JPH08236223A - シールドコネクタ - Google Patents

シールドコネクタ

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Publication number
JPH08236223A
JPH08236223A JP7061893A JP6189395A JPH08236223A JP H08236223 A JPH08236223 A JP H08236223A JP 7061893 A JP7061893 A JP 7061893A JP 6189395 A JP6189395 A JP 6189395A JP H08236223 A JPH08236223 A JP H08236223A
Authority
JP
Japan
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shield
clamp
shield layer
wire
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP7061893A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Miyazaki
正 宮崎
Tsutomu Tanaka
努 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP7061893A priority Critical patent/JPH08236223A/ja
Publication of JPH08236223A publication Critical patent/JPH08236223A/ja
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランプのシールド電線への装着作業性を高
め、編組部とシールド筒との間の接触不良を防止する。 【構成】 貫通孔46にシールド電線Wを貫通して両挟
圧部42,42の間にシールド層Wbを位置させ、これ
をシールド筒30に装着すると、突出片44,44がガ
イド斜面32に係合することにより、両挟圧部42,4
2がシールド層Wbを弾性的に挟み付け、シールド層W
bとシールド筒30とがクランプ40を介して電気的導
通可能に接続する。クランプ40をシールド電線Wにき
つく嵌めたりシールド層Wbを折り返すという手間が不
要だから、組付け作業性が高い。クランプ40は、シー
ルド層Wbとシールド筒30に対して弾性的に接触する
からシールド層Wbとシールド筒30との間の接触不良
の虞がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド電線を接続す
るためのシールドコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド電線の端末部が接続されるシー
ルドコネクタにおいては、シールド層から突出した芯線
の部分を囲むシールド筒が設けられ、このシールド筒と
シールド層とを電気的導通可能とすることにより芯線の
突出部分をシールド保護するようになっている。
【0003】このようなシールドコネクタにおいてシー
ルド層とシールド筒とを導通可能に接続するための従来
手段としては、図13に示すものがある。これは、シー
ルド電線Wの外周に締め付け金具1、座金2、ガスケッ
ト3、クランプ4を順に嵌装し、外側の被覆部Waを剥
いて露出させたシールド層Wbを折り返してクランプ4
の外側のテーパ面4aに密着させ、これをシールド筒5
内に挿入して締め付け金具1の締め付けによりシールド
層Wbをシールド筒5内のテーパ面5aに押し付け、も
って、シールド層Wbとシールド筒5とを電気的導通可
能に接続した構成になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の手段では、クラ
ンプ4がシールド電線Wの外側の樹脂被覆Waの外周面
及びシールド層Wbの外周面にほぼ密着するような寸法
となっており、このクランプ4をシールド電線Wに嵌装
する際には、クランプ4の中心孔6にシールド層Wbを
貫通させ、クランプ4をシールド層Wbの外周を滑らせ
