JPH0825779A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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Publication number
JPH0825779A
JPH0825779A JP16231294A JP16231294A JPH0825779A JP H0825779 A JPH0825779 A JP H0825779A JP 16231294 A JP16231294 A JP 16231294A JP 16231294 A JP16231294 A JP 16231294A JP H0825779 A JPH0825779 A JP H0825779A
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JP
Japan
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plate cylinder
plate
printing
peripheral surface
printing paper
Prior art date
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Application number
JP16231294A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0825779A publication Critical patent/JPH0825779A/ja
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の印刷時には勿論のこと、1工程両面印
刷時においても巻き上がりや爪跡汚れの発生を防止し、
良質の画像を得ることができる孔版印刷装置を提供す
る。 【構成】 外周面にマスタ9aを巻装する多孔性円筒状
の版胴2と、印刷用紙22を版胴2の外周面に押圧する
押圧手段19とを有する孔版印刷装置において、複数の
プーリー28,29,30,31,32,33に張設さ
れ、その一部が版胴2と押圧手段19との間に、印刷用
紙22の両側端部と重合するように配設され、版胴2の
周速度と略同速度で移動する剥離ベルト40を具備した
ことを特徴とする孔版印刷装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穿孔されたマスタを巻
装して印刷を行う孔版印刷装置に係り、詳しくは、版胴
外周面からの印刷用紙の剥離機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方法として、デジタ
ル式感熱孔版印刷が知られている。これは、微細な発熱
素子が一列に配置されたサーマルヘッドを感熱孔版マス
タ(以下、「マスタ」という)に接触させ、パルス的に
発熱素子に通電させながらマスタを搬送することで画像
情報に応じてマスタを加熱溶融穿孔し、このマスタを多
孔性円筒状の版胴の外周面に巻装した後、穿孔した部分
よりインキを透過させて用紙に転移させることにより印
刷画像を形成するものである。
【0003】この孔版印刷装置では、版胴内部に設けら
れたインキローラーの外周面にインキを供給し、プレス
ローラー等の押圧部材によって版胴外周面を押圧するこ
とでインキローラーの外周面を版胴の内周面と接触さ
せ、インキを版胴開孔部及びマスタ穿孔部より滲出させ
て印刷用紙に転移させているので、印刷速度が低速の場
合やインキの流動性が良好な高温環境下では、インキが
大量に滲出して画像濃度が高くなると共に、インキの粘
着力によって、印刷用紙が版胴の外周面に貼り付いてし
まう。
【0004】上述の不具合を防止するため、従来の孔版
印刷装置では、版胴外周面から印刷用紙を剥離するため
に印刷用紙の先端が通過する版胴外周面近傍に剥離爪を
配置し、この剥離爪を印刷用紙と版胴外周面との間に挿
入し、印刷用紙の腰を利用して剥離する方法が採用され
ている。
【0005】ところで、近年、印刷用紙の消費量を低減
させるため、印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷が印
刷の大部分を占めるようになってきた。この両面印刷
は、給紙部に積載した印刷用紙を印刷部に通紙し、一面
に印刷をした後に印刷用紙を裏返して通紙し、他面に印
刷をすることで両面印刷物が得られるわけであるが、一
度排紙された印刷用紙を再度給紙部にセットしたり、片
面印刷後の印刷用紙を揃える等の作業が面倒であるとい
う問題点があった。また、印刷終了後の印刷物はインキ
が十分に乾燥していないため、すぐに裏面に印刷しよう
とすると、搬送ローラーやプレスローラー等が画像面に
押し付けられ、印刷画像が汚れたり乱れたりするため、
大抵の場合、数時間以上経過してから裏面への印刷を行
い、特に、ベタ印刷部がある場合には長時間乾燥させる
ことが必要で、翌日になってから裏面への印刷が行われ
ていた。このように両面印刷は、裏面に印刷を行うまで
長時間待たねばならず、しかも2回の通紙を行うので、
正味の印刷時間においても片面印刷に比べて2倍の時間
を要し、時間がかかりすぎるという問題点があった。そ
こで、一対の版胴を対向させて配設し、各版胴同士を圧
接させることにより1工程で両面印刷物を得る孔版印刷
装置が特開平6−71996号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
印刷速度が低い場合や高温環境下においてはインキの滲
出量が増大し、用紙先端部にベタ部がある場合等には、
印刷用紙が版胴の外周面に密着してしまい、剥離爪で剥
離されずに排紙されない、所謂、巻き上がりという不具
合が発生し易くなるという問題点があった。
【0007】また、剥離爪と印刷用紙との接触により、
印刷用紙の画像面に剥離爪の接触痕が残る爪跡汚れを低
減させるべく、剥離爪で印刷用紙の先端を版胴外周面よ
り剥離した後に、剥離爪の下流側に設けられた吸着搬送
装置によって印刷用紙を版胴外周面より引き剥しながら
搬送することにより、爪跡汚れを低減させる技術が特開
昭60−148864号公報に開示されている。しかし
