JPH08290313A - 面取り加工機 - Google Patents

面取り加工機

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JPH08290313A
JPH08290313A JP7095592A JP9559295A JPH08290313A JP H08290313 A JPH08290313 A JP H08290313A JP 7095592 A JP7095592 A JP 7095592A JP 9559295 A JP9559295 A JP 9559295A JP H08290313 A JPH08290313 A JP H08290313A
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JP
Japan
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work
roller
frame
cutting
guide
Prior art date
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Application number
JP7095592A
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English (en)
Inventor
Osamu Yamamoto
修 山本
Kazuya Ueda
和哉 上田
Tadashi Mori
正 森
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MIYAGAWA KOGYO KK
Original Assignee
MIYAGAWA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの面取り切削を自動的に効率よく、し
かも正確に行う。 【構成】 搬送フレーム41に板状のワークWを搬送す
るための搬送ローラ42が設けられている。その搬送ロ
ーラ42の上方に、搬送ローラ42とともに、ワークW
を挟んで搬送するための押さえローラ69が設けられて
いる。ワークWの端面が所定の切削位置を通過するよう
に案内するためのガイドローラ組44が設けられてい
る。前記押さえローラ69はワークWをガイドローラ組
44に押し当てる。ワークWは搬送中においてその端面
のコーナーが面取り切削される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼材などよりなる板
状のワークに対して、そのワークの端面のコーナを面取
り切削するための面取り加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築用の鋼板はその表面に防腐
塗料が塗布されて施工に供される。この場合、その鋼板
に対して、工場から出荷されたままの状態で、防腐塗料
が塗布されると、鋼板のコーナエッジに集中する熱膨張
あるいは熱収縮等の変形により防腐塗料が剥離するおそ
れがある。また、そのコーナエッジが、例えば建設作業
中に他の鋼材に当たったりすると、そのエッジ部分が大
きく変形して塗料が剥離するばかりではなく、エッジに
より当てられた他の鋼材や建築部品にも傷がつく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、鋼板のエッ
ジを面取り切削するのが好ましいが、従来は、この面取
り作業が、建築現場において、グラインダなどを用いて
手作業により行われていたため、その作業能率は極めて
低く、しかも、加工精度が低いという問題があった。
【0004】この発明の目的は、ワークの端面の面取り
加工を極めて効率よく、しかも高精度に行うことができ
る面取り加工機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この請求項1の発明においては、板状のワークを
その上下から挟んで一方向へ搬送する搬送手段と、ワー
クの端面が所定の切削位置を通過するように案内する案
内手段と、そのワークの端面のコーナをワークの搬送に
ともなって面取り切削する切削手段とを備えたものであ
る。
【0006】請求項2の発明においては、請求項1の発
明において、搬送手段におけるワーク上面との接触部が
