JPH08247929A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH08247929A
JPH08247929A JP5311195A JP5311195A JPH08247929A JP H08247929 A JPH08247929 A JP H08247929A JP 5311195 A JP5311195 A JP 5311195A JP 5311195 A JP5311195 A JP 5311195A JP H08247929 A JPH08247929 A JP H08247929A
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JP
Japan
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light
light emitting
image
reflector
effect element
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Withdrawn
Application number
JP5311195A
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English (en)
Inventor
Takanori Kajiya
孝 則 加治屋
Shuji Naito
藤 修 治 内
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出感度の高い特定波長の光で照明する。光
源の発熱を抑制する。無駄な電力消費を抑える。光量分
布を均一にする。 【構成】 ガラス体1の一端面1aを入射面、他端面1
bを出射面とし、入射面に設置した発光ダイオ−ド2A
〜2Eからの光をガラス体1に通す。入射面と出射面以
外の4面を光反射面とし、反射によってガラス体1の内
部で光を拡散させ、出射面での光量分布を均一化する。
出射面に拡散器3,4を配置して、更に光量分布を均一
化する。拡散器4の外側に偏光板5を設け、直線偏向の
光で照明する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は照明装置に関し、例え
ば、磁気光学欠陥検査装置の光源として利用しうる。
【0002】
【従来の技術】磁気光学欠陥検査装置の技術について
は、例えば特開平2−253152号公報及び特開平3
−276050号公報に開示されている。
【0003】磁気光学欠陥検査装置では、強磁性体でな
る検査対象物を磁化し、その表面に近接配置したファラ
デ−効果素子(又は磁気光学効果素子と呼ばれる)に直
線偏光の光を入射させ、該素子を透過しその底面の反射
膜で反射し、再びファラデ−効果素子を透過した反射光
の偏光状態を、検光子を介して観察する。
【0004】ファラデ−効果素子上には、全域に渡って
迷路状に磁区が存在している。そして、ファラデ−効果
素子を通過する光の偏光面は、ファラデ−効果素子上の
磁区に応じて回転する。従って、ファラデ−効果素子に
直線偏光を照射した状態で、それを検光子を介して観察
すると、例えば図10に示すような磁区模様を見ること
ができる。
【0005】磁気光学欠陥検査装置においては、検査対
象物の近傍に配置したファラデ−効果素子の磁区模様の
太さが、検査対象物からの漏れ磁束によって変わる。即
ち、磁区の自発磁化の方向と同じ向きの磁束によって磁
区が太くなり、反対方向の磁束によって磁区が細くな
る。検査対象物に欠陥がない時には漏れ磁束がないが、
欠陥があると漏れ磁束が生じるので、検査対象物上の欠
陥の有無に応じて、磁区模様の磁区の太さが変わる。従
って、検光子を通して観察される画像光に基づいて、欠
陥の有無を検出しうる。
【0006】ところで、ファラデ−効果素子において
は、偏光面の回転量および光の吸収量が波長に応じて変
化するため、それを利用する磁気光学欠陥検査装置の検
出感度は、800nm程度の波長に対して最大になる。
従って検出感度を高くするために、磁気光学欠陥検査装
置の光源としては、800nm程度の波長の光を使用し
ている。
【0007】従来の磁気光学欠陥検査装置では、白熱電
球を光源として採用し、白熱電球から出る様々な波長の
光の中から、バンドパスフィルタやコ−ルドフィルタを
用いて必要な波長成分の光のみを抽出し、抽出した光を