ながら、この技術を上述の1工程両面印刷に適用する
と、画像面を吸着搬送ベルト等の搬送部材で擦ることと
なり、擦り汚れが発生してしまうという問題点がある。
そこで、剥離爪と印刷用紙の腰による排紙工程を採用す
ると、一方の画像面が一対の版胴にそれぞれ設けられた
剥離爪のどちらかと接触してしまい、爪跡汚れが発生し
たり排紙が不安定となるという問題点があった。
【0008】そこで本発明は、上記問題点を解決し、通
常の印刷時には勿論のこと、1工程両面印刷時において
も巻き上がりや爪跡汚れの発生を防止し、良質の画像を
得ることができる孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
外周面にマスタを巻装する多孔性円筒状の版胴と、印刷
用紙を前記版胴の外周面に押圧する押圧手段とを有する
孔版印刷装置において、複数のプーリーに張設され、そ
の一部が前記版胴と前記押圧手段との間に、前記印刷用
紙の両側端部と重合するように配設され、前記版胴の周
速度と略同速度で移動する剥離ベルトを具備したことを
特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、対向して接離自在
に配設され、それぞれの外周面にマスタを巻装する一対
の多孔性円筒状の版胴を具備し、前記各版胴同士を当接
させ、前記各版胴の外周面に印刷用紙を押圧して印刷を
行う孔版印刷装置において、複数のプーリーに張設さ
れ、その一部が前記各版胴間の前記印刷用紙の両側端部
と重合するように、前記各版胴と対応して配設され、前
記各版胴の周速度と略同速度で移動する少なくとも一対
の剥離ベルトを具備し、前記少なくとも一対の剥離ベル
トで、前記印刷用紙を挟持搬送することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、複数のプーリー
に張設され、その一部が版胴と押圧手段との間の、印刷
用紙の両側端部と重合するように配設され、版胴の周速
度と略同速度で移動する剥離ベルトが、印刷用紙を版胴
の外周面より剥離する。
【0012】請求項2記載の発明によれば、複数のプー
リーに張設され、その一部が一対の版胴間の印刷用紙の
両側端部と重合するように、各版胴と対応して配設さ
れ、各版胴の周速度と略同速度で移動する少なくとも一
対の剥離ベルトが印刷用紙を挟持搬送することにより、
印刷用紙を各版胴の外周面より剥離する。
【0013】
【実施例】本発明の第1の実施例を示す図1において、
インキ供給パイプを兼ねた支軸1で回転自在に支持さ
れ、図示されない版胴駆動手段で時計回り方向に回転駆
動される版胴2は、支軸1と平行に配設されたステージ
部3をその外周面上に有している。ステージ部3とでマ
スタの先端部を挟持するクランパー4は、軸4aで版胴
2の外周面上に枢着され、図示しない開閉部材で回動さ
れる。また、版胴2の外周面には、図示しない網目状の
開孔部が形成されており、後述するインキ供給手段7よ
り供給されたインキは、この開孔部より滲出し、マスタ
の穿孔部を通過して印刷用紙に転移する。
【0014】版胴2の内部には、インキ供給手段7が配
設されている。インキ供給手段7は、ギヤやベルト等の
図示しない駆動力伝達手段で版胴2と同期して同方向に
回転駆動されるインキローラー5と、インキローラー5
の外周面と僅かに隙間をもってその外周面が位置するよ
うに配設されたドクターローラー6から主に構成されて
いる。インキ供給手段7は、インキローラー5とドクタ
ーローラー6との間に形成される楔状空間に、支軸1よ
り供給されたインキを貯留することによりインキ溜まり
8を形成する。インキ供給手段7は、このインキ溜まり
8のインキによってインキローラー5の外周面上にイン
キの薄層を形成し、版胴2の内周面にインキを供給す
る。
【0015】版胴2の左上方には、マスタ貯容手段1
0、製版手段13、搬送ローラー対14、切断手段1
5、案内板16等が配設されている。マスタ貯容手段1
0は、ロール状に巻成されたマスタ9aからなるマスタ
ロール9を回転自在に支持している。製版手段13は、
図示しない側板に支軸11aを回転自在に支持され、図
示しないステッピングモーターで回転駆動されるプラテ
ンローラー11と、複数の発熱素子を具備し、マスタロ
ール9より引き出されたマスタ9aを加熱溶融穿孔する
サーマルヘッド12とから主に構成されている。搬送ロ
ーラー対14は、図示しない駆動手段によってプラテン
ローラー11と同期して回転駆動され、製版手段13で
製版された製版済みマスタ9bをクランパー4に向けて
搬送する。切断手段15は、移動手段によって移動され
る上刃15aと固定の下刃15bとからなり、ギロチン
方式によって製版済みマスタ9bを切断する。案内板1
6は、製版済みマスタ9bをクランパー4に向けて案内
する。
【0016】版胴2の右下方には、レジストローラー対
17とガイド板18とが配設されている。レジストロー
ラー対17は、図示しない給紙装置より版胴2へ向けて
給紙される印刷用紙22を一時停止させた後、タイミン
グをとって版胴2の外周面と後述する押圧手段との間に
給送する。ガイド板18は、レジストローラー対17に
よる印刷用紙22の給送を補助している。
【0017】ガイド板18より印刷用紙搬送方向下流側
には、押圧手段としてのプレスローラー19が配設され
ている。プレスローラー19は、支軸19aに回転自在
に支持され、図1に示すように、図示しない揺動手段に
よって、版胴の外周面から離間した図の実線位置と版胴
の外周面に当接する図の二点鎖線位置とを選択的に占め
るように構成されている。
【0018】プレスローラー19より印刷用紙搬送方向
下流側には、吸着搬送手段である排紙手段20と排紙ト
レイ21とが配設されている。排紙手段20は、駆動ロ
ーラー24と、従動ローラー25と、無端ベルト26
と、吸引装置27とから主に構成されている。駆動ロー
ラー24は、駆動手段で版胴2の周速度よりやや速い周
速度で回転駆動される。従動ローラー25は、図示しな
い側板やブラケットに回転自在に支持されている。駆動
ローラー24と従動ローラー25との間には、表面に複
数の開孔を有する無端ベルト26が張設されており、駆
動ローラー24の回転力により従動ローラー25が回転
