JPH08230410A - 航空機用タイヤ - Google Patents

航空機用タイヤ

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JPH08230410A
JPH08230410A JP8017628A JP1762896A JPH08230410A JP H08230410 A JPH08230410 A JP H08230410A JP 8017628 A JP8017628 A JP 8017628A JP 1762896 A JP1762896 A JP 1762896A JP H08230410 A JPH08230410 A JP H08230410A
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JP
Japan
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tire
carcass
belt layer
ply
cords
Prior art date
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Application number
JP8017628A
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Hiroyuki Noma
弘之 野間
Kazuo Oda
和夫 尾田
Takao Otani
孝夫 大谷
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08230410A publication Critical patent/JPH08230410A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/0009Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion
    • B60C15/0072Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion with ply reverse folding, i.e. carcass layer folded around the bead core from the outside to the inside
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/26Folded plies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C2200/00Tyres specially adapted for particular applications
    • B60C2200/02Tyres specially adapted for particular applications for aircrafts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な負荷能力を有し、航空機の離着陸の高速
回転に伴う遠心力に耐え、且つ機体の衝撃の緩和が効果
的に達成できる航空機用タイヤを提供する。 【解決手段】引張弾性率が100kg/mm2 〜1000kg
/mm2 の有機繊維コードをタイヤ周方向に対し60°〜
90°角度で配置した複数のプライ2、3、4が左右一
対のビードコアの回りに折り返しして係止されるカーカ
スと、該カーカスとトレッドの間に引張弾性率が100
kg/mm2 〜1000kg/mm2 の有機繊維コードをタイヤ
周方向に0°〜30°の角度で配置したプライからな
り、かつ少なくとも一端は折り返されているプライを1
枚以上含むベルト層5と、ベルト層5の両端の下側で両
端位置から両側に厚さを漸減してのびる300%モジュ
ラスが70〜150kg/mm2 のクッションゴム6と、前
記カーカスとその折り返し部に囲まれる領域に配置さ
れ、タイヤ断面高さの15〜50%の範囲に配置される
ビードエーペックス7を備えたことを特徴とする航空機
用タイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は十分な負荷能力を
有し、航空機の離着陸の高速回転に伴う遠心力に耐え、
且つ機体の衝撃の緩和が効果的に達成できる航空機用タ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術】最近航空機の発達は目覚ましいものがあ
り、機体重量及び飛行速度の増大に伴い高速時の安全な
離着陸とともに高荷重、高速度に耐えうる特性は一層厳
