JPH0824909A - 圧延材の接合装置 - Google Patents

圧延材の接合装置

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JPH0824909A
JPH0824909A JP15631294A JP15631294A JPH0824909A JP H0824909 A JPH0824909 A JP H0824909A JP 15631294 A JP15631294 A JP 15631294A JP 15631294 A JP15631294 A JP 15631294A JP H0824909 A JPH0824909 A JP H0824909A
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rolling
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JP15631294A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Tazoe
信広 田添
Norio Iwanami
紀夫 岩波
Masami Oki
正海 沖
Koichi Sakamoto
浩一 坂本
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IHI Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
IHI Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 台車上で先行圧延材と後続圧延材の重合せ代
を正確に位置決めすることができ、かつ圧接時の幅方向
の広がりを低減できる圧延材の接合装置を提供する。 【構成】 圧延材接合装置10の圧接装置22が、先行
圧延材1の後端部上面に接する下面を有する上型23a
と、後続圧延材2の先端部下面に接する上面を有する下
型23bと、上型及び下型を挟持して圧縮するプレス装
置23cとからなり、上型は、先行圧延材の末端面に接
しかつ下方に付勢され上方に移動可能な上突起部26a
を有し、かつ上型の下面は、幅方向中央部が下方に膨ら
んだ凸形状を有しており、下型は、後続圧延材の先端面
に接しかつ上方に付勢され下方に移動可能な下突起部2
6bを有し、かつ下型の上面は、幅方向中央部が上方に
膨らんだ凸形状を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延設備において
圧延材とともに走行しながら、先行する圧延材の後端と
後続する圧延材の先端とを接合する圧延材の接合装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱間圧延設備(ホットストリップ
ミル)では、粗圧延機で圧延されたバー材を、それぞれ
別々に仕上圧延機に供給し、所望の板厚のストリップ材
を得ていた。しかし、かかる手段では、圧延材全体を均
一に圧延できず、圧延材の端部(前端部と後端部)に欠
陥が生じやすく圧延材の歩留りを低下させ、かつ噛込み
/尻抜け等のため圧延速度を高速化しにくい問題点があ
った。
【0003】かかる問題点を解決するため、圧延材を連
続的に仕上圧延機に供給するために先行する圧延材の後
端と次の圧延材の前端とを接合する接合装置が従来から
提案されていた(例えば、特開昭62−252603号
公報、特開昭63−93408号公報、特公平5−13
9号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62−
252603号の「板接合方法」は、接合すべき板の端
部相互間に、継手を打込んで接合するものであるが、圧
延材の幅全体にわたり十分な接合強度を確保するには多
数の継手を短時間で打込む必要があり、自動化(機械
化)が困難であり、かつ継手部を均一に圧延できない問
題点があった。
【0005】また、特公平5−139号の「帯板の走間
溶接装置」は、圧延材とともに走行しながら後端と先端
を溶接接合する装置であるが、幅広の圧延材を溶接する
には時間がかかるため設備全体が長くなりやすく、かつ
接合部に凸凹が生じやすく、接合部を均一に圧延するこ
