JPH0827441A - 両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

両面粘着テープの製造方法

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JPH0827441A
JPH0827441A JP16672694A JP16672694A JPH0827441A JP H0827441 A JPH0827441 A JP H0827441A JP 16672694 A JP16672694 A JP 16672694A JP 16672694 A JP16672694 A JP 16672694A JP H0827441 A JPH0827441 A JP H0827441A
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JP
Japan
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film
double
adhesive tape
sensitive adhesive
sided
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JP16672694A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Izugami
朋保 井津上
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、化学的不活性さと成形加工
の易しいポリオレフィン系樹脂フィルム単体からなり、
低分子量の離型剤等を必要とせず、且つ、ポリオレフィ
ン系樹脂フィルムの表裏両面の剥離力に差異を設けた剥
離フィルムを使用した両面粘着テープの製造方法を提供
することにある。 【構成】 請求項1及び2記載の本発明は、ポリオレ
フィン系樹脂を押出機にて加熱溶融し、サーキュラーダ
イもしくはフラットダイにてフィルム状に押出し冷却し
て剥離用フィルムを製膜するに際して、押出されるフィ
ルムが溶融状態から固化するフロストラインの位置まで
の間にある該フィルムの表裏両面の冷却条件、主として
表裏の温度差、風量を変えて、該フィルムの表裏両面の
結晶化に変化を与え、表裏で接着性に差のある剥離用フ
ィルムを成形し、該剥離用フィルムの一面に両面粘着テ
ープを貼合わせ、捲重したことを特徴とする両面粘着テ
ープの製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剥離用フィルムの製造
方法及び両面粘着テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着テープに用いられる剥離用フ
ィルムは、例えば、特公昭57−52389号公報や特
公平2−13464号公報に、ポリオレフィンよりヤン
グ率の大なるプラスチックのフィルムの一面もしくは両
面に、ポリオレフィンの剥離剤層を設けたものが記載さ
れている。
【0003】しかしながら、いずれも剥離剤層を構成し
ているポリオレフィンは、例えば、坪量12g/m2
和紙の基材や上記ポリオレフィンよりもヤング率の大な
るプラスチックのフィルムからなる基材を必要とするも
のであり、又、剥離剤層を構成しているポリオレフィン
が、粘着テープの粘着剤層に一部剥ぎ取られ粘着剤層の
粘着力ないしは接着力を低下させるものであり、これら
の材料を使用して、剥離用フィルムを製造するには、基
材フィルムを製造し、次いで、該フィルム面に剥離剤層
をコーティングその他の手段を以て設けなければなら
ず、製造工程が複雑となり、結果として、コスト高とな
る等の問題点を有するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ポリオレ
フィン系樹脂の有する化学的不活性さと成形加工の易し
さに着目し、ポリオレフィン系樹脂フィルム単体からな
り、上記低分子量のポリオレフィンからなる剥離剤等を
必要とせず、且つ、ポリオレフィン系樹脂フィルムの表
裏両面の剥離力に差異を設けることによって、両面粘着
テープ用の剥離用フィルムとして適性を有するフィルム
の成形技術に就き鋭意研究し、本発明を完成するに至っ
たのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ポリオレフィン系樹脂を押出機にて加熱溶融し、サ
ーキュラーダイにて筒状に押出し、該筒状フィルムの外
側からの冷却風と内側からの加圧気体との間に温度差を
設け、押出される筒状フィルムが溶融状態から固化する
フロストラインの位置までの該筒状フィルムの内外面の
冷却条件を変えて製膜された剥離用フィルムの一面に両
面粘着テープを貼合わせ、捲重したことを特徴とする両
面粘着テープの製造方法をその要旨とするものである。
【0006】請求項2記載の本発明は、ポリオレフィン
系樹脂を押出機にて加熱溶融し、フラットダイにてフィ
ルム状に押出し、該フィルムの一面を冷却ロールに接触
させて冷却する温度と、該フィルムをその反対面より冷
却ロールに押圧するエアナイフの気体温度との間に温度
差を設け、押出されるフィルムが溶融状態から固化する
フロストラインの位置までの該フィルムの表裏面の冷却
条件を変えて製膜された剥離用フィルムの一面に両面粘
着テープを貼合わせ、捲重したことを特徴とする両面粘
着テープの製造方法をその要旨とするものである。
【0007】請求項1及び2記載の本発明で使用される
上記ポリオレフィン系樹脂としては、両面粘着テープと
上記剥離用フィルムとの間の剥離力より伸長初期の引張
強さが大きいフィルムを製造し得るものであれば、いか
なる種類のものが使用されてもよいが、好ましくは、線
状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等が好適に
使用させる。上記のポリオレフィン系樹脂は、単独で使
用されてもよく、又、2種以上が混合させて使用されて
もよく、又、これらのポリオレフィン系樹脂にエラスト
マーをブレンドしたポリマーアロイ、オレフィン成分を
主体とし、これにエラストマーを形成するα−オレフィ
ン、アクリル酸エステル等のモノマーを重合中に反応器
内でアロイ化する所謂リアクターブレンド品等も製品の
両面粘着テープの用途に応じて適宜選択使用できる。
【0008】請求項1記載の本発明において、上記ポリ
オレフィン系樹脂は押出機で加熱溶融し、サーキュラー
ダイにて筒状に押出し、ピンチロールによって挟持しな
がら移送せしめて巻取られるが、サーキュラーダイとピ
ンチロール間にある筒状フィルムの内部には、上記サー
キュラーダイを貫通する配管より所定のブローアップ比
が保持されるように一定温度の空気を一定圧力を保って
循環し、筒状フィルムの外周からは、エアリングより一
定温度に冷却された空気を吹きつけ、上記筒状フィルム
が溶融状態から固化するフロストラインの位置で、該筒
状フィルムの内外温度差を20〜50℃程度設けるもの
である。
【0009】上記の如く筒状フィルムの外周からは、エ
アリングより一定温度に冷却された空気を吹きつけ、上
記筒状フィルムが溶融状態から固化するフロストライン
の位置で、該筒状フィルムの内外温度差を20〜50℃
程度設けることにより、得られる筒状フィルムの内外表
面は上記ポリオレフィン系樹脂の結晶化に微妙な差異を
起こし、表面の平滑度の異なったフィルムが得られるの
である。このようにして得られたフィルムは、特に、両
面粘着テープの粘着剤に対する接着力に差異を示すので
ある。上記エアリングより筒状フィルムの外周から吹き
つけられる空気量は一般に、包装フィルムや農業用保温
フィルム等の製造の場合より多量の空気量にすることが
より有効であり、成形性を勘案しながら可及的多量の空
気量を選択使用する。
【0010】請求項1記載の本発明は、上記の如く製造
されるポリオレフィン系樹脂の筒状フィルムを切り開い
て剥離用フィルムとし、その一面に両面粘着テープを貼
合わせ、捲重して両面粘着テープを製造するものである
が、上記剥離用フィルムのより粗面側、即ち、上記筒状
フィルムの外側の面を外にして両面粘着テープの外側の
面に重ね合わせ貼合わせ、捲重して両面粘着テープを製
造すれば、得られる両面粘着テープの使用時に極めて円
滑に捲き戻し、展開をすることができ、且つ、ポリオレ
フィン系樹脂のもつ化学的不活性さにより、対象物に一
面を貼付された両面粘着テープから剥離用フィルムも容
易に剥離することができるのである。
【0011】請求項2記載の本発明において、上記ポリ
オレフィン系樹脂は押出機で加熱溶融し、フラットダイ
にてフィルム状に押出し、冷却ロール表面に接触させて