た後に、外側の被覆部Waに嵌合させるという手順で作
業を行う。
【0005】ところが、シールド層Wbの端末部分では
ほぐれた細線がバラツキを生じているために、これをク
ランプ4の中心孔6に挿通させるには面倒な手間を要す
る。しかも、クランプ4を樹脂被覆Waに嵌合させると
きには、クランプ4の内周と樹脂被覆Waとの間に生じ
る摩擦抵抗に抗してスライドさせる必要があるため、こ
の作業においても面倒な手間を要する。このように、従
来では、クランプ4をシールド電線Wに嵌装する作業の
作業性が悪いという欠点があった。
【0006】また、シールド層Wbとシールド筒5との
接続に関しては、シールド層Wbがクランプ4とシール
ド筒5のテーパ面4a,5a同士の間で締め付け金具1
の締め付けによって挟み付けられるようになっている。
このため、締め付け金具1の締め付けが不十分であった
り締め付け金具1に緩みが生じた場合には、シールド層
Wbとテーパ面4a,5aとの間の接触圧が低下するこ
とになり、このようになると不良接触を招くことにな
る。
【0007】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、クランプのシールド電線への装着作業性を
高めると共にシールド層とシールド筒との間の接触不良
を防止することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、芯線
の外側にシールド層を配してなるシールド電線の端末部
を挿入可能なハウジングと、シールド層よりも先端側へ
突出した芯線を囲むように配置されるシールド筒とを備
え、このシールド筒とシールド層とを接触させることに
より芯線の突出部分をシールドするものにおいて、導電
性と弾性を有する一対の挟圧部を備えていると共にこの
一対の挟圧部の間にシールド層を配した状態でシールド
電線の端末部に装着可能なクランプが設けられ、シール
ド筒には、シールド電線の挿入に伴ってクランプと係合
することにより挟圧部をシールド層に圧接させるガイド
斜面が形成されている構成としたところに特徴を有する
ものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、クランプは自然状態で一対の挟圧部の間隔がシール
ド層の外径よりも小さくなるように設定されている構成
としたところに特徴を有する。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、クランプには摘んで間隔を狭めることにより挟圧部
の間隔を広げる一対の突出片が設けられ、シールド筒に
は、シールド電線の挿入に伴ってクランプの突出片と係
合してそれらの間隔を広げることにより挟圧部をシール
ド層に圧接させるガイド斜面が形成されている構成とし
たところに特徴を有する。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、一対の挟圧部の間
にシールド層が配置されるようにクランプをシールド電
線に嵌装し、そのクランプと共にシールド電線をシール
ド筒に挿入すると、これに伴ってクランプがガイド斜面
に係合し、これによって挟圧部がシールド層に圧接され
る。クランプはシールド筒及びシールド層に対して弾性
的に接触し、シールド層とシールド筒とがクランプを介
して電気的導通可能に接続される。
【0012】請求項2の発明においては、クランプをシ
ールド電線に装着すると一対の挟圧部が弾性的にシール
ド層を挟み付けるように接触する。
【0013】請求項3の発明においては、一対の突出片
を摘んでその間隔を狭めるようにすると、一対の挟圧部
の間隔が広がるため、この両挟圧部の間にシールド層を
位置させる作業が容易となる。クランプが装着されたシ
ールド電線をシールド筒に挿入すると、突出片がガイド
斜面に係合することによって挟圧部がシールド層に圧接
される。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、クランプをシ
ールド電線に装着する際にはシールド層を一対の挟圧部
の間に配置させるだけでよいから、従来のようにクラン
プをシールド電線に緊密に外嵌したりシールド層を折り
返すという手間のかかる作業が不要となり、作業性に優