欠陥検出のために使用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、白熱電
球が出射する光には様々な波長成分が含まれているの
で、必要な波長の光の強度を大きくすると、不要な波長
のエネルギ−も増大し、無駄な電力を消費するだけでな
く、電球の発熱量が大きくなり、様々な不具合が生じ
る。
【0009】例えば発光ダイオ−ドには、必要な波長成
分(770〜790nmの近赤外線)の光だけを出射す
るものが存在するので、それを利用すれば、フィルタが
不要であり、光源の発熱も抑制することができる。しか
しながら、発光ダイオ−ドのような点光源を磁気光学欠
陥検査装置に用いると、光源からの光が拡散されずにそ
のまま検光子に到達するため、観察される像の中に光源
が輝点として映ることになり、均一な照度分布でないた
め、欠陥の識別が困難になる。
【0010】従って本発明は、必要な波長の均一な強度
の光で、比較的広い範囲を同時に照明可能にするととも
に、光源の発熱を抑制することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の照明装置は、ほぼ直方体状に形成され、そ
れの光入射面(1a)及び該光入射面と対向する位置に
ある光出射面(1b)を除く4つの面に光反射面(1
c)が形成された光反射体(1);該光反射体の光入射
面に対向して各々の光軸が配置された複数の発光手段
(2A,2B,2C,2D,2E);前記光反射体の光
出射面に対向する位置に設置された、光拡散手段(3,
4);及び前記光反射体から出て前記光拡散手段を通っ
た光を、直線偏光に変換する偏光板(5);を備える。
【0012】また請求項2の発明では、前記光拡散手段
は、前記光反射体の光出射面のほぼ全域に対向する位置
に設置された第1の拡散手段(3)と、前記光反射体の
光出射面と対向する位置のうち、前記発光手段の各々の
光軸と対向する位置の近傍に設置された第2の拡散手段
(4)を含む。
【0013】また請求項3の発明では、前記複数の発光
手段の各々の近傍に、それらが出射する光の強度を検出
する検出手段(6A,6B,6C,6D,6E)が設置
され、該検出手段が検出した光の強度をフィ−ドバック
して各発光手段の付勢量をそれぞれ独立して調整する光
量調節手段(7)が設置される。
【0014】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0015】
【作用】本発明においては、複数の発光手段(2A,2
B,2C,2D,2E)が、光反射体(1)の光入射面
(1a)に対向して配置されており、各々の発光手段か
ら出た光は、光入射面(1a)から光反射体(1)に入
射する。光反射体(1)は直方体状に形成されており、
光入射面(1a)と光出射面(1b)を除く4つの面に
は光反射面(1c)が形成されている。従って、光反射
体(1)に入射した光のうち、光軸の中心から少しずれ
た光は、光反射面(1c)で反射して別の方向に向か
い、反射を繰り返して様々な方向から光出射面(1b)
に到達するので、光出射面(1b)から出る光の強度分
布は均一化される。また、複数の発光手段を使用するの
で、比較的広い範囲を同時に照明することができる。光
反射体(1)の光出射面(1b)から出る光は、光拡散
手段(3,4)によって拡散されるため、光拡散手段の
出側では、光強度分布が更に平滑化される。光拡散手段
を通った光は、偏光板(5)によって直線偏光に変換さ
れ、照明光として出射される。
【0016】請求項2の発明では、前記光反射体の光出
射面のほぼ全域に対向する位置に第1の拡散手段(3)
が設置され、更に前記光反射体の光出射面と対向する位
置のうち、前記発光手段の各々の光軸と対向する位置の
近傍に第2の拡散手段(4)が設置されている。このた
め、光の強度分布を平滑化する効果が非常に高い。特
に、第2の拡散手段が発光手段の各々の光軸と対向する
光強度の大きい部分に配置されているので、光強度分布
のピ−クレベルを下げ、光強度が比較的低い部分のレベ
ルを上げて、光強度分布をより平担化することができ
る。
【0017】請求項3の発明では、各々の発光手段の近
傍に設置された検出手段(6A,6B,6C,6D,6
E)からの信号に基づいて、光量調節手段(7)が各発
光手段の付勢量をそれぞれ独立して調整するので、発光
手段の近傍での光強度分布を平担化することができる。
従って、照明光の光強度分布もより平滑化される。
【0018】
【実施例】実施例の磁気光学欠陥検出装置の主要部であ
