JPH08254126A - 自動車用エンジン - Google Patents

自動車用エンジン

Info

Publication number
JPH08254126A
JPH08254126A JP7067667A JP6766795A JPH08254126A JP H08254126 A JPH08254126 A JP H08254126A JP 7067667 A JP7067667 A JP 7067667A JP 6766795 A JP6766795 A JP 6766795A JP H08254126 A JPH08254126 A JP H08254126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
combustion chamber
exhaust
timing
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7067667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2788612B2 (ja
Inventor
Norio Mitobe
典朗 水戸部
Isao Shimizu
功 清水
Kunikimi Minamitani
邦公 南谷
Yasuyoshi Hori
保義 堀
Futoshi Nishioka
太 西岡
Tetsushi Hosogai
徹志 細貝
Kenji Oka
憲児 岡
Shuji Terao
秀志 寺尾
Misao Fujimoto
操 藤本
Masaki Harada
政樹 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP7067667A priority Critical patent/JP2788612B2/ja
Publication of JPH08254126A publication Critical patent/JPH08254126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2788612B2 publication Critical patent/JP2788612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用エンジンにおいて、吸気弁及び排気
弁を固定タイミングとしながら、低速トルクを高め、か
つ、高速トルクも充分に確保する。 【構成】 エンジンの吸気弁5,6の閉時期を低速域で
充填効率を高める低速型タイミングとする一方、排気弁
7,8の開時期を高速域での排気促進に適した高速型タ
イミングとし、排気弁開時期から排気下死点までの期間
を吸気下死点から吸気弁閉時期までの期間よりもクラン
ク角で10deg 以上大きくする。また、渦流生成用の第
1吸気ポート3と、低速域で閉じられる第2吸気ポート
4とを備えた乱流強度上昇手段を設け、これにより低速
域で燃焼期間を短縮し、高速型タイミングの排気弁7,
8が開く前に十分に排気エネルギーをピストンに与える
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定タイミングで開閉
作動される吸・排気弁を備えた自動車用エンジンに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃焼室及び吸気弁、排気弁等
を備えたエンジン本体と、このエンジン本体に接続され
る吸気系及び排気系等で構成される自動車用エンジンに
おいて、燃焼室内での混合気の燃焼性の向上あるいはト
ルクアップを図るため、吸・排気系の構造や燃焼室形状
等に種々の工夫がなされている。例えば、特開平5−1
06451号公報に示される吸気装置では、スワール生
成用のPポートと、低負荷時などに閉じられるSポート
とを備え、上記Sポートが閉じられたときに、Pポート
からの吸気によって燃焼室内にスワールが生成され、混
合気の着火、燃焼が促進されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
車用エンジンで、吸気弁及び排気弁が一定タイミングで
開閉されるようになっているものでは、排気弁開時期か
ら排気BDC(排気下死点)までの期間と吸気BDC
(吸気下死点)から吸気弁閉時期までの期間とが略同程
度に設定されている。つまり、エンジンの低速トルクを
高めようとする場合には、吸気弁及び排気弁がそれぞれ
低速型タイミングに設定され、この低速型タイミングで
は排気弁開時期から排気BDCまでの期間と吸気BDC
から吸気弁閉時期までの期間とが同程度に短くされる。
また、エンジンの高速トルクを高めようとする場合に
は、吸気弁及び排気弁がそれぞれ高速型タイミングに設
定され、この高速型タイミングでは排気弁開時期から排
気BDCまでの期間と吸気BDCから吸気弁閉時期まで
の期間とが同程度に長くされる。
【0004】しかし、このような吸・排気弁の開閉タイ
ミングの設定では、低速域と高速域とにわたってトルク
を高めることが難しい。
【0005】そこで、吸気弁と排気弁のうちの一方を低
速型、他方を高速型とし、例えば、低速トルクを高める
べく吸気弁を低速型開閉タイミングとするとともに、高
速トルクを補うべく排気弁を高速型開閉タイミングとす
ることが考えられるが、このようにしても、低速域で
は、排気弁が速く開かれることで燃焼エネルギーが排気
側に多く放出されるため、低速トルクを高める作用が損
なわれるという問題が生じる。
【0006】なお、吸・排気弁の開閉タイミングを運転
状態に応じて変更することで各回転数域でのトルクアッ
プを図るようにしたものがあるが、このようにすると、
開閉タイミング変更のための機構及び制御が複雑にな
る。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑み、吸気弁及び