れている。しかも、シールド層とシールド筒との間に装
着されるクランプは、シールド層とシールド筒に対して
弾性的に接触しているから、シールド層とシールド筒と
の間の接触不良を防止することができる。
【0015】請求項2の発明によれば、クランプをシー
ルド電線に装着した状態では挟圧部がシールド層を弾性
的に挟み付けて一体化するから、シールド電線をハウジ
ングに挿入するまでの間の取扱い及びハウジングへの挿
入作業が容易になる。
【0016】請求項3の発明によれば、シールド筒への
未装着状態においてクランプをシールド電線に仮組みで
きるようになっているから、シールド筒への装着前にお
けるクランプとシールド電線の取り扱いが容易となる。
【0017】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した実施例1を図1
乃至図7を参照して説明する。図1において左側に配置
されているのは本実施例のシールドコネクタ20が嵌合
可能であって図示しないフレームに固定される機器側コ
ネクタ10である。この機器側コネクタ10は、外筒1
1と、この外筒11との間に隙間を空けた内筒12と、
この内筒12の内周側に周方向に間隔を空けた複数箇所
において連結部13を介して保持された端子保持筒14
とを有する。端子保持筒14には、雌端子金具15がそ
の前端面周縁部を端子突当部16に当接させると共に後
端面周縁部をランス17に係合させることにより抜止め
状態で保持されている。
【0018】端子保持筒14には、後端面に鍔部18a
が全周に亘って形成されていると共に前端から後端に達
する取付溝(図示せず)の形成されているシールド筒1
8が、その取付溝を連結部13に嵌合させることにより
内筒12の内周に密着して嵌装されている。このシール
ド筒18はその前端部において後述するシールドコネク
タ20のシールド筒30の前端と接触可能となってい
る。
【0019】外筒11と内筒12との間の隙間には、後
述するシールドコネクタ20のフード部22が嵌入され
るようなっている。さらに、外筒11の上面部にはシー
ルドコネクタ20の係止突部24と係合可能な係止孔1
9が形成され、この係止孔19と係止突部24との係合
により、シールドコネクタ20と機器側コネクタ10と
が嵌合状態にロックされるようになっている。
【0020】また、本実施例のシールドコネクタ20に
取り付けられるシールド電線Wは、電気的導通材料から
なる芯線Wdの外周を電気的絶縁性の内被覆部Wcで覆
うと共に、この内被覆部Wcの外周に電気的導電性の金
属細線を編み込むことによって形成したシールド層Wb
を装着し、さらにこのシールド層Wbの外周を電気的絶
縁性の外被覆部Waで覆った構造になっている。
【0021】次に、シールドコネクタ20について説明
する。シールドコネクタ20はハウジング21とシール
ド筒30とクランプ40とを備えて構成される。ハウジ
ング21は、電気的絶縁性を有する合成樹脂材料からな
り、前端面の外周縁から前方へ突出するフード部22を
備えている。フード部22の上面部には、内側への弾性
撓みが可能であって機器側コネクタ10の係止孔19と
係合可能な係止突部24を有するロックアーム23が形
成されている。
【0022】ハウジング21には、その後端面とフード
部22の奥端面とに開口する円形断面のキャビティ24
が形成されている。キャビティ24の内部には、その長
さ方向中央から前端に達する範囲の長さの円形の端子保
持筒25が、その後端部外周の90°間隔を空けた4位
置においてキャビティ24の内周壁と接続して形成した
連結部26を介すことによりキャビティ24と同心に設
けられている。この端子保持筒25の180°間隔を空
けた2位置には端子保持用のランス26が形成されてい
ると共に、端子保持筒25の前端には内側に突出した端
子突当部27が形成されている。
【0023】ハウジング21内には、電気的導通性を有
する金属材料からなり、外径がキャビティ24の内周と
同じ寸法の円形をなすシールド筒30が嵌装されてい
る。シールド筒30は、図2に示すように、その前端か
ら後方に向かって所定の範囲に亘って切り込んだ4条の
取付溝31が周方向に90°間隔を空けて形成されてい
る。シールド筒30は、ハウジング21の後方(図1の