とが困難である問題点があった。更に、特開昭63−9
3408号の「バー接合設備」は、圧延材にループを形
成して、後端と先端を圧接するものであるが、比較的厚
いバー材をループに形成するため、バー材に曲げ癖が付
きやすくかつ十分な接合時間を確保できず、また後端と
先端を単に圧接しても圧延材の幅全体にわたり十分な接
合強度を確保できない問題点があった。
【0006】また、かかる「バー接合設備」では、先行
圧延材と後続圧延材の加工面を正確に重ね合わせるのが
難しい問題点があった。すなわち、圧延材は例えば60
m/min程度の高速で走行するため、先行圧延材と後
続圧延材の重合せ代を正確に位置決めするのが難しく、
そのため重合せ代がバラツキやすく、重合せ代が大きす
ぎると圧縮して接合する際の圧接装置の出力が過大とな
り、圧縮率が不足して重合せ部が厚くなって下流側での
圧延に支障を起こし、逆に重合せ代が小さすぎると接合
強度が不足する問題点があった。
【0007】一方、重合せ代が適正(例えば約30m
m)であっても、圧接装置により重合せ部を圧延材とほ
ぼ同一厚さまで圧縮して接合すると、圧延材が圧延方向
のみならず幅方向にも伸び、幅方向の広がり(幅広が
り)が過大になって下流における圧延に支障を生じるこ
とがある問題点があった。
【0008】本発明は上述した種々の問題点を解決する
ために創案されたものである。すなわち、本発明の目的
は、台車上で先行圧延材と後続圧延材の重合せ代を正確
に位置決めすることができ、かつ圧接時の幅方向の広が
りを低減でき、これにより、先行圧延材の後端と後続圧
延材の先端とを圧延材とともに走行しながら接合するこ
とができ、短時間に圧延材の幅全体にわたり十分な接合
強度で接合することができ、かつ下流に配置した仕上圧
延機に接合部の凸凹が少ない圧延材を連続的に供給する
ことができる圧延材接合装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧延方
向に走行する台車と、該台車上に取付られ先行する圧延
材の後端部を水平に挟持して上下動可能な後端クランプ
装置と、前記台車上に取付られ後続する圧延材の先端部
を水平に挟持する先端クランプ装置,又は該台車上に取
付けられ先行する圧延材の後端部を水平に挟持する後端
クランプ装置と、前記台車上に取付られ後続する圧延材
の先端部を水平に挟持して上下動可能な先端クランプ装
置と、先行圧延材の後端部下面と後続圧延材の先端部上
面を同時に切削加工する加工装置と、該加工面を還元状
態に保持する還元保持装置と、先行圧延材と後続圧延材
の加工面を重ね合わせて圧延材とほぼ同一厚さまで圧縮
して接合する圧接装置と、を備え、前記圧接装置は、先
行圧延材の後端部上面又は後続圧延材の先端部上面に接
する下面を有する上型と、後続圧延材の先端部下面又は
先行圧延材の後端部下面に接する上面を有する下型と、
上型及び下型を挟持して圧縮するプレス装置と、からな
り、上型は、先行圧延材の末端面又は後続圧延材の先端
面に接しかつ下方に付勢され上方に移動可能な上突起部
を有し、かつ上型の下面は、幅方向中央部が下方に膨ら
んだ凸形状を有しており、下型は、後続圧延材の先端面
又は先行圧延材の末端面に接しかつ上方に付勢され下方
に移動可能な下突起部を有し、かつ下型の上面は、幅方
向中央部が上方に膨らんだ凸形状を有している、ことを
特徴とする圧延材の接合装置が提供される。
【0010】本発明の好ましい実施例によれば、先行圧
延材の末端面又は後続圧延材の先端面と上突起部との接
触を検出する上圧力センサーと、後続圧延材の先端面又
は先行圧延材の先端面と下突起部との接触を検出する下
圧力センサーとを更に備える。
【0011】
【作用】上記本発明の構成によれば、後端クランプ装置
と先端クランプ装置により、先行圧延材と後続圧延材を
挟持したままで台車が圧延方向に走行するので、圧延材
を連続的に仕上圧延機に供給することができる。また、
加工装置による切削加工と圧接装置による圧接の2工程
で圧延材の幅全体を接合できるため、接合時間を大幅に
短縮することができ、圧延設備全長を短くすることがで
きる。更に、還元保持装置により加工面を還元状態に保
持したまま、加工装置により後端部下面と先端部上面又
は後端部上面と先端部下面を同時に面一に切削加工しか
