N,N′−ジメチロール−ジヒドロキシエチレン尿素を用いた低ホルマリン系樹脂加工剤、およびこれらの誘導体を用いた樹脂加工剤およびこれらの混合物が挙げられる。これらのうち、特に、非ホルマリン系樹脂加工剤のN,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素は繊維の水膨潤率の低下が更に少なく、染色性低下が少なく、しかも撚糸織物に用いた場合、解撚斑が無く、高いシボが短時間で均一に立つ点で好ましく用いられる。
【0014】
本発明に用いられる酸性触媒としては、塩酸、硫酸などの無機酸、有機酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、グリコール酸などのオキシ酸、アミン塩酸塩等が挙げられ、潜在酸性触媒としては、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、ホウフッ化亜鉛、塩化マグネシウム、ホウフッ化マグネシウムなどの無機金属塩等が挙げられる。これらの酸性触媒、潜在酸性触媒は、それぞれ用いるグリオキザール系樹脂に適したものを、単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。特に、ホウフッ化マグネシウム単独又はこれに塩化マグネシウムを組合せた混合触媒が高い反応性が得られるとともに強度低下が少ないので好ましい。
【0015】
本発明に用いるポリエチレングリコール(PEG)は、分子量が200から1000の範囲のものを用いることが好ましいが、特に、300から600の範囲のものが好ましい。分子量が300未満ではグリオキザール系樹脂との架橋において得られる架橋構造物の架橋長が短すぎて染色性向上効果やシボ発現効果が不十分な場合があり、分子量が600を超えると架橋長が長く耐スレ効果が不十分となり、また撚糸織物のシボ立て時に織物の収縮が速く起こり、解撚力が低下し均一で良好なシボ立て効果を十分に発揮することができないことがある。
本発明でいうグリオキザール系樹脂、酸性触媒、潜在酸性触媒およびPEGで処理した人造セルロース系繊維とは、これらの化合物を人造セルロース系繊維に付与して熱処理して得られた繊維を言う。この改質加工は、凝固、再生した乾燥前の繊維、乾燥後の繊維、織物いずれに対して行ってもよいが、凝固、再生した乾燥前の繊維、またはシボ立て・染色前の撚糸織物に適用するのが好ましい。
【0016】
この改質加工方法を詳細に説明すると、まず前記化合物溶液に人造セルロース系繊維または織物を浸す。化合物溶液のウェットピックアップ率が、好ましくは40%owf以上、更に好ましくは40〜150%owfになるようにマングルで絞る等して調節する。次いで50〜150℃で20秒〜2分間の乾燥を行い、130〜200℃で30秒〜5分間の熱処理をする。
なお、この乾燥を省略し、熱処理のみでもよいが、乾燥した方が化合物のマイグレーション等が抑制でき、化合物が均一付着するので好ましい、繊維や布帛への溶液付与方法としては、Dip/Nip法やキスロールによる片面付与、スプレー法等があるが、いずれの方法でもよい。加熱装置としてはピンテンター、ショートループ、シュリンクサーファー等が用いられる。
【0017】
また、人造セルロース系繊維に前記化合物を付与する方法としては、グリオキザール系樹脂、酸性触媒または潜在酸性触媒およびPEGの三種の混合溶液を調合し、該繊維に付与させるのが好ましいが、予め繊維にPEGを付与した後、グリオキザール系樹脂と酸性触媒または潜在酸性触媒を付与してもよい。また、柔軟剤や撥水剤等他の薬剤を混合してもよい。この溶液としてはこれらを溶解するものであれば特に限定されないが、特に水溶液が最適である。
また、混合溶液中のグリオキザール系樹脂濃度は1〜20重量%が好ましく、特に2〜15重量%が好ましい。触媒量はグリオキザール系樹脂の使用量に対し6〜25%であることが好ましい。グリオキザール系樹脂濃度が小さいと耐スレ性効果が不十分な場合があり、濃度が高すぎると風合いが損なわれると同時に強度低下、シボ発現性低下がおこることがある。同じくグリオキザール系樹脂の使用量に対する触媒量が少ないとグリオキザール系樹脂の架橋が不十分になり耐スレ性が低下することがあり、多すぎると十分に架橋が行えるが触媒による人造セルロース系繊維へのダメージが大きくなるとともにシボ発現性が低下することがある。