右側)からキャビティ24内に嵌入して各取付溝31を
連結部26に嵌合させることによって取り付けられてい
る。キャビティ24内に取り付けられたシールド筒30
は、前端部分がフード部22内に所定長さ突出すると共
に、後端部分が端子保持筒25の後端よりもさらに後方
へ突出した状態となる。
【0024】かかるシールド筒30の後端部には、図4
に示すように、後端縁に大きく開口し、前方へ向かって
次第に狭くなるテーパ状をなすガイド斜面32が形成さ
れている。このガイド斜面32には、後述するクランプ
40の突出片44が係合され、クランプ40がシールド
電線Wのシールド層Wbを挟み付けるようにするために
機能する。また、ガイド斜面32の前端部(奥端部)に
は一定の狭い幅の保持部33となっている。一方、キャ
ビティ24の内周壁には、ガイド斜面32及び保持部3
3と対応する長さを有すると共にガイド斜面32の最大
開口幅に相当する幅の逃がし溝28が形成されている。
【0025】クランプ40は、クランプ本体41とこの
クランプ本体41を保持するホルダ45とからなる。ク
ランプ本体41は、電気的導電性と弾性とを有する金属
板材からなり、シールド電線Wのシールド層Wbの外径
よりも曲率半径が大きい弧状をなす一対の挟圧部42,
42と、この両挟圧部42,42の下端同士を連結する
ように配されて凹字形屈曲された取付部43と、両挟圧
部42,42の上端から上向きに突出した一対の突出片
44,44とを備えて構成されている。
【0026】かかるクランプ本体41は、その挟圧部4
2,42においてシールド電線Wのシールド層Wbを左
右両側から挟みつける状態で接触可能であり、その突出
片44においてガイド斜面32との係合を介してシール
ド筒30と接触可能となっている。
【0027】一方、ホルダ45は、電気的絶縁性を有す
る合成樹脂材料からなり、キャビティ24の内周に嵌合
可能な直径寸法を有する円形状をなしている。ホルダ4
5にはその前後両面に開口する円形の貫通孔46が同心
に形成されている。この貫通孔46の内径はシールド電
線Wのシールド層Wbの外径よりも大きく、且つ、外被
覆部Waの外径よりも小さい寸法に設定されている。か
かる貫通孔46にはシールド電線Wのシールド層Wbが
貫通されるようになっている。
【0028】ホルダ45の前面には、その下端部位置か
ら突出する保持部47が形成されていると共に、この保
持部47の左右両側位置からホルダ45の外周に沿って
上方に向かって延びる一対の周壁部48,48が形成さ
れている。かかるホルダ45には、その保持部47の側
面と両周壁部48,48の下端面との間にクランプ本体
41の取付部43が圧入され、もって、クランプ本体4
1がホルダ45に一体的に装着されている。
【0029】クランプ本体41が装着された状態では、
一対の突出片44,44はホルダ45の外側へ突出して
いると共に図4に示すようにガイド斜面32の最大開口
幅よりも狭い間隔を空け、両挟圧部42,42は図6に
示すように貫通孔46の開口縁よりも外側に位置してい
る。また、一対の突出片44,44が密着するまで両挟
圧部42,42を接近するように弾性変位させた状態で
は、両挟圧部42,42が貫通孔46の開口範囲内に突
き出すようになっている。
【0030】次に、本実施例の作用について説明する。
シールドコネクタ20を組み付ける際には、まず、シー
ルド筒30をハウジング21のキャビティ24内に装着
する。このとき、シールド筒30の取付溝31をハウジ
ング21の連結部26に嵌合すると共にガイド斜面32
を逃がし溝32に対応させ、かかる状態でシールド筒3
0を押し込むようにする。
【0031】一方、シールド電線Wは、その内被覆部W
cを剥いて露出した芯線Wdに雄端子金具Weを圧着、
半田付け等の手段によって固着すると共に、外被覆部W
aを剥いてシールド層Wbを露出させ、そのシールド層
Wbの端部にテープWfを巻くことによってシールド層
Wbがばらけないようにしておく。さらに、外被覆部W
aには、防水用のゴム栓Wgとこのゴム栓Wgの抜止め
するためのリテーナWhとを嵌装しておく。
【0032】かかるシールド電線Wをクランプ40の後
方から貫通孔46に差し込んで外被覆部Waの端面がホ
ルダ45の後端面に突き当たるようにする。これによ