つ圧接装置により加工面を重ね合わせて圧延材とほぼ同
一厚さまで圧縮して接合するので、加工面の酸化がほと
んどなくかつ加工面を隙間なく密着させて圧接すること
ができ、圧延材の幅全体にわたり十分な接合強度で接合
することができる。
【0012】更に本発明の構成によれば、圧接装置が、
先行圧延材の後端部上面又は後続圧延材の先端部上面に
接する下面を有する上型と、後続圧延材の先端部下面又
は先行圧延材の後端部下面に接する上面を有する下型
と、上型及び下型を挟持して圧縮するプレス装置とから
なり、上型は先行圧延材の末端面又は後続圧延材の先端
面に接する上突起部を有し、下型は後続圧延材の先端面
又は先行圧延材の末端面に接する下突起部を有するの
で、上型の上突起部により先行圧延材の末端面又は後続
圧延材の先端面を位置決めし、下型の下突起部により後
続圧延材の先端面又は先行圧延材の末端面を位置決めす
ることにより、台車上で先行圧延材と後続圧延材の重合
せ代を正確に位置決めすることができる。この上突起部
と下突起部は、挟持する圧延材の方向にそれぞれ付勢さ
れかつその反対方向にそれぞれ移動可能に設けられてい
るので、圧接時に圧延材から離れる方向に移動しプレス
装置による圧接を阻害しない。また、上型の下面は、幅
方向中央部が下方に膨らんだ凸形状を有しており、下型
の上面は、幅方向中央部が上方に膨らんだ凸形状を有し
ているので、圧接時の幅方向両端部の圧縮率を下げるこ
とができ、幅方向中央部の肉を長手方向(圧延方向)に
伸ばし、圧接時の幅方向の広がりを低減することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。なお、各図において共通する部分には同
一の符号を付して重複した説明を省略する。図1は、本
発明による圧延材接合装置の全体構成図である。この図
において、本発明の圧延材接合装置10は、圧延方向に
走行する台車12と、台車12上に取付られ先行する圧
延材1の後端部を水平に挟持して上下動可能な後端クラ
ンプ装置14と、台車12上に取付られ後続する圧延材
2の先端部を水平に挟持する先端クランプ装置16と、
先行圧延材1の後端部下面と後続圧延材2の先端部上面
を同時に面一に切削加工する加工装置18と、加工面を
還元状態に保持する還元保持装置20と、先行圧延材1
と後続圧延材2の加工面を重ね合わせて圧延材1、2と
ほぼ同一厚さまで圧縮して接合する圧接装置22と、を
備えている。
【0014】加工装置18は、圧延材の幅方向の軸心を
中心に回転する円筒形カッタ19aを有し、カッタ19
aの高さを調整しかつカッタ19aを前後進させること
により、先行圧延材1の後端部下面と後続圧延材2の先
端部上面の両方を同時に面一に切削加工するようになっ
ている。後端クランプ装置14は、先行圧延材1の後端
部下面をカッタ19aの上面に接触させる加工高さHと
先行圧延材1の後端部を後続圧延材2の先端部とほぼ同
一高さに保持する圧接高さLとの間を上下動可能になっ
ており、先行圧延材1の後端部を水平に支持して挟持す
ることができる。また、先行圧延材1の後端部を加工高
さHに保持して、単一のカッタ19aにより先行圧延材
1の後端部下面と後続圧延材2の先端部上面を同時に面
一に切削加工することができ、かつ圧接高さLに保持し
て先行圧延材1と後続圧延材2の加工面を重ね合わせ、
圧接装置22により圧縮して接合することができる。ま
た、同様に先端クランプ装置16は、後続圧延材2の先
端部を水平に支持して挟持することができる。
【0015】圧接装置22は、先行圧延材1の後端部上
面に接する下面を有する上型23aと、後続圧延材2の
先端部下面に接する上面を有する下型23bと、上型2
3a及び下型23bを挟持して圧縮するプレス装置23
cと、からなる。下型23bは、台車12に固定されて
いる。また、上型23aはプレス装置23cのラムの下
面に取付られ、ラムとともに昇降するようになってい
る。かかる構成により、加工装置18による切削加工中
に、先行圧延材1の後端部と後続圧延材2の先端部を、
上型23a及び下型23bで支持することができ、かつ
プレス装置23cのラムを下降させることにより、先行
圧延材1と後続圧延材2の加工面を切削加工完了後すぐ
さま重ね合わせて圧縮することができる。また、この圧