しくなっている。特に航空機用タイヤが一般のタイヤと
異なる要求特性として次のものがある。
【0003】イ)航空機用タイヤは航空機が滑走路面に
着陸する際の衝撃を緩和し、かつ航空機を安全に停止さ
せ、離陸を容易ならしめることが必要であり、そのため
前記観点からタイヤの構造設計、タイヤ補強材の選定を
行う必要がある。
【0004】ロ)航空機用タイヤは機体の衝撃緩和を効
果的かつ離着陸を安全ならしめるためタイヤの負荷時の
たわみ量が大きく、例えば28%〜38%程度になるよ
うに設計されている。そのため大きな繰り返し変形に充
分耐えうるタイヤ構造及び補強材の材質を選定する必要
がある。
【0005】ハ)航空機用タイヤは機体重量をなるべく
軽くするためにタイヤの重量及び大きさが制限されるの
でタイヤ1本当たりの負荷は極めて大きい。例えば、一
般のタイヤでは、標準状態における単位重量当たりの負
担荷重は約50倍程度であるのに対して、航空機用タイ
ヤの場合は130〜360倍である。又使用内圧につい
ても一般タイヤではせいぜい8kg/cm2 程度までである
のに対して、航空機用タイヤの場合10〜16kg/cm2
の極めて高圧である。したがってタイヤの補強材は充分
これに耐える強度が必要である。
【0006】以上のごとく航空機用タイヤはすべての要
求特性を満足することが必要であるが、従来、この種の
タイヤとしてカーカスコードをプライ間で相互に交差す
るように構成したクロスプライ構造が多用されている。
【0007】この種の構造のタイヤはカーカスコードの
配列方向に起因し、コードがタイヤ軸方向とタイヤ周方
向に分散してそれぞれの方向の力を受け持たなければな
らないため、同じコード数を用いたラジアル構造のタイ
ヤに比べトレッド部の剛性が低く、耐摩耗性及び発熱性
の面で好ましくない。更にタイヤの高速回転に伴う遠心
力によりトレッド中央部が突出し、一時的、永久的なタ
イヤ成長が起こりタイヤの耐久寿命の点で満足できるも
のではない。
【0008】そこでカーカスコードをタイヤ半径方向に
配列したいわゆるラジアル構造を採用し、かつトレッド
部内側にタイヤ周方向に比較的浅い角度の高弾性コード
を配列したベルト層を配置することにより、トレッド部
の剛性を高め高速走行時のトレッド中央部の膨張変形を
抑制する効果を持たせたラジアルタイヤが最近使用され
ることとなった。
【0009】この種のラジアルタイヤはそのカーカスコ
ードがラジアル方向に配列され、しかもベルト層の高弾
性コードがタイヤ周方向に浅い角度で配列されているた
め、離着陸時の衝撃緩和効果に劣るという問題があり、
またベルト層の両端部における大きな歪み量に起因する
損傷の発生という問題があり、前記衝撃緩和効果を持た
せた引張弾性率の低いコードを採用する例えば特開昭5
7−201704号公報に記載のタイヤ等の構造があ
る。
【0010】反面、ベルト層に弾性率の低いコードを使
用すると、いわゆる“タガ効果”は低下し、また、ベル
ト層の両端部の剛性が低く損傷が発生するという問題が
ある。
【0011】このため、例えば特開昭58−12620
4に記載のようにベルト層の巾とこれに対するトレッド
接地巾の比やトレッドゴムの厚さとの関係を調整してベ
ルト層端部での発熱や変形を抑制したもの等がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明はクロスプラ
イ構造における耐摩耗性、発熱性、タイヤの成長の問題
点を解消するもので、ラジアル構造を基本とし、カーカ
スコード、ベルトコードに特定の引張弾性率を有するコ
ードを用いるとともに、ベルト層、クッションゴム及び
ビードエーペックスを特定構造とすることにより、従来
のラジアル構造の欠点である航空機の離着陸時の衝撃緩
和効果を高めかつベルト層両端の損傷を防止し、ラジア
ル構造の航空機タイヤの耐久性を全体的に高めた航空機
タイヤを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、引張弾性率が
100kg/mm2 〜1000kg/mm2 の有機繊維コードを
タイヤ周方向に対し60°〜90°の角度で配置した複
数のプライが左右一対のビードコアの回りに折り返しし
て係止されるカーカスと、該カーカスとトレッドの間に
引張弾性率が100kg/mm2 〜1000kg/mm2 の有機
繊維コードをタイヤ周方向に0°〜30°の角度で配置
したプライからなり、かつ少なくとも一端が折り返され
ているプライを1枚以上含むベルト層と、ベルト層の両
端の下側で両端位置から両側に厚さを漸減してのびる3
00%モジュラスが70〜150kg/cm2 のクッション
ゴムと、前記カーカスとその折り返し部に囲まれる領域