り、雄端子金具Weがクランプ40の前方に大きく突出
すると共に、シールド層Wbが貫通孔46から前方へ突
出して両挟圧部42,42の間に位置する状態となる。
シールド電線Wを差し込むときには、貫通孔46がシー
ルド層Wbよりも大径であると共に、両挟圧部42,4
2が貫通孔46の外側に位置していることから、シール
ド電線Wは貫通孔46の孔縁や挟圧部42,42と干渉
することがなく、差込み作業は円滑に行うことができ
る。
【0033】そして、このシールド電線Wとクランプ4
0を、クランプ40の突出片44,44が逃がし溝28
に対応する向きでシールド電線Wの外被覆部Waを掴ん
で押し込むようにしてキャビティ24内に挿入する。シ
ールド電線Wの挿入が進むと、一対の突出片44,44
がガイド斜面32に係合し、両突出片44,44がクラ
ンプ本体41の弾力に抗して互いに接近すると同時に、
一対の挟圧部42,42が接近するように弾性変位して
シールド層Wbの外面に挟み付けるように接触する。こ
の後、両挟圧部42,42が次第に弾性的に撓み変形し
てシールド層Wbへの接触面積を広げていくと共にシー
ルド層Wbへの接触圧が高まっていく。
【0034】そして、シールド電線Wが正規の装着位置
に達すると、雄端子金具Weが端子突当部27に当接す
ると共に雄端子金具Weの外周の抜止め溝Wjにランス
26が係合することによってシールド電線Wが正規位置
にロックされ、同時にリテーナWhの外周の突起Wkが
キャビティ24の凹部29に係合してゴム栓Wgの抜け
が阻止される。
【0035】このようにシールド電線Wがハウジング2
1の正規位置に装着されると、シールド層Wbとシール
ド筒30とがクランプ40を介して電気的導通可能状態
に接続されると共に、雄端子金具Weがシールド筒30
によって周囲を囲まれた状態となる。なお、この状態で
は、突出片44がガイド斜面32の奥端の平行な保持部
33に達するため、クランプ本体41の弾性復元力のた
めにクランプ40がシールド電線Wに対して後方へ抜け
る方向にずれる虞はない。
【0036】上述のように、本実施例では、クランプ4
0をシールド電線Wに組み付ける際にシールド層Wbを
一対の挟圧部42,42の間に配置するだけでよいか
ら、従来のようにクランプ40をシールド電線Wに緊密
に外嵌したりシールド層Wbを折り返すという手間のか
かる作業が不要となり、作業性に優れている。しかも、
クランプ40は、その弾性復元力によのシールド層Wb
とシールド筒30に対して弾性的に押圧した状態で接触
しているから、これらの接触部分においては高い接触圧
が確保されるとこととなり、シールド層Wbとシールド
筒30との間で接触不良を生じることはない。
【0037】なお、上記作用においては、シールド電線
Wをハウジング21に装着する前に予めシールド筒30
をハウジング21に装着しておくようにしたた手順で組
付けを行うようにしたが、組付けは次のような手順で行
うことも可能である。
【0038】まず、クランプ40の貫通孔46にシール
ド電線Wを貫通し、これをハウジング21に装着する前
のシールド筒30に組み付ける。このときも、突出片4
4,44をガイド斜面32に係合させると、両挟圧部4
2,42がシールド層Wbを弾性的に挟み付けることに
なり、クランプ40の弾力によってシールド電線Wとク
ランプ40とシールド筒30とが一体化される。そし
て、この一体化したシールド電線W、クランプ40及び
シールド筒30を、シールド筒30の取付溝31がハウ
ジング21の連結部26に対応すると共に突出片44,
44が逃がし溝32に対応する向きに位置あわせしてハ
ウジング21に挿入すればよい。
【0039】<実施例2>次に、本発明を具体化した実
施例2を図8乃至図12を参照して説明する。本実施例
のシールドコネクタは、上記実施例1におけるクランプ
の構成とシールド筒のガイド斜面の構成を替えたもので
ある。その他の構成については上記実施例1と同じであ
るため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、
作用及び効果の説明は省略する。
【0040】クランプ50は、実施例1と同じホルダ4
5と実施例1とは異なる形状のクランプ本体51とから