ワークの上面の形状に応じて移動できるように、その移
動を許容する許容手段を備えたものである。
【0007】請求項3の発明においては、請求項1また
は2の発明において、切削手段がワーク端面のコーナ位
置の変位に追従できるように構成されたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明においては、ワークが搬
送手段により一方向へ自動的に送られるとともに、その
端面が切削手段を通過するように案内される。従って、
切削手段により、ワーク端面のコーナが自動的に面取り
切削される。
【0009】請求項2に記載の発明においては、ワーク
が湾曲していてその上面がフラットでなくても、許容手
段の作用により搬送手段がその上面の凹凸に追従し、ワ
ークの送りが確実に行われる。
【0010】請求項3に記載の発明においては、ワーク
の湾曲などにより、端面コーナがワークの厚さ方向や幅
方向に変位していても、切削手段はそれに追従し、面取
り切削が確実に行われる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明を具体化した面取り加工機
を説明する。図1〜図3に示すように、この実施例の面
取り加工機は、ワークWを一方向(図2の矢印L方向)
に搬送するための搬送手段としての搬送機構31、その
ワークWを上方から押さえるための押さえ機構32及び
ワークWの端面のコーナ面取り切削を行う切削機構33
により構成されている。押さえ機構32は搬送手段及び
案内手段を兼ねる。そこで、以下に各機構の構成を詳細
に説明する。
【0012】まず、搬送機構31について説明する。搬
送部フレーム41の上面には多数の搬送ローラ42が支
持されており、図6に示すように、それらの搬送ローラ
42は下部搬送用モータ43の駆動により、ベルト4
0、回転軸39、紐状ベルト38等を介して一方向へ回
転される。なお、搬送用モータ43の回転が全ての搬送
ローラ42に伝達される必要はなく、少なくとも後述す
る押さえローラ69と対応しないところに位置する搬送
ローラ42に伝達されればよい。この搬送ローラ42の
回転によりワークWが前記矢印Lに従う水平横方向へ搬
送される。なお、この面取り加工機においては、図2の
下部側を前部、上部側を後部とする。
【0013】図4に示すように、後述する下部カッタ1
23よりも搬入側において、搬送ローラ42の前端と搬
送部フレーム41との間には隙間37が形成されてい
る。この隙間37は、面取り切削前のワークWの縁部に
存在するバリと搬送ローラ42との緩衝を避けるための
ものである。図4に示すように、後述の上部及び下部カ
ッタ100,123と対応する位置における搬送ローラ
42は、両持ち支持された長い搬送ローラ42aと、片
持ち支持された短い搬送ローラ42bとにより構成され
ている。そして、上部及び下部カッタ100,123の
下方には搬送ローラ42の軸が存在せず、切削屑がその
軸にあたることなく落下する。図1及び図3に示すよう
に、搬送ローラ42bの下方には切削屑を案内するため
のシュータ36が配置され、そのシュータ36の下方に
は切削屑を収容するためのボックス35が設置される。
【0014】図2及び図4に示すように、後述の上部カ
ッタ100より搬入側において、搬送部フレーム41に
はワークWの端面を案内するためのガイド板59が固定
されている。
【0015】図4に示すように、それぞれ3個のローラ
を有する3組のガイドローラ組44は搬送部フレーム4
1の中央後部に取付けられ、搬送されるワークWの端面
を案内するようになっている。
【0016】図4及び図5に示すように、一対の光セン
サ45,46は搬送部フレーム41の中央部において、
搬送方向に離間した位置に配置され、それらの光センサ
45,46からの光線が搬送ローラ42間の隙間を通っ
て反射板47,48により反射され、光センサ45,4
6で受光される。それらの光センサ45,46は、ワー
クWを検出するためのものである。
【0017】図6に示すように、搬送部フレーム41の
側縁にはカウンタローラ52を有するエンコーダ55が
配置され、ワークWの通過長、すなわち切削長をカウン
トできるようになっている。
【0018】次に、押さえ機構32の構成を説明する。
図1〜図3に示すように、押さえフレーム61は前記搬