し、無端ベルト26が図1に示す矢印方向に移動する。
吸引装置27は無端ベルト26の下方に配設されてお
り、駆動ローラー24の駆動時に作動し、図1に示す破
線矢印方向に空気を吸引する。排紙手段20の印刷用紙
搬送方向下流側に配設された排紙トレイ21は、排紙手
段20によって孔版印刷装置の機外に排出された印刷済
み用紙23を積載する。
【0019】版胴2の両側板と孔版印刷装置の図示しな
い両側板との間には、ホルダー手段34,34(図2参
照)がそれぞれ配設されている。ホルダー手段34は、
ホルダー本体34a、第1ベルトプーリー28,29、
第2ベルトプーリー30,31、第3ベルトプーリー3
2,33、ブラケット35,36,37、各プーリー2
8,30,32を保持する図示しない3個のブラケッ
ト、ホルダー移動手段38等から主に構成されている。
【0020】ホルダー本体34aは略コ字状をした板材
であり、中央部より曲折して形成された両側面は、図
2、図3に示すような略三角形状を呈している。また、
ホルダー本体34aの中央部にはホルダー移動手段38
が設けられ、ホルダー移動手段38と両側面との間に
は、後述する剥離ベルト40の垂れ下がりを防止するコ
字形状のガイドブロック39,39がそれぞれ設けられ
ている。
【0021】図2、図3に示した一方のホルダー本体3
4aは、その印刷用紙搬送方向下流側の側面の外側であ
って、駆動ローラー24の上方に位置する部位に、支軸
1と平行な軸心の支軸29aを有する第1ベルトプーリ
ー29を具備している。第1ベルトプーリー29は、支
軸29aをブラケット35で回転自在に支持され、ブラ
ケット35によってホルダー本体34aに取り付けられ
ている。
【0022】第1ベルトプーリー29の真上には、その
軸心を第1ベルトプーリー29の支軸29aと平行な位
置より45度傾けられた支軸31aを有する第2ベルト
プーリー31が配設されている。第2ベルトプーリー3
1は、支軸31aをブラケット35と同形状のブラケッ
ト36で回転自在に支持され、ブラケット36によって
ホルダー本体34aに取り付けられている。
【0023】第2ベルトプーリー31より略水平に版胴
2より遠ざかる方向には、その軸心を第1ベルトプーリ
ー29の支軸29aと直交する支軸33aを有する第3
ベルトプーリー33が配設されている。第3ベルトプー
リー33は、支軸33aをブラケット37で回転自在に
支持され、ブラケット37によってホルダー本体34a
に取り付けられている。ブラケット35は、その取付面
から支軸受け部までの距離が、ブラケット36,37に
おける同距離よりも第2ベルトプーリー31の直径分だ
け短く形成されている。
【0024】一方のホルダー本体34aの印刷用紙搬送
方向上流側の図示しない側面の外側であって、ガイド板
18の印刷用紙搬送方向上流側端部の上方には、第1ベ
ルトプーリー28、第2ベルトプーリー30、第3ベル
トプーリー32が図示しない3個のブラケットによっ
て、第1ベルトプーリー29、第2ベルトプーリー3
1、第3ベルトプーリー33と対称となるようにそれぞ
れ取り付けられている。
【0025】各プーリー28,29,30,31,3
2,33間には、剥離ベルト40が巻き掛けられてい
る。剥離ベルト40は、図2、図3に二点鎖線で、図4
に実線で示すように各プーリー間に巻き掛けられてお
り、プーリー28とプーリー29との間では版胴2の外
周面とプレスローラー19の外周面との間を、また、プ
ーリー32とプーリー33との間では版胴2の側板と孔
版印刷装置の図示しない側板との間を通るように構成さ
れている。剥離ベルト40は、支軸33aに接続され、
プーリー33を回転駆動するモーター43によって、図
2の二点鎖線矢印方向に、版胴2の周速度と略同速度で
移動される。
【0026】剥離ベルト40は、その一例として、図5
(a)に示すように、PET等の樹脂エンドレステープ
からなる心材40aに摩擦部材としてのゴム40b等を
被覆したものが用いられる。尚、剥離ベルト40に代え
て、図5(b)に示すように、心材40aに吸着手段と
して複数のマイクロ吸盤41aを有するゴム41bを被
覆した剥離ベルト41や、図5(c)に示すように、剥
離ベルト40の表面にアクリルゴムからなる粘着層42
aを形成した剥離ベルト42を用いてもよい。粘着層4
2aは、スプレー糊等によって形成することができ、そ
の厚みは、5μmないし20μmが望ましい。このよう
な構成とすることにより、ゴム40b、マイクロ吸盤4
1a、粘着層42aが印刷用紙22の表面または印刷済
み用紙23の印刷面と当接し、印刷用紙22または印刷
済み用紙23の巻き上がり防止効果が向上する。
【0027】ホルダー移動手段38は、ネジシャフト4
4、ガイドステー45,45、送りブッシュ46、スト
ッパー47、ステッピングモーター48等から主に構成
されている。ネジシャフト44は、両端部近傍を除く全
長にわたって台形ネジが切られたシャフトであり、その
一端はホルダー本体34aの中央部の中央に固着され、
他端は、孔版印刷装置本体に取り付けられた図示しない
軸受部材に、軸方向に移動自在に支持されている。
【0028】ガイドステー45,45は丸棒であり、そ
の一端はホルダー本体34aの中央部であって、ネジシ
ャフト44の一端が固着された位置の両脇に、ネジシャ
フト44と等間隔となるように固着されている。ガイド
ステー45,45の他端は、孔版印刷装置本体に取り付
けられた図示しない軸受部材に、軸方向に移動自在に支
持されている。
【0029】送りブッシュ46は、図6に示すように、
フランジ付きブッシュであって、その内周面にはネジシ
ャフト44と螺合する台形ネジ46aが切られている。
また、そのフランジ部にはギヤ46bが形成され、外周
面には溝46cが形成されている。送りブッシュ46
は、図2に示すように、ネジシャフト44と螺合した状
態で、溝46cにストッパー47を係合され、軸方向へ
の移動を規制されている。ストッパー47は、その先端
を溝46cに係合し、基端を孔版印刷装置本体に固着さ
れている。ストッパー47の先端と溝46cとは、送り
ブッシュ46の回転に支障を与えない程度に、若干の遊
びをもった状態で係合されている。
【0030】ネジシャフト44の近傍には、ステッピン
グモーター48が配設されている。ステッピングモータ
ー48は孔版印刷装置本体に取り付けられ、その出力軸
先端に、ギヤ46bと噛み合うギヤ49を具備してい
る。ステッピングモーター48は、図示しない制御手段
によって、その回転を制御される。
【0031】また、一方のホルダー手段34と版胴2を
介して対応する部位には、図7に示すように、他方のホ
ルダー手段34が配設されている。他方のホルダー手段
34は、上述した一方のホルダー手段34とは対称的に
構成されている。
【0032】剥離ベルト40の表面と、案内板18の上
面、プレスローラー19が図1の実線位置を占めたとき
の外周面、及び無端ベルト26の上面との間の空間に
は、図1に実線矢印で示すように、印刷用紙22の用紙
搬送経路Xが形成される。
【0033】以下、動作を説明する。図示しない原稿読
取部に原稿がセットされ、オペレーターによって製版ス
タートキーが押されることにより、版胴2は版胴駆動手
段によって回転駆動され、クランパー4が真上に位置す
る、図1に示す給版待機位置まで回転して停止する。図
示しない開閉手段によりクランパー4が開放され、版胴
2が給版待機状態となると、プラテンローラー11と搬
送ローラー対14が回転を開始すると共に原稿画像が読
み取られ、原稿から読み取られた情報は、CCD等で電
気信号に変換された後、A/D変換器、制御装置を経由
してサーマルヘッド12の発熱素子にパルス状に通電さ
れる。
【0034】プラテンローラー11と搬送ローラー対1
4とによってマスタロール9より引き出されたマスタ9
aは、サーマルヘッド12によって加熱溶融穿孔されつ
つ搬送される。そして、プラテンローラー11を駆動す
る図示しないステッピングモーターのステップ数より、
製版済みマスタ9bの先端がステージ部3とクランパー
4との間の所定位置に届いたことを図示しない制御手段
が判断すると、クランパー4が開閉手段によって閉じら
れ、版胴2がマスタ搬送速度と略同じ周速度で回転を開
始し、製版済みマスタ9bの版胴2への巻装が開始され
る。そして、プラテンローラー11を駆動するステッピ
ングモーターのステップ数より、1版分の製版が完了し
たと判断されると、プラテンローラー11、搬送ローラ
ー対14の回転がそれぞれ停止し、切断手段15によっ
て製版済みマスタ9bが切断される。切断された製版済
みマスタ9bは、版胴2の回転によって引き出され、巻
装が完了する。
【0035】巻装動作終了後、オペレーターは、図示し
ない給紙装置の給紙トレイに印刷用紙22をセットす
る。このとき、給紙トレイに設けられた2個のサイドガ
イドを印刷用紙22の幅方向長さと合致させるが、この
サイドガイドにはそれぞれセンサーが設けられており、
サイドガイド間の間隔は図示しない制御手段に入力され
る。制御手段は、サイドガイド間の間隔を演算し、印刷
用紙22の非画像領域の幅を算出して、この幅と対応す
るステップ数だけステッピングモーター48を回転駆動
する。これにより、各ホルダー手段34,34に張設さ
れた各剥離ベルト40,40の間隔が印刷用紙22の非
画像領域の幅となるように、各ホルダー手段34,34
が位置決めされる。なお、形成される画像によっては、
印刷用紙22の両側端部近傍に画像が形成されないも
の、あるいは、形成されてもこの部分の画像が欠けても
よいものがある。この場合には、オペレーターがステッ
ピングモーター48を任意に駆動させ、各ホルダー手段
34,34をオペレーターの任意の位置に位置決めさせ
ることもできる。
【0036】次に、オペレーターによって印刷スタート
キーが押されると、版胴2、モーター43が回転を開始
すると共に、図示しない給紙装置より印刷用紙22が給
送される。印刷用紙22は、レジストローラー対17に
当接後、タイミングをとられて版胴2とプレスローラー
19との間に給送される。印刷用紙22は、その両側縁
に位置する非画像領域を各剥離ベルト40,40と重合
した状態で送られ、プレスローラー19が揺動手段によ
って図1に二点鎖線で示す位置に揺動されることによ
り、版胴2の外周面に押圧される。プレスローラー19
で押圧されることにより、印刷用紙22の表面には、イ
ンキ供給手段7によって版胴2の内周面に供給されたイ
ンキが版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出して転写さ
れ、印刷画像が形成される。その後、プレスローラー1
9が揺動手段によって図1の実線位置に移動すると、印
刷済み用紙23は剥離ベルト40,40で版胴2の外周
面より剥離されつつ用紙搬送経路Xを進行し、やがて排
紙手段20の無端ベルト26上に吸引されて、排紙トレ
イ21上に排出される。
【0037】上記実施例では、版胴2を介して2つのホ
ルダー手段34,34を対称的に設けたが、どちらか一
方だけのホルダー手段34を設けてもよい。また、上記
実施例では、ステッピングモーター48によってホルダ
ー手段34を移動させたが、ネジシャフト44を直接手
動で回転させてもよい。この場合には、ホルダー本体3
4aの側面にマーキングを施し、このマーキングと対応
する孔版印刷装置本体側に目盛りを切って、印刷用紙2
2の非画像領域に対するホルダー手段34の位置決めを
行い易くすることが望ましい。
【0038】上記実施例の変形例として、ホルダー手段
34に代えて、図8に示すように、U字型の溝を有する
4個のプーリー50,51,52,53と、このプーリ
ーに嵌合するワイヤー54とを有するホルダー手段55
を用いてもよい。ワイヤー54としては、針金等の金属
や樹脂、炭素繊維等からなり、0.1ないし0.5mm
の太さのものが望ましい。
【0039】図9は、本発明の第2の実施例を示す複胴
式孔版印刷装置の要部を示す概略側面図である。この複
胴式孔版印刷装置は、第1製版部56、第1印刷部5
7、第2印刷部58、第2製版部59、用紙搬送部60
から主に構成されている。
【0040】第1製版部56は、第1マスタ貯容手段6
1、第1製版手段62、第1切断手段63等から主に構
成されている。第1マスタ貯容手段61は、ロール状に
巻成されたマスタ64aからなるマスタロール64を回
転自在に支持している。第1製版手段62は、図示しな
い側板に支軸65aを回転自在に支持され、図示しない
ステッピングモーターで回転駆動されるプラテンローラ
ー65と、複数の発熱素子を具備し、マスタロール64
より引き出されたマスタ64aを加熱溶融穿孔するサー
マルヘッド66とから主に構成されている。第1切断手
段63は、移動手段によって移動される上刃63aと固
定の下刃63bとからなり、ギロチン方式によって製版
済みマスタ64bを切断する。第1切断手段63のマス
タ搬送方向下流側には、製版済みマスタ64bを第1印
刷部57へ案内する案内板67が配設されている。
【0041】第1製版部56の右下方には、第1印刷部
57が配設されている。第1印刷部57は、版胴68、
支軸69、インキ供給手段70、版胴揺動手段71等か
ら主に構成されている。
【0042】版胴68は、図示しない網目状の開孔部を
有する円筒体であり、インキ供給パイプを兼ねた支軸6
9に回転自在に支持されており、後述する天地移動手段
に回転力を伝達されて、時計回り方向に回転駆動され
る。版胴68の外周面には、支軸69と平行に設けられ
たステージ部72と、軸73aで枢着されたクランパー
73とが配設されている。支軸69は、その両端部を後
述するアーム77,77によって揺動自在に支持されて
おり、版胴68と、後述するインキ供給手段70を構成
するインキローラー74とドクターローラー75とをそ
れぞれ回転自在に支持する。
【0043】インキ供給手段70は、インキローラー7
4と、ドクターローラー75とから主に構成されてい
る。インキローラー74は、金属や樹脂等からなる心材
74aに耐油性ゴム等の弾性体74bを被覆された構成
となっており、図示しない側板によって支軸69に回転
自在に支持され、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝
達手段で版胴68と同期して同方向に回転駆動される。
ドクターローラー75は、インキローラー74の外周面
と僅かに隙間をもってその外周面が位置するように、図
示しない側板によって支軸69に回転自在に支持されて
いる。インキ供給手段70は、インキローラー74とド
クターローラー75との間に形成される楔状空間に、支
軸69より供給されたインキを貯留することによりイン
キ溜まり76を形成し、このインキ溜まり76のインキ
によってインキローラー74の外周面上にインキの薄層
を形成して、版胴68の内周面にインキを供給する。
【0044】版胴揺動手段71は、アーム77,77、
カム78,78、モーター79等から主に構成されてい
る。アーム77は横長の板材であり、孔版印刷装置の側
板と版胴の側板との間にそれぞれ配設される。アーム7
7,77は、その一端を支軸77a,77aで孔版印刷
装置の側板にそれぞれ揺動自在に支持されており、他端
には、回転自在なカムフォロア77b,77bをそれぞ
れ具備している。各アーム77,77は、版胴68を介
して対向配置され、その向かい合った各側面の中央より
やや支軸77a側寄りに、支軸69の両端がそれぞれ固
着されている。
【0045】カムフォロア77b,77bと対応する位
置には、カムフォロア77b,77bと常時当接するカ
ム78,78が配設されている。カム78,78は、孔
版印刷装置の各側板間に回転自在に支持されたカム軸7
8aに、同じ位相となるようにそれぞれ固着されてい
る。
【0046】モーター79は、孔版印刷装置本体に取り
付けられており、図示しないギヤやチェーン等によって
カム軸78aと連結されており、カム78,78を回転
駆動する。モーター79は、その動作を図示しない制御
手段により制御される。
【0047】アーム77,77は、モーター79の回転
に伴って揺動され、図9に示すように、カム78,78
の大径部外周面とカムフォロア77b,77bとが係合
したとき、上方に揺動されて版胴68の外周面を版胴8
0の外周面より離間させ、カム78,78の大径部外周
面とカムフォロア77b,77bとの係合が解除したと
き、下方に揺動されて版胴68の外周面を版胴80の外
周面に当接させる。
【0048】第1印刷部57と対向する位置には、第2
印刷部58が配設されている。第2印刷部58は、版胴
80、支軸81、インキ供給手段82等から主に構成さ
れている。
【0049】版胴80は、版胴68と同様に、支軸81
に回転自在に支持されており、後述する版胴駆動手段よ
り回転力を伝達されて、反時計回り方向に回転駆動され
る。版胴80の外周面には、ステージ部83と軸84a
で枢着されたクランパー84とが配設されている。支軸
81は孔版印刷装置の側板に支持されており、版胴80
と後述するインキ供給手段82を構成するインキローラ
ー85とドクターローラー86とをそれぞれ回転自在に
支持する。また、支軸81は、インキ供給手段82にイ
ンキを供給するための供給管81aを具備している。
【0050】インキ供給手段82は、インキローラー7
4と同様に、心材85aに耐油性ゴム等の弾性体85b
を被覆して構成され、版胴80,68を介してインキロ
ーラー74と対向配置されたインキローラー85と、ド
クターローラー75と同様に構成されたドクターローラ
ー86とから主に構成されている。インキ供給手段82
は、インキローラー85とドクターローラー86との間
にインキ溜まり87を形成し、このインキを版胴80の
内周面に供給する。
【0051】版胴68と版胴80とは、図10に示す天
地移動手段95によって連結されている。天地移動手段
95は、ギヤ96a,96b、リンク97a,97b、
リンク98、遊星ギヤ99a,99b、移動ロッド10
0とこれを駆動する図示しないロッド駆動手段等から主
に構成されている。
【0052】各版胴68,80の一方の側板の外方に
は、各支軸69,81を中心とするギヤ96a,96b
が、各版胴68,80と一体的にそれぞれ設けられてい
る。また、各ギヤ96a,96bの歯面上には、互いに
噛合した状態で各支軸99c,99dをリンク98によ
り回転自在に支持された遊星ギヤ99a,99bが、遊
星ギヤ99aがギヤ96aと噛合し、かつ、遊星ギヤ9
9bがギヤ96bと噛合するように、リンク97a,9
7bによって支持されている。リンク97aは、その一
端を支軸69に回動自在に支持され、他端を支軸99c
に回動自在に支持されている。また、リンク97bは、
その一端を支軸81に回動自在に支持され、他端を支軸