縮により重ね合わせ部分を圧延材1、2とほぼ同一の厚
さまで圧縮することにより、接合部の凸凹がほとんどな
く接合部をほぼ均一に圧延することができる。
【0016】図2(A)は図1の金型23a、23bの
部分断面拡大図であり、図2(B)はそのA−A線にお
ける側面図である。図2において、上型23aは上型取
付台29aに、下型23bは下型取付台29bに取付け
られている。また上型23aは、先行圧延材1の末端面
に接しかつ下方に付勢され上方に移動可能な上突起部2
6aを有し、かつ上型23aの下面は、幅方向中央部が
下方に膨らんだ凸形状を有している。また、下型23b
は、後続圧延材2の先端面に接しかつ上方に付勢され下
方に移動可能な下突起部26bを有し、かつ下型23b
の上面は、幅方向中央部が上方に膨らんだ凸形状を有し
ている。
【0017】更に図2の実施例では、上型23aと下型
23bはそれぞれ溝穴を有し、その溝穴内に幅方向に細
長い上突起部26a及び下突起部26bが挿入され、弾
性部材27で圧延材側に付勢されている。この弾性部材
27は、板バネ、コイルバネ、或いはゴム、プラスチッ
ク等の弾性体であってもよい。また、上突起部26a及
び下突起部26bは部分的に幅広の部分を有し、溝穴か
ら抜け出ないようになっている。
【0018】かかる構成により、上型の上突起部26a
により先行圧延材1の末端面を位置決めし、下型の下突
起部26bにより後続圧延材2の先端面を位置決めする
ことにより、台車12上で先行圧延材1と後続圧延材2
の重合せ代を正確に位置決めすることができる。また、
上突起部26aと下突起部26bは、挟持する圧延材の
方向にそれぞれ付勢されかつその反対方向にそれぞれ移
動可能に設けられているので、圧接時に圧延材1、2か
ら離れる方向に移動しプレス装置による圧接を阻害しな
い。また、上型23aの下面は、幅方向中央部が下方に
膨らんだ凸形状を有しており、下型23bの上面は、幅
方向中央部が上方に膨らんだ凸形状を有しているので、
圧接時の幅方向両端部の圧縮率を下げることができ、幅
方向中央部の肉を長手方向(圧延方向)に伸ばし、圧接
時の幅方向の広がりを低減することができる。
【0019】図2において、本発明の圧延材の接合装置
は更に、先行圧延材1の末端面と上突起部26aとの接
触を検出する上圧力センサー28aと、後続圧延材2の
先端面と下突起部26bとの接触を検出する下圧力セン
サー28bとを備えている。かかる上下の圧力センサー
28a、28bにより、圧延材1、2の端面の位置決め
を検出することができる。
【0020】更に図1において還元保持装置20は、C
OG(コークス炉ガス)、LPG、LNG等の可燃性ガ
スを完全燃焼させる量よりも少ない酸素で燃焼させて、
水素ラジカル、CH2 Oラジカル等還元性ラジカルを含
有する還元炎にて還元状態を形成する還元炎バーナであ
り、加工装置18による切削加工工程、及び圧接装置2
2による圧接工程の間、加工面を還元状態に保持し、そ
の酸化を防止し、高い接合強度を確保することができ
る。
【0021】台車12は、複数の車輪13を有し、この
車輪13は圧延方向に延びたレール3上を図示しない駆
動装置により走行するようになっている。この図で、B
は圧延装置の圧延高さであり、複数のローラ4が圧延材
を圧延高さBで支持し圧延方向に移動させるようになっ
ており、例えば既存の圧延設備を稼働した状態で、本発
明の圧延材接合装置を設置することができる。
【0022】本発明の圧延材接合装置10は更に、圧延
材1、2を圧延装置の圧延高さBから先端クランプ装置
16に案内し、かつ後端クランプ装置14から圧延高さ
Bに案内する上下に揺動可能な傾斜ガイド24、25を
備えており、傾斜ガイド24、25を「上昇位置」に移
動させて、既存の圧延設備をそのまま稼働させることが
でき、かつ「下降位置」に移動させて、後続圧延材2を
圧延高さBから先端クランプ装置16に案内し、かつ先
行圧延材1を後端クランプ装置14から圧延高さBに案
内することができる。
【0023】図3は、本発明の圧延材接合装置の作動説
明図である。図3(A)において、台車12は圧延速度
と同期して圧延方向に走行しており、上型の上突起部2
6aにより先行圧延材1の末端面が位置決めされ、下型
の下突起部26bにより後続圧延材2の先端面を位置決