送部フレーム41の中央に立設され、その上面には固定
板60が固定されている。図7及び図8に示すように、
一対のガイド筒62は固定板60に固定され、それらの
内部にはガイドロッド63がそれぞれ上下摺動可能に挿
入されている。ガイドロッド63の上端間はバー64に
より連結されている。エアシリンダよりなる押さえシリ
ンダ65は固定板60の上面に固定され、そのピストン
ロッドが前記バー64に連結されており、この押さえシ
リンダ65によりバー64を介して両ガイドロッド63
が上下動される。複数のガススプリング67は固定板6
0とバー64との間に連設され、ガイドロッド63に対
して上方への弾性力を付与している。
【0019】ローラフレーム68は前記ガイドロッド6
3の下端間に固定され、図7及び図9に示すように、そ
のローラフレーム68には複数の押さえローラ69が軸
72を介して支持されている。ローラフレーム68には
常に前記ガススプリング67による持ち上げ力が作用す
るとともに、そのローラフレーム68は前記押さえシリ
ンダ65の駆動によりバー64及びガイドロッド63を
介して上下動され、その上方移動位置はストッパ71に
より規制される。ローラフレーム68が下方移動したと
きに、図1に示すように、押さえローラ69が前記搬送
ローラ42上のワークWの上面を押さえる。
【0020】押さえローラ69はローラフレーム60に
取り付けられた上部搬送用モータ51の駆動により歯車
機構70及び軸72を介して一方向へ回転し、ワークW
に対して搬送力を付与する。図4に示すように、押さえ
ローラ69は、搬送ローラ42による搬送方向線Lに対
し平面においてわずかに傾斜した線L1上に配置され、
ワークWをその搬送にともない前記ガイドローラ組44
に対して押し付けるようになっている。従って、ワーク
Wは、ガイドローラ組44による所定の案内位置を通過
するように案内される。このため、ガイドローラ組44
及び押さえローラ69は案内手段を構成する。
【0021】図10に示すように、押さえローラ69の
軸72の外周面と、押さえローラ69の内周面との間に
はゴムリングよりなるクッション材73が介在されると
ともに、そのクッション材73の変形に基づく押さえロ
ーラ69の移動を許容するための隙間74が形成されて
いる。従って、軸72の回転がクッション材73を介し
て押さえローラ69に伝達される。また、ワークWが湾
曲していたりすることによって、そのワークWの上面に
凹凸が形成されていても、押さえローラ69はクッショ
ン材73の弾性に抗して隙間74の範囲内で移動して、
ワークWの上面を確実に押さえる。従って、クッション
材73及び隙間74は各押さえローラ69の上下動を許
容するための許容手段を構成している。
【0022】図1及び図7に示すように、落下防止ロー
ラ75は前記押さえローラ69群の搬送方向後端に配置
され、ワークWが押さえローラ69群から抜け出たとき
に、この落下防止ローラ75がワークWの上面に接し
て、押さえローラ69を含むローラフレーム68の急激
な落下が防止される。
【0023】次に、切削機構33の構成を説明する。図
12に示すように、切削機構33は上部加工ユニット8
1と下部加工ユニット110とにより構成されているた
め、まず上部加工ユニット81の構成を説明する。図1
1及び図12に示すように、下部フレーム82は前記搬
送部フレーム41の前部に配置固定され、その上面には
前後方向に延びる一対のレール83が敷設されている。
移動フレーム84はレール83上に前後動可能に支持さ
れ、エアシリンダよりなる前後動用シリンダ85により
レール83に沿って前後動される。移動フレーム84の
前方移動端及び後方移動端はそれぞれストッパ86,8
7により規制される。
【0024】移動フレーム84の上部には一対のガイド
筒88が固定され、それらにはガイドロッド89が上下
動可能に挿入されている。ガイドロッド89の上端間は
バー90により連結されている。エアシリンダよりなる
昇降用シリンダ91はバー90上に固定され、そのピス
トンロッド92が移動フレーム84の上面に固定されて
いる。そして、昇降用シリンダ91のピストンロッド9
2の突出により、昇降用シリンダ91がバー90及びガ
イドロッド89とともに上昇される。昇降用シリンダ9
1、バー90、ガイドロッド89などの下降は、それら
及び後述する昇降フレーム93などの重量により行われ
る。