る検出ユニットの構成を図1に示す。図1を参照して説
明する。ケ−シング20の先端部20aに薄板状のファ
ラデ−効果素子21が固定されている。ケ−シング20
の内部には、ファラデ−効果素子21の面に光軸を向け
て配置された照明装置10が備わっている。また、照明
装置10と別の位置に、CCDイメ−ジセンサが撮像装
置24として設置されている。照明装置10から出た照
明光は、ファラデ−効果素子21を透過し、その底面の
反射膜で反射して再びファラデ−効果素子21を透過
し、検光子22及びレンズ23を通って撮像装置24で
受光される。
【0019】照明装置10の縦断面を拡大して図2に示
し、照明装置10の平面図を図3に示す。図2及び図3
を参照して説明する。光拡散体1は、直方体のガラス材
料で構成してある。大きさは、X軸方向が90mm、Y
軸方向が2mm、Z軸方向が50mmになっている。光
拡散体1の6つの面11,12,13,14,15及び
16のうち、側方の4面11,12,13及び14に
は、アルミニウムの蒸着によって形成した光反射膜1c
がそれぞれ設けてあり、残りの2面15及び16は透明
になっている。
【0020】光拡散体1の面15には、それと対向する
面16の方向に光軸を向けて配置した5個の発光ダイオ
−ド2A,2B,2C,2D及び2EをX軸方向に等間
隔に並べて固定してある。発光ダイオ−ド2A,2B,
2C,2D及び2Eは、全て近赤外線の波長(770〜
790nm)で発光する特性を有している。近赤外線の
波長で発光する発光ダイオ−ドを照明用光源として用い
ることにより、ファラデ−効果素子21の検出感度が高
くなる。
【0021】光拡散体1の上側の面14上には、発光ダ
イオ−ド2A,2B,2C,2D及び2Eの近傍に、そ
れぞれ、フォトダイオ−ド6A,6B,6C,6D及び
6Eが受光面を下に向けて設置してある。フォトダイオ
−ド6A,6B,6C,6D及び6Eの受光面と対向す
る部分については、上面14の光反射膜1cは取除いて
ある。即ち、フォトダイオ−ド6A,6B,6C,6D
及び6Eは、それぞれ、発光ダイオ−ド2A,2B,2
C,2D及び2Eの近傍での照度を検出することができ
る。
【0022】光拡散体1の4面11,12,13及び1
4には光反射膜1cが形成されているので、発光ダイオ
−ド2A,2B,2C,2D及び2Eから出た光は、入
射面1aから光拡散体1に入射し、その内空間で光反射
膜1cによって反射を繰り返し、出射面1bから光拡散
体1の外に出る。発光ダイオ−ドは比較的指向性が高い
ため、入射面1aの近傍では、位置によって照度に大き
な差が生じるが、光拡散体1の内部で反射を繰り返すこ
とによって、照度が均一化され、照度分布が比較的平担
になる。
【0023】照明光の光強度分布を更に平担にするため
に、出射面1bの外側に、2組の光拡散器3及び4を設
置してある。光拡散器3及び4の材料は、半透明の樹脂
フィルムであり、それを透過する光を拡散する機能を有
する。光拡散器3は、出射面1bの全幅に渡ってそれを
覆うように配置した1枚の樹脂フィルムで構成してあ
る。また光拡散器4は、分割された複数の樹脂フィルム
で構成してあり、複数の樹脂フィルムは各々、発光ダイ
オ−ド2A,2B,2C,2D及び2Eの光軸の中心
(A1,A2,A3,A4,A5)が通る位置及びその
周辺部のみを覆うように配置されている。
【0024】光拡散体1の内部での反射の繰り返し、な
らびに光拡散器3及び4のそれぞれによる光の拡散によ
って、図4に示すように、光強度分布は平担化されるの
で、この照明装置10の出力には、均一な照度分布が得
られる。また、光拡散器3,4の外側に偏光板5が設置
されているため、照明装置10の出力には、直線偏光の
照明光が得られる。この照明光が、図1に示すファラデ
−効果素子21に照射される。
【0025】この実施例では、光拡散体1の内部におけ
る照度分布を最適にするために、各位置の光量を検出す
るフォトダイオ−ド6A,6B,6C,6D及び6E
と、発光ダイオ−ド2A,2B,2C,2D及び2Eの
光量を調節する光量調節回路7を設けてある。
【0026】光量調節回路7の構成を図5に示す。図5
を参照すると、光量調節回路7には、それぞれ発光ダイ
オ−ド2A,2B,2C,2D及び2Eの光量を調節す
る、独立した5組の回路が備わっている。各々の回路に
は、可変抵抗器7a,減算器7b,増幅器7c及びドラ
イバ7dが備わっている。5組の回路の可変抵抗器7a