なる。クランプ本体51は、自由状態において一対の挟
圧部52a,52bが貫通孔46の開口範囲内に突出し
ていてシールド層Wbの外径よりも狭い間隔を空けてい
る。また、取付部53から延出した一対の突出片54
a,54bは、一方の挟圧部52aの上端の前半部分と
他方の挟圧部52bの上端の後半部分から突出して形成
されており、この両突出片54a,54bは正面から視
たときにクロスして互いに左右反対の斜め方向に延びて
いる。
【0041】一方、シールド筒60には、その後端縁か
ら前方へ切り込むことにより、奥行き寸法が互いに異な
る2つのガイド斜面62a,62bが形成されている。
これらのガイド斜面62a,62bのうちの奥行きの長
い方のガイド斜面62aには前側に位置する突出片54
aが係合されると共に、奥行きの短いほうのガイド斜面
62bには後側に位置する突出片54bが係合されるよ
うになっている。
【0042】クランプ50にシールド電線Wを組み付け
る際には、突出片54a,54bを指で摘んでその間隔
を狭めることによって一対の挟圧部52a,52bを弾
力に抗して広げておく。これにより、両挟圧部52a,
52bの間隔がシールド層Wbの外径よりも大きくな
る。そして、その両挟圧部52a,52bの間にシール
ド層Wbが位置するようにシールド電線Wを貫通孔46
に差し込み、その後で、突出片54a,54bから指を
放す。すると、クランプ本体51の弾性復元力により、
両挟圧部52,52が間隔を狭めるように変位してシー
ルド層Wbを弾性的に挟み付けた状態になり、これによ
ってシールド電線Wとクランプ50とが一体化して仮組
みされる。
【0043】そして、このように仮組みして一体化した
シールド電線Wとクランプ50をシールド筒60に組み
付けると、一対の突出片54a,54bが対応するガイ
ド斜面62a,62bに係合することによって、両突出
片54a,54bが互いに離間するように弾性変位させ
られ、これに伴い、一対の挟圧部52,52のシールド
層Wbに対する接触圧が高まっていく。そして、両突出
片54a,54bが各ガイド斜面62a,62bの奥端
の保持部63a,63bに到達すると、突出片54a,
54bのガイド斜面32a,32bからの抜けが阻止さ
れ、もって、シールド電線W、クランプ50及びシール
ド筒60が一体組み付けられる。
【0044】本実施例においては、上記実施例1と同じ
く組付けの作業性に優れると共に接触不良の防止が図ら
れている。さらに、シールド電線Wとクランプ50を組
み付けた状態では挟圧部52a,52bがシールド層W
bを弾性的に挟み付けることによってシールド電線Wと
クランプ50が一体化されるため、シールド筒60への
組付けを行うまでの間の取扱い及びシールド筒60への
組付け作業が容易になるという利点がある。
【0045】しかも、電線Wをクランプ50の貫通孔5
2に挿通するときには突出片54a,54bを指で摘む
という簡単な操作によって挟圧部52a,52b間の間
隔を広げておくことができるようになっているから、上
記のように仮組み可能とするために挟圧部52a,52
bがシールド層Wbを弾性的に挟み付けるようになって
いるにも拘わらず、挿通作業の作業性に優れたものとな
っている。
【0046】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0047】(1)上記実施例1では、シールド電線W
を貫通孔46に差し込んだ段階では挟圧部42がシール
ド層Wbに接触しない構成とした場合について説明した
が、本発明によれば、シールド筒30への装着前の段階
において挟圧部42がシールド層Wbに弾性的に挟み付
けた状態で接触する構成としてもよい。このようにする
と、実施例2と同様にクランプ40がシールド電線Wと
一体化した状態に保持されるため、シールド筒30への
装着前における取扱いが容易になる。また、この場合に
は、ホルダ40を用いずにクランプ本体41だけをシー
ルド電線Wに組み付ける構成とすることも可能である。
【0048】(2)上記実施例2においては、クランプ
本体51が弾性的にシールド層Wbを挟み付けることに
よってシールド電線Wと一体化した状態で組み付けられ
るようになっているため、ホルダ45を用いずにクラン
プ本体51だけをシールド電線Wに組み付ける構成とし