99dに回動自在に支持されている。したがって、遊星
ギヤ99aはギヤ96aの周囲を、遊星ギヤ99bはギ
ヤ96bの周囲をそれぞれ転動することができ、かつ、
遊星ギヤ99a,99bは、互いに連動可能に構成され
ている。
【0053】リンク97bの略中央部には、移動ロッド
100の一端がピン101によって回動自在に取り付け
られている。移動ロッド100の他端には図示しない雌
ネジが形成されており、移動ロッド100の近傍には、
孔版印刷装置本体の側板に取り付けられ、前記雌ネジと
螺合する雄ネジを有する図示しないステッピングモータ
ーが配設されている。また、移動ロッド100は、図示
しないレール部材によってガイドされている。前記ステ
ッピングモーターの回転によって、移動ロッド100が
AあるいはB方向に変位されることにより、ギヤ96b
上で遊星ギヤ99bが転動する。
【0054】上述のように、各ギヤ96a,96b、各
遊星ギヤ99a,99bからなる歯車列は、遊星歯車機
構を構成している。ここで、ギヤ96aとギヤ96bの
歯数は同じに、また、遊星ギヤ99aと遊星ギヤ99b
の歯数は同じに設定され、かつ、ギヤ96a(96b)
の歯数が遊星ギヤ99a(99b)の歯数の整数倍とな
るようにそれぞれ設定されている。このような遊星歯車
機構によって、版胴68と版胴80との間の位相を調整
する天地移動手段95が構成されている。
【0055】天地移動手段95の作動は、ギヤ96b
(版胴80)を固定し、版胴80の外周面に対して版胴
68の外周面を離間させた状態で行われる。この状態に
おいて、前記ステッピングモーターを回転させて移動ロ
ッド100を図10のA方向に変位させた場合には、こ
の変位量がリンク97bの時計回り方向への回動変位に
変換され、ギヤ96bに噛合する遊星ギヤ99bが、ギ
ヤ96b上を時計回り方向に転動するが、このとき、遊
星ギヤ99bの回転は遊星ギヤ99aに反時計回り方向
の回転力として伝達され、遊星ギヤ99aから回転力を
受けたギヤ96aが時計回り方向に回転し、版胴68が
時計回り方向に所定の位相角回転される。同様に、移動
ロッド100を図10のB方向に変位させた場合には、
版胴68が反時計回り方向に所定の位相角回転される。
このように、版胴80の位相に対して版胴68の位相を
調整することができるので、版胴68と版胴80との印
刷画像の形成位置を互いに整合させることができる。
【0056】ギヤ96bの近傍には、図10に示すよう
に、孔版印刷装置本体の側板に取り付けられ、その出力
軸にギヤ96bと噛合するピニオン102aを有する、
版胴駆動手段としてのモーター102が配設されてい
る。版胴68,80は、ピニオン102a、ギヤ96
b、遊星ギヤ99b、遊星ギヤ99a、ギヤ96aを順
次伝達されたモーター102の回転力により、支軸6
9,81を中心に同一周速度で回転駆動される。
【0057】第2印刷部58の左下方には、第1製版部
56と対向配置された第2製版部59が配設されてい
る。第2製版部59は、第2マスタ貯容手段88、第2
製版手段89、第2切断手段90等から主に構成されて
いる。
【0058】第2マスタ貯容手段88は、ロール状に巻
成されたマスタ91aからなるマスタロール91を回転
自在に支持している。第2製版手段89は、プラテンロ
ーラー65と同様のプラテンローラー92、サーマルヘ
ッド66と同様のサーマルヘッド93とから主に構成さ
れている。第2切断手段90は、第1切断手段63とは
上下逆に配置された上刃90a、下刃90bとから構成
されている。第2切断手段90は、ギロチン方式によっ
て製版済みマスタ91bを切断する。第2切断手段90
のマスタ搬送方向下流側には、マスタ搬送路に対して案
内板67と上下逆に配置された案内板94が配設されて
いる。
【0059】各版胴68,80の各側板と孔版印刷装置
本体の各側板との間、及び各版胴68,80の左方並び
に右方には、用紙搬送部60が配設されている。用紙搬
送部60は、レジストローラー対103、排紙トレイ1
04、第1ホルダー手段105,105、第2ホルダー
手段106,106から主に構成されている。
【0060】版胴68と版胴80との間であって、各版
胴68,80の右方には、レジストローラー対103が
配設されている。レジストローラー対103は、図示し
ない給紙装置より版胴68と版胴80との間へ向けて給
紙される印刷用紙107を一時停止させた後、タイミン
グをとって後述する第1ホルダー手段105と第2ホル
ダー手段106との間に給送する。レジストローラー対
103の印刷用紙搬送方向下流側には、ガイド板108
が配設されている。ガイド板108は、レジストローラ
ー対103による印刷用紙107の給送を補助してい
る。
【0061】版胴68の両側板と孔版印刷装置の図示し
ない両側板との間には、第1ホルダー手段105,10
5がそれぞれ配設されている。第1ホルダー手段105
は、図11に示すように、ホルダー本体105a、第1
ベルトプーリー28,29(図2参照)、第2ベルトプ
ーリー30,31(図2参照)、第3ベルトプーリー3
2,33(図2参照)、第4ベルトプーリー109、ブ
ラケット35,36,37(図2参照)、ブラケット1
10,111,112、ホルダー移動手段等から主に構
成されている。
【0062】ホルダー本体105aは、第1の実施例に
おけるホルダー本体34aと略同形状であり、印刷用紙
搬送方向上流側の側面が同下流側の側面より高さ方向に
若干小さく形成されている点と、印刷用紙搬送方向上流
側の側面寄りに、第4ベルトプーリー109を支持する
取付板113が固着されている点においてのみホルダー
本体34aと相違する。図11に示すホルダー本体10
5aは、ホルダー本体34aと同様にガイドブロック3
9,39と、第1の実施例におけるホルダー移動手段3
8と同様の図示しないホルダー移動手段とを具備してい
る。
【0063】一方のホルダー本体105aは、その印刷
用紙搬送方向下流側の側面の外側に、第1ベルトプーリ
ー29、第2ベルトプーリー31、第3ベルトプーリー
33を具備している。各プーリーは、ブラケット35,
36,37によって、図2に示す第1の実施例と同様
に、それぞれ回転自在に支持されている。
【0064】図11に示した一方のホルダー本体105
aの印刷用紙搬送方向上流側の側面の外側には、第1の
実施例と同様の第1ベルトプーリー28、第2ベルトプ
ーリー30、第3ベルトプーリー32が配設されてい
る。第2ベルトプーリー30は、第2ベルトプーリー3
1と対称となる位置に、ブラケット111によってその
支軸30aを回転自在に支持され、ホルダー本体105
aの側面の外側に取り付けられている。第3ベルトプー
リー32は、第3ベルトプーリー33と対称となる位置
に、ブラケット112によってその支軸32aを回転自
在に支持され、ホルダー本体105aの側面の外側に取
り付けられている。第1ベルトプーリー28は、第1ベ
ルトプーリー29よりも上下方向に若干高い位置(第2
ベルトプーリー30に近い位置)に、ブラケット110
によってその支軸28aを回転自在に支持され、ホルダ
ー本体105aの側面の外側に取り付けられている。
【0065】取付板113はL字形の板材であり、ホル
ダー本体105aの中央部の印刷用紙搬送方向上流側の
側面寄りに固着されている。取付板113の自由端部に
は、ブラケット114によってその支軸109aを回転
自在に支持された第4ベルトプーリー109が取り付け
られている。第4ベルトプーリー109は、第1ベルト
プーリー28の印刷用紙搬送方向下流側であって、第1
ベルトプーリー29と対称となる位置に位置される。
【0066】各プーリー28,29,30,31,3
2,33,109間には、剥離ベルト40が巻き掛けら
れている。剥離ベルト40は、図2、図11、図12に
二点鎖線で示すように各プーリー間に巻き掛けられてお
り、プーリー29とプーリー109との間では版胴68
の外周面と版胴80の外周面との間を、また、プーリー
32とプーリー33との間では版胴68の側板と孔版印
刷装置の図示しない側板との間を通るように構成されて
いる。剥離ベルト40は、支軸33aに接続され、プー
リー33を回転駆動するモーター43によって、図2、
図11の二点鎖線矢印方向に移動される。
【0067】また、一方の第1ホルダー手段105と版
胴68を介して対応する部位には、他方の第1ホルダー
手段105が配設されている。他方の第1ホルダー手段
105は、一方の第1ホルダー手段105とは対称的に
構成されている。また、版胴80の両側板と孔版印刷装
置の両側板との間には、第2ホルダー手段106,10
6がそれぞれ配設されている。一方の第2ホルダー手段
106は、一方の第1ホルダー手段105と同様に、か
つ対称的に構成されている。一方の第2ホルダー手段1
06は、図9には一方の第1ホルダー手段105と同様
の符号を付して示した。第2ホルダー手段106を構成
する第1ベルトプーリー29と第4ベルトプーリー10
9とは、対向配置された第1ホルダー手段105を構成
する第1ベルトプーリー29及び第4ベルトプーリー1
09の外周面と、その外周面が剥離ベルト40を介して
それぞれ当接するように配設されている。第1ホルダー
手段105と第2ホルダー手段106とは、互いに当接
し合った各プーリー29,109間に張設された剥離ベ
ルト40によって、印刷用紙の両側端部に位置する非画
像領域を挟持して搬送することにより、両者間には、図
9に実線矢印で示すように、印刷用紙107の用紙搬送
経路Yが形成される。
【0068】用紙搬送経路Yの下流側には、第1ホルダ
ー手段105と第2ホルダー手段106とで搬送された
印刷済み用紙115を積載する排紙トレイ104が配設
されている。
【0069】以下、動作を説明する。図示しない原稿読
取部に原稿がセットされ、オペレーターによって製版ス
タートキーが押されることにより、版胴揺動手段71に
よって外周面を互いに離間した版胴68と版胴80と
は、版胴駆動手段102によって回転駆動され、クラン
パー73と84とが所定位置となる、図9に示す給版待
機位置まで回転して停止する。図示しない開閉手段によ
り各クランパー73,84が開放され、各版胴68,8
0が給版待機状態となると、各プラテンローラー65,
92が回転を開始すると共に原稿画像が読み取られ、原
稿から読み取られた情報は、CCD等で電気信号に変換
された後、A/D変換器、制御装置を経由して各サーマ
ルヘッド66,93の発熱素子にパルス状に通電され
る。
【0070】各プラテンローラー65,92によって各
マスタロール64,91より引き出されたマスタ64
a,91aは、各サーマルヘッド66,93によって加
熱溶融穿孔されつつ搬送される。そして、各プラテンロ
ーラー65,92を駆動する図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、製版済みマスタ64b,91
bの先端が所定位置に届いたことを図示しない制御手段
が判断すると、各クランパー73,84が開閉手段によ
って閉じられ、各版胴68,80がマスタ搬送速度と略
同速度で回転を開始し、製版済みマスタ64b,91b
の各版胴68,80への巻装が開始される。そして、各
プラテンローラー65,92を駆動するステッピングモ
ーターのステップ数より、1版分の製版が完了したと判
断されると、各プラテンローラー65,92の回転がそ
れぞれ停止し、各切断手段63,90によって製版済み
マスタ64b,91bがそれぞれ切断される。切断され
た製版済みマスタ64b,91bは、各版胴68,80
の回転によって引き出され、巻装が完了する。
【0071】巻装動作終了後、オペレーターは、図示し
ない給紙装置の給紙トレイに印刷用紙107をセットす
る。このとき、給紙トレイに設けられた2個のサイドガ
イドを印刷用紙107の幅方向長さと合致させるが、こ
のサイドガイドにはそれぞれセンサーが設けられてお
り、サイドガイド間の間隔は図示しない制御手段に入力
される。制御手段は、サイドガイド間の間隔を演算し、
印刷用紙107の非画像領域の幅を算出して、この幅と
対応するステップ数だけ図示しない各ホルダー移動手段
に設けられたステッピングモーターを回転駆動する。こ
れにより、各ホルダー手段105,105,106,1
06に張設された各剥離ベルト40,40,40,40
の間隔が印刷用紙107の非画像領域の幅となるよう
に、各ホルダー手段105,105、106、106が
位置決めされる。なお、形成される画像によっては、印
刷用紙107の両側端部近傍に画像が形成されないも