には、それぞれ独立した目標レベルVA,VB,VC,
VD及びVEがセットされる。フォトダイオ−ド6A,
6B,6C,6D及び6Eの出力信号は、増幅器7cで
増幅され、減算器7bに印加される。減算器7bは、可
変抵抗器7aが出力する目標レベルと増幅器7cの出力
レベルとの差の信号をドライバ7dに印加する。従っ
て、各可変抵抗器7aにセットされた目標レベルVA〜
VEと、フォトダイオ−ド6A〜6Eの検出した光量と
に応じて、発光ダイオ−ド2A〜2Eの発光量が自動的
に調節される。この実施例では、フォトダイオ−ド6A
〜6Eの検出する光量分布が均一になるように、予め目
標レベルVA,VB,VC,VD及びVEをセットして
ある。従って、側方の面11,13からの反射の影響な
ども補償され、均一な照度分布が照明装置10の出力に
得られる。
【0027】図1に示した検出ユニットを用いて構成し
た欠陥検出装置を正面から見た状態及び側面から見た状
態の外観を、それぞれ図7及び図8に示す。この欠陥検
査装置は、製造された厚板鋼板61の検査ラインに設置
されている。厚板鋼板61は、図7の矢印方向に高速で
搬送されながら、その表面の全域が欠陥検査装置によっ
て検査される。実際の厚板鋼板61は非常に大きいの
で、その全域を1台の欠陥検査装置で検査することはで
きず、従って実際には、多数の欠陥検査装置が検査ライ
ン上に配列されているが、図では1台の欠陥検査装置の
みが示されている。また、欠陥検査装置は移動しない
が、4つの車輪62を介して厚板鋼板の表面61aと常
時当接しており、表面61aに倣って動くように支持さ
れている。
【0028】この欠陥検査装置は、ファラデ−効果を利
用して、厚板鋼板表面の欠陥を検出する。即ち、厚板鋼
板61を磁化する場合、欠陥が無ければ表面61a上に
漏洩磁束は生じないが、欠陥があると漏洩磁束が生じ
る。従って、表面61a上にファラデ−効果を生じる素
子を配置すれば、漏洩磁束の有無によって、該素子の磁
区幅が変化するので、検光子を介してファラデ−効果素
子上の磁区模様を観察すれば、漏洩磁束の有無、つまり
欠陥の有無が検出できる。従って、この欠陥検査装置の
主要部は、磁化器50,ファラデ−効果素子21,照明
装置10,検光子22,レンズ23及び撮像装置24で
構成されている。
【0029】ファラデ−効果素子21は、薄板状で厚板
鋼板61の幅方向に長い帯状(長方形状)に形成されて
おり、厚板鋼板61の表面1aに近接してそれと対向す
るように配置されている。ファラデ−効果素子21の主
要部は、希土類・鉄・ガ−ネット(RIG)の垂直磁化
膜であり、面に垂直な方向以外は難磁化特性を有し、5
00〜1000エルステッド程度の水平磁界では磁区の
移動や磁気飽和が生じない物が使用されている。また、
膜の上面(光の入射面)には無反射コ−ティング、膜の
底面(鋼板と対向する面)には全反射コ−ティングがそ
れぞれ施されており、ファラデ−効果素子21に入射し
た光は、垂直磁化膜内を通り、底面で反射されて再び垂
直磁化膜内を通り、ファラデ−効果素子21から出る。
光が垂直磁化膜内を往復する間に、各々の位置の磁区に
応じて、偏光面の回転が生じる。従って、検光子22を
介して観察できる画像(偏光パタ−ン)は、ファラデ−
効果素子21上の磁区模様に対応する。そして、各磁区
の幅が垂直方向の磁束(価板表面又は表層部の欠陥から
の漏れ磁束)の大きさによって変化する。このため、検
光子22を介して観察される画像により、欠陥の有無を
識別できる。
【0030】磁化器50の外観を図6に示す。図6を参
照すると、この磁化器50は、強磁性体で構成されたコ
ア51と、それに巻回された2つの電気コイル52及び
53で構成されている。コア51は、4辺51a,51
b,51c及び51dでなる実質上矩形の枠体であり、
互いに対向する2辺51c及び51dに、それぞれ電気
コイル52及び53が巻回してある。また残りの2辺5
1a及び51bには、それぞれ突起51e及び51fが
形成してある。2つの電気コイル52及び53は、巻数
が同一になっており、また互いに対称に磁束を発生する
ように結線されている。つまり、電気コイル52の一端
52aがN極、他端52bがS極になる時には、電気コ
イル53の一端53aがN極、他端53bがS極にな
り、突起51e及び51fがそれぞれN極及びS極の磁
極を形成する。
【0031】図7及び図8に示すように、突起51e及
び51fは、厚板鋼板61の表面61aと近接して配置
されているので、電気コイル52及び53に通電し、突