排気弁を固定タイミングとしながら、低速トルクを高
め、かつ、高速トルクも充分に確保することができる自
動車用エンジンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくともエンジンの低速域で燃焼室内の混合気を
急速燃焼させて燃焼期間を短縮する急速燃焼手段を備え
るとともに、吸気弁の閉時期を低速域で充填効率を高め
る低速型タイミングとする一方、排気弁の開時期を高速
域での排気促進に適した高速型タイミングとし、排気弁
開時期から排気下死点までの期間を吸気下死点から吸気
弁閉時期までの期間よりもクランク角で10deg 以上大
きくしたものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のエンジンにおいて、急速燃焼手段として、燃焼室内へ
の吸気導入よる燃焼室内の乱流の強度を上昇させる乱流
強度上昇手段を備え、少なくともエンジンの低速域で上
記乱流強度上昇手段を作動させるようにしたものであ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のエンジンにおいて、上記乱流強度上昇手段が、燃焼室
内の平均乱流強度を1.5〜2.5m/sec の範囲とす
るようにしたものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載のエンジンにおいて、上記乱流強度上昇手段
が、渦流生成用の第1吸気ポートと、低速域で閉じられ
る第2吸気ポートとを備えてなるものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のエンジンにおいて、上記第1吸気ポートから流入する
吸気により燃焼室内に形成される渦流の中心線とシリン
ダ中心線とのなす角度を35°〜55°の範囲内に設定
するとともに、上記渦流のスワール比を約3以上に設定
したものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載のエンジンにおいて、急速燃焼手段と
して、燃焼室内の火炎伝播距離を短縮する手段を備えた
ものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のエンジンにおいて、燃焼室内の火炎伝播距離を短縮す
る手段として、燃焼室内に複数の点火プラグを配設した
ものである。
【0015】
【作用】請求項1に記載のエンジンによると、吸気弁閉
時期が低速型タイミングとされることにより、低速域で
充填効率が高められ、低速トルクが高められる。一方、
排気弁の開時期が比較的早い高速型タイミングとされな
がら、上記急速燃焼手段によって燃焼期間が短縮される
ことにより、排気側に燃焼エネルギーが多く放出される
ことが避けられ、低速トルクを高める作用が損なわれな
い。そして、高速域では、排気弁が高速型タイミングと
されていることにより排気が促進されて排気の際のポン
ピングロスが低減されるため、吸気弁が低速型タイミン
グとされることによる高速域でのトルク低下が補われ
る。
【0016】この発明において、請求項2に記載のよう
に急速燃焼手段として乱流強度上昇手段を備えると、燃
焼室内の乱流強度の上昇により燃焼が促進されて燃焼期
間が短縮されるため、排気弁の開時期を高速型タイミン
グとしながら低速トルクを確保する作用が有効に得られ
る。この場合、請求項3に記載のように燃焼室内の平均
乱流強度を1.5〜2.5m/sec の範囲とすると、着
火性を阻害しない範囲で燃焼速度が充分に高められる。
【0017】また、請求項4に記載のように上記乱流強
度上昇手段が渦流生成用の第1吸気ポートと低速域で閉
じられる第2吸気ポートとを備えてなるものであると、
第2吸気ポートが閉じられる低速域で、渦流が生成され
ることにより燃焼が促進されて燃焼期間が短縮される。
この場合に、請求項5に記載のように渦流の中心線とシ
リンダ中心線とのなす角度を35°〜55°の範囲内に
設定するとともにスワール比を約3以上に設定すると、
平均乱流強度が強められて燃焼速度が充分に高められ
る。
【0018】また、請求項6に記載のように、急速燃焼
手段として燃焼室内の火炎伝播距離を短縮する手段を備
えるようにしても燃焼期間が短縮され、排気弁の開時期
を高速型タイミングとしながら低速トルクを確保する作
用が有効に得られる。火炎伝播距離を短縮する手段とし
ては例えば請求項7に記載のように燃焼室内に複数の点
火プラグを配設しておくことにより、充分に燃焼期間が
短縮される。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
先ず、自動車用エンジンの概略を図1によって説明す
る。この図において、1はエンジン本体であり、その各
気筒には燃焼室2が形成され、この燃焼室2には、後に
詳述するような第1,第2の吸気ポート3,4及び第
1,第2の排気ポート5,6が開口し、これらのポート
3〜6に吸気弁7,8及び排気弁9,10が装備されて
いる。
【0020】また、エンジンの吸気系20は、後に詳述
するような吸気マニホールド21と、その上流側の共通
吸気通路30とを備え、共通吸気通路30には上流側か
ら順にエアクリーナ31、熱式エアフローセンサ32及
びスロットル弁33が配設されている。さらに、上記ス
ロットル弁33をバイパスする吸気バイパス通路34が
形成されている。この吸気バイパス通路34は、アイド
ル時等に吸入空気量を調節するためのISC通路35と
冷間時の吸入空気量増量のためのエア通路36とを含ん
でいる。上記ISC通路35には、デューティ制御され
てISC通路35の空気流量をコントロールするISC
バルブ37が設けられ、また、上記エア通路36には冷
間時に開く温度感応型バルブ38が設けられている。
【0021】また、吸気系20の下流側の吸気ポート付
近には、各気筒別に燃料を噴射供給するインジェクタ4
0が設けられるとともに、第2吸気ポート4を開閉する