めされ、次いで後端クランプ装置14により先行圧延材
1の後端部が水平に挟持され、先端クランプ装置16に
より後続圧延材2の先端部も水平に挟持されている。
【0024】先行圧延材1の後端部は後端クランプ装置
14により加工高さHにある。また、加工装置18と圧
接装置22は待機状態にあり、上型23aの下面が先行
圧延材1の後端部上面に接し、下型23bの下面が後続
圧延材2の先端部下面に接している。次いで、図3
(B)に示すように、加工装置18によりカッタ19a
を揺動させて加工高さに調整し、カッタ19aを圧延方
向(図で左右)に前後進させて先行圧延材1の後端部下
面と後続圧延材2の先端部上面を同時に面一に切削加工
する。加工中、還元保持装置20により加工面は還元状
態に保持される。
【0025】次いで、図3(C)に示すように、カッタ
19aを待機位置に戻し、後端クランプ装置14により
先行圧延材1の後端部を圧接高さLまで下降させ、同時
に圧接装置22により、先行圧延材1と後続圧延材2の
加工面を重ね合わせて圧延材とほぼ同一厚さまで圧縮し
て接合を完了する。圧接中も、還元保持装置20により
加工面は還元状態に保持される。また、圧接の際、上型
23aの下面は、幅方向中央部が下方に膨らんだ凸形状
を有しており、下型23bの上面は、幅方向中央部が上
方に膨らんだ凸形状を有しているので、圧接時の幅方向
両端部の圧縮率を下げることができ、幅方向中央部の肉
を長手方向(圧延方向)に伸ばし、圧接時の幅方向の広
がりを低減することができる。
【0026】次いで、後端クランプ装置14、先端クラ
ンプ装置16、及び圧接装置22を開放し、台車12が
後退して待機位置に復帰する。
【0027】かかる接合方法により、圧延材を連続的に
仕上圧延機に供給したままで、先行圧延材と後続圧延材
を接合でき、また、加工装置による切削加工と圧接装置
による圧接の2工程で圧延材の幅全体を接合できるた
め、接合時間を大幅に短縮することができ、圧延設備全
長を短くすることができる。また、台車上で先行圧延材
と後続圧延材の重合せ代を正確に位置決めすることがで
き、かつ圧接時の幅方向の広がりを低減できる。
【0028】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できるこ
とは勿論である。
【0029】
【発明の効果】上述したように本発明の構成によれば、
後端クランプ装置と先端クランプ装置により、先行圧延
材と後続圧延材を挟持したままで台車が圧延方向に走行
するので、圧延材を連続的に仕上圧延機に供給すること
ができる。また、加工装置による切削加工と圧接装置に
よる圧接の2工程で圧延材の幅全体を接合できるため、
接合時間を大幅に短縮することができ、圧延設備全長を
短くすることができる。更に、還元保持装置により加工
面を還元状態に保持したまま、加工装置により後端部下
面と先端部上面を同時に切削加工しかつ圧接装置により
加工面を重ね合わせて圧延材とほぼ同一厚さまで圧縮し
て接合するので、加工面の酸化がほとんどなくかつ加工
面を隙間なく密着させて圧接することができ、圧延材の
幅全体にわたり十分な接合強度で接合することができ
る。
【0030】更に、本発明の接合装置によれば、圧接装
置が、先行圧延材の後端部上面又は後続圧延材の先端部
上面に接する下面を有する上型と、後続圧延材の先端部
下面又は先行圧延材の後端部下面に接する上面を有する
下型と、上型及び下型を挟持して圧縮するプレス装置と
からなり、上型は先行圧延材の末端面又は後続圧延材の
先端面に接する上突起部を有し、下型は後続圧延材の先
端面又は先行圧延材の末端面に接する下突起部を有する
ので、上型の上突起部により先行圧延材の末端面を位置
決めし、下型の下突起部により後続圧延材の先端面を位
置決めすることにより、台車上で先行圧延材と後続圧延
材の重合せ代を正確に位置決めすることができる。この
上突起部と下突起部は、挟持する圧延材の方向にそれぞ
れ付勢されかつその反対方向にそれぞれ移動可能に設け
られているので、圧接時に圧延材から離れる方向に移動
しプレス装置による圧接を阻害しない。また、上型の下
面は、幅方向中央部が下方に膨らんだ凸形状を有してお
り、下型の上面は、幅方向中央部が上方に膨らんだ凸形