てもよい。
【0049】(3)上記実施例2のように突出片54
a,54bがクロスするタイプのクランプ本体51を用
いた場合においても、実施例1と同様にシールド筒への
装着前の段階においてクランプがシールド層Wbに接触
しない構成とすることも可能である。この場合には、ク
ランプ50をシールド電線Wへ組み付ける作業が容易に
なる。
【0050】(4)上記実施例1及び実施例2では、ク
ランプ本体が単一の部品によって構成される場合につい
て説明したが、一対の挟圧部を2つの別体の部品として
これをホルダに装着することによってクランプを構成す
るようにしてもよい。
【0051】(5)上記実施例1及び実施例2におい
て、内被覆部Wcとシールド層Wbとの間に剛性の高い
筒状のキャップを嵌装する構成としてもよい。このよう
にすると、挟圧部からの押圧力のために柔らかい内被覆
部Wcと共にシールド層Wbが潰れ変形を来して接触圧
の低下を招くという虞がなくなる。即ち、シールド層W
bを堅いキャップと挟圧部との間で高い接触圧で挟み付
け、確実な接触状態を確保することができる。
【0052】(6)上記実施例では、シールド層Wbが
複数本の細い導通電線を筒状に編み込んだものである場
合について説明したが、本発明は、シールド層がアルミ
箔や銅箔等の金属箔からなる場合にも適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1にかかるシールドコネクタの
分離状態の断面図
【図2】実施例1のシールド筒、クランプ、ホルダ及び
シールド電線の分離状態の斜視図
【図3】実施例1のクランプとホルダを組み付けた状態
の斜視図
【図4】実施例1の組付け工程をあらわす部分平面図
【図5】実施例1の組付け工程をあらわす部分平面図
【図6】図4のA−A断面図
【図7】図5のシールド筒を省略したB−B断面図
【図8】実施例2のクランプとホルダを組み付けた状態
の斜視図
【図9】実施例2の組付け工程をあらわす部分平面図
【図10】実施例2の組付け工程をあらわす部分平面図
【図11】図9のC−C断面図
【図12】図10のシールド筒を省略したD−D断面図
【図13】従来のシールドコネクタの断面図
【符号の説明】
20…シールドコネクタ 21…ハウジング 30…シールド筒 32…ガイド斜面 40…クランプ 42…挟圧部 W…シールド電線 Wb…シールド層 Wd…芯線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線の外側にシールド層を配してなるシ
    ールド電線の端末部を挿入可能なハウジングと、前記シ
    ールド層よりも先端側へ突出した前記芯線を囲むように
    配置されるシールド筒とを備え、このシールド筒と前記
    シールド層とを接触させることにより前記芯線の突出部
    分をシールドするものにおいて、 導電性と弾性を有する一対の挟圧部を備えていると共に
    この一対の挟圧部の間に前記シールド層を配した状態で
    前記シールド電線の端末部に装着可能なクランプが設け
    られ、前記シールド筒には、前記シールド電線の挿入に
    伴って前記クランプが係合することにより前記挟圧部を
    前記シールド層に圧接させるガイド斜面が形成されてい
    ることを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 【請求項2】 クランプは自然状態で一対の挟圧部の間
    隔がシールド層の外径よりも小さくなるように設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載のシールドコネク
    タ。
  3. 【請求項3】 クランプには摘んで間隔を狭めることに
    より挟圧部の間隔を広げる一対の突出片が設けられ、シ
    ールド筒には、シールド電線の挿入に伴ってクランプの
    前記突出片と係合してそれらの間隔を広げることにより
    前記挟圧部をシールド層に圧接させるガイド斜面が形成
    されていることを特徴とする請求項2記載のシールドコ
    ネクタ。
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