JPH08306557A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
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- JPH08306557A JPH08306557A JP7109607A JP10960795A JPH08306557A JP H08306557 A JPH08306557 A JP H08306557A JP 7109607 A JP7109607 A JP 7109607A JP 10960795 A JP10960795 A JP 10960795A JP H08306557 A JPH08306557 A JP H08306557A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01F38/12—Ignition, e.g. for IC engines
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P3/00—Other installations
- F02P3/02—Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
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- Power Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 工数を増加させずに鉄芯の接地を容易にかつ
確実にできる内燃機関用点火装置を得ることを目的とす
る。 【構成】 イグニッションコイル１００は、切断された
複数の鋼板を積層して形成された鉄芯１と、鉄芯１の周
囲に巻回された一次コイル２と、一次コイルの周囲に巻
回された二次コイル３と、鉄芯１と一次コイル２の一次
ボビンとの間に配置され鋼板の切断面に接触する接触面
１１ａを有するとともに外部接続用ターミナル５のアー
ス端子５ｂと電気的に接続された導電性プレート１１と
を備えている。
確実にできる内燃機関用点火装置を得ることを目的とす
る。 【構成】 イグニッションコイル１００は、切断された
複数の鋼板を積層して形成された鉄芯１と、鉄芯１の周
囲に巻回された一次コイル２と、一次コイルの周囲に巻
回された二次コイル３と、鉄芯１と一次コイル２の一次
ボビンとの間に配置され鋼板の切断面に接触する接触面
１１ａを有するとともに外部接続用ターミナル５のアー
ス端子５ｂと電気的に接続された導電性プレート１１と
を備えている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、イグニッションコイ
ルの一次コイルに流れる一次電流に応じ、二次コイルに
高電圧を発生し、この高電圧を内燃機関の点火プラグに
供給する内燃機関用点火装置に関するものである。
ルの一次コイルに流れる一次電流に応じ、二次コイルに
高電圧を発生し、この高電圧を内燃機関の点火プラグに
供給する内燃機関用点火装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図７は従来の内燃機関用点火装置の要部
側断面図である。図８は図７のVIII-VIII線に沿う矢視
断面図である。イグニッションコイル１００の有底四角
筒状の絶縁ケース４の底には四角い底穴４ａがあいてい
る。四角筒形の一次ボビン２ａには一次コイル２が巻回
されている。絶縁ケース４内では、一次ボビン２ａの中
心軸線と絶縁ケース４の底穴４ａの中心軸線とが一致
し、一次ボビン２ａの一端のフランジ部２ｃは絶縁ケー
ス４の底面と当接して配置されている。一次コイル２の
周囲には一定の距離を保って、二次ボビン３ａに巻回さ
れて形成された二次コイル３が配置されている。絶縁ケ
ース４の図７で下方の側壁には側壁穴４ｂがあいてい
る。側壁の外側には円筒形の高圧タワー６ａが側壁穴４
ｂから垂直に延び、絶縁ケース４と一体に形成されてい
る。二次コイル３の高圧発生端３ｂに一端が接続された
高圧端子６の他端は高圧タワー６ａ内まで延びている。
高圧タワー６ａの周囲には高圧端子６を外部と絶縁する
ために、絶縁ゴム６ｂが配置されている。絶縁ケース４
内の上記一次コイル２、二次コイル３等の各部品は、絶
縁ケース４内に配置された後、各部品間に注入硬化され
た樹脂７で固定されている。絶縁ケース４の開口側の一
側壁には外部接続用ターミナル５が設けられている。