移送せしめて巻取られるが、押出されるフィルムの冷却
ロール表面に接触する反対面より冷却ロール表面に接触
するフィルムの接触する位置に向けて、エアナイフより
空気を吹きつけ、押出されるフィルムが溶融状態から固
化するフロストラインの位置で、該フィルムの表裏温度
差を20〜50℃程度設けるものである。上記エアナイ
フよりフィルムの外側から吹き付けられる空気量は一般
に、包装フィルムや農業用保温フィルム等の製造の場合
より多量の空気量にすることがより有効であり、成形性
を勘案しながら可及的多量の空気量を選択使用する。
【0012】請求項2記載の本発明は、上記の如く製造
されるポリオレフィン系樹脂のフィルムを剥離用フィル
ムとし、その一面に両面粘着テープを貼合わせ、捲重し
て両面粘着テープを製造するものであるが、上記剥離用
フィルムのより粗面側、即ち、エアナイフより空気を吹
き付けられた面を外にして両面粘着テープの外側の面に
重ね合わせ貼合わせ、捲重して両面粘着テープを製造す
れば、請求項1記載の本発明と同様に、得られる両面粘
着テープの使用時に極めて円滑に捲き戻し、展開をする
ことができ、且つ、ポリオレフィン系樹脂のもつ化学的
不活性さにより、対象物に一面を貼付された両面粘着テ
ープから剥離用フィルムも容易に剥離することができる
のである。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明の両面粘着テープ製造方
法は、ポリオレフィン系樹脂を押出機にて加熱溶融し、
サーキュラーダイにて筒状に押出し、該筒状フィルムの
外側からの冷却風と内側からの加圧気体との間に温度差
を設け、更に、エアリングからの吐出風量を一般の製膜
条件より多くして、押出される筒状フィルムが溶融状態
から固化するフロストラインの位置までの該筒状フィル
ムの内外面の冷却条件を変えて製膜した剥離用フィルム
の一面に両面粘着テープを貼合わせ、捲重するものであ
るので、使用される剥離用フィルムの製造過程で、該剥
離用フィルムの内外面の冷却条件を上記の如く変えるこ
とによって、使用するポリオレフィン系樹脂の結晶化に
微妙な差異を与え、両表面の平滑度の異なったフィルム
が得られ、該剥離用フィルムのより粗面側、即ち、上記
筒状フィルムの外側の面を外にして両面粘着テープの外
側の面に重ね合わせて貼合わせ、捲重して両面粘着テー
プが製造されるので、得られる両面粘着テープの使用時
に極めて円滑に捲き戻し、展開をすることができ、且
つ、ポリオレフィン系樹脂のもつ化学的不活性さによ
り、対象物に一面を貼付された両面粘着テープから剥離
用フィルムも容易に剥離することができるのである。
【0014】請求項2記載の本発明の両面粘着テープ製
造方法は、ポリオレフィン系樹脂を押出機にて加熱溶融
し、フラットダイにてフィルム状に押出し、該フィルム
の一面を冷却ロールに接触させて冷却するが、その際の
冷却ロールの表面温度と該フィルムをその反対面より冷
却ロールに押圧するエアナイフの吐出気体温度との間に
温度差を設け、更に、上記エアナイフよりフィルムの外
側から吹き付けられる空気量は一般に、包装フィルムや
農業用保温フィルム等の製造の場合より多量の空気量に
して押出されるフィルムが溶融状態から固化するフロス
トラインの位置までの該フィルムの表裏面の冷却条件を
変えて製膜された剥離用フィルムの一面に両面粘着テー
プを貼合わせ、捲重するものであるので、使用される剥
離用フィルムの製造過程で、該剥離用フィルムの内外冷
却条件を上記の如く変えることによって、使用するポリ
オレフィン系樹脂の結晶化に微妙な差異を与え、両表面
の平滑度の異なったフィルムが得られ、該剥離用フィル
ムのより粗面側、即ち、上記筒状フィルムの外側の面を
外にして両面粘着テープの外側の面に重ね合わせて貼合
わせ、捲重して両面粘着テープが製造されるので、得ら
れる両面粘着テープの使用時に極めて円滑に捲き戻し、
展開をすることができ、且つ、ポリオレフィン系樹脂の
もつ化学的不活性さにより、対象物に一面を貼付された
両面粘着テープから剥離用フィルムも容易に剥離するこ
とができるのである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
猶、実施例において、残留接着力、展開性、剥離力の各
試験は以下に示した方法で測定、評価した。
【0016】1.残留接着力 残留接着力は、JIS Z0237に準じて、SP粘着
力及びボールタックの2項目を測定した。
【0017】2.展開性 両面粘着テープを剥離用フィルムと一緒に30m/分の
速度で繰出し、その展開状況を目視で観察し、良、少し
悪、悪の3段階で評価した。
【0018】3.剥離力 剥離用フィルムが一面に付いた両面粘着テープの他の粘
着剤層を50mm幅でベークライト板に固定し、剥離用
フィルムを180°方向に300mm/分の速度で引張
り、その剥離強度を測定する。
【0019】(実施例1=請求項1記載の発明)ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学社製、商品名:ウルトゼック
ス3520L、密度:0.935g/cm3 )80重量
部、エチレン−α−オレフィン共重合体(三井石油化学
社製、商品名:タフマーP−0280、密度:0.87
g/cm 3 )20重量部をブレンダーで混合し、インフ
レーション法により、90mmφ押出機を使用し、ブロ
ーアップ比1.3、金型温度210℃に設定し、厚さ1
00μm、折り径1,200mmのフィルムを引取速度
55m/分で、金型とピンチロール間の筒状フィルムに
封入された空気の温度を60℃に保ち、該筒状フィルム
の外側のエアリングより23℃の冷却風を100m3
分を吹き付けて冷却し、筒状フィルムを成形した。
【0020】両面粘着テープは、粘着剤として、SKダ
イン701(綜研化学社製)100重量部にコロネート
L−55(日本ポリウレタン社製)1重量部を混合し、
乾燥後の厚さが60μmとなるように塗布、乾燥して、
不織布(南国パルプ社製、商品名:SPC13)の両面
に積層したものを上記フィルムを剥離用フィルムとして
該フィルムのエアリングより冷却風を吹き付けて冷却さ
れた反対の面に仮着してロール状に捲取って製造した。
得られた両面粘着テープの性能は表1に示した。
【0021】(実施例2=請求項1記載の発明)ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学社製、商品名:ウルトゼック
ス3520L、密度:0.935g/cm3 )をインフ
レーション法により、90mmφ押出機を使用し、ブロ
ーアップ比1.3、金型温度210℃に設定し、厚さ1
00μm、折り径1,200mmのフィルムを引取速度
55m/分で、金型とピンチロール間の筒状フィルムに
封入された空気の温度を60℃に保ち、該筒状フィルム
の外側のエアリングより23℃の冷却風を100m3
分を吹き付けて冷却し、筒状フィルムを成形した。
【0022】両面粘着テープは、実施例1と同様に、上
記フィルムを剥離用フィルムとして該フィルムのエアリ
ングより冷却風を吹き付けて冷却された反対の面を両面
粘着テープに仮着してロール状に捲取って製造した。得
られた両面粘着テープの性能は表1に示した。
【0023】(比較例1)不織布(南国パルプ社製、商
品名:SPC13)の両面に粘着剤として、SKダイン
701(綜研化学社製)100重量部にコロネートL−
55(日本ポリウレタン社製)1重量部を混合したもの
を乾燥後の厚さが60μmとなるように塗布、乾燥し、
剥離用フィルムとして両面シリコーン処理クルパック紙
(藤森工業社製、商品名:75N−518T/EF、1
30μm)を両面粘着テープに仮着してロール状に捲取
って両面粘着テープを製造した。
【0024】(比較例2)ポリエチレン樹脂(三井石油
化学社製、商品名:ウルトゼックス3520L、密度:
0.935g/cm3 )80重量部、エチレン−α−オ
レフィン共重合体(三井石油化学社製、商品名:タフマ
ーP−0280、密度:0.87g/cm 3 )20重量
部をブレンダーで混合し、インフレーション法により、
90mmφ押出機を使用し、ブローアップ比1.3、金
型温度210℃に設定し、厚さ100μm、折り径1,
200mmのフィルムを引取速度55m/分で、金型と
ピンチロール間の筒状フィルムに封入された空気の温度
を60℃に保ち、該筒状フィルムの外側のエアリングよ
り40℃の冷却風を60m3 /分を吹き付けて冷却し、
筒状フィルムを成形した。
【0025】両面粘着テープは、実施例1と同様に、上
記フィルムを剥離用フィルムとして該フィルムのエアリ
ングより冷却風を吹き付けて冷却された反対の面を両面
粘着テープに仮着してロール状に捲取って製造した。得
られた両面粘着テープの性能は表1に示した。
【0026】(比較例3)ポリエチレン樹脂(三井石油
化学社製、商品名:ウルトゼックス3520L、密度:
0.935g/cm3 )をインフレーション法により、
90mmφ押出機を使用し、ブローアップ比1.3、金
型温度210℃に設定し、厚さ100μm、折り径1,
200mmのフィルムを引取速度55m/分で、金型と
ピンチロール間の筒状フィルムに封入された空気の温度
を60℃に保ち、該筒状フィルムの外側のエアリングよ
り23℃の冷却風を100m3 /分を吹き付けて冷却
し、筒状フィルムを成形した。
【0027】両面粘着テープは、実施例1と同様に、上
記フィルムを剥離用フィルムとして該フィルムのエアリ
ングより冷却風を吹き付けて冷却された反対の面を両面
粘着テープに仮着してロール状に捲取って製造した。得
られた両面粘着テープの性能は表1に示した。
【0028】(実施例3=請求項2記載の発明)ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学社製、商品名:ネオゼックス
NZ3510F、密度:0.935g/cm3 )80重
量部、ポリエチレン樹脂(三井石油化学社製、商品名:
ウルトゼックス1020L、密度:0.910g/cm
3 )20重量部をブレンダーで混合し、フラットダイ法
により、90mmφ押出機、1,500mmφの冷却ロ
ールを使用し、金型温度230℃、冷却ロール表面温度
10℃、エアナイフより吹き付けられるエアの温度を3
0℃に設定し、厚さ100μm、幅1,200mmのフ
ィルムを引取速度130m/分でフィルムを成形した。
【0029】両面粘着テープは、実施例1と同様に、上
記フィルムを剥離用フィルムとして該フィルムのエアナ
イフより冷却風を吹き付けて冷却された反対の面を両面
粘着テープに仮着してロール状に捲取って製造した。得
られた両面粘着テープの性能は表1に示した。
【0030】(実施例4=請求項2記載の発明)ポリエ
チレン樹脂(三井石油化学社製、商品名:ウルトゼック
ス1020L、密度:0.910g/cm3 )をフラッ
トダイ法により、90mmφ押出機、1,500mmφ
の冷却ロールを使用し、金型温度230℃、冷却ロール
表面温度10℃、エアナイフより吹き付けられるエアの
温度を30℃に設定し、厚さ100μm、幅1,200
mmのフィルムを引取速度130m/分でフィルムを成
形した。
【0031】両面粘着テープは、実施例1と同様に、上
記フィルムを剥離用フィルムとして該フィルムのエアナ
イフより冷却風を吹き付けて冷却された反対の面を両面
粘着テープに仮着してロール状に捲取って製造した。得
られた両面粘着テープの性能は表1に示した。
【0032】(比較例4)ポリエチレン樹脂(三井石油
化学社製、商品名:ネオゼックスNZ3510F、密
度:0.935g/cm3 )80重量部、ポリエチレン
樹脂(三井石油化学社製、商品名:ウルトゼックス10
20L、密度:0.910g/cm3 )20重量部をブ
レンダーで混合し、フラットダイ法により、90mmφ
押出機、1,500mmφの冷却ロールを使用し、金型
温度230℃、冷却ロール表面温度15℃、エアナイフ
より吹き付けられるエアの温度を30℃に設定し、厚さ
100μm、幅1,200mmのフィルムを引取速度1
00m/分でフィルムを成形した。
【0033】両面粘着テープは、実施例1と同様に、上
記フィルムを剥離用フィルムとして該フィルムのエアナ
イフより冷却風を吹き付けて冷却された反対の面を両面
粘着テープに仮着してロール状に捲取って製造した。得
られた両面粘着テープの性能は表1に示した。
【0034】(比較例5)ポリエチレン樹脂(三井石油
化学社製、商品名:ウルトゼックス1020L、密度:
0.910g/cm3 )をフラットダイ法により、90
mmφ押出機、1,500mmφの冷却ロールを使用
し、金型温度230℃、冷却ロール表面温度15℃、エ
アナイフより吹き付けられるエアの温度を30℃に設定
し、厚さ100μm、幅1,200mmのフィルムを引
取速度100m/分でフィルムを成形した。
【0035】両面粘着テープは、実施例1と同様に、上
記フィルムを剥離用フィルムとして該フィルムのエアナ
イフより冷却風を吹き付けて冷却された反対の面を両面
粘着テープに仮着してロール状に捲取って製造した。得
られた両面粘着テープの性能は表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の両面粘着テープ
製造方法は、ポリオレフィン系樹脂を押出機にて加熱溶
融し、サーキュラーダイにて筒状に押出し、該筒状フィ
ルムの外側からの冷却風と内側からの加圧気体との間に
温度差を設け、更に、エアリングからの吐出風量を一般
の製膜条件より多くして、押出される筒状フィルムが溶
融状態から固化するフロストラインの位置までの該筒状
フィルムの内外面の冷却条件を変えて製膜した剥離用フ
ィルムの一面に両面粘着テープを貼合わせ、捲重するも
のであるので、使用される剥離用フィルムの製造過程
で、該剥離用フィルムの内外面の冷却条件を上記の如く
変えることによって、使用するポリオレフィン系樹脂の
結晶化に微妙な差異を与え、両表面の平滑度の異なった
フィルムが得られ、該剥離用フィルムのより粗面側、即
ち、上記筒状フィルムの外側の面を外にして両面粘着テ
ープの外側の面に重ね合わせて貼合わせ、捲重して両面
粘着テープが製造されるので、得られる両面粘着テープ
の使用時に極めて円滑に捲き戻し、展開をすることがで
き、且つ、ポリオレフィン系樹脂のもつ化学的不活性さ
により、対象物に一面を貼付された両面粘着テープから
剥離用フィルムも容易に剥離することができるのであ
る。
【0038】請求項2記載の本発明の両面粘着テープ製
造方法は、ポリオレフィン系樹脂を押出機にて加熱溶融
し、フラットダイにてフィルム状に押出し、該フィルム
の一面を冷却ロールに接触させて冷却するが、その際の
冷却ロールの表面温度と該フィルムをその反対面より冷
却ロールに押圧するエアナイフの吐出気体温度との間に
温度差を設け、更に、上記エアナイフよりフィルムの外
側から吹きつけられる空気量は一般に、包装フィルムや
農業用保温フィルム等の製造の場合より多量の空気量に
して押出されるフィルムが溶融状態から固化するフロス
トラインの位置までの該フィルムの表裏面の冷却条件を
変えて製膜された剥離用フィルムの一面に両面粘着テー
プを貼合わせ、捲重するものであるので、使用される剥
離用フィルムの製造過程で、該剥離用フィルムの内外冷
却条件を上記の如く変えることによって、使用するポリ
オレフィン系樹脂の結晶化に微妙な差異を与え、両表面
の平滑度の異なったフィルムが得られ、該剥離用フィル
ムのより粗面側、即ち、上記筒状フィルムの外側の面を
外にして両面粘着テープの外側の面に重ね合わせて貼合
わせ、捲重して両面粘着テープが製造されるので、得ら
れる両面粘着テープの使用時に極めて円滑に捲き戻し、
展開をすることができ、且つ、ポリオレフィン系樹脂の
もつ化学的不活性さにより、対象物に一面を貼付された
両面粘着テープから剥離用フィルムも容易に剥離するこ
とができるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 69/00 2126−4F // B29C 55/28 7639−4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂を押出機にて加熱
    溶融し、サーキュラーダイにて筒状に押出し、該筒状フ
    ィルムの外側からの冷却風と内側からの加圧気体との間
    に温度差を設け、押出される筒状フィルムが溶融状態か
    ら固化するフロストラインの位置までの該筒状フィルム
    の内外面の冷却条件を変えて製膜された剥離用フィルム
    の一面に両面粘着テープを貼合わせ、捲重したことを特
    徴とする両面粘着テープの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂を押出機にて加熱
    溶融し、フラットダイにてフィルム状に押出し、該フィ
    ルムの一面を冷却ロールに接触させて冷却する温度と、
    該フィルムをその反対面より冷却ロールに押圧するエア
    ナイフの吐出気体温度との間に温度差を設け、押出され
    るフィルムが溶融状態から固化するフロストラインの位
    置までの該フィルムの表裏面の冷却条件を変えて製膜さ
    れた剥離用フィルムの一面に両面粘着テープを貼合わ
    せ、捲重したことを特徴とする両面粘着テープの製造方
    法。
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