開閉弁41が設けられている。この開閉弁41は負圧応
動式のアクチュエータ42により作動され、これに対す
る駆動系には、吸気マニホールド21のサージタンクか
ら導入した負圧を蓄えるバキュームタンク43と、この
タンク43とアクチュエータ42との間に配置されてア
クチュエータ42に対する負圧の給排を行なう電磁弁4
4等が設けられている。
【0022】上記インジェクタ40は、噴口近傍にミキ
シングエアを導入することにより燃料を微粒化するよう
にした所謂AMI(エアミクスチャータイプインジェク
タ)である。このインジェクタ40に対し、燃料タンク
45から燃料ポンプ46及びフィルター47を介して燃
料を供給する燃料供給通路48、プレッシャレギュレー
タ49が介設されたリターン通路50等からなる燃料供
給系が設けられるとともに、ミキシングエア供給系及び
蒸発燃料供給系が設けられている。
【0023】上記ミキシングエア供給系は、エア制御バ
ルブ51を備えたAMI用エア供給通路52を備え、こ
のAMI用エア供給通路52は、上流側が前記吸気バイ
パス通路34に接続され、下流側が分岐して各インジェ
クタ40に接続されている。上記エア制御バルブ51は
アイドル時及び高負荷時に閉じ、それ以外のときにエア
をインジェクタ40に供給するようになっている。
【0024】また、蒸発燃料供給系は、キャニスタ56
から延びるパージ通路57を備え、このパージ通路57
にパージソレノイドバルブ58が設けられている。上記
パージ通路57はAMI用エア供給通路52の分岐点上
流に形成されたミキシングチャンバー55に接続されて
いる。そして、燃料タンク等において発生しキャニスタ
56にトラップされた蒸発燃料が、上記パージソレノイ
ドバルブ58が開かれたときにパージ通路57を介して
各インジェクタ40の噴口近傍に供給され、吸気行程中
に燃料噴霧とともに各気筒の燃焼室2に供給されるよう
になっている。
【0025】一方、排気系には、混合気の空燃比に対応
する排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ6
0と、触媒装置61とが設けられている。
【0026】また、エンジンの制御のための各種検出要
素として、上記エアフローセンサ32、酸素濃度センサ
60のほかに、スロットル弁の開度を検出するスロット
ル開度センサ62、スロットル全閉を検出するアイドル
スイッチ63、吸気温を検出する吸気温センサ64、エ
ンジン水温を検出する水温センサ65、エンジンのノッ
キングを検出するノックセンサ66等が設けられ、さら
に点火系のディストリビュータ67には、クランク角信
号を出力するクランク角センサ68、及び気筒判別信号
を出力する気筒判別センサ69が設けられている。
【0027】これらの検出要素からの信号は、エンジン
制御用のコントロールユニット(ECU)70に入力さ
れている。そして、上記コントロールユニット70によ
り上記インジェクタ40からの燃料噴射量及び噴射タイ
ミングが制御され、さらに上記ISCバルブ37、上記
開閉弁41の駆動系における電磁弁44、エア制御バル
ブ55、パージソレノイドバルブ58等もコントロール
ユニット70によって制御されるようになっている。
【0028】また、この自動車用エンジンには、少なく
とも低速域で燃焼室内の混合気を急速燃焼させて燃焼期
間を短縮する急速燃焼手段が設けられ、例えば、燃焼室
内への吸気導入よる燃焼室内の乱流の強度を上昇させる
乱流強度上昇手段や、燃焼室内の火炎伝播距離を短縮す
る手段が急速燃焼手段として設けられている。このよう
な急速燃焼手段の具体例を、図2〜図6によって説明す
る。
【0029】図2は燃焼室及び吸・排気ポートの概略平
面図、図3は燃焼室と第1吸気ポート及び第1排気ポー
トを縦断する部分の概略断面図、図4は燃焼室と第2吸
気ポート及び第2排気ポートを縦断する部分の概略断面
図であり、また、図5はシリンダヘッドの燃焼室構成部
分を下方から見た底面図、図6は燃焼室と第1吸気ポー
ト及び第1排気ポートを縦断する部分の詳細断面図であ
る。これらの図において、エンジン本体1は、急速燃焼
手段の一つとして乱流強度上昇手段を備え、この乱流強
度上昇手段は、渦流生成用の第1吸気ポート3と、低速
時に閉じられる第2吸気ポート4とを有している。さら
に、コンパクトな燃焼室構造とすることで火炎伝播距離
を短縮し、これによっても燃焼期間を短縮するようにし
ている。
【0030】具体的に説明すると、エンジン本体1の各
気筒においては、基本的には、第1,第2吸気弁7,8
が開かれたときに第1,第2吸気ポート3,4から燃焼
室2内に混合気が吸入され、この混合気がピストン11
で圧縮された後に点火プラグ12によって着火、燃焼さ
せられ、第1,第2排気弁9,10が開かれたときに燃
焼ガスが第1,第2排気ポート5,6から排出されるよ
うになっている。そして、上記第1吸気ポート(以下、
Pポートという)3にインジェクタ40が設けられる一
方、上記第2吸気ポート(以下、Sポートという)4も
しくはその上流の通路(後記S側分岐通路23s)に、
運転状態に応じて開閉制御される開閉弁41が設けら
れ、この開閉弁41が閉じられたときに、Pポート3か
ら燃焼室2内へ導入される吸気によって燃焼室2内に強
いスワール(渦流)が生成されるようになっている。
【0031】当実施例では、タンブル・スワールコント
ロールバルブとしての上記開閉弁(以下、TSCバルブ
という)41が閉じられたときに、タンブル(縦渦)と
スワール(横渦)とを複合させた強力な螺旋状の斜めス
ワールが燃焼室2内に生成されるように、ポート配置や
ポート形状等が設定されている。
【0032】より詳細に説明すると、上記Pポート3及
びSポート4は、吸気流れ方向上流部において略直線状
に延びるストレート部3a,4aと、このストレート部
3a,4aの下流端近傍において下方に湾曲してそれぞ
れの弁座13,14に至る湾曲部3b,4bとによって
構成されている(図3,図4参照)。そして、上記Pポ