起51e及び51fに磁極を形成することによって、厚
板鋼板61が磁化される。また、突起51e及び51f
は、各辺51a及び51bの中央部に形成されているの
で、厚板鋼板61は、磁化器50の中心部と対向する位
置が最も強く磁化される。この位置と対向するように、
ファラデ−効果素子21が配置されている。また、コア
51は矩形の枠体であり、その中央部は開口部51gを
形成しているので、この部分に光路が形成されるように
光学系、即ちファラデ−効果素子21,照明装置10,
検光子22,レンズ23及び撮像装置24を含む図1の
検出ユニットが配置されている。
【0032】照明装置10は、スリット状の光をファラ
デ−効果素子21に照射するので、ファラデ−効果素子
21の全領域が同時に照明される。また照明装置10に
は偏光板5が備わっているので、ファラデ−効果素子2
1は直線偏光された光で照明される。照明光の波長は、
ファラデ−効果素子21の感度が高い770〜790n
mの範囲になっている。
【0033】検光子22,レンズ23及び撮像装置24
は、ファラデ−効果素子21の上方に、照明装置10と
光学的に対称な位置関係で配置されている。検光子22
は、偏光板であり、それが透過する光の偏光方向は、偏
光板5に対して45度傾けてある。検光子22を透過し
た光は、レンズ23で集光されて撮像装置24に入射
し、2次元画像として撮像される。
【0034】また、ファラデ−効果素子21を含む検出
ユニットを支持している部材及び突起51eには、それ
ぞれ市販のレ−ザ距離計で構成される間隙センサ71及
び72が設置されている。間隙センサ71は、検出面を
下に向けて配置されており、ファラデ−効果素子21の
底面と厚板鋼板61の表面61aとの間隙を検出する。
また間隙センサ72は、検出面を下に向けて配置されて
おり、突起51e、即ち磁極の先端と厚板鋼板61の表
面61aとの間隙を検出する。この欠陥検査装置は、車
輪62などで構成される倣い機構によって、厚板鋼板6
1の表面61aに倣うように動くので、上記間隙が大き
く変化する機会は少ないが、厚板鋼板61の移動に伴な
う振動などによって、間隙に僅かな変化が生じうる。し
かし、これらの間隙の大きさが変化すると、検査対象物
である厚板鋼板61の磁化の程度が変化し、漏れ磁束の
大きさも変化し、欠陥検出に利用される信号のS/N比
が悪化する。そこでこの実施例では、間隙センサ71及
び72で検出した間隙に基づいて、電気コイル52及び
53に流す電流の大きさを自動的に調整し、常に最高の
S/N比が得られるように制御している。
【0035】この欠陥検査装置の電気回路の構成を図9
に示す。図9を参照して説明する。発振器81は、この
電気回路の制御タイミングを定める一定周期の方形波信
号を出力する。具体的には、発振器81は、撮像装置2
4の二次元画像読取走査に使用される水平同期信号に同
期した三角波を生成し、それを整形して方形波を生成し
ている。発振器81が出力する方形波信号は、移相器8
5を介して、ストロボ電源82に印加される。ストロボ
電源82は、発振器81が出力する方形波信号に同期し
たパルス電力を、照明装置10にその電源として供給す
る。従って、照明は所定のタイミングで間欠的に実施さ
れる。
【0036】磁化コイル(電気コイル)52及び53に
は、検出信号のS/N比を最大にするような電流が常時
供給される。この電流は交流であり、発振器81が出力
する方形波信号に同期した方形波形になる。磁化コイル
52及び53に流す電流の値C+,C−は、マイクロコ
ンピュ−タCPUによって決定され、間隙センサ71が
検出した間隙G1,間隙センサ72が検出した間隙G
2,製造ラインを管理するプロセスコンピュ−タ78か
ら得られる検出対象鋼板の寸法及び鋼種に応じて変更さ
れる。電流の+側の値C+及び−側の値C−は、ラッチ
75に保持され、それらの一方がデ−タセレクタ76を
介してD/A変換器77に印加される。即ち、デ−タセ
レクタ76に印加される2つの信号C+,C−は、発振
器81が出力する信号の半周期毎に、極性検出器63の
出力によって交互に切換えられ、D/A変換器77に印
加される。電力増幅器64は、D/A変換器77が出力
するアナログ信号レベルを目標値とする一定の電流を磁
化コイル52及び53に流すように制御する。
【0037】磁化コイル52及び53に印加される電力
の極性は周期的に変化するので、磁化コイル52及び5
3によって磁化器50に発生する磁極も周期的に変化す