側断面図である。図８は図７のVIII-VIII線に沿う矢視
断面図である。イグニッションコイル１００の有底四角
筒状の絶縁ケース４の底には四角い底穴４ａがあいてい
る。四角筒形の一次ボビン２ａには一次コイル２が巻回
されている。絶縁ケース４内では、一次ボビン２ａの中
心軸線と絶縁ケース４の底穴４ａの中心軸線とが一致
し、一次ボビン２ａの一端のフランジ部２ｃは絶縁ケー
ス４の底面と当接して配置されている。一次コイル２の
周囲には一定の距離を保って、二次ボビン３ａに巻回さ
れて形成された二次コイル３が配置されている。絶縁ケ
ース４の図７で下方の側壁には側壁穴４ｂがあいてい
る。側壁の外側には円筒形の高圧タワー６ａが側壁穴４
ｂから垂直に延び、絶縁ケース４と一体に形成されてい
る。二次コイル３の高圧発生端３ｂに一端が接続された
高圧端子６の他端は高圧タワー６ａ内まで延びている。
高圧タワー６ａの周囲には高圧端子６を外部と絶縁する
ために、絶縁ゴム６ｂが配置されている。絶縁ケース４
内の上記一次コイル２、二次コイル３等の各部品は、絶
縁ケース４内に配置された後、各部品間に注入硬化され
た樹脂７で固定されている。絶縁ケース４の開口側の一
側壁には外部接続用ターミナル５が設けられている。
【０００３】概略コ字型の２個の鉄芯１ａ，１ｂは、互
いに対向した一端部の一方の側が一次ボビン２ａに挿入
されて接着剤で固定され、また他方の側は絶縁ケース４
から露出した位置で互いの先端で溶接されて、閉磁路を
形成する鉄芯１を構成している。鉄芯１にはイグニッシ
ョンコイル１００を内燃機関に固定するための取付穴１
ｄが形成されており、イグニッションコイル１００は取
付座９に取付ボルト８にて固定されている。鉄芯１の取
付穴１ｄの上部には金属板１０が配置されており取付ボ
ルト８にて鉄芯１と共に固定されている。金属板１０は
外部接続用ターミナル５に設けられたアース端子５ｂを
介して接地されている。
いに対向した一端部の一方の側が一次ボビン２ａに挿入
されて接着剤で固定され、また他方の側は絶縁ケース４
から露出した位置で互いの先端で溶接されて、閉磁路を
形成する鉄芯１を構成している。鉄芯１にはイグニッシ
ョンコイル１００を内燃機関に固定するための取付穴１
ｄが形成されており、イグニッションコイル１００は取
付座９に取付ボルト８にて固定されている。鉄芯１の取
付穴１ｄの上部には金属板１０が配置されており取付ボ
ルト８にて鉄芯１と共に固定されている。金属板１０は
外部接続用ターミナル５に設けられたアース端子５ｂを
介して接地されている。
【０００４】図９は従来の内燃機関用点火装置の鉄芯を
示す部分正面図である。図１０は図９のX-X線に沿う矢
視断面図である。鉄芯１は、板厚が０．３〜０．５ｍｍ
程度の硅素鋼板１ｇが積層されて形成されている。各硅
素鋼板１ｇは、表面には絶縁膜が施された大きな硅素鋼
板材料から所定の形状に切断されて形成されているの
で、各切断面１ｈには絶縁膜がない。又鉄芯１が一次ボ
ビン２ａに収納される部分以外の外部に露出した部分に
は、通常防錆のため樹脂塗膜１ｆが塗布されている。
示す部分正面図である。図１０は図９のX-X線に沿う矢
視断面図である。鉄芯１は、板厚が０．３〜０．５ｍｍ
程度の硅素鋼板１ｇが積層されて形成されている。各硅
素鋼板１ｇは、表面には絶縁膜が施された大きな硅素鋼
板材料から所定の形状に切断されて形成されているの
で、各切断面１ｈには絶縁膜がない。又鉄芯１が一次ボ
ビン２ａに収納される部分以外の外部に露出した部分に
は、通常防錆のため樹脂塗膜１ｆが塗布されている。
【０００５】図１１は内燃機関用点火装置の電気回路図
である。点火信号入力端子１３はトランジスタであるパ
ワースイッチ１４のベースに接続され、鉄芯１の周囲に
巻かれた一次コイル２は、パワースイッチ１４のコレク
タに接続されている。鉄芯１とパワースイッチ１４のエ
ミッタとはアース端子５ｂに接続されている。また一次
コイル２の周囲に巻かれた二次コイル３の高電圧側は高
圧端子６に接続されている。
である。点火信号入力端子１３はトランジスタであるパ
ワースイッチ１４のベースに接続され、鉄芯１の周囲に
巻かれた一次コイル２は、パワースイッチ１４のコレク
タに接続されている。鉄芯１とパワースイッチ１４のエ
ミッタとはアース端子５ｂに接続されている。また一次
コイル２の周囲に巻かれた二次コイル３の高電圧側は高
圧端子６に接続されている。
【０００６】このように構成された内燃機関用点火装置
では、点火信号入力端子１３から入力される図示しない