ート3及びSポート4におけるそれぞれのストレート部
3a,4aのポート中心線Lp1,Ls1の延長線が、
上記弁座13,14と第1,第2吸気弁7,8の最大リ
フト時において燃焼室2の中心側に位置する弁端部7
a,8aとの間を通るように設定されている。これによ
り、P,Sポート3,4から燃焼室2に供給される吸気
の流通抵抗が低減する。なお、上記ポート中心線Lp
1,Ls1の延長線が上記弁座13,14と弁端部7
a,8aとの中心を通るように設定するのが最適であ
る。
【0033】上記燃焼室2は、シリンダヘッド1aの下
面をペントルーフ形状としたペントルーフレンズ型燃焼
室とされており、上記吸気弁7,8と排気弁9,10と
のバルブ挾み角θは30°程度に狭くされ、DOHC直
接駆動タイプの動弁機構(図示せず)によって駆動され
るようになっている。また、第1吸気弁7のバルブ中心
線L1とPポート3のスロート中心線Lp1とのなす角
度(スロートオフセット角α1)は比較的大きく、第2
吸気弁8のバルブ中心線L2とSポート4のスロート中
心線Ls1とのなす角度(スロートオフセット角α2)
は比較的小さく設定されており、例えばα1=30°、
α2=12°とされている。このようにして、Pポート
3のみから吸気が行なわれるときには傾斜角(シリンダ
中心線とのなす角度)γが35°〜55°の渦流Sが生
成されるようになっている。また、Sポート4は燃焼室
2内にタンブルTを生成するようになっている。
【0034】また、上記両吸気弁7,8は、それぞれ、
弁軸部7b,8bと傘部7c,8cとからなり、傘部7
c,8cの下面が燃焼室2の天井面と平行となるように
配置されている。第1吸気弁7のバルブ傘角(傘部の下
面と上面のなす角)β1は第2吸気弁8のバルブ傘角β
2よりも大きく設定されている。これにより、バルブリ
フト時における第1吸気弁7とPポート3のスロート部
との間の流路が第2吸気弁8とSポート4のスロート部
との間の流路よりも狭くなり、従って、Pポート3側で
は吸気流速が高められ、Sポート4側では流量が確保さ
れる。
【0035】さらに、Pポート3の出口下部にはポート
エッジ15が形成され、かつ、燃焼室2における第1吸
気弁7回りにはスキッシュエリア16が形成されてお
り、これらによってPポート3から排気弁側への吹出流
速が高められるようになっている。
【0036】このようにして乱流強度上昇手段が構成さ
れており、この乱流強度上昇手段によると、Pポート3
からの吸気によってタンブルとスワールとを複合させた
強力な渦流が得られること等により、燃焼速度が高めら
れる。
【0037】つまり、図8に示すように、スワールは、
吸気から圧縮行程前半にかけての乱れ強さが大きくて、
混合気均一化の効果が大きいが、圧縮行程後期の乱れ強
さは小さくなり、逆にタンブルは、圧縮行程前半の乱れ
強さは小さいが圧縮行程後期の乱れ強さが大きくなる。
そして、上記の吸気ポート構造による場合は、スワール
とタンブルとの両方の利点が得られて吸気行程から圧縮
行程までにわたる平均乱流強度が高められる。図7はス
ワール比Srが3.3の場合と4.2の場合とにつき、
スワール傾斜角(スワールの中心線とシリンダ中心線と
のなす角)γと平均乱流強度Rとの関係を示しており、
この図に示すように、スワール比Srを約3以上とする
とともにスワール傾斜角γを35°〜55°の範囲と
し、特に望ましくは45°とすることにより、平均乱流
強度が大幅に高められ、混合気均一化及び燃焼速度が向
上される。なお、着火性を阻害しない範囲で燃焼速度を
高めるため、平均乱流強度は1.5〜2.5m/sとする
ことが好ましい。
【0038】ここで、上記スワール比の定義及び求め方
を説明しておく。上記スワール比とは、一般的には気筒
内の混合気(吸入空気)の横渦の旋回数をエンジン回転
数で割った値で定義される。
【0039】そして、混合気の横渦の旋回数は、例えば
図9に示すようなボア径がDであるエンジンにおいて
は、シリンダヘッド下面F1 から1.75Dの距離だけ
下方の位置F2 にインパルススワールメータ80を配置
し、このインパルススワールメータ80に作用するトル
ク(インパルススワールメータトルク)を検出し、この
インパルススワールメータトルクに基づいてよく知られ
た手法で算出する。なお、図7において、F3 は下死点
位置にあるピストン11の頂面を示している。
【0040】インパルススワールメータトルクは、次の
ような手順で測定する。すなわち、上記F2 の位置にイ
ンパルススワールメータ80を配置し、ピストン頂面に
作用するスワールのエネルギーをインパルススワールメ
ータ80で再現させることによって、通常時においてピ
ストン頂面付近にどの程度の旋回エネルギーが存在する
かを測定する。インパルススワールメータ80は多数の
ハニカムを備えていて、インパルススワールメータ80
にスワールが作用すると、各ハニカムにそれぞれスワー
ル流れ方向の力が作用し、各ハニカムにかかる力を積算
することによって全体に作用するインパルススワールメ
ータトルクGを算出する。
【0041】より詳しくは、吸気弁が開いてから下死点
までの期間は燃焼室2内に混合気が吸入されていると仮
定すると、この期間中は混合気が燃焼室2の内周面に沿
って旋回し、その旋回速度が下死点位置で最大となる。
従って、吸気弁が開き始めてから下死点までの各クラン
ク各毎の角運動量を積算すれば、スワール比が求まるこ
とになる。かかる知見に基づいて、本例においては、ス
ワール比Srを次の(1)式及び(2)式によって算出するよ
うにしている。
【0042】
【数1】 Sr=ηv・{D・S・∫(cf・Nr・dα)}/{n・d2・(∫cf・dα)2} ……(1) Nr=8・G/(M・D・V0) ……(2) ただし、Srはスワール比、ηvは体積効率(ηv=
1)、Dはボア径、Sはストローク、nは吸気弁数、d
はスロート径、cfは各バルブリフトに対する流量係数、