【0018】
また、PEGはその使用濃度に比例して染色性が向上するため、グリオキザール系樹脂使用濃度に対応して決定されるが、混合溶液中のPEG濃度は3〜50重量%が好ましく、特に3から0重量%の範囲で用いるのが好ましい。PEG濃度が小さすぎると発色性向上効果とシボ立ち性向上効果が不十分な場合があり、濃度が大きすぎると染色性向上効果は十分であるが耐スレ性が低下し、また良好なシボが発現しにくくなる。また、グリオキザール系樹脂に対するPEGの使用割合は、染色性、耐スレ性およびシボ立ち性等全ての性能の点から、重量比で1.1〜6.0の範囲が好ましく、特に1.5〜4.0の範囲が好ましい。
【0019】
次に本発明における液流揉布とは、液流で布帛を揉むことをいい、例えば液流染色機、ウインス染色機、パドル染色機、ドラム染色機、ワッシャー、リラクサー等で織物を処理することをいう。この際の液流としては水流が好ましい。本発明は該撚糸織物を液流揉布することにより、繊維上や繊維交絡点に付着した樹脂や未反応物等が脱落するので、繊維の自由度が増し、風合いの柔軟化と強度低下防止効果が発現する。
この液流揉布処理は、撚糸織物の解撚・シボ立て工程を兼ねて行うことができる。即ち、原糸または撚糸織物のシボ立て前の生機に本改質加工を行い、得られた撚糸織物をリラクサーやワッシャー等を用い水でシボ立てた際、前記した付着した樹脂や未反応物を除去することができると同時に、均一で良好なシボを短時間で得ることができる。また、この液流揉布処理は液流染色機等で織物を染色することでも達成されるが、この場合は予め液流染色機等でソーピングまたは水洗を行って、前記した、付着した樹脂や未反応物を除去してから染色した方が染色斑や色ぶれ等を防止できるので好ましい。
【0020】
またソーピングに用いられるソーピング剤は、前述の付着した樹脂や未反応樹脂を繊維より脱着させやすくする薬剤であり、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムといったアルカリ剤、非イオン系のポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルチオエーテル、アルキルフェノールエーテル、脂肪酸アルキロールアミドといった界面活性剤、等の使用が挙げられる。ソーピング剤の使用濃度(使用濃度の定義は前述のとおり)及び処理条件としては、繊維へのダメージを考慮して、0.2〜3g/Lで処理浴のpHが9〜11になるようにアルカリを適当量併用し、40〜80℃で10〜40分で処理するのが好ましい。
【0021】
本発明における染色性及び吸水性向上の機構については、次のように推定している。グリオキザール系樹脂とPEGを人造セルロース系繊維に付与すると該樹脂とPEGが繊維内部に浸透、拡散する。加熱処理により水分が蒸発し、繊維内部には該樹脂とPEGが残留し、PEGによる繊維の膨潤状態を保つ。更に高温の加熱処理によりグリオキザール系樹脂が繊維分子上の水酸基と反応するのみならずPEGとも反応して、PEGがグリオキザール系樹脂を介して繊維と架橋し、架橋長の比較的長い架橋構造ができていると思われる。それ故、従来のグリオキザール系樹脂単独加工に比べ、架橋長が長くかつ架橋したPEGの親水基により、水分子の浸透性が高まり、従来のグリオキザール系樹脂単独加工に比べ水膨潤率の低下が減少するものと思われる。
【0022】
更に、PEG分子中のエーテル結合部により、繊維分子上の未反応の水酸基の求核性が高まり、染料分子の繊維分子上の水酸基への結合効率が高まり、染色性が従来のグリオキザール系樹脂単独加工に比べ向上すると思われる。
また、この撚糸織物におけるシボ立ち性が良好となる機構は明らかではないが、シボ立ち性には繊維に固定されたPEG成分による親水性の増加、繊維同士の静摩擦係数、繊維の硬度、解撚力等が寄与しており、これらのパラメーターが変化するものと考えられる。
【0023】
また、本発明は、シボ立て工程の後、人造セルロース系繊維と反応性のある架橋剤で処理を行うと、乾時、湿時の両方の防皺性が向上するのみならず、収縮率が著しく低下し家庭洗濯可能なレベルまで防縮性が向上するので好ましい。