状を有しているので、圧接時の幅方向両端部の圧縮率を
下げることができ、幅方向中央部の肉を長手方向(圧延
方向)に伸ばし、圧接時の幅方向の広がりを低減するこ
とができる。
【0031】従って、本発明の圧延材の接合装置は、台
車上で先行圧延材と後続圧延材の重合せ代を正確に位置
決めすることができ、かつ圧接時の幅方向の広がりを低
減でき、これにより、先行圧延材の後端と後続圧延材の
先端とを圧延材とともに走行しながら接合することがで
き、短時間に圧延材の幅全体にわたり十分な接合強度で
接合することができ、かつ下流に配置した仕上圧延機に
接合部の凸凹が少ない圧延材を連続的に供給することが
できる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧延材接合装置の全体構成図であ
る。
【図2】図1の金型部分の詳細図である。
【図3】本発明の圧延材接合装置の作動説明図である。
【符号の説明】
1 先行圧延材 2 後続圧延材 3 レール 4 ローラ 10 圧延材接合装置 12 台車 13 車輪 14 後端クランプ装置 16 先端クランプ装置 18 加工装置 19a カッタ 20 還元保持装置 22 圧接装置 23a 上型 23b 下型 23c プレス装置 24、25 傾斜ガイド 26a 上突起部 26b 下突起部 27 弾性部材 28a 上圧力センサー 28b 下圧力センサー 29a 上型取付台 29b 下型取付台 H 加工高さ L 圧接高さ B 圧延高さ
フロントページの続き (72)発明者 沖 正海 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金 属工業株式会社内 (72)発明者 坂本 浩一 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金 属工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延方向に走行する台車と、該台車上に
    取付られ先行する圧延材の後端部を水平に挟持して上下
    動可能な後端クランプ装置と、前記台車上に取付られ後
    続する圧延材の先端部を水平に挟持する先端クランプ装
    置,又は該台車上に取付けられ先行する圧延材の後端部
    を水平に挟持する後端クランプ装置と、前記台車上に取
    付られ後続する圧延材の先端部を水平に挟持して上下動
    可能な先端クランプ装置と、先行圧延材の後端部下面と
    後続圧延材の先端部上面を同時に切削加工する加工装置
    と、該加工面を還元状態に保持する還元保持装置と、先
    行圧延材と後続圧延材の加工面を重ね合わせて圧延材と
    ほぼ同一厚さまで圧縮して接合する圧接装置と、を備
    え、 前記圧接装置は、先行圧延材の後端部上面又は後続圧延
    材の先端部上面に接する下面を有する上型と、後続圧延
    材の先端部下面又は先行圧延材の後端部下面に接する上
    面を有する下型と、上型及び下型を挟持して圧縮するプ
    レス装置と、からなり、 上型は、先行圧延材の末端面又は後続圧延材の先端面に
    接しかつ下方に付勢され上方に移動可能な上突起部を有
    し、かつ上型の下面は、幅方向中央部が下方に膨らんだ
    凸形状を有しており、下型は、後続圧延材の先端面又は
    先行圧延材の末端面に接しかつ上方に付勢され下方に移
    動可能な下突起部を有し、かつ下型の上面は、幅方向中
    央部が上方に膨らんだ凸形状を有している、ことを特徴
    とする圧延材の接合装置。
  2. 【請求項2】 先行圧延材の末端面又は後続圧延材の先
    端面と上突起部との接触を検出する上圧力センサーと、
    後続圧延材の先端面又は先行圧延材の末端面と下突起部
    との接触を検出する下圧力センサーとを更に備える、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の圧延材の接合装置。
JP15631294A 1994-07-08 1994-07-08 圧延材の接合装置 Pending JPH0824909A (ja)

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