Nrは各バルブリフトに対する無次元リグスワール値、
αはクランク角、Gはインパルススワールメータトル
ク、Mは吸気行程中にシリンダ内に充填された空気の質
量、V0は速度ヘッドである。
【0043】なお、上記(2)式は、次のような手順で導
き出される。
【0044】
【数2】G=I・ωr ……(3) I=M・D2/8 ……(4) (4)を(3)に代入 G=M・D2・ωr/8 ……(5) (5)より D・ωr=8・G/(M・D) ……(6) ところで Nr=D・ωr/V0 ……(7) (6)を(7)に代入 Nr=8・G/(M・D・V0) ただし、Iは吸気行程終期(ピストン下死点)における
シリンダ内の空気の慣性モーメント、ωrはリグスワー
ル値である。
【0045】また、上記の図2〜図6に示す燃焼室2
は、ピストンストロークと比べてシリンダボア径が小さ
くされ、かつ、上記のようなペントルーフレンズ型燃焼
室とされるとともに、周辺部にスキッシュエリア16,
17,18が形成されることにより、燃焼室中央部に位
置する点火プラグ12から燃焼室周辺までの火炎伝播距
離を可及的に短くするコンパクト燃焼室となっている。
【0046】ちなみに、エンジン基本諸元の好ましい一
例を示しておくと、4サイクル4気筒のDOHCエンジ
ンで、排気量を約1500cc、ボア径を約75mm、ス
トロークを約84mmとし、圧縮比は、熱効率上高めが好
ましいがノッキング限界の向上及びエミッションを考慮
して9.4とする。
【0047】また、上記吸気弁7,8及び排気弁9,1
0の開閉タイミングは、図10に実線で示すように設定
されている。すなわち、排気弁は排気BDC(下死点)
より前に開き始めてTDC(上死点)付近で閉じ、吸気
弁はTDC付近で開き始めて吸気BDCよりも後に閉じ
るが、とくに、吸気弁は、閉時期ICが比較的早い時期
(BDCからの期間が比較的短い時期)とされて、低速
域での吸入量増大(吸気の吹き返し抑制)に適した低速
型タイミングとなっている。一方、排気弁は、開時期E
Oが比較的早い時期(BDCまでの期間が比較的長い時
期)とされて、高速域での排気促進に適した高速型タイ
ミングとなっている。そして、排気弁開時期EOから排
気BDCまでの期間Teが吸気BDCから吸気弁閉時期
ICまでの期間Tiよりも10degCA 以上大きくなって
いる。例えば、排気弁の開時期EOがBBDC50degCA 、
同閉時期がATDC0degCA、吸気弁の開時期がBTDC10deg
CA、同閉時期ICがABDC33degCA とされている。これ
らの時期は、カムの最大ランプ高さの点をもって定義し
たものである。
【0048】なお、図10中の破線は従来のエンジンに
おける吸気弁及び排気弁の開閉タイミングの一例を示し
ており、このように、従来では排気弁開時期から排気B
DCまでの期間と吸気BDCから吸気弁閉時期までの期
間とが略同程度(両者の差が5degCA 以下)となってい
る。
【0049】図11〜図13は吸気マニホールド21の
具体的構造を示している。これらの図に示す吸気マニホ
ールド21は、吸気の動的効果(慣性効果)が低速域で
同調する状態と高速域で同調する状態とに切替可能とさ
れることにより、切替機構がない(動的効果がない)場
合に比べて低速域及び高速域で吸気充填効率が高めら
れ、さらに、これらの領域間のトルクを向上することに
よりリーンバーン領域の拡大に寄与する低速全域のトル
クを向上させたレゾナンスチャンバーを備えている。
【0050】上記吸気マニホールド21は上半部21a
と下半部21bとからなり、上半部21aの下面と下半
部21bの上面とが接合された状態で一体化されてい
る。上記上半部21aには、気筒列方向に延びる吸気通
路集合部としてのサージタンク22が形成されている。
また、上半部21aの前面側(図11,図12における
左側)から下半部21bの前面側及び下面側にわたる範
囲には、上記サージタンク22に連通する気筒別の独立
吸気通路23が形成され、図13に示す例では4気筒エ
ンジンに適用すべく第1〜第4の4つの独立吸気通路2
3が形成されている。
【0051】つまり、上半部21aには各独立吸気通路
23の上流側部分23aが形成され、これらがサージタ
ンク22に連なっており、また、下半部21bには各独
立吸気通路23の下流側部分23bが形成され、その下
流端が、エンジン本体1のシリンダヘッドの一側部に接
続される取付フランジ24に開口している。上記サージ
タンク22は、上半部21aの一端側において図外にス
ロットルボディに連結されており、スロットルボディを
通った空気がサージタンク22に内に導入され、上記各
独立吸気通路23を経て燃焼室に供給されるようになっ
ている。
【0052】上記各独立吸気通路23は、下流側部分に
おいて、各気筒のPポートに連なるP側分岐通路23p
と、Sポートに連なるS側分岐通路23sとに、隔壁2
5にて分岐されている。さらに、上記各S側分岐通路2
3sには、前記TSCバルブ41が配設されている。こ
の各TSCバルブ41は、各分岐通路を気筒列方向に貫
通した弁軸41aに一体に開閉回動するように連結され
ている。そして、この弁軸41aの端部にアクチュエー
タ42が連結されており、このアクチュエータ42の作
動により各TSCバルブ41が開閉されるようになって
いる。
【0053】また、上記サージタンク22と、その下方
の独立吸気通路23との間に、気筒列方向に延び、かつ
サージタンク22に連通するレゾナンスチャンバー26
が設けられており、このレゾナンスチャンバー26のエ
ンジン本体側の側方には縦壁27が設けられている。そ
して、サージタンク22と独立吸気通路23と縦壁27
とでレゾナンスチャンバー26が囲われている。
【0054】つまり、上記レゾナンスチャンバー26
は、吸気マニホールド21の下半部21bの上面に設け
られて上方に開口した凹部を上半部21aで覆って形成
されている。上記縦壁27は、吸気マニホールド21が
上半部21aと下半部21bとに分割されているのに伴