【0025】両ガイドロッド89の下端間には昇降フレ
ーム93が固定され、そこには前後方向に延びる一対の
ガイド孔94が形成されている。加工フレーム95は一
対のガイドロッド96を介して前記ガイド孔94に前後
動可能に支持されている。加工フレーム95の前方移動
端及び後方移動端は昇降フレーム93の後面及び前面に
より規制され、その加工フレーム95の前後方向への移
動量はわずかである。図13に示すように、スプリング
101は加工フレーム95を前方へ向かって付勢してい
る。
【0026】図13及び図14に示すように、加工フレ
ーム95には上部加工用モータ97が固定されている。
上部加工軸98は加工フレーム95に支持され、上部加
工用モータ97により回転される。ローラ99は上部加
工軸98の先端に自由回転可能に支持され、切削手段と
しての上部カッタ100は上部加工軸98と一体回転可
能に支持される。上部カッタ100の両側において加工
フレーム95には一対のローラ102が自由回転可能に
支持されている。
【0027】そして、昇降フレーム93の自重下降によ
り、ローラ99がワークWの上面に接触して、上部カッ
タ100の上下方向の位置決めがなされる。また、前記
スプリング101の付勢力により一対のローラ102が
ワークWの端面に接触して、上部カッタ100の前後方
向の位置決めがなされる。この状態において上部カッタ
100により、搬送ローラ42上を搬送されるワークW
の上部側のコーナが図17に示すように面取り切削され
る。ストッパ103は加工フレーム95に取り付けら
れ、前記押さえフレーム61の一部に係合して、上部カ
ッタ100の切削位置を越えた下方移動位置を規制す
る。
【0028】次に、下部加工ユニット110の構成を説
明する。図12及び図15に示すように、前記移動フレ
ーム84には支持フレーム111が支軸112を介して
上下方向に回動可能に支持され、その一端には連結レバ
ー113が取付られている。エアシリンダよりなる昇降
用シリンダ114は移動フレーム84の下部に固定さ
れ、そのピストンロッドが前記連結レバー113の一端
部に連結されている。従って、昇降用シリンダ114の
ピストンロッドの突出、没入により連結レバー113を
介して支持フレーム111が上下方向に回動される。
【0029】図15及び図16に示すように、支持フレ
ーム111には上下一対のガイド孔116が形成されて
いる。加工フレーム117はガイドロッド118により
支持フレーム111のガイド孔116に前後動可能に支
持されている。加工フレーム117の前方移動端及び後
方移動端は支持フレーム111の後面及び前面により規
制され、その加工フレーム117の前後方向への移動量
はわずかである。スプリング119は加工フレーム11
7を前方に向かって付勢している。加工フレーム117
には下部加工用モータ120が固定されている。
【0030】下部加工軸121は加工フレーム117に
支持され、下部加工用モータ120により回転される。
その下部加工軸121には、前記上部加工軸98のロー
ラ99及び上部カッタ100と同様にローラ122及び
下部カッタ123が支持されている。下部カッタ123
の両側には前記ローラ102と同様なローラ124が支
持されている。
【0031】ストッパ125は加工フレーム117に取
り付けられ、搬送部フレーム41の一部と係合して下部
加工ユニット110の前方移動端を規制する。図12に
示すストッパ126,127は加工フレーム117の上
下の回動位置をそれぞれ規制するものである。
【0032】そして、昇降用シリンダ114の作用によ
り、ローラ122がワークWの下面に接触して、下部カ
ッタ123の上下方向の位置決めがなされる。また、前
記スプリング119の付勢力によりローラ124がワー
クWの端面に接触して、下部カッタ123の前後方向の
位置決めがなされる。この状態において図17に示すよ
うに、下部カッタ123により、搬送ローラ42上を搬
送されるワークWの下部側のコーナが面取り切削され
る。
【0033】なお、上下の両カッタ100,123の周
囲にはそれぞれ両カッタ100,123を覆うためのカ
バー105,128が設けられている。また、上部カッ
タ100の近傍には、エアにより切削屑を吹き飛ばし
て、ワークWの上面に切削屑が付着しないようにするた
めのノズル(図示しない)が配置されている。ワークW
に上面に切削屑が付着すると、ワークWと押さえローラ
69との間に切削屑が介在されてワークWの搬送の支障
になるおそれがあるからである。
【0034】図1〜図3に示すように、前記押さえフレ
ーム61の上部には始動スイッチなどを備えた制御ボッ
クス53が固定されており、その制御ボックス53の前
面にはランプ54が配置されている。このランプ54
は、前記エンコーダ55のカウントに基づき、ワークW
に対する切削長が所定値以上になったときに点灯し、上
下のカッタ100,123のチップ交換時期を作業者に
知らせる。
【0035】次に、以上のように構成された面取り加工
機の動作を説明する。さて、面取り加工開始前には、図
11に2点鎖線で示すように前後動用シリンダ85のピ
ストンロッドが没入して、上部及び下部の加工ユニット
81,110が搬送部フレーム41から後退した後方位
置に配置されている。また、上部カッタ100を有する
上部加工フレーム95がそれらの自重により下方位置に
配置されるとともに、昇降用シリンダ114の作用によ
り下部カッタ123を有する下部加工フレーム117が
下方位置に配置されている。
【0036】この状態で加工作業が開始されると、前後
動用シリンダ85のピストンロッドが突出して、上下の
加工ユニット81,110が搬送部フレーム41に近接
する前方位置に配置されるとともに、昇降用シリンダ9
1の作用により上部加工フレーム95が上方位置に配置
される。また、下部搬送用モータ43及び上部搬送用モ
ータ51の駆動により、搬送ローラ42及び押さえロー
ラ69がそれぞれ回転される。
【0037】従って、搬送ローラ42の回転に従ってワ
ークWをガイド板59に沿わせながら図1の左側に示す
搬入側から矢印L方向へ搬送すると、そのワークWの前
端が光センサ45により検出される。
【0038】この検出に基づいて、上部加工用モータ9
7により上部カッタ100が回転されるとともに、下部
加工用モータ120により下部カッタ123が回転され
る。また、昇降用シリンダ91による駆動が停止されて
上部加工フレーム95がそれらの自重により下方に移動
し、上部カッタ100が切削位置に配置されるととも
に、昇降用シリンダ114の駆動により下部加工フレー
ム117が上方位置に配置されて、下部カッタ123が
切削位置に配置される。
【0039】さらに、押さえシリンダ65によりガスス
プリング67の弾性力に抗してローラフレーム68が下
方へ移動され、押さえローラ69によりワークWの上面
が押さえつけられる。このとき、押さえローラ69が図
4に示す線L1上に沿って傾斜配置されているため、ワ
ークWの端面がガイドローラ組44に押し付けられて、
そのガイドローラ組44に搬送を案内される。そして、
上下のカッタ100,123によりワークWの端縁の上
下のコーナが同時に丸く面取り切削される。
【0040】このとき、上下のカッタ100、123は
それぞれスプリング101、119によりワークWに押
しつけられるとともに、ローラ102,124により位
置規制される。また、ワークWの上面または下面に接触
するローラ99,122により上下方向の位置が規制さ
れる。従って、カッタ100,123による所要の面取
り切削量が確保される。このとき、ワークWが湾曲する
などして、端面コーナの位置がワークWの厚さ方向や幅
方向に変位していても、上下のカッタ100,123は
その変位に追随し、面取り切削が確実に行われる。ま
た、例えば図17に鎖線で示すように、ワークWの端面
が同ワークWの上下の面に対して直角でなく斜めになっ
ていても、上下のカッタ100,123はそれぞれワー
クWの上下のコーナに確実に押しつけられて、面取り切
削が確実に行われる。
【0041】切削加工が終了したワークWは切削機構3
3から抜け出る。そして、光センサ46によりワークW
の後端の通過が検出されると、押さえ機構32が上方へ
復帰するとともに、上部加工カッタ100を有する上部
加工フレーム95が上方へ、下部カッタ123を有する
下部加工フレーム117がそれぞれ下方へ移動する。な
お、ワークWの切削加工が連続して行われる場合には、
ワークWの後端が光センサ46の部分を通過しても押さ
えローラ69の上方への復帰、上部加工フレーム95の
上方ヘの復帰、下部加工フレーム117の下方への復帰
がそれぞれ行われないように設定することも可能であ
る。
【0042】この実施例の面取り加工機は、以上のよう
に構成されているため、以下のような利点を有する。 ワークWがガイドローラ組44及び傾斜配置の押さ
えローラ69の案内作用と、搬送ローラ42及び押さえ
ローラ69の搬送作用とにより所定位置を通過するよう
に搬送され、面取り切削される。従って、その面取り切
削を手作業の場合とは異なり、自動的に容易かつ効率よ
く行うことができる。 ワークWの上下のコーナがそれぞれ上部カッタ10
0及び下部カッタ123により同時に面取り切削される
ため、その切削加工を能率よく行うことができる。 押さえローラ69がクッション材73の作用により
隙間74の範囲内で上下に移動できるため、ワークWが
湾曲していてその上面に凹凸が形成されていても、全て
の押えローラ69はワークWの上面に確実に接触し、ワ
ークWに対して正確な速度の送りを与えることができ
る。従って、高い加工精度が維持することができる。 ワークWが押さえローラ69の傾斜配置によりガイ
ドローラ組44に確実にガイドされるので、そのワーク
Wの加工部が常に同一位置に配置され、正確な加工を行
うことができる。 上下のカッタ100,123はスプリング101,
119により前方へ向かって付勢されているため、上下
のカッタ100,123はワークWのコーナの変位に追
従し、そのコーナを所要の量だけ切削することができ
る。従って、ワークWに対して面取り量を常に一定にす
ることができ、前記と同様に正確な切削加工に寄与でき
る。 許容手段が、押さえローラ69と、その軸72との
間にリングを介在させただけであるから、構成が簡単で
組み付けも容易である。 上下の加工ユニット81,110はそれぞれスプリ
ング101,119とエアシリンダよりなる前後動用シ
リンダ85とにより前方位置に保持される。そして、カ
ッタ100,123とワークWとの間に何らかの力が作
用した場合、まずスプリング101,119の作用に抗
してカッタ100,123が退避し、それ以上の力が作
用した場合は、エアシリンダ85のピストンロッドが没
入することにより、それらのカッタ100,123が逃
げることができるので、カッタ100,123の損傷を
確実に防止できる。 上下の加工ユニット81,110がシリンダ85の
ピストンロッドの没入により搬送フレーム41から大き
く離間される。そのため、カッタ100,123やその
チップ等の交換や、あるいは上下の加工ユニット81,
110の点検等に際して、それらのユニット81,11
0と搬送部フレーム41との間に大きな空間が形成され
るため、それらの作業を容易に行うことができる。 エンコーダ55により、切削長がカウントされて、
その切削長が所定長さ以上になると、それが制御ボック
ス53上のランプ54により表示されるため、カッタ1
00,123の寿命を把握でき、カッタ100,123
のチップの交換を適切なタイミングで行うことができ
る。
【0043】なお、この発明は、以下のように実施する
ことができる。 (1) カッタ100,123を垂直軸線の周りで回転
可能に支持して、ワークWの上下のコーナを同時に切削
できるように構成すること。この場合、カッタ100,
123を同一軸線上に支持してもよく、また、上下のそ
れらのカッタ100,123を一体化してもよい。 (2) ワークWの上面を抑えるための押さえローラ6
9をベルトに変更すること。あるいは搬送ローラ42を
ベルトにすること。 (3)ワークWに対する搬送付与を上方または下方いず
れか一方で行うように構成すること。
【0044】前記実施例から把握される技術的思想を以
下に列挙する。 (1) 切削手段は、ワークの上下のコーナを同時に面
取り切削できるように上下一対の切削部を有している請
求項1〜3のいずれかに記載の面取り加工機。
【0045】このように構成すれば、面取りを効率よく
行うことができる。 (2) 案内手段は、ワークの端面を案内する複数のロ
ーラと、ワークをそのローラに向かって押しつけるよう
にワークの進行方向に対して、傾斜した上部搬送機構と
により構成された請求項1〜3のいずれかに記載の面取
り加工機。
【0046】このように構成すれば、ワークを確実に案
内できる。 (3) 切削手段は、バネ手段により切削位置に向かっ
て付勢されるとともに、切削位置を規制する規制部を有
している請求項1又は2に記載の面取り加工機。
【0047】このように構成すれば、ワークを確実かつ
正確に面取り切削できるとともに、カッタのチップ破損
を防止できる。 (4) 切削手段は切削位置から後退可能である請求項
1〜3のいずれかに記載の面取り加工機。
【0048】このように構成すれば、カッタのチップを
保護できるとともに、チップ交換などの作業を容易に行
うことができる。 (5) 許容手段は、ローラと、そのローラの軸の間に
設けられた弾性材である請求項1〜3のいずれかに記載
の面取り加工機。
【0049】このように構成すれば、構成が簡単であ
る。 (6) 弾性材はゴムリングである前記(5)項に記載
の面取り加工機。このように構成すれば、構成がいっそ
う簡単になる。 (7) 切削長をカウントするための手段と、切削長が
所定値以上になったときにそれを表示する手段とを有す
る請求項1〜3のいずれかに記載の面取り加工機。
【0050】このように構成すれば、カッタチップの寿
命を把握できる。
【0051】
【発明の効果】以上実施例において例示したように、こ
の請求項1の発明においてはワークの端面コーナの面取
りを自動的に効率よく、しかも高精度で行うことができ
る。
【0052】請求項2に記載の発明においては、ワーク
が湾曲していてその上面がフラットでなくても、許容手
段の作用により、搬送手段がその上面の凹凸に追従し、
ワークの送りが確実に行われる。
【0053】請求項3に記載の発明においては、ワーク
の湾曲などにより、端面コーナの位置が変位しても、切
削手段はそれに追従し、面取り切削が確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 面取り加工機の正面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 同じく側面図。
【図4】 切削加工部を示す搬送機構の一部平面図。
【図5】 光センサを示す一部側面図。
【図6】 搬送ローラの駆動機構を示す一部側面図。
【図7】 押さえ機構を示す正面図。
【図8】 同じく側面図。
【図9】 押さえローラの駆動構成を示す断面図。
【図10】 押さえローラの断面図。
【図11】 上部加工ユニットを示す断面図。
【図12】 切削機構を示す正面図。
【図13】 上部カッタの駆動構成を示す断面図。
【図14】 同じく平面図。
【図15】 下部カッタの駆動構成を示す平面図。
【図16】 支持フレーム及び下部加工フレームを示す
断面図。
【図17】 ワークの一部側面図。
【符号の説明】
31…搬送手段を構成する搬送機構、32…搬送手段及
び案内手段を構成する押さえ機構、33…切削機構、4
2…搬送手段を構成する搬送ローラ、44…案内手段を
構成するガイドローラ組、69…搬送手段及び案内手段
を構成する押さえローラ、73…許容手段を構成するク
ッション材、74…許容手段を構成する隙間、100…
切削手段を構成する上部カッタ、123…切削手段を構
成する下部カッタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のワークをその上下から挟んで一方
    向へ搬送する搬送手段と、 ワークの端面が所定の切削位置を通過するように案内す
    る案内手段と、 そのワークの端面のコーナをワーク搬送にともなって面
    取り切削する切削手段とを備えた面取り加工機。
  2. 【請求項2】 搬送手段におけるワーク上面との接触部
    がワークの上面の形状に応じて移動できるように、その
    移動を許容する許容手段を備えた請求項1に記載の面取
    り加工機。
  3. 【請求項3】 切削手段がワーク端面のコーナ位置の変
    位に追従できるように構成された請求項1または2に記
    載の面取り加工機。
JP7095592A 1995-04-20 1995-04-20 面取り加工機 Pending JPH08290313A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7140089B2 (en) * 2001-07-25 2006-11-28 Lhr Technologies, Inc. Processor-controlled carving and multi-purpose shaping device
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