に配置され、タイヤ断面高さの15〜50%の範囲に配
置されるビードエーペックスを備えたことを特徴とする
航空機用タイヤである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の一例を
図面に基づき説明する。図1は本発明のタイヤの断面図
の右半分、図2(イ)及び図2(ロ)はベルト層の概略
図を示す。図においてタイヤTはビードコア1のまわり
を内側から外側にかけて端部を折り返して係止される2
枚のカーカスプライ2、3とビードコア1のまわりを外
側から内側にかけて端部を折り返して係止される1枚の
カーカスプライ4で構成されるカーカスと、該カーカス
のクラウン部外側に有機繊維コードよりなるベルト層5
を有している。
【0015】次にカーカス及びベルト層のコードは好ま
しくはナイロンコードもしくはポリエステルコードが用
いられ、この場合、引張弾性率は通常100kg/mm2
1000kg/mm2 の範囲である。航空機用タイヤは前述
の如くタイヤ負荷時の撓み量が大きく、かつ高速回転に
伴う繰り返し屈曲変形を受けることとなる。
【0016】したがって、航空機用タイヤは大変形下で
十分な耐屈曲疲労性を有することは勿論、カーカスとベ
ルト層両端の境界付近における剛性の段差に起因するカ
ーカスとベルト層の間のプライ剥離を防止することが重
要となる。
【0017】そこで本発明は、カーカスプライコード及
びベルト層コードのいずれにも比較的低い弾性率、特に
100kg/mm2 〜1000kg/mm2 の有機繊維コード、
例えばナイロンコードもしくはポリエステルコードを用
いることにより屈曲耐久性を高め、しかもカーカスコー
ドとベルトコードの各引張弾性率を、近いものにするこ
とによりベルト層端部における応力集中を効果的に抑制
することを可能ならしめたものである。
【0018】ここでカーカスコード及びベルト層コード
として一般に用いられている有機繊維及び無機繊維コー
ドの基本的物理特性を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】なお、有機繊維コードとして表1に記載の
もののほか、ポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビ
ニリデン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリアクリロ
ニトリル系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリウレタン系
繊維、セルローズ系繊維、セルローズエステル系繊維が
あるが、本発明では特にナイロン又はポリエステルが使
用される。
【0021】そしてカーカスのコードとベルト層のコー
ドの引張弾性率はできるだけ近い値の方がよく、より好
ましくは両コードが実質的に同一の材質、即ちカーカス
コード及びベルト層のコードにいずれも引張弾性率の同
じナイロン66を用いることにより、ベルト層のトレッ
ド部から受ける繰り返し衝撃がカーカスによって効果的
に吸収緩和され、トレッド部の損傷が防止できる。ここ
で、カーカスコードの引張弾性率が100kg/mm2 より
低いとタイヤの剛性が不足する。
【0022】なお本発明では、ベルト層のコードに比較
的低弾性率のコードを用いるためベルト層の“タガ効
果”が低下する傾向にあり、しかもベルト層端部での損
傷を招き易い。したがって本発明ではベルト層を折り返
したプライを1枚以上含ませて構成する。
【0023】ここで折り返したプライとは図3(イ)〜
図3(ニ)に示す如く、各種の構成のものが採用でき
る。図3(イ)はプライの両端を一方の側に折返した構
造、図3(ロ)はプライの一端のみを一方の側に折り返
し短い折り返し部TIを有する構造、図3(ハ)は一端
のみを折り返し、上側のプライと下側のプライの長さを
ほぼ同じとした場合、図3(ニ)は1枚のプライで2ケ
所の折り返し部を形成した構造、図3(ホ)は、プライ
の両端をそれぞれ反対方向に折り返して短い折り返し部
Ta、Tbを形成した構造を示している。
【0024】本発明は、これらのプライ1種以上、更に
これらのプライに折り返していないプライを混在させ
て、ベルト層が形成されるが、該ベルト層の両端部は前
記折り返しプライの折り返し部が位置するように成形す
ることが好ましい。
【0025】次に前記ベルト層のコードの角度はタイヤ
周方向に対して30°以下、好ましくは10°〜20°
の範囲に配列される。一般にベルト層のコードは“タガ
効果”とトレッド部の“エンベロープ効果”の調整を図
って15°〜45°の範囲に設定されていたが、特に航
空機用タイヤでは超高速回転にともなう遠心力によって
タイヤクラウン部が突出する現象、タイヤの成長の問題
があり、この現象を長時間継続するとタイヤの成長状態
で永久セットされ、発熱性が大きくなり耐久寿命は著し
く低下することになる。
【0026】したがって、上記観点からベルト層のコー
ドをタイヤ周方向に対して上述の如く比較的低い範囲に
配列すること、更にタガ効果の面からは、タイヤ周方向
にコードを0°に配列したバンドと併用することが好ま
しい。但し、高速回転時のトレッド部の変形を抑制する
ための採用する0°バンドは、トレッド両端部における
拘束力が少ないので、トレッドショルダー部の膨張変形
に対する効果は少なくない。また0°バンドでは、地上
走行におけるコーナリングフォースが低く操縦性が悪
い。そこで、トレッドショルダー部の補強性を高めか
つ、良好な地上走行操縦性を維持するための、ベルト層
は一定のコード角度を有し、そのプライ両端部が折り返
されていることが一層望ましい。
【0027】この場合、前記ベルト層は、10°〜30
°の角度でコードを配列し、該ベルトプライの両端を折
り返した折り返し部がトレッドのショルダー部に位置す
るように形成するのが好ましい。ベルトの両端部を折り
返す場合コードの角度が10°より小さいと該端部の剛
性を高めタイヤ周方向の拘束力を高める効果はあるが、
タイヤ軸方向の相互作用に係わる力が小さく、折り返し
部で重なる部分のコード角度の交差によりショルダー部
を効果的に把握する作用が乏しくなる。
【0028】なお、本発明のカーカスのコードはタイヤ
周方向に対して60°〜90°、好ましくは70°さら
に好ましくは85°以上に配列したラジアル又はセミラ
ジアル構造である。タイヤ周方向に対して60°より小
さいときは、所期の剛性が得られずラジアル構造の性能
を維持できなくなる。
【0029】又、カーカスコードの前記角度が、70°
より小さいと高内圧を保持するために必要な強度を維持
する上でカーカスプライの枚数増を要し重量増となる場
合が生じる傾向にある。
【0030】ここでカーカスのコード角度に90°より
も小さい角度を有するプライを2枚以上採用する場合
は、プライ間でコードが交差するように配置することが
好ましい。
【0031】なお本発明ではベルト層両端部下方でカー
カスとの間にベルト層端部を中心に両方に厚さを漸減す
るクッションゴム6を配置することにより、航空機の離
着陸時における低弾性の有機繊維コードのベルト層両端
部における応力集中を効果的に吸収、緩和することがで
きる。
【0032】このような、クッションゴム6は300%
モジュラスが70〜150kg/cm2の範囲のものが使用
される。更に本発明ではビードコア1の上辺からサイド
ウォール方向に舌状のビードエーペックス7を延設する
ことができるが、このビードエーペックス7はJIS硬
度70〜95°でその高さはタイヤ断面高さの15〜5
0%の範囲に設定することが好ましい。
【0033】又本発明ではカーカス及びベルト層のトッ
ピングゴムのモジュラスはそのコードの弾性率に対応し
て比較的柔らかいゴム、例えば300%モジュラスが8
0〜160kg/cm2 、好ましくは90〜110kg/cm2
の範囲のものが使用される。
【0034】さらに、カーカス層及びベルト層のプライ
を構成する平行に配列したコードの埋設本数はコードの
太さ、強度に応じて選択されるが、通常、単位長さ当た
りのコードの直径のプライ巾の水平方向に合計した長さ
が70%〜85%程度となるように設定する。
【0035】一般に、有機繊維コードの発熱は、ゴムよ
りも小さいため、プライの単位長さ当たりの有機繊維コ
ード打ち込み本数が増えれば、ゴム部分は逆に減少し、
ベルト層の発熱量は小さくなる。そこでベルト層につい
ては、有機繊維コード打ち込み本数を、プライの単位長
さ当たり、コード直径の水平方向の合計長さが70〜8
5%となるように設定し、従来より大きく設定すること
により、ベルト層の発熱量を小さくし、タイヤ損傷を防
止している。なお、85%を越えると、コードを所定の
間隔に整列してトッピングゴムを上下から貼着する工程
において、上側のトッピングゴムと、下側のトッピング
ゴムとが密着しなくなる傾向にあり、製造が困難とな
る。
【0036】又航空機用タイヤにおいて、引張弾性率が
100〜1000kg/mm2 というような低弾性有機繊維
コードでカーカス、ベルト層を構成した場合、高荷重、
高速度、高内圧に耐えうるためにはカーカス、ベルト層
の層数を増加させる必要がある。しかし、ベルト層の層
数が増加すると、タイヤゲージが増し、発熱が大とな
る。そこで、層数を増加させるかわりに、上述のように
打ち込み密度を従来より大きい70〜85%とすること
により、発熱を上昇させることなく耐久性を高めること
に寄与することができる。
【0037】
【実施例】タイヤサイズ26×6.6の航空機用タイヤ
について図1に示す基本構造で、表2、表3の各仕様の
タイヤを試作して各タイヤの耐久性を評価した。又各プ
ライ等のコード密度は、プライの単位長さにおいて、コ
ードの直径を水平方向に合計した長さが占める割合
(%)で表示している。そして、耐久性1として、米国
航空局規格で定めるTSO−C62cテストに従って破
壊に至る離陸及びタクシーシュミレーション回数を示
し、又耐久性2として、上記テストを完了後、さらにT
SO−C62cに定められる1.5倍荷重テイクオフテ
ストをタイヤが損傷するまで行った。評価結果を示す表
2、表3においてカーカス及びベルト層コードのいずれ
にもナイロン66を用いた実施例1、2、4〜8、カー
カスコードにポリエステル、ベルト層コードにナイロン
66を用いた実施例3はいずれも耐久性試験の規格に合
格するものであることが認められる。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】なお0°バンドを有するタイヤのうち、実
施例7、8は、0°バンドのないタイヤに比べ耐久性が
向上しているが、0°バンドを有する実施例6は、0°
バンドのない実施例2と同程度の耐久性に止まってい
る。この理由として、実施例6は、ベルト層のコード密
度が65%であり、本来ならばコード密度が70%の実
施例2よりも耐久性が低下するところ、0°バンドによ
って同程度まで向上することができたものと考えられ
る。
【0041】
【発明の効果】上述の如く本発明の航空機用タイヤはカ
ーカスコード及びベルト層のコードのいずれにも比較的
弾性率の低い特定の有機繊維コードを用い、ベルト層、
クッションゴム、ビードエーペックスを特定構造とした
ため、航空機の離着陸時の高速回転下での機体の緩衝を
効果的に達成し、しかも発熱を抑制することにより耐久
性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤの断面図の右半分である。
【図2】(イ)、(ロ)ともにベルト層の断面図であ
る。
【図3】(イ)〜(ホ)はベルト層の断面図である。
【符号の説明】
1 ビードコア 2、3、4 カーカスプライ 5 ベルト層 6 クッションゴム 7 ビードエーペックス T タイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 15/06 7504−3B B60C 15/06 B 7504−3B K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張弾性率が100kg/mm2 〜1000kg
    /mm2 の有機繊維コードをタイヤ周方向に対し60°〜
    90°角度で配置した複数のプライが左右一対のビード
    コアの回りに折り返しして係止されるカーカスと、 該カーカスとトレッドの間に引張弾性率が100kg/mm
    2 〜1000kg/mm2の有機繊維コードをタイヤ周方向
    に0°〜30°の角度で配置したプライからなりかつ、
    少なくとも一端が折り返されているプライを1枚以上含
    むベルト層と、 ベルト層の両端の下側で両端位置から両側に厚さを漸減
    してのびる300%モジュラスが70〜150kg/cm2
    のクッションゴムと、 前記カーカスとその折り返し部に囲まれる領域に配置さ
    れ、タイヤ断面高さの15〜50%の範囲に配置される
    ビードエーペックスを備えたことを特徴とする航空機用
    タイヤ。
  2. 【請求項2】前記ベルト層は、プライの単位長さ当た
    り、打ち込まれている有機繊維コードの直径をベルト巾
    の水平方向に合計した長さが70〜85%である特許請
    求の範囲第1項記載の航空機用タイヤ。
  3. 【請求項3】前記ベルト層が、有機繊維コードをタイヤ
    周方向に10°〜20°の角度で配置してなり、かつコ
    ードをタイヤ周方向に0°で配置したバンドで覆われて
    なる特許請求の範囲第1項又は第2項のいずれかに記載
    の航空機用タイヤ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012066798A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
US20220063339A1 (en) * 2018-12-21 2022-03-03 Bridgestone Corporation Aircraft pneumatic tire

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