る。この極性変化の周期は非常に短いので、表皮効果が
現われ、厚板鋼板61中の磁束はその表層部分に集中す
る。これにより、比較的小さい電力で、厚板鋼板61の
欠陥検出に必要な部分だけを磁化することができる。
【0038】撮像装置24は、検光子22を介して入射
する二次元画像光を走査しながら撮像する。撮像装置2
4が出力する画像信号は、A/D変換器41によってデ
ジタル信号に変換され、極性変換器42に印加される。
極性変換器42は、発振器81が出力する方形波信号の
極性を検出する極性検出器63の出力によって制御され
る。極性変換器42が出力する画像信号は、フレ−ムバ
ッファ43と加算器44に印加される。加算器44は、
極性変換器42が出力する画像信号とフレ−ムバッファ
43が出力する画像信号とを加算し、その結果を画像処
理装置45に出力する。画像処理装置45は、画像信号
に所定の画像処理を施し、処理の結果を欠陥弁別器46
に出力する。欠陥弁別器46は、欠陥の有無を識別す
る。モニタTV47は、画像処理前の画像,画像処理後
の画像,欠陥弁別結果等をその二次元表示画面に表示す
ることができる。
【0039】撮像装置24によって撮像される2次元画
像の例を、図10及び図11に示す。これらは、人工的
に作られた表面欠陥を含む厚板表面部に、ファラデ−効
果素子21を対向させた時に得られた画像であり、図1
0は、厚板鋼板61の磁化極性が正の場合の画像であ
り、図11はそれから磁化極性変化周期の半周期後の、
つまり磁化極性が負の場合の画像である。画像中の全域
にわたって見られる模様は、ファラデ−効果素子21の
磁区模様である。
【0040】極性変換器42は、画像信号の極性(ポジ
/ネガ)を切換える回路であり、極性検出器63の出力
する信号に従ってポジ/ネガを切換え、磁化極性変化周
期の半周期毎に、ポジ画像とネガ画像とを交互に出力す
る。従って例えば、厚板鋼板61の磁化極性が正の時に
はポジ画像が出力され、厚板鋼板61の磁化極性が負の
時にはネガ画像が出力される。
【0041】図12は、図11の画像のネガ画像を示し
ている。図12を参照すると、磁区模様の白黒が反転し
ており、また欠陥部分の白黒の割合いは磁化極性が逆の
画像(図10)と同様になっているのが分かる。そこで
この実施例では、図10のような画像と図12のような
画像とを加算器44で加算することによって、ノイズで
ある磁区模様の成分を打ち消すようにしている。
【0042】フレ−ムバッファ43は、磁化極性変化周
期の半周期毎に、それまでに記憶していた画像の出力と
新しい画像の書き込みとを同時に行なう。従って加算器
44には、極性変換器から出力される最新の画像と、半
周期前の画像とが同時に印加されるが、それらのうち一
方は反転されたネガ画像であり、他方は反転されないポ
ジ画像であり、しかも両者は磁化極性が逆であるので、
図10のような画像と図12のような画像とを同じタイ
ミングで加算することができる。
【0043】この加算によって得られる画像は、例えば
図13の最上部に示すようになり、磁区模様の成分はほ
とんど消え、しかも欠陥部分のコントラストが倍増す
る。図13の中央部に示す波形は、加算によって得られ
る画像の1ラインの信号レベル変化を示しているが、欠
陥の有無を識別するためには、更に信号を処理する必要
がある。
【0044】そこで次の画像処理装置45で、様々な信
号処理を実施している。即ち、ロ−パスフィルタ処理,
画像の縦方向の平均化処理,及びハイパスフィルタ処理
を実施している。ロ−パスフィルタ処理(平滑化)によ
って、磁区模様の残留成分が更に減衰され、縦方向の平
均化処理によって、欠陥信号のS/N比が改善され、ハ
イパスフィルタ処理によって、磁化器による緩やかな垂
直磁界分布によって生じる画像の輝度むらを低減するこ
とができる。この処理の結果、図13の最下部に示す信
号波形が得られ、この信号が次の欠陥弁別器46に印加
される。欠陥弁別器46は、図13の最下部に示す信号
のような比較的大きなレベル変化を、欠陥として識別す
る。
【0045】
【発明の効果】以上のとおり本発明の照明装置によれ
ば、発光手段(光源)として、発光ダイオ−ドのような
放射角の広い点光源を用いる場合であっても、特定の幅
を有する偏光板の全域を均一な照度で照明しうる。即
ち、光反射体が存在しない場合には、偏光板の中央部の
照度が最も高く、周辺部で照度が低下するが、本発明で
は、光反射体に光入射面から入射した光のうち、側方に