い、上部27aと下部27bとに分割されている。そし
て、上記サージタンク22は比較的小さな容量に形成さ
れているのに対し、レゾナンスチャンバー26は大きな
容量を有するように形成されている。
【0055】また、上半部21aの後面側には、気筒列
方向に延びる連通路28が形成され、この連通路28の
一端28aがレゾナンスチャンバー26に、また他端2
8bがサージタンク22にそれぞれ開口されている。さ
らに、上記上半部21aには、後に詳述するインジェク
タ40に対するミキシングエア供給系の通路52の一部
が設けられている。
【0056】このような吸気マニホールド21におい
て、上記TSCバルブ41が閉じられた状態では低速側
(例えば2000rpm 程度)で吸気の動的効果が同調
し、TSCバルブ41が開かれた状態では比較的高速側
(例えば3500〜4000rpm)で吸気の動的効果が
同調するように、上記独立吸気通路23の長さ、通路面
積等が設定されている。
【0057】また、このようにするだけでは、図14に
破線で示すように低速側及び比較的高速側でトルクが高
められてこれらの中間部でトルクの谷が生じるが、上記
のようにサージタンク22は比較的小さな容量とされて
これに容量の大きいレゾナンスチャンバー26が接続さ
れることにより、レゾナンスチャンバー26による共鳴
作用で上記中間部で吸気充填量が高められ、同図に実線
で示すようにトルクがなだらかに変化するようになって
いる。なお、同図中の一点鎖線は、吸気の動的効果がな
い場合のトルク変化である。
【0058】以上のような当実施例の自動車用エンジン
によると、吸気弁7,8は閉時期が比較的早い低速型と
なっているため、低速域で吸気の吹き返しが防止されて
充填効率が高められ、低速トルクが高められる。一方、
排気弁9,10は開時期が比較的早い高速型のタイミン
グとなっているが、燃焼期間を短縮する急速燃焼手段が
設けられていることにより、低速トルクを高める作用が
維持される。つまり、上記の図2〜図6に示すような構
造の乱流強度上昇手段により、TSCバルブ41が閉じ
られる低速域では斜めスワールが生成されて燃焼速度が
早められ、さらにコンパクトな燃焼室構造によって火炎
伝播距離が短縮され、これらの作用で燃焼期間が短縮さ
れるため、排気弁9,10の開時期を早くしても、燃焼
エネルギーは排気弁が開く前に十分にピストンに与えら
れ、排気側に燃焼エネルギーが多く放出されるようなこ
とはなく、低速トルクを高める作用は損なわれない。
【0059】そして、高速域では、排気弁9,10が高
速型タイミングとされていることにより排気が促進され
て排気の際のポンピングロスが低減されるため、吸気弁
7,8が低速型タイミングとされることによる高速域で
のトルク低下が補われることとなる。
【0060】なお、上記実施例では、急速燃焼手段とし
て、渦流生成用のPポート3と低速域で閉じられるSポ
ート4とを有する乱流強度上昇手段と、コンパクトな燃
焼室構造により火炎伝播距離を短縮する手段とを設けて
いるが、乱流強度上昇手段と火炎伝播距離を短縮する手
段とのうちのいずれか一方のみを設けるようにしてもよ
い。
【0061】また、火炎伝播距離を短縮する手段として
は、上記実施例に示すようなコンパクトな燃焼室構造の
ほかに、例えば図15に示すように、燃焼室2内の複数
箇所に点火プラグ12A,12B,12Cを配設するこ
とにより、各点火プラグからの実質的な火炎伝播距離を
短縮して急速燃焼を行なわせる構造等も採用することが
できる。
【0062】このほかにも自動車用エンジンの各部の構
造は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差
し支えない。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明のエンジンによる
と、吸気弁を閉時期が早い低速型タイミングとすること
により低速域での充填効率を高め、かつ排気弁を高速型
タイミングとしながらも急速燃焼手段で燃焼期間を短縮
することにより排気側への燃焼エネルギーの放出を抑制
して、有効に低速トルクを高めることができるととも
に、排気弁を高速型タイミングとすることにより、吸気
弁が低速型タイミングであることによる高速域でのトル
ク低下を補うことができる。従って、吸・排気弁が固定
タイミングでありながら、低速トルクを高め、かつ高速
トルクも充分に確保することができる。
【0064】この発明において、急速燃焼手段として乱
流強度上昇手段を用い、燃焼室内の乱流強度を高めるよ
うにすれば、有効に燃焼期間を短縮することができ、と
くに燃焼室内の平均乱流強度を1.5〜2.5m/sec
の範囲とすることにより着火性を阻害しない範囲で燃焼
期間を充分に短縮し、上記効果を高めることができる。
さらに具体的には、燃焼室内に角度が35°〜55°の
範囲内の斜め方向の渦流を生成し、スワール比を約3以
上としておくと、平均乱流強度を充分に上昇させること
ができて、上記効果を高めることができる。
【0065】また、急速燃焼手段として燃焼室内の火炎
伝播距離を短縮する手段を備え、例えば燃焼室内に複数
の点火プラグを配設するようにしても、上記効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンの一実施例を示す概略図であ
る。
【図2】燃焼室構造を示す概略平面図である。
【図3】第1吸気ポート側の概略断面図である。
【図4】第2吸気ポート側の概略断面図である。
【図5】シリンダヘッドの燃焼室構成部分を下方から見
た底面図である。
【図6】燃焼室と第1吸気ポート及び第1排気ポートを
縦断する部分の詳細断面図である。
【図7】平均乱流強度の特性図である。
【図8】スワールとタンブルの比較を示す図である。
【図9】スワールについての測定手段及び測定の手法を
示す説明図である。
【図10】バルブタイミングを示す図である。
【図11】吸気マニホールド部分の断面図である。