コントロールユニットからの点火信号はパワースイッチ
１４を通じてイグニッションコイルの一次コイル２に流
れる一次電流を制御する。イグニッションコイルの二次
コイル３には一次コイル２に流れる電流に応じて高電圧
が発生し、この高電圧は高圧端子を通じて図示しない内
燃機関の点火プラグに供給される。
では、点火信号入力端子１３から入力される図示しない
コントロールユニットからの点火信号はパワースイッチ
１４を通じてイグニッションコイルの一次コイル２に流
れる一次電流を制御する。イグニッションコイルの二次
コイル３には一次コイル２に流れる電流に応じて高電圧
が発生し、この高電圧は高圧端子を通じて図示しない内
燃機関の点火プラグに供給される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用点火
装置は以上のように、鉄芯１の一次ボビン２ａに収納さ
れる部分以外の外部に露出した部分の表面には、硅素鋼
板１ｇ表面に施された図示しない絶縁膜や防錆のために
塗布された樹脂塗膜１ｆが形成されている為、そのまま
その表面に金属板１０を固定した場合には、鉄芯１は金
属板１０、アース端子５ｂを介して確実には接地され
ず、二次コイル３に発生した高電圧が鉄芯１に誘起し、
鉄芯１と鉄芯１近くの取付部付近の低圧部位との間に放
電が起こる。この放電は、ノイズを発生し、各種機器を
誤動作させたり、ラジオノイズ等を増大させる等の問題
があった。また、内燃機関をメンテナンスする際、高電
圧が誘起した鉄芯１に人が触れると感電する問題もあっ
た。
装置は以上のように、鉄芯１の一次ボビン２ａに収納さ
れる部分以外の外部に露出した部分の表面には、硅素鋼
板１ｇ表面に施された図示しない絶縁膜や防錆のために
塗布された樹脂塗膜１ｆが形成されている為、そのまま
その表面に金属板１０を固定した場合には、鉄芯１は金
属板１０、アース端子５ｂを介して確実には接地され
ず、二次コイル３に発生した高電圧が鉄芯１に誘起し、
鉄芯１と鉄芯１近くの取付部付近の低圧部位との間に放
電が起こる。この放電は、ノイズを発生し、各種機器を
誤動作させたり、ラジオノイズ等を増大させる等の問題
があった。また、内燃機関をメンテナンスする際、高電
圧が誘起した鉄芯１に人が触れると感電する問題もあっ
た。
【０００８】一方、鉄芯１の接地を確実にするには、樹
脂塗膜１ｆや絶縁膜の部分的な除去が必要となり、その
ため工数が増加し、コストアップの原因になっていた。
脂塗膜１ｆや絶縁膜の部分的な除去が必要となり、その
ため工数が増加し、コストアップの原因になっていた。
【０００９】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、工数を増加させずに鉄芯の接地
を容易にかつ確実にできる内燃機関用点火装置を得るこ
とを目的とする。
ためになされたもので、工数を増加させずに鉄芯の接地
を容易にかつ確実にできる内燃機関用点火装置を得るこ
とを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】請求項１の内燃機関用点
火装置においては、イグニッションコイルは、切断され
た複数の鋼板を積層して形成された鉄芯と、鉄芯の周囲
に巻回された一次コイルと、１次コイルの周囲に巻回さ
れた二次コイルと、鉄芯および一次コイルの一次ボビン
と間に配置され鋼板の切断面に接触する接触面を有する
とともに外部接続用ターミナルのアース端子と電気的に
接続された導電性プレートとを備えている。
火装置においては、イグニッションコイルは、切断され
た複数の鋼板を積層して形成された鉄芯と、鉄芯の周囲
に巻回された一次コイルと、１次コイルの周囲に巻回さ
れた二次コイルと、鉄芯および一次コイルの一次ボビン
と間に配置され鋼板の切断面に接触する接触面を有する
とともに外部接続用ターミナルのアース端子と電気的に
接続された導電性プレートとを備えている。
【００１１】請求項２の内燃機関用点火装置において
は、接触面に突起を備えている。
は、接触面に突起を備えている。
【００１２】請求項３の内燃機関用点火装置において
は、鉄芯と導電性プレートとが係合手段を持つ。
は、鉄芯と導電性プレートとが係合手段を持つ。
【００１３】請求項４の内燃機関用点火装置において
は、導電性プレートが非磁性体である。
は、導電性プレートが非磁性体である。
【００１４】請求項５の内燃機関用点火装置において
は、鉄芯が間隙を有し、導電性プレートの一部は間隙に
位置している。
は、鉄芯が間隙を有し、導電性プレートの一部は間隙に
位置している。
【００１５】
【作用】請求項１の内燃機関用点火装置においては、鉄
芯は切断された複数の鋼板を積層して形成され、導電性
プレートは鉄芯を構成する鋼板の塗膜のない切断面に接
触するので、導電性プレートは鉄芯に電気的に確実に接
触する。また導電性プレートはアース端子と接続されて
いるので、鉄芯はアース端子と電気的に接続される。
芯は切断された複数の鋼板を積層して形成され、導電性
プレートは鉄芯を構成する鋼板の塗膜のない切断面に接
触するので、導電性プレートは鉄芯に電気的に確実に接
触する。また導電性プレートはアース端子と接続されて
いるので、鉄芯はアース端子と電気的に接続される。
【００１６】請求項２の内燃機関用点火装置において
は、突起は、鉄芯に弾接し、鉄芯に確実に当接する。
は、突起は、鉄芯に弾接し、鉄芯に確実に当接する。
【００１７】請求項３の内燃機関用点火装置において
は、係合手段により導電性プレートは鉄芯に確実に係合
する。
は、係合手段により導電性プレートは鉄芯に確実に係合
する。
【００１８】請求項４の内燃機関用点火装置において
は、導電性プレートは非磁性体なので鉄芯の磁界に影響
を与えない。
は、導電性プレートは非磁性体なので鉄芯の磁界に影響
を与えない。
【００１９】請求項５の内燃機関用点火装置において
は、導電性プレートの一部は鉄芯の間隙に位置している
ので、隙間の寸法は一定になる。
は、導電性プレートの一部は鉄芯の間隙に位置している
ので、隙間の寸法は一定になる。
【００２０】
実施例１．図１はこの発明の一実施例を示す内燃機関用
点火装置の要部側断面図である。図２は図１のII-II線
に沿う矢視断面図である。図において、図７乃至図１３
に示した従来の内燃機関用点火装置と同一または相当部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。
点火装置の要部側断面図である。図２は図１のII-II線
に沿う矢視断面図である。図において、図７乃至図１３
に示した従来の内燃機関用点火装置と同一または相当部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【００２１】イグニッションコイル１００の鉄芯１に
は、電気的に導電性を有する概略薄板状の導電性プレー
ト１１が接触している。導電性プレート１１は、その本
体部１１ｆが鉄芯１が収納される一次ボビン２ａの内側
で鉄芯１と一次ボビン２ａとの間にはさまれ、また挟着
部１１ｄが一次ボビン２ａの縁部を挟んで固定されてい
る。導電性プレート１１と接触する部分は、積層された
硅素鋼板１ｇの各切断面１ｈの連なった面であり、各絶
縁膜はない。また鉄芯１の一次ボビン２ａに収納された
部分には、従来技術と同じように樹脂塗膜１ｆは形成さ
れていない。そのため、鉄芯１の導電性プレート１１が
接触する部分には、素材が現れている。それにより導電
性プレート１１と鉄芯１とは接触により電気的に確実に
接続される。導電性プレート１１は、外部接続用ターミ
ナル５に設けられたアース端子５ｂに接続され、外部配
線を介して接地されている。
は、電気的に導電性を有する概略薄板状の導電性プレー
ト１１が接触している。導電性プレート１１は、その本
体部１１ｆが鉄芯１が収納される一次ボビン２ａの内側
で鉄芯１と一次ボビン２ａとの間にはさまれ、また挟着
部１１ｄが一次ボビン２ａの縁部を挟んで固定されてい
る。導電性プレート１１と接触する部分は、積層された
硅素鋼板１ｇの各切断面１ｈの連なった面であり、各絶
縁膜はない。また鉄芯１の一次ボビン２ａに収納された
部分には、従来技術と同じように樹脂塗膜１ｆは形成さ
れていない。そのため、鉄芯１の導電性プレート１１が
接触する部分には、素材が現れている。それにより導電
性プレート１１と鉄芯１とは接触により電気的に確実に
接続される。導電性プレート１１は、外部接続用ターミ
ナル５に設けられたアース端子５ｂに接続され、外部配
線を介して接地されている。
【００２２】このような構成の内燃機関用点火装置にお
いては、導電性プレート１１を、当初から樹脂塗膜１
ｆ、絶縁膜を形成していない鉄芯１の鋼板切断面と接触
するようにしたので、樹脂塗膜１ｆや絶縁膜の部分的な
除去は必要とせずとも鉄芯１を確実に接地することがで
き、工数が増加せず、したがってコストアップはしな
い。
いては、導電性プレート１１を、当初から樹脂塗膜１
ｆ、絶縁膜を形成していない鉄芯１の鋼板切断面と接触
するようにしたので、樹脂塗膜１ｆや絶縁膜の部分的な
除去は必要とせずとも鉄芯１を確実に接地することがで
き、工数が増加せず、したがってコストアップはしな
い。
【００２３】実施例２．図３はこの発明の他の実施例を
示す内燃機関用点火装置の要部側断面図である。図３に
おいて導電性プレート１１の鉄芯１に接触する接触面１
１ａの略々中央には突起１１ｂが設けられている。突起
１１ｂは板状の導電性プレート１１を波型に曲げること
により形成されている。そのため、導電性プレート１１
は、鉄芯１に弾接し、鉄芯１との電気的接続はさらに確
実となる。
示す内燃機関用点火装置の要部側断面図である。図３に
おいて導電性プレート１１の鉄芯１に接触する接触面１
１ａの略々中央には突起１１ｂが設けられている。突起
１１ｂは板状の導電性プレート１１を波型に曲げること
により形成されている。そのため、導電性プレート１１
は、鉄芯１に弾接し、鉄芯１との電気的接続はさらに確
実となる。
【００２４】実施例３．図４はこの発明のさらに他の実
施例を示す内燃機関用点火装置の要部側断面図である。
また図５は図４の導電性プレートの詳細斜視図である。
導電性プレート１１の鉄芯１に接触する接触面１１ａに
は、２個の係合突起１１ｃが設けられている。この係合
突起１１ｃは、コ字型の切れ目が入れられ、切れ目の内
の部分が接触面１１ａ側に曲げて飛び出されて形成され
ている。鉄芯１の導電性プレート１１に対向した面に
は、係合突起１１ｃに対応した位置に係合凹部１ｉが設
けられている。係合突起１１ｃと係合凹部１ｉとは係合
手段を構成していて、係合突起１１ｃは係合凹部１ｉに
収納されて係合している。そのため突起１１ｃの先端の
角が鉄芯１に鋭く接触し、電気的接続がさらに確実とな
る。
施例を示す内燃機関用点火装置の要部側断面図である。
また図５は図４の導電性プレートの詳細斜視図である。
導電性プレート１１の鉄芯１に接触する接触面１１ａに
は、２個の係合突起１１ｃが設けられている。この係合
突起１１ｃは、コ字型の切れ目が入れられ、切れ目の内
の部分が接触面１１ａ側に曲げて飛び出されて形成され
ている。鉄芯１の導電性プレート１１に対向した面に
は、係合突起１１ｃに対応した位置に係合凹部１ｉが設
けられている。係合突起１１ｃと係合凹部１ｉとは係合
手段を構成していて、係合突起１１ｃは係合凹部１ｉに
収納されて係合している。そのため突起１１ｃの先端の
角が鉄芯１に鋭く接触し、電気的接続がさらに確実とな
る。
【００２５】また、内燃機関用点火装置の組み立て工程
において、従来の方法ではコ字型の２個の鉄芯１ａ，１
ｂは、一次ボビン２ａに一端部の一方の側を一次ボビン
２ａに挿入されて接着剤で固定された後、他方の側を溶
接しているが、接着工程と溶接工程との間で、鉄芯がぬ
け落ちてしまう不具合があった。しかし、本実施例で
は、まず導電性プレート１１が一次ボビン２ａ内に配置
され、挟着部１１ｄで一次ボビン２ａの縁部を挟んで止
められ、樹脂７で固定された後、従来技術と同じように
２個の鉄芯１ａ，１ｂは、図４の左右から互いに対向し
た一端部の一方の側が一次ボビン２ａに挿入されて接着
剤で固定されるので、係合突起１１ｃが鉄芯１の位置決
め固定をし、鉄心１が一次ボビン２ａからぬけ落ちる不
具合を解消した。尚、係合手段として鉄芯１側に突起、
導電性プレート１１側に凹部を設けてもよい。
において、従来の方法ではコ字型の２個の鉄芯１ａ，１
ｂは、一次ボビン２ａに一端部の一方の側を一次ボビン
２ａに挿入されて接着剤で固定された後、他方の側を溶
接しているが、接着工程と溶接工程との間で、鉄芯がぬ
け落ちてしまう不具合があった。しかし、本実施例で
は、まず導電性プレート１１が一次ボビン２ａ内に配置
され、挟着部１１ｄで一次ボビン２ａの縁部を挟んで止
められ、樹脂７で固定された後、従来技術と同じように
２個の鉄芯１ａ，１ｂは、図４の左右から互いに対向し
た一端部の一方の側が一次ボビン２ａに挿入されて接着
剤で固定されるので、係合突起１１ｃが鉄芯１の位置決
め固定をし、鉄心１が一次ボビン２ａからぬけ落ちる不
具合を解消した。尚、係合手段として鉄芯１側に突起、
導電性プレート１１側に凹部を設けてもよい。
【００２６】実施例４．図６はこの発明のさらにまた他
の実施例を示す内燃機関用点火装置の要部側断面図であ
る。図６において導電性プレート１１の先端部は、鉄芯
１の間隙１ｃの寸法に合致すべく、例えば折り返して間
隙保持部１１ｅを形成している。間隙保持部１１ｅは、
導電性プレート１１の本体から直角に曲がり、鉄芯１の
間隙１ｃに位置されている。尚この場合導電性プレート
１１の材質は鉄芯１の磁界を乱さない様に非磁性体で作
成されている。
の実施例を示す内燃機関用点火装置の要部側断面図であ
る。図６において導電性プレート１１の先端部は、鉄芯
１の間隙１ｃの寸法に合致すべく、例えば折り返して間
隙保持部１１ｅを形成している。間隙保持部１１ｅは、
導電性プレート１１の本体から直角に曲がり、鉄芯１の
間隙１ｃに位置されている。尚この場合導電性プレート
１１の材質は鉄芯１の磁界を乱さない様に非磁性体で作
成されている。
【００２７】鉄芯１の間隙１ｃの距離は、二次コイル３
の出力電圧に敏感に影響するため、内燃機関用点火装置
の性能上厳しい寸法管理が要求される。従来、寸法管理
のひとつの方法として、内燃機関用点火装置の組み立て
時に間隙１ｃにスペーサーを入れる方法があった。本実
施例の内燃機関用点火装置においては、鉄芯１の接地を
する為の導電性プレート１１の間隙保持部１１ｅが同時
にスペーサーの役割もするので、間隙１ｃの距離を管理
することができる。また導電性プレート１１は非磁性体
なので鉄芯１の磁界に影響を与えることがなく、導電性
プレート１１は鉄芯１の磁気特性を乱すことがない。
の出力電圧に敏感に影響するため、内燃機関用点火装置
の性能上厳しい寸法管理が要求される。従来、寸法管理
のひとつの方法として、内燃機関用点火装置の組み立て
時に間隙１ｃにスペーサーを入れる方法があった。本実
施例の内燃機関用点火装置においては、鉄芯１の接地を
する為の導電性プレート１１の間隙保持部１１ｅが同時
にスペーサーの役割もするので、間隙１ｃの距離を管理
することができる。また導電性プレート１１は非磁性体
なので鉄芯１の磁界に影響を与えることがなく、導電性
プレート１１は鉄芯１の磁気特性を乱すことがない。
【００２８】
【発明の効果】請求項１の内燃機関用点火装置において
は、イグニッションコイルは、切断された複数の鋼板を
積層して形成された鉄芯と、鉄芯の周囲に巻回された一
次コイルと、１次コイルの周囲に巻回された二次コイル
と、鉄芯および一次コイルの一次ボビンと間に配置され
鋼板の切断面に接触する接触面を有するとともに外部接
続用ターミナルのアース端子と電気的に接続された導電
性プレートとを備えているので、導電性プレートは鉄芯
を構成する鋼板の塗膜のない切断面に接触するので、導
電性プレートは鉄芯に確実に電気的に接触する。また導
電性プレートはアース端子と接続されているので、鉄芯
はアース端子と電気的に接続され、鉄芯の接地が確実に
なる。
は、イグニッションコイルは、切断された複数の鋼板を
積層して形成された鉄芯と、鉄芯の周囲に巻回された一
次コイルと、１次コイルの周囲に巻回された二次コイル
と、鉄芯および一次コイルの一次ボビンと間に配置され
鋼板の切断面に接触する接触面を有するとともに外部接
続用ターミナルのアース端子と電気的に接続された導電
性プレートとを備えているので、導電性プレートは鉄芯
を構成する鋼板の塗膜のない切断面に接触するので、導
電性プレートは鉄芯に確実に電気的に接触する。また導
電性プレートはアース端子と接続されているので、鉄芯
はアース端子と電気的に接続され、鉄芯の接地が確実に
なる。
【００２９】請求項２の内燃機関用点火装置において
は、接触面に突起を備えているので、突起は、接触面に
弾接し、鉄芯に確実に当接し、鉄芯の接地がさらに確実
になる。
は、接触面に突起を備えているので、突起は、接触面に
弾接し、鉄芯に確実に当接し、鉄芯の接地がさらに確実
になる。
【００３０】請求項３の内燃機関用点火装置において
は、鉄芯と導電性プレートとが係合手段を持つので、導
電性プレートは鉄芯に係合し、導電性プレートは鉄芯を
位置決め固定し、イグニッションコイルの組立作業能率
が向上する。
は、鉄芯と導電性プレートとが係合手段を持つので、導
電性プレートは鉄芯に係合し、導電性プレートは鉄芯を
位置決め固定し、イグニッションコイルの組立作業能率
が向上する。
【００３１】請求項４の内燃機関用点火装置において
は、導電性プレートが非磁性体であるので、鉄芯の磁界
に影響を与えなく、鉄芯の磁気特性を乱すことがない。
は、導電性プレートが非磁性体であるので、鉄芯の磁界
に影響を与えなく、鉄芯の磁気特性を乱すことがない。
【００３２】請求項５の内燃機関用点火装置において
は、鉄芯が間隙を有し、導電性プレートの一部は間隙に
挿入されているので、導電性プレートはスペーサーの役
割をし、間隙の大きさを管理することができ、スペーサ
ー専用の部材を用意する必要性はない。
は、鉄芯が間隙を有し、導電性プレートの一部は間隙に
挿入されているので、導電性プレートはスペーサーの役
割をし、間隙の大きさを管理することができ、スペーサ
ー専用の部材を用意する必要性はない。
【図１】 この発明の一実施例を示す内燃機関用点火装
置の要部側断面図である。
置の要部側断面図である。
【図２】 図１のII-II線に沿う矢視断面図である。
【図３】 図３はこの発明の他の実施例を示す内燃機関
用点火装置の要部側断面図である。
用点火装置の要部側断面図である。
【図４】 この発明のさらにまた他の実施例を示す内燃
機関用点火装置の要部側断面図である。
機関用点火装置の要部側断面図である。
【図５】 図４の導電性プレートの全体斜視図である。
【図６】 この発明のさらに他の実施例を示す内燃機関
用点火装置の要部側断面図である。
用点火装置の要部側断面図である。
【図７】 従来の内燃機関用点火装置の要部側断面図で
ある。
ある。
【図８】 図７のVIII-VIII線に沿う矢視断面図であ
る。
る。
【図９】 従来の内燃機関用点火装置の鉄芯を示す部分
正面図である。
正面図である。
【図１０】 図９のX-X線に沿う矢視断面図である。
【図１１】 内燃機関用点火装置の電気回路図である。
１ 鉄芯、１ｃ 間隙、１ｈ 切断面、１ｉ 係合凹部
（係合手段）、２ 一次コイル、３ 二次コイル、５ｂ
アース端子、１１ 導電性プレート、１１ａ接触面、
１１ｂ 突起、１１ｃ 係合突起（係合手段）、１００
イグニッションコイル。
（係合手段）、２ 一次コイル、３ 二次コイル、５ｂ
アース端子、１１ 導電性プレート、１１ａ接触面、
１１ｂ 突起、１１ｃ 係合突起（係合手段）、１００
イグニッションコイル。
Claims (5)
- 【請求項１】 イグニッションコイルの一次コイルに流
れる一次電流に応じ、二次コイルに高電圧を発生し、上
記高電圧を内燃機関の点火プラグに供給する内燃機関用
点火装置において、上記イグニッションコイルは、切断
された複数の鋼板を積層して形成された鉄芯と、上記鉄
芯の周囲に巻回された一次コイルと、上記一次コイルの
周囲に巻回された二次コイルと、上記鉄芯および上記一
次コイルの一次ボビンとの間に配置され上記鋼板の切断
面に接触する接触面を有するとともに外部接続用ターミ
ナルのアース端子と電気的に接続された導電性プレート
とを備えたことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 【請求項２】 上記接触面に突起を備えた請求項１記載
の内燃機関用点火装置。 - 【請求項３】 上記鉄芯と上記導電性プレートとが係合
手段を持つ請求項１あるいは請求項２に記載の内燃機関
用点火装置。 - 【請求項４】 上記導電性プレートが非磁性体である請
求項１乃至請求項３のいずれかに記載の内燃機関用点火
装置。 - 【請求項５】 上記鉄芯が間隙を有し、上記導電性プレ
ートの一部は上記間隙に位置している請求項１乃至請求
項４のいずれかに記載の内燃機関用点火装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10960795A JP3229514B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 内燃機関用点火装置 |
| US08/605,897 US5729505A (en) | 1995-05-08 | 1996-02-23 | Ignition device for an internal combustion engine |
| DE19609655A DE19609655C2 (de) | 1995-05-08 | 1996-03-12 | Zündvorrichtung für einen Verbrennungsmotor |
| CN96104416A CN1082234C (zh) | 1995-05-08 | 1996-03-22 | 内燃机的点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10960795A JP3229514B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08306557A true JPH08306557A (ja) | 1996-11-22 |