向かう成分が、光反射体の側面の4面の光反射面で反射
されて光反射体の内側に戻るため、この成分によって偏
光板の周辺部の照度の落ち込みが改善され、更に光拡散
手段によって光反射体から出る光が拡散されるため、偏
光板上の照度分布が均一化される。
【0046】また、光源から出た光が光反射体の外側に
広がらないため、光源から出た光の全ての成分を有効に
利用することができる。従って、比較的小さい電力で充
分に大きな照度を得ることができ、光源の発熱及び無駄
な電力消費を抑えることができる。従って、ファラデ−
効果素子を用いる欠陥検査装置の照明装置として好適で
ある。
【0047】また、請求項2及び請求項3の発明によれ
ば、照明光の照度分布を更に均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の欠陥検査装置に用いる検出ユニット
の正面図である。
【図2】 図1の検出ユニットの照明装置10の拡大縦
断面図である。
【図3】 照明装置10の平面図である。
【図4】 照明装置10の各部の光量分布を示すグラフ
である。
【図5】 照明装置10の光量調節回路を示すブロック
図である。
【図6】 図7の磁化器50の外観を示す斜視図であ
る。
【図7】 実施例の欠陥検査装置の主要部の外観を示す
正面図である。
【図8】 図7の欠陥検査装置の側面図である。
【図9】 欠陥検査装置の電気回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】 撮像装置24が撮像する画像の例を示す平
面図である。
【図11】 図10の半周期後の画像を示す平面図であ
る。
【図12】 図11の画像のネガ画像を示す平面図であ
る。
【図13】 処理前及び処理後の画像の輝度変化を示す
波形図である。
【符号の説明】
1:光拡散体 1a:入射面 1b:出射面 1c:光反射膜 2A,2B,2C,2D,2E:発光ダイオ−ド 3,4:光拡散器 5:偏光板 6A,6B,6C,6D,6E:フォトダイオ−ド 7:光量調節回路 7a:可変抵抗器 7b:減算器 7c:増幅器 7d:ドライバ 10:照明装置 11〜16:面 20:ケ−シング 21:ファラデ−効果素子 22:検光子 23:レンズ 24:撮像装置 41:A/D変換器 42:極性変換器 43:フレ−ムバッファ 44:加算器 45:画像処理装置 46:欠陥弁別器 47:モニタTV 50:磁化器 51:コア 51a,51b,51
c,51d:辺 51e,51f:突起 51g:開口部 52,53:電気コイル 61:厚板鋼板 61a:表面 62:車輪 63:極性検出器 64:電力増幅器 71,72:間隙センサ 73:磁束密度決定処
理 74:磁化電流決定処理 75:ラッチ 76:デ−タセレクタ 77:D/A変換器 78:プロセスコンピュ−タ 81:発振器 82:ストロボ電源 85:移相器 A1,A2,A3,A4,A5:光軸 CPU:マイクロコンピュ−タ VA,VB,VC,VD,VE:目標レベル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ直方体状に形成され、それの光入射
    面及び該光入射面と対向する位置にある光出射面を除く
    4つの面に光反射面が形成された光反射体;該光反射体
    の光入射面に対向して各々の光軸が配置された複数の発
    光手段;前記光反射体の光出射面に対向する位置に設置
    された、光拡散手段;及び前記光反射体から出て前記光
    拡散手段を通った光を、直線偏光に変換する偏光板;を
    備える照明装置。
  2. 【請求項2】 前記光拡散手段は、前記光反射体の光出
    射面のほぼ全域に対向する位置に設置された第1の拡散
    手段と、前記光反射体の光出射面と対向する位置のう
    ち、前記発光手段の各々の光軸と対向する位置の近傍に
    設置された第2の拡散手段を含む、前記請求項1記載の
    照明装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の発光手段の各々の近傍に、そ
    れらが出射する光の強度を検出する検出手段が設置さ
    れ、該検出手段が検出した光の強度をフィ−ドバックし
    て各発光手段の付勢量をそれぞれ独立して調整する光量
    調節手段が設置された、前記請求項1記載の照明装置。
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