【図12】吸気マニホールド部分の別の位置の断面図で
ある。
【図13】図11のXIII−XIII線に沿って見た図である
【図14】エンジントルクの特性を示す図である。
【図15】急速燃焼手段の別の例を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 燃焼室 3,4 吸気ポート 5,6 排気ポート 7,8 吸気弁 9,10 排気弁 12 点火プラグ 16,17,18 スキッシュエリア 41 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/02 301 F02D 41/02 301G 43/00 301 43/00 301Z 301U F02M 69/00 360 F02M 69/00 360A 360C (72)発明者 堀 保義 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 西岡 太 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 細貝 徹志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 岡 憲児 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 寺尾 秀志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 藤本 操 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 原田 政樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともエンジンの低速域で燃焼室内
    の混合気を急速燃焼させて燃焼期間を短縮する急速燃焼
    手段を備えるとともに、吸気弁の閉時期を低速域で充填
    効率を高める低速型タイミングとする一方、排気弁の開
    時期を高速域での排気促進に適した高速型タイミングと
    し、排気弁開時期から排気下死点までの期間を吸気下死
    点から吸気弁閉時期までの期間よりもクランク角で10
    deg 以上大きくしたことを特徴とする自動車用エンジ
    ン。
  2. 【請求項2】 急速燃焼手段として、燃焼室内への吸気
    導入よる燃焼室内の乱流の強度を上昇させる乱流強度上
    昇手段を備え、少なくともエンジンの低速域で上記乱流
    強度上昇手段を作動させるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の自動車用エンジン。
  3. 【請求項3】 上記乱流強度上昇手段は、燃焼室内の平
    均乱流強度を1.5〜2.5m/sec の範囲とするもの
    であることを特徴とする請求項2記載の自動車用エンジ
    ン。
  4. 【請求項4】 上記乱流強度上昇手段は、渦流生成用の
    第1吸気ポートと、低速域で閉じられる第2吸気ポート
    とを備えてなるものであることを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載の自動車用エンジン。
  5. 【請求項5】 上記第1吸気ポートから流入する吸気に
    より燃焼室内に形成される渦流の中心線とシリンダ中心
    線とのなす角度を35°〜55°の範囲内に設定すると
    ともに、上記渦流のスワール比を約3以上に設定したこ
    とを特徴とする請求項4記載の自動車用エンジン。
  6. 【請求項6】 急速燃焼手段として、燃焼室内の火炎伝
    播距離を短縮する手段を備えたことを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の自動車用エンジン。
  7. 【請求項7】 燃焼室内の火炎伝播距離を短縮する手段
    として、燃焼室内に複数の点火プラグを配設したことを
    特徴とする請求項6記載の自動車用エンジン。
JP7067667A 1995-03-27 1995-03-27 自動車用エンジン Expired - Fee Related JP2788612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7067667A JP2788612B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 自動車用エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7067667A JP2788612B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 自動車用エンジン

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05939795A Division JP3562016B2 (ja) 1994-09-06 1995-03-17 自動車用リーンバーンエンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08254126A true JPH08254126A (ja) 1996-10-01
JP2788612B2 JP2788612B2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=13351591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7067667A Expired - Fee Related JP2788612B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 自動車用エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2788612B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6539785B1 (en) 1998-04-24 2003-04-01 Nissan Motor Co., Ltd. Diagnosis system for valve system of internal combustion engine