セルロースと反応性のある架橋剤としては、アルデヒド化合物、アセタール化合物、エポキシ化合物、ポリカルボン酸等があり、具体的には、ホルムアルデヒド、尿素・ホルムアルデヒド初期縮合物、各種メチロール化合物、各種グリオキザール化合物等が挙げられる。本発明ではN,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素、N,N′−ジメチロール−ジヒドロキシエチレン尿素、およびこれらの誘導体等のグリオキザール系樹脂が、優れた防縮性・防皺性と発生ホルマリン量が少ないという安全性の両面から好ましい。この樹脂に用いられる触媒としては、前記した触媒が好ましい。
この架橋剤の処理方法は前記したグリオキザール系樹脂と触媒及びPEGの三種の混合溶液の代わりにPEGを除いた以外は同様にして行うのが好ましい。この二種の混合溶液に柔軟剤、撥水剤等の各種仕上げ剤を混合してもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例で示した測定項目は下記の方法により測定したものである。
(1)耐スレ性
染色後と洗濯後の布帛の左右の端、中央の3箇所、長さ方向に無作為に3箇所の計9箇所から3cm四方のサンプリングし、ついで、光学顕微鏡で観察し、さらに、スレ状態の最も大きい場所を中心に1cm四方にサンプリングし、交絡単位数を20以上含むような倍率で走査型電子顕微鏡(SEM)写真を撮り、スレ状態を下記により定量化し、スレ率を算出した。
【0025】
ここで交絡単位とは、布帛の経緯糸がそれぞれ交絡し、表に出ている部分をいい、例えば、経糸の場合、交絡している緯糸の両隣の緯糸との交絡により区切られ表に出ている部分をいい、布帛が平織の場合、組織点が経緯糸交互に交絡単位となる。
スレ状態は、写真を肉眼で見て単繊維1〜2本フィブリル化しているものを0.5とし、単繊維3本以上フィブリル化又はフィブリル化1本が100μm以上のものを1として点数をつけ、下記式でスレ率を算出した。
スレ率(%)=(フィブリル化の点数の合計/交絡単位総数)×100
【0026】
(2)洗濯試験法
改質加工処理したもの、改質加工未処理のものをJIS−L−0217に準じ、10回洗濯、乾燥を行った。
(3)風合(柔軟度):
被験者10人で改質加工処理したもの及び未処理のものに対して風合いを触感判定し、風合い硬化を0点、風合い柔軟を1点とし、各人に評価してもらいその総点から下記の基準に従い風合い(柔軟度)を判定した。
8〜10点:○(良好)
4〜 7点:△(やや良好)
0〜 3点:×(不十分)
【0027】
(4)水膨潤率(保水性):
20℃×60%Rhの調湿状態の改質加工処理したもの及び未処理のものをイオン交換水に30分浸漬し、3500rpmで5分間遠心脱水したものの重量をW1(g)とし、その絶乾重量をW2(g)とし、以下の式で水膨潤率を算出した。また、この水膨潤率が大きいほど、保水性が高いことを示す。
水膨潤率(%)=(W1−W2)÷W2×100
【0028】
(5)シボ立ち性:
被験者10人で改質加工したものおよび未処理のものに対してシボ立ち性を触感判定し、未処理のものを5点としたときの改質加工処理サンプルの得点をシボ立ち性の高いものほど高得点となるように、最高10点で各人に評価してもらい、その総点から平均値を算出し、下記の基準に従いシボ立ち性を判定した。
9〜10点:◎(非常に良好)
7〜 8点:○(良好)
4〜 6点:△(やや良好)
0〜 3点:×(不十分)
(6)引裂強度:
JIS−L−1096 ペンジュラム法に準じて行う。
【0029】
実施例1〜3
経糸が銅アンモニアレーヨン(75d/45f)、緯糸が銅アンモニアレーヨン(120d/60f、撚数SZ2350T/m)からなる経密度120本/吋、緯密度90本/吋のベンベルグクレープツイルの生機を用い、N,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素:3.6重量%、ホウフッ化マグネシウム触媒:0.5重量%、PEG−400の使用濃度をそれぞれ5.5重量%(実施例1)、8.0重量%(実施例2)、12.0重量%(実施例3)とした混合加工剤溶液に浸漬後、マングル(5kg/cm2 )でウェットピックアップ100%に絞り、140℃で1分間乾燥し、170℃で1分間キュアリングした。その後リラクサーでシボ立て後、精練、乾燥した。次いで液流染色機を用いて、Sumifix Black B(住友化学工業社品)を5%owf用い、助剤として無水ボウ硝50g/l及び炭酸ソーダ20g/lを含む染色浴を浴比1:20で染色を行い、染色後十分なソーピング処理を施し、脱水後、ヒラノテクシード社製シュリンクサーファーを用いて乾燥を行い、それぞれのシボ織物を得た。表1に評価結果を示す。これらのシボ織物は、スレ発生は殆どなく、良好な極濃黒色であった。また外観的にも、解撚斑はなく、均一で良好なシボ立ち性を有していた。尚、目付は、それぞれ、149g/m2、149g/m2、150g/m2であった。
【0030】
比較例1
実施例1と同様の生機に、N,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素等の混合加工液で処理しない以外は実施例1と同様にシボ立て、精練、乾燥後、染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表1に結果を示す。このシボ織物は、解撚斑が多数発生し、外観的に不均一で不良なシボ立ち性であり、さらには、布帛表面にはスレによる白化現象が見られた。尚、目付は、148g/m2であった。
【0031】
実施例4
実施例1と同じ生機を用い、実施例1と同様にシボ立て、精練乾燥後、該布帛をN,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素:3.6重量%、ホウフッ化マグネシウム触媒:0.5重量%、PEG−400(平均分子量400のポリエチレングリコール):8重量%の混合加工剤溶液に浸漬後、マングル(5kg/cm2)でウェットピックアップ100%に絞り、140℃で1分間乾燥し、170℃で1分間キュアリングした。
次いで実施例1と同様の方法で染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表1に評価結果を示す。このシボ織物は、実施例1のものに比べると若干劣るが、スレ発生が少なく、極濃黒色であった。また、外観的にも、解撚斑はなく、均一なシボ立ち性を有していた。尚、目付は、149g/m2であった。
【0032】
実施例5
湿式流下緊張紡糸法により凝固再生された乾燥前の銅アンモニアレーヨンで75d/45fおよび120d/60fにN,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素:13重量%、とホウフッ化マグネシウム触媒:重量2.2%、PEG−400:30重量%の混合加工剤溶液にウェットオンウェットでキスロールでウェットピックアップ100%に付与し、150℃で10秒間乾燥後、160℃で3分間加熱した。
これらの糸を用い、常法に準じて実施例1に記載の生機を作製後、実施例1と同様にシボ立て、精練、乾燥を行い、次いで実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表1に評価結果を示す。シボ織物は、実施例1のものと同様に、スレ発生は殆ど無く、良好な極濃黒色であった。また、外観的に均一で良好なシボ立ち品であった。尚、目付は、148g/m2であった。
【0033】
実施例6
実施例1と同じ生機を、N,N′−ジメチロール−ジヒドロキシエチレン尿素:3.6重量%、塩化マグネシウムとホウフッ化マグネシウムの混合触媒:0.3重量%、PEG−400:20重量%の混合加工剤溶液に浸漬後、マングル(5kg/cm2)でウェットピックアップ100%に絞り、140℃で1分間乾燥し、170℃で1分間キュアリングし、その後実施例1と同様にシボ立て、精練乾燥しをした。次いで実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表1に評価結果を示す。このシボ織物は、スレ発生は殆どなく良好な極濃黒色であった。また、実施例1のものと比べて外観的にシボ立ち性は若干劣るが、均一なシボ立ち性を有していた。尚、目付は、149g/m2であった。
【0034】
比較例2
実施例1と同じ生機を、N、N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素:3.6重量%、ホウフッ化マグネシウム触媒:0.5重量%の混合加工剤溶液に浸漬し、マングル(5kg/cm2)でウエットピックアップ100%に絞り、140℃で1分間乾燥し、170℃で1分間キュアリング後、実施例1と同様にシボ立て、精練、乾燥を行った。次いで実施例1と同様に染色、乾燥し、シボ織物を得た。表1に評価結果を示す。このシボ織物は、スレ発生は殆どなく良好な耐スレ性を有していたが、加工剤にPEGが入っていないため、外観的にシボ立ち性が劣っており、解撚斑も見られた。また、淡染化し、染色斑が発生していた。尚、目付は、148g/m2であった。
【0035】
比較例3
実施例1と同じ生機を、N、N−ジメチロール−ジヒドロキシエチレン尿素:3.6重量%、塩化マグネシウムとホウフッ化マグネシウムの混合触媒:0.3重量%の混合加工剤溶液に浸漬し、マングル(5kg/cm2)でウエットピックアップ100%に絞り、140℃で1分間乾燥後、170℃で1分間キュアリングした。その後、実施例1と同様にシボ立て、精練、乾燥した。次いで実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表1に評価結果を示す。このシボ織物は、スレ発生が殆どなく良好な耐スレ性を有していたが、加工剤にPEGが入っていないため、外観的にシボが立っておらず、解撚斑も発生していた。また、淡染化し、染色斑も発生していた。尚、目付は146g/m2であった。
【0036】
比較例4
実施例1と同じ生機に、PEG−400:30重量%の溶液に浸漬後、マングル(5kg/cm2)でウェットピックアップ100%に絞り、120℃で3分間乾燥した。さらに得られた布帛を、N、N′−ジメチロール−ジヒドロキシエチレン尿素:7.0重量%の加工剤溶液に浸漬後、マングル(5kg/cm2)でウェットピックアップ90%に絞り、140℃で1分間乾燥し、170℃で1分間キュアリングした。その後、実施例1と同様にシボ立て、精練、乾燥した。次いで実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表1に評価結果を示す。このシボ織物は、全面スレによる白化現象が見られた。また、外観的に解撚斑が発生していた。尚、目付は、149g/m2であった。
【0037】
実施例7
経糸が銅アンモニアレーヨン(120d/60f)、緯糸が銅アンモニアレーヨン(120d/60f、撚数SZ2350T/m)からなる経密度95本/吋、緯密度76本/吋のベンベルグデシンクレープの生機をN,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素:3.6重量%、ホウフッ化マグネシウム触媒:0.5重量%、PEG−400(平均分子量400のポリエチレングリコール):8重量%の混合加工剤溶液に浸漬後、マングル(5kg/cm2)でウェットピックアップ100%に絞り、140℃で1分間乾燥し、170℃で1分間キュアリングした。次いで実施例1と同様にシボ立て、精練、乾燥後した。次いで、実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表1に評価結果を示す。
このシボ織物は、スレ発生が殆どなく良好な極濃黒色であった。また外観的にも、解撚斑はなく、均一で良好なシボ立ち性を有していた。尚、目付は、152g/m2であった。
【0038】
比較例5
実施例7と同様の生機を用い、N,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素等の混合加工溶液で処理しない以外は、実施例1と同様に、シボ立て、精練、乾燥をし、実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表1に結果を示す。このシボ織物は、解撚斑が多数発生し、外観的にも不均一で不良なシボ立ち性であり、さらに布帛表面には全面スレによる白化現象が見られた。尚、目付は、150g/m2であった。
【0039】
【表1】
Figure 0003874518
【0040】
実施例8
経糸が銅アンモニアレーヨン(120d/60f、撚数SZ2000T/m)、緯糸が銅アンモニアレーヨン(120d/60f、撚数SZ2000T/m)からなる経密度120本/吋、緯密度78本/吋のベンベルグドビージョーゼットの生機をN,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素:3.6重量%、ホウフッ化マグネシウム触媒:0.5重量%、PEG−400(平均分子量400のポリエチレングリコール):8重量%の混合加工剤溶液に浸漬後、マングル(5kg/cm2)でウェットピックアップ60%に絞り、50℃で2分間乾燥し、170℃で45秒間キュアリングした。次いでワッシャーでシボ立て、精練、乾燥後した。次いで、実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表2に評価結果を示す。
このシボ織物はスレ発生が殆どなく良好な極濃黒色であった。また、外観的にも、解撚斑はなく、均一で良好なシボ立ち性を有していた。尚、目付は、194g/m2であった。
【0041】
比較例6
実施例8と同様の生機をN,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素等の加工処理溶液で処理しない以外は、実施例8と同様の方法でシボ立て、精練、乾燥をし、実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表2に結果を示す。このシボ織物は、解撚斑が多数発生し、外観的にも不均一で不良なシボ立ち性であり、さらに布帛表面にはスレによる白化現象が見られた。尚、目付は、194g/m2であった。
【0042】
【表2】
Figure 0003874518
【0043】
実施例9
経糸が銅アンモニアレーヨン(120d/60f、撚数SZ2300T/m)、緯糸が銅アンモニアレーヨン(120d/60f、撚数SZ2300T/m)からなる経密度69本/吋、緯密度63本/吋のベンベルグジョーゼットの生機をN,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素:3.6重量%、ホウフッ化マグネシウム触媒:0.5重量%、PEG−400(平均分子量400のポリエチレングリコール):8重量%の混合加工剤溶液に浸漬後、マングル(5kg/cm2)でウェットピックアップ60%に絞り、50℃で2分間乾燥し、170℃で45秒間キュアリングした。次いでワッシャーにて2時間シボ立て後、精練、乾燥後した。次いで、実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表3に評価結果を示す。このシボ織物は、スレ発生が殆どなく良好な極濃黒色であった。また外観的にも、解撚斑はなく、均一で良好なシボ立ち性を有していた。尚、目付は、152g/m2であった。
【0044】
比較例7
実施例9と同様の生機を用い、N,N′−ジメチル−ジヒドロキシエチレン尿素等の加工処理溶液で処理しない以外は、実施例9と同様の方法でシボ立て、精練、乾燥をし、実施例1と同様に染色、乾燥を行い、シボ織物を得た。表3に結果を示す。このシボ織物は、解撚斑が多数発生し、外観的にも不均一で不良なシボ立ち性であり、さらに布帛表面には全面にスレによる白化現象が見られた。尚、目付は、150g/m2であった。
【0045】
【表3】
Figure 0003874518
【0046】
【発明の効果】
本発明の人造セルロース系繊維からなる厚地のシボ織物およびその製造方法は、人造セルロース系繊維の染色性を損なうことなく、高度の耐スレ性を付与し、強度低下が殆どなく優れた保水・吸水性とソフトな風合、および短時間で均一で良好なシボ立ち性を合わせ持たせることができる。また、得られた人造セルロース系繊維は、繰り返し洗濯による色相変化や風合硬化もないという特長を有する。

Claims (2)

  1. 人造セルロース系繊維にポリエチレングリコールの存在下でグリオキザール系樹脂を反応させて得られた、ポリエチレングリコールがグリオキザール樹脂を介して繊維と架橋した人造セルロース系繊維を有する、目付が120g/m以上300g/m以下のシボ織物。
  2. 人造セルロース系繊維を含む撚糸織物をグリオキザール系樹脂、酸性触媒または潜在酸性触媒、およびポリエチレングリコールを含む水溶液でポリエチレングリコールがグリオキザール系樹脂を介して繊維と架橋するように熱処理した後、最終的な織物の目付が120g/m以上300g/m以下になるように液流揉布することを特徴とするシボ織物の製造方法。
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