の、あるいは、形成されてもこの部分の画像が欠けても
よいものがある。この場合には、オペレーターがステッ
ピングモーターを任意に駆動させ、各ホルダー手段10
5,105,106,106をオペレーターの任意の位
置に位置決めさせることもできる。
【0072】次に、オペレーターによって印刷スタート
キーが押されると、各版胴68、80、モーター43が
回転を開始すると共に、図示しない給紙装置より印刷用
紙107が給送される。印刷用紙107は、レジストロ
ーラー対103に当接後、タイミングをとられて版胴6
8と版胴80との間に給送される。印刷用紙107は、
その両側縁に位置する非画像領域を各剥離ベルト40,
40,40,40と重合した状態で送られ、版胴68が
版胴揺動手段71によって、その外周面が版胴80の外
周面と当接する位置に揺動されることにより、版胴80
の外周面に押圧される。版胴68で押圧されることによ
り、印刷用紙107の表面には、各インキ供給手段7
0,82によって各版胴68,80の内周面に供給され
たインキが版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出して転写
され、印刷画像がその両面に1工程で形成される。その
後、版胴68が版胴揺動手段71によって図9の位置に
移動すると、印刷済み用紙115は剥離ベルト40,4
0,40,40で各版胴68,80の外周面より剥離さ
れつつ用紙搬送経路Yを進行し、やがて排紙トレイ10
4上に排出される。
【0073】上記実施例では、版胴68を介して2つの
第1ホルダー手段105,105を、また、版胴80を
介して2つの第2ホルダー手段106,106を対称的
に設けたが、各ホルダー手段をどちらか一方だけそれぞ
れ設けてもよい。
【0074】また、上記実施例の変形例として、第1ホ
ルダー手段105、第2ホルダー手段106に代えて、
図8に示すホルダー手段55を上下対称に用いてもよ
い。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数のプ
ーリーに張設され、その一部が版胴と押圧手段との間
の、印刷用紙と重合するように配設され、版胴の周速度
と略同速度で移動する剥離ベルトが、剥離爪を用いるこ
となく印刷済み用紙を版胴の外周面より剥離するので、
印刷速度が低い場合や高温時におけるインキの滲出量が
多い場合においても、確実に巻き上がりの不具合を防止
することができる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、複数のプー
リーに張設され、その一部が一対の版胴間の印刷用紙の
両側端部と重合するように、各版胴と対応して配設さ
れ、各版胴の周速度と略同速度で移動する少なくとも一
対の剥離ベルトが印刷用紙を挟持搬送することにより、
剥離爪を用いることなく印刷済み用紙を版胴の外周面よ
り剥離するので、印刷速度が低い場合や高温時における
インキの滲出量が多い場合においても、確実に巻き上が
りの不具合を防止することができると共に、画像面に対
する爪跡汚れの発生をも確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を採用した孔版印刷用紙
要部の概略側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するホルダー手段
の部分斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明するホルダー手段
の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明する部分斜視図で
ある。
【図5】本発明に用いられる剥離ベルトを説明する図で
ある。
【図6】本発明に用いられる送りブッシュを説明する図
である。
【図7】本発明の第1の実施例を説明するホルダー手段
と版胴の正面図である。
【図8】本発明の第1の実施例の変形例を説明するホル
ダー手段と版胴の正面図である。
【図9】本発明の第2の実施例を採用した孔版印刷用紙
要部の概略側面図である。
【図10】本発明の第2の実施例に用いられる天地移動
手段を説明する側面図である。
【図11】本発明の第2の実施例を説明するホルダー手
段の部分斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施例を説明するホルダー手
段の正面図である。
【符号の説明】
2,68,80 版胴 9a,64a,91a マスタ 19 押圧手段(プレスローラー) 22,107 印刷用紙 28,29 第1ベルトプーリー 30,31 第2ベルトプーリー 32,33 第3ベルトプーリー 40,41,42 剥離ベルト 109 第4ベルトプーリー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面にマスタを巻装する多孔性円筒状の
    版胴と、 印刷用紙を前記版胴の外周面に押圧する押圧手段とを有
    する孔版印刷装置において、 複数のプーリーに張設され、その一部が前記版胴と前記
    押圧手段との間に、前記印刷用紙の両側端部と重合する
    ように配設され、前記版胴の周速度と略同速度で移動す
    る剥離ベルトを具備したことを特徴とする孔版印刷装
    置。
  2. 【請求項2】対向して接離自在に配設され、それぞれの
    外周面にマスタを巻装する一対の多孔性円筒状の版胴を
    具備し、 前記各版胴同士を当接させ、前記各版胴の外周面に印刷
    用紙を押圧して印刷を行う孔版印刷装置において、 複数のプーリーに張設され、その一部が前記各版胴間の
    前記印刷用紙の両側端部と重合するように、前記各版胴
    と対応して配設され、前記各版胴の周速度と略同速度で
    移動する少なくとも一対の剥離ベルトを具備し、 前記少なくとも一対の剥離ベルトで、前記印刷用紙を挟
    持搬送することを特徴とする孔版印刷装置。
JP16231294A 1994-07-14 1994-07-14 孔版印刷装置 Pending JPH0825779A (ja)

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