US7360531B2 (en) 2005-09-15 2008-04-22 Oki Electric Industry Co., Ltd. Combustion chamber structure for spark-ignition engine
JP2010077858A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Mazda Motor Corp 火花点火式内燃機関の設計方法及び製造方法
JP2010077857A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Mazda Motor Corp 火花点火式内燃機関
JP2012202325A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6539785B1 (en) 1998-04-24 2003-04-01 Nissan Motor Co., Ltd. Diagnosis system for valve system of internal combustion engine
US7360531B2 (en) 2005-09-15 2008-04-22 Oki Electric Industry Co., Ltd. Combustion chamber structure for spark-ignition engine
JP2010077858A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Mazda Motor Corp 火花点火式内燃機関の設計方法及び製造方法
JP2010077857A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Mazda Motor Corp 火花点火式内燃機関
JP2012202325A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
JP2788612B2 (ja) 1998-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3562016B2 (ja) 自動車用リーンバーンエンジン
US4667636A (en) Fuel injection type internal combustion engine
EP0661431B1 (en) Method for supplying air and injecting fuel into a combustion chamber of an internal combustion engine, in particular a two-cycle engine and internal combustion engine
EP3447263B1 (en) Engine, fuel injection device for engine, method of controlling engine, method of controlling fuel injection device, control device and computer program product
US7104249B2 (en) Direct fuel injection/spark ignition engine control device
EP3447262A1 (en) Engine, fuel injection device for engine, method of controlling engine, method of controlling fuel injection device, control device and computer program product
JPH0571344A (ja) 内燃機関
JPH0735726B2 (ja) 内燃機関およびその運転方法
JPH0559270B2 (ja)
JP2023020227A (ja) エンジンシステム
JP2021021339A (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JPH0579386A (ja) 筒内噴射式内燃機関
JPH0579370A (ja) 筒内噴射式内燃機関
JP2788612B2 (ja) 自動車用エンジン
JPH04362221A (ja) 内燃機関の供給燃料制御装置
JP3694963B2 (ja) 直接筒内噴射式火花点火エンジン
JP3709658B2 (ja) 筒内直接噴射式火花点火エンジン
JP3694960B2 (ja) 直接筒内噴射式火花点火エンジン
JP3832043B2 (ja) 筒内噴射式エンジン
JP2003106186A (ja) 火花点火式直噴エンジンの制御装置
JPH10231729A (ja) 内燃機関の吸気装置
JPH0579337A (ja) 筒内噴射式内燃機関
JPS60230543A (ja) 燃料噴射装置付エンジン
JP3030226B2 (ja) 自動車用リーンバーンエンジン
JP2774779B2 (ja) 自動車用リーンバーンエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090605

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees