JPH0830174B2 - ダンボ−ル箱封かん用粘着テ−プ - Google Patents

ダンボ−ル箱封かん用粘着テ−プ

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JPH0830174B2
JPH0830174B2 JP23140586A JP23140586A JPH0830174B2 JP H0830174 B2 JPH0830174 B2 JP H0830174B2 JP 23140586 A JP23140586 A JP 23140586A JP 23140586 A JP23140586 A JP 23140586A JP H0830174 B2 JPH0830174 B2 JP H0830174B2
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JP
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adhesive tape
pressure
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silicone
force
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JP23140586A
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勝美 中村
祥男 三木
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、シリコーン系剥離剤で剥離性処理されたプ
ラスチックフィルムからなる支持基材を用いた、重ね貼
りが可能なダンボール箱封かん用粘着テープに関する。
従来の技術及び問題点 従来、ダンボール箱封かん用粘着テープ分野におい
て、シリコーン系剥離剤はその剥離能に勝りすぎて自背
面への重ね貼りができないため、その使用は例えばポリ
エチレンフィルムをラミネートしたクラフト紙などのク
ラフト紙系支持基材に限られていた。すなわち、クラフ
ト紙系支持基材ではラミネートフィルムとクラフト紙と
の接着力が弱くて層間剥離を起こしやすく、その防止の
ために粘着剤層との接着力が弱い剥離性処理層が望ま
れ、この要求を満足するものとしてシリコーン系剥離剤
が使用されていた。従って、この場合には自背面への接
着力が弱いことに基づく問題点、例えば上記した重ね貼
りができないことのほか、巻回物がタケノコ状に巻崩れ
やすいこと、テープロールの回転慣性力により必要以上
に巻戻されることなどの問題点は用途上の要求性能の軽
重選択より容認されてきた。
そして、重ね貼り等の従来のシリコーン系剥離剤では
達成できない点が優先される場合には、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等からなるプラスチックフィルムなど
を支持基材として用い、これらを長鎖アルキル系剥離剤
で背面処理したものが使用されてきた。
しかしながら、長鎖アルキル系剥離剤で背面処理した
ものにあっては、上記した従来のシリコーン系剥離剤を
用いたものとは反対に、重ね貼りは可能であるものの、
自背面と粘着剤層との接着力が強過ぎてテープ巻回物の
巻戻しに要する力が大きくてダンボール箱封かん作業の
能率性に劣り、また巻戻しの際に鳴き現象と呼ばれる大
きい音を発生し、作業環境の点より望ましくない問題点
を有していた。
問題点を解決するための手段 本発明者らは上記の問題点を克服し、自背面への重ね
貼りができて、しかも巻回物の巻戻しをスムースに、か
つ問題とならない程度の音で行いうる粘着テープを開発
するために鋭意研究を重ねた結果、意外にもシリコーン
系剥離剤とプラスチックフィルムとの組合せとすること
によりその目的を達成しうることを見出し、本発明をな
すに至った。
すなわち、本発明は、片面を剥離性処理した支持基材
の他面に粘着剤層を設けてなるダンボール箱封かん用粘
着テープにおいて、支持基材がシリコーン系剥離剤で剥
離性処理されたプラスチックフィルムからなり、自背面
に対する粘着剤層の剥離力が5〜25g/25mmで、せん断接
着力が1〜2.5kg/10mmであることを特徴とする重ね貼り
可能なダンボール箱封かん用粘着テープを提供するもの
である。
作用 シリコーン系剥離剤とプラスチックフィルムの組合せ
とすることにより、シリコーン系剥離剤の低剥離力性が
活かされると共に、プラスチックフィルムの柔軟性が活
かされ、これらの相乗効果の下に満足できるせん断接着
力が発現し、所期の目的が達成される。
発明の構成要素の例示 本発明の粘着テープはダンボール箱を封かんするため
のものであるが、その支持基材としてはポリプロピレン
フィルム、エチレン・プロピレン共重合体フィルム、ポ
リエステルフィルムなどのプラスチックフィルムが用い
られる。
支持基材の厚さ、すなわちプラスチックフィルムの厚
さは10〜100μm、好ましくは30〜70μmが適当であ
る。その厚さが10μm未満では強度不足であり、100μ
mを超えると柔軟性不足で満足できるせん断接着力が発
現しない。
支持基材の剥離性処理する面は、処理層の離脱防止な
どの点でコロナ放電方式などにより表面酸化処理するこ
とが好ましい。その処理程度としては表面張力が約38ダ
イン/cmとなる程度が適当である。
本発明の粘着テープは、前記支持基材の片面をシリコ
ーン系剥離剤で処理したものである。
そのシリコーン系剥離剤としては特に限定はなく、溶
液系やオリゴマ系等の縮合硬化型ないし付加反応硬化型
などの公知のものを用いうる。
シリコーン系剥離剤による処理は、固形分が0.05〜5g
/m2、好ましくは0.2〜2g/m2となるよう、シリコーン系
剥離剤の粘度に応じて適宜に溶剤で希釈したものを支持
基材の所定面に塗布しそれを加熱処理等により乾燥させ
て固化皮膜とすることにより行われる。
本発明の粘着テープは、片面がシリコーン系剥離剤で
処理された支持基材の他面に粘着剤層を有するものであ
る。
粘着剤層を構成する粘着剤としては、JIS Z 0237
に基づき粘着テープの自背面に対する粘着剤層の剥離力
(180度ピール)が5〜25g/25mmで、せん断接着力が1
〜2.5kg/10mmとなるものが用いられる。その剥離力が25
g/25mmを超え、せん断接着力が2.5kg/10mmを超えると巻
回物とした場合に巻戻しに要する力が大きくなりすぎて
作業性に劣ることとなるし、また巻戻しの際に大きな音
を発生することとなる。他方、その剥離力が5g/25mm未
満で、せ断接着力が1kg/10mm未満であると自背面に対す
る接着力不足でH貼り(クロス貼り)等の重ね貼りをし
場合に自然に剥がれるものとなる。
前記した自背面に対する接着特性を有する粘着剤の代
表例としては通例のアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、
スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマ系粘
着剤などをあげることができる。
粘着剤の塗布処理はその特性に応じ、溶剤に溶かした
ものを塗布する方式、水系又は非水系のエマルジョンと
して塗布する方式など、常法により行うことができる。
その塗布量は、固形分に基づき20〜50g/m2が適当であ
る。
粘着剤が塗布された支持基材は、加熱乾燥されたのち
ボール芯等にロール状に巻き取られ、必要に応じ所定幅
に切断されて粘着テープの巻回物とされ、流通過程にお
かれる。
発明の効果 本発明によれば、支持基材にプラスチックフィルムを
用い、これをシリコーン系剥離剤で処理した粘着テープ
としたので、その組合せによる相乗効果に基づき、巻崩
れしない巻回物とすることができて、しかもその巻戻し
を騒音とならない程度の音でスムースに適度な力で行う
ことができると共に、自背面への重ね貼りも行うことが
できる。従って、信頼性に優れるダンボール箱の封かん
を行うことができる。
実施例 実施例 コロナ放電方式で表面酸化処理して表面張力を38ダイ
ン/cmとした二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ40
μm)の面に、縮合硬化型シリコーン樹脂からなる市販
のシリコーン系剥離剤(KS−705F、触媒PS−1、信越化
学工業社製)のトルエン希釈液(固形分5重量%)をキ
スコータにより固形分塗布量が0.5g/m2となるように塗
布したのち、これをオーブンに通して100℃で5分間加
熱し、溶剤の乾燥とシリコーン系剥離剤の硬化処理を行
った。
次に、シリコーン系剥離剤の処理層を設けた二軸延伸
ポリプロピレンフィルムの他面に、通例組成の天然ゴム
系粘着剤(天然ゴム100重量部、石油系樹脂(日本ゼオ
ン社製、クイントンD−100)100重量部、老化防止剤2
重量部、イソシアネート系架橋剤2重量部、以下同じ)
を固形分塗布量が30g/m2となるように塗布したのち、こ
れを加熱乾燥処理した。
得られたものを直径75mmのボール芯に長さ50m分をロ
ール状に巻回したのち、幅25mmに切断して粘着テープの
巻回物を得た。
比較例1 長鎖アルキル系剥離剤で処理され(固形分塗布量0.5g
/m2)、天然ゴム系粘着剤層(固形分塗布量30g/m2)を
有する二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ40μm)
からなる市販の粘着テープを用いた。
比較例2 シリコーン系剥離剤で処理され(固形分塗布量0.5g/m
2)、天然ゴム系粘着剤層(固形分塗布量30g/m2)を有
するクラフト紙系支持基材(厚さ120μm)からなる市
販の粘着テープを用いた。
評価試験 実施例及び比較例で得た粘着テープについて下記の測
定を行った。
[剥離力] 粘着テープにおける剥離性処理面にその粘着剤層を貼
着してJIS Z 0237(180度引きはがし法)に準じ粘着
テープの引剥がしに要する力を測定した。
[巻戻し力] JIS Z 0237(巻戻し速度30m/分)に準じ粘着テー
プの巻戻しに要する力を測定した。
[発生音量] 前記の巻戻し力測定時におけるテープより30cm離れた
所で測定した。
[せん断接着力] JIS Z 0237の重ね合せ法に準じて測定した。
[封かん性] ダンボール箱の封かんを行った際の作業性を判断し
た。
[重ね貼り性] A式ダンボール箱に20kgfの内容物を入れ粘着テープ
の重ね貼りを介して封かんし、それを1mの高さにより自
然落下させる試験を繰り返して重ね貼り部の状態を調
べ、次の基準で評価した。
5:落下試験を10回繰り返しても剥がれを全く生じない場
合 4:10回目のの落下試験で重ね貼り部の端末の一部が剥が
れてテープの一部に浮きが生じた場合 3:5回目の落下試験で重ね貼り部の端末の一部が剥がれ
てテープの一部に浮きが生じた場合 2:3回目の落下試験で重ね貼り部の端末の一部が剥がれ
てテープの一部に浮きが生じた場合 1:1回目の落下試験で重ね貼り部の端末が剥がれてテー
プに浮きが生じた場合 前記の結果を表に示した。
なお表中の発生音量の数値は、60ホーンの常態雰囲気
の数値を超えた値を意味し、実際の発生音量は、表中の
数値に60を加えた数値である。従って例えば、表中の数
値が3の場合の実際の発生音量は、63ホーンである。
表における実施例から明らかなように、本発明の粘着
テープは、巻戻しに要する力が適度であり、しかも巻戻
し時の発生音量も小さく、鳴き現象を伴わずに巻戻すこ
とができる。また、重ね貼りに充分な接着力を有してい
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−136571(JP,A) 特開 昭52−6384(JP,A) 特開 昭62−22881(JP,A) 特開 昭52−6385(JP,A) 特開 昭51−139835(JP,A) 特開 昭62−292867(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面を剥離性処理した支持基材の他面に粘
    着剤層を設けてなるダンボール箱封かん用粘着テープに
    おいて、支持基材がシリコーン系剥離剤で剥離性処理さ
    れたプラスチックフィルムからなり、自背面に対する粘
    着剤層の剥離力が5〜25g/25mmで、せん断接着力が1〜
    2.5kg/10mmであることを特徴とする重ね貼り可能なダン
    ボール箱封かん用粘着テープ。
  2. 【請求項2】プラスチックフィルムが厚さ10〜100μm
    のポリプロピレンフィルム、エチレン・プロピレン共重
    合体フィルム又はポリエステルフィルムである特許請求
    の範囲第1項記載の粘着テープ。
JP23140586A 1986-09-30 1986-09-30 ダンボ−ル箱封かん用粘着テ−プ Expired - Lifetime JPH0830174B2 (ja)

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