| JP3229514B2 JP3229514B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=14514580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10960795A Expired - Lifetime JP3229514B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 内燃機関用点火装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP3229514B2 (ja) |
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| DE (1) | DE19609655C2 (ja) |
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| JP2006128268A (ja) * | 2004-10-27 | 2006-05-18 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル |
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| JP2012174828A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Diamond Electric Mfg Co Ltd | 内燃機関用の点火コイル |
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| DE10136810A1 (de) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Bosch Gmbh Robert | Staubspule für Zündanlagen |
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| JP4209403B2 (ja) * | 2005-04-12 | 2009-01-14 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関用点火装置 |
| JP4795427B2 (ja) * | 2006-03-13 | 2011-10-19 | 三菱電機株式会社 | 放電灯点灯装置用高電圧発生トランス |
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| JPS5450733A (en) * | 1977-09-30 | 1979-04-20 | Hitachi Ltd | Ignitor for internal combustion engine |
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1995
- 1995-05-08 JP JP10960795A patent/JP3229514B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-02-23 US US08/605,897 patent/US5729505A/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-03-12 DE DE19609655A patent/DE19609655C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-03-22 CN CN96104416A patent/CN1082234C/zh not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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|---|---|
| DE19609655A1 (de) | 1996-11-14 |
| DE19609655C2 (de) | 1998-04-16 |
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| US5729505A (en) | 1998